※この作品はR-18です。

魔軍参謀の憂鬱   作:黒岩

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新たな城での休日

 ──GIXX年。

 

 新たな魔王ガイが誕生して数十年。人間牧場は未だ稼働し、魔物達は長閑で平和な生活を謳歌している。

 その体制を作り上げたのは誰もが知る魔物界の英雄。魔人レオンハルトだが──かの魔人が幾ら傑物であってもたった1人で組織を維持することはできない。

 

 世界最強の剣士や女好きやら様々な逸話が語られるレオンハルトだが、有能な者は魔物だろうと人間だろうと取り立てるというものがある。

 優秀な者を積極的に自らの配下として重用して働かせる。その中でも特に有用な者は下級使徒にし、特別認められた者は使徒とするのだという。

 それらを2000年以上続けたレオンハルト個人の配下は既に1000人を超えている。12人いるとされる使徒達を筆頭に彼らは皆有能揃い。

 

 ──そしてそんな中でも、特に有能とされる人物がいる。

 

 非凡な才能を持ち、努力を怠らない。頭脳明晰で仕事は常に十全にこなす。

 人心の掌握にも長け、合理的でありながらも情もしっかりと考慮して部下を統率。下々の魔物や人間にも優しく親しみやすい。困ったことがあれば完璧な手際で素早く解決する。

 魔法と剣のどちらも扱える。戦えば効率よく敵を倒し、事後処理も完璧。

 おまけに可憐で美しい。歩く姿は堂々と淀みなく。それでいて優雅さや気品も感じられる。

 そんな彼女は今日も定時になるとレオンハルトの執務室の扉をノックし、今日の仕事を始めるのだ。そんな彼女の名は──

 

「失礼します。レオンハルト様──」

 

「──はっはっはっは!! カエサルちゃんでした!! イッツビューティフル!!」

 

「……はい。カエサルさんも連れて来ました」

 

「……ああ。2人とも今日は頼んだぞ」

 

「勿論でございます!」

 

「はい。では本日のスケジュールですが──」

 

 勢いよくドアを開けた赤を基調にした貴族風ドレスに身を包んだ金髪美少女カエサルではなく……その後ろにいた青を基調にした貴族風かつ男装風の華やかな衣装に身を包んだ白髪美少女イヴ。

 

 レオンハルトの使徒であり、魔人の秘書を務める才色兼備という言葉が相応しい人物だった。……前に出ているカエサルも有能で可憐で美しいことに変わりはないのだが、カエサルの方は癖がありすぎる人物であるため親しみやすくはない。腰に手を当ててその大きな胸を張って自慢気にしているカエサルをスルーし、イヴは早速執務室の椅子に腰掛けていたレオンハルトにその日のスケジュールを伝えて職務を開始する。

 

「まずはこちらの書類に目を通して頂いて裁決をお願いします」

 

「ああ」

 

「私もしっかり分別致しましょう! 見よ! このカエサルの美しく素早い事務処理能力──」

 

「──終わりました」

 

「何っ!?」

 

 ──まずは事務作業。レオンハルトに裁決を仰ぐ書類をしっかりと選別し、駄目なものはイヴのところで弾いて後で担当者に修正させる。簡単なものであればその場で修正して提出。隣でカエサルが驚く中、イヴはレオンハルトすら上回るほどの速度で書類を片付けてしまう。トントンと書類の束を揃えて立ち上がる彼女は淀みなく。

 

「お次は謁見の間へ。最初の謁見はツリー都市の工事を担当する魔物将軍と魔物隊長です。事前に内容をまとめてきました」

 

「助かる」

 

「私も手伝いましたぞ!」

 

 謁見の間では出しゃばらない。レオンハルトに今日謁見する人物の情報や簡単な内容を伝えておき、側に控える。そして時折謁見者の心を読んでレオンハルトに耳打ち。その能力も王佐の才に相応しきもの。

 

「昼食後は鍛錬の時間です。私もその間に他の仕事を片付けてきますね」

 

「私も美しく仕事を片付けますぞ!」

 

「お願いしますね」

 

 謁見が終わり、昼食休憩を終えた後は各部署を見回ってイヴは自分の任された仕事をこなしていく。

 

「──イヴ様! ガウガウ様が自室に結界を張って引き籠っています! 助けてください!」

 

「──ガウガウ先生。今日の魔道具の作成がまだ終わってませんよ。早く片付けてくださいね」

 

「うわーっ!? 何をするやめろー!? 私は働きたくないんだー!」

 

「しっかり見張っておいてください。仕事が終わったら副料理長特製のデザートを支給して機嫌を取るように」

 

「はい。ありがとうございます」

 

 所属する魔法研究室でイヴは魔道具を幾つか作ってから引き籠ろうとする自分の先生ガウガウを部屋から引きずって見張りのメイド──クライア・カラーに引き渡す。

 

「ハンティ先生、中庭であまり暴れないでくださいね。戦う時は鍛錬用の異空間でお願いします」

 

「ああ、ごめんごめん。つい楽しくなっちゃって」

 

「はぁ……まったく、皆さん後片付けをお願いします」

 

「はいっ!」

 

 道中で中庭での騒ぎを見てもう1人の師であるハンティに注意をする。戦闘狂であるハンティにもイヴは物怖じしない。頼れる姿を見せつける。

 

「アイシスさん。レオンハルト様の側に控える時や部下の魔物と接する時は出来るだけ堂々としていてください。仕える者の姿勢はレオンハルト様の格にも影響してきますからね」

 

「了解であります! 上下関係はビシッと! でありますね」

 

「ハウセスナースさん。レオンハルト様に引っ付くのは構いませんが一応順番はあるので配慮しつつ、レオンハルト様の了解をせめて取ってくださいね」

 

「うー……仕方ないわね……」

 

「セラクロラスさん。そろそろ次の仕事に向かわないといけないので私の膝から降りてくれますか?」

 

「90点……細いけど柔らかくてすべすべ」

 

「人の膝に点数をつけないように」

 

 更に他の新入りの使徒達にもイヴは指導していく。イヴもまた使徒の中では新入りとはいえ、勝手は分かっている。今ではキャロルと並んで使徒達のまとめ役になることも多く、その仕事振りは認められていた。

 

「──本日は応用魔法理論についての講義になります。従来の系統とは違う攻撃魔法についてですが……」

 

「イヴ様の教えは分かりやすいな……!」

 

「──よくできましたね。あなたは才能があります。もしかしたら一緒に働ける日が来るかもしれませんね」

 

「は、はい……ありがとうございます!」

 

「それにとてもお美しい……!」

 

