「えっと、そーっとそーっと……」
「……ゆっくりでいいから零すなよ」
紅魔城の主の次に豪華な部屋では、その主に似た目つきの青年のような少年がメイド服姿の少女と日常的なやり取りを行っていた。
時刻は三時。どうやらちょうどおやつの時間の様で、メイド服を着たカラーの少女、メリルは、レオンハルトの実の息子であるアルベルトに出す予定のお菓子とお茶をテーブルに並べており、危なっかしい手つきにアルベルトが注意している状態となっていた。
だがやはり、まだ慣れていないのか、ちょっぴり入れすぎてカップからお茶を零してしまい、
「あっ……失敗してしまいました……難しいですね。練習しないと……」
「……いや、構わない。メイドとしての働きを求めているわけではないからな」
アルベルトはそう言ってお菓子を一摘みするが、しかしメリルは軽く眉を立てた。
「駄目ですよっ。仕事を任された以上はちゃんとしないと」
「……ふっ、そうか」
真面目な奴だとアルベルトは感心する。正直、アルベルトとしては友人としていてくれればいいのだが、メリルの方はそうもいかないようだ。
少し話して分かったが、これで結構頑固な様で、言っても納得しなければ聞いてくれそうにもない。
だからアルベルトは若干諦めて言った。お菓子を飲み込みながら、
「一応このお菓子はメリルの分もあるんだが……そういうことなら食べるのは止めておくか?」
「えっ! わたしのもあるんですか!? なら食べますっ!」
と、一瞬にして席に着くメリル。先程まで見せていた仕事への責任感はどうしたと言いたいが、やるべきことは済ませているし、他に人の目があるわけでもないので問題はないだろうとスルーした。
「せっかくのご厚意ですし、きちんと味わって食べないといけませんね」
「……ああ、そうだな」
それに、一人で食べるのはあまり好きではない。
普段の食事の時もそうだが、誰かしらがいたほうが個人的には賑やかで好きだ。
とはいえアルベルトはそれほど饒舌という訳ではないので、そういった賑やかな空間にいることだけで満足だとも言える。父親も母親も忙しいので、毎回一緒という訳にはいかないが、白兎も含めて誰かしらとは毎回同じ席に着いている。
「美味しいですっ! こんなに美味しいの、食べたことありません!」
「……うちのお菓子、料理は絶品だからな」
お菓子を食べて感動するメリルにアルベルトは微笑を浮かべる。
するとメリルは改めて感嘆するように、
「はぁ~……やっぱり、アルベルトさんのお家は凄いですね。これだけ大きい家の子だと、欲しいものが何でも手に入りそうで羨ましいです」
「……そうでもないぞ」
メリルの何気ない言葉にアルベルトは否定で返す。
そうなんですか? と首をこてんと傾げるメリルにアルベルトは頷いた。
「オレの欲しいものは、中々手に入れるのが難しいそうだ……」
「手に入れるのが難しいものですか?」
重ねて頷く。そう、確かにあらゆる物は言えば手に入るアルベルトだが、それでも欲を言うならば、
「……弟か妹が欲しいんだが、な。こればかりは難しいという」
「兄妹ですか。確かにいいですねっ。賑やかで楽しそうです」
そう。出来れば家族、兄妹がもっといれば楽しいと思う。
勿論、楽しいことばかりじゃないだろうが、弟や妹には期待されるだろうし、兄となるならば全力で守らなければならない。
しかしその為ならばその力をつけることに何の躊躇いもない。元より、家族や同胞を守るために力を付けているのだ。
それに白兎と行うように、兄妹同士で修行してみるのも面白そうである。
だがどうにも、それは難しいそうだが、
「大丈夫です、きっと叶いますよっ!」
「……メリル」
それが顔に出てしまっていたのか、若干元気づけるようにメリルが言う。
それとも天然なのだろうか、それは確信を持ったようなにこやかな表情で、
「お願いすればきっと叶えてくれます。アルベルトさんは良い子なんですから」
「……ふ、ふふ、そうだな。そうなるように、オレも願うとしよう……」
しかしその根拠のない明るい笑みにアルベルトも元気づけられる。
アルベルトはいつか弟や妹が出来るようにと心の中でそれを強く願い、再びメリルとのお茶会に興じた。
