※この作品はR-18です。

北郷当代記   作:KKS

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八(人和)

「この声、もしかして」

 

 まだ、聞こえている。今日は特に、そういった催事をするという報告を受けてはいない。それに、風にのって聞こえてくる声はひとり分だけのようなのだ。

 大々的に歌っているわけではないにも関わらず、そこにはいくらか群衆が集まってしまっていた。人混みをかき分け、そこにいるであろう少女の姿を一刀は探した。

 

「やっぱり、人和か」

 

「あっ……、一刀さん?」

 

 思った通り、そこには張梁がいた。見れば、幼い子供をあやしているようでもあった。

 どういう事情でこうなったのかは知らないが、放ってどこかに行ってしまうわけにもいかない。ひとまず人の輪から連れ出し、落ち着かせることが先決だろう。

 右手をのばすと、張梁がしっかりとそれを掴まえてくる。幼子(おさなご)はまだ不安そうだったが、張梁が行こう、と声をかけると小さく頷いたようにも見えた。

 

「助かったわ。この子が泣いていたから歌ってあげていたのだけど、気づいたらああなってしまっていて……」

 

「それだけ、人和の歌に魅力があるってことだよ。それで、迷子かなにかか」

 

 不安そうに見上げてくる幼子の目元には、ほんのりと赤みが差していた。泣き腫らしたのだろう。

 五つ、六つ、といったところか。寂しくてたまらないのか、張梁の手を必死に握っているようだった。

 

「うん、そうみたい。母親と買い物に来ていたそうなんだけど、はぐれてしまったらしくて」

 

「わかった。それならまだ、この近くにいるかもしれない。俺も、この子のお母さん探しを手伝うよ」

 

 幼子が、一刀のほうを見つめている。いきなり現われた知らない大人の男を、警戒するなというほうが無理があった。

 張梁が、くすりと微笑んだ。あまり、こういう表情は見たことがなかった。歌を聞きに来る客には笑顔を振りまいているのかもしれなかったが、それとは別のものだろう、と一刀は思う。

 

「安心して。このお兄さんは、天からやって来たえらーい御遣いさまなの。だから、きっとあなたのお母さんを見つけてくれるわ。ねっ?」

 

「みつかいさま? お兄ちゃん、すごいんだ」

 

 雲の浮かんだ空を指差しながら、張梁はそう言った。幼子の顔に、少し元気が戻ったようにも見える。

 大それた力を持っているわけではなかったが、やれることはやるつもりだった。それに、小さな子ひとりを助けられないで、なにが郡の太守だ、という気持ちもある。

 入れ違ってしまった場合のことを考え、まずは手近な屋台の主人たちに周知して回った。

 なるべく安心させてやろうと、幼子の左右からふたりで手をつないでやる。なにやら張梁のほうが恥ずかしがっているようだったが、いまはそれどころではなかった。

 

「よし、行こうか。とりあえず、市のあたりから尋ねてみよう。お兄ちゃんたちの手、離しちゃだめだからね」

 

 子供の歩幅に合わせているから、自然と歩く速度もゆったりとしたものになる。

 いつしか自分の子とも、こうして出歩く日が来るのだろうか。その幸せは、きっといま想像している以上のものなんだろうな、と一刀は思う。

 しかし、自身も愛するひとも、戦場に赴かなくてはならないのが現状なのである。戦いが起これば、敵を殺す。不運なことがあれば、逆に討ち取られることがあるのかもしれない。だからこそ、子孫を残さなくてはならない。戦乱の時代であるだけに、そういった考えも持つべきなのだろうか。

 

「一刀さん、難しいこと考えてる、って顔してる。だめよ、そんなことは後にしないと」

 

「ああ、そうだな。つぎは、あっちのほうを探してみよう。なんとか、日が暮れる前には親御さんのところへ帰してあげられればいいんだけれど」

 

 張梁の言葉にも促されて、意識を捜索へと集中させていく。こんな小さな子とはぐれてしまったのだから、母親のほうにも焦りはあるはずだった。そういう女性がいないか注視しながら歩いていると、角を曲がったあたりで幼子が声を上げた。

