人間の隠れ里。
大陸各地にある野良の人間が住まう場所の一つに、五人の冒険者は訪れていた。
場所は酒場兼宿場ともいえる建物であり、丸いテーブルについた五人はそれぞれ思い思いに食事や酒を口にしたり、情報を収集したり、依頼なんかを確認したりと活動している。
だがそんな中で、
「あ? 人里が壊滅した?」
そう口にしたのは、盗賊カオス。ブリティシュをリーダーとする魔人を倒すために集まった冒険者パーティの一人で、何となく酒場にいた人間に話を聞いていた一人だ。
彼は相手の言葉を耳にして眉を顰める。
「それと、大規模な魔物討伐隊なんかも壊滅したみたいでな……噂によると、とんでもなく強い魔物がいたらしく……」
「……それは……」
カオスはその言葉に、あるものを想像する。
とんでもなく強い魔物、という言葉で連想するのはやはり、彼らが目的とする魔人だ。
確証がないが、その可能性もあるかもしれないと頭の中で思いながらも相手の言葉を聞き続ける。
「だからこの辺りは最近結構危なくてな……俺も別の場所に行こうかちょっと迷ってる。お前さんも、気をつけるこった」
「……ああ。情報提供、助かる」
報酬だ、と情報料として小袋を投げ渡す。別にただの世間話みたいなものではあったが、いい話を聞けたのもあって報酬は当然の代価だとカオスは直ぐにその場から離れる。すると直ぐに、
「……何か収穫はありましたか?」
「ん、ああ、日光。どうも、最近ここらで強い魔物が暴れてるみたいだってな」
やって来たのは日光。同じパーティに所属する美人侍。
酒場に来ると大体男に言い寄られるが、しかしすぐに日光の冷たさに袖にされるか、ホ・ラガの視線を受けて退散してしまうので、意外となんとかなっている天然女だ。
しかしそんなことを思っているとはおくびにも出さずに、カオスは聞いた話を口にすると、
「……私も似たようなことを聞きました。やはり――」
「……ま、その可能性はあるかもな」
と、その先を口にする前に同意する。あまり人がいる場所では口にしないほうが良い話だ。
魔人が近くにいるかもしれないなんて、とてもではないが聞きたくないものだ。故に先程の同業も、敢えて強い魔物ということで留めたのだろう。
もっとも、勘の良い奴であれば既にこの辺りからは逃げ出してるかもしれないが、とカオスはそう思う。実際に魔人がいるなら逃げるべきではあるが、自分達の場合は、
「どうするか。行くか、逃げるか」
「……一度、皆に話を持ち帰りましょう」
「ま、そうだな」
当たり前だが、まずはそうする。自分達はパーティなのだ。
そこまで真面目な集まりでもないが、それでも最低限の意思疎通や連帯は取らなくてはならない。
だからこそ、逃げるにせよ、別の行動を取るにせよ、皆の意見を聞いて、その上で行動を決めるのだ。
しかし、魔人相手ともなるとカオスは自分の血が冷たくなるのを感じてしまう。
勿論、これも表にはあまり出したくないことではあるので、カオスは日光と一緒に歩きながら溜息を吐き、
「はぁ……こりゃ、しばらく娼婦と遊ぶ暇は無さそうだ」
「またそんなことを……」
と、お硬い日光が眉間に皺を寄せたのを見て、カオスは特に悪びれるでも謝るでもなく、正直にそう思う。
……魔人と違って、こっちには余裕がないからな。
魔人であれば、戦闘の前だろうと楽しむような余裕はあるだろうが、こちらはか弱い人間。万全の準備をしなければならないと、カオスは魔人という目標を前に目を細めた。
――これは少し前の光景。
「んっ、はぁ……あっ、レオンハルトさんっ……レオンハルトさぁん……」
「ふっ……っ……!」
ベッドの上で、レオンハルトは魔人ラ・ハウゼルに覆い被さり、肌を重ねていた。
というのもハウゼルがいつもの様にレオンハルトを部屋に呼び、読書に誘ったのであるが、その際に彼女はレオンハルトに対して、
『わ、私を……レオンハルトさんの……お、女にしてくれませんかっ!?』
と、そのようなことを言い放ったのだ。
顔を真っ赤にしながら、腕を胸の前に、ぎゅっと拳を握りしめ、意を決した様子で告げてきたハウゼル。その瞳は既に濡れており、腰をもじもじと揺らしていることから、既に色々と辛抱堪らない状態になっているのだろう。
