「カミツレさん、この紅茶いかがですか?」
「香りに良いし味も良いなぁ。さすがセシリアが持って来てくれた物なだけはあるな」
休日をカミツレは恋人であるセシリアと仲良く過ごしていた。本来は乱とも一緒に過ごす予定だったのだが急に用事が出来てしまい其方を優先しなければならなくなったらしい。乱はこの事でカミツレと過ごせなくなってしまった事を悔やんでいたが今度二人っきりで過ごそうと言ったら一変して元気になっていた。全く現金だと少し笑ってしまったが彼女にとってはそれだけ嬉しいと思うと、少し自分も嬉しくなった。
「俺紅茶の味ってよく分からないんだけどこれならよく分かるな……」
「ふふんそれは王室でも出されるタイプですわ、味がよくて当然ですわ」
「え"っ……それって滅茶苦茶高いんじゃ……」
「日本円に直すと5桁では済まない程度にはお高いですわ」
そんな紅茶を飲んでいるのかと思うと急に手が震えてきてしまった……先程まで分かっていたはずの紅茶の味まで分からなくなるほどに頭が鈍くなってきてしまった。これが貴族の当主であるセシリアの余裕と財力がなせる業……ということだろうか。そんな自分に気付いたのかセシリアは笑いながら言う。
「気にしなくても大丈夫ですわ。これはリチャードおじ様から頂いた品ですので購入した訳ではありませんわ」
「そ、そっか…でも俺なんかの為の為にこんな高級品を出して貰うなんて、申し訳ない感じがしちゃうな」
自分を卑下するような言葉を続けるカミツレは少しセシリアはムッとしながら彼の手を取った。
「何を言うのです、カミツレさんは本当に素晴らしい男性ですわ!!この私が心から惚れて愛している方なのですからもっと自信を持ってください!!」
「セ、セシリア……」
真っ直ぐ見つめてくる彼女の瞳は少しの怒りと自信を持って欲しいという感情があった。カミツレは何処か自分を低く見すぎている節がある、それがこれまで慢心を生まずに来たのだろうがそれで自分に自信を持てないのはいただけない。そんな思いが燃え上がる中でセシリアは見つめているカミツレの顔を見て少々興奮し始めていた。
「わ、私を燃え上がらせてくれる方は貴方だけなのです!!」
「ちょっとうわっ!?」
思わず抱きつくかのように押し倒してしまったセシリア、上から見下ろされるカミツレは動揺したようにセシリアを見つめている。背中に回された腕と押し付けられるセシリアの豊満の胸の感触は柔らかく理性を溶かしていくかのように染み渡ってくる。
「カミツレさん…貴方は私が愛した方なのです、だから自信を持ってください……」
「セシリア……ごめん。なんか、俺不安でさ……君に相応しいのかって思っちゃってた。ごめんね」
「もう、謝らないでください……互いの思いを、心からの思いを確かめあいましょう……?」
そう言いながら髪を払いのけながらそっとカミツレの唇へと自分の唇を重ねた、ビクンと大きく痙攣するかのように弾んだカミツレだが染み込むかのように流れてくるセシリアの体温と甘い唇の感触に次第に目は閉じられていく。視界が闇に包まれた事で感覚がより鋭敏になっていく、彼女とのキスをより鮮明に感じられている……そしてもっと欲するように彼女の身体に手を回して抱き寄せる。
「はぁっむぅ……」
「ちゅっはぁ……」
啄ばむかのようなキスが繰り返されていく。まだ互いにキスをした経験は少なく如何したら良いのか分からない所が大きい、ただただ夢中で唇を重ねてその甘さと感触に酔っている。しかしセシリアは思わず僅かに空いている唇の隙間に劣情を強く抱いてしまい、そこへ舌を入れてしまった。
「むぅ―――んんっ……!?」
「ちゅっれろぉ……」
