魔王退治のご褒美にエリス様を娶った僕がアクア様に身も心も奪われる話 作:ブラックマンバ
恵みの池を過ぎて数時間。太陽が、西に傾きはじめた頃。魔導バスは巡航速度を保ちながら宿泊地点となる駅を目指していた。
居眠りから、ふっと目が覚める。
何かとてもいい夢を見ていたようだが、もう思い出せない。
ぐっと伸びをして凝った身体をもみほぐす。
車内に聞こえるのは車体に生えたツノが空気を切り裂く音、タイヤが大地を蹴る震動、そして乗客の低いヒソヒソ声。
日本時代のバス旅行を思い出すような静けさの中、荷物から水筒を取ると喉を潤した。
そして右隣に並ぶ女神達、エリスとアクアを眺める。
「すー……すー……」
隣のエリスはこっくりこっくりと船を漕いでいた。ここのところ、珍客のせいで妙に忙しかったせいだな、ゆっくりと休ませてあげよう。
エリスの帽子は後ろに置かれて、シックな色彩のチェック柄ワンピースのボタンをいくつか外して熟睡中。乱れた銀髪を軽く整えて柔らかい頬を軽くなぞる。
「くー……くー……」
アクアも鉄格子に頭を預けて涎を垂らし、これ以上なく無防備に眠っていた。
いつもの青いミニスカワンピースは浄化されているのか埃一つついていない。
それにしても、こいつのスカートは本当に短すぎるな。おまけに足を組んでいるから真っ白い太ももが丸見えで本当に目の毒だ。おまけに下着が見えそうで……
「んふ……んん……」
足が組み替わる。暗い車内、鉄格子から入る陽射しのせいかやけに艶めかしく見える。魔導バスに染みつく雑多な人の匂いが鼻腔を刺激して、心臓の鼓動が早くなる。
……アクアのスカートが捲れているから直さないと。
そう思った僕は、半身をエリスの方に傾けて右手をそっと伸ばして裾を掴む。
「あ、いーけないんだ♪」
その小声に一瞬フリーズして、あわてて手を引き戻そうとするが、アクアに手首を握られてしまった。
「あっ! アクア。これはその、スカートが……」
「しー……エリスが起きちゃうでしょ?」
まるで悪戯っ子を捕まえた母親のような顔で、唇に人差し指をあてて「静かに」のジェスチャー。言い訳は口の中で、もごもごと消え去ってしまう。
「そんなに私のが気になるの? いやらしぃんだぁ」
アクアは唇を舌で湿らせて、一瞬で淫蕩な邪女神の顔に変わった。
いやらしく目を細めて、くちゃりと唾液の音、熱い吐息。
「ふふふっ♡」
だらしなく両足が広がっていく。スカートの裾がピンと張って、上の方にズレていく。じわじわと白い面積が増えていき、思わず生唾を飲み込んでしまった。
「ほぉら、手を貸しなさい」
右手を引っ張られて、身体を半ばエリスの方に傾けると寝息が髪の毛にかかってドキリとする。
そして、アクアのスカートの中に手が入ってしまうと指先が濡れた。水っ気たっぷりで、じんわりとした粘膜の感触は間違いなく一ヶ月前に味わったもので。
「へへへ……今、下着なんて履いてないの♡」
ぺろりとスカートをめくり上げて、陰毛どころかムダ毛一つないすべすべの下腹部を見せつけてきた。
「なぁっ!?」
「こーら♡ 声大きいでしょ」
あっ、となってエリスの顔を見た。まだ熟睡中だ。こんなところを見られたら、夫婦の危機なんてものではない。アクアはくすくすと笑いながら身体をくねらせる。
「はんっ……んっ……アンタの指ってぇ♡ 熱いから好きよ……♡」
そして、声を押し殺しながら、アクアは僕の指で自慰をおっぱじめる。
(なんだって今こんな場所で、家にいたときはあんなんだったのに!)
