※この作品はR-18です。

私はフロム脳ではないッ! エロゲ脳だッッ!!   作:時守 暦

5 / 8
難産でした…。
あんまり知らないキャラを使おうと思うと、やっぱり苦労しますね。
元が、パッと見てムラッと来たキャラを何となく使ってみる、という考えの元で執筆しているし、構想らしい構想もないので当然ですが。

ところで、最下層の攻略中、何故か闇霊鉄板のパッチに襲われました。
その名の通り、鉄板のような盾を構え、槍を持ち、毒霧を使ってきました。
人間性を宿してリベンジに向かいましたが、出現せず。
攻略サイトを見ても、それらしい相手はいなかったので、プレイヤーのコスプレだったんだろうか…。

追記
タイトルが、前回が不死街城下下層だったのが、最下層になっていたのを修正しました。
最下層は今回です。



最下層

 迷子になりながらご機嫌よう、不死です。なんでこの町は、こんなに入り組んでるんだ? 入り組んでるっていうのも違うかな。何処から何処にでも行けるようになってはいるみたいなんだけど、その繋がりがよく分からない。

 おかげで散々道に迷って、不倫街からさっきの注文の多い食堂まで、5往復くらいしちゃったじゃないか。私が通った後は、セックスの匂いが充満してたけど、それは別に問題ない。

 

 …その充満する匂いのおかげで、次の道に気付けたからね。

 正直言って、いい気分はしなかったけども。だって、セックスの匂いに下水の匂いが混ざってたんだよ? そりゃ情事の後の匂いだって、いい匂いとは言えないが…いや開き直るといい匂いだと思えるけど、そこに下水道の匂いを叩きつけられれば、興も醒めるというもの。

 注文の多い食堂に皆を連れてきて、腹いっぱい食べて、精液カラッポになるまでセックスして、またキンタマがパンパンになるまで補充して、全員ボテ腹になるまでまたヤッて…を繰り返した直後にそれだもの。

 正直、頭痛くなった。

 

 

 まぁ、進むべき道が見つかったのはいいとして、今の私は非常に多くのソウルを抱えている身だ。これでレベルアップしておかない手はない。

 どっかに篝火がないかな、と探していると、祭祀場へ続くショートカットが見つかった。

 

 そこで、私は一人の…その、引き籠り少女に出会った。見つけた細い路地を進んでいったところ、その突き当りに小さな扉があった。

 奇襲を警戒しながらそっと開いてみると……そこでは、一人の少女がトリップしていた。

 

 

「キノコーキノコーボッチノコー♪」

 

 

 小さく、ちょっとジメッとして薄暗い部屋で、キノコに囲まれて頬擦りする少女。不気味だとかMODだとかいう以前に、混乱してしまったのは無理もない事だと主張する。

 声をかけるべきか迷っていたが、彼女は何かを察知したかのように突然振り返った。

 そして私を見ると、部屋の真ん中にあった机の下に逃げ込んでしまった。

 

 

 声をかけても、あうあう言葉にならない呻きばかり。対人恐怖症か、純粋にコミュ障なのか…。

 何にせよ、この部屋は彼女のテリトリーで、人が入り込む事を嫌てっているのは明白だった。謝罪し、出て行こうとしたのだが。

 

 

「ん…? キノコ…キノコの気配? キノコ持ってる…?」

 

 

 突然目を輝かせた。

 き、キノコ? 生憎、その手の物は持ち歩いてないけど…さっきの食堂で食べはしたが。

 

 

「わ、私のキノコレーダーに、間違い何てない……そこだ!」

 

 

 彼女は飛び出すと、さっきまでのおどおどした仕草からは考えられないくらいに素早く私の懐に潜り込んだ。 

 そして電光石火の早業で、私のズボンとパンツを引きずり下ろす。

 

 

「お…おぉ…キノコだ、本物のキノコだ…初めてみた。すごく…立派…。マツタケのような…神々しさ…」

 

 

 本物とは何ぞや(哲学)

 と言うか、よく見てみれば、この部屋で育てられていると思われるキノコ、ナニの形によく似ている。

 最初に彼女が頬擦りしていたキノコなど、明らかに女性の一人遊び用のアイテムを模して造られていた。

 

 何か? この子が好きなのは、植物、食べ物的な意味でのキノコじゃなくて、男が持ってる熱くてぶっといキノコって事か?

 

 

「ふ、普通のキノコも好き…。ねぇねぇ、このキノコ、ちょうだい? 代わりに、ここにあるキノコをあげるから」

 

 

 頂戴もなにも、パージできるようなものではありません。

 ついでに言うと、エロスソウルの中ではこのキノコこそ私の本体とも言えるので、あげるなんて猶更できない。いや、そこを何とかって粘られても。

 

 

 むぅ…では、このような取引はどうか。

 私はここにあるキノコを、君が許すだけ持って行っていい。

 代わりに…私のキノコを渡す事はできないが、お腹が妊婦さん並みに膨れるまで食べさせてあげよう!