隙間から入れた舌が彼の舌へと触れた、それで再び驚きでびくりと震えてしまった。そんな彼を慰めるように舌で歯、歯茎を愛撫して行く。それを繰り返して行くと次第に震えもなくなって行きカミツレは唇の隙間を大きくして自分も舌を出して彼女の舌と絡み合わせた。啄ばむような物と違った淫らな水音を立てるキスへと変じていた。
「「…くちゅ…ちゅる…れろぉ……むぅぅ……」」
どちらの声なのか、どちらの舌が絡み合っている音なのかも分からなく程に絡み合っていく。艶かしく動かされていく舌に互いは強い興奮を覚えてしまいながらも、一瞬カミツレが快感で動きをやめてしまった時にセシリアは止めないで欲しいと言わんばかりに彼の口内へと舌を入れて蹂躙しだした。ダンスパートナーのようにリードされていく、彼女の口内へと導かれた舌が彼女の中でパートナーと共に踊っている。
「んんっんくっ…ぁぁっ、ぃぃっ……美味しぃっ……」
堪らず彼の唾液を舌を吸う様にして飲む。甘い蜜でも飲んでいるのかと錯覚するような甘さに思考が飛びそうになるが本能が彼を求めて行く。動きは全く止まらない……。そんな快感を感じているセシリアはもう身体に纏っている服で温かさを感じられない事に嫌気がさしてきてしまった。
「カミツレさん…脱いでも、良いでしょうか……?」
「はぁはぁっ……」
「脱いじゃい、ますね……」
荒い息のまま思考が出来ずにいるカミツレの返答を待たずにセシリアは纏っていた制服を脱いだ、絹のような白い肌が大きく露出して行くと。そしてそんな肌にある黒い下着、大人っぽさと自分の白い肌との差が色気と美しさを醸し出しながら軽く動くだけで揺れる胸に一瞬カミツレは生唾を飲んでしまった。
「如何ですかカミツレさん……私の下着姿……?」
「……綺麗だ、よセシリア……女神かと思った」
「嬉しい……カミツレさんっ……!!」
セシリアは突き抜けそうな快感に身を任せて抱き着いたまま更に激しく舌を絡めて行く。彼の甘い唾液を味わいながら彼の口内を蹂躙しながら愛を感じていく、セシリアはそのまま彼の手を掴んでそのまま自分の胸へと押し当てた。
「っ!!?」
「良い、ですのっ……ちゅれろぉ、触っても……!!」
「むぅ…ハァッ良い?」
「ええ、どうぞ……」
一度キスを止めたセシリアは彼と座り直しながら身を差し出すかのように見せ付けた。カミツレは思考が凍りそうになりながらも興奮でそれを溶かしながら彼女の肌を傷つけないように優しく触れた。温かくて柔らかい感触は黒い下着の上でも分かるほどだった、それと共にセシリアから漏れる声が自分をゾクゾクと掻きたてて行く。ゆっくりとだが確りと胸へと伸ばされた手、豊満で男を誘惑するかのような綺麗な形をした美乳であり巨乳であるセシリアの胸。それに触れていると一部硬くなっている部分に手が当たった。
「ぁん♡」
「凄い、硬くなってる……」
「カミツレさんが、魅力的過ぎるからですわ…♡」
程よい弾力としっとりとした肌の感触が堪らなくなってくる、強く揉むと弾力で返しながらも柔らかさでそれを包んでくる。それをすると聞こえてくるセシリアの声も理性を溶かしに掛かってくる。しかしカミツレの表情を見つめていたセシリアもどんどん興奮して行った。何処か不安げだが自分に夢中になっているあの人の表情にどうしようもない位の劣情を抱いてしまった。そのままカミツレを押し倒してセシリアは言う。
「カミツレさん、申し訳ありません。いっぱいいっぱい愛させてください」
「セ、セシリア……そ、その―――」
「はい」
「……嬉しい、から激しくして、良いよっ……?」
この時からセシリアの思考は愛するカミツレを全力で愛する事で固定されてしまった。完全防音となっているので外に声が漏れる事はなかったが、その日カミツレとセシリアは激しく愛し合い、愛されたのであった。