こんなのがイヤなら、さっさと手を引き抜けばいいのに、なぜかそんな気になれない。うなり声で非難しながら、僕の指先はアクアの都合の良いオナニー道具になってしまう。
頼むからエリス、起きないでくれよと祈りながら、指先はアクアを満足させるために動き始めた。
「はぁん……んっ♡ んんっ、んふ」
中指が膣内に入る。苦しい姿勢なので浅めにしか挿入できないが、湿り気が増えて膣ヒダが絡みついてくるあたり、アクアも感じてきたらしい。
「はぁーっ♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡」
熱い吐息を漏らしながら、潤んだ流し目で「もっと頂戴」と誘ってくる。上気して赤くなった頬、唾液をくちゃりと鳴らしながら舌なめずりして、赤い舌を蛇のように唇から出す。
「くそっ」
汗が噴き出て、肌にシャツが貼り付いた。もう何週間もお預けされた僕のペニスが、硬くなりすぎてズボンを突き破りそうだ。
「アクア、一体なんのつもりだよ」
「触ろうとしてきたのはアンタの方でしょう? まさかエリスの前でこんなことしてくるなんて思わなかったけど……うふふ、なかなかスリルがあるじゃないの♡」
アクアはエリスの顔を見てニンマリと笑う。
僕は、今この瞬間にでも起きてしまわないかとヒヤヒヤしながらアクアの蜜壺を指先でひっかく。だがやはり、どうしてもエリスの寝顔が視界に入ってしまい集中できない。
「んもぉ……じれったいわねえ♡」
そんな注意散漫な動きに焦れたのか、僕の手を掴むアクアの動きが早くなる。指が蜜壺の中を、勝手に激しくかき回していく。
くちゅ♡ くちゅ♡ くちゅっ♡ ちゅぷっ♡ くちゃっ♡ くちゅうっ♡
「んくっ♡ んふっ♡ ふっふっふぅーっ♡」
たっぷりと濡れた水っぽい音があたりに響き、ドキリとする。
「お、おい、アクア、いい加減に……っ!」
もしも今、前の座席の人が振り向けば、僕が不自然なポーズで固まっているのが見えるだろう。ふざけているのか、じゃれあっているのか、勘違いしてくれればいいが、アクアの噛み殺すようなあえぎ声と水音に何か感づいてしまうかもしれない。
心臓の鼓動がさらに早くなり、血の流れるドクドクとした音が聞こえてきそうだ。
「あはっ♡ なに指の動きサボってるのよぉ♡ い、今、いいところなんだから……わ、私をさっさとイかせなさいっ……♡ んぅっ♡」
「こ、この淫乱女神っ!」
そこまで言うのなら、と親指でアクアの淫核を探り、すっかり固くなっているそれをボタンでも押すかのようにぎゅっと押しつぶしてやる。
「~~~~~っ♡」
ビクンと腰が跳ね上がる、そのまま綺麗にブリッジを作ると、ヒクヒクと腰を震わせる。
「ふぅーっ♡ んふぅーっ♡ んっんっくふぅーっ♡」
唇を噛みしめながら、涙目になって抗議の視線を投げつけてくるが、もう知ったことか。挑発したお前が悪い。
鼻息を荒くしながら、中指と薬指を挿入して蜜壺の中をひっかくようにして、親指で淫核を虐め倒す。恥骨を持ち上げるように指をかぎ爪にして膣ヒダを扱きあげる。
(ほら、さっさとイっちゃえよ、淫乱女神っ!)
フゥッとケモノのような息が漏れる。女神を指先で虐める悦びに、歯を剥いて笑っているのが分かる。
指でごちゅごちゅと擦れば、蜜液が面白いように溢れ出した。ひと掻き、ひと掻きごとにアクアはのけ反って、じっとりと濡れた喉元を晒す。
「くふっぅあっ……くひっ♡ ひっ♡ ひっ♡ んふっ♡ ふぅううーっ♡」
そしてついに、下唇を噛みながら足をピンと伸ばし、びくびくびくと身体を痙攣させながら、アクアは絶頂した。
やがて、身体は脱力して、ギシリと座席が鳴る。
やってしまった。
ド淫乱変態邪女神のアクアに腹を立ててしまって、かなりエキサイトしてしまった。
エリスの顔を盗み見れば「ううん」、と寝苦しそうに身体をもぞりとさせているところだった。こんな状況でよく眠っていられるなと苦笑しつつ、幸運の女神に感謝する。アクアの蜜壺から汚れた右手を引き抜いた。