それを見てレオンハルトが思ったのは――焦らしすぎてしまった、という反省だ。
ハウゼルも、サイゼルと同じ様に、毎日の様に自分を読書に誘い、食事に誘い、仕事を手伝ってくれたりとこちらをずっと慕ってくれていたのだ。
出会ってからもう十年近く経つが、実際に惚れたのは出会ってから一年程のことであり、割と早期であったことを窺える。
それからハウゼルはレオンハルトのことを想って、毎日ショーツをグショグショにしてしまうほどに想っていたが、それがとうとう我慢出来なくなってしまったのだろう。
想いが募りすぎて、ハウゼルは自分からレオンハルトにぎゅうっと抱きつき、彼の顔を見上げながら、最近読んだえっちな小説の中の様に、こう言ってしまうのだ。
『私では……駄目、ですか……? そ、その……こ、興奮、しませんか……?』
ハウゼルの抱きつく力が強くなる。その豊かな胸がレオンハルトのみぞおち辺りに押し付けられ、ハウゼルの太腿は足に向かってスリスリと擦ってくる。ハウゼルの女体の柔らかさとめいいっぱいの好意を感じて、レオンハルトの方もそれを受け入れる身体的な準備と、精神的な覚悟が決まってくる。
『う、あぁ……これ、が……もしかして……レオンハルトさん、の……』
レオンハルトのそこが肥大化し、ハウゼルの下腹にぐいっと押し付けられる。ハウゼルはその大きさ、硬さ、熱さといった存在感をお腹で感じ、お腹の奥がぐるぐると熱を持ちながら締め付けられるような感覚を感じて腰を揺らした。
それを見たレオンハルトも、ハウゼルが自分に発情していることを感じ取る。しかし、それでも直ぐに襲いかかるような真似はせずに、レオンハルトは言葉を挟み込んだ。
『……お前の好意、確かに受け取った。今度は俺が示す番だが……本当に構わないんだな?』
と、最終通告の意味を持つ言葉を告げる。それはレオンハルトにとっては大きな意味を持つが、しかしハウゼルはやはり躊躇わず、
『はい……お願い、します……』
『……分かった』
ハウゼルが顔を上げて、彼女が好きな恋愛小説の一場面の様に瞳を閉じる。
レオンハルトが耳元で、“好きだ”の一言を呟いただけで、ハウゼルの身体がビクッと反応する。レオンハルトがキスを落とし、それから徐々に身体を撫でると、声を漏らして感じ入る。
腰を撫でつけ、ロングスカートの中に手を忍び込ませ丸い臀部を全体を確認するように撫で回し、美巨乳に触れて、それを揉み解すと、軽い前哨戦のそれだけでハウゼルは達してしまった。
それから彼女の服を脱がせ、レオンハルトも服を脱ぎ、互いに生まれたままでベッドの上で相対する――戦闘の時間だ。
ハウゼルとの初めての戦闘。ハウゼルも戦闘を行うのは初めてだ。
レオンハルトはこういった場合、特に念入りに事前準備を執り行う。
何しろ女性の場合、初めての戦闘とは痛さを伴う可能性が高いので、それを完璧に取り除くには準備を入念に行うことが必要不可欠だ。
相手の初めては一生の思い出ともなるため、最高の記憶にしてやるのが男としての義務なのだとレオンハルトは思っている。
それに初めてでなくとも、いきなりしてしまえば痛いだけだろうとも。もっとも、レオンハルトとの行為に慣れた彼の女達は、レオンハルト相手であればいつ襲われても、それがレオンハルトだということに興奮し、雌の部分を疼かせて直ぐに準備が整ってしまうのだが、それとレオンハルトの矜持は関係ない。
ハウゼルの方も、実はレオンハルトとそういうことを致すことになって、鼓動はドクンドクンと強く脈打ち、顔は紅潮、既にぐしょぐしょに濡れてしまって準備は万端なのだが、念の為にベッドの上で暫しの準備を行う。
ハウゼルという、まるで天使と見紛うような美少女の、シミ一つない綺麗な裸体を眺めながら堪能する。
ほっそりとした肩にすらりと伸びた手足。太腿は女性らしく、太すぎず細すぎない極上のバランスの取れたもので、その曲線をなぞるように触れると、熱く張りのある肌の感触を伝えてくる。
