最初に攻撃を行ったのはハンティだった。
瞬間移動を発動し、空間が赤く歪み、周囲の時が止まる。
「――――」
しかしハンティの動きだけは止まらない。そのまま駆け出す動きを取りながら右手に構えていた剣を両の手で握り、それを勢いのまま全力で振り下ろす。
振り下ろす先は当然、動きを止めたまま笑みを浮かべている魔人レオンハルト。だが、このまま剣を当ててもそれは傷を与えることも衝撃を与えることも出来ない。
故にハンティはその瞬間に瞬間移動を終了させる。
「――っ!!」
世界が元に戻るのと同時にレオンハルトの視線がこちらを向く。一瞬で移動し、剣が振り下ろされる。
その初動は誰も知覚出来ない。出処の見えない不可視の一撃に近いものだ。通常の人間であれば必殺に十分足りうる一撃だった。
しかし、
「いいセンスしてるじゃねぇか!」
前方でレオンハルトが動いた。それを異常な反応速度で察知し、同時に右手に持った魔剣でハンティの斬撃の軌跡に重なるように振るう。
金属を打ち合せる音が響き、弾かれた。
そして身体が流れる。レオンハルトの膂力が得物を通して伝わり、ハンティの身体を押したのだ。
「ふざけた力……!」
「瞬間移動使ってるテメェが言うんじゃねぇよ……!」
そのままレオンハルトが一歩足を前に踏み出し、そのままハンティの胴を狙うように返す手で剣を薙ぐ。
ハンティはそれを何とか剣で防御するも、左に流されていた身体が左からの攻撃を受けて今度が強引に右に引き戻される。
それは単純な二連撃に過ぎない。剣に心得がある者なら簡単にそれを見舞う事が出来る。
しかしこれを魔人が放つだけで、
「剣が――」
ハンティは握った剣が弾き飛ばされる程の揺さぶりを受けた。その原因は明らかだ。
――速く、重い。
魔人の身体能力から容赦なく放たれる剣撃は、単純な仕掛けであってもそれを必殺のものとする。たった二発、右、左、と剣を受けただけで手が痺れて得物を振り落としそうになる。並の実力では一合目で弾き飛ばされているだろう。
だが、その連撃は単純。故に続きがきた。
「そら次だッ!」
「……! く――」
三回目の斬撃。それが今度は袈裟斬りで、ハンティの空いた胸辺りを狙う軌道で放たれる。
そこでハンティは迷わず瞬間移動を発動させた。そして今度は相手の右側、剣が当たらない場所に移動して解除しつつ、
「――そこ!」
「……!」
今度は横からの一撃を振るう。レオンハルトの右手は前方、先程までハンティが居た位置を狙って力を入れている。
しかしハンティはレオンハルトの右側にいる。内側に力を入れていた腕を、急に逆方向に入れることは人としての構造を取っている限り不可能に近い。これを防ごうとするのならまた、振り終わった後で腕を返すか、そのまま回転するように剣を振るしかない。
それはハンティの一撃が防がれるまで時間的余裕が一瞬生じるということ。故に自信を持って放たれた一撃。
レオンハルトがどういった行動を取るか、ハンティはそれを注視していた。
やはり躱すか、そう思われた動きは突如予想外の動きを見せる。
「しゃらくせぇ!!」
「――!?」
ハンティの剣が防御される。しかし打ち合ったのは刃ではない。
レオンハルトが持つ魔剣、その柄の部分だ。そしてその動きをハンティは見ていた。
……強引に腕を止めて、そのまま柄で合わせてきた……!