「うっわ、こんなに濡らしたのかよ、水の女神だけあってホントに水っぽいな」
アクアの蜜液は水にならず、右手にはぐっちょりと白いもの纏わり付いていた。本気汁の甘酸っぱい匂いに、さらに股間が興奮していくのが分かる。下着の感覚からして、先走りがとろとろと出っぱなしだ。
「はぁはぁ……アンタ、なかなかやるじゃない♡」
息を整えたアクアだが、その目はまだ情欲に濡れていて、まだ何か物足りないように口をパクパクとさせ、
「私が綺麗にしてあげるから、手ぇ貸して♡」
そう言うと、汚れた右手を掴んでエリスの目の前でちゅぱちゅぱと音を立てながら舐め始めた。
「はむ、んちゅ……れろ……♡」
くちゅくちゅと指先が舐められる。歯を使って白い蜜を刮ぎ取っていく。甘い痛みが指先から二の腕に向かって走る。
綺麗にするのならタオルかハンカチでも用意して、軽く手を握るだけでいいのに、わざわざ口で綺麗にするあたり、本当に淫乱なんだなと思わず感心してしまう。
「れろぉ……れろれろ♡ んちゅ……ちゅぷっ♡」
僕の目をじっと見つめながら、懸命に掃除してくるアクアはまるでエサに食いつく犬のようだ。指を一本ずつ舐めしゃぶられる、蜜壺をかき回した中指と薬指は特に丹念に。
指先をくすぐる感覚と、あの夜を思い出すような口腔奉仕に腰の奥がさらに熱くなる。
「ちゅぱぁ……れろれろ♡ んぐっんちゅっ♡ んふぅううっ♡」
真っ白い愛液が、透明な水になってエリスのスカートに滴り落ちるが、僕もアクアから目が離せなくなる。
「んちゅ、くちゅ……ちゅちゅっ♡ ちゅぷ……んふぅ♡」
アクアはエリスには目配せ一つせず、僕の表情の変化を観察しながら綺麗にしていく。何が面白いのかムフフと鼻で笑うと、僕の指をくわえたままアクアは動かなくなった。
その目は、僕の瞳だけを見つめていた。
僕は、ごく普通の日本人だ。黒髪黒目、背は低いがまだ伸び盛りだと信じたい。顔付きはよく幼いと言われて、前世でも現世でも女の子からはよくからかわれていた。特にイケメンというわけでもないが、取り立ててブサイクというわけでもない。そんな僕の顔を、なぜかアクアは熱心に見つめ続けていた。
「……ねえ、2人して何やってんの?」
エリスの低い声にはっと我に帰る。その目はジトーっとした暗いもので剣呑な雰囲気をまとっていた。
「え、いやこれは……」
「あーっ! エリスちょっと聞いてよ、この子ったら私が寝てる間に私のおやつを勝手に食べちゃったのよ! あれは私の物だったのに! だからこうやって残りカス舐めて取り返してやってるのよ、ほら、返しなさいよ! 返しなさいよぉーっ!」
「わぁっ! 先輩、ここではクリスって呼んでくださいよ! それにキミもなんで先輩のおやつなんか食べちゃったのさぁ!?」
「あ、いや、なんか美味しそうだったから?」
アクアのアドリブで救われた。
ぎゃいぎゃい騒ぎながら指を噛んでくるアクア、旦那様から離れて下さいと言いながら引き剥がそうとするエリス、そしてどうしようもなく困り顔になっている僕。
なんというか本当に、今となっては遠い昔の話となってしまった修学旅行みたいなムードに、僕は心の底から楽しくなってしまった。思わずアクア達と一緒に騒いでしまう。
『えー、お客様、大変騒がしいので車内ではお静かに、お静かにお願いします』
備え付きのスピーカーから、車掌さんに叱られた。
◇◇◇
夜になる頃には駅についた。
魔導バスは駅舎を取り囲むように専用の駐車場に停められると、バスから出て来た乗客達が駅にあるトイレや売店に群がっていく。まさに道の駅だ。
「なあクリス、ちょっといいか」
「あ、なになに、どーしたの?」
駅の方から帰ってきた《クリス》に話かける。外ではクリス、内ではエリスという扱いをしているが、無論合意の上だ。
「ここで話をするのもなんだからさ、な?」
アクアには小銭をやって売店の方にけしかけておいた。今がチャンスだとばかりにクリスの肩を抱くと、魔導バスの影へと、駅舎から見えないところに誘い込む。
「もう、なんなのこんなところで、どんな秘密のお話なのかなぁ?」
