かルとホらーのヒろイんに囲まレた爛レた日常 作:SHV(元MHV)
ていうかこの間ビデオ版の呪怨1、2見たんですが、肝心のホラーなシーンで伽椰子のスリップ姿に目がいってしまって怖いよりエロいことしか頭に入りませんでした。
あ、感想常にお待ちしております(´・ω・`)
溝呂木は悩んでいた。
2年前、姪の柑菜がとんでもない霊障に巻き込まれて以来なかった大事が舞い込んできたのだ。
彼の前には、ある物件を外から取った写真が置かれていた。
「どうか、お願いできないでしょうか」
態度は誠実そのものといった様子だが、声音は厳しく、彼女の雰囲気が有無を言わさず受け入れるよう溝呂木を苛んでいた。
溝呂木の前には、環境省の役人を名乗る女が鎮座していた。パンツスーツに大きな胸が目立つ、眼鏡をかけた知性的な女。あまりにも予想外な客人に溝呂木は困惑しつつも招き入れたが、今はそのことを後悔していた。
「で、ですがこれは……! この家は僕も知っていますが、あまりにも……!!」
できる限り写真を見ないように、汗を流しながら目の前の女へ怯えた声を漏らす溝呂木。
「ご謙遜を。姪御さんを助ける為とはいえ、日本でも有数の怪異を解決に導いた方の言葉とは思えませんわね」
「そ、それは僕が直接解決したわけでは……!」
「では、是非とも連れてきてください。私も噂の蔵木さんとは一度お会いしたかったので」
女が、そう言ったときだった。不意に彼女に注がれたコーヒーが波立つ。
「……っ!」
警戒した女がその場で飛び上がり、座っていたソファを乗り越え懐へと手を入れる。そのタイミングで、溝呂木の事務所を叩くノックの音が響いた。
「は、はい!」
「……俺だ。入るぞ」
まるでタイミングを図ったかのように現れたのは蔵木だった。事務所の入り口である、ブラインドの引かれたガラス戸を開いて蔵木がその巨体を狭そうに潜らせ入ってくる。
「……貴方が、蔵木京介さんですね」
「……なんだい、あんた」
いつもながらのボソボソとした喋り方で、蔵木は女に
女はソファ越しに蔵木をしばし睨みながら、降参とばかりに両手をあげた。
「噂には聞いていましたが、本当に怪異を取り憑かせているんですね。何もしませんから、そろそろ彼女達に離れるように言っていただけません……?」
冷や汗を流しながらそう告げる女の横には、いつの間にか半ば実体化した貞子と美津子がいた。
「……おい、その辺にしてやれ」
蔵木の言葉に渋々といった様子で姿を消す美女と少女。溝呂木はひとまず目の前で惨劇が起きなかったことにほっと胸を撫で下ろす。
「この度は脅迫するような真似をしてしまい、誠に申し訳ありません。この通り、謝罪致します。ですがどうか、この家に蔓延る怪異を誅滅していただけませんでしょうか」
その場で床に土下座し、頭を下げて頼み込む女。態度が急変したこともあったが、これには溝呂木も蔵木も参ってしまう。
「森さん、どうか頭を上げてください。それにしても、どうして急にこんな依頼をされに来たのですか?」
溝呂木の言葉を受けて、ソファに座り直す女──森 加奈子。
パンツスーツ越しに見えるボディラインを眺める蔵木を、貞子が地味に睨んでいる。
「……どうか愚かな女とお笑いください。私は太古から陰陽師としての役割を受け継ぐ賀茂氏の血統に連なるものです。今回家を継ぐにあたって、件の“入ったら死ぬ家”に住まう悪霊を調伏することが私が家を継ぐ為に出された条件でした。自分の実力に自信を持っていた私は、何も考えずあの家へと足を踏み入れたのです」
「なんと……!!」
それを聞いて溝呂木が戦慄する。それが本当なら、今ここにいる自分達も危うい。
「……大丈夫だ。こいつ、自分で自分を呪って他に呪いが漏れないようにしてやがる」
そんな溝呂木の内心を察したのか、蔵木がなんとも言えない表情で加奈子を見る。すると加奈子は、苦笑しながらシャツをはだけて自身の肌を晒す。
「……よく耐えられるな。相当に苦しいはずだぞ」