 その次は人間牧場の特別教室──今度新たに開かれる予定の才能を持った子供のみが通う高等学校。今はまだ試験的に人間街から優秀な子供を数十人を集めて学ばせている。子供にわかりやすく講義を行い、子供達を褒めてやる気を出させる。

 

「──何事ですか?」

 

「イヴ様! 劇場で酔っ払った魔物が暴れて……! 今鎮圧しているところです!」

 

「……わかりました。手伝います」

 

「えっ、イヴ様が自ら!?」

 

「し、しかしお忙しいイヴ様の手を煩わせるわけには……」

 

「大丈夫です。次の仕事まで15分。移動時間に5分を使うとして10分ほど余裕があります。そして魔物の喧嘩の仲裁は──5分もあれば十分ですね」

 

 そして牧場から城に戻る道中で劇場で騒ぎが起きているのを見たイヴは懐から懐中時計を取り出して時間を計算しつつ、劇場の中で暴れていた魔物を専用の魔道具である青い剣と的確な魔法で優雅かつ華麗に鎮圧する。くるりと回転するような動きで殺さないように峰打ち。氷の魔法で動きを止めて水をかけて頭を冷やさせ、それを警備を行っている魔物兵らに引き渡す。

 

「ではお騒がせしました」

 

「あ、ありがとうございますイヴ様!」

 

「さすがはイヴ様だ……戦ってもあれほど美しくお強いとは……」

 

 戦いが終われば優雅に一礼して立ち去っていく。使徒の中で特別強いという噂は聞かないイヴだが、それでも彼女はレオンハルトの使徒の1人。剣と魔法を扱う魔法剣士であり、綺麗な型と効率的な魔法の運用で戦うイヴの戦闘は踊るようにも見えて配下の魔物達すら魅了する。

 

「ではレオンハルト様。明日は視察がありますのでお早めにお休みを」

 

「わかっている」

 

 そして再びレオンハルトの秘書として側で控えるイヴは、その日の仕事が終わるタイミングで自然にレオンハルトに近寄る。つま先を伸ばして背伸びをして──その唇をレオンハルトに捧げた。

 

「んっ──ではお疲れ様でした」

 

「ああ。なら今日はお前を──」

 

「いいえ、駄目です。抱くのにもスケジュールがありますから。私が独り占めしたらこの後のメイド達が困ってしまいますよ」

 

「む……そうか。別に俺は問題ないが……お前がそう言うなら我慢するとしよう」

 

「はい。私を楽しむのはまた別に予定を作りますね」

 

 仕事が終わった後の自由時間。そこでイヴの身体を抱きしめようとしたレオンハルトの口に人差し指をそっと押し当て、その腕からするりと逃れていくイヴ。主のハーレムの管理も使徒達の仕事。秘書としてそこを乱すわけにはいかない。

 もっともレオンハルトの性欲であればイヴ1人が増えるくらい何も問題はないのだが、イヴはそこで敢えて引いた。イヴにはイヴの計算がある。レオンハルトの使徒の中で最も万能で秘書の中の秘書──ある意味で魔軍参謀であるレオンハルトにとっての参謀とも言えるイヴはその日も仕事を完璧にこなしてからしっかりと睡眠を取る。明日の準備を整えた上で。

 

 

 

 

 

 

 ──魔物界西にある世界樹に建てられたツリー都市。

 その内の1つであるサイサイツリーでは数百年に及ぶ建設事業が行われていた。

 かつてレオンハルトシティにいた特A級の建築家ル・ゴール・ビュージ・エロソンはその城と街の図面をレオンハルトに提出した際にこう言ったとされる──そこはレオンハルト様や多くの魔物にとって夢の街となるでしょう、と。

 

 それからル・ゴールが娼館で腹上死したことによってその建設計画は百年単位で遅れてしまったが……最初に設計図が提出されてから約500年。ようやくその城は完成した。

 

「ほう。これは……」

 

「機能的かつ芸術的な……荘厳でもある素晴らしい城……いえ、街ですね」

 

 その城を一足早く、レオンハルトはイヴやリーといった使徒と共に確認する。正式な竣工式は後日に大々的に行われるため、今は使徒も全員連れてきておらず、関係者も少ない。いるのは2名の使徒に工事に関わったカエサルに建築家のプティン兄弟。

 

「1階は巨大な庭園がございます。ライゼン様が停まれるようにとツリー都市の屋上を利用させて頂きました」

 

「城の入口でありますので巨大な門を置かせていただきました。それと訓練施設。運動場。テニスコートやグラウンドなども御座います」

 

「城でありながら陽の光を浴びて健康的に運動もできる! 美に必要不可欠ですな!」

 

 ツリー都市は全て巨大なドーム状となっており、内部に世界樹となる一本の巨大な木と街がある。

 新たな城はその世界樹の頂上部に建てられている。その面積は庭園や街なども含めて約200万平方メートル。城自体はその半分以下の広さに収まっているものの、ツリー都市の頂上に築かれたその城は間違いなく世界最大の城だ。ツリー都市全体と世界樹自体にも補強を行っており、魔法の結界によって城全体の重量を支えると共に地震に対しても安全な設計となっている。

 ツリー都市内部にある魔法エレベーターによって屋上まで上ることで入ることのできる城だが、城の標高は雲を超えるほど。その赤い城の全容は都市外部から見てもわからないほどに巨大なものだ。

 

 そしてツリー都市自体も近代的かつ使徒ガウガウによる魔法科学の結晶であり、魔法文明とも呼べるほどのものだったが──既にそれについて聞いている面々は城の案内と説明を受ける。1階は城の入口であり、運動場や巨大な庭園が存在する。城の内部でありながら陽の光を浴びることが出来るその場所を通りつつ、プティン兄弟とカエサルは城の内装と施設を順番に紹介していく。

 

「2階は大食堂に厨房。パーティ会場や図書館にスパ施設が御座います」

 

「主に城で働く下級使徒が利用致します」

 

「下々の者にも最高の生活を味わわせるレオンハルト様の器の広さが表れておりますな!」

 

 2階には巨大なホールや大食堂など下級使徒が利用したりする施設が多い。1階の巨大な庭園と合わせて下層はそういった大勢が使う施設が主であるが、それでも内装は豪華で快適なものだ。インデックスが管理する図書室を更に大きくしたような図書館もこのフロアにある。

 

「3階は魔法研究室のあるフロアであり、魔道具や備品などを置く倉庫なども御座います」

 

「ある意味で危険なのでハンティ様に頼んで強力な結界を張る予定ですわ」

 

「はっはっは! 爆発などが起きたとしてもこの城は小揺るぎもしませんな!」

 