「はぁ……♡」
「んぅ……♡」
ベッドに押し倒し、己の上にいる裸体の美少女たちがそれぞれ片手を繋ぎ、熱い息を零している。
サイゼルとハウゼルの二人の姉妹。世界の支配者層である魔人、天女と見まごうほどの双子の美少女姉妹を同時に抱きしめて愛撫を行っているのは、魔物界の英雄とも名高い美丈夫、魔人レオンハルトだ。
それぞれ服を脱がせ、三人とも裸となったベッドの上で行われるのは、男性が見る淫夢のような行為だ。
すでに発情しきった二人の美少女姉妹は、三人でする行為──自分の好きな相手と同時にすることに興奮し、夢中になってしまっている。
男性として好意を抱く相手であるレオンハルトと、喧嘩してても常に気にかけている、心の底では大好きな姉妹の片割れ。既にその行為の気持ちよさを知る二人にとって、そして初めて複数人でする彼女らにとって、眼の前に差し出された快楽の極致に抗うことは出来ない。
「やっ、あぁ、はぁ……んっ、ハウゼル……♡ あっ、んあっ、レオンハルトぉ……♡」
「んんっ、はぅ……んぅ、んくっ、姉さん……♡ やっ、んちゅ、レオンハルトさん……♡」
レオンハルトの身体の上でサイゼルとハウゼルは絡み合う。
三人の身体が重なり合う光景は淫靡かつ、複雑でもある光景だ。
姉妹がレオンハルトの右と左から伸し掛かるように抱き合いながら、片方の手で片割れの身体を擦る。それに喘ぎ声を漏らしながら視線を向けるも、3人目を無視することは出来ないし、しない。レオンハルトの手が二人のお尻から、その奥にある秘境にまで伸ばされており、彼女達はその動きを感じ取って腰や身体をくねくねと動かし官能を高める。
すでにレオンハルトの魔剣も戦闘状態。鋭く起立している。魔剣は姉妹が絡み合う足、太腿に挟まれるように当たっており、太腿やお腹を突つかれる感触、その存在感にサイゼルとハウゼルも興奮して身じろぎ。するとレオンハルトとしても二人のすべすべとした女性の柔らかさが全身に押し付け擦りつけられ官能を高めてしまう。魔剣も更に強くなる。
並の男性ではこの絡みだけで達しかねないほどの甘い快感を受けながらも、それでは終わることはない。
魔剣の主は更に魔剣を主張させ、次の攻め手に移る。あるいは、姉妹が自発的に攻めに移ったのか。戦闘中の状況の移り変わりは一目で判断することが難しいが、レオンハルトが不利となる体勢に移行したのは確かだった。
「はぁ、はぁ……凄い、大きい……♡」
「んっ、はぁ……逞しくて……♡」
二人の手がレオンハルトの魔剣に絡みついてきた。
合計二十本の指が魔剣を握り込み、その大きさと硬さを確かめるようにスリスリと撫で回す。ビクビクと震える魔剣を左右から見つめ合うサイゼルとハウゼル。そのうっとりとした視線に挟まれて、更に魔剣の震えは増す。二人共、個人としては魔剣の扱いを知っている身だ。
だが、その攻め手が二人に、相方が愛する姉妹となったことで、その攻め手はレオンハルトを攻め落とすに足る、破壊力を秘めた一撃となる。
「ハウゼル……♡」
「姉さん……♡」
二人の視線が魔剣越しに合わさる。魔剣がまさかと期待に震える中、そのまま二人の顔は近づいていき、
「「ちゅっ……♡」」
「っ……」
その瞬間、レオンハルトは魔剣の硬度がグンと一段階増したのを自覚した。
しかもなおもそれは続けられている。己の眼下で、
「ちゅっ、ちゅる、はぁ……ちゅ、れろぉ、んっ……♡」
「ちゅぱっ、あむっ、ちゅる、はぁ……ちゅ、はぁ……♡」
サイゼルとハウゼルが、魔剣の先端にキスを落とし、そのまま魔剣越しに舌を絡ませ始めたのだ。
ちゅっちゅっ、ぺろぺろ、と──姉妹が仲直りの証ともいえるベロキスを行っている。
それは見る人が見れば美しい、百合の花が咲くような光景かもしれない──間に、己の魔剣が無ければ。
ある意味で冒涜的な、それでいてちょっとした達成感すら湧いてしまうような光景。
レオンハルトとしてはその行為自体は慣れたものである。だからといって気持ちよくないというわけではないが、ちょっとした感動に襲われたのはこの状況だからこそだろう。
