時は、北郷軍が洛陽を出立する前にまで遡る。
董卓の陣を、一刀は訪れていた。涼州漢陽郡に赴任するということを、直接伝えるためである。朝廷でも立場のある董卓ならば、すでに知っていることかもしれなかった。しかし、自分から言わないのはなにか違う、と一刀は思っていた。
陣中を歩いていると、眼鏡をかけた少女と遭遇した。賈駆。しばらく会えなくなると言っても、つれない態度で返されてしまうのかもしれない。ただし、内情がそうでないことはもう知っている。少しにやけてしまった顔を引き締めつつ、一刀は手を振り近づいていった。
「よっ、詠」
「あっ……、かず……北郷」
一刀、と呼ぼうとして、やはり訂正してしまう。ぷいっと横を向いた顔が、愛しかった。
「名前で呼ぶことくらい、遠慮しなくたっていいのに。詠らしいといえば、詠らしいけどね」
「ふん、一回あんなことしたくらいで、調子に乗らないでよね。ボクはほんとに、あんたのことなんか……」
口では否定的なことを述べているものの、賈駆の表情は満更でもなさそうだった。こうなってくると、強硬な態度は構ってほしいことのあらわれのように見えてきてしまう。
文句を言われてしまう前に手を結び、そっと身体を寄せていく。嫌々受け入れているという体の賈駆の耳もとで、一刀は囁いた。
「それじゃ、もっと詠のことを知らないとな。……あのときの仕草、すごく可愛かったよ」
「ば、ばっかじゃないの……!? 真っ昼間から発情しちゃうなんて、どうしようもないくらいの変態色情魔ね!」
顔を真っ赤に染めて、賈駆は早口でまくし立てた。動揺しているのは、明らかである。
「いいのか、そんなに大声出しても。まわりに聞こえてしまうよ?」
その一言を聞き、賈駆はしまった、というような口の形を作った。
董卓軍の陣内ということもあり、どこにでも兵がいるといった状態なのである。厳格で忠実な参謀として通っていることもあり、近くの兵たちは不思議そうに二人のやり取りを観察している。
「うっ……。あんた、狙ってやったのなら趣味が悪いわよ……」
「まさか。詠の評判を下げるようなことをして、俺になんの得があるっていうんだ」
「はあ……、もういいわ……。ほんっと、あんたといると調子が狂っちゃう。それで、今日はどんな用で来たのよ」
「そのことなんだけど、月はいるのか?」
「なんだろう、素直にいるって教えるのが癪な感じがするわね。まあいいわ、仕方ないから取り次いであげる」
賈駆の言うように、董卓は陣屋に滞在していた。朝廷内の地位を戻した盧植や、繋がりのある文官たちから都の情報は得ることはできる。
何進や十常侍の息のかかった人間が跋扈する洛陽とは、少し距離を取りたがっているようだった。いずれ、動くべきときはくるはずである。それまでは、董卓は泰然とここに勢力を維持しておくつもりなのだ。
「こんにちは、一刀さま。本日は、どうされたんですか?」
「ああ、月に話しておきたいことがあるんだ。詠も、よければ聞いておいてくれ」
「ボクも? なんだ、てっきり月にいやらしいことでもしに来たのかと思っちゃったじゃない。それなら遠慮なく、警備の兵を呼んでやれたっていうのに」
「もう、ダメだよ詠ちゃん。たまには素直にならないと、一刀さまだって嫌になっちゃうかもしれないよ?」
友人であり、もっとも信頼のおける側近の言に、董卓はからかうように釘を差した。冀州から出立しようとしていた当日、それまで霧がかっていた賈駆の表情が晴れ晴れとしていたことはよく覚えている。
頑なだった友人が本心を行動に移してくれたのだろうと、そのときは董卓も喜んだ。その反面、いまでは少し寂しさもある。もしくは、嫉妬してしまっているのかもしれない。賈駆はきっと、自分が受けた以上の愛し方をされたのだろう。なんとなく、そのことは理解していた。
