※この作品はR-18です。

魔軍参謀の憂鬱   作:黒岩

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今回はモブ回。にしてはなげーです。というわけで本編どうぞ


料理人達の日常

 紅魔城。その城に住む者達は、例外なく魔人レオンハルトの庇護を受けているといっても過言ではない。

 最強の魔人のお膝元である街に住むだけでも、魔物界では横行しがちな理不尽な仕打ちを受ける確率が減る。腕自慢の魔物以外もその噂を聞きつけてこの街を目指すくらいだ。

 その中でも、紅魔城というのはレオンハルトの居城だ。普通の魔物は特別な理由でもなければ入ることが出来ず、動員されている警備の数から考えても、勝手に入ることは不可能に近い。

 そもそも城の中の方が、ヤバい奴らが住み着いているという噂もあるし、そもそも一番恐れるべきなのはレオンハルト自身である。彼を怒らせるような馬鹿な真似を、この街に住む魔物──いや、彼の名を知る全ての魔物がするはずがない。

 魔物界の英雄とまで呼ばれ、魔物の黄金時代を築いた立役者とまで謳われる彼の名声は、魔軍に所属していない魔物の中にあっても有名であるため、喧嘩を売るような奴は皆無だ。

 いるとすれば、一部の魔人連中くらいではあるが、それでも城の中が最高に安全かつ、快適であることに疑いの余地はない。

 謂わば城に住むことが出来れば、勝ち組だ。それが例えどんな立場であっても、彼の城にいるということは、彼の庇護を受けているということ。

 それが例え、下級使徒でもない普通の人間であっても、彼らは周囲からすれば、圧倒的に勝ち組なのだった。

 

「チキンバンバン、お願いしまーす」

 

「はいよー。そんじゃあ、そっち、下ごしらえ頼んだ」

 

「あ、はいっ!」

 

「むうううううううううん!! 料理とはッ!! 己が肉体と愛情を以て行う究極のッ──」

 

 白い制服に身を包んだ者達が忙しなく働く場所。

 そこは紅魔城の中でも、極めて重要な施設。料理人達の聖地である──厨房だ。

 食堂のすぐ隣にあるその場所は、コック服にコック帽を身に着けた料理人達が、配膳係のメイドの注文を受けて調理に取り掛かる仕事場であり、世界最高峰の料理が作られる頂点でもあった。

 というのも、そもそもこのレオンハルトシティというのは、元々魔物界一。いや、世界一の美食の街として有名なのである。

 街の到るところに軽食の屋台や、飲食店、酒場、高級料亭など、大小様々な食事処が建ち並ぶ街なんてものは、この街をおいて他にない。

 そしてこの紅魔城の厨房というのは、その美食の街を作り上げた原点ともいえる場所なのである。

 千年以上昔から、魔軍の厨房を取り仕切ってきたミシュラン一族。人間の料理人一族である彼らが千年以上の研鑽と試行錯誤を重ねて、積み立ててきた料理の技術は正しく世界一だ。

 その腕を見込まれ、魔人レオンハルトに取り立てられた者達が中心となり、この美食の街の原点ともいえるレシピなどを伝えてきた。

 そして、その至高の料理は、この街の権力者であるレオンハルトの居城である紅魔城でこそ、もっとも発揮されるべきものである。

 つまりは、今や数千を越える料理人が存在するといわれるこの街で、抜きん出た腕前を持つ料理人だけが、この栄光たる紅魔城厨房で働くことが出来るのである。

 その数は約20名ほど。

 更に言えば、城に住み込みで働くことの出来る料理人は、かなり少ない。城に住み込みで働く料理人は、ミシュラン一族の総代にして料理長であるガストロノミー・ミシュランを含めて10名存在するが、彼らは皆、濃い料理長に隠れがちだが、世界でも有数の料理人。そこらの有象無象とは格が違う料理人達であり、そこらの高級店で働く料理人や、牧場出身のA級料理人であっても歯が立たない。

 だが、幾ら彼らが卓越した料理の腕前を持っていても、所詮は人間である。

 約一名、人間かどうか怪しい筋骨隆々の化け物がいるが、それでもこの城には二百名以上の人間が住んでいる。故に、たった十人ではさすがに大変だろうと、人員に余裕を持たせているのである。

 故に人間街に住んでいる一部の選ばれた料理人達──料理長やメイド長さんの審査を潜り抜けて合格した者達が、城に通いで働いているのである。

 だがやはり、この厨房は厳しい。

 そもそも料理長がヤバいのでさもありなん、といった感じだが、住み込みで働いている料理人達も、一見普通の人間のように見えて、料理の腕前は桁違いなのだ。

 だからこそ──この城に通いで働き、この城の栄光ある専属料理人を目指す一人の少年は、思わずため息を漏らすのである。

 

「はぁ……僕、こんなんでやっていけるのかな……」

 