 

「お母さん!」

 

「あっ、待って……」

 

 手を振りほどくようにして走り出した幼子。その背中を追って、張梁も駆け出している。

 わずかな寂しさが、手のひらに残った。張梁も、そう感じてくれているのだろうか。走りかけながら、一刀は密かにそんなことを考えていた。

 

「ほんとうにすみません。この子ったら、ちょっと目を離した隙きにどこかへ行ってしまって……」

 

「いえ、いいんです。それに、このあたりにもっと番所があれば、こういう事案にも対応しやすくなるって思いましたから。今回はお互い、いい教訓になったということで」

 

 一刀がそこまで話したところで、母親がはっとしたように口へ手を当てた。まさか、郡の太守自らが、迷子を保護して捜索に当たっているなどどは思いもしなかったはずである。

 

「そういえば、そのお召し物は……!? も、申し訳ありません。太守様に、このようなことを……」

 

「ほんとに、いいんだって。困っている人を助けるのも、天の御遣いの仕事のうちなんだから」

 

 すっかり萎縮してしまった母親を、幼子は不思議そうに見上げていた。着物の裾をぎゅっと掴む仕草が愛らしい。これを見られただけでも、動いてよかったと思えてしまう。

 それから何度も頭を下げる母親をなだめ、一刀たちはようやくその場を離れた。特に目的地があるわけではなかったが、なんとなく並んで街を歩いてしまう。これまで張梁と二人でいたことはほとんどなかったから、新鮮といえば新鮮だった。

 

「よかったな、夜までにお母さんが見つかって」

 

「ええ、そうね。でも、あそこに一刀さんが来てくれて嬉しかった。正直、これからどうしようって思ってたから」

 

 張梁が足を止めた。はにかんだ顔が可愛らしい。気づかない内に、路地裏を歩いていたようだ。やはり、表の通りとは雰囲気が微妙に違う。

 

「……っ! あ、あの……それで、もし時間があればなんだけど……」

 

 なにか言いたげな張梁の視線を追う。宿屋の看板。そこから導き出される答えなど、ひとつしかなかった。意外な大胆さに、心臓が跳ねる。

 

「……そこで、休憩していかないかしら」

 

 勇気を振り絞ってくれたのだろう、と一刀は思った。逸らした顔は赤く色づいていて、唇は固く結ばれている。

 

「本来であれば、俺から誘うべきだったかな」

 

 握った手は、熱く火照っていた。緊張している張梁の手を引いて、少々怪しげな雰囲気のある宿の入口を素早く潜る。

 もしかすると、ここは情宿(なさけやど)のような役割を持った場所なのかもしれない。したり顔で接客をしてくる宿屋の番頭の対応に、一刀はそんな風に感じていた。

 日が沈むまでという約束で金を支払い、指定された部屋へと向かう。張梁を抱くためだけの、部屋である。そう考えてしまうと、脳内がおのずと興奮状態に移行していった。

 

「ここだな。人和、平気か」

 

「う、うん。わたしから言い出したことだし、大丈夫。こういう場所には来たことがないから、余計に緊張してしまっているんでしょうね」

 

 張梁の、口調だけは冷静だった。繋いだ手からは、かなり力んでいることが伝わってきていた。

 他の客と出くわしてしまう前に、扉を開けて中へと入る。二人っきりの空間になると、もう我慢することなどできなかった。

 

「それで、わたしどうすれば……。んっ……!? 一刀さ……んんっ、ちゅむ、はぷ……っ!?」

 

 後ろ手に扉を閉め、もう片方の腕で華奢な腰を抱き寄せる。ふわりと漂う女の香りが、興奮を掻き立てた。

 驚いたようだったが、嫌ではないらしい。被せるようにして唇を吸い上げると、その動きに懸命についてこようとするのだ。

 恐る恐る出てきた張梁の舌をつかまえ、口内に溜まった唾液をすすっていく。まるで、媚薬のようだ。どんどん、息が荒くなっていくのがわかる。

 ふと目を開けてみると、赤く染まった肌がすぐそこにあった。ぎゅっと目蓋を閉じて、口付けに興じてくれている。こうなることを、ずっと望んでいてくれたのだろうか。一刀は上機嫌に、張梁の短めな髪を撫でた。

