※この作品はR-18です。

魔軍参謀の憂鬱   作:黒岩

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Q.GL期って鬱過ぎない? 大丈夫?

A.GL期……貴様がどれだけ全体的に鬱だろうが関係のない対処法を思いついた……こういうシーンを、たまに盛り込めばいいのだ……! それで多少悲壮感も薄れるだろう……!

というわけで本編どうぞ。長くなった分の分割。やらしいシーンじゃない。俺のいやらしいシーンはR-17.9で充分……!(つーか、これが限界)

―追記―

大丈夫だと思うけど、チキって念の為、一応微妙に修正はした。具体的に言うと、もうちょっと単語のレベルを曖昧だったり、別のに落とした。というわけで、あくまでもこれは戦い。戦ってる最中に、おっぱい揉んだりしてるに過ぎない。つーわけでどうぞ


魔王ジル

 魔王ジルによる国狩り。

 全人類を魔物の支配下に置くための闘争は、全魔人に通達され、僅か一年で全ての国家を破壊するに至る。

 魔物達はこぞって人間を苦しめるために魔軍に参加し、己の欲望を満たそうとし、被害を受ける人間達は、この地獄が早く終わってくれと、誰もが懇願し、咽び泣く。

 そしてある計画が始動し、これ以上の人間達の地獄が作られようとする中、その命令を下した張本人である女と、命令を実行に移す男は薄暗い部屋の中で二人きりとなっていた。

 

「んっ……そうだ……はぁ……そのまま話せ……」

 

「……畏まりました……っ、では、ご説明します……」

 

 天蓋付きの大きなベッド。その上に二人の男女が身体を絡ませていた。

 女の方、僅かに息を乱しながらニヤニヤと口元を吊り上げて男を見ているのが魔王ジル。

 そして男の方、仏頂面のまま、しかし時折表情を乱しているのが魔人レオンハルトだ。

 そう、レオンハルトは褒美という建前で、ジルの夜の相手を、いつも通りに務めていた。

 ここ一年、ジルが魔王になってから、何度も行ってきた行為。それをレオンハルトは、極力冷静になって行おうとし、同時に計画についての説明も行った。

 

「先程、ご説明した通り……人間の人口調整と虐待、その両立を果たすため、御命令通りに牧場という形式を取ることにしました。共通する方針、コンセプトは――“生き地獄”。魔人を各施設の責任者とし、配下に各軍を置くことで、半永久的に、組織の運営を、行うことが出来ます……」

 

「っ……ああ、そうだ……それでいい。ナイチサより教えられた勇者の、んっ、脅威……その対策を取りながら、あっ、人間に地獄を与える……奴らを、永久に苦しませるためだ……!」

 

 時折甘い声を出しながらも、ジルの人間への憎悪はその言葉からも表れている。

 そのための計画。安全に確実に、人間を苦しめるための一連の計画なのだ。

 ジルは魔王になった直後、前魔王であるナイチサに、幾つかのアドバイスを受けたのだ。

 その中の一つに、勇者の存在があった。

 地上で唯一人、魔王に匹敵する対の存在。人間が死ねば死ぬほど力を増し、半分程死ねば、その力は魔王をも討ち倒すことが可能であるという。

 ジルにとっては忌々しいことこの上ない存在だが、人口を調整してしまえば問題ないことに、ジルは直ぐに気づいた。

 しかもそれは、ジルの目的である、人間を苦しめることにも繋がる。故に魔人筆頭であるレオンハルトに命じて、国狩りと計画の草案を纏めるように動かしたが――ジルにとって、このレオンハルトという存在は僥倖だったといえる。

 ナイチサより受けたアドバイスの中には、“レオンハルト程、完璧な魔人はいない。大事に使え”というのがあった。

 はっきり言って、魔王の力についての説明は聞く価値のあるものでも、そのような命令に近いアドバイスまで聞く必要はない。ナイチサが前魔王であっても、今の魔王はジル。誰をどんな風に用いるかは自分で決める。

 だが確かに、このレオンハルトという男は優秀だと、ジルも認める他なかった。

 最強の魔人であり、これまで魔軍という組織を取り仕切ってきたその手腕は、ただやりたいことを命じるだけで、完璧なまでに行動してみせる。

 組織の運営、その実務において、これほど出来る人物はそうはいない。国狩りも、出来る限り民衆を殺さずに行えという命令にきっちり従い、魔人や魔物達を統制した。血の気の多い魔人ですら、レオンハルトが一言添えればそれに従う。魔王の命令でも充分ではあるが、レオンハルトの場合は、その実績が違う。誰もがその強さ、能力を知っているからこそ、黙って付き従うのだ。