 

 

「オーバードラァァァイブ!!キノコ、無限大…」

 

 

 

 

 

 

 

 キノコ大好きな少女を、もっとキノコ好きにして、私はそのまま路を進んだ。

 話に聞いていた通り、祭祀場に続く道に出たので、久しぶりにあった鼠の子と一発ヤッておく。

 

 それを対価として、鼠の子は情報をくれた。何でも、私がこれから進むであろうエリアには、鼠の王様なるものがいるらしい。

 著作権的に危険なので、成敗してほしい、と頼まれた。それでいいのか。王なんだろうに。

 

 王だからこそ設定的にヤバい? せやな。

 

 

 

 

 篝火に当たって、さぁもう一度…と思った時、祭祀場に見慣れない人影が居る事に気が付いた。

 傷を癒してくれた奇跡使いの聖女と共に、3人の女性が居る。

 一人はタイツを履いた、紫服・スカートの女性。完全な一般人、その辺を散歩している美人のお姉さんと言われればあっさり納得できそうだ。

 もう一人は…その、あの恰好はボーイッシュでは片付かないかと。長い太刀のような武器を持っているのは、この世界観からして不思議でもなんでもないが、長身でポニーテール、スタイルは極めて良い。…のだが、ワイシャツは脇で括ってオヘソ丸見えだし、ジーンズは何故か片方が完全に切り取られて生足状態。ブーツがなんかエロい。

 

 ていうか、あれノーブラじゃね? ダイレクトに言って露出狂にしか見えないが、城下淫乱有閑人妻層を抜けた私にとってはそこまで忌避するべきものではなかった。

 

 そして最後の一人。一見すると…白いシスター? 体躯からして幼い子のようだが、ょぅι゛ょと言う程ではない。かと言って、ロリコン基準でBBAとも言い辛い年齢に見える。まぁ、私達不死に年齢なんてあってないようなものだが。

 この少女は、背を向けて何やら墓に向かって祈っているようで、詳しい姿が見えない。

 

 

 どうも、奇跡遣いの方と知己であるようだし、挨拶でも…と思ったら、二人がちょっとキツめの視線を向けてきた。

 奇跡遣いの方が、知り合いだと取り成してくれたので視線は和らいだが…まだ警戒されているようだ。近付かない方がいいのかな?

 

 両手を上げ、一歩下がって敵対する気がないポーズ。

 

 

 …そこへ、不気味な音が鳴り響いた。

 地鳴りのような、イビキのような、獣の唸り声のような。

 咄嗟に周囲を警戒し、「これ敵対行動と思われないよね?」と気付いて3人組の方に目を向けると…何だか呆れていました。私に、じゃないと思う。ポニーテール黒髪は目頭を押さえているし、紫色のスカートの女性は、頭を抱えている。

 えっと…何事?

 

 

 白い少女が立ち上がった。流石にこの異音の前で、祈りを続けるのは危険すぎるだろう。

 と思ったら。

 

 振り返って一言。

 

 

「お腹空いたんだよ…」

 

 

 …腹の音かよ。

 

 

「…私もです」

 

 

 …心折れてやさぐれてたのに、何故ここだけ自己主張してきますかね青い騎士元祖さん。

 

 

 …いつもこうなのですか?

 

 

「ええ、まぁ、その」

 

「亡者みたいな顔になって、その辺の雑草にかぶりつかないだけマシよ」

 

 

 …苦労しておられますな。エッチなポーズで奇跡を使う人も、苦笑いしておられる。何やら重要な人物の為、あまり強く叱責もできないらしい。

 とは言え、同情とは他人事だからできるもの、された所で腹が満ちる訳でも無し。

 

 さっき手に入れたばかりの、このキノコを進呈しましょう。ちょっと形がアレですが、炙ってスライスすれば気にならないでしょうし。

 

 

「ホント!? いい人だね、あなた!」

 

 

 背後の二人…いや3人は、『ソレ食べるのか…』みたいな顔をしているが、実際そういう形の植物なんだから仕方ない。あのキノコ大好き少女は、意図してこの形に育て上げたっぽいけども。

 炙って、注文の多い食堂から貰って来た醤油を垂らして、こうパクッとな。

 

 

 ちなみに篝火で炙りました。下に居る、宝石のついた翼の子にも上げてきました。ついでに、指一本触れずにドピュッと射精させられたけど、死ぬまで搾り取られはしなかったんで、気に入ってくれたのだと思いたい。

 

 

 

 結局、キノコ大好き少女から貰ったキノコは、全て食べきってしまった。白い少女と青い騎士元祖に遠慮と言う文字はない。

 中にはヤバい効果がありそうなのもあったが、それも精々が催淫作用だろう。問題ない問題ない。

 

 どうせまたあの道を通るのだし、その時にまた一発ヤッって貰って行けばいい。

 おかげであの3人とそこそこいい関係を築けたのだから、安い買い物だった。

 

 何やら不死として使命があるとの事だったが、詳しい事は聞いてない。ただ、キノコを食べさせてくれたお礼として、出来る事があれば手伝うと言ってくれたのは嬉しかった。セックスを要求しようかと思ったけど、お礼にそれを返すのも躊躇われたので黙っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 城下淫乱有閑人妻層に戻る途中、キノコ好きの少女の部屋で一発やっていると、扉が叩かれる。来客?

 キノコ好きの少女は、素早く机の下に潜り込み、何故か私を椅子に座らせる。クイクイとジェスチャーして…私が来客に対応しろって事か?

 

 …まぁ、いいけど。どうぞ、お入りください。

 

 

「あれ? その声は…」

 

 

 あれ、この声は?