 その少年は、コック帽を目の前の机に置いて、思わず情けない独り言を漏らす。

 場所は厨房の隣にある休憩室。食材搬入用の出入り口も存在する一角で、料理人達が休憩を取る時に使う場所でもある。今はお昼のピークを過ぎたので、ようやく料理人達も順番で休憩を取り始めるのだ。おやつであったり、夕食の仕込みなどもあるのだが、その辺りも、休憩無しで料理長が凄まじい勢いでやっていたりするので、分担は楽だったりする。

 しかし半年前に料理の才能を見込まれて、紅魔城の厨房で働くことになった彼には、その喜びも束の間、周囲についていくだけでも一苦労してしまう本物の戦場の厳しさを思い知った。

 料理の新しい技術やレシピを学べるのは個人的には嬉しいし、やりがいはあるのだが、料理長がとんでもない人なので、付き合い方が難しい。料理長の噂は聞いていたが、まさか自分の胴体よりも太い腕を持っている化け物だとは思わなかった。自分の華奢な身体など、その気になれば簡単に調理することが可能だろう。

 だがまあ料理長とか、周りの料理人については、悪い人達ではないのでそこは問題ない。彼を悩ませているのは、この戦場に慣れることが出来るのかと、それと──

 

「──こらっ! 何俯いてんのよっ!」

 

「っ!? は、はいっ! すみません!! って──」

 

 不意に頭上から、鋭い声が飛んできた反射的に身を固くする。この半年間でよく怒られているので、直ぐに謝る癖がついた。

 だが顔を上げて謝ったところで、その相手に気づく。先輩の料理人かと思ったのだが、よく聞けば女性の声で、見てみれば相手は知った女性の顔だった。

 

「……いきなり怒声を浴びせるのは如何なものでしょうか。このベアトのようにドMであれば興奮するだけなのでともかく、普通の少年は萎縮してしまうのでは?」

 

「うっさいベアト。これ見よがしにため息ついて、暗い顔してる方が悪いのよ」

 

「……せ、セレス様に、ベアト様……それと──」

 

 少年が顔を上げた先にいたのは、一番前で腕を組み、こちらを呆れるように見下ろすツリ眼と長い金髪を後ろで二つ結びにしているのが特徴的で、強気な印象もあるメイドと、白いボブカットの髪と、赤い眼、どこか真面目そうな雰囲気を醸し出しながらも、全然真面目じゃないメイド。

 それに加えて、数名のメイドが彼女達の後ろにいる。その全員の名前を、少年はまだ憶えきれていないが、前に立つ二人の名前は知っていた。

 この城のメイド達を束ねる副メイド長の内の二人──セレスとベアトだ。

 少年としても、関わることの多い二人のメイドは、休憩中のこちらを見下ろしながらも、何やら気遣うような雰囲気で、

 

「……あんた、そろそろ厨房の仕事には慣れたの?」

 

「えっ、あっ……その……まぁ……」

 

「何をどもってるのよ。はっきりしなさい!」

 

「うっ……そ、その……ぼちぼち、です……」

 

 またピシャリと叱られたので、少年は辛うじてそう答える。目線をあちこちに動かして逸らし、彼女達をあまり見ないようにしながら。

 それを見ていたもう一人、ベアトは前に進み出ながら、

 

「まぁまぁ。怯えずともよいかと。セレスはこう見えて、落ち込んでる人や何かに躓いている人を放っておけないタイプなんです。仕事で悩んでいる人を見かけたら、それとなく発破をかけたり、アドバイスをしたりと、実は面倒見の良い人だと有名で──」

 

「っ、そ、そんなんじゃないから! 余計なこと言うな!」

 

「は、ははは……」

 

 ベアトが真顔で説明した言葉を、またしてもセレスが注意する。

 しかし少年には乾いた笑いを漏らすことしか出来ない。そもそも、()()()()()()()()()

 ベアトなどは、あの料理長の一人娘であり、メイドでありながらも料理を担当することもあるので、それなりに見ることも、話しかけられることもあるが、やはり慣れないし、セレスの方も、こうやって暗い顔をしているところを見られると、こんな風に注意されるので知っている。

 他のメイド達は、名前を知っていたり、顔を知っていたりと曖昧だ。まだ半年なので、数多くいるメイドを憶えられずとも仕方ないと、先輩は言っていたのだが、それはそれとして悪い気がしてくる。

 他のメイド達は、それに気づくことなくセレスの方を囃し立てるように、

 

「まあ、セレスさんって、こう見えてすっごい優しいからねー」

 

「この間なんて、小さい子が宝物を無くしたって聞いて、一日中探してあげてたりしてたし」

 

「仕事がまだ出来てない子に、付きっきりでフォローしたりするもんね?」

 

「あんた達まで……!」

 

