「――それで、レオンハルトは、こんなところで、何をしてるのかなー?」
「…………」
魔人レオンハルトは、地面に座した状態で責められていた。
家に戻り、服を着て、二人にも服を着るように言い、外に出たレオンハルトを待ち受けていたのは、酷く据わった目をしたスラルであった。
口元にこそ笑っているものの、目が全く笑ってない。何故そんな表情になるのか、と疑問を抱く。
……スラルにはまだ、バレてはいない筈――
と、そう思って視線を横に向けてみれば、まだ多少顔を赤くして、苦虫を噛み潰したような表情をしているハンティの姿。
それを見て、レオンハルトは察した。
……アイツ……チクりやがったな……!
先程家に入ってきた時に色々とやっているところを目撃されてしまった。そしてこちらが家に戻っている隙にスラルに報告したのだろう。こちらの痛い部分を知っている奴だ、抜け目のない。
やはり知らなかったとはいえ、彼女のベッドの上で励みまくったのはマズかったか。後で謝ろう、とそう思う。
しかしそれよりも先にスラルに呼び止められてしまったので、こちらを何とかする方が先決だ。
と言っても、今の自分には取れる手段はあんまりない。正座でスラルの追及を受け続けるくらいしか……というか、この状態のスラルに下手に言い返したら折角怪我がほぼ完治したのに、また怪我人に戻りかねない。なので、じっとスラルの言葉を待つ。見上げた先、こちらを腕を組んで見下すスラルが、
「ねぇ、レオンハルト。……貴方、ここに何しに来たんだっけ……?」
「……しょ、翔竜山に登りに……」
「……そうよね。私も確かにそう聞いた。――なのに」
そう言ってこちらと目線を合わせてくる。笑顔が消え、真顔に戻る。そして、
「――どうしてこんなところにいるのかな?」
「い、いやそれは…………迷子になって……」
小声で言い難い事を言うも思わず顔を背けてしまう。だがそれでもスラルの追及は止まらず、
「……迷子だとしても、こんなところでゆっくりしてる暇ないわよね? カラーもいるんだし、普通に抜け出せるでしょ?」
「何だレオンハルト。お前、迷子になっちまってたのか? ははっ、随分と方向音痴なんだな」
「ガルティア、テメェ――」
「――今話してるのは私なんだけど?」
「ぐ……!」
茶々を入れてきたガルティアに立ち上がりかけるも、スラルの圧力の籠もった言葉に止まらざるを得なくなる。ガルティアは後で殴る。こいつらがここに来たのもガルティアが発端だったと言うし、色々と散々だ。原因は自分ではあるが。
しかし、
「あ、あの、それは……」
おずおずと声を上げる者がいた。気弱そうなカラーの長、ペールだ。彼女はケッセルリンクとともにその話を少し離れた距離で聞いていた。
そして黙っていられなくなったのだろう。魔王相手に果敢に、
「――何よ……?」
「あ、いえ、その……レオンハルトさんは凄い重傷で――」
「……そんなことわかってるんだけど」
「あ、そうですよねすみませんでした黙ります!」
……ペール――!?