 

 

「あ、やっぱりこの前のお兄さん!」

 

 

 おお、何故か、何故か、何故か(←という事にしておこう)倉に閉じ込められてしまっていた少女じゃないか。何故ここに?

 

 

「お母さんにお遣いを頼まれたんです。えっと、ここの…キノコが好きな人、何処に行ったか知ってます?」

 

 

 いやー…知らないな。という事にしておこう。

 ただ、私が店番代わりを任されたから、キノコがほしいなら準備するけど?

 

 

「あ、じゃあこのリストにあるキノコってわかります?」

 

 

 えーっと…。机の下で私のキノコにしゃぶりついてるキノコ大好き少女、どれ? …はいはい、これとこれね。

 お代はどうしてるのかな?

 

 

「あっ………え、ぇっと…わ、忘れてきちゃいましたので! 何かソウル以外で! この前のお礼もしたいですし、そのちょっとくらい無茶な事でも…」

 

 

 …ほう、スカートの後ろポケットに隠した物は、ソウルじゃないんだね? うむ、そういう事にしておくよ。

 だったら、そうだなぁ…。

 

 お嬢ちゃん、オナニーって知ってるかい?

 

 

「おなにー? 何ですか、それ?」

 

 

 ちょっとした遊びだよ。子供もするけど、大人もするよ。そうだなぁ…あ、君、確か白い人の子供だったよね。

 だったら、家の前の、よく似た顔の姉妹は知ってる? あの子にも教えてあげるといいよ。

 

 やり方はね…。

 

 

 

 

 

 机の下でフェラされながら、ょぅι゛ょの初めてのオナニーを見学しました。途中から、フェラ音が響きまくっていたので、完全にバレていたと思います。

 

 

 

 

 

 初めてのオナニーを知ったょぅι゛ょを送り届け、母である白い人妻(寝取り済)に正しい…と言うか正しく間違っていると言うか、アブノーマルなカンジでの自慰を教え込むよう頼んでおき、道すがら人妻達を摘まみ食い。食堂で腹を満たして、パンパンになっていたキンタマを適度に軽く。

 ようやく下水道への入口に戻って来たんだけど…。

 

 

 

 

 これ、本当に行くの…? 率直に言って、エンガチョなのですが。

 衛生的によろしくない。いや、こういう下水道は人間が作り出したもので、生きていくとなれば省けない物だとは分かってるんだけど。

 

 それにしたって、好んで入りたい場所ではない。

 第一、この中で亡者を美少女に変えてみろ。どんな美少女でも、下水のドロドロしたなんかよく分からないスライムみたいなのに汚れていては台無しだ。スライムプレイは好きだが、衛生は必要だ。

 シチュエーションって概念を忘れた亡者のままならともかく、下水道の中で汚物に包まれながらセックスとかしてもなぁ…。

 

 

 うむ、やはりMODを使うしかない。どこまで適応されるか分からないが、繰り返し使いながら進むしかあるまい。

 と言う訳で、下水道の入り口の扉に向けて、MODを使った。

 

 

 

 

 下水道が商店街になった。

 

 

 

 え、ナニコレ。過去最高レベルの広範囲MODなんですけど。いや、そういえば初めて使った時も、北の不死淫を纏めてホテルみたいに変えてたし、そう不思議でもない…のか?

 それとも、単に下水道の上に商店街というMODが作られただけなのか。今更ながら、謎は尽きない。

 

 とりあえず、進んでみるとしよう。

 

 

 

 

 

 MODによって作り出された商店街を見渡してみる。結構賑わってるなぁ。

 その辺を歩く人たちは、元は雑魚亡者だったんだろうか? まぁ、私はその雑魚亡者に肉弾戦で惨敗するザコカスですが。

 

 …これが亡者だとするなら、いつ豹変して襲い掛かってきてもおかしくないな。とは言え、迂闊に騒ぎを起こせば囲まれる。

 

 よし、一人一人暗がりに連れ込んで各個撃破だ。連続強姦魔って言うな。和姦だから。ほら、被害者は皆『和姦だったからもう一回腹下死させて』って言ってるし。

 

 

 

 

 

 さて、商店街でオイシイ果実を沢山食べた訳だが、味は様々だったが、やはりただ食い程美味い物はない。食い逃げはいかんが、ほらアレだ、一時間以内に完食したらタダっていうアレだ。この場合、完食するのは女な訳ですが。

 本来、お店的には成功されると損以外の何物でもないが、この場合はなぁ…。ヤるだけヤッっても、材料費かからないからなぁ。

 

 いつの間にやら、そこら中に大食いチャレンジならぬ絶倫チャレンジの旗が立ち上り、私はそれに吸い込まれるようにチャレンジし続けた。

 時には負けて篝火行になる事もあったが、大体はその場で完勝。

 大食いチャンピオンならぬ、絶倫チャンピオンとして名が知られそうになった時のこと(私の名前はまだ決まってないけども)。

 

 

 とある少女が、私の前にやってきた。

 何故か、真昼間から鉈を持ち歩き(夜中に持ち歩くとそれはそれで怖い)、白い服と帽子。茶色がかった髪の毛。

 

 

「見つけた! あなたが食い荒らし犯だね! 今度は私が相手だよ!」

 

 

 食い荒らし犯ってなんじゃい。食い逃げ犯みたいに言いよって。…いや、確かに色々食い荒らしてる訳ですが。

 まぁ、とりあえず勝負しろと言うなら背は向けるまい。

 

 では、ここで開始でよいか?

