主にエロシーンが書きたかっただけの文章です。
物語の前後はご想像にお任せします。
「やめて、やめてよっ!」
裾をつかんで止めようとするが櫻子は逆に数メートル引きずられて転んだ。
「おねがい。向日葵はやめて……」
「うっせぇなっ。こいつがなんだってんだよ」
「向日葵は私と違うんです。許してください」
涙目になりながらその場に土下座して頼み込む。しかし男はその様子をせせら笑いながら櫻子の眼前に唾を吐き捨てた。
「それをなめたら考えてやるよ」
これまで櫻子は何度もひどいことをされてきた。強引に唇を奪われ唾液を無理やり流し込まれたこともある。結果からすれば同じかもしれない。だが決定的に違う点があった。相手の異常な行為を自分から受け入れるのだ。もし受け入れてしまえばこれまでの自分は完全に壊れてしまうと感じた。
『でも断ったら向日葵は……』
きっと自分と同じ目に遭うだろう。それだけはダメだ。家族の言うことも聞かない、頭も悪い、背だって小さい。胸も。そんな自分だったらひどい目に遭ってもしょうがないけど、向日葵はいい子だ。
まじめで、みんなから好かれていて、キラキラして、近くによるといい匂いがする。きっと幸せになる人の匂いだ。そんな向日葵がひどい目に遭うなんて許せない。それならいっそ自分が犠牲になったほうがいい。
櫻子は大粒の涙をボロボロとこぼしながら舌を出して顔ごと唾に近づけて――
ペロっ
舐めた瞬間に熱い衝撃が頭から背中に向けて走った。なにか自分の中の大切なものが失われたのを感じた。頭の芯がぼうっとして全身が熱を帯びている。四つん這いになっていても体がぐらぐら揺れていたのに「舐めろ」と突きつけられた男のいちもつを見るとこれまでずっといやだったはずの行為に嫌悪感を全然感じなくなっていることに気づいた。
男のものを口に含み先端を舌でなぶる。くびれに舌をはわせつつ上下の歯を軽くかすらせるとともに硬くなってきたところで竿に吸い付き、激しく前後に刺激する。無理やり教え込まれたはずの男の悦ばせ方を意識せず実行していた。むしろ今は屈辱感が頭の芯をつらぬく熱い感覚をより燃え上がらせている。やがて男のものが口の中で小さく上下に暴れはじめた。射精の前兆である。櫻子は唇をすぼめてその時に備えた。しかし――
「もういい」
肩を押され唇から逃げた男のいちもつが鼻先で上下にはねた。「なんで」と見上げようとしたところ男に腕を捕まれ壁際に押さえつけられた。
「足、あげろ」
「でも――」下半身になにも身に着けていない状態では大事なところが丸見えになってしまう。ここには向日葵だっているのだ。そうためらった瞬間、男に側頭部を壁に打ち付けられた。
「なぁ。お前なんど間違ったら気が済むんだ。今までだって一度だって正しかったことないんだろ。だったら俺のいうこときいておけばいいんだよ!」
何度も頭を壁に打ち付けられながら櫻子は思った。自分は一度も「ごめ」正しかったことなんて「ごめんぁさい」なかったのだ。周りの人のいうことを聞いておけば「ごめんなさい」こんな目にも合わなかったはずなのに。「いうこと聞きます。なんでも聞きますから!」
「わかればいいんだよ」といって男は櫻子を抱き寄せ自分の手で打ち付けた部分を優しく撫でた「ごめんな。いたかったろ」
「ううん。私が悪かったからいいの。ごめんね」
男が櫻子の頬にキスをすると櫻子はうれしくなって抱きついた。そのふとももにいちもつが触れる。櫻子はだまって左足をあげてその膝に手をまわして胸元までもちあげた。隠されなければいけない少女の下半身があらわとなって泡のはじける音とともに秘所が開いた。そこからつぅっとひとすじの液体があふれ、櫻子の薄い太ももをつたって落ちた。
男はその流れた跡に自分の先端をあてて下からなぞるように太ももをくすぐる。先端は少女の入り口まできてもその周囲をつつき、ときには割れ目をなぞって一番敏感なところを刺激するが、一番してほしいところに来てくれない。