スラルに視線と圧を向けられた瞬間早口で謝ると、その視線から逃げるようにケッセルリンクの影に隠れてしまった。やはり魔王相手にいきなり反論するのは難しいか。魔人でも怖いくらいだから仕方ない。
ひょっとしたら少しは怒りを沈静化出来るかな、と思ったが焼け石に水のようだ。表情こそ普段に近いものの、その圧力は全然収まっていない。
というかわかってるって――
「……とにかく、何でこうなったのかちゃんと説明して」
「……それは――」
何でこうなったのか。その意味は何となくではあるがわかる。
しかしそれを説明するのはあまりよろしくない。少なくともこの場では避けたいことだ。ならばどうするべきか、とそう考えていると視界の中のとある人物が動いた。それは、
「……はっ! わかりましたわレオンハルト様!」
なにかに気づいたように顔をはっとさせるのは、レオンハルトの使徒、キャロルだった。彼女のそんな声にその場にいる者達が視線を集める。
……何か嫌な予感が……。
わかった、というからには何かに気づいたのだろう。キャロルは真面目な顔をして、
「山を登る、というのは隠喩だったのですのね! だから巨乳が二人も……お見逸れしましたわ! 流石はレオンハルト様!」
「んな訳あるかっ!!」
滅茶苦茶なことを言った。謂れのない疑いがかけられる前に叫ぶようにツッコミを入れる。
だが、
「……ふ~ん。登山ってそういう意味だったんだ……」
「信じるなっ!? 俺は単純に翔竜山を登りに来ただけだっつうの! それで途中、ドラゴンと決闘してたら色々あって山から落ちて――」
「……ドラゴンと決闘?」
その単語に反応したのはハンティだった。眉を立て、胡乱な表情で疑問を出す。その問いに、レオンハルトは頷いた。
「ああ。確か……四大聖竜とかいう――」
「し、四大聖竜!?」
「え、本当に……?」
ハンティが驚愕の表情を浮かべ、スラルはまさか、といった表情でこちらを見る。ハンティが驚く意味は分かるが、スラルの方はどういう意味だろう。レオンハルトは続く言葉を得る為に頷いて補足する。
「本当だ。ライゼンっていう鱗がダイヤモンドになってる奴なんだが……数日前に戦って――今は一応休戦中だ」
「名前と種族まで……」
「…………」
言葉少なげだが具体的な情報を答えたことで少しは信用されたのだろう。ハンティと、特にスラルの圧が和らぐ。その代り無言で微妙な表情を浮かべた。こちらがその意味を測りかねていると、
「へぇ、まさかマジにそうなってるとはな。城でスラルが――」
「っ! ガルティア!!」
「――っと、そうだった。悪い、今の無しな」
「はぁ……?」
図らずもそれに答えてくれたガルティアだったが、スラルが怒ったように名前を呼ぶと直ぐ様それを訂正して言葉を噤む。意味が分からず困惑する中、気を取り直したスラルがこちらを再度見て、
「……まぁ、それは分かったけど。そっちの二人と一緒にいた理由がまだなんだけど?」
スラルがカラーの二人を指差して言う。ひぃ、とペールが再びケッセルリンクの影に身を隠した。ケッセルリンクは動じていない。
……魔王の圧力に怯まないのも流石だな。
胸だけじゃなく肝も大きいのだろうか。スラルとは大違――あ、こういう思考はよろしくない。何故ならスラルはこういったことに対しては何かの能力じゃないかと疑うほど鋭く――
「――ねぇ、今変な事考えてない……?」
「っ!? か、考えてない……」
……案の定かよ!? こいつマジかっ!?
もはや読心レベルの鋭さじゃないだろうか、と疑いを掛ける。そういった魔法でも使ってる可能性を、半ば本気で検討しはじめるも、そこで気づいたことがあった。それは、
……ああ? いつもなら、ここで何かしらで痛めつけられる羽目になるんだが……。
今日は、追及が随分と緩い。普段であれば、自分が何かをしてしまった時は、大なり小なり魔法が飛んでくるのがお決まりだ。こちらとしても先程からそれを警戒半分、覚悟半分で気を張っているのだが、一向にそれは来ない。
……これは一体どういう……?