 

 

「勿論! さぁ、行くよ!」

 

 

 かかってこい! と言いつつ、ナニをポロンと出す私。ついさっきも絶倫チャレンジに成功し、一発射精したばかりなので、まだオッキしてないのは勘弁してほしい。まだエッチな事何もされてないしね。

 

 

 …しかし、これはどういう絵面だろうね。

 白昼堂々、人目のある商店街の中で、イチモツを取り出して適当な構えを取る私と、鉈を持って突き付けてくる少女。さて、どっちが犯罪者に見えるだろうか。

 

 そんな私の考えを他所に、何故か彼女は動きを止めた。突き付けていた鉈は、力なくダランと地に向いた。

 …ど、どうした? そんな無防備な所を見せられても、鉈が怖いから私からは突進しないぞ。

 

 

「か……か……」

 

 

 

 …か?

 

 

 

「かぁいい~~~!」

 

 

 かぁ……かわいい…って…私のコレに対して、可愛いって…。

 頭がグラッと来た。男として、最大級のダメージ…ッ! オッキしてない状態とは言え、褒められているっぽいとは言え、言われたくないセリフ…!

 

 

 

「おおおおおおもちかえりぃぃぃぃ~~~!」

 

 

 その鉈はそういうつもりかぁ!? ぶった切って持ち帰るつもりかぁぁぁ!? 振り回すなこら! ああ、不萎教区で会った剣士たちに比べれば大した太刀筋じゃないけど、純粋に怖い!

 そ、そうだ! この状態のちんこが可愛い扱いされるなら、オッキさせたらどうだ!? 刃物振り回されてる状態でオッキさせるのはちと厳しいが、この際言っていられない。

 エッチな刺激が無いから、仕方なく自分でコスコスする。よし、なんとか大きくなってきた。

 

 

「あははははハハハハハ!!!!」

 

 

 

 悪化した。何故だ!? かぁいいのが無くなったのがそんなに気に入らなかったのか? それとも、オッキした方が彼女的にはかぁいいのか!?

 てかヤバイ、これ本当にヤバいって!

 死ぬのはいつもの事だけど、ちんこ斬られるのは嫌だ!

 

 ああ、いつの間にかコーナーへ追い詰められてしまった! 周りに人は…居ない。そりゃそうだ、刃物振り回してる少女と白昼堂々ちんこだしてシゴく男なんて、誰だって逃げる。関わりたくもない。

 

 これは篝火行か…!?

 

 

 

「いい加減にしな」

 

 

 割と真面目にトラウマを負って、色んな人に癒されに行く覚悟を決めた時、凛とした声が響く。

 どこから現れたのか、一人の女性が滑るような動きで鉈の少女に近付き、何やらガポッと…こう、口に押し込んだ。

 少女はよく分からない叫びをあげて倒れた。

 

 おお、なんたる破壊力……毒の類…か?

 

 

「薬だよ。まぁ、使い方次第で毒にもなるけど。…あたしの弟子が迷惑かけたね。いや本当に」

 

 

 で、弟子? …刃物の扱いの?

 

 

「それもあるけど…あたしは料理人だよ。この子は、まだ卵だけど」

 

 

 はぁ…。

 腰まで伸ばして束ねた赤みがかった髪、赤を基調とした服。服装はどう見てもチャイナさんだ。…スリット、深すぎませんか? 魅惑の太腿が見えそうなのですが。

 

 

 

「お詫びにするには軽すぎるけど、一食あたしの店で奢らせちゃくれないかい? 大丈夫、味は保証するよ……この子が暴れないのも」

 

 

 ありがたくご相伴にイタダキマス。別に軽いとは思わない。確かにトラウマものに怖かったけど、不死にとって命の危険なんて、あってないようなものだしね。

 鉈の少女を(鉈ごと)平然と担ぎ、彼女の店に案内される。何と言うか……すごく、スパイシーです。見かけから。

 店が真っ赤で、絶対ゲキカラだって断言できる。

 

 

 

「ん、辛いのは苦手かい? 大丈夫、苦手でも食べられる料理はあるし、甘い物もあるから。ま、昔は確かに、美味しい物=刺激的な物って考えて、とにかく香辛料が利いた物ばっかり作ってた時期もあったんだけどね。ある男に料理勝負で負けて、鍛え直したのさ。ま、とにかく食べてからのお楽しみってね。さ、入った入った」

 

 

 りょ、料理勝負…。やっぱりアレか、ミスターで味なボーイなカンジのアレだろうか?