 ぐっ、と歯噛みするセレスに、周りのメイド達が生暖かい眼を向ける。

 だがそれを無視して、セレスは少年の方を見ると、

 

「……ふんっ。言っとくけど、そういうんじゃないから。暗い顔されると、あたしまで気が滅入るのよ。せっかくこんな恵まれた場所で働いてるんだから、ちょっとの失敗なんて気にしないで、もっと前向きに働きなさいよ!」

 

「……は、はい……」

 

「それじゃ、あたしは行くから。ほら、あんた達も」

 

「はいはーい。それじゃあ、頑張ってねー」

 

「応援してるよー」

 

 と、それだけ言って、彼女はメイドを引き連れて仕事に戻る。他のメイド達も、ひらひらと手を振って休憩室から出ていく。

 だが、少年からすると気が気じゃなかった。いつ、バレてしまうのかと戦々恐々していたのだから。

 

「……それでは、ベアトも仕事に戻ります」

 

「あ、はい……」

 

 と、最後にベアトの方も休憩室から出ていこうとする。

 だがその直前で一度止まると、こちらを横目で見て、

 

「微妙にエロの気配がしますが……まあ敢えて触れずにおきましょう。あまり悶々としないように。それでは」

 

「っ!」

 

 その言葉に、少年は思わず背筋を凍らせる。

 バレてしまっているのかと絶望しかけ、羞恥が襲い、敢えて触れないと告げられて微妙に安心しつつも、しかし緊張は晴れない。

 

「う、うぅ~~……!」

 

 様々な感情が混ざり合い、何とも言えないうめき声を上げる。

 これこそが、少年のここで働く上での悩みの一つだった。

 

「──おーい。ちゃんと休憩してるかー……って、どうした?」

 

 と、そこに、厨房の方から一人の男性──この城に住み込みで働く料理人の一人で、少年を直接指導している先輩がやってくる。

 少年の様子を見て訝しむ先輩に、少年は意を決して告げる。

 城の中で一番親交が深い先輩であれば、同じ男性でもあることだし、この悩みを解決出来るのではないかと、

 

「……先輩っ、その、僕、悩みがあるんです……」

 

「……悩み?」

 

 はい、と頷いて少年は答えた。それは、

 

「──そ、その……む、()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

「──えっ」

 

 悩みとは、この城が──男性にとっては目の毒過ぎるということであった。

 

 

 

 

 

 紅魔城に住む者達の殆どは、女性である。

 理由は下っ端には想像付かない。もしくは、何とも言えないので薄々感づいていても言わない。

 ともかく、女性が多く住んでいることは事実だ。その数は、全体の9割以上を占める。何しろ、男性の方を数えた方が圧倒的に早い。魔人レオンハルトに、使徒であるリー。それ以外だと、住み込みの料理人として働く十名の中の六名が男性で、その家族に数名がいるのみだ。

 それ以外は全て女性である。それも、その誰もが絶世の美女、至高の美少女である。

 人間の集落に放り出せば、多くの男性に想いを寄せられ、あるいは求婚され、その肢体を狙われ、不幸になるか、幸福になるか──いずれにしても、その美貌によって人生が狂いかねないような者達でもある。

 だが、ここにおいて、その美しさは問題にはならない。彼女達が、如何に容姿に優れ、男であれば魔が差して襲いかねないような美少女であっても、あの魔人レオンハルトの下級使徒、その庇護下にある者達を狙う馬鹿はいない。性欲よりも、畏怖と畏敬が勝る。魔物将軍や魔物隊長といった者達はレオンハルトに近しくなるにつれて、その尊敬の念は高まるため、畏れ多いとなり、近しくない魔物兵であっても、魔人の強大さ、とりわけその中でもトップの位置に座するレオンハルトの存在を考えた時に、頭に恐怖が過るのだ。

 一時の欲望に流されたとしても、その先に待つのが地獄。そこに乗る馬鹿はいない。

 あるいは人間のコミュニティで、レオンハルトが人間などであれば、一時の欲に流される愚か者も存在するかもしれないが、魔物社会ではそうはならない。魔人を怒らせて生きていけるほど魔物界は甘くないのだ。

 故に、彼女達の安全は保たれるし、彼女達も快適に過ごすことが出来ている。人間では彼女達を見ることすら叶わないし、魔物であれば叶うかもしれないが、その美貌を見たところで、欲望を募らせるような存在はいない。それらが許されるのは絶対的な権力者であるレオンハルトのみだ。

 だが、唯一の抜け道があるとすれば──それは料理人に他ならない。

 

 魔物という種族は、そもそも料理という概念が無かったくらいであり、料理を得意としていない。殆どの食べ物は生で食べられることから、その必要性が無かったためでもあるだろう。