レオンハルトはその意味を思案して、内心で首を傾げる。単純に機嫌の問題の可能性もある。というかそれが濃厚だが、一応考えざるを得ない。彼女のことなら尚更だ。
だが、そんな時に動きがあった。スラルではない。
「――失礼、少しいいだろうか?」
「……!」
凛とした声がその場に響く。
それは先程からずっと黙りこくっていたカラーの先代長。夜の王、ケッセルリンクだった。彼女は一言断りを入れながら、距離を詰める為か少し前に出る。後ろに隠れていたペールが若干困惑する中、ケッセルリンクは再度声を出した。
その対象は、
「……何よ?」
スラルだった。彼女に向かって顔を見据えると、ケッセルリンクはある程度距離を詰めたところで立ち止まり、
「話に割り込んでしまって申し訳ない。しかし、彼の話であれば私が大いに関係するだろう。故に――」
ケッセルリンクは言う。スラルに向かって優雅に一礼してみせながら、
「――二人きりで、話がしたいのだが……構わないだろうか。――魔の王よ」
「――!」
その言葉に驚いたのは、その場にいる誰も彼もだった。
ケッセルリンクが一対一で話をしたいと言った相手は、彼女が自分で言った通り、魔物の首領である魔王。普通であれば恐怖するべき存在に対話を持ちかけたのだ。もっとも、ペール以外の者達はスラルの性格を知っていたが、それでも魔王にそういった干渉をするのは並大抵のことではない。
しかも今のスラルはご機嫌斜め。いつもより程度が低いとはいえ怒っているのだ。その危険性は高いだろう。命の危機となるかもしれない。
そしてその提案にどう答えるのかはスラル次第。周囲の者達は妙な緊張感の中、スラルの返答を黙して待つしかない。
だが、
「…………」
「…………」
スラルとケッセルリンクはじっと真剣な表情でお互いの目を合わせ続ける。二人とも微動だにしていない。
その時間は不思議な程長かった。まるで目で会話でもしているのかと見紛う程であり――
「…………ん」
そしてその沈黙は破られる。提案を受けた側であるスラルによって。
彼女の口から意味のない声が漏れた。そしてその後、彼女は軽く息を入れて、その場に蔓延していた圧を和らげるとケッセルリンクに向かって、
「――わかったわ。二人で話しましょう。……どこで話すの?」
「――感謝します。……では、こちらに」
そのやり取りを持って、二人の女性の相対は一旦終わった。そしてケッセルリンクに先導されて、スラルは歩みを進める。皆が固唾を呑んでそれを見送る中、離れ際にスラルが、
「……レオンハルト」
「あ、……ああ。何だスラル?」
こちらをちらりと見て、
「……ちゃんと、そこで待ってて。聞き耳なんて立てちゃ駄目だからね――他の皆も」
「……わかった」
レオンハルトが頷いたのとほぼ同時に、周囲の皆がそれぞれ了承の声を上げる。ペールだけはおろおろとしていたが、口を挟める筈もなく、それに頷くしかない。
「……ん、ならいいかな」
最後にそう言って、スラルはケッセルリンクの後に付いていった。
そうして二人が入っていったのは――レオンハルト達がお世話になった一軒家であった。
スラルがケッセルリンクの提案を受けて家の中に消えていくと、残された他の皆はレオンハルトも含めて少し距離を取った。
聞き耳を立てるな、という命令に従う形だ。魔人の聴力は人間を越えるものである。なので念の為という訳だ。
そうして家が見える場所ではあるが、聞き耳が立てられないくらいの位置に移動し終えた時、ようやく空気が弛緩した。
そして最初に声を上げたのは、ハンティだった。彼女は二人が入っていった家を見て一言、
「…………あれ、私の家なんだけどなぁ……」
腑に落ちない様子なのか、半目でぼそりと呟く。
それを聞いたガルティアが顎に手を当てて笑みを浮かべ、
「なら、断れば良かったんじゃないか?」