 とりあえず、激辛ばかりじゃないのはありがたい。しかし、このところ料理に縁があるな。料理人はこの人が初めてだけど。

 

 奥座敷に鉈の少女を雑に放り投げ、彼女は厨房に入った。

 注文? …うーん、あんまり辛くないヤツから行きたいな。刺激が強いものは、最近食べてないから。

 

 

「あいよっ。さぁ、スパイシーマスターの神髄、とくと味わいな!」

 

 

 スパイシーマスターって誰が呼んでるんだろう。しかし、その名前に偽りはないらしい。料理を始めたばかりなのに、もう刺激的な匂いが漂ってくる。

 嗅いでいるだけでじんわり汗が滲むような、しかし不快ではない香り。

 

 

「スパイスってのは、味付けだけに使うものじゃない。古来から薬としても使われてきた。薬膳料理なんか、その最たるもんだね。体を芯から温めて、代謝を上げ、汗をかかせて体に体力をつける。これが基本だ。だけどそれだけじゃない。香辛料は、甘い物だってあるんだ。滋養強壮に加え、食べやすい甘さを付ける事で…」

 

 

 うーん、何だかウンチク垂れてるけど、頭に入ってこない。だって匂いが良過ぎるんだもの。

 何時の間にやら起き出してきていた鉈の少女も、料理のサポートに入っている。…あ、ゲンコツ。手伝うより先に謝って来いって。いいよいいよ、考えてみれば割とよくある事だから。

 

 

 

「おっと、待ってる間、よかったらこれでも飲んでなよ。これもスパイス入りの水だよ」

 

 

 こりゃどうも。…おお、甘い。漂ってくる刺激的な香りと水の甘さがマッチして、その両方が際立つなぁ。汗が滲む体をゆっくり癒してくれるようだ。

 

 

 

 

 …あれ? 何だか…ボーッとしてきた、ような?

 

 

「ところでアンタ、最近噂の絶倫チャンピオンだろう? あたしの店に来なかったのはなんでだい?」

 

 

 え、何でって…店の事自体、知らなかったし…絶倫チャレンジの旗も、立ってなかったし…。

 

 

「成程ね。そりゃ仕方ないか。あたしの店じゃ、そういう催しはやらないからね。でも、最近商店街じゃちょっと問題になってたんだよ。仕事に手がつかなくなっちゃうからさ」

 

 

 ああ…絶倫チャレンジの後は、大抵女が力尽きて転がってるからなぁ。確かに仕事の支障になるか。悪い事しちゃったかな…。

 

 

「気にする事はないさ。それが嫌なら、絶倫チャレンジの旗を掲げなきゃいいだけじゃないか。あくまで自己責任さ…。とは言え、限度ってものはあるよね」

 

 

 …やっぱりさっきからおかしい。頭がボーッとして、体温があがって…水、もう一杯…。

 力が入らない。体の奥がネチョネチョと卑猥な音を立ててこすれ合っているような気がする。

 

 

「あたしがアンタを助けたのは偶然じゃない。このバカ弟子が暴れだしたのは偶然だったけど、元々アンタを探してたんだよ。要件は…ここまで来たらもう分かるだろうけど、やんちゃが過ぎる絶倫チャンピオンに、お灸をすえてくれってね」

 

 

 喉が渇いた…。何度も水を飲んでいるのに、満たされない…。

 

 

「おっと、待たせたね。出来上がったよ。あたしの特性、この店の裏メニューさ…」

 

 

 どこか哂いを含んだような声が響く。嫌が応にも目と鼻を引き付ける香りを漂わせた、その料理。

 

 

「どうだい? 分かりやすい言い方をすれば…『バカ弟子の女体盛り』ってヤツさ。仕置きにもちょうどいいだろう? 好きなように食べればいい。それと…」

 

 

 彼女は私の前に立つと、スカートを捲り上げ、片足を上げてみせる。むっちりとした太腿と、まろやかな尻。そして、露わになった茂み。彼女は下着をつけていなかった。

 

 

「ジュースはここから飲むといいよ。あたしの体は、体液までスパイシーだから美味しいよ」

 

 

 

 

 

 そこから先は、何があったのか覚えていない。ただ、目の前に出された甘く辛く苦く酸っぱく、そして柔らかで温かい料理を、ただ只管貪っていた覚えがある。

 何をされたのかも覚えてない。ただ、信じられないくらいにバカみたいに大量の精液を、何もされてないのにドピュドピュとぶちまけて居たと思う。

 

 

「ふふ、騙し討ちして悪かったね。今度来る時は、今度こそお詫びに、普通にしてあげるよ。…それとも、もっとスパイシーな方がいいかい?」

 

「えっちなおしっこ、びゅるびゅる出してるのかぁいいよぅ~。どんどんかぁいいの出しちゃって…。もう出ない? だめだよぅ、かぁいいの見せてよぅ」

 

 

 

 

 

 

 ふぅ…何もされてないのに、ドクドク出すのは新境地…いや、そう言えば祭祀場でょぅι゛ょにされたっけ。

 しかし、料理で射精かぁ…。なんかフェティッシュ。

 と言うか、鉈で襲って来た弟子のお詫びに…っていう話だったのに、あれってどうかと思う。スパイスも、薬膳と言うよりは媚薬…いや、媚毒と言った方が正確だった。

 まぁ気持ちよかったから何でもいいか。

 今度はこっちからお礼参りに行くとしよう。また媚毒で狂わされても、それはそれで気持ちいいので問題ない。

 

 

 もう一度店に行くと、今度は正式に(?)謝られ、歓待を受けた。出された料理は、薬膳料理……と言うかスタミナ定食? それはもう、キンタマが即座にパンパンになるような。

 ムッチャ効いた…。副作用が心配になるくらいに効いた。何せ、料理人の二人を腹下死させ、更に商店街の絶倫チャレンジを全て制覇してなお、股間の滾りが治まらないくらいなのだ。絶対何かヤバいって。

 

 しかしそれはそれとして、ここから何処へいくべきか。商店街になった為か、むしろ行き先が分かりづらくなってしまった。

 元が下水道だったようだし、地下に向かえばいいのだろうか?