 

「ぷはっ……。はあっ、ううっ、一刀さん……。ちょっと、いきなりすぎるんじゃない……?」

 

「だって俺たち、こういうことをするために、わざわざここに入ったんだぞ。だったら、全力で楽しまないと損だって。それにさっきのキス、気持ちよかっただろ?」

 

「キス……、というのは口付けのことかしら? 確かに、それは否定しないけど……、きゃっ」

 

 張梁の目線は整えられた寝台に向けられていたが、いまはそれすら煩わしく感じられた。

 体勢を変え、今度は背後から柔らかな肢体を抱きしめる。無防備なうなじに鼻先を埋ずめ、強くなった匂いを深く吸い込んでいく。恥ずかしそうによじる身体をまさぐり、初々しい反応を楽しんでいった。

 姉の張角に比べれば、かなり控えめな大きさの乳房だった。とはいえ張宝のことを考えれば、むしろひとり規格外なだけなような気もする。服の上から潰すように刺激していると、柔らかな肉がしっかりと押し返してきた。

 

「一刀さん、いやらしい触り方をするのね。んっ、なんだか……、変な気分」

 

「熱くなってきてるな、人和の身体。素肌を触ってなくても、よくわかる」

 

 胸をほぐすように愛撫してやると、反応した張梁の身体がもぞもぞと動く。すると、きゅっと引き締まった尻が左右に揺れ、男の敏感な部分を知らずしらずに昂ぶらせていくのだ。

 微妙な感触だったが、すっかり興奮してしまった脳内にはそれで充分だった。ズボンの前をぐいっと押し上げ、男根がテントを作っている。

 主張しすぎないように、くねる尻をついていく。幼気な少女に、いけない悪戯をしているような気分だった。それだけに、益々芯棒は高度を増していく。

 

「はあっ、ふうっ……。ね、一刀さん、もっと……して?」

 

「言われなくったって、そうするさ。可愛い人和のこと、もっとよくしてあげる」

 

「ん……、ああっ……!」

 

 服の内側に手を滑り込ませて、汗ばんだ肌を指で味わう。しっとりと吸い付くようで、いつまでも触っていたくなるような代物だった。

 張梁が、熱い息を吐いた。肌ばかり触れられているものだから、焦らされているように感じているのかもしれない。震える睫毛が、より強い性感を欲しているかのようだった。

 ほどよい大きさの乳房の下を、指でくすぐっていく。不満そうに膨らんだ頬が可愛らしい。ぷっくりとしたそこに舌を這わせながら、柔肉を持ち上げてみる。

 張梁から、小さく声がもれた。それほど強い刺激を与えたわけではなかったが、精神が高揚しているだけに、全身の感覚が鋭敏なものとなっているのかもしれない。

 もっと乱れた姿を見てみたい、と一刀は思った。乳輪の上、ぎりぎり触れるか触れないかの距離で指を走らせる。艶めかしい吐息。案外露出の多い普段着をはだけさせながら、音を立てて肩口を吸った。

 

「やあっ……。そんなにされたら、跡……、ついちゃうから」

 

「いけないか? 人和が俺のものだって、みんなに知ってもらえるじゃないか」

 

「だめ、恥ずかしいから……、うあっ!? んやあ……! そこ、気持ちいい……!」

 

 理性がまだ、残っているようだった。抗議の言葉を封じ込めるために、わざと放置していた乳頭をいきなり摘み上げた。背中を逸らせるくらいに張梁は感じており、可愛らしい嬌声が叫びとなって口から放出されている。

 まだまだ、壁を崩してやる必要があるのだろう。いい加減鬱陶しくなっていたズボンと下着を雑に脱ぎ捨て、天を向いてそそり立つ男根を露出させる。物音は気になっているようだったが、乳首からの快楽に表情を蕩けさせている張梁には見えてはいないはずだった。

 