しかしその動きにはとてつもない精密性が要求される。相手の剣を柄で防御する。これは言うほど簡単なことではないのだ。
剣士の端くれであるハンティはそれを知っていた。これを行おうとするなら相当の膂力、そして瞬時の判断力、精密性、その全てが無いと成功し得ない防御。
それを成功させた目の前の魔人に、ハンティは一つの事実を認識した。
それは、
「随分と剣が達者みたいだね……!」
相手の剣の腕がこちらを遥かに凌駕する――達人であるということ。
「ハッ、分かるのか!」
ハンティの視線の先、レオンハルトが嬉しそうな声を村に響き渡らせた。
その手に持つ魔剣でハンティを弾き飛ばし、自然体で構えながら、
「ということは、テメェも剣士の端くれってことだな……」
だが、とレオンハルトはそこで言葉を区切る。そして同時にその剣を無造作に振るう。
振るった先にあったのは風に運ばれて飛んでいた葉っぱ。
それは空中で一瞬動きを止めるも、次の瞬間、
「――俺にはどうせ敵わねぇ」
葉っぱが二つに分かれた。しかしそれは葉の中心で両断された訳ではない。
見た目からは二つに増えたように見えるそれは明らかに、葉を薄くスライスするように両断した結果、引き起こされたものだ。
とんでもない技量にハンティは目を見開き、舌を巻かざるを得ない。自分には到底出来ないことだ。
解るか? とレオンハルトは剣を振るい、周辺にある様々なものを両断していく。
「今まで沢山の剣士、戦士と死合ってきた。どいつもこいつも人間にしては中々やる奴らだったさ。一流の実力を持つ奴らも何人もいた」
振るう刃で断ち切るのは地面に転がる石、草木、風に吹かれる葉に花びら。それらを寸分違わず同じ幅で斬っていく。
絶技とも呼べる技を、彼は息を吐くように次々と見せつけていく。
「だが、身体能力の差を抜きにしても、誰も俺と並ぶ相手はいなかった。それで俺は自覚した。俺はもう剣の達人、それも他に敵う奴がいねぇほどの圧倒的な達人だ」
語る間にも、レオンハルトの周囲には切断されたものがどんどん数を増していく。一度斬ったものさえ、もう一度、今度は更に小さく斬ってしまう。
「それでいつだったか……俺はとある見込みのある相手に決闘の中で稽古を付けてやったんだ。ひょっとすれば俺の技を見て、もしくは自分に降りかかる危機に反応して、覚醒するんじゃねぇかなって思ってな」
俺と同じように、という枕詞を付けてレオンハルトは言う。
「だが……何年経ってもそれほどの相手が現れることはなかった。どいつもこいつも俺の剣技に膝を屈して死んでいく。張り合いがなくてしょうがねぇんだ……」
「……自慢話は他所でやったら? あたしに言われても困るんだけど」
実に残念そうにそういうレオンハルトをハンティはばっさりと切り捨てた。そんな事はどうだっていい。魔人の悩みなんてこっちは知ったこっちゃないのだ、と。
だが、レオンハルトはそれに異を唱える。――いや、関係がある、と。
「テメェにもこれからそれを味わわせてやる。俺が鍛え続けた二百余年。そしてなお成長を続ける俺の剣技を体感させてやる。そっちは剣でも魔法でも何でも使って耐え続けろ。長引けば長引くほど貴重なもんが見れるかもしんねぇぞ?」
「……上等よ」
どちらにせよハンティは目の前の魔人を倒す気でいる。逃げるという選択肢はない。
しかし、だ。現実問題倒そうとするのならば苦労するだろう。それを成す為には幾つもの試行錯誤が必要である。
ハンティは魔人が剣を構えるのを見て、方針をある程度定めた。
そして足に力を入れ、後方に跳ぶと詠唱を開始した。
「雷撃!」
「――!」
レオンハルトが反応する中、ハンティの魔法が放たれた。
――徹底的な魔法戦。それがハンティの決めた方針。
先程の数合の打ち合いで、近接距離で戦うのは悪手だと分かった。