 今となっては美食文化が、レオンハルトシティを中心に発達し始めたが、それでも魔物の料理人というのは少ないし、いても人間の料理人に劣るのが一般的だ。

 故に紅魔城の厨房では、ミシュラン一族を中心に人間の料理人が活躍している。彼らはレオンハルトに召し抱えられた恩義があり、何百年、あるいは千年以上も厨房で働いている。故に今となっては、男性でありながらも、レオンハルトの庇護下を受ける大切な存在として認められた──下級使徒の紋章だって持っている。

 数こそ十名と少ないが、それでも忠誠を損なうことなく料理を提供し続けている献身をレオンハルトは見逃さず、また料理人達も、それを誇りとしている。

 しかしそれとは別に、一般の人間、それも男性がこの城に住む。あるいは入ることが出来るのも料理人くらいであったのだ。

 何十年か、何百年かに一度、料理人が外から連れてこられたり、抜擢されたりすることがあるが、その度に、地味に彼らを悩ませてきたのが、この城にいる美女達である。

 魅惑的な曲線を描く肢体。出るところが出ていて引っ込むところは引っ込んでいる。そんな美女達の殆どが、男性を誘惑するための淫靡なメイド服に身を包んで働いているのだ。

 魔物界では常識が違うのか、意外にも露出が高い衣装を着るものが多い。その例に違わず、ここのメイド服は、個々人によって差異があったりはするものの、ウエスト部分を見せつけていたり、スカートが物凄く短かったり、胸の谷間の部分が大きく開かれていたりするのだ。

 そうでない服であっても、彼女達のスタイルの良さ、美貌からすれば目の毒だというのに、それを更に押し出すかのように、メイド服は悪意あるデザインが幾つも練り込まれている。端的に言えば──あざとい。

 だがそれで喜んでしまうのが男性である。フリフリのミニスカートから除く太腿やおみ足のチラリズム。そこに長めの靴下を組み合わせて絶対領域を作ってみたり、あるいはガーターベルトでエロティックに見せる。ウエストの細さや身体のラインを強調するためにコルセット、あるいはへそ出し、あるいは背中を開けていたり、あるいは肩出しで、その美しい肌を見せつけたりする。挑発的に盛り上がった胸元などは、それだけでもたゆんたゆんと重そうに揺れて目が奪われるというのに、態々胸の谷間を開いたり、巨乳の上半分を見せつけたり、あるいは谷間の部分に穴を付けたりと、これでもかと男性の情欲を煽るための構造をしている。

 それを着るのが、ここの女性達であり、だからこそ、男からすればどこを見ていいのか分からない。

 歩いているだけで沢山の美女とすれ違い、窓や家具などを一生懸命に掃除しているメイド達の、その後ろ姿──突き出たお尻や美しい身体のライン、後ろからはみ出て見える乳房の盛り上がりなど、一々いやらしい。例え巨乳でなくとも、ここの女性達のスタイルは抜群であるし、少し幼い感じの少女達も、その趣味の人たちからすると悶えたくなるような美少女だらけで堪らないだろう。

 椅子に座っていて、顔を上げたら、美女の爆乳が数十センチ離れた先で揺れていて、視線を外せば掴みたくなる細い腰や、女性らしい柔らかさを想像させる太腿が見える。そもそも顔だけじっと見ていても、ドキドキしてしまうような可愛さ、美しさ。それが何名も並んでいると、本当にどこを見ていいか分からない。

 そして何よりもキツいのが、そういった状況を、肉体が勘違いしてしまうことだ。

 仕事をしている時はまだいい。不意打ち気味にドキリとさせられる場面はあるが、仕事に集中していれば耐えられる。

 だが、例えば休憩中に一人。密室に自分という男性一人と、むしゃぶりつきたくなるような美女が一人、あるいは幾人も。そういった現実とは思えないほどの特殊な状況に、血は高まり、反応してしまうのである。

 通常、生きていては一人お目にかかれるだけでも幸運といえるレベルの美女。それが何人もいて、一応は同じコミュニティの中で働き、一応は気にかけてくれたり、話しかけてくれたりする。

 その現実は、普通の人間にとって、普通に見られるものでもないし、体験出来ることではない。

 故に身体は勘違いをする。この雌達が、手に入ると。

 本能は正直だ。如何に手を出してはいけない相手とはいえ、これだけ情欲を掻き乱すような状況になれば、心の奥底からは欲望が滲み出そうになる。

 それを必死に理性で我慢するのだが、やっぱり本能では、女性と触れ合うことを望んでいるのだ。

 そして新しく半年前からこの城で働き始めた少年は、正にそのような症状に陥り、悩んでいた。仕事に集中出来なくなるくらいには。

 だからこそ、少年はとうとう相談することにしたのだ。

 

「それで……僕、どうしたらいいんでしょうか……?」

 

「あ、あー……なるほどな。そういう悩みか……」

 