 更には単騎で幾つもの国を落としてしまう始末。魔人であれば国一つ落とすくらいは訳ないが、それでもここまで一切休むこと無く、魔王の命令を冷徹なまでに淡々と行うのは、さすがと言わざるを得ない。

 武人基質で殺戮を好まないとは聞いていたが、必要とあれば女子供であっても容赦はしない。正に修羅の如き人物だ。

 そして何より実直で、人間の様に醜くないのがジルにとっては好ましい。元人間とはいえ、殆ど古代の、文明の開闢期の人間であり、その精神も在り方も、とっくに魔人のものである。

 だからこそ、ジルは己の判断で、レオンハルトを重宝していた。こうして、夜の相手を務めさせるほどに。

 ――しかしレオンハルトの方は、その扱いに内心、遺憾と歯噛みするような気持ちを覚えていた。

 だが、出来るだけ表には出さずに、レオンハルトはそれをいつもどおり行おうとする。ジルの指示に従い、

 

「くく……どうした……動きが止まっているぞ?」

 

「っ……申し訳ありません。直ぐに動きます……」

 

 ――この魔女め。

 レオンハルトは内心で半ば憤ったようにジルをそう評する。

 だが表では、従順に、直ぐ様行動を起こしていた。腰を突き上げ、

 

「っ……」

 

「~~~……っ! 入って、きたな……く、くく……どう、だ? 私の身体は、気持ちいいか?」

 

「……はい……」

 

 ジルの問いかけ、それに対してレオンハルトは、複雑な思いでそれに応える。

 それは何故か。別に本当は気持ちよくないから複雑に感じているわけではない。

 ――本当に、気持ちよすぎるから問題なのだ。

 レオンハルトは眼の前の女、自分が抱いている女を眺め、思ってしまう。

 己の矜持として、好意を持ってくれた女であり、なおかつ己が認めた相手としか行為を行わない。そんな矜持がレオンハルトの中にはあり、その条件に当て嵌まっていない女とやるのは久し振りであった。

 しかし命令であれば致し方ない。甚だ遺憾ではあるが、魔王の命令は魔人にとって絶対であるのだ。

 だから神妙に、レオンハルトはこれまで行為を行ってきたのだが――やる度に、レオンハルトは恐ろしくなる。

 ジルはあまりにも女性として、魅力的過ぎた。

 その造形は完璧。美人過ぎる顔立ちや、綺麗な髪。女性としての魅力がたっぷりと詰まった蠱惑的なスタイル。手足の紋様など些末なことに過ぎない。

 見ているだけで、男なら堪らないだろう。これでは誰もがその魅力に惚れたのも、醜い嫉妬を集めたのも頷ける。彼女を手に入れることは、雄として至上の悦びであるはずだからだ。

 だがその真骨頂は、肌を合わせた時にこそ明らかになる。通常、一度手に入れた女に、男は慣れるものであり、魅力的には感じても、それを実際に手に入れてからはある程度は落ち着いてしまうものだ。

 もっとも、いい女であればあるほど、飽きなど来るはずもないが、ジルはそれに当て嵌まる。

 ジルとの距離が縮まるのを感じながら、レオンハルトは思った。

 

「ん、はぁ……レオンハルト……くく、お前の、随分と硬くなっているぞ……そんなにも、んっ、私とするのは、堪らないのか……?」

 

 ――堪らない。そう口に出来る者はどれだけ楽なことだろうか。

 はっきり言って、レオンハルトは好意を持たない相手との情事など、たかが知れていると思っているし、実際に精神的に満たされない相手との行為はただの作業だ。好意があるのとないのとでは、随分差があるということを、レオンハルトは経験的に知っていたし、好意がないのに交渉を行うなど、好ましくないものだと思っている。

 だが、だと言うのに、レオンハルトの身体は、感覚は、とてつもない快楽を感じてしまっていた。

 ジルの身体は極上過ぎる。その白く滑らかな肌は、スベスベという言葉が生温く感じるほどで、女を知らぬ男であれば、撫でただけで達してしまうほどのもの。

 鞘の具合は剣を絞るために特化したもので、溶けそうなほどに熱く、きつく締め付けてきており、刺しているだけで果ててしまいそうな最高の具合。

 そんなジルを、レオンハルトは全身で感じている。彼女の腕が己の首に回され、肉付きの良い太腿と臀部が己の腰に乗っかっている。動く為にジルの細い腰に手を這わせているが、愛撫するためにその曲線をすりすりと撫で、時折太腿や尻にも手を伸ばし、彼女の官能を高める。