 3階は魔法研究室があり、魔法の研究に必要なものが全てそこにはある。専門的な部署であり、下級使徒が働く執務室も多くはここにある。主に勤務用のフロアと言っていいだろう。

 

「4階は客室に応接室です」

 

「城に泊まる者達がいればここを利用致します」

 

「夜勤の者などもここで仮眠を取ることが出来ますな!」

 

 4階は主に客室フロア。応接室などもここにあり、あまりないが城に客人が訪れる場合はここを使うことになるだろう。城で働く者達もここを使うことが出来る。男性下級使徒などの家もここにあり、客室とはいえその1つ1つがスイートと称されるほどに豪華な空間。家族を持つ下級使徒がここで暮らすのに何の不自由もない。

 

「5階と6階は吹き抜けの謁見の間に親衛隊の詰め所」

 

「更にはレオンハルト様の執務室も御座います」

 

「これより先は選ばれたものしか入ることの出来ないというわけですな!」

 

 5階と6階はまず巨大な謁見の間があり、そこはレオンハルトだけが腰掛けることが出来る玉座がある。広さも配下が全員と言わずとも数百名入っても問題ない大きさ。更にレオンハルトの仕事に使う執務室や軍議室などもここにある。

 そしてカエサルの言うようにここからは選ばれたものしか入ることが出来ない。用がなければ入ることは出来ず、親衛隊の詰め所がこの場所にあることからもそれは明らかだ。認証が必要な魔法の扉もある。

 

「7階はレオンハルト様の御子息の方々が住む家です」

 

「1つ1つが屋敷並の広さとなっていますわ」

 

「つまりはプライベートルーム! 城の中でありながらこの広さと内装の素晴らしさ! 外を見渡せるテラスが私がお気に入りです!」

 

 7階からは私室になる。レオンハルトの子供達が住む部屋がそこにはあり、それらは部屋というよりはもはや家だ。子供達の要望を受けて作られた場所でもあり、内装には個人の色がある。1人で住むには広すぎるほどで使用人が必要なほどだ。なのでレオンハルトの子供の使徒なども同じ家に住むことになるだろう。その家の中に別に部屋があるのでそれも全く問題はない。

 

「8階と9階はレオンハルト様の使徒やレオンハルト様と関係をもつ魔人の方々の家があるフロアとなります」

 

「こちらも下のフロアと同じく一部屋が屋敷並の広さがあり、プールや温泉なども御座います」

 

「つまり、美しき私がいずれ住むことになるフロア……!!」

 

 8階はレオンハルトの使徒が使う家があり、更に9階はレオンハルトと関係を持つ魔人──ケッセルリンクやラ・サイゼル、ラ・ハウゼルといった者達が住むことの出来る家となっている。

 そこもまた子供達の家と同じくそれぞれの要望に応えた造りとなっていた。そしてカエサルなどはレオンハルトの使徒になることを思い目を輝かせている。別に決まってはないのだが、能力は優秀かつ献身も相当なものであるためレオンハルトも肯定も否定もしない。悩ましいところではあったが。

 

 そして遂に10階──レオンハルトの私室となるフロア。

 

「10階。そして屋上は全てレオンハルト様の私室であるペントハウスとなっております」

 

「フロア1つ丸々使った完璧な内装。家族の団らんにも使えるリビングに本格的な料理を行える魔法ヒーター搭載のキッチン。汗を流すことの出来るトレーニングルーム。レオンハルト様の収集品を収めるコレクションルーム。各種娯楽が楽しめるプレイルームもございます」

 

「そしてこの巨大な寝室にはキングサイズを超えるベッド! エンペラーサイズのベッドがあり、寝室の横にはルーフテラス状のバルコニー! そのバルコニーにはなんと巨大なプライベートプール!! 温水かつお洒落な作りで、外の階段から屋上にも続いており、更に隣にあるのはこちらもレオンハルト様が好む大浴場! 温泉です! 室内と露天があり、様々な様式で楽しめるだけでなく、夜にはムーディにライトアップされるナイトプールに! そこで遊ぶのはレオンハルト様の囲う絶世の美女や美少女達であり、レオンハルト様はいつでも好きな女性を侍らせながらその場で楽しんだり、即座に抱きたい女性をベッドに連れ込むことができる! ──つまりこの私もそうなるということ!」

 

 10階と屋上は全てレオンハルトの私室であり家であり屋敷でもあるプライベート空間。レオンハルトの要望に全て応えながら、レオンハルトが喜ぶようにと作られたその場所は究極のハーレムハウスでもある。

 カエサルがテンション高く説明したように、目玉はやはりベッドルームからそのまま繋がっているルーフテラス状のスペースであり、広々としたプライベートプールやその隣にある温泉になるだろう。

 フロア全体で500人ほどが優に入ることが出来るそのプライベートルームだが、バルコニーと屋上のプールや温泉も合わせれば1000人は在住できる──つまり、その気になればハーレムの女性達全員と一応は同じ空間で過ごすこともできるのだ。

 

 レオンハルトの女であればそのプールは出入り自由。ガウガウの作り上げた認証式の魔法陣がそこにはあり、各階から入ることができる。その先は異空間に繋がっており──特別な街があった。

 

「そしてこの先はハンティ様とガウガウ様が作り上げた異空間であり、レオンハルト様の女だけが住むことの出来る楽園街となっております」

 

「登録式となっているそうでレオンハルト様や使徒の方々。そしてレオンハルト様の女性下級使徒だけが入ることが出来る外部とは隔絶した空間であります」

 

「つまりは桃源郷! アルカディア! 酒池肉林! レオンハルト様に見初められる栄誉を得た美女のみが住居を許される安心かつ安全な理想郷であり、同時にレオンハルト様と女性にとっての楽園でもあるということ!!」

 

 楽園街──そう呼ばれる異空間にある街はレオンハルトのハーレムを構成する女だけが出入りすることのできる場所。内部には永久保護魔法がかかっており、老いることはなく永久に若さが保たれる。そして、男はレオンハルトしか入ることの出来ないその場所で女性達は魔物に襲われることも天災に見舞われることもなく安心した生活を送ることが出来る。

 レオンハルトと共にその街でデートをすることも可能で、レオンハルトのプライベートプールにも出入りが自由。お店の店員は下級使徒の女達とガウガウが新たに作りあげた女性版のグリーンアイとも言うべき量産型アイシリーズ──ブルーアイが務める予定となっている。

 

「なるほど──」

 

「…………」

 