 料理のことについてなら幾らでも答えてくれる先輩でも、それを聞いて苦笑いをするのは避けられなかった。

 だが少年の方からするとその悩みは深刻で、今直ぐにでもどうにかしたいものなのである。

 

「……いやまあ、分かるけどな。確かに、ここはどこを見ても美女しかいないし、メイド服もすっごいアレだからな……」

 

「……はい。アレなんです……」

 

 敢えて言葉を濁す二人。というのも、メイド服のデザインを考えたのは、十中八九彼らより地位の高い者であるからだ。

 おそらくは使徒か、メイド長さんとかその辺り。そして可能性として考えられるものの中に、最も偉いレオンハルトが考えた可能性だってある。彼の趣味という極めて高い可能性を鑑みると、とてもではないが、エロいとか卑猥みたいな言葉は使えない。

 故にそこは濁しつつも、先輩料理人は少年の隣に腰掛けながら、顎に手を当ててその悩みをどう解決するかで悩み始めた。それを見た少年が、

 

「……先輩方は、そういう感じにはならないんですか?」

 

「ん? ああ、まあ、殆どの奴はもうとっくの昔に結婚して子供もいたりするからな。長くいすぎて慣れてるってのもあるし……」

 

「結婚……先輩も?」

 

「俺はしてないが……なんだそのほっとした顔は」

 

 胸をなで下ろした少年を見て先輩が眉をひそめる。少年は微笑を浮かべ、

 

「先輩が同じで良かったです」

 

「おいこら。俺は一応、付き合ってる奴はいるっつーの。相手がミシュランの女だから認められてないだけで……」

 

「えっ、そうなんですか?」

 

 少年の問いに、先輩は頷く。微妙な表情で、

 

「ああ、ミシュランといっても、料理長みたいなバリバリの直系じゃないけどよ。ただ掟で、料理勝負で認められないと結婚することは認められないらしい……俺は昔に連れてこられた外様の料理人だからな。あの化け物一族と張り合うのも、今考えるととんでもな道を選んじまったというか……はぁ」

 

「……先輩も苦労してるんですね」

 

「おう……というか、俺のことはいいんだ。問題はお前の方だろ。お前は……その、なんだ。女性経験とかないのか?」

 

「うっ、その……」

 

 先輩から問いかけられると、少年は顔を俯かせる。そして言い辛そうに小さな声で、

 

「…………ない、です」

 

「へぇ……意外だな。お前、顔も悪くないし、何となくモテそうな感じするけどな。人間街とか、牧場の時の知り合いとかで良い感じの女とかいなかったのか?」

 

「そんな、僕、全然モテないですよ……牧場では、料理の勉強ばっかりしてて、仲良い友達はいても、女の子は僕に見向きもしてなかったですし、A級に選別されて人間街に住ませてもらえるようになってからも特には……女性のお客さんは多かったですけど、それも特に何もなかったですし……」

 

 ここに来るまで、人間街でレストランをしていた三年間は、女性のお客さんはいたが、関係が進展するような相手はいなかったという。それを聞いた先輩は、一応は頷き、

 

「なるほどな……つまり、お前は生まれて18年、真面目に料理の勉強だけをし続けてきて、女性に一切触れずに過ごしてきたもんだから、今になって女とヤリたくて仕方ないと」

 

「そ、そそそそこまでは言ってないですよ!」

 

 あまりにも直接的な言葉を言ってきたため、少年が慌てて否定する。何となく、恥ずかしいことのような気がしたからだ。

 しかし先輩は口元をニヤつかせ、

 

「別に隠さなくてもいいだろ。男同士だ。気持ちは分からんでもない。俺も……もうありえねぇほど昔だが、若い時はそんなんだったぜ。おっぱい! 尻! セックスセックス! 射精、射精! みたいな感じでな」

 

「そ、そんな卑猥な……だめですよそんなの……」

 

「別に駄目じゃねぇよ。こんくらい、男なら普通だ。男なら、そういう時期は必ずある。とにかく、女と触れ合いたい。ヤリたくて仕方ねぇって時がな」

 

「……そ、そうなんですか……?」

 

「それが自然だ。男が女を魅力的に思うのは当たり前のことだぜ。だからお前が、おっぱい揉みたい、尻を撫でたい、そんでまあ色々ヤッて射精したいって思うのは普通のことだ」

 

「…………」

 

 もはや謎の頼もしさすら感じるレベルで胸板を叩いて断言する先輩。確かに、それらをいけないことだと思っている少年も、謎の説得力を感じてしまうほどだ。しかし。

 

「……だがまあ、それは俺に言って正解だったな。俺はまあ、割りといいかげんなおっさんだからいいけど、他の奴らは堅苦しい奴らも多いからな。レオンハルト様の女であるメイドに欲情したとか、馬鹿な事言うなって怒られるだろうよ」

 

「えっ、でも……男性はそれが当たり前だって……」

 