 しかも時には、レオンハルトの好きな部分も、

 

「ふふ……胸は、触らないのか……?」

 

 と、ジルがこちらを真っ直ぐ見詰めながら、そんなことを言う。

 上体を見せつけるようにしたそこには、ジルの形のいい大きな胸がある。

 

「大きな胸が、好きなのだろう……?」

 

 分かっているのだぞ、とこちらを誘惑する様に、ジルは己の耳元に熱い吐息を吹きかけながら告げる。

 その際に、背中に手を回し、己の胸板に、ジルの巨乳がたっぷりと押し付けられ、柔らかく広がって押し潰れる。極上の弾力と柔らかさだ。先端の突起がこちらの肌を撫でてきてぞくぞくとしてしまう。

 暗に“触れ”と命令されていた。だからレオンハルトは、その胸を手のひらで揉み上げる。

 

「んっ……そうだ、私の身体を貪れ……」

 

 ジルの美巨乳は、己の指が沈む最高の触り心地だ。

 レオンハルトは大きい胸が好きで、ジルよりも大きい胸を好んでいたし、彼の女達の中にはそれだけ大きい胸の持ち主――千年間、大陸中から選りすぐられた最高の美女、美少女達がいる。

 それは雄として、至上のハーレムだろう。毎日の様に、彼女達の最高の女体に、胸に、もみくちゃにされて愛され、溺れるような生活を送っており、女性から齎される快感には耐性がある。古今東西、ありとあらゆるタイプの美女を抱き、快楽の殆どを極め尽くしたといっても過言ではないかつての人間の王は、雌を虜にし支配する、雄の中の雄だ。

 だがその雄でさえも、ジルの肢体の前には、油断すれば溺れてしまいそうになる。

 

「くくく……ああっ、いいぞ……! もっと貪れ……私を、んっ、滅茶苦茶に、っ、はぁ、しろ……!」

 

 そしてジルの方も、そんなレオンハルトと愉しむことを、一つの愉しみ、享楽の一種として楽しんでいた。

 レオンハルトの方は自己評価が僅かに低いというか、謙虚な部分があるため認めはしないだろうが、レオンハルトの方も、周囲から見れば最高の雄に違いなかった。

 金髪灼眼の美丈夫、剣士として無駄なく鍛えられた逞しい身体と、鋭く威圧的だが、強い意志を感じさせ、屈服してしまいたくなる紅い瞳。短く切り揃えられた黄金の髪も、その能力の高さも、性格も、何もかもが、雄としての一つの完成形であると言える。

 女性であれば、多少の好みの差はあるため一概には言えないが、おおよそ殆どの者が、彼と番いになることを喜ぶだろうし、そうでなくとも好意を持たれたり、関係性を持つだけでも満更ではないはずだ。

 レオンハルトにその気はないだろうが、その強さや能力の高さも相まって、彼に好きに出来ない女性など存在しないほどである。

 そんな極上の男を、ジルは身勝手に、抱くことが出来る。

 それは魔王として生まれ変わった己の全能を実感させるのに、これ以上無い役割を持っていた。

 魔王は世界の支配者であり、遊び半分で人間や他の生物を殺し、苦しめてもいい。この世のありとあらゆる財を手にすることが出来るし、気に入らないものは気に入らないと世界を捻じ曲げることが出来る。手に入らないものなど存在しないのだ。

 その気になれば、世界一の男ですら手に入る。自分を苦しめていた嫉妬深い人間の女共では、どれだけ願っても手に入らない極上の雄に、己を犯させ、愛させることすら出来る。それを思えば、ジルは人間を苦しめるのとはまた別の、暗い悦びを感じることが出来た。

 この世の頂点に立ち、世界一幸福になるのは自分で、人間は僅かな幸せすら手に入らない不幸のどん底であると。

 それを実感するために、ジルはレオンハルトに命じる。もっと己を貪れ、と。

 

「あっ、あっ……いいぞ……っ、もっとだ……んっ、あんっ、くく……!」

 

 行為に慣れたレオンハルトの技巧は、ジルを満足させるに足るものであり、甘い声を漏らしながら与えられる快感と、とてつもない優越感を甘受するのだ。

 対するレオンハルトも、なんとかその悦楽を耐えようとしていた。

 あまりにも甘美なジルの身体を抱いていると、幸福を感じかけるのが何よりも腹立たしいのだ。

 眼の前の、己の腕の中にいるジルという美女。その腰を抱き、尻を鷲掴みにしてこちらに引き寄せ、胸板で最高の美巨乳の感触を味わい、その肌を全身で感じ、時にさらさらの髪を撫で、口内を舌で蹂躙し、鞘に己の剣を突き立てる。