誰しも、ひと度与えられてしまえば、さらに多くのことを求めてしまうものなのである。いけない感情だとはわかっていながらも、捨て去ることはなかなかに難しかった。
「い、いいわよ、別にこいつに好かれようだなんて思ってないんだから……。それより、用件をね……」
一刀と賈駆が、椅子に腰掛ける。ちょうど休憩時だったのか、机には茶をいれた容器が置かれていた。気を利かせた董卓が、二人の分の椀を用意しようと立ち上がろうとした。それを制し、賈駆は自分がやるといって再び席を立った。
「はい、あんたの分よ。月が淹れたお茶はすごく美味しいんだから、大事に飲みなさいよね」
「うん、詠もありがとう。それじゃあ、いただきながら話そうか」
いい香りのする茶を口に含む。温度も飲み頃となっており、一刀はしばし喉を潤わせた。
「……涼州へ、行かれるのですね。そういう話しがあるかもしれないというのは、わたしも聞いていました」
「いいんじゃない? 北郷がいなくたって、こっちはこっちでやるだけよ。それだけの力は、蓄えてきたつもりだし」
「悪いな、俺たちの事情を優先するような形になって。もし、洛陽でなにかあればすぐにでも駆けつけるつもりだ」
「まあ、一応頼りにしておいてあげる。そういえば、漢陽郡なら、馬騰さんの任地とも接してるわね。馬超たちも、元気にしてるのかしら」
董卓と馬騰は、友好的な関係にあった。涼州の防衛のことはもちろん、世の中のことについても意見を交わしたことがあった。馬騰も朝廷内の権力争いについては嘆いており、どうにかしなければならないという思いを持っていたのである。
「そうだ詠ちゃん、馬騰さんのところへ使者を出せないかな? 馬家のひとたちと一緒に郡に入れば、一刀さまも統治がやりやすくなると思うの」
「月がそうしたいのなら、ボクに異存はないわ。あんたも、感謝しなさいよ」
「助かるよ、月。こっちの手の者を何人か置いていくつもりだから、なにかあれば知らせてくれ」
「はい、わかりました。……あの、詠ちゃん」
また、一刀と離れることになってしまう。そう考えると、思い切ったことをする機会は今しかないのかもしれない。机の下できゅっと手を握り、董卓は賈駆のほうを見た。意地の悪い行いのような気もしたが、心を抑えきれなかった。今日だけは、二人きりで過ごしたい。そんな我儘を、臣として友人として、賈駆は許してくれるのだろうか。
「北郷と二人だけで過ごしたいって……? うう……、それってつまり、そういうことなんだよね?」
「うん。ごめんね、詠ちゃんだって一刀さまといたいはずなのに、こんなお願いをしてしまうなんて」
「いいわよ、ボクはそんなことちっとも気にしてないから。それで、肝心のあんたはどうなのよ?」
「……月の気持ち、ありがたく受け取らせてもうらうよ。でも、つぎは詠も一緒に、ね」
「へう……、詠ちゃんと一緒にだなんて……。想像しただけで、すごくどきどきしてしまいます」
「まったく、あんたは変なところで優しいんだから……。それじゃ、ボクはこれで退室させてもらうからね。あとは二人で、好きにしなさいな」
呆れたように首を振って、賈駆は陣屋をあとにした。
沈黙。いましかないと人払いを願ったものの、いざそうなってみるとどうすればいいのかわからない。俯いたまま、自分で淹れた茶をすすってみる。少し冷めた液体が、口内を半分ほど満たしている。
「寝台、いこっか」
「へう……、一刀さま……。あっ、ひゃう……!?」
直接的な物言いに、董卓は余計全身を固くしてしまっていた。だが、そうなることを見越していたのだろう。一刀はおもむろに小さな身体を持ち上げると、俗に言うお姫様抱っこをした状態で、整えられた寝台へと向かったのだった。