彼女の腹には、格子状に深い傷跡が存在していた。包帯を巻いた方がいいほどの傷口には血が滲んでいるが、不思議と服にはついていないように見える。
「セーマンドーマンの一種ですが、本来これは確実に対象を呪殺する為の禁じ手です。ですが、これを使ってもあの家に呪詛を送るどころか呪いが漏れないように自分の身に封じるのが精一杯という始末……! お願いします、私はまだ死ぬわけにはいかないのです。どうか、あの家を調伏するお手伝いをしていただけないでしょうか……!!」
必死に頼み込む彼女の顔色は蒼い。本人が焦るように、実際時間もないのだろう。
「蔵木さん、どうしますか?」
溝呂木は蔵木を見上げる。蔵木は一度顔面を撫でるように擦ると、それまで着けていた眼帯を外して目をむき出しにする。右目の瞼は、まだ開いていない。
「……なんとかしてやる。ひとまず、お前に憑いてるのからだ」
そう言って蔵木は加奈子に近づくと、乱暴に傷口へと触れる。途端、蔵木の手に触れた腹からまるで焼きごてを当てたかのごとくじゅうじゅうと肉が焼ける音と臭いが立ち込める。
「あぐっ……!」
思わず涙目となってその場で立ち崩れる加奈子。蔵木はそれを支えつつ、さらに当てた手を捻って一撃を加える。
「……ふんっ!」
「……っ! ぐ、かはっ……!」
発勁。中国拳法の打法の一種で、体重操作によって為す打撃である。内臓ごと突き抜けた衝撃が加奈子に走ると、不意に彼女の背中から何かが飛び出した。
「か、髪の毛……?」
それは、何かでベッタリと濡れた髪の毛だった。蔵木はそれが血であることにすぐに気づく。
「あ゛……あ゛あ゛……」
髪の毛はひとりでに動き出すと、まるで下に初めからいたかのように徐々に人としての形を露にしていく。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
掠れたダミ声をあげながら顕現しようとする女らしき霊。蔵木はむき出しとなった右目を開き、“貞”の文字が浮かび上がった目で女の霊を睨む。
──ボンッ!──
乾いた音を立てて、女の霊が消しとんだ。蔵木はすぐに右目を眼帯で塞ぐと、力が抜けぐったりとした様子の加奈子を助けあげる。
「……大丈夫か?」
「は、はい……どうにか……」
涙目となりながら、元々の気丈さゆえか蔵木を支えとしつつも自力で立とうとする加奈子。蔵木は地味に彼女の巨乳を堪能しつつ、霊障がまだ終わっていないことを判断し沈黙する。ちなみにおっぱいの当たっている腕を、いつの間にか美津子が睨んでいる。
「……溝呂木。とにかくその家まで行くぞ。どっちにしてももう俺達全員が“呪詛の連鎖”に巻き込まれてる。さっさと片付けちまおう」
「わ、わかりました!」
これまで封じていた呪いを外に出したことで、蔵木は自身も溝呂木も呪いに巻き込まれたのを察していた。
そのことを加奈子は申し訳なさそうにしているが、自力で立つことも叶わない今は蔵木に頭を下げることもできない。
一行は、ドタバタとしながらも件の【入ったら死ぬ家】へと向かうのだった。
◇▫️◇▫️◇▫️◇▫️◇
溝呂木にハイゼットカーゴを運転してもらいながら、加奈子は腹の傷を自身の呪術で塞いでいた。
その様子を貞子と美津子が興味深そうに眺めている。
蔵木は【入ったら死ぬ家】に向かうに当たって、いつぞや貞子から溝呂木と柑菜を守る為に使った地蔵の一体を持ってきていた。造形の出来はともかく、彼の力を込めた石の塊である。霊的な道具として、また物理的な武器として、それなりの活躍が期待された。
なおあれ以降、あの空き家は蔵木が荷物を置く倉庫として使っている。
「そろそろ着きます」
住所そのものは写真を見るまでもなく知っていた溝呂木がそう告げる。加奈子は悲壮な覚悟をその怜悧な顔に浮かべ、蔵木はあれから気に入ってちょくちょく購入している作業用の手袋を装着しその時に備えた。