 そして最終的には、この美女の中に、己の剣気を、存分に吐き出せるのだ。

 きっと誰もが羨み、夢想するものだろう。この極上の雌の肉体を味わい、己の遺伝子を刻みつけるなど、誰もが出来ることではない。

 好意を持たない女との行為で、これが至上の幸福なのだと、錯覚しそうになるのが、とてつもなく腹立たしかった。

 

「っ……っ……!」

 

「ふっ……ん、はぁ……そう、だ……あっ、もっと、激しく……!」

 

 水音と、ベッドが軋む音が室内に鳴り響く。快感を我慢するような男の息遣いと、それを素直に甘受する女の甘い嬌声も響き合う。

 ジルの指示に対し、レオンハルトは忠実にそれを行った。あくまでも、これは仕事なのだとそう示す。

 俺は、お前の男ではない――そう示すかのように、思い切り身体を動かし、強い動きで突き立ててやる。

 あくまでも、魔王の命令だからやっているだけなのだ。だから指示以上のことはしてやらない、と、レオンハルトは従順過ぎるほどにジルに指示に忠実に従い、彼女とやり合う。

 その中に、偽りではあるが、僅かながらの愛を見せてやりながら。ジルの指示であり、彼女に対して、僅かながらの負い目を感じるが故に、その指示にも忠実に従う。腕で強く締めるように抱きしめてやると、腕の中のジルが息を乱し、

 

「あっ、ああ……レオンハルトっ……そろ、そろ……出せ……んっ、私の、中に……!」

 

「……っ、畏まりました……!」

 

 とうとうジルも限界が来たのだろう、レオンハルトの腕の中で頂まで導かれようとしながらも、最後は己の鞘にその剣を吐き出せと命じる。

 レオンハルトも、その命令が出されたことで、ようやくそのせき止めていた快感を解放した。

 

「…………ッ!」

 

「~~~っっっ! あ、ああ……!」

 

 腰を引き寄せ、思い切り剣気を放出する。ジルとレオンハルトの身体がベッドの上でこれ以上ないほどに震え、息を乱して倒れ込む。

 強すぎる快感。お互いの真意はどうあれ、雄と雌としては最高に近い相性を持つ二人は戦いを終えると暫くの間、ベッドの上で息を整えた。

 そして息をある程度整えたところで、ジルは告げる。倒れ込んできているレオンハルトの耳元で囁くように、

 

「……これが、終わったら……牧場の建設に取りかかれ……」

 

「……畏まりました。直ぐに、行います」

 

 レオンハルトは努めて冷静にそう頷く。だがジルの方は、まだまだ情欲を抱いているようで、

 

「お前は優秀だな……レオンハルト……私のためにここまで従順に働くとは……愛い奴め……」

 

 舌で首元や耳を舐められながら、褒められるが、レオンハルトはそれを否定した。

 

「……魔人が、魔王に従うのは当然、ですので……」

 

「……確かにな。魔物が魔王に従うのは当然……それが本能だ」

 

 多くの魔人が、己に傅いたのは力の差も当然だが、そういった本能も関係してくる。

 絶対命令権を持つ魔王には、例え命令されずとも、魔王の血が彼らから反抗の意志を奪うのだ。

 だからこそ、ジルは言った。気に入ってるのはそこなのだと、

 

「だが……レオンハルト。お前ほど、瞳の奥に反抗的な、自分だけの意志を持ち続ける者はいないぞ……?」

 

「っ……お戯れを……」

 

「くく……心配するな。咎める気はないぞ……その醜くない在り方は、嫌いではないからな……」

 

「…………っ」

 

 ジルに身体を蹂躙され、レオンハルトは耐える。快感を感じながらも、会話は行われ、

 

「初めて会った時からそうだったな……その強靭な意志は、一度理解すると、目にしただけで惚れ惚れするほどだ」

 

 だが、とジルは続けてこう言う。レオンハルトの剣を手で弄りながら、

 

「忠義は確かなようだが……それは()()()()()()()()()()()()()()()()……それだけが残念だ」

 

「それは……」

 

 レオンハルトは何も言えなくなる。それは事実であったからだ。

 

「私を手に入れようと誘っておいて、薄情な奴だ……絶対命令権で心変わりをさせてもいいが……それは、精神性の変容、お前の良さを失うリスクがある」

 

 だからそれは使わない、とジルは言う。しかし、

 