「んっ、ちゅく、ちゅぱ、んくっ……。一刀さま、んぷ、ちゅる、んうぅ」
寝台に隣り合って腰を下ろすと、一刀はすぐさま董卓の唇を奪った。しっとりとした感触。前回教えたことをしっかりと記憶していたようで、控え目ではあるものの董卓の舌が接触を求めてきた。
「あっ、一刀……さま。ぴちゃ、んんっ……、こう、れふよね……?」
「優等生だね、月は。気持ちいいこと、今日はたくさんしよう」
「はい。ふつつか者ですが、どうかよろしくお願いします。……大好きです、一刀さま」
「俺も、同じ気持ちだよ。月のことが、可愛くてどうしようもないんだ」
さらりとした手触りの髪を撫でる。思わず、口づけしたくなるほどの指通りのよさだった。
心地よさそうに目を閉じた董卓の、肌理の細かい頬に手を当てる。二、三度動かすと、くすぐったそうに小さく口が笑っていた。
「服、脱がせてもいいか」
「んっ……、わかりました。一刀さまのされたいように、わたしのことを愛してください。せっかく、詠ちゃんが時間をくれたんですから」
「ははっ、そうだね」
董卓の着物に手をかける。帯を緩め、前を少しずつ開いていった。
「きれいな肌だ。下着、こっちはつけてないんだね」
「へう……、恥ずかしいです……。わたしの胸、ほかのみなさんと違って大きくありませんから。一刀さま、がっかりされていませんか?」
確かに、着物の隙間から見える乳房の丘陵は、とてもなだらかなものだった。せめて賈駆くらいの大きさを、と董卓は望んでいるのかもしれない。
とはいえ、つん、と尖った乳首は淡い桜色をしており、白い肌と相まって気品さえ醸し出していた。
「大きさなんて関係ないよ。月のおっぱい、もっとしっかり見させてもらうぞ」
襟を大きく開かせ、上半身を露出させていく。外気に晒された肌は、興奮のためかわずかに赤らんでいた。
「触るよ、月。もし痛ければ、言ってくれ」
「はい、一刀さま。あっ、んっ、わたしの胸、そんな風にされるなんて……」
右の乳房に、口づけていった。ささやかな膨らみをしているだけに、無理に揉むことは避けたのである。
「美味しいよ、月のおっぱい。んっ、じゅる……、気持ちいいのかな、乳首も固くなってきたね」
「ひゃ……っ、んんっ……!? 胸の先っぽがぴりぴりって、しています。一刀さまの舌にいじめられて、わたし……。これが、感じている、ということなんでしょうか……?」
「うん、そうだよ。可愛い声、たくさん聞かせてほしいな。じゅる、ちゅう、じゅずずっ……」
「はあっ、んくっ……。すごいです、これぇ……。一刀さまにしていただけるのが、こんなに気持ちいいことなんて」
「喜んでもらえてるのなら、俺も嬉しいな。それなら、こっちはどうだろう」
うっとりとした表情のまま、董卓は一刀に言われた通り右腕を上げていった。毛が少しも生えていない、無垢そのものな腋。しっとりと汗ばんでいるそこに、一刀は顔を近寄せていく。
「へう……!? か、一刀さま……、そんなところ、汚いからだめなんですよ……! んひゃ、くすぐった……、はうう……」
「好きにしていいって言ったのは、月だよ。それに、ちっとも汚くなんてないさ。むしろ、ずっとこうしていたいくらいで、んむっ」
董卓の羞恥している姿が、余計に興奮を大きくしていった。少女の濃い匂いが、鼻孔を抜けて肺に到達していく。舌を使ってくすぐってやれば、初々しい反応で身体をよじらせてくれる。
「そんな、胸まで……っ。うあっ……、だめなのに、わたし感じてしまっています」
「可愛いよ、月。じゅる、乳首も、コリコリになってるね」
「だって、気持ちいいんです。いけないって思えば思うほど、一刀さまの舌を敏感に感じてしまって、んはあっ……」