「当たり前でも、言っちゃいけねぇことってのがあるんだよ。そりゃああいつらだって、昔は今のお前みたいにムラムラしてしょうがない時期もあっただろうが、それを口にするとどうなるかって考えると、それを押し殺すしかない。人間は本音を隠して建前を口にしなきゃならん時も多い。例え、お前の気持ちが理解出来るものだったとしても、立場上とか色んな事考えた上で、結局は、馬鹿な事を言うなって怒るしかねぇんだよ」

 

「そう、なんですか……」

 

「ああ。だから仕方ねぇ。これは別に、レオンハルト様の女だからっていうか、人の女に欲情したとか、実際にしたとしても表で普通に口にするのは駄目だからな。ましてや、上司ってなると怒られてもしょうがない。もっとも、レオンハルト様はそれくらいで怒ったりしないだろうけどよ。周りがそう思うかは別ってことだ」

 

「駄目なこと……」

 

 先輩にそう諭されて、少年が自分の罪深さに落ち込む。人間牧場出身なだけあり、主人への不敬ともいえる考えに、少年は自らを恥じているのだ。

 だがそんな少年の肩を、先輩は叩いて笑ってみせる。

 

「おいおい、落ち込むなよ。普通は駄目だが、俺に相談するのはいいって言ったろ?」

 

「えっ? それはどういう……?」

 

「だから、身内同士であーだこーだ言うくらいには問題ないって話だ。ずっと押し殺してるのもキツいだろ? 気の置けない一部の奴と話したり、妄想したりして、後で一人で発散すればいい。そうすりゃ気も紛れるだろ」

 

「……! 先輩……」

 

 肩を回して親身になってくれる先輩に、少年は感謝を覚える。変な人だとは思っていたけど、やっぱり良い人だと、

 

「……でも、いいんですか……? もしバレたら先輩も……」

 

「そんくらいやんねぇとしょうがねぇだろ? お前が我慢出来ずにやらかして、上役の俺が責任取らされる可能性を考えたら、こっちの方がマシだしよ。経験豊富なおっさんとして、上手なガス抜きの仕方を若人に教えるくらいは構わねぇだろ」

 

「……そ、それなら、お願いします」

 

 少年は意を決してお願いする。そういった話題を人とすることすら初めてなので、妙に緊張してしまっていた。

 対する先輩は、軽い調子で任せろと頷き、

 

「……それで? お前さんはどういうのがタイプなんだ?」

 

「ど、どういうの……?」

 

 少年は首をかしげる。どういう意味なのだろうと。それを見て、先輩が改めて、

 

「だから、どういう女がいいのかってことだよ。色々あんだろ? 巨乳が好きとか、お姉さん系が好きとか、年下が好きとか、ちょっとロリ系が好きとかよ。そういうのが分かんねぇと何も言いようがねぇだろうが」

 

「そ、それは……!」

 

 少年は質問の意味を理解し、顔を赤くしながら思考する。

 おそらくは、自分の男の部分がもっとも反応し、興奮してしまうようなのは、どんなタイプなのか。ということだろう。

 羞恥を覚えながらも、少年はゆっくりと考え、

 

「……む、胸は……お、大きい人の方が……」

 

「ほうほう。他には?」

 

「……と、年上とか……」

 

「ほーう。まあ、割りとよくある感じだな。そんで、Sか? Mか?」

 

「SとM……?」

 

「責めるのが好きか。責められるのが好きかってことだ」

 

 ちなみに、おっさんは断然責められる方が好きだ、と先にそうカミングアウトする。

 それを聞いた後だと、何故か心にあったハードルが少し低くなった気がして、少年はそれほど間を開けずに答えた。

 

「……よく分かりませんが……責められるほうが……」

 

「なーるほどなぁ。なんかまあ、大体分かってきたような気がするが……それで、どんな妄想で抜いたりするんだ?」

 

 今度はそんなことを聞かれる。だが、

 

「……抜く? どういう意味ですか?」

 

「えっ? 知らねぇのか……? ようは、どういうことを考えながら自家発電すんのかって──」

 

「自家発電……?」

 

「……お前、まさか……」

 

 先輩がにわかに嫌な予感を覚える。それを確かめるべく、もっと直接的な言葉で、

 

「……オナニーしねぇのか?」

 

「……オナニーってなんですか?」

 

「おおぅ……」

 

 真っ直ぐに問い返され、先輩は頭を抱える。

 そして更に確認の為に、

 

「……フェラとかパイズリとか分かるか?」

 

「それも聞いたことないです……ひょっとして、何かの隠語ですか?」

 

「いや、隠語っつうかそのままというかだな……」

 

 そこまで聞いて、先輩は少年が性的な知識が無知か、それに近いことを確信してため息をつく。女の子が無知であるなら色々と捗るのだが、若い男が無知と言われても真顔にしかならない。あまりにも子供過ぎてどうしていいか迷う。だが一応は、