「あの空気で断れる訳ないでしょうが……!?」
「ははっ、そりゃあそうだ」
そう言ってお気楽に笑うガルティアに、憤慨していたハンティがげんなりと肩を落とす。
そして今度はレオンハルトが、
「……あ、そうだ。悪かったな、ハンティ。お前の家、勝手に使っちまった。特にベッドは――」
「……どうしよう。今までで一番殺意高まったかもしんない。今なら模擬戦でいいとこまでやれそう……!」
「いや、それは無理だろ。殺意くらいで実力が大幅に高まるなら苦労しない。少なくとも肉体的や技術的には何の意味もないしな。というか、それでいいところまで出来るなら普段からそうして――」
「真面目に答えるな!! アンタ謝る気あるの!? ――雷撃!!」
「おっと」
ハンティが怒りのツッコミとともに雷の魔法を放つも、レオンハルトは剣で飛んできた雷を軽く弾く。するとハンティが眉を立てて、
「ぐっ……ムカつく……! こういう時まで躱して……!」
「……まぁ落ち着け。侘びの印に、城に帰ったら新しいベッドやるから」
「城のベッドは綺麗だけどね……!」
そのツッコミはどうなんだ? とハンティ以外の皆が思う。
だがそんな中、ハンティの様子を見て申し訳なくなったのか、ペールが怯えたように、
「え、えっと……その……ベッド、使っちゃってごめんなさい」
「あ、……ああ、その、そっちが謝らなくてもいいよ。悪いのはあの馬鹿だし……」
妙にぎこちない様子でハンティがペールの謝罪を受け取る。そしてレオンハルトの方を見て悪態をつく。
そんな中、当人はというと、
「ガルティア……お前、さっきはよくも俺を馬鹿に……キャロルも余計な事言いやがって……」
「申し訳ありませんレオンハルト様! わたくし的には褒めたつもりだったのですが裏目に出ましたわ!」
「別にいいじゃねぇか。んぐ……それより、このわさび、つーんとして美味いぜ? 一本食うか?」
「……お前、わさびを生で食ってんのか。……まさかスラルやキャロルにも勧めたのか?」
「そうだが何か問題あったか?」
「わさびは生で食うもんじゃねぇぞ。普通料理の味付けや薬味に使うもんだ」
「ん、お前もわさびの事知ってたか。食べたのか?」
「昨日わさび料理を食ったし、大体は知ってるつもりだ。……個人的にはサカナの刺し身を食う際に醤油に溶かして食うのが美味いが……」
「おお、そうなのか!? なら帰ったら早速――いや、そういやサカナが近くにいたな。それ捌いて食うか!」
「ああ、確か近くに沢があったな……そういや俺も、昼飯食べそこねたんだったか」
「ならちょうどいいだろ? ちょっと取ってこようぜ」
「……まぁ、数分も掛からんだろうしいいか。じゃあ行くぞ」
「へへ、そうこなくっちゃな」
「わたくしもお供致しますわー!」
そんなやり取りをして、三人は近くの沢に向かっていった。それを見てペールは、
……なんか仲良さそう……。
先程も見てて思ったが、魔人や使徒のやり取りには見えない。
今はいないが、さっきまでは魔王もいたというのに、そのやり取りからは何処か信頼や親しみが感じられた。彼が怒られている時ですら、それは感じ取れ、なおかつ今も、
「離れるなって言われたばかりなのに……しょうがない奴ら……」
横目でハンティと呼ばれた女性を見てみれば、その口ぶりの割りに表情は穏やかに見える。苦笑混じりで、呆れているといった感じだが、その態度には親しみのようなものが見える。
そしてもう一つ、ペールには気づいたことがあった。隣にいるハンティを見て、
……この人、もしかしなくても――始祖様、だよね……?
額の赤いクリスタルと、長い黒髪。そしてこの森に住んでいたことといい、噂に聞く黒髪のカラーではないだろうか、と。
確か数代前の時代では、カラーの集落にも偶に訪れていた筈だが、
……何で、魔人と一緒にいるんだろう……?