 

 足の向くまま彷徨っていると…今思うと、何かに引き寄せられたような気もするが…怪しげな店に出た。路地裏でひっそりと、看板も無く構えている店。

 率直に言って、非常に怪しい気配がする。

 恐る恐る覗いてみると…。

 

 

 

「…………ふふ…ふふふ…ふふふふふふ…!」

 

 

 黒髪の女と目があった。それはいいんだ。見た目は例によって美少女だし、ちょっと陰気な雰囲気を漂わせているが、これはこれでオッケー。

 怪しげな装飾品も…店の面構えを見るに、なんか占い師とかそんな感じのナニカっぽいから、雰囲気作りの一環としてオッケー。

 何だか悦に入った笑い声もよしとしよう。

 

 して、何故に樽に入っておられるか。

 

 

「…ようやく来てくれた…。私の運命の人…」

 

 

 樽に入って運命を待つとは珍しい。…ところで、出られる?

 

 

「…出られないから、助けを呼んでいたの…。そうしたら、あなたが来てくれた。初めて貴方を見た時…ビビっときたの……あぁ…この人は他の人間とは違う。 私が本当に求めていた人なんだ…って!」

 

 

 私が運命とか他の人と違うとかは置いといて、とりあえず樽を壊した。

 そうして立ち上がった彼女は…何と言うかもう、見惚れるしかない美少女だった。陰気な雰囲気は否定できないが、それも独特の色気を醸し出している。

 影のある美女、と言う奴だ。美少女だけど。

 

 整った顔つきもさる事ながら、彼女はエロい。姿形がエロい。

 いやだってさぁ、非の付け所の無いスタイルに加えて、黒いストッキングとセクシー黒タイツ。黒は女を美しく見せると言うが、その典型的…いや極まった例だろう。

 

 と言うか、ただ立ってるだけでエロい。私の方がタちそうだ。

 

 

「助かったわ…ありがとう。私は呪術師。あなたの力になるわ」

 

 

 お、おう。呪術でも魔術でも奇跡でも、区別がつかないから構わない。

 しかし、呪術って具体的にどんな事ができるの?

 

 

「呪えるわ。他にも…色々」

 

 

 呪われたら、どうなる?

 

 

「効果は沢山あるけど……そうね。セックスがしたくなる呪いとかあるわよ」

 

 

 是非教えてください(土下座)

 まずまっさきに貴方にかけていいですか?

 

 

「私はもう、かかっているわ…あなたを見た瞬間に」

 

 

 話が早いっすね。

 このあと無茶苦茶セックスした。

 ストッキングとタイツと女の柔肌の感触が素晴らしかった。黒い衣装を白く染め上げて、フェティッシュな楽しみ方をさせていただきました。

 

 

 

 セックスしたついでに、他の女に手をだせなくなる呪いをかけられそうだったので、誠心誠意説得して勘弁してもらった。おかげで、陰鬱な表情が吹っ飛ぶくらいにあっぱらぱー状態になっちゃったけどね。これが、人を呪えば穴二つ、と言う奴か。

 セックスしたくなる呪いは、教えてもらえはしたけど、私ではステータスが足りなくて使えなかった。

 なので、使う時には彼女にサポートをお願いする事になる。具体的に言うと、『旦那の拠点に妻が居るのは当たり前』と称して、いつの間にやら祭祀場に居座っていた彼女に、一晩可愛がるのを対価に術を使ってもらうのだ。

 他人を犯す為に、嫁(仮)を下半身で説得する旦那。酷い構図である。

 まぁ、当の本人は私とヤるのは好きみたいだし、呪術を存分に奮える機会があると言うのは悪い気分ではないようだが。

 

 ついでに言うと、「あなたの場合、相手の肉欲を抑制するような呪いの方が便利かしら?」と言われた。確かに、ついついヤりすぎたり搾られすぎたりして死んでるから、そっちの方が護身用には適しているが…使いたくないなぁ。 

 

 

 

 

 

 さて、呪術師の彼女は占いも嗜むらしい。「やっぱり…相性バッチリ」という発言は喜んで受け取っておくとして、進むべき道について聞いてみた。

 もう一度、商店街に戻るといい?

 

 …まぁ、信用してるし、行ってみるか。今の商店街は、シャッター街と言う程ではないが、静かなままだ。住人は大体、絶倫チャレンジの犠牲になって、腹下死してまだ復活してない。

 一体何があるのやら…と思っていたら、怒り心頭なチャイナ料理人の彼女にであった。

 

 え、私何かやらかした? 腹下死させたのがいけなかった? と思ったがそうではなかった。やらかしたのは、私でも鉈の少女でもない。

 それは…スライムだ。

 

 

 

 

 スライム?

 

 

「ああ、スライム。ああ、言っとくけど涙型の青くて目が丸い奴でも、何だかよく分からない、汚らしいドロドロしたものの塊でもないよ。そういうのが出ないように、ちゃんと綺麗にしてるからね、この区画は」

 

 

 地下の下水道だとどうだかわからないけど…しかし、そういうスライムでないなら、一体どのような?