「だから、私の個人的な戯れとして……お前を、可愛がってやる」

 

 可愛がる。その言葉の意味は、この一年でよく分かっている。

 だが改めて、何度でも、ジルは告げるのだ。戯れとして、

 

「お前は私の右腕だ……そして私は、お前の主だ。それをゆっくりと、心に浸透させてやろう。何百年と使ってな……」

 

 そのために、己の衝動をレオンハルトにぶつけるのだ。

 明確な恋愛感情はないと言う。ただの遊びで、レオンハルトと関係を持ってやると、

 

「もっとも、お前とするのは、私としても悪くないことだ。だからそれがなくとも可愛がってやるが……くく、私の魅力に夢中にならないよう、注意するがいい……」

 

 そう自信に満ちた蠱惑的な表情で、ジルはレオンハルトを見下ろす。その頬に両手を這わせ、首筋に思い切り、唇で吸い付くと、

 

「んっ、ちゅる……はぁ……ほら……好きにしていいと言っただろう。お前の好きな胸はここにあるぞ……?」

 

 今日は褒美だからな、とジルはその胸をレオンハルトに押しつけて誘惑してみせる。

 レオンハルトの巨乳好きは有名な話だ。そんなことは人間時代から知っている。

 ゆえにジルはそれを好きにさせてやろうとした。彼が溺れるようにと胸を掴ませながら、ジルは愉快そうに笑う。

 

「これからどんな女を抱いても……私を思い出してしまうかもな、くくく……!」

 

「…………」

 

 レオンハルトは内心で、何度目かとなるジルの企みを、認識していた。

 ジルは、完全に遊びで、己の心に侵食しようとしている。

 戯れで、己を汚しているのだ。

 己の欲求を満たすついでに。

 レオンハルトを、己の真の忠臣にしてやろうと。

 それを思うと、様々な念が入り混じった複雑な気持ちになる。

 中には哀れむような気持ちもある。

 だが、それだけはあり得ない。

 何度こうやって汚されようとも、己は自分の大切なものを見失わないし、新たに大切なものが出来て、肌を重ねたとしても、その最中にジルを思い出すようなことはない。

 また、今の彼女に、真の意味で忠義を捧げる気もない。

 だから何度やろうと無駄だと、レオンハルトは己にも言い聞かせるように内側に言葉を作る。

 彼女の作るこれからの世界は、人間達にとって、まさしく地獄だ。

 その一助となることは、とっくに覚悟を終えた。

 だが――どんなに地獄を作り、希望を取り上げようとも、人は諦めない。

 それを正そうと、足掻こうとする者は、必ず現われる。

 たとえどんな時代であろうともだ。

 人の意思を、可能性を、ジルは舐めているのだ。

 そして、それを信じているからこそ、レオンハルトは己の出来ることだけを行い、人間達を想いながらも、耐えることが出来る。

 今までのように、多くを救うことは不可能かもしれないし、救えたとしても真の意味で幸福にすることは、出来ないかもしれない。

 だがそれでも、レオンハルトはこの時代に進んだ。

 ならば後は、やれることを、やるべきことをただやるだけ。

 ジルの命令にだって、快く従ってみせよう。

 だが、己の意志を諦めることもしない。

 何かを切り捨てながら、何かを拾い上げる――今までに何度も繰り返したことだ。その規模が、犠牲の数が、膨大になるに過ぎない。

 だからこそ――犠牲になる者達の為にも、一度拾い上げた者は、必ず救う。

 それが己の“正義”だ。

 レオンハルトはジルとの淫靡な夜を過ごしながら、国狩りが終わった後の次の行動を思い、憂鬱な感情を心に仕舞い込んだ。




Q.いやらしレベル高くない?

A.全体の文章としては真面目シーンの方が多いのと、核心的な部分ぼかしてるので多分へーきへーき。駄目だったらもうちょい修正レベル上げるわ。もしくは面倒だからR-18に移行してもいいし。駄目? 修正した(もうちょい単語レベル下げた。性とか精とかは抜いた)のでも無理なら面倒だからR-18にするけど、今までの描写(お風呂プレイとか)も大体こんくらいだったような気がするのでまあこれで大丈夫ちゃうかなって。肉体描写とかおっぱいはセーフらしいし

Q.ジルとはどんな関係になるの?

A.セッ○スフレンド。今のところは

スラル「…………」

ガルティア「うお!? スラルが質問箱を見て殺意を高めてやがる……!」

ケッセルリンク「今直ぐにでも殺りそうな目をしているな……」

ラウネア「…………(次回はケーちゃん回)」
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