恥辱に塗れた弱々しい声。董卓の腋を唾液でべとべとにしながら、一刀は股間を熱くさせていた。普段凛としている姿を見慣れているだけに、否が応でも興奮は高まっていく。
「下の方も、触っていくよ。自分でしたこと、あるのかな」
「へう……? よく、わからないです。そこで、一刀さまと繋がるんですよね?」
「そうだね。優しくするつもりではいるけど、もしかしたら多少の痛みがあるかもしれない。だから、しっかり解しておかないと」
腋を舐めることはそのままに、着物の裾から手を入れて秘部を探り当てていった。触れてみれば、下着が少し濡れているようだった。感度は上々なようで、気持ちよさそうに董卓は声をもらしている。
「指、入れていくよ。濡れてるみたいだから平気だとは思うけど、辛かったら止めてくれ」
「はい、んんっ……」
入り口を人差し指でくすぐって、徐々に中へと潜り込ませていった。それだけでも、ねっとりとした膣肉の感触が伝わってくる。
「一刀さまの指のかたち、すごくよくわかります……。んんっ、やうっ、これいままでのとはまた違って……!?」
「俺の指、月の内側に入っちゃってるよ。温かくて、ぬるぬるしてる」
董卓は、秘部を愛撫されながら、腋を舐められて快楽を得てしまっている。傍から見れば変態的なその格好に、理性が破壊されつつあるのだろう。
自身ではいじったことのない秘唇からは愛液を垂れ流し、男の指を濡らしてしまっている。快楽の強い部分を同時に責められているせいか、腋からもじんわりとした刺激が断続的にのぼってきている。
「すごいです……。一刀さまにされてしまうと、どこでも気持ちよくなってしまって……。わたし、おかしくなってしまったんでしょうか……?」
「大丈夫。たとえおかしくなったとしても、俺は月のこと、ずっと愛しているから。だから、安心して身を任せてくれていい。ちゅる、れろっ……、じゅる」
「嬉しいです、一刀さま……! はあっ、お股がぴりぴりってしていて、なんだか、もう……」
「達してしまいそうなのかもしれないな。いいよ、そのまま力を抜いて」
不乱に腋を舐め上げながら、激しく指を出し入れしていく。
「ふうっ、はあっ、んくっ……!? 一刀さま、一刀さま……っ、ああっ、くううぅうううう!?」
不意に訪れた絶頂に驚いたのか、董卓は一刀にしがみつくようにして全身を震わせている。乱れた息が熱い。愛液を分泌し続ける陰部は、きゅうきゅうと指を締め上げていた。
「はあっ、はあっ、へうぅううう……。なんだか頭の中が真っ白になってしまったみたいで、わたし……」
「いまのが、イクってことなんだよ。指でこれだけ気持ちよくなれたんだから、つぎはもっとすごいことになってしまうかもしれないね」
「つぎ……ですかあ? それって、一刀さまの……」
「月の可愛いところを見てたせいで、俺も興奮しっぱなしでさ。ここも、こんなに」
ベルトを外し、ズボンを下ろしていく。恥ずかしそうに顔を覆った手の隙間から、董卓はその様子を垣間見ていた。
下着をさげると、はちきれんばかりに勃起した男根が姿を見せる。いますぐにでも、組み敷いてしまいたい気分ではあった。その気持をなんとか抑え、微笑んでみせる。緊張させてしまっては、前戯をしてきた意味がなくなってしまう。
「それが、おちんちんなんですか……? 想像していたものよりもすっごく大きくて、本当にわたしのなかに入るんでしょうか」
「きっと、平気だよ。月と俺が、繋がれないはずがないだろ?」
「くすっ、その自信は、どこから来るんでしょうか? あっ……、んむっ、ちゅく」
再び寝台に座り、口づけを交わす。いくらか余裕が出てきたようで、董卓の舌遣いにも遊び心が感じられる。