 

 

「改めて聞かれると難しいけど…以前から、ちょくちょく商店街の中で見かけてた奴でね。緑と青の体をして、人型のスライムなんだ。不定形で好きなように姿を変えられて、何でも取り込んでしまう。…あたしの作った料理もね!」

 

 

 あー、食い逃げされたのか。

 

 

「しかも、ようやく完成した新作をだ! どうも、知能があるのかも怪しい相手だから、食い逃げって意識があるかは分からないけどね。丁度いい、一緒に探してくれ! ヤキを入れなきゃ気が済まない!」

 

 

 はいはい。しかし、探すと言っても心当たりは?

 

 

「うーん…あたしも心当たりはないな…。よし、頭のいい奴に聞くか。この商店街の参謀役に」

 

 

 商店街に参謀役って居るのか? まぁいいけど…。

 そして連れていかれた店に居たのは、ネコミミのような三角がついた帽子を被った、小柄な女。少女、ではないな。熟女と言う程でもないが、自立した年齢の女性なのは確かだ。

 

 

「また出たの、あの裏切者のスライム…」

 

「ああ、桂花もそろそろどうにかしないといけない、言ってただろう」

 

「そうだけど…厄介な事に、適度な処理方法が無いのよね。対処自体は簡単だけど」

 

 

 つまり、処刑か放免かの二択しかないと?

 

 

「……誰よアンタ。見た事のない顔だけど」

 

 

 私は旅の不死です。名前は無いので勘弁してください。

 …なぜ、こんなにすっごい嫌そうな顔をされるんだろうか? MODを使い始めて初めての反応に戸惑っています。

 

 

「ああ、こいつ極度の男嫌いだからね。刺々しいのは勘弁してやってくれ」

 

「ちょっと、さっさとそいつを連れて行きなさいよ。近くに居るだけで妊娠しちゃうじゃない」

 

 

 そんな能力あったらいいね。人間増やそうとしているんだし。

 ま、来るなと言うなら私は大人しく引き下がりましょ。こっちは協力を求めている身だし、なるべく意に沿うようにしないと。

 

 

「フン、言い返す気概もないなんて、やっぱり男は腰抜けね」

 

 

 どないせいと言うのだ。まぁいいか。私はそこで待ってるから、話がついたら呼んでほしい。

 

 

「ああ、分かったよ。悪かったね、連れてきておいて。あ、待ってる間、よかったらこれでも食べてな。ウチの試作品だよ」

 

 

 ありがとう。

 …さて、どうなる事だろうか。あのちっちゃいネコミミフードの美少女、ずっとあの態度のままなのか?

 新鮮と言えば新鮮だけど、流石に腹が立つとも思う。

 男嫌いなのは、個人の性格と言うかMODの設定だから文句を言っても仕方ないが…そもそもからして、この世界に男って、私以外に居るのだろうか。いや亡者達の中には居るだろうけど、MODが男を作るとは考え辛いんだよなぁ…。

 

 いや、今はそれよりもスライムの事か。

 話によれば、人型のスライムだけど…いや待て、さっきの少女は『裏切者のスライム』と言っていなかったか? 一体、何をどう裏切ったというのだろう。

 知能があるのかも分からない相手、と評されていたが、あのネコミミフード少女は何らかの仲間意識を持っていたと…?

 

 どうにも、相手の全体像と言うか、想像がつかない。ちぐはぐな感じがする。

 まぁ、MODの効果が予想もつかない事なんて、分かり切っている事ではあるが…。

 

 

 …む、このおつまみ美味いな。辛いけど、ついつい手が伸びてしまう。割と暖かい気候もあって、汗がじんわり滲むのが分かる。

 

 

 …? 気のせいかな? 何か路地裏で動いたような。

 こういう場合、必ず何か隠れている。展開的にお約束だ。…と思ったが、覗き込んだのは路地裏…と言うよりは塀と塀の隙間で、猫が一匹入り込めればいい方だ。

 いやでも、話の展開的に、ここに居るのがスライムだとしたら…不定形なのだし、充分入り込めるだろう。…が、そこには隠れられる場所など全くない。

 

 …あ、ネズミが一匹駆け抜けていった。普通のネズミだ。一瞬で走り抜けたから、詳細は確認できなかったけど…あのネズミだったのかな?

 怪しいと言うか、非常に疑問は残るが、何も発見できない以上は仕方ない。

 そう言えば、祭祀場への道に居た美少女が、このエリアにはネズミの王様が居ると言っていたが…。

 

 

「あ、居た居た。話ついたよ。条件付きで協力するってさ」

 

 

 あ、お疲れ。それで、その条件って? 男の私が居ると妊娠しそうだから、他所へ行けとか?

 

 

「あー…確かに言いそうだなぁ…。でもそれが逆にな…」

 

 

 …はい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、私は今、『条件』を満たす為、とある部屋の中に居る。中に居るのだが…。

 

 

「何よ、言いたい事があるなら行ってみなさい、ソウルまで精液男」

 

 

 全く持って反論できない呼び名だが、では遠慮なく。

 …協力する条件として、私を一晩貸し出せ、と言う事らしいが、どういうつもりだ?