 

「はぁ……ったく、牧場ってのは性教育とかしねぇのか……? そりゃあ拗らせるだろ……」

 

「先輩? あの、出来ればその言葉の意味を教えていただけると助かるんですが……」

 

「……はぁ、しゃーねぇなぁ……」

 

 一度相談を受けると言った手前、ほっぽり出すのも性に合わない。教えてやるか、と先輩はそれらを口頭で説明してやる。すると、

 

「……っ! だ、男性器を、口や胸で……!? そ、そそそんなことしてもいいんですか……!?」

 

「言っとくが、この辺りは全然ポピュラーな部類だからな。ぶっちゃけもっとマニアックなのや、エグいのもある」

 

「そ、そんな……!」

 

 顔を赤くしながら頭を抱える少年を先輩は見下ろす。軽いショックを受けているようだと。

 ただ、色々と常識が崩れながらも、悶々としているのか、色々と考えながら悶えていた。それはいいが、こんなところでおっ立てるのは止めろと言いたい。幾ら性欲逞しい年頃だとはいえだな、と、

 

「……しかしまあ、そこまで初心だとおっさんにはお手上げかもしれねぇな」

 

「えっ……!? そ、そんな……!」

 

「うーん、どうしたもんか……ここじゃあそんなネタとか手に入らねぇからな……」

 

 というか、そういったオカズ提供だけなら、ある意味で幾らでも歩いているのだが、それらをネタにしろ、とは言い辛い。それはそれで、悶々としてしまうだろう。

 もっとも、少年がここに住み込みはじめ、百年も経てば自然と諦めが付くというか慣れてしまうだろうが、そこまで保つだろうかという疑問が残る。

 そして相談を受けた手前、出来れば解決してやりたいとも思う。せっかく良い腕を持っているのだから、そんな思春期の暴走なんかで壊したくないと。

 故に先輩は悩み、悩んだ末に、

 

「……さすがに畏れ多いが……頼んでみるか……」

 

 先輩が悩んだ末に答えを出す。立ち上がりつつ、少年を見下ろし、

 

「よし、何とかしてやろう」

 

「ほんとですか!?」

 

「ああ、大きな胸が大好きで悶々としてしょうがないお前の悩みを解決するために、あの方の元に連れてってやる」

 

「そ、そそそんなこと……というか、あの方って……?」

 

 どもる少年の問いに、先輩は答えようとする。頷き、

 

「それはだな──」

 

 答えようとしたその時だ。

 

「──フハハハハハ! 貴様ら、何の話をしている!?」

 

「っ……!」

 

「っと、りょ、料理長、どうかしたんですか?」

 

 休憩室に入ってきたのは、身長180センチほどの先輩をゆうに超える巨体を持つ大男。

 この厨房の──否、料理界のマエストロ、ガストロノミー・ミシュランその人だ。

 筋骨隆々の肉体をピッチピチのコックスーツに包んでやってきた化け物のような男は、相変わらず凶暴かつ不敵な笑みを浮かべながら二人を見下ろす。

 

「うむ、私も休憩に来たのだッ!」

 

「えっ?」

 

「料理長、休憩とか必要──いや、取ることあるんですね……?」

 

 少年がその言葉に間の抜けた声を出し、先輩も、料理長って休憩必要あるんですか? と言いそうになって慌てて言葉を飲み込む。

 この間も、新しい魔道具だというブラックなんちゃらと殴り合ってきて、いい汗かいた、と豪快に笑っていた料理長に、休憩が必要だとは思えない。

 だが料理長は確かに休憩を取りに来たようで、

 

「休憩ついでに──日課の鍛錬をしに来たのだッッ!!」

 

「あっ、そういう……」

 

「……なるほど、理解しました」

 

 フハハハハ、と笑いながら料理長が休憩室の真ん中で鍛錬を始める。フンッ、フンッ、と声に出しながら腕を振り、あるいは足を動かす料理長。なんだか、急激に部屋の中が狭く感じるのだから不思議だ。加えてなんだか暑苦しい上に、シュゴオオオオオオオッ! シュゴオオオオオオオッ! と、鍛錬で聞こえるはずのない謎の音が聞こえ始め、物凄く怖い。

 

「案ずるなッ! 私は鍛錬をしながらでも普通に会話を行うことが出来るッ!!」

 

 微塵も安心出来ない。猛獣と一緒に檻に入れられた人間というのは、きっとこんな気持ちなのだろう。猛獣も、反復横跳びで残像を出し始める奴は御免被りたいはずだ。

 

「それより……貴様らのさっきの会話……大きな胸がどうとか言っているように聞こえたが、どうなのだ?」

 

「っ!?」

 

「あ、あー……聞こえちまってたんですかい……」

 