それに、思う。ハンティが得意なのはそもそも魔法なのだ。
瞬間移動を始めとする高度な魔法の数々。そしてカラーの種族特性でもある高い魔力。それらの長所を使わなければ魔人には勝てない。
そして、もう一つ理由がある。それは、
「魔法なら避けられないでしょ!」
魔法の特性。魔法は回避することが出来ない。相手がどんなに速かろうと魔法は相手を追尾するのだ。そのため詠唱を完成させ一度放てば、少なからず相手にダメージを負わせることが出来る。それが魔人であってもだ。
本来なら魔法は詠唱の隙や連発出来ないことが弱点となる。しかしそれはことハンティに限っては当て嵌まらない。
何故ならハンティには瞬間移動の魔法があるからだ。ハンティはその隙を最小限に抑えることが出来る。
そして逃げ続ければ相手に距離を詰められることはなく、向こうの攻撃は届かない。そのためいつかは倒せる――筈だ。
そのために放った最初の雷撃。雷属性の魔法でも初歩程度の魔法ではあるが、その速度は魔法の中でも高い。
故にその軌跡をハンティは目で追った。
だが、
「それがどうした――ッ!!」
「!」
レオンハルトに直撃する筈だった雷撃。しかしその予想は外れた。
視線の先、彼がその手に握る魔剣をその軌道上に振るったその結果――雷が二つに分かれた。
魔法を剣で弾く――いや、斬る。魔人がやったのはそういうことだ。
しかも速度に特化した雷系魔法を、だ。それを行ったレオンハルトは楽しげに口を開く。
「ほらほら、もっと撃ってこいよ!」
「くっ、化け物め……!」
距離を詰めようとしてくるレオンハルトに対し、バックステップと瞬間移動を駆使して距離を取るハンティ。
そして下がりながらも魔法を詠唱して、それをレオンハルトに放ち続ける。
……とにかく近づかせない!
両手を常に動かし詠唱を終えると、雷が雷鳴と共に宙を走りレオンハルトに殺到する。しかしそれを魔剣を振り、
「どうした!? そんなんじゃ俺を討ち取るなんざ百年経っても出来ねぇぞ……!!」
雷を斬り裂く。驚くべき反応速度、そして判断力だ。
おそらく雷が完全に見えている訳ではないだろうとハンティはそのからくりに当たりをつける。
彼が見ているのはこちらの魔法のタイミングとそれを放つこちらの手の動き。
どれだけ速かろうと最終的に到達するのは自分自身。ならばその軌道に寸分違わず刃を乗せれば雷を斬ることが出来る。故に見るべきはタイミングと雷の始点――そういう理屈だろう。
しかし理屈で解っていても出来るかどうかはまた別。やはり目の前の魔人は正しく化け物である。
……だったら……!
「――――」
ハンティは瞬間移動魔法を発動させ移動を開始する。
向かったのはとある民家の裏。そして魔法を詠唱を始めて、瞬間移動を解除する。
「――!」
同時に魔法を発動させる。時が動き出す中、民家を貫くように雷をレオンハルトに放つ。
タイミングと始点を目視させなければいい。それを狙って撃たれた雷は、
「! おおっ……!」
ギリギリの所でレオンハルトに弾かれた。
しかし惜しかった。それを証明するかのようにレオンハルトは楽しげに口端を上げて、
「今のは中々良かったぜ……!」
しかしそれを取り合わず、ハンティは連打した。
魔法を撃っては止め、撃っては止める。結果擬似的な連続魔法が村に吹き荒れる。
瞬間移動を使えるハンティだからこそ、使える手段。それを存分に戦闘に活かす。
稲光が村を連続で照らす中、雷の雨を防ぎ続けるレオンハルトの声が響く。
それは激しい動きとは裏腹に、落ち着いた声色であった。
「……なるほど、テメェの作戦が分かったぜ。遠距離戦、それと持久戦に持ち込もうってことか」
レオンハルトは雷を防ぎながら民家の影に隠れながら移動を続けるハンティを見た。
位置は既にバレている。しかしハンティはそれ故に疑問が浮かんだ。
……なんで近づいてこない……?