「ひゃっ……!? あ、熱い……!? 一刀さん、これはなに……?」

 

「なにって、わからないのか。散々人和のお尻に擦られて、こんなに大きくされてしまったんだ。その責任、とってもらわないとな」

 

 初めて目にした男の勃起に、張梁は目を丸くしている。

 後ろから、太ももの間に男根を突きこんでいった。感じたのは、汗の湿り気だけではなかった。

 濡れた下着の表面から、じんわりと愛液が染み出している。試しに数回腰を揺すってみると、気持ちがよかったのか張梁は淫靡な声を発していた。

 

「これが、一刀さんのおちんちんなのね……? 指とは比べ物にならないくらいに熱くて……、んあっ……すごくいやらしい形をしてる」

 

「興奮してるのが、よくわかるよ。人和のおまんこから、やらしいお汁がどんどん溢れてくる。俺も、すごく気持ちいい」

 

 片方の手を乳房から離し、下着のなかを弄っていく。想像していた通り、そこはぬかるみになっていた。竿の部分で秘裂を擦り上げながら、指で敏感な箇所を探っていった。

 こりっ、とした感触。包皮に隠れた肉芽を爪の先で弾いてやると、張梁はもっとも強い反応を示した。

 

「ふっ、やああぁああああっ♡♡♡ な、なんなの、そこ……!? 頭のなかがびりびりって、わたしおかしくなってしまったの……?」

 

「そんなことないって。人和が可愛く感じてるところ、俺にもっと見せてほしいな」

 

 緩やかに腰を使いながら、秘唇の内部へと指を挿入していった。そうしている間にも、肩口には唇の跡がいくつも形成されていく。今ならば、動物がマーキングしたくなるのもよくわかる。愛しい人を、自分だけのものにしてしまいたい。膣内深くへの射精は、その最たる行為のような気がしてくる。

 滑った膣肉に、指をうまそうにしゃぶられてしまっている。時折びくん、と張梁の腰が動くのは、相当感じてしまっているからなのだろう。これだけ愛液を垂れ流してしまっているのだから、それも仕方のないことだった。

 

「ん、はあっ……。ほんとに、それだめ……っ。おちんちんも熱くて、もうなにも考えられない……!」

 

「うん、それでいいんだ。俺が受け止めていてあげるから、好きなだけ気持ちよくなればいい」

 

 頭を後ろに向けさせ、唇を貪った。熱っぽい口内を舌で蹂躙し、唾液を流し込んでいった。

 膣内に挿入しているときのように、尻に腰を打ち付けていく。乾いた音。防音構造などされていないだろうから、壁の向こう側にまで聞こえてしまうかもしれない。

 

「しゅ、しゅごい……っ♡ ぱんぱんって、わたしのお尻で、鳴らされちゃってる……!? ん、んぷっ♡、ぷはぁ、れろ……っ♡♡♡」

 

 興奮が最高潮にまで達している張梁は、少々呂律が怪しくなってしまっていた。それが嬉しくて、さらに快楽を引き出してやりたくなった。

 舌を絡ませながら乳首を転がし、固くなったクリトリスを愛撫しながら、男根で濡れそぼった割れ目を擦り上げた。それぞれが、女の快感を限界まで高めていっている。白かった肌は、どこも火照って夕焼けの如く赤く染まっている。美しい光景だった。

 

「綺麗だね、人和。いつでも、イッていいから」

 

「ほんと……? うれしい、うれしいの……! 一刀さん、ん……はあっ、一刀さん……」

 

「俺も、一緒にイクからな。人和のぐちょぐちょになったおまんこの感触で、射精するぞ……ッ」

 

 張梁は全身を硬直させたかと思うと、次の瞬間には大きく震わせてしまっていた。叫びにも似た甘い嬌声が、室内に鳴り響いた。

 膣内をかき混ぜていた指が、ぎりぎりと締め上げられている。相手が絶頂したことを確認してから、一刀は自身の欲望の欠片を解き放った。

 