お尻も母性を感じるように膨らんでおり、見ているだけでも楽しめるいやらしさが詰まっているが、触れると張りのあるむっちりとした感触を楽しむことが出来るし、触れられていることが多少恥ずかしく、しかしそれでいて感じているのか、ハウゼルが腰をもじもじと揺らすのがまた趣深い。快感から逃げようとふりふりと揺れる尻を両手で捕まえるのは男なら楽しくてしょうがないだろう。
細いウエストも中々に趣深い。人間と同じ、人の形を保った存在であることが不思議なほどに細く綺麗な曲線を描いており、そこに手を回すとその細さがよくわかる。すりすりとそのお腹周りを撫でて曲線に沿って下に這わせれば、太腿やお尻があり、上にいけば悩ましい膨らみ、ハウゼルの美巨乳がぷるんと晒されているのだ。
そこを手で持ち上げ、指で軽く押し込んだり、五指で揉みしだいたりすれば、ぷるぷるの柔らかさが堪能出来る。ツンと自己主張をしている桃色の乳首や、膨らみの形など、とくに形が綺麗であり、思わずその輪郭を撫で回したくなるほどだ。
だがそうしながらもレオンハルトは相手を感じさせるために動いている。顔はハウゼルの首の横、耳元に埋められ、その女の子らしい微香を吸い込みながら、さらさらの髪が首元をくすぐってくるのも心地よく感じる。
人間とは違う部分である角の下には、僅かに尖った形をした耳があり、可愛らしいそこに口づけると、ハウゼルが“あっ“と短い声を上げて、ぴくっと震える。
そうやってハウゼルという美少女の輪郭をなぞって確かめ、堪能するように全身に手を這わせる。彼女の頬や耳元、首元に軽いキスを落とすと、その度に彼女は震え、それでいて可愛がられているという自覚があるのが、恥ずかしそうに顔や白い肌を赤くしてしまう。
だがそうしているとハウゼルも甘い快感に包まれ続けた結果か、うっとりとしたように熱い吐息を漏らしながら、その瞳を潤ませている。こうしてみるとハウゼルが一方的に感じているようだが、そういうわけでもなく、
『んっ、はぁ……っ♡ レオンハルトさんの……これ……凄い、ですね……んんっ♡』
レオンハルトの剣は、戦闘準備を終えて時折ビクビクと震えていた。
それを目の当たりにしたハウゼルは、そっとレオンハルトの剣に手を伸ばす。
細くてしなやかな指が剣に絡み、きゅっ、とおっかなびっくりの様子で軽く握られると、ハウゼルの熱くてすべすべの掌の感触を感じて、更に膨らんだ。
美少女のつたない触れ方ではあるが、それがまた、レオンハルトを興奮させる。軽くにぎにぎと確かめるように、包み込んで握ってくるが、ある意味、触れ方が分からないからこその予測できない触れ方は、こちらに甘い快感を送り込んでくるのだ。
そして、その頃には既にハウゼルの準備も整っており、ベッドのシーツをかなり濡らしている。
故にレオンハルトは、彼女をゆっくりとベッドに押し倒し、彼女に声を掛けてからとうとう戦闘の本番を行うことにした。
――その結果、冒頭に戻るのだが、
「あっ、あっ、あぁっ♡ レオンハルトさん、レオンハルトさんっ……♡」
レオンハルトの入念な準備のおかげか、はたまたハウゼルの素質ゆえか、とにかくハウゼルは痛みを感じた様子もなく、戦闘の快感に喘いでいた。
ハウゼルの上に覆いかぶさるような通常の型で、レオンハルトは剣を捌いていく。
ハウゼルの鞘に向かって腰を振り、剣を突き刺していくのだが、やはり卓越した技量のレオンハルトの剣技に、ハウゼルも強い快感で顔を溶かし、どうにもメロメロになっている様子だった。
だが、これもハウゼルだけが感じているかと思えば、そうでもない。やはりレオンハルトも、ハウゼルとの戦闘に快感を感じていた。
レオンハルトの剣が侵入したハウゼルの鞘の中は、それこそ溶けてしまうのではないかと思うほどに熱く、それでいて初めて侵入してきたレオンハルトの剣をその熱く濡れた鞘で締め付けてくる。
じゅくじゅくでうねっていて、まだ完全に形が定まっていないその鞘は、レオンハルトの剣の突き込みでその形に矯正されていく。
誰もが羨むような美少女の鞘を自分の剣でほじくり、己の形に無理やり矯正していく快感は、やはり何度味わっても凄まじいものだ。