相手の技量なら魔法を斬り裂きながらも足を進めることが出来るはずだ。事実、先程まではそうしていた。
だが今は、その場に立ち止まってしまっている。
こちらに有利であることは間違いない。しかしそれは相手も分かっている筈。なら何故それを許すのか――。
思考の中、その当人であるレオンハルトは言葉を続けた。
「確かに剣士にしてみれば遠距離戦はどうしようもねぇもんなぁ……。近づかなきゃ剣は当たらねぇ。俺も悩んだもんだ――昔はな」
その言葉と共に、レオンハルトは剣気を膨れ上がらせる。
「なぁ、ハンティ・カラー……飛ぶ斬撃って知ってるか――」
「……!!」
その時、ハンティは背筋が凍るような感覚を味わい、その感覚に従い身を翻した。
そしてその直後、
「――――」
レオンハルトが空を斬った。
レオンハルトが魔剣オル=フェイルを振るった。
横一文字に断たれ、宙を見えない斬撃が擦過する。
直後、民家に衝撃が走った。
音もなく放たれたそれは民家を真横に分かち、徐々に支えを失った木材が崩れ落ちていく。
そして破壊はそれだけで収まらず、背後の木々も断ち切った。切り株だけを残して木が倒れていく。
しかしそのどれもが無駄な破壊ではない。その斬撃の後は綺麗に上だけを切り取ったように残り、下側にはヒビ一つ入っていないのだ。
そして――たった今遠距離から放たれたそれは今後の剣士の常識を根本から覆してしまう一太刀。
剣から衝撃波を放つ――それを更に昇華させたレオンハルトのいわゆる真空波とも呼ぶべき必殺技。しかし、彼にとっては然程大したことのない技の一つでしかないそれは――。
今後、古今東西の剣士が目指す境地の一つであった。
「滅茶苦茶な……」
その結果をハンティが得られたのは殆ど偶然だった。
突如自分の身を襲った悪寒に従い、地面に伏せるように身を投げ打ったのだ。
縦の動きを得ることが出来たのはハンティの戦士としての勘としか言いようがない。もし、ほんの少しでも判断を迷ったり、横の動きでそれを避けようとしていたならハンティの身体は周りの建物や木々のように断たれていただろう。
そしてそれを起こした魔人、レオンハルトは自慢気に口角を上げる。
「どうだ、面白いだろ? 遠距離対策に斬撃を飛ばす――剣士のロマンって奴だ。これ出来た時はテンション上がってな。流石に自分でも天才だと思ったぜ」
そんなことを馴れ馴れしく宣うレオンハルトにハンティは眉をひそめながら応対した。
「……うるさいんだよ、この剣馬鹿」
そっけなく言葉を返すハンティ。しかし内心は舌を巻かざるを得ない。
斬撃を飛ばすなんて思いついても普通はやらない、もしくは出来ない。
しかし眼前の魔人はそれをいともたやすく行う。常人が一生を懸けて生み出すもの。多くの人が足踏みしているところをこの男は軽く超えていく。
それは偏に魔人という生物の力と永遠の寿命があるからこそかもしれないが、それでも才能なしには習得出来ないのは確かだ。
ハンティが冷や汗をかく中、レオンハルトは冷たい言葉を浴びせられそれでも可笑しそうに笑っていた。
「そんなに邪険にするなよ。テメェにとっても朗報だぜ、これは」
そして無造作に剣を横に振るう。すると少しの間をおいて遠くに転がっていた資材が真っ二つに分かれた。
それにハンティは危険を感じた。何しろ溜めがない。普通に剣を振るうようにこの魔人は斬撃を飛ばした。それが意味することは作戦の崩壊。それをレオンハルトは告げる。
「もう逃げなくていいぜ、――どこにいても同じだからなぁ!!」
「っ……!」
その言葉と共にレオンハルトが剣を振り回す。