純粋な疑問として思う。聞いた話によると黒髪のカラーは人間の集落を移り住み、各地を放浪しているという話だった筈だが、何か事情でもあるのだろうか、と。
しかしそう思う一方で、
……でも、何もなくても良いよね。
事情が無かろうと、彼らのような人と一緒にいるのは構わないだろう、とも思う。本来なら、魔人と一緒にいることはどうなのか、と長として思わなければ、場合によっては問い質さなければならないのかもしれない。
……でも、今の始祖様は――
そう、話で聞くよりも、今の方が、
「……楽しそうだなぁ……」
「……え? 何?」
「っ! ……い、いえ、その……」
思わず声に出してしまった。ハンティが首を傾げるのを見て、ペールは狼狽する。
何か、言ったほうがいいだろうか。しかしあまり追及するのもよくない気がする。そういうのされたくないっぽい雰囲気は出しているし。
……な、なら……。
迷った挙げ句、ペールは言葉を作った。おずおずとしながらも自分の言葉で、
「――し、始祖様」
「――――」
その言葉にピクッと眉を動かした気がする。ほんの少し空気が固まるも、それに構わずペールは、
「そ、その……お、お家を、使わせていただき、ありがとうございました……!」
と、お礼を言った。
それを受けたハンティは、ほんの一瞬、目を見開くも、直ぐに気を取り直して、
「……あはは、気にしないでいいよ。一応、同ぞ――仲間だしね」
「……? は、はい。それでもありがとうございます」
一瞬何かを言い直したがそこまで気にすること無く進める。頭を下げたこちらに向かってハンティは眉尻を下げて、
「というか……気づくの遅かったね? あんたも、さっきのケッセルリンクっていう子も。直ぐ突っ込まれるかと思った」
「あ、い、いえその……ちょっと急展開過ぎてですね……まさか魔王が出てくるとは思わなくて……」
「あ、それもそうか」
そう言って笑みを見せてくれるハンティにペールは縮こまりながらもやり取りを交わす。しかし始祖様ともなれば当然だろう。自分達カラーにとって彼女は畏まって然るべき存在だ。
だが、思ったよりも、
……親しみやすい方です。
話してみれば結構気さくな人だ。レオンハルトに出会って話をした時も思ったが、凄い人ほど、やっぱ器が大きいというか、優しいのかもしれない。自分も一応、長なんだからそうなれればなぁ……。
そんなことを思っていると、
「……そうだ。せっかくだから聞きたいんだけど」
「あ……はい。何でしょう?」
不意にハンティに話しかけられる。
彼女は少し目を真剣な物に変えてこちらを見ると、
「ペールと、ケッセルリンクはさ……どうして――レオンハルトと、そういう関係になったの?」
「! そ、それは……」
不意の質問に、言葉を詰まらせる。そして遠回しではあるが、そういった質問に顔を赤くしてしまう。ハンティはこちらの額に付く青いクリスタルに視線を送っているようであり、それについて尋ねているのは明らかなのだ。
そういえば、とペールは思う。先程のハンティの家で自分達は、
……始祖様に見られてしまったんでした……!
思いっきり、行為の最中を目撃されていた。と、言っても、食事をしながらの軽いイチャつきみたいな感じだったので、ディープでがっつりな方ではないが……いや、ライトでも駄目なのだが。
ペールが内心で羞恥を感じていると、ハンティの方も微妙に言い難いのか、少しぎこちない様子で、
「……んー……まぁ、嫌そうじゃないから無理矢理、とかじゃなさそうだし……そんなに心配はしてないけど……一応、何でかなーと思ってね。答えたくないならそれでもいいけど」
頭を掻きながらそう言う。気遣ってくれているのが一目で分かった。
なのでこちらも答えようと口を回す。レオンハルトは隠そうとしていたが、その意味は何となく分かるのだ。そして言ったほうが、彼にとっては良いのだ、ということも。
故にペールは、ハンティの問いに対して答えた。頭の中で言葉を選びながらも、
「え、えっとですね……レオンハルトさんとそういう事になったのは……わ、私とケッセルリンク様が、か、彼の事を思って――」
そして、
「――わ、私が……彼に、喋ったんです」
「? それは、想いを告げたってこと?」
「……違います。それはレオンハルトさんが気づいて……私は――」
否定した上で言う。その内容は、
「――ケッセルリンク様の寿命が、もう尽きかけている、と」
キャロル「タイトルは真相ですが、ネタバラシは次回らしいですわ!」
スラル「ならタイトル変えなさいよ。ミスマッチじゃない」
キャロル「次回はもっとアレなことが起きるのでそっちにタイトル使いたいらしいですわ」
ガルティア「アレってなんだ? 美味か?」
キャロル「アレというのは、アレです。ほら、アン――」
ハンティ「言っちゃ駄目なんだけど!?」