レオンハルトはその手の快感に慣れているし、肉体的な感触よりも精神的な要素が重要だと位置づけてはいるが、だからといってその肉体的な快感を誤魔化したりはしない。
女性を真摯に扱い、並の男が抱くような感覚はかなり鈍麻しているレオンハルトではあるが、自分の中では確かに、この美しい少女を自分だけのモノにしたという陶酔してしまうような快感が訪れている。
そういった感覚と無縁に思える彼は、実際にそこまで普段からそういった優越感や独占欲というものを強く思っているわけではないが、やはり好き合う者同士での戦闘行為は、レオンハルトの鈍麻した感覚を僅かに蘇らせるのだ。
例えその感覚が訪れたとしても、それに慣れているために溺れるようなことも、醜い感情を抱いて女性を傷つけるようなことも絶対にしないだけで、確かに女性と肌を重ねる感覚は感じている。
腰を振ると、ハウゼルの女性らしい柔らかさに受け止められる。ハウゼルが快感に喘ぎ、汗を流す。こちらの動きと連動して、彼女の身体が上下に揺れて、その巨乳もぷるぷると揺れて、視覚でも楽しませてくる。
手を伸ばしてハウゼルの両胸を鷲掴みにして、その視覚でみた柔らかさを実際に堪能する。
「ハウゼル……どうだ? 気持ちいいか?」
「あっ、んひっ、やっ、あぁあっ♡ い、良い、です……凄く……んんうっ♡」
「っ、そうか……それは良かった……」
戦闘を相手も感じているようで、レオンハルトは安堵する。
それと同時に、ハウゼルの喘ぎも強くなり、終わりが近いことを察する。するとレオンハルトも、それに合わせるために快感を高めていく。
「いくぞ……ハウゼル……!」
「は、あっ、あっ、はっ、はいっ……きて、来てっ、レオンハルトさん……レオンハルトさん、来てくださいっ……♡」
言葉を交わし、戦闘もラストスパートに入る。
剣の動きが激しくなり、水音が大きくなる。剣も肥大化し、その剣気をハウゼルの鞘に放出するための準備に入る。
その最後の最後に、レオンハルトがハウゼルの耳元で、
「――好きだぞ、ハウゼル」
「っ! あぁっ、わ、わたし、もっ、レオンハルトさんのことが♡ あっ、あっ、らめっ、大好きっ♡ あっ、だめですっ……いっ――」
次の瞬間、その言葉を引き金にした様に、ハウゼルの身体が強く跳ねた。
「あぁ、あぁぁぁぁぁぁっっ♡」
「っ、くっ……!」
その鞘の強い締め付けとともに、レオンハルトも剣気を放出していく。
膨大な剣気がハウゼルの中に放出されていくが、やはりその快感は強い。
レオンハルトは今、意識を自分の剣に。その剣を熱く強く締め付けてくるハウゼルの中に集中させており、腰を強く押し込んで、彼女の中を愛でいっぱいに染めていた。
そうしてしばらく、熱い吐息を漏らしながらレオンハルトのそれを感じて脱力するハウゼルと、同じ様にハウゼルの上に覆い被さり、僅かに乱れた息を整えるレオンハルトが戦闘の終了を感じながら時間を過ごす。
少し落ち着いたところで、レオンハルトは彼女に覆いかぶさったまま、
「……どうだった?」
「んっ……はい……恥ずかしかったですけど、レオンハルトさんの……凄かった、です……今も、熱くて……これで私、レオンハルトさんの女に、なれたんですね……」
まだ息を荒くしながらも、微笑を浮かべてハウゼルはレオンハルトの体温をうっとりと感じ入りながらそんなことを言う。それを耳にして、
「……可愛いな、ハウゼルは」
「うっ……ず、ずるいです……そんなこと言われると、恥ずかしくて……」
顔を赤くして目を逸らそうとするハウゼルの頬を撫でながら、軽くキスしてやると、ハウゼルもそれを受け入れる。
初めての女性としての幸せ、それもレオンハルトから与えられる、ある意味、もう逃れられないほどの甘美なものを感じて、ハウゼルはたまらずレオンハルトの首に手を回す。
そしてキスを終えると、羞恥を感じながらも、
「……あ、あの……レオンハルトさん……?」
「どうした?」
レオンハルトは半ば分かっていながらも一応は問いかける。するとやはり、
「…………私……レオンハルトさんの……もっと、欲しいです……」
「!」
と、ハウゼルは鞘を無自覚にキツく締め付けながらそう言った。