「ううっ……、ひああぁあああああっ♡♡♡♡♡ なんなのこれ♡ 一刀さんのおちんちんから、どろどろした液体が飛び散って……!? これが、男の人の子種なの……!?」

 

 絶頂による疼きが残った張梁の腹部目掛けて、びちゃびちゃと精液を跳ねかけていった。淫靡な匂いを放つ精が、肌の火照りを促進しているかのようだった。

 ぎゅっと締め付けてくる太ももの圧力が丁度よくて、いくらでも射精してしまえそうである。一刀は荒く息を吐きながら、何度も腰を往復させている。自分の身体で気持ちよくなってもらえていることが嬉しいのか、張梁は腿の間を出入りする男根を恍惚とした表情で眺めていた。

 

「はあっ、はあ……っ。最高に、気持ちいい。人和の太ももの感触が、たまらないんだ」

 

「えへへ……。そっか、いいんだ。一刀さんが、わたしで気持ちよくなってくれているのね」

 

 後ろからはよく見えなかったが、張梁は身体に降り掛かった精液を指で確かめているようだった。濃厚な男女の匂いに包まれてる。床には精汁や愛液の染みができており、互いにどれだけ欲をぶつけあったのかが明確にわかってしまう。

 

「ん……、ふあっ……んくっ……♡ 挿れちゃうんだ、わたしのなか……。あれだけ子種を出したのに、一刀さんのこれ……、ちっとも小さくなっていないのね」

 

「当たり前さ。ここで萎えてたら、人和と最後まで繋がれないだろう? また次回、なんて言えるほど気が長くないよ、俺は」

 

 裸になった張梁の尻肉に男根を押し付けながら、膣口をさらにほぐしていく。挿入されることを期待しているためか、濡れ具合は充分そうだった。引き抜いた指には、ねっとりとした女の蜜が絡みついている。

 後ろから耳を甘噛みしてやると、張梁はぞくりと背中を震わせた。少しひんやりとした腹を撫で、手をさらに下へとやっていく。

 

「そんな、ひろげちゃ……、やあっ。そこ……くにくにってされると、すごく感じてしまうから……」

 

 可愛らしい抗議の声は無視して、愛液で潤んだ秘裂を左右に開いていく。粘液の音。感じるというそこを指の腹で擦りながら、股の間に男根の先を覗かせた。

 こちらの準備は、いつでも出来ている。むしろ、早く張梁の膣肉を味わいたくて表皮が疼き始めている。

 

「あっ、ほんとにすごく熱いのね……。これがいまから、わたしの中に入るんだって思うと、んんっ……♡♡♡」

 

「挿れちゃうよ、人和のおまんこに。とろっとろに愛液垂らして、こんなにチンコ欲しそうにしてるんだ。きっと、楽に入ってしまうはずだ」

 

 とはいえ、初めての交合には違いない。できるだけ、負担は軽くしてやりたかった。

 汗の浮かんだうなじを舌で愛撫しながら、開いた膣口に亀頭をぐっとハメてみる。想定していたよりも、遥かにすんなりと迎え入れてくれている。この調子であれば、変に痛がらせないまま奥まで到達できるかもしれない。

 

「ふ、太いのが入って……っ!? ああっ、はああぁああっ……。それに、おちんちん、こんなに硬かったんだ。なんだか、一刀さんの興奮が直に伝わってくるみたいで、んくっ……!?」

 

「気持ちよさそうだな、人和。喜んでもらえて、俺も嬉しいぞ……ッ」

 

 乳房を握る。すっかり勃起してしまった乳頭を指で転がし、乳肉と一緒に絞り上げていく。気持ちよさそうな反応を続ける張梁の様子を見ながら、男根をより奥へと進ませていった。

 奥をうかがうほどに、ぷりぷりとした肉襞が歓迎の意思を持って迎えてくれている。性事に慣れていない頃であれば、それだけで射精してしまえるような快感だった。

 臀部に力を込めることで、悦楽の波を強引に越えていく。ぬかるんだ内部を突き進むごとに、充足感が心に生まれていった。

 

「あ、んう……、いいっ……、来てる……っ! 奥、ごりって……!? ああっ、一刀さんのおちんちんに……、お腹の奥を無理やり押されてえ……!」

 