二人が魔剣に仲良く奉仕している。これは精神的に、中々にクるものがあると認めざるを得なかった。
魔剣に顔を埋める二人の姿は絶景そのもの。ちゅぱちゅぱと熱く濡れた唇や舌が這い回る度に、レオンハルトは堪らず息を漏らした。
「……いいぞ、二人共……」
思わず二人の頭に手を伸ばして撫でる。二人のサラサラの髪を手櫛して味わいながら、気持ちいいことを伝えると、二人の動きに更に熱が籠もった。全体を舐め回していた二人のうち、先にハウゼルが、
「はぁむ……」
魔剣を口の中に咥え込む。
そしてそのまま舐め回し、軽く頭を動かしはじめ、
「ちゅぽっ、ちゅぽっ……じゅる、んっ、んっ……ひゅき……♡」
愛情たっぷりの奉仕を受ける。
先端を口の中で舐め回し、筋を舐めたり、ちゅうちゅうと吸い付きながら扱き上げる。
熱い口内の感触に心地いい甘い快感を感じて頭を撫でてやっていると、もう片方から、
「ちゅっ、んっ、ずるい……あたしも……♡」
魔剣の側面に舌を這わせながらも、妹を羨ましそうに見るサイゼル。それに気づいたハウゼルが、魔剣からちゅぽんっと口を離すと、
「んっ……それじゃあ、どうぞ……はぁ、姉さん……♡」
「っ、あ、ありがと……」
と、あれだけ喧嘩していた二人が、あっさりと譲り、そしてお礼を告げていた。
やはりこの方法は正しかったんだな、と何ともいえない気持ちになっていると、再び魔剣が粘膜に包まれる感触を感じた。
「ちゅる、んっ、はぁむ、れろ、んっ、んっ、じゅる……おいひい……♡」
今度はサイゼルが魔剣を咥えてしゃぶりはじめる。
溝や先端を疎かにしない丁寧な舐め回しに、レオンハルトも腰を浮かせてしまう。
サイゼルの頭を撫でながら、その奉仕に身を委ねていると、再び交代し、
「んっ、ちゅる、じゅる、れろぉ……んっ、はぁ……♡」
「あぁむ……れろ、ちゅうっ、ん、んっ、んむ、はぁ……♡」
二人が交代交代で魔剣を咥えて奉仕を行う。
しかも片方がしゃぶっている間、もう片方はそれをサポートするように魔剣の側面や下側に舌を這わせていた。
こちらを見上げてくる二人の視線も魔剣の硬度を増す一因となる。口の中で大きくなり、震えてしまうことも、二人にはバレているのだろう。その度に奉仕が激しくなるのだから。
「……二人共、そろそろ──」
「んっ、んっ、んっ、じゅる、はぁむ、れろ、れろ……!」
「んっ、じゅる、れろ、ちゅう、はぁ、ちゅう……!」
気持ちよくなってしまい、そろそろ剣気を放出してしまうことを告げると、更に攻め手は激しくなる。
一度咥えるのを止めて、再び先端を二人同時に食むように舌を這わせるのは、もはや男のツボを分かっているのではないかと疑ってしまうほどだ。
二人を見下ろしながら、ゾクゾクと背筋を駆け巡る快感に堪らない気持ちになる。堪えることも不可能ではないが、生憎とそういう気が無くなってしまうような奉仕だった。
故に、
「っ……く……!」
「ん、れろ、あぁ……♡」
「ちゅっ、ん、はぁ……♡」
二人に見つめられ、舐められながら思い切り剣気を放出する。
二人の綺麗で可愛い顔や身体を汚し、快感に身を震わせていると、二人もうっとりとそれを浴びながら、しかし魔剣に再び口を被せてきた。
「はぁむ……じゅる、ちゅる……んん……♡」
「っ、サイゼル……」
剣気が欲しいのか、魔剣に吸い付いてくるサイゼルの口の中に軽く放出しながら、頭に手を置いて腰を自ら動かし、サイゼルの唇で魔剣を扱かせる。そしてある程度愉しむと、腰を引いてサイゼルの口の中から魔剣を引き抜く。引き抜いて欲しくなかったのか、腰を引く際に吸い付いてきて、ちゅぽんっ、と音が鳴る。そして、
「あぁむ……ちゅう、ちゅう、じゅる、れろ、んん……♡」
「く……ハウゼル……」
今度はこちらから突っ込む前に、ハウゼルが魔剣を咥えこんでくる。残った剣気を吸い尽くそうとちゅうちゅうと吸い付きながら、こちらも頭に手を置いて腰を動かし、ハウゼルの唇でも魔剣を扱く。それをうっとりとしながら舌をいつまでも這わせてくるので、このままずっとしゃぶらせてやろうかと思ってしまうほどだ。
「……ほら、次は別のところに注いでやるから」