 そして城内の案内が全て終わったところでレオンハルトが口を開く。プティン兄弟が唾を飲み込んだ。

 大幅な工期の遅れ。先祖の犯した罪。実のところエロソン家はそれが許されていないであろうことに恐怖していた。

 レオンハルトからそのことについて罪を問われたことはないが、かといって一族に罪はないとまでは言われていない。一部の者達がかつての大罪人に与していたこともある。下級使徒になったからといって汚名を全て雪げたとは思っていない。

 だからこそ次のレオンハルトの発言には──心底安堵した。

 

「──よくぞこれほどの城と街を作ってくれた。工事を長年監督したリー。それとプティン兄弟にエロソン一族。魔物兵の指揮をとったカエサルもよくやった。褒めて遣わそう」

 

「はっ。ありがとうございます」

 

「レオンハルト様からお褒め頂くとは……このカエサル! 恐悦至極!」

 

「元より一族や子孫の者に罪があるとは思っていないが、正式にお前達一族の者が過去に犯した罪を許そう。今後は怯えることなく俺の下で存分に力を発揮してほしい」

 

「あ……ありがとうございます!!」

 

「心より感謝申し上げます!!」

 

 この場にいる工事に関わった者達に上からの称賛を与えることでレオンハルトは下の者達を労う。それもまた王として、上位者としての責務。笑みすら携えて彼らを労い、欲しい言葉を告げてやれば彼らの顔も華やぐ。

 

「正式なお披露目は後日になるだろうが、その際には褒賞も与えることになるだろう。考えておけ」

 

「はっ!」

 

「では夜までは自由時間ですのでリーさん。後はお願いします」

 

「はい。それではレオンハルト様、失礼致します」

 

「失礼致します」

 

「自由時間ですか……では美しき私はレオンハルト様と──ぬお!? リー様!? そのように情熱的に私を連れて行くとは……!? あなた様にはフォーチュンがおられるはず──」

 

 そうしてスケジュール管理を行っているイヴの指示を受けてリーやプティン兄弟。そしてカエサルもまた部屋から出ていく。下の街は既に多くの魔物が住み着き、飲食店なども営業している。そちらの高級店などで軽い祝杯などをあげるのかもしれない──と、この後の詳細を知らされていなかったレオンハルトは軽く察しながらもそう思う。2人きりになった部屋で、隣のイヴを見て。

 

「……それでこの後はどうすればいいんだ?」

 

「お察しの通り、ですよ。この後は実際にこの部屋を使ってお休みの予定です」

 

 レオンハルトに問われたイヴは目を細めて微笑み、あえて言葉を濁してみせた。イヴはレオンハルトの思考も読める。レオンハルトもまたイヴが己の思考を読んでいることを理解している。ゆえにレオンハルトの「この後はイヴと2人で過ごすことになりそうだな」という思考を読み取り、イヴはそれを当たっていると答えた。

 実際、こういったことは珍しくなかった。何しろレオンハルトのスケジュールは主にイヴが管理している

 

「お仕事も抱く女性に関しても連日で大幅に詰めておきましたので今日1日は空いています。なので私に構ってくださいね?」

 

「悪い秘書だな」

 

「くす、知らなかったんですか? 私は悪い主に仕える悪い秘書なんです」

 

 イヴが更に距離を詰めてくると互いに見上げ、見下ろすように視線を交わし合う。身長差があるため、イヴはめいっぱい背伸びをしないとレオンハルトにキスはできない。

 

「んっ……♡」

 

 そうして唇を当てて舌を絡め合い、互いの口から極上の唾液の糸が僅かにかかって落ちる。既に今の時間は仕事ではなく、女性としての顔を見せていた。

 

「もう硬くなってますよ。節操のない人ですね♡」

 

「俺のスケジュールを管理する秘書のせいで今日は朝から抜いてないからな。お前こそ期待してたんだろ?」

 

「バレましたか。でも正直抜いていてもいなくても変わりませんよね。なにせレオンハルト様はとてもえっちなお人ですし……」

 

 イヴはその白い手袋に包まれたしなやかで華奢な手をレオンハルトの股間に這わせてその形をなぞる。イヴはレオンハルトの思考を読んでいるため、レオンハルトが何をすれば喜ぶのかを把握しているし、睦言の際もレオンハルトが何を考えているかも知っている。

 そんなイヴが思うレオンハルトという人物は──王らしい器もありながらも思ったよりも所帯染みていて素直。秩序の体現者のように振る舞って欲望に忠実でいないように見えて、欲望に忠実な格好良くも可愛らしい人だ。

 だからこそイヴはいつもレオンハルト相手には受け身ではなく自分から攻める。からかい甲斐があるからと。

 

「なにせ初めての時から娘の親友を抱くことに興奮してしまうお人ですし……♡」

 

「まだそれを言うか……」

 

「レオンハルト様を喜ばせるために仕方なく言っているだけですよ♪ だってこのネタで責めるとおちんちん硬くなりますし……♡」

 

 ズボンを押し上げるレオンハルトの肉棒を握ってその大きさと硬さを確かめながらイヴはくすりと微笑む。それは普段、仕事の際には見せることのない。レオンハルトやベッドを共にする女だけが知るイヴの可憐な小悪魔らしい一面だ。

 レオンハルトの思考を読むイヴは初めての時からイヴが娘の白兎の親友であり、何百年もそうだった印象があるからこそ思考し、それをイヴに読み取られた。レオンハルトにとっても子供の友人を抱くという経験が初めてだったということもあるし、特にイヴはその印象が強かったからこそ。

 

「……やはりお前には何を言っても無駄みたいだな」

 

「あんっ♡」

 

 レオンハルトは口にはしないがそれを認め、イヴの尻を両手で掴む。ショートパンツに包まれたそこは触れれば布越しでもふにふにとしていて、形が良く女性らしい丸みを帯びている。華奢な印象のあるイヴだが、肉付きは悪くない。身長も155センチほどで、レオンハルトと比べれば小柄で小さくはあるし、実際に華奢で可愛らしくはあるが、スタイルは良い。胸のサイズは昔よりは成長してDカップほどでこちらも形が良く張りがあるぷにっとした美乳。腰から尻のラインも細いからこそ逆に際立ち、サイズはそれほどではなくても女性らしいシルエットが確かにある。ほっそりとした白く綺麗な太腿や脚も尻と合わせてショートパンツだからこそ目立つものがあった。

 

「もうレオンハルト様♡ 駄目ですよ♡ この後はプールに入ろうと思って……んっ♡ ちゃんと使い心地を確かめないと……♡ ここのプールはレオンハルト様だけでなく他の女性や家族の方も使いますから……ああでもそこで最初に私と身体を重ねてしまったらまた思い出してしまいますね。大事な子供との時間を過ごしているのに──その親友の私にこの場所でおちんちん挿れてしまったこと……♡」

 