もはや距離の概念、遠距離であることの優位性はこの場に於いては無くなった。今も、相手が刃を宙に乗せる度にその軌道上にあった物が分かれる。それを視界に収めながらハンティはそれを回避する為に瞬間移動を行い、その身を斬撃の反対側に移動させる。
レオンハルトがそれに気づき、背後に振り返ると喜悦に満ちた表情を向けてきた。
「そういや、まだそれがあったな……!」
レオンハルトが叫び、ハンティに向かって突撃してくる。
そしてその際により激しく白刃の軌跡が宙を描いていくのだが、
「きっついね……!」
ハンティはもはや回避を余儀なくされた。攻撃の暇などない、逃げざるを得ない状況に追い込まれたのだ。
正確には攻撃を、魔法を打ち込んでもそれを防御するのと同時に攻撃が飛んでくるのだ。魔法を斬り裂くのとこちらへの攻撃を一刀で行う。するとこちらは攻撃直後だというのにカウンター気味で飛んでくる斬撃を回避しなければならない。それは至難の技であり、攻撃の暇を失くすには十分であった。
更には先程レオンハルトがこちらの攻撃の初動を見切っていたように、今度はハンティがレオンハルトの刃の始まりを捉えなければならなかった。
彼は言った。どこにいても同じだ、と。しかしそれは近距離での向こうの有利が無くなった訳ではない。近づけば近づく程相手の有利となり、間合いに入ってしまえば自分は対処出来ない。
そのためレオンハルトの斬撃の挙動を見切って回避しながらも、自分は近づいてはいけない。自分はそういう窮地に陥ったのだ。
ハンティは思案した、いや、思案せざるを得なかった。
当初の作戦は完全に崩壊した。遠距離での魔法戦はレオンハルトに通用しない。しかしだからといって近距離は論外。一合か二合は持つかもしれない。しかしそれ以上をこちらが望んだ時、訪れるのは敗北だ。
ならばどうする。このまま逃げ続けては意味がない。勝つことは出来ない。
ひたすらに躱し続ける。どのタイミングで、どういう仕掛けで攻撃を行うか――ハンティは瞬間移動を行い、アドミラル空間に身を飛ばした。
「ふぅ……」
そして一度息を整える。ハンティがレオンハルトの運動量について行けるのはこれも理由の一つ。この空間にいる限りは時間は経過しない。
故にいくらでも休息が取れる。その気になれば睡眠を取ることだって可能なのだ。それ故に持久戦に勝機を望んでいたのだが、それは叶いそうにない。しかし諦める訳にもいかない。
ハンティは背後から攻撃を行える位置まで移動し、魔法を詠唱すると現実に戻り――そこで恐ろしいものを見た。
「――!」
現実に戻った瞬間、ハンティの少し真横を斬撃が通過した。吹き荒れる風がハンティの黒髪を揺らす。
「い、今のは……っ!」
ハンティは目を見開いた。馬鹿な、早すぎる。こちらが瞬間移動を解いた瞬間に攻撃が飛んできた。それが意味するところをレオンハルトは残念そうに苦笑しながら口にした。
「外れたか。……でも、だんだん分かってきたぜ……!」
ハンティはその言葉に反応せざるを得なかった。
「分かったって……」
「ああ?」
青ざめた様子で呟くように発した言葉に、レオンハルトは鋭い目を訝しげに細めながらも鼻で笑い飛ばした。
「何を驚いてやがる。――ただ予測しただけなのによ。あれだけぽんぽんと瞬間移動見せられたら次にどこに行くか、パターンは大体掴めてくる。攻撃を避けてるのはランダムじゃなくてあくまでもお前自身だしな。……要は見えないほど超速い相手ってだけだ」
レオンハルトは言う。いともあっさりとそれを口にする。
「もうちょい修正が必要みたいだけどな。だが、こう言い換えてもいいぜ。……お前の動きを俺が完全に見切った時――」
その時が、
「――お前の最後だ」
自分の終わりなのだと。
またしても分割。次で戦闘が終わればいいなぁ(白目)