「どうしてほしい? 散々やりたい放題させてもらったから、今度は月のお願いを聞くよ」
「いいんですか? それなら……、えっと」
上目遣いに見上げてくる董卓の髪を撫で、言葉が発せられるのを待った。可憐な唇は、油断をすれば吸い付いてしまいたくなるような魔力を秘めている。
「抱っこ、してほしいです……。一刀さまにぎゅっとしてもらえたら、きっと痛くても平気ですから」
「わかった。おいで、月。ぴったりくっついて、二人で気持ちよくなろう」
「えへへ、こうですか? 一刀さまの温もりが、はっきりわかってしまいますね。あむっ、ちゅぱ、んくっ……」
深く舌を絡ませながら、繋がる準備を開始していく。再度膣内を指で軽く拡張しておき、スムーズな挿入ができるように濡らしていった。
「ちょっとずつ、挿れていくよ。深呼吸して、身体は楽にするんだよ」
「すーっ、はーっ。とっても、ドキドキしてしまいます。わたしたち、一つになれるんですね」
「大好きな月の初めて、いまから貰うよ。ほら、肩につかまって」
小ぶりな尻を持ち上げて、膣口に狙いを定めていく。粘膜同士が触れると、強い実感が湧いてくる。
くちゅり。粘っこい音を立てながら、亀頭の先が内側に入り込んでいった。ぴりぴりと、合わさった部分から快楽の信号が広がっていく。
「すごいです……。一刀さまの太いおちんちんが、わたしのなか、ああっ……、入っていってえ……」
「キツキツだね、月のなか。少しでも気を抜いたら、暴発してしまうかも……っ」
「んくっ、はあっ……。わたしのなか、気持ちいいんですか? それなら、嬉しいです。ああっ、また……、お腹のなかぐいって、いっ……痛っ!?」
愛液とは別の、ぬるりとした感触。結合部には、血が滲んでいた。さすがに痛むのか、董卓の表情がわずかに歪んでいる。
処女を散らせた、という実感が、強く湧いてくる。背中に少々爪を立てられようと、気にするほどのことではなかった。細い身体を掻き抱き、唇を吸った。
「キス……、口づけに集中していればいい。しばらくして馴染めば、痛みも引くはずだから」
「は……、ああっ、いい……。んむ、ちゅぷ、じゅうっ、ちゅむ……。でも、痛みよりは喜びのほうが大きいのかもしれません。こんなにも、一刀さまのことを近くに感じることができているんです。あっ、またぴくって……」
「月がいじらしいこと言うから、俺もつい反応してしまうんだよ。んっ……」
口づけに興じながら、董卓は腹のあたりを擦っている。一刀のものが、自身のなかにずっぽりと挿入されてしまっている。その感覚が嬉しくて、つい何度も確認してしまっていたようなのである。
「とっても熱くて、大きくて、これが、まぐわうということなんですね。ほんとうに、一刀さまのおちんちんが、おヘソの下くらいにまで来ているみたいです。なんでしょう、すごく満たされている気分で……」
「わかるよ、その気持ち。月とひとつになることができて、俺も幸せなんだ」
「ふふっ、また……ぴくん、ってしてますね。わたし、ちゃんとできているんでしょうか」
「ちゃんともなにも、最高の感触だって。いまだって余裕ぶってるけど、これで結構我慢してるんだから」
董卓が笑顔になる。冗談だと受け取られたようだったが、実際は動きたくてたまらなかった。極小の膣が甘い痺れを生み出し、活性化しつつある肉襞が男根を余さず舐っている状態なのである。
半ば生殺し。そういう状態で、一刀はなんとか留まっていた。
「……? 一刀さま、苦しいんですか? わたし、どうすれば……」
「いけそうなら、少しずつ動いてみてもいいかな。正直言って、月のおまんこを味わいたくて仕方なくってさ……」
「お、おま……? わたしは、大丈夫です。一刀さまに愛していただけているんですから、平気です」