「それはそれで構わない。お前も俺の大事な女だからな」

 

「ふふ……では命じてください。プールに入る前に娘の友人の女の子が、父親のおちんちんを咥えちゃいますよ♡」

 

 イヴは床に両膝を突いてレオンハルトのズボンを下ろしてその大きな肉棒を露出させる。根本の方から両手で肉棒を掴み、甘く焦らすように擦りながらレオンハルトに向けて上目遣いをしながらふーっと亀頭に息を吹きかけた。甘く緩やかな快楽とたまらなさと言うべき官能が高まる。

 

「そうだな。なら咥えろ、イヴ」

 

「はい♡ レオンハルト様の命じるがままに。ちゅ♡ ──はぁ……♡」

 

 レオンハルトの命令にイヴは楽しげに了解すると亀頭の先に口付けを行う。それから口を開き、亀頭から舌で迎えるようにしてレオンハルトの肉棒を咥えようと──

 

「──ほうほう。エロいのう。主の親友がまさかこれほどにエロいとは思わなんだ」

 

「……………………え?」

 

「……………………」

 

 して……隣でそれをまじまじと興味深そうに眺める和風黒髪お団子ロリの声に、イヴもレオンハルトも硬直した。

 室内に流れる微妙な空気。それもその筈。唐突に部屋に現れたのは部外者──というほどではないが、めちゃくちゃ近しいわけでもない人物。レオンハルトの娘である魔人白兎の使徒……藤原杏だったから。

 

「な……なんでここにいるんですか?」

 

「いや手紙を届けにのう。そろそろ主や我々の修行の旅も一段落するところじゃし、主が帰ってくる前にここは1度、最強の魔人のどちゅどちゅセックスを味わっておこうと思ったんじゃが……そうしたら2人でイチャイチャしてるところに出くわしての。それを眺めておったのじゃ」

 

「なら声をかけてくださいっ」

 

「だから本格的に始まる前に声をかけたではないか。いちゃつくのを邪魔するのもなんじゃからセックスが始まってからしれっと混ざって3Pしようと思っとったわけじゃの」

 

 杏は悪びれることなくここに入ってきた理由と声をかけた理由を口にする。伝説のくノ一かつ一応は身内ということもあり、この城への侵入は難しくなかったようだった。そして先程からレオンハルトとイヴのやり取りを見ていたが、その感想を杏はニヤニヤしながら当人らに告げる。

 

「それにしても……何というか、お主ら中々マニアックなプレイをしておるな。妾が言うのもなんじゃが娘の友人とその父親というシチュエーションのプレイは中々背徳感があってエロいぞ。しかも男側のレオンハルト様だけじゃなくお主も結構楽しんでおったな?」

 

「た、楽しんでません。これはレオンハルト様を喜ばせるために言っているだけです」

 

「本当かのう? それにしてはノリノリだったようじゃが。実は友人の父親とエッチするというシチュエーションにハマっておるのはお主の方ではないか? そのことを言葉にして相手を責めつつ、自らも興奮する……うむ。やはり背徳的かつマニアックじゃのう。興奮するのもわかるが、仕事や日常のストレスをもしかしてそれで解消しておるのか?」

 

「そ、そんなことありませんからっ!」

 

 杏の指摘にイヴは顔を赤くし、焦ったように否定する──図星だったから。レオンハルトが長らくイヴの印象が娘の友人であったことと同じく、イヴにとってもレオンハルトは主の魔人というよりは白兎の父親という印象が強かった。

 だからこそレオンハルトに初めてを捧げて身体を重ねた時からどうにもイヴの方も友達の父親とエッチするシチュエーションに興奮や快楽を感じてしまい、気づけば小悪魔的に娘の父親を隠れて誘惑するプレイにハマってしまっていた。レオンハルトが喜ぶことは事実だが、イヴもまた楽しんでいる。

 ただそれを周囲に知られるとどこからか白兎の耳に入ってとても恥ずかしいため、実はそのプレイを仕掛けているのがイヴの方だとは知られないようにしていた。主も主なら使徒も使徒である。多くの配下に慕われる才色兼備な秘書の裏の顔は、友人の父親を隠れて誘惑してエッチするのが好きというペールや神絵師が出す同人誌のようなシチュエーションを好む悪い女であった──そんな性癖を知られるのはとても困るため、イヴはジトっとした責めるような目を向けて告げる。

 

「……内緒にしておいてください」

 

「ならエッチしたいから混ぜてくれ」

 

「わかりました。お好きにどうぞ。契約成立です」

 

「よし! これで3Pじゃ!」

 

「……まあ別にいいんだが……」

 

 率直な申し出を秘書として即決。若干秘書の職権を越えている気がしないでもなかったが、レオンハルトとしても別に構わないため3人は1度着替えてプライベートプールに集まる。そして──

 

「んっ……♡ れろぉ……♡ ちゅぽっ♡ じゅぷっ♡ んっ♡ 如何ですか、レオンハルト様……♡」

 

「じゅるるっ♡ んっ♡ れろれろれろ……♡ ううむ……前も思ったが良いモノを持っておるのう……♡ それにやはり興奮しておるのか? 娘の友人とその使徒との3Pに」

 

「──ああ、気持ちいいな」

 

 ──プールの脇にあるマットの上でレオンハルトは仰向けになって寝転び、そこに群がってくる水着姿のイヴと杏を受け止めた。

 イヴの水着はフリルのあしらわれた水色のビキニで杏の方は黒いチューブトップのビキニである。どちらも四つん這いになり、その白い肌を存分に見せつけながらレオンハルトの天を突く肉棒にねっとりと舌を這わせていた。それを見下ろし楽しめるのはまさに王の如き贅沢な所業で。

 

「ではまず妾からこのちんぽをいただこうかの。構わんか?」

 

「いいですよ。ですがレオンハルト様のおちんちんの攻めを耐えられますかね?」

 

「ふ……むしろそれくらいの方がセックスは楽しい──ほれ、レオンハルト様よ。疾く妾の中に挿れよ♡」

 

「ああ、一気に貫いてやる」

 

 そしてある程度フェラで肉棒を気持ちよくしたところで杏もまたマットの上に仰向けになり、足を開いてレオンハルトを誘う。隣のイヴが挑戦的な言葉を杏に向ける中、レオンハルトはいつの間にか濡れていた伝説のくノ一のまんこに肉棒を挿入した。

 

「んっ♡ おっ♡ 大きくて硬くて長い……♡ さすがのチンポじゃ……♡ 挿れただけで気持ちいい名器というものは女にはあるが、挿れられただけで気持ちいいチンポも中々ないもの……ハーレムを築いておるだけはあるのう……っ♡」