櫻子が身をよじって抗議しうるんだ目で男を見上げておねだりするが、反応は冷たいものだった。
「ほしいなら自分でやれよ」
男は先端を櫻子の入り口にあてがい、馬鹿にした表情でこちらを見下している。
きっと私がもう逆らえないことを思い知らせたいんだ。櫻子の瞳から涙が一粒落ちた。逆らう気力はもうない。櫻子はそのままの姿勢で膝を曲げて男を自分の中に迎え入れようとしたが、入りそうになるたび男の腰が逃げる。
いくどか繰り返しても男の意地悪はやまず、つい「うぅんん!」と赤ん坊がむずがるような声を上げてしまい羞恥で顔が赤くなった。その顔を見られたくなくて男の背に腕を回して抱きついて逃げられないようにし、みだらに腰をひねってやっと男のもので自分の中を満たした。
「ふぁぁ」と声がもれる。男の腰に片足をまわし、よりかかるような態勢で腰を前後に左右に揺らして男のもので下腹部の空洞をえぐる。燃え上がる悦楽にもはや脳みそがとろけきっていた。
「あぁ、はぁ、ふぅん、ぅん、ぅん。ふわぁん」
「やっと自分の立場がわかったみたいだな」
男の蔑むような口調で頭の奥がジンと熱くなった。悲しいのか、おこりたいのか、それとも、うれしいのか。訳がわからなくなって男の口を唇でふさいだ。すぐに舌が侵入してきて口内を犯してまわる。歯と歯茎の間をチロチロと撫でまわしたかと思えば、のどの近くまでくすぐられ、大量の唾液を流し込まれる。口の中という最も心に近いところを乱暴され、体の中まで相手の体液で汚される屈辱感に目元が光る。
「かき回して! なんにもわかんなくなるまで!」
男は櫻子の腰をつかむと勢いよくなんども自らの腰を打ち付ける。
「あぅ、ぅ、はげしっよぉ!」
「お前が、俺に、命令するんじゃねぇ!」
「あん、あん、ふぁっ、ぅん、ゆぅ、ゆ、ゆるして!」
「おまえはおれのものなんだよ」
「はい、わっ、わたしはぁ、あなたのものっ、です!」
男のものは的確に櫻子の弱い部分をつく。足に力がはいらず崩れそうになると壁に押し付けられた。男の動きがスピードを増す。それに合わせて櫻子も下腹部を震わせる感覚に意識を集中する。なかで男のものがぴく、ぴくんと震えた。それを迎え入れるようにきゅんきゅんする感覚が来る。
「だすぞっ」
おなかに熱いものがあふれ出す。それを一滴も逃すまいと子宮が痙攣し、赤子が母親の乳房に吸い付くように子宮口が男の先端にキスした。もう、だめになっちゃう!
「いくぅっ、私もいっちゃぅぅぅぅぅぅ!」
男が離れるとぼとぼとと股間から液体が零れ落ちた。途端にむなしさが襲ってきてそのまま壁際に座り込むと、地面に転がされていた向日葵と目が合った。冷たいまなざし。その唇がうごいた。さ、い、て、い。
「さいってーですわ!」
「ほわぁっ!?」
「ななな、なに人のノート勝手によんでるんですの!」
「ごめ…… いやなんだよこの内容!」
「どこまで……!?」
「へ?」
「どこまで読んだんですの?」
「さいごまで」
へにょっと腰が抜けて向日葵は地面に崩れ落ちた。
「おわりました」
「は?」
「もう人生終わりですの」
「はぁ?」
「いっそ死……いやまだ」
「え。なにその目? なに、なに。ちょ」
「こうなったら櫻子を手籠めにしてから死にますわ!」
「はぁぁぁっ!?」
「お願い。死ぬから最後に一度だけ!」
「いやにきまってんだろ。はーなーせー!」
小柄な体格を活かし向日葵の手を逃れてドアを開こうとするがなぜか開かない。
「なんで!?」
ドアの外。小さな女の子がドアの前に座ってドアが開かないようにしている。
「おねぇちゃんは奥手なのに妄想がちょっと行き過ぎてておそろしいの。早めに欲望を解消させてあげるのが妹の務めなの」
「ふぅーっふぅーっ。もう逃がしませんわ」
「ちょ、ま。んぐっ」
物音が止みぴちゃ、ぴちゃ。とみだらな水音が響き始めると楓はドアのそばを離れた。
「お幸せに、なの」