「! んっ……はぁ……お願い、します……私の、私達のここに、レオンハルトさんの……♡」
「! ちゅる、んんぅ……レオンハルトの、ほしい……もっと注いでぇ……♡」
そう言うと、二人は口を離して、すっかり目をハートにしたまま欲しいと縋り付いてきた。
「ああ、任せろ」
レオンハルトは軽く彼女達の顔と身体を慣れた手つきで自然に、かつ高速に拭いてやると、その準備をあっという間に終える。百戦錬磨の彼にとって、女性のケアや次のプレイへの速やかな移行は極まっている。
人によっては、まるで場面転換してしまったかのようにも見えるほどの自然な移行。そういった行為を多く嗜む男としては必須の技術だった。
「はぁ、ふぅ……レオンハルトさん、あっ、んんっ……早く……♡」
「早くちょう、あっ、やっ、早く……ちょうだい……♡」
すっかりと出来上がった状態の二人が、こちらに尻を向けて左右に揺れ動いている。先程からではあるが、いつもよりも格段に発情しきっている二人を見て、レオンハルトは僅かに思考を真面目なものにして、
……やはり、二人の感覚のせいか。
二人は気づいていないだろうが、彼女達がいつもより、レオンハルトがそれほど激しくしていないというのに感じているのは、二人の感覚が共有されているからだろう。
サイゼルを感じさせればハウゼルにも。ハウゼルが快感を感じればサイゼルにも快感がいくようになっている。元々同一の存在であることを知っているレオンハルトだからこそ理解出来るが、二人はよく分からないまま、三人ですることがいつもより気持ちいいのだと錯覚しているに違いない。
お互いにキスしあってた時なども、お互いの感覚が伝わって単純に倍の刺激になっていたはずだし、こちらが軽く弄ってやった時も、普段よりも出来上がるのがかなり早かった。
勿論、お互い好き合ってる同士、姉妹同士でそういうことをしているという精神的な快感も要因の一つだろうが、共感覚の影響が大きいことは間違いない。
そしてレオンハルトとしても、ここからは少し覚悟する必要がある。先程まではそうならなかったが、ここからはそうなる可能性が非常に高い。
一度呼吸を整え、覚悟を決めると、発情した二人の姉妹の内、サイゼルの方から剣を突き入れることにした。
瞬間、
「あ、あぁあああああああ~~~♡」
「うっ、あ、ひあっ……はぅ、~~~っ♡」
入れられたサイゼルが嬌声を上げるだけではなく、ハウゼルまでもが身体をびくんびくんと跳ねさせて、快感に喘ぐ。
きっとハウゼルは今、サイゼルと同じ、己の剣が中を掻き乱す感覚を味わっているのだろう。
それと同時に、左手でハウゼルの尻やその部分を撫でるとハウゼル自身だけではなく、サイゼルまでもが撫でられたように感じて声を上げる。
いつもより感じているためか、剣を包む感触も強く熱い。濡れてはいても挿入に若干の抵抗があるほどの吸い付きに背筋がゾクゾクとしてしまう。
「……動くぞ」
と、しかしその堪らない快感を我慢して更に剣で攻撃に転じる。
「やっ、あっ、んんっ、はぁ、んっ、これ、しゅ、しゅごいぃ……あんっ、あぁ……♡」
「こ、んっ、こ、こんなの、あんっ、はぁ……んっ、はじめてぇ……♡」
激しい突きによってサイゼルを喘がせ、同時にハウゼルも喘がせる。二人が身体を震わせ、更に快感を求めようと自ら腰を動かしもする。
そうやって喘ぐ四つん這いの二人は、徐ろに視線を合わせるとそのまま顔を近づけ、
「は、ハウゼルぅ……♡」
「ね、姉さぁん……♡」
ちゅっ、と口を合わせ、そして舌も絡ませる。
するとレオンハルトの方にも──変化が来た。
「! っ、これ、は……!」
視界の変化。一瞬、頭の中の認識が弄くられるような目眩と閃光を感じた次の瞬間には、変化は起こっていた。
サイゼルに入れていたはずの自分は、何故か
ハウゼルの中の熱い感触を感じて魔剣が突然の出来事に強い快感を感じてしまう。
「はぁ、あああぁっ、うっ、はぁ……レオンハルト、さぁん……それぇ……もっとぉ……んんんっ♡」
「んむ、ハウゼルぅ……ちゅっ、はぁ、可愛い……んはぁ、れろ……あぁっ♡」
眼の前で行われている光景は全くの逆。
ハウゼルの中に突き込み、ハウゼルが強く喘いでいる。サイゼルは快感を感じながらもハウゼルにキスを落とし続けていた。