 

「ふん……まあ自信はある。お前のここも悪くないぞ」

 

「ふっ、前にも言ったように妾のはきつきつなのに伸縮自在♡ まさに都合の良いロリまんこじゃからの──性格的にも」

 

「自分でよく言うな」

 

「長く生きてると性癖も倒錯するからの。そこの友達の父親NTRプレイ大好き女のように」

 

「だ、誰が友達の父親NTRプレイ大好き女ですか! そもそも寝取りも何もありませんし!」

 

「まあそれはともかく……前は消化不良で終わってしまったから今度はしっかりハメ潰すのを期待するぞ♡」

 

「……いいだろう。少し本気でしてやる」

 

 杏の腟内は自分で言うようにキツく狭いのに、トロトロに濡れていて肉棒を甘く締め付ける。

 熟練のくノ一は房中術──性技にも長け、腟内すらも操作できるというが杏はそれを行っていた。小さいのに濡れ具合も熱さもかなりのもので、肉棒の先をきゅっきゅっと締め付けてしゃぶってくる。その快楽を感じたレオンハルトは、杏の望む通りにその小さな身体を押し潰すように腰を振り始めた。

 

「ん゛っ♡ おっ゛♡ お、おおおお……♡ こ、これじゃこれ♡ 妾の小さい身体が男の大きくて硬い身体にどちゅどちゅと押し潰される杭打ちピストン……♡ ふぅぅ……♡ 最近はあまりいい男に巡り会えてなかったから余計に効くッ……んんっ゛♡ あえて醜い男に執拗に抱かれるのもそれはそれで楽しいが、やはりイケメンバキバキチンポの味は格別じゃ♡ 大きさも力も違っ──あふんっ♡」

 

「ふっ……ふっ……白兎との修行の最中もこういうことをしてるのか……?」

 

「一応ちゃんと許可は……んっ♡ 取っておるぞ♡ 妾達に挑んでくる人間の命を取る代わりに戯骸と共に犯したりの♡ はぁ……♡ 白兎様が決闘の最中の暇潰しにもヤったり……♡ 若干嫌そうにしておるが受け入れてくれてるの♡」

 

「白兎さん、エッチなことは嫌いですからね……」

 

「……許可を得ているのならまあいいがな──ふんっ!」

 

「おおっ゛♡」

 

 言いながらレオンハルトが強めに腰を振り、杏の小さい子宮をゴツゴツと突きまくる。出し入れする度にそのちっちゃいロリ膣からちゅこちゅこと音が鳴り、それに見合った快楽をレオンハルトは得ているが、杏もまたレオンハルトの肉棒の強さに夢中になっていた。シンプルに大きくて硬い。その上で女の膣を擦るのに適したカリが杏の弱いところを的確に突く。男として完璧な肉体に抱かれる快楽は長年生きてきた杏でもたまらず、杏は伝え聞くレオンハルトのハーレムの規模に内心で納得していた──魔人という権力があり、誰よりも強く、女を守り、生活も保証し、甲斐性があり、容姿に優れ、性格も悪くなく、セックスも上手く、絶倫。これでモテない方が無理があるというものだと。

 

「んんっ♡ はぁ……♡ 妾の中がまるで矯正されていくようじゃ……♡ あっ、あっ、あっ♡ これを味わったら中々他の男では満足できんじゃろうな……♡」

 

「当然だ。俺が1度抱いた女は他の男に渡すつもりはない。……まあお前は例外かもしれんが」

 

「それは困るのう♡ ちゃんと妾のことも責任を取ってもらわねば……っ♡ 奥に当たって……♡ もっと強く突いてもよいぞ……♡ ──あっ゛♡」

 

 杏の腟内が蠢き、レオンハルトの肉棒を扱く。それによって興奮し、快楽を生じさせたレオンハルトが更に杏の求めに応じて力強く腰を振る。

 レオンハルトと戦えるほどに強く、性技に慣れたくノ一であり、使徒にもなっている杏はレオンハルトの本気すらある程度受け止めることが出来た──もっともその快楽の強さに蕩けきってしまっているが、それでもおかしくはなってない辺り、杏の性に対する強さも窺い知れる。

 とはいえそれが少し続いてしまえば容易に絶頂は近づき。

 

「そろそろ出してやる……イクぞ……!」

 

「んあぁっあっ……♡ と、疾く出せ……♡ 早くぅ……♡ 疾く♡ 疾く♡ 妾のちっちゃいおまんこの中に精液を注ぎ込め……♡ 疾く……ん、お゛おおおおおおっっ♡」

 

 レオンハルトの射精──それを子宮で受け止めた瞬間、杏は今まで生きてきた中で1番の快楽を得た。

 小さい身体を好き放題され、我が物顔でどちゅどちゅと魔人の肉棒でガン突き。大量の精液を中で出され、腟内から溢れ出る。

 それはレオンハルトもまた杏の極上のロリ膣に快楽を感じている証拠だったが、それでも軍配はレオンハルトにあがった。射精の快楽で呼吸を整えながらもレオンハルトはまだ余裕がある。

 

「はぁぁぁぁぁ……♡ き……気持ちいいぃぃぃぃ……♡ こ、これ……♡ 最高じゃ……♡ もっと……♡ このお腹で硬いの……♡ もっとくれ……♡」

 

 少女らしいあどけない顔立ちをだらしなく蕩けさせ、よだれが垂れている杏は心底気持ちよさそうに息を吐きながら、くいくいと細い腰を押し付けてレオンハルトの肉棒をねだる。くノ一の性技を全力で用い、腟内はレオンハルトの肉棒を捕らえて離さず、出ていかないように扱き続けていた。

 それにはさすがのレオンハルトも気持ちよくてたまらないし、隣にいるイヴからはその思念が読み取れた。どちらもかなりの快楽を得ていることに。

 だがそれでもレオンハルトは隣のイヴを抱き寄せる。

 

「いや……次はイヴの番だ……やるぞ、イヴ」

 

「あっ……♡」

 

 あっ、これマズいです……と、イヴはレオンハルトの腕に抱きしめられて反射的にそう思った。

 イヴもまたレオンハルトの女として使徒としてレオンハルトの性の強さを知っている。レオンハルトはセックスの最初よりも後半……つまり、ノってきた後の方がより強いのだと。

 毎日何十人と女性を抱いているレオンハルトは女性を効率よく喜ばせることに長けているし、性欲だってそれ相応に強い。普段は女性達のために抑えているが、一対一でレオンハルトがずっと相手を抱くとなると大抵の女性はおかしくなるほどの快楽を得られてしまう。