魔導バスのボディを壁にしてエリスに背負わせると、脇に手をつき「ドン」と音を立てた。所謂「壁ドン」、こんなことをしてしまうのは生まれて初めてだったなと思わず苦笑する。
クリスが少し驚いたような顔になると、困ったように眉を落として頬をぽりぽりと掻く。
「あ、あはは、やだキミ、ちょっと目が怖いんだけど……あんっ!?」
「クリス、愛してる」
クリスのうなじに顔を埋めて「すうっ」、と匂いを嗅ぐ。
今日一日の汗の臭いに脳の一番奥がズンと効いたのが分かる。駅前のざわつきが段々と遠くなっていく。もう目の前のクリスしか目に映らない。
「だ、だめだよぉ、あとすこし、明日になればアルカンレティアに着くんだから我慢しようよ、ね?」
「ダメだ、がまんできない」
クリスの細い腰を抱く。ここ暫くの禁欲生活と、先程のアクアのイタズラで股間の硬いものはもう我慢の限度を超えてしまっている。
「あっんっ、ダメだってばこんなところで、は、恥ずかしいよぉっ、だ、誰かに見られちゃうからぁっ!」
「覗き見する奴には、クリスは僕のものだって見せつけてやるよ」
「きゃっ、やだやだ変態!」
と、悲鳴をあげるクリスを抑えて、スカートをめくり上げて尻を触る。
「ひゃうぅっ!?」
クリスの鍛えられたむっちりとした小尻。ここに何度も精を吐き出したのだというのを思い出すと、ますます昂ぶっていく。
「あぁあっ……ダメ、ダメだってば、今日はすっごく汚いしっ! あ、んぅ……もう、ダメ……あ、は……んっ……」
小尻を指先で優しく回し撫でて、ぎゅっと掴み優しく揉んでいくと、ダメがダメ♡ になっていく、甘い声に変わっていく。クリスの身体の弱いところは知っている。そして何よりクリス自身、何日も寸止め状態だったせいで、あっという間に瞳を潤ませて僕にしがみついてきた。
「こ、こんなところでなんて、あああっ! 外でなんてっ、ああっ旦那様ぁっ♡」
ジリリリリリリリリリリ!
ズボンを下ろそうとしたその時だ。非常ベルの音が鳴り渡った。駅のスピーカーから大声が響き渡る。
『敵襲っ! 敵襲ーっ! モンスターの襲撃! ゾンビにゴーストの大群だっ! くそっ、どこから沸いてきやがった!?』
『乗客の皆さんは、駅のシェルターに非難してください! 冒険者の皆さんはバスをバリケードにして防衛戦に入って下さい!』
悲鳴と怒声がここまで聞こえる。バスの影から顔を出してみれば、駅舎の中に乗客が殺到していくのが見えた。
「お、おい、あんたら、こんなところで何やってんだ? ここは俺達が守るから早く避難を、って……ちょ、ちょっと待てよ!」
防衛戦に入る冒険者の一人が、僕達を見つけて避難誘導をしようとしたが、僕は冒険者にクリスを預けると外に向かって走り出した。
「ふっ! ざっ! けっ! やがってー!」
キレた、本当にキれた。
あと少しというところでお預けをされた僕は、雄叫びをあげながらアンデッドの群れに突っ込み、魔力の籠もった砂を投げつける。
ドグシャアッ!
砂にぶち当たったゾンビは、まるでショットガンを食らったかのように身体を散乱させて行動不能になる。そして、巻き添えを食らったゴーストも塩を撒かれたかのように悲鳴をあげながら雲散霧消した。
「誰だあいつ! 一人で突っ込んで滅茶苦茶ぶっ倒してるぞ? あ、ゾンビが10体ぐらいぶっ飛んだ!」
「お、おお、あれが魔王を倒したっていう勇者様だってさ」
「そりゃすげえ! あ、後でサイン貰おう」
「お、おい、あの人ただのお客さんだろ? 俺達も勇者様に続けー!」
砂を掴んでは魔力投げショットガン、手頃な石に魔力を込めてぶん投げれば時速200kmの砲弾となって、ゾンビやゴーストを貫通してバラバラに吹き飛ばす。
敵陣の中に突っ込むと、魔力を込めた拳や蹴りを振り回して徹底的に破壊してやった。
ドンと地面を踏み潰す音、ゾンビの頭蓋は消し飛ぶ。
手刀が風を切る、10m先にいるゴーストは真っ二つになって成仏した。
ああ、この程度では腹の虫は収まらない。
そうして、深夜になるまで大暴れし、ようやくアンデッド軍団は全滅した。