 少年が驚愕し、先輩が諦めたように呟く。少年の方は怯えているが、料理長であれば、ただそれだけであれば怒ることはないだろうと思いながら、

 

「大きな胸がいいねって話をしてただけですよ。他愛もない、好みの話です」

 

「っ! ほう! 貴様らもそうなのか!?」

 

「えっ? 貴様らもって……まさか料理長も?」

 

 うむ! と力強く頷く料理長に、マジか……という思いが芽生える。料理長にまともな性欲があるとは知らなかった。雌とは、料理を極めるために喰らうものッ!! とか普通に言いそうなので何とも言えない。娘の方なら性欲アリアリだろうが。

 しかし考えてみれば、料理長とて、妻もいれば娘もいる。一応、生物学的には人間のはずだ。ならばおかしくないはずだと、そう思って、

 

「フハハ! 貴様らも大きな胸が好きだというなら、何故この私に言わなんだッ! そんなに大きな胸が好きだと言うならッッッ──」

 

 そう言って、料理長は自らのコック服に手を掛けた。あれ、なんだか嫌な予感がする、と少年と先輩が心を一つにしていると、その予感が当たってしまったのか、

 

「──私のこの逞しい胸を好きなだけ視界に収めるといいッ!!」

 

「ひぃっ!?」

 

「ちょっ!? りょ、料理長!?」

 

 服を脱ぎ捨てた料理長が、二人に向かって全力のポージングを行う。

 筋骨隆々、逞しいというか逞しすぎるその肉体を見て、二人は思った──そうじゃない、と。

 

「りょ、料理長! それはちょっとまた別の──」

 

「フハハハハハハッ! 遠慮せずともよい! 私のバストは150センチあるぞッ! 大きな胸が好きだと言うなら、幾らでも見て触っても構わぬッッ!」

 

 バストと胸筋を一緒にするな。そんな言葉が喉まで出かかったが、あまりの筋肉の圧に言葉を失う。少年に至っては卒倒して、怯えていた。まだ半年ばかりの新人に、全開の料理長は早い。長年働く者達でも慣れないというのに。

 

「いや、もはやその程度では生温いッ!! 貴様らも、好きだと言うならこの私と同じ程度の筋力を目指すがいい! さすれば、さらなる料理の深奥を覗くことも可能だッ!!!」

 

「い、いやいやいや!? 筋肉鍛えても料理は出来ねぇでしょうが!? ポージングしただけで料理は出来ないでしょう!?」

 

 先輩は、自分達も鍛錬に参加させられることを察して、必死の抵抗の代わりにそう言った。だが、

 

「…………否、出来るッッッ!!!」

 

「絶対出来ないはずなのにこの人、出来るって言い切りやがった!? その自信はなんなんだよっ!?」

 

「セックスしただけで、料理は出来ませんが子供は出来ます! つまり、ベアトの勝ちですね!!」

 

「呼んでもないのに痴女が来た!?」

 

 休憩室に料理長の一人娘である副メイド長のベアトまでやってくる。ぶっちゃけ、見た目的には料理長より見れるからマシだが、頭のおかしさでは似たようなものなので帰ってほしい。

 何しろ、この二人が集まると高確率で親子喧嘩が始まってしまうのだ。

 

「フハハハ! 胸の大きさでこの私にも敵わぬ小娘が、私に勝つなど笑止ッ! 何時も通り、蹴散らしてくれるッッッ!!」

 

「くっ、レオンハルト様にも愛された、ベアトの105センチのバストを愚弄しましたね!? いいでしょう! これは戦争! 私は私の乳の誇りに懸けて、父を倒しますッ!」

 

「……っ! ……っ!」

 

「おいしっかりしろ! 気持ちは分かるが気をしっかり保て!」

 

 結局、この日の少年は先輩に連れられて部屋で休んだものの、使い物にならず、後日また相談するということで話を終えた。まだ解決出来てない上、今度は相談の内容が別のことにすり替わっていそうだと思いながら、先輩も頭を抱えた。

 ──因みに、親子喧嘩の結果はメイド長さんの乱入で止められたので、引き分けでした。




裏話として、この料理人のおっさんは、元冒険者兼料理人で、未知の食材を探し求めて冒険し、料理を極めんとして、たった一人で魔物界に挑んだNC期の有名冒険者。過酷な旅の末に魔軍に捕まり、その料理の腕を見込まれて紅魔城に連れてこられた過去を持つ――というどうでもいい裏話でした。

あ、後、明日か明後日に、“魔軍参謀の憂鬱1周年記念”として、“とある話”を投稿しようかと思います。うん、まあ、皆様ご希望のアレです。エロくて未知なる探究心と健全な精神を合わせ持つ18歳以上の読者の方で、興味がある人は全裸待機でもしといたらいいんじゃないでしょうか。まあ次話のあとがきかどっかにでももっかい載せときますので、適当にジャンプしてどうぞ
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