 そしてだからこそレオンハルトを抑えるためにも複数人でご奉仕を行うのだ。そうでないと太刀打ち出来ないし、複数人でシていても女性側はたまらない甘い快楽を与えられるから。順番を心待ちにし、レオンハルトに少しでも触れることを喜びとしてしまう。レオンハルトが普段放っている魔性の気が、女性と過ごす時は他者を傅かせて畏怖させるものではなく──女性を魅了させるようなものへと変換されてしまう。

 

「んぅ……♡ レオンハルト様……♡」

 

 だから一対一はマズかった。レオンハルトに正面から抱きしめられると、その抱擁の男らしい硬さとか力強さとか安心感とかその他諸々が神懸かった多幸感を生み出し、よりレオンハルトのことが好きになってしまう。

 性行為と恋愛感情は別物──とはいえ、密接に関わっていることは間違いない。好意を抱く相手がこれほど完璧だと女性としては抗い難いものがあるとイヴはもうずっと昔にレオンハルトがモテる理由に答えを出していた──男性として完璧過ぎるし魔人としての強さなども含めた魔性もあってズルいと。

 

「レオンハルト様……♡ どうぞ、私のおまんこも使ってください……♡ レオンハルト様の大好きな……娘の友だちのおまんこ……ですよ♡」

 

 レオンハルトの抱擁を一身に受け、イヴは水着の裾をずらしてその膣口を自ら開いておねだりしてしまう。綺麗な色のその蜜口はひくひくと蠢いて汁を垂らしてしまっている。レオンハルトとのセックスが。レオンハルトと愛し合う行為の甘さを思い出して身体が条件反射的に反応してしまっていた。

 

「イヴ……お前は本当にエロいな……」

 

「んんっっ♡ わ、妾の中で硬くなっておるぞ……♡ せっかく妾の中で育てたおちんちんであるのに……♡ 他の女に挿れようとするとは……♡ この鬼畜めぇ……♡」

 

 そしてレオンハルトもそれを見て当然興奮する。可憐で美しい自分の使徒である美少女が水着姿で自分のことを誘っている。それを見て肉棒を硬くしない男はいない。杏の腟内で肉棒を硬くし、それを感じた杏が相変わらず腰を押し付けながらレオンハルトをなじるが、レオンハルトは構わず己の欲望を優先し、もう1人の女を愛してやるために引き抜いた肉棒を即座にイヴの中に挿れた。

 

「んんんんんっ~~~~~♡」

 

「っ……この締付け具合……挿れただけでイッたのか……可愛いな。それに気持ちいいぞ」

 

「だって……♡ レオンハルト様の……♡ 焦らされてる時に、こんな、硬いの挿れられたら……♡ あっ♡ 誰だってこうなります……♡」

 

 そして挿れただけで後回しにされていたイヴは軽くイってしまう。レオンハルトの下で甘く可愛らしく悶えているイヴを見下ろし、レオンハルトは蠢いているイヴの熱い腟内を感じて快楽と興奮を増長させた。自分の肉棒が入っているイヴの下腹や腰回りを軽く撫で回し、その白い肌の滑らかさを堪能して楽しめば、イヴの身体がビクッと跳ねる。イヴはこういう撫でるように触れるのに弱い。

 だからそのまま腰の曲線に合わせて手をなぞらせ、水着の下に手を潜り込ませて胸にも触れた。ぷにぷにの柔らかい感触。それを感じながら軽く腰を動かしてやれば──イヴはもうすぐに蕩けきってしまう。

 

「お前の肌もすべすべで気持ちいいぞ……イヴ。中の具合も最高だ」

 

「あっ、あっ、あっ♡ 駄目ですレオンハルト様♡ そんなバキバキのおちんちんで思い切り突かないでくださいっ♡ 娘の友達のおまんこに無遠慮に突くなんて良くありませんよ……♡」

 

「そんな可愛いことを言われたら余計に突きたくなるな……!」

 

「あっっ♡ も、もぉ……♡ やっぱりレオンハルト様はえっちです……♡ また腟内でおっきくなってますよ……♡ あん……♡」

 

 激しく動くというよりは、1回の往復を力強く。雄としての強さを見せつけるようなピストンでイヴを鳴かせ、レオンハルトは快楽を得る。

 そうして気持ちよくなっている思念もイヴには伝わっているため、余計にイヴは感じやすかった。レオンハルトが興奮して気持ちよくなっている。自分のことを可愛く思い、快感を得て、背徳感も得ている。それを共有されているようなものだ。

 

「ん……♡ では妾もアピールしておこうかの……♡ はぁ……♡」

 

「あっ……♡ ちょっと……♡」

 

 そして隣に寝転がっている杏が、レオンハルトが身体を前に倒したタイミングで割り込むように首に手を回して抱擁し、キスをしたことでイヴはずるいという思いを得る。それは自分がしようとしていたことだ。中でまたビクついた肉棒に気持ちよくなりながらもイヴは遅れてレオンハルトに絡みつく。軽く頬を膨らませて不満を滲ませながら。

 

「むぅ……♡ ズルいです……♡ 今は、あっ♡ 私の番なんですから……♡」

 

「まあよいではないか♡ 共に縁のある者同士、仲良くしようぞ♡ ああ、せっかくじゃし、妾もそういうシチュエーションでしてみるか♡ ──おじさ~ん♡ 杏ともえっちして~♡ 白兎ちゃんの素になった大人精子♡ ちっちゃいまんこにいっぱい出して~♡ ……とかこんな具合に……♡」

 

「んんっ♡ ちょ、ちょっとぉ……♡ まさか今ので興奮したんですかレオンハルト様……♡ 腰が少し激しくなって……ああっ♡ それ駄目ぇ……♡ レオンハルト様、おまんこ突かないでぇ……♡」

 

「だーせ♡ だーせ♡ おじさんの濃い精液出しちゃえ♡ 娘のお友達と隠れてデートして大きくさせた悪いおちんちんで、お友達美少女まんこに中出ししちゃえ♡」

 

 左耳からイヴが、右耳から杏がそれぞれ甘い声を漏らして喘いでいるのをレオンハルトは聞いた。首に手を回してくる2人を抱きしめながら、腰を動かして快楽を貪る。

 

「いいぞ2人共……可愛いし気持ちいい……」

 

「あっ♡ あっ♡ レオンハルト様っ♡ 興奮して……♡ 強すぎて……♡ 私、また……♡」

 

「精子昇ってきた~? なら早くイヴちゃんに出してあげて~♡ それで次は杏とえっちしようね~おじさ~ん♡」

 

 レオンハルトの興奮や快楽に比例して当然レオンハルトの動きも強く激しくなる。それを受けているイヴはレオンハルトの下で快楽に喘ぎ、演技によって杏もまたそれを助長させた。