やはり来たか、とレオンハルトは予想していた事態に、しかし予想以上のものを感じて呻いてしまう。
十中八九、サイゼルとハウゼル。二人とするならばこうなるだろうとは思っていた。
だが予想することと実際に体験してみるのとではまるっきり違う。
レオンハルトは初めて味わう、二人を同時に犯しているような感覚に熱いものを感じてしまっていた。
数多の戦闘経験を持つ彼にとっても、この感覚は初めて経験するものであり、容易に受け流すことは出来ない。
だがそれでも、快楽に対する耐性はある。故にレオンハルトは、次の瞬間にはハウゼルからサイゼルへと再び入れ替わる感覚を味わいつつも、普段通りに二人を攻めることに決めた。
「行くぞ……!」
二人の腰を掴む。太腿や尻にも時折手を置き、あるいは覆いかぶさるようにして胸を揉みながら、レオンハルトは攻めを続けた。
「ひゃあっ、ああっ、んあ、ひもちいいよぉ……あぁああっ♡」
サイゼルが激しい快感を感じて乱れる。その強い快感を示すように魔剣をきゅうきゅうと締め付けられる。
「ああんっ、んんっ、はぁ、んく、すきぃ、これしゅきですっ……ん、ん~~~っ♡」
しかし次の瞬間には、突き入れている人物はハウゼルに、片手で弄っているのはサイゼルの方に変わる。一瞬にして切り替わる鞘の締め付けに、魔剣も負けじと更に硬度と大きさを増していった。
「はぁ、んっ♡ っも、もうらめぇっ!」
「あっ、やっ♡ も、もうイッちゃうぅっ!」
相手の快感は自分の快感に。快感の相互作用を受けて姉妹はもはや蕩けきっていた。
紅潮した白い肌に汗を浮かせ、髪を振り回しながら、もはや気持ちよすぎて涙目になった二人が喘ぎ声をあげる。鞘の方もそれを示すように魔剣を奥へ奥へと引き込もうとしていた。
レオンハルトの方も二人を同時に感じて熱いものを感じる。もはやどっちを抱いているか分からないほどであった。
ただどちらも、己の魔剣を離さないと言わんばかりに強く吸い付き、欲しがっていることは確かだった。
──これは勝機に他ならない。二人の女性に求められ、しかも同時に剣気を放出出来るというのに出さないのでは男が廃る。
魔剣が否応無しに彼女達の中で雄々しく膨れ上がる。勝機を掴めと轟叫ぶ。
二人の中が強く収縮する──その瞬間、その強い快感で箍を外すように、レオンハルトは剣気を放出した。
「「あ、あぁあああああああああああ~~~っ!!」」
「っ、くっ……!」
二人の中に、それぞれ剣気を放出する。
果たしてどちらが先にそれを受けたのか。レオンハルトには判断がつかない。
「はぁ、あっ……レオンハルトさんの、が、中でいっぱいぃ……♡」
「んっ、あぁ……こ、これだいしゅきぃ……ふぁ、んんっ……♡」
しかし、剣を一度引き抜くと同時に、その感覚が抜けて元に戻ったような感覚を得る。
その時、目の前に広がっている光景は、二人の鞘から、己が出したであろう白い剣気が入り切らずに溢れている光景であり、やはり二人同時に受け止めたのかと、その体験、二人の体質に不思議なものを感じてしまった。
──しかし、これでは終わらない。
「はぁ……ハウゼル……レオンハルトぉ……もっとしよ……♡」
「んんぅ……サイゼル……レオンハルトさん……もっと気持ちよくなりましょう……♡」
一段落ついたと息を入れていたレオンハルトは、しかし四つん這いになって這い寄ってきたサイゼルとハウゼルに軽く押し倒される。
こちらの身体に鞘を擦りつけながら、二人で汚れた魔剣に口づけしてぺろぺろとお掃除を始める。
そんなことをされれば、再び臨戦態勢に入るのは明白で、
「はぁ……また大きく……♡」
「んっ……これでまた出来ますね……あんっ♡」
「っ……お前ら……」
目をハートにさせて、仲良く奉仕を始めた二人に、どうやら仲直りは成功したようだと内心で一息つく。
しかし情欲の灯はまだまだ消えてはいないようである。一瞬、この後仕事もあるし、相手をすることを迷ったレオンハルトだが、まあいいか、と全然離してくれない二人が疲れて眠りにつくまで、しばらく相手をすることにした。
これがドン勝か(違う)