到着した時加奈子が感じたのは、違和感だった。以前訪れた時と雰囲気が違うように感じたのだ。
「……ふむ」
なにか考え込むようにしていた蔵木だったが、一言呟くと車に戻り地蔵を持ってきた。
「そ、それで入り口を塞ぐんですか?」
以前貞子からもたらされた霊障を防ぐために築いた結界を思いだし、溝呂木が尋ねる。
「……いや、こうするッッ……!!」
蔵木は地蔵を振りかぶると、突然家の2階へと向かってそれを思いきり投げ放った。
窓枠ごとガラスを破壊し、中にあるものを巻き込んで滅茶苦茶にしていく音が周囲に響く。なぜか猫の声が聞こえ、野良猫を巻き込んだかと溝呂木が心配そうな顔になる。
「……うしっ!」
「えー」
あんまりと言えばあんまりな対処に溝呂木が呆れた声を漏らす。しかし横でそれを見ていた加奈子は今見た光景に呆然としながらも、それによってあからさまに邪気が減ったのを見て取り驚愕する。
「な、何が起きたんですか?」
目の前で見てはいたが理解が追い付かない。困惑した加奈子が蔵木に抱きつき言い募る。
「……む。いや、投げただけだぞ」
ふにゅん、と腕に当たって変形する巨乳に反応する蔵木。その返答はなぜか適当だ。
「だけって……いや、でも私がここで放った最大級の呪術よりよっぽど効果があったんですけど……」
「まあ、そんなもんだろ。爆弾放り投げたようなもんだしなぁ。さて、少し準備するのに近くのホームセンター巡るぞ」
「え? このまま突入しないんですか?」
「ああ。今のでしばらくは時間稼げるだろうから、ひとまず準備する。お前ら二人にも手伝ってもらうぞ」
言って蔵木はさっさと車に戻ってしまう。慌てて後を追う溝呂木と加奈子。
──そんな彼らを、割れた窓の端から女がひとり見下ろしていた。
◇▫️◇▫️◇▫️◇▫️◇
蔵木がホームセンターで買ったもので作業する様子を見て、加奈子は不思議で仕方がなかった。
彼が買ったものは、25×1200ミリの金テコと大量の除草剤だったのだ。
それらをさっさと車に詰め込んで再び【入ったら死ぬ家】へと戻ると、蔵木は二人を門扉の外で待たせて除草剤を原液で次々とぶちまけ始めた。
ある程度の大きさのある木などは素手で引き抜き、あるいは金テコで根ごと掘り起こしてその場に転がしていく。
一時間ほどでそれらの作業を終えると、蔵木は門扉の前の石畳に金テコを突き刺し、自身の掌をカッターで切り裂いて金テコへたっぷりとかけていく。ワイヤーの時と同じく、血は全て金テコへと吸われていった。
「すごい呪力……! でもこれなら、この家の悪霊でも出てこれないかも……!!」
「……まだ終わってない。三日もすれば草木も全て枯れる。勝負はそれからだ」
「どうして? これだけ強力な封印なら、今後10年は何もできないわ。その間にもっと準備を重ねれば……」
加奈子は不思議そうに言うが、蔵木は彼女の結論に懐疑的だった。
「……普通ならそうかもな。だが、それはつまり10年先まで負債を先延ばしにするってことだ。俺はそんなの嫌だからな。こういう厄介なモノは、潰せるときに潰すに限るのさ」
そう言って蔵木が家の2階を睨む。そこには、先程蔵木達を睨んでいた女が立っていた。
「うわっ……!」
「あ、あれがこの家の……!!」
そこに立っている女を、加奈子は知っていた。
「……さて、ひとまず新宿まで戻るぞ」
睨まれていることを微塵も気にせず、蔵木はハイゼットカーゴへと戻っていった。ふたりも、彼に続いて車内へと入る。
関わった者全てを死なせていく恐ろしい呪い“呪怨”。それの始まりとなった【入ると死ぬ家】の、終わりが迫っていた。
着実にハーレムを築きつつある蔵木さん。なお貞子さんとは既に夢のなかで肉体関係を築いた模様。
美津子ちゃんはさすがに小学生の姿なだけあり手は出してません。が、本人曰く時間の問題とのこと。
え? 描写は? まだ迷ってます(´・ω・`)
序盤なのでガンガン投稿します。具体的には夜六時には最新話更新予定です。