 水着姿の2人の華奢な美少女を抱いていて、その心地良い肌と肉を堪能して腰を振る──この城の主であり王にだけ許された贅沢なハーレムセックスでレオンハルトは徐々に精を込み上げさせる。イヴのおまんこに意識を集中させて突きまくる。肉棒が所有権を主張するようにイヴの身体を突き上げて可愛く喘がせる。

 

「わ、私も、また……イキますからぁ……♡ レオンハルト様も……娘の友達まんこに、出して……♡」

 

「っ……」

 

 そして余裕のなくなったイヴは互いの快楽のためにレオンハルトの耳元でそう囁く。腕や足を絡め、出来る限り密着して自分の存在を強く感じ、意識させれば──レオンハルトの肉棒がビキリ、と硬くなったのがわかった。

 心を読めるイヴだからこそできる完璧なタイミングでのおねだり。普段娘と一緒にいたイヴのことを想起させ、それと同時に抱擁し、キスをして愛を囁く。華奢な身体。イヴの体温。おまんこのヒダ。その奥にある子宮。レオンハルトは肉体や肉棒でそれを意識して──

 

「中出しして、孕ませないよう気をつけてくださいね……♡ 大好きなレオンハルト様……♡」

 

「っ……ああ……俺も好きだぞ、イヴ……出る……!」

 

「あっ──♡」

 

 びゅるるるるっ、びゅるるるるるっ……と、イヴのまんこでレオンハルトの肉棒が精液を勢いよく吐き出した。

 その熱さで声にならない絶頂の声をレオンハルトの腕の中で出しながら悶えるイヴ。レオンハルトが感じている快感も相当なものだが、イヴもまたそれをたっぷりと堪能している──「ああ……またこの人に中で出されちゃいました……♡」と、声には出さず内心で身悶えて身体を震わせながら背徳感とそこから生じる快楽を享受していた。イヴがあまりスケジュールに記されるような日課のハーレムエッチに参加しない理由がこれ。レオンハルトと隠れてこっそりエッチするのが楽しくてしょうがないから。

 皆の知らないところでレオンハルトを誘惑してキスをしたり咥えたり中出ししてもらうとゾクゾクして気持ちいい。ストレスもなくなるし、仕事も楽しくなる。元より好意と忠誠心は捧げているとはいえ、長く生きる上でこういうことは大事だとイヴは思う。

 

 ただ最近は白兎と会話したり手紙を送っている時もたまにこのことを思い出してゾクッとしてしまうのが良くない良くないとイヴは己を自重させてなんとか耐えているが……結局こうしてレオンハルトと隠れてエッチしながら白兎のことをセックスのネタにしてしまっている。悪いとは思っていた悪いとは。ただ悪いからこそ気持ちよくてハマっているというだけで。

 

「はぁ……はぁ……♡ どう、でしたかレオンハルト様……♡ 私の、おまんこの使い心地は……♡」

 

「ああ……今日も最高だ。本当に可愛いしエロいなイヴは」

 

「ならよかったですが……♡ レオンハルト様に言われたくはありません……♡ んっ♡ こんなにも沢山出して……♡ かっこいいのに可愛くて悪くてえっちですね♡」

 

「そっくりそのまま返してやる」

 

「ん、やぁん……♡ いつものこととはいえ、まだおっきい……♡ まだ出す気ですか……♡ 確率は相当低いとはいえ本当に孕んでも知りませんよ……♡」

 

 イヴはレオンハルトの胸板をその白い指で軽く撫で回しながら自ら腰をくねらせてレオンハルトを蠱惑的に誘ってみせる。それを隣で見ていた杏は、ややあって無言を解除し。

 

「…………やっぱりお主ノリノリじゃろう。性癖、歪んでおるのう」

 

「ち、違います。娘の友達云々は演技ですから。レオンハルト様を喜ばせるためのものです。あなたと同じことですよ。それで興奮してるわけじゃありません」

 

「同じ穴の狢じゃし隠さんでも……いや、その隠すのも含めての楽しみか。もう大体わかったぞ。多分じゃが普段は乳首を吸わせて『娘の友だちのおっぱい、そんなに美味しいですか♡』とか、顔面に騎乗して『娘の友達に乗っかられてこんなに興奮して……♡ これ、どうしてほしいですか?』からの69のコンボなんかを楽しんでると見た」

 

「や、やってませんよ。そうですよね、レオンハルト様」

 

「…………そうだな」

 

 イヴが杏の問いかけに目を逸らし、レオンハルトもまた何とも言えない表情を浮かべる──めちゃくちゃ図星だったからこそイヴはやはり焦った。事ある毎にそれを持ち出すのがイヴの常套手段。レオンハルトもそれを何度もネタにされているため理解しているし、実は使徒達の中である意味1番エロいのはイヴなんじゃと密かに思わなくも……。

 

「……レオンハルト様?」

 

「……何でもない」

 

 なかったが、すぐにイヴに見破られて若干不満そうなイヴの視線を受けてレオンハルトは訂正する。

 とはいえ言葉で訂正したところで無意味ではあった。エロいはエロい。インモラルさを常に押し出してくるイヴが悪いだろうと。

 

「それよりも隣は温泉じゃろう? そっちも入らせてくれんか?」

 

「ああ。それはいいですね。背中、流しますよレオンハルト様」

 

「極上の洗体を味わわせてやるぞ。妾には分身の術という最強のハーレム忍術があるのでな」

 

「それは少しズルいですね……」

 

「風呂か……確かに俺も楽しみにしていた。試してみるか」

 

「白兎から聞いておるが風呂好きなんじゃろう? 妾も湯治には結構うるさくてな。JAPANの温泉は大抵は制覇しておるぞ」

 

「レオンハルト様は自分専用の温泉施設も持っているくらいですからね」

 

「ほう……! それは是非とも入ってみたいのう」

 

 そうして1度肉棒をイヴの中から引き抜いたレオンハルトは2人と雑談をしながらプールの隣にある温泉にも入る──そこでも結局ヤりまくったことは言うまでもなかった。

 




今回は人気上位の人達の回でした。そして地味に時間が経過してます。城と街は完成しましたがお引越しはまだ。サイサイツリーはランス10に画像があるけど惑星型のドームの麓に山とかが見えるくらいだから相当大きそう。あのドーム上に城がある感じです。
そして次回で白兎とその仲間がどうなったかとか魔人の子達の使徒のプレゼントとかGI期最初のあれこれは終わって人類解放編というかシルキィの話が始まります。お楽しみに。

感想、評価、良ければよろしくお願いします。
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