 きゅっ、きゅっ、と膣内が呼吸を繰り返すかのように蠢いている。張梁の表情は蕩けきっていて、体温の上昇からかトレードマークの眼鏡には曇りが見える。

 少し硬めの子宮口を、リラックスさせようと亀頭の先でノックしていった。未知の感覚に、身体がまだ馴染んでいないのだろう。張梁は時折うわ言のように甘く声をもらし、腰のあたりをひくつかせている。

 

「これ、なんなの……っ。さっき指でしてもらったのとは♡、全然違って……、ううあっ♡♡♡ 一刀さんにちょっと動かれただけでも♡、頭がおかしくなりそうなの……っ♡」

 

 感想を聞いた限り、どうやら痛みはなさそうだった。ならば、話が早い。

 張梁の片足を膝の裏から持ち上げ、男根に体重がかかりやすい状態にしていく。扇情的な体勢に興奮を高めているのか、開通したばかりの膣内は小さく痙攣を起こし始めていた。

 いやらしい子だ、と一刀は耳もとで囁いた。張梁はそれすらも、快感に変えているらしい。淫らに纏わりついた媚肉は自在に男根を絞り上げ、射精に導かんとしているのだ。気を良くした一刀は、下から突き上げるような動きで未熟な陰部を押し広げていく。

 快楽を得ていることが、ひと目でわかってしまう。わざとらしく音を鳴らして責め立ててやると、反応は一層よくなっていった。

 凹凸のある膣肉が、異物である男根を、愛おしむかのようにじっとりとねぶっている。思わず、腰が震えた。

 

「ふふっ、すごく楽しそうだな、人和。そんなに、これがいいのか」

 

 指で充血した陰核をこねる。白い部分がほとんどなくなった身体を力まかせに抱き、蜜壺を貪っていく。張梁が発すると、本能がむき出しになるはずのあえぎ声ですら美しかった。

 いまはただ、交わることの喜びを全身で覚えればいい。誰だって、はじめは快楽の大波にうっとりと酔いしれるだけだ。それがいつしか、相手を想いながら楽しむことに変わっていく。

 子を成したいとか、そういう堅苦しい思いはまだ不要なように感じられてしまう。無論、流れのなかでそうなったのであれば、責務を果たそうという覚悟はある。

 しかし、これはもっと単純な話しなのだ。愛したい女が、目の前にいる。交合に及ぶ理由など、それひとつあればいいではないか、と一刀は強く心で叫んだ。

 男根を奥深くに突き刺すと、官能的な痺れが下腹部を伝わって身体全体に拡がっていく。生きている。ここに、存在できている。血の昂りは、戦場で武器を振るっているとき以上かもしれなかった。

 

「もっと、人和の声を聞かせてくれ。俺の前なら、いくらでも乱れていい」

 

「うん、うん……っ! もう、なにも考えられないの……。んぐっ……、入口擦られるのも、奥たくさん突いてもらうのも、全部好きなの……!」

 

「俺も、人和のことが好きだ。もっともっと、一緒に気持ちよくなりたい」

 

「わたしも、大好き……! 一刀さんが、いまはわたしだけを見てくれてるって、そう思うと……んあっ!?」

 

 張梁からの、情熱を感じていた。

 体位を変える。正面から抱き合い、唇で愛を確かめあった。触れ心地のいい尻をぎゅっと揉み込みながら、膣の浅いところを何度も擦り上げた。疼きが拡がっていく。

 感じる箇所が擦れ合う度、張梁の声がうっとりとしたものに変わっていった。何度も、何度も名を呼ばれた。呼び返し、膣内を蹂躙する。絞り上げる力は、段々と強くなってきていた。

 この鞘は、きっと手放せなくなってしまう。突き上げを受け止めている膣肉が、男根に合わせて形を柔軟に変化させていく。日を開けてまた交われば、馴染みはさらに深くなっていることだろう。

 

「ほしい、ほしいの……。一刀さんの精液を、お腹の奥で感じたい。わたしの全部を、一刀さんで染めてほしいの」

 