未だ中にあるレオンハルトの剣先にちゅうちゅうと吸い付きながら、きゅうう……と甘く熱く締め付けてくる。
剣にラブラブなキスをされているような熱い締め付けを、言葉とともに食らうと、さしものレオンハルトもそれに反応した。
「やっ、あっ……レオンハルトさんの、中でおっきく……♡」
「……お前が可愛いこと言うからだ」
「あっ、あぁっ♡ ご、ごめん、なさい……んんっ♡」
レオンハルトもスイッチが入ってしまったようで、ハウゼルの細い腰を掴んで引き寄せながら、剣を鞘の奥に向かってぐりぐりと押し付けてやる。
ハウゼルが身を捩って再び快感を感じ始めたところで、レオンハルトは戦闘の二回戦目に突入していった。
――そんな風に、ハウゼルとの行為を終えたレオンハルトは、同じ様な展開で二回戦目に突入しようとしたサイゼルを感じてしまっていた。
もっとも、サイゼルの方は一度終わると少しは素直になったのか、
『そ、その……もっと、突いて……』
と、いじらしいことを言いながら三回戦目を誘ってきたりもした。
レオンハルトの剣が入ったままの腰を上げて、そのハウゼルのものに似たむっちりとしたお尻をふりふりと振られ、それでいながら中では締め付けられると、さすがのレオンハルトも雄としての情欲が膨らんでしまう。
その尻を掴んで、彼女を後ろから剣でガンガンと貫くと、サイゼルはそれまでの行為で解れ過ぎた鞘を擦られる感覚で喘ぎに喘いだ。
レオンハルトの方も、ハウゼルと合わせてこれで六回戦目なのだが、元々この程度では剣が萎えることはないものの、ハウゼルの後にサイゼルを貫くという妙な達成感を感じてしまい、バツが悪くなって腰の振りを激しくしてしまう。
やはり姉妹を一日で両方相手にするというのは、もう一方が頭にチラついてしまいかねないヤバイ行為だ。女性を真摯に扱うことを信念としているレオンハルトでも、精神的な部分はともかく、肉体の方は誤魔化せないのか、剣がより硬く、やる気になっている気もしてくる。
「やっ、あっ、あっ、それ、いいっ♡」
あのサイゼルがこちらの剣に貫かれて素直に快感を貪ろうとしているのも、彼女の普段の態度を見ていれば妙な可愛らしさを感じるから不思議だ。中々に趣がある。
とはいえ時間も時間。そろそろ終わりにしなければな、とレオンハルトはペースをアップさせる。サイゼルの尻に腰をぶつけ、下腹でそのむっちりとした感触を感じながら、少し自分の剣に慣れてきたサイゼルの鞘を更に自分色に染めていく。
その上で、ふと思うのは、彼女たち二人のことで、
……そういえば、これが切っ掛けで仲直りをさせたりは出来ないか?
と、未だに仲が微妙なサイゼルとハウゼルのことを考える。
最近は別のやるべきことがあるため、やる暇があるかどうかは分からないが、レオンハルトとしては二人は仲良くしておいてほしいものだ。
何しろサイゼルの方が特に最近、こちらに対して相談してくるのだ――“あ、あの子……最近どうしてる?“みたいな感じでさり気なく妹の様子を探ったりしてくる辺り、やはり仲良くはしたいのだろう。
サイゼルとの行為中にこんなことを考えると、まるで下心を抱いているようでバツが悪いが、やはり純粋に仲良くなってほしいものだ。いつまでも喧嘩するのを止めようと近くにいるわけにもいかないのだし。
……そう、だな。二人とも、既に内側だ。なんとか解決しなくては……。
内側の者達の問題は、自分が解決すべき問題でもある。メイド達もそうだが、彼女たちを幸せにする覚悟を決めたのだから、どんな小さな問題に対しても向き合わなければならない。
「レオンハルトぉ……んっ、ちゅ、ちゅーして……」
「……ああ。いつでもしてやる」
ならば姉妹仲は自分にとっての課題といえるだろう。何か方法を考えておかなくてはな、とレオンハルトはサイゼルに対してのラストスパートを掛けながら、その問題を脳の片隅に入れておくことにした。
要望多かったから書いたわけじゃないからね! 元から二人書く予定だったから!
次回はまた魔人の誰か。そしてレオンハルトがまた別の……?
――これで満足か変態共ォ!?