気丈な笑み。だが、無理はしていないようでもある。本当に辛ければ、もっと苦痛の色が濃く出ていても不思議ではない。
首に腕を回させ、両手で尻を固定する。そうして互いの温度をしっかりと感じられる体勢で、潤んだ膣内を擦っていった。
「んっ、ふあっ、ひゃうん……! お腹のなかで、とんとん、って動いてます。擦られたところがぴりぴりって、んあうっ……!?」
「月のなか、ほんとに最高だ。きつく締め付けてくるのに、ぬるぬるだから腰が止まらない。気持ちよすぎて、加減するのが大変だ……!」
「そんなに……、うあっ、気持ちいいんですか……っ!? はあっ、んうっ……。そこ、おちんちんで奥をコツン、ってされるの、好きなんです……っ」
腹の奥を抉られるたび、董卓の華奢な身体が跳ねる。漏れ出る嬌声には快楽が滲んでおり、その言葉が偽りではないことは明白だった。
「だったら、こういうのはどうかな。月の気持ちいい場所、いっぱいしてあげるよ」
「んくっ……!? あっ、うっ、ああっ……! しゅごいです……、小刻みにとんとん、気持ちいい奥のとこ、なんども……ひゃわっ……!?」
小さな動きで最奥を擦りながら、掴んだ尻の感触を楽しんでいく。肩口は、すでに涎でベタベタにされてしまっている。
「はっ、はっ、はっ……。幸せです、一刀さまに抱っこしてもらいながら、こんなに気持ちよくしていただけているなんて……。ほんとうに、夢みたいです」
「くうっ……、はあっ……。すごいよ、月……ッ。月の熱で、チンコが溶かされてしまいそうだ」
「一刀さまのおちんちんが震えているの、よくわかります。お腹のなかで脈打って、ふふっ……、なんだか面白い」
抽送し始めた頃は受動的だったが、いまでは動きに合わせて懸命に腰を振っている。そんな董卓が愛おしく、一刀は思わず乳房へと顔を寄せた。
興奮で真っ赤になった乳首を、ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げていく。
「やあっ、一刀さま……っ。胸までされてしまったら、わたし……んあぁあああっ……!」
「ちゅぷ、じゅうっ……。ははっ、顔もおっぱいも、とっても赤くなってるよ。もっと、してあげる」
丹念に、乳首に唾液を馴染ませていく。強くしすぎないように注意しながらも甘噛してやれば、しっかりとした反応が返ってくる。
「カリってされると、頭の中までぴりってしてしまうんです……! おっぱい出ないのに、そんな乳首ばかり、あっ、んううぅう」
「男はみんな、こうするもんだよ。好きな子のおっぱいだったら、尚更こうしたくなるんだ」
「そんな、恥ずかしいです……。んぐ……っ、ああっ、もう、わたし……い」
「さっきみたいに、身体がふわってしてきたの? だったら、俺もそろそろ……!」
必死に乳首へ吸い付きながら、大胆な腰使いで董卓の快感を引き出していく。
結合部はもはや汁まみれで、にちゃにちゃと淫靡な音を発していた。
「ふわ……ああっ……。まだ、大きくなるんですか……っ!? 一刀さまのおちんちん、ぷくって……ふくらんで!?」
「そうだ。もうちょっとで、精液出すからな。月のおまんこに、俺の子種を全部出すよ」
「子種のこと、せーえき、っていうんですね。ください、一刀さま……、あうっ……。わたしのなかに、一刀さまの子種いっぱいください……!」
「ああ……、出すよ……! はあっ、ううっ……くうっ……!」
腰を打ち付ける音が響く。尿道口が甘美に痺れ、精液を発射したがっているのだ。
董卓が、不意にがくん、と背中を反らせた。膣内が、強烈に収縮していく。
「イッたんだな、月……っ。俺も、うあっ、ああぁあああっ」
脳内が爆ぜるような感覚。限界まで溜め込んだ精液が、狭い膣内を暴れまわっている。