「んっ、ちゅう……。いいよ……、また、イキそうなんだな。今度はたっぷり、人和のなかで射精するから」

 

 部屋の壁に背中を預けさせ、激しく腰を揺さぶっていく。飛沫のように舞う愛液で、下腹部はずぶ濡れになっている。

 子宮口。なんとなく、降りてきているような感覚があった。最奥にぶつけると亀頭を甘く吸われ、脳内が射精してしまいたいという欲望で溢れていく。

 だが、まだもう少しこの膣圧を味わっていたい。気合を入れ直し、丹田に力を込める。さながら、真剣を振るう気持ちだ。頭の中に蔓延る弱気を一掃し、蕩けた秘穴に全力で灼けたような男根をねじ込んでいった。

 見るからに、張梁は幾度も軽い絶頂を繰り返していた。乳房も相当敏感になっているようで、限界まで張った乳首を指で潰すとそれだけでも達してしまうくらいなのである。

 

「んっ♡ あうっ、また……奥ばかりそんなに突かれて!? やあっ♡ はうっ……、んんっ、ああっ♡」

 

 狂ったように頭を振る張梁。一段と大きく膣圧が痙攣し、男根に吐精をせがんでいるようだった。

 脳髄が灼ける。意識を飛ばしてしまいそうになる張梁の身体を強引に起こし、最後の最後まで快楽を与えていった。疼きはもう、限界を越えている。膣肉と溶け合い、混ざりあった亀頭にはぼんやりとした感覚が生まれている。

 

「イク、イッちゃう……! 一刀さん、一刀さん……ッ。ひゃあ……!? はひっ、もう……うう……ああぁああああぁあああ♡♡♡♡♡」

 

 がくん、と絶頂に至った張梁の腰が落ちてくる。押しつぶされるような形の中で、亀頭を子宮口に密着させる。

 ほとんど、叫びのようだった。女体を壁に追いやりながら、男根を思いっきり突き刺していく。溢れ出る精液に、感情のすべてが乗り移っていた。ひたすらに熱かった。灼けつく精液を浴びせられた張梁の子袋は、悦びに打ち震えていた。いつまでもやまない快感に、利発そうな眉が歪んでいる。

 唇を合わせ、唾液をたっぷりと口内に送り込んでいった。張梁は嫌がるどころか、嬉しそうにそれを飲み干していっている。体内のほうでも、そうなっているのだろう。絞るような動きをされ、射精したばかりの敏感な亀頭を吸われている。これでは、弛緩させている暇などない。もう一度子種の塊を送り込みながら、一刀は肌の熱さを楽しんでいる。

 ふと、整えられたままの寝台が目に映った。よく考えてみれば、ほとんど入り口でなにもかも済ませてしまっていた。床には染みを作ってしまっているから、寝台くらいは綺麗なままにしておいてやろうか、という思考がよぎる。

 

「あ、ああっ♡ わたし、わたし……い♡」

 

 頭を抱き寄せられる。まだまだ、口づけをしたいようだった。膣内に埋もれた男根は、完全に硬さを取り戻して余力を誇示している。とはいえ、多少はゆっくりと余韻を味わいたい気持ちもあった。

 

「やっぱり、使わせてもらおうか」

 

「ひゃっ、また違う場所が擦れて……っ」

 

 挿入したまま、張梁の軽い身体を持ち上げる。可愛らしく驚いている口を塞ぎながら、寝台のほうへと移動していった。結合部からこぼれた粘液が、新たな染みを作っている。

 寝台の端に腰を降ろし、膝の上に張梁を乗せた。深々と刺さった男根が、うねる媚肉によってにちにちと刺激されている。

 全身に気合が漲っていく。その気になれば、一晩中でも性交を続けることができるだろう。しかし、ここでは時間が限られている。

 

「きて、一刀さん。んっ、んちゅる……、ぷはっ……んむっ」

 

 上気した顔で見つめられると、どこまでもその気になってしまう。淫らに色づいた柔肌を求め、一刀は力強く頷くのだった。

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