「熱いの……、びゅくびゅくって……!? ううっ、だめえ、こんなの、おかしくなってしまいます……!」
搾り取られてしまう。ぎゅうぎゅうに締まった膣壁が、これでもかというくらいに男根を絞り上げているのだ。
尿道の残滓まで、全て飲み干されてしまうようだった。そのくらい貪欲に、董卓の身体は一刀の精液を求めていた。
「……あの、一刀さま、今夜は泊まっていかれませんか?」
あれから数時間、互いに性欲をぶつけ合った。周辺はすっかり日没を迎え、そろそろ篝火がほしくなってきたくらいだった。
いまだに誰も様子を確かめに来ないことからも、賈駆の人払いが徹底していることがわかる。甘えているようで悪いと思いながらも、董卓は一刀に甘く囁いた。
「最初から、俺はそのつもりだよ。それにまだ、月のことを味わい足りないから」
「へう……、さすがです……。でも、もう少しだけ休憩しませんか?」
寝台に寝そべった一刀の腕を枕代わりに、董卓はぴたりと寄り添っている。体内はすっかり精液で満たされており、いまも膣口からは余分が溢れ出している。
大好きなひとの匂いに包まれるというのは、これほどに幸せなことだったのか。そんな風に思いつつ、董卓は額を身体に擦りつけていた。
「月、あまり急ぎすぎるなよ」
「急ぎすぎるな……、というのは? どうされたのですか、一刀さま」
「朝廷の舵取りを狙っているのは、月だけじゃない。袁紹や袁術だって、動きを見せていると聞いている。それに、あの曹操もいる」
「であれば、余計にのんびりとしているわけにはいきません。特に袁家の両人は、野心だけが先行しすぎているように思えます。もしどちらかが実権を握ってしまえば、漢の混乱は続くことでしょう」
交合の熱に浮かされていた董卓の目が、すっと細くなっていく。将としての顔つきである。そして、そう断言されてしまったのでは、一刀にも反論の余地はなかった。
「天下……。一刀さまは、天下をお獲りになるおつもりはありませんか」
「月、この前も話したけどそれは……」
董卓の声色は、恐ろしいくらいに平坦そのものだった。ふたつの丸い瞳が見つめてくる。気づけば、一刀は寝台に押し倒されていた。
本気だと、そう感じていた。それでも、答えを出すことができないでいた。やがて、董卓はハッとしたような表情になり、謝罪の言葉を口にしたのである。
「すみません、一刀さま……。ですが、忘れてくださいとはいいません。天の御遣いとして、北郷一刀さまとして、あなたさまはたくさんの人心を集められています。そのことだけは、どうか心の片隅に置いたままでいてくださいませ」
十文字旗を掲げ、闘ってきた日々。その意味を、もう一度考え直すときが来ているというのか。
一刀は、改めて董卓の顔を見た。優しさと、儚さがそこには同居している。普段と変わらぬ董卓が、そこにはいた。
「愛してください、一刀さま。わたしの身体を、めちゃくちゃにしてくださってもかまいませんから」
「月……っ」
それ以上、董卓は語ろうとはしなかった。ただ、熱を確かめるかのように身体を擦り合わせてきている。
小さな身体の重みを感じる。董卓は腰の上に乗り、滑った秘部を使って男根を前後に刺激しはじめている。幼さの見え隠れする肢体とは別に、すっかり男の悦ばせ方を身につけたようだった。
太ももを撫でる。少し曇りがちだった董卓の表情が、段々と淫靡さを帯びたものへと変わっていく。
「一刀さまっ、ああ……っ」
精汁で滑りの良くなった膣内は、するりと男根を飲み込んでいった。
しばらくすると、また陣屋内に嬌声が響きだした。いまはただ、愛しいひとのことだけを考えていたい。別れのときを惜しむかのように、身体の動く限りふたりは情欲をぶつけあったのである。