 問題のスライムについては、商店街全体の問題。君にしても、「裏切者」と呼んでいた事から、何らかの因縁、ないし含むものがあるのだろう。

 要は、君は条件を出して協力するような立場ではないと言う事だ。

 

 協力を求められたという立場を使って、ついでに何か要求しよう…と言う事でもない。それをやっていれば、周囲の反感を買って村八分になるのは目に見えている。その危険が分からない程、頭がお花畑の筈もない。

 そもそも、仮にそういいう魂胆だったとして、男嫌いの君が私を使わせろというのが分からない。抵抗させずに罵声を投げつけ続け、嬲り者にしようとしているのかと思ったが…通された部屋を見てみれば、既に床の用意がしてある。

 

 そもそも…うおっ

 

 

「うっさい! うるさいわよアンタ! まさか、私が好きでこんな真似してるとでも思ってんの!? 何なのよアンタ! 疫病神!? アンタさえ来なければ、私は、私は!」

 

 

 ちょっ、まっ、なんか色々飛んでくる! 主に本が! あ、レズSMが趣味ですかそうですか。

 

 

「仕えるべき主の姿も思い出せない! 命を賭けられる理想と野望も無い! 何もかもが嘘っぱちで、幻みたいな日々! それでもよかった、何もかもが夢朧だと割り切れるなら、まだ耐えられた! なのに、どうしてアンタの事だけ、呪いみたいに頭から離れないのよ! アンタと交われって、頭の中で延々と何か気持ち悪いモノが喚き続けてるのよ!」

 

 

 涙すら流しながら、ソウルの底から絞り出したような叫びだった。

 …心当たりがあるだけに、猶更。

 

 刺々しい態度になるのも当たり前だ。彼女は、男嫌いという設定と、私と交わらなければならないという設定の板挟みにあっている。

 後天的に植え付けられた本能、洗脳とも言っていい。二つの洗脳の間で、彼女は苦しんでいる。

 更に加えて、彼女は元々忠誠心の高い人物、或いはモデルだったのだろう。そこだけが欠如してしまい、その忠誠心の行き場がなくなっている。

 

 

 …やはりMODとは、私の手に余るモノなのだろうか。いや、それは今更か。世界を変える力が、私に相応しいとは思えない。

 

 

「もうさっさと済ませなさいよ! アンタ見てると、気が狂いそうになる! さっさとこの忌々しい衝動から解放してよ!」

 

 

 涙目に叫ぶ彼女を、私は押し倒す事しかできなかった。

 

 

 

 

 そうして今、彼女は腹下死をして転がっている。少なくとも、もう一度蘇るまでは、忌々しい衝動とやらから解放されているだろう。

 …私が近くに居る事でその衝動が起こると言うなら、なるべく早くこの商店街を抜け、彼女から距離をとるしかあるまい。

 

 

 それにしても…新鮮な感じのセックスだった。罪悪感よりも先にこんな感想が出る辺り、私の人間性って本当にクズである。

 同じ泣き叫ぶ女性を押し倒すのでも、その後のデレの在る無しで随分と印象が違うものだ。言うまでもないと思うが、ネコミミフードの彼女はツン100%、デレ0%だった。

 …近くに居られると困るからと、この商店街の詳細な情報を教えてくれたのは、デレに入るのだろうか? 抱かれながらその情報を漏らしていたので、なんだか拷問で聞き出したような気分になったものだ。

 いや、彼女にとっては本当に拷問に等しかったのかもしれない。それ程に、口惜しく、苦しそうな顔を見せていた。

 

 それを捻じ伏せて、イキ殺させるのにすっごい興奮してしまった。…人間性、人間性をください…残酷さこそが人間とかじゃなくて、真っ当な思いやりとかの人間性をください…。

 

 

 しかし、ちと分からない事がある。

 ネコミミフードの彼女、男嫌いを公言し、それも納得の態度を取り続けていたのに、どういう訳だか男に奉仕した経験があるようなのだ。

 レズプレイでディルドをペロペロしたとかではなく、普通の男根に。

 …その男が原因で、男嫌いになったんだろうか? それとも他に理由があったのか。MODの元になったのは、どんな人物だったんだろうなぁ…。

 

 

 

 ともあれ、彼女が復活する前に、なるべく先に行こう。

 スパイシーな彼女と合流し、再びスライムを追う。で、行き先は……。

 

 

「銭湯だな。と言っても、商店街の中の銭湯だから、あんまり大きな物じゃない。あのスライム、多すぎる水は苦手らしいから、それくらいの場所に居る可能性が高いそうだ」

 

 

 成程…。で、居場所はそれで当たってたとして、対策は?

 殺したくはないと聞いたが。…不死なら死んでも復活するが、スライムはどうなのだろうなぁ。

 仮に復活したとして、意識等はそのままなのだろうか。いやそもそも、意識があるのかも分からないけども。

 

 

「私としては少々納得いかないものがあるが、とにかく栄養がある物を取り込ませろ、と言う事だった。理性が無いから本能のままに動くのであれば、理性がつくまで食わせてしまえ、と言う事だな」

 

 

 ただ飯食わせまくれ、と言われているようなものじゃないか。

 …いっそ、栄養剤や肥料でも食べさせたらどうだろう?

 

 

「それは料理人としてのプライドに関わるから、私が嫌だ。足りない栄養を補給するのを否定はしないが、味も何もなく…では話にならない。ちゃんとした物を食わせる!」

 

 

 職人の拘りという奴だろうか。まぁ、構わないが…。

 

 しかし銭湯か。…男湯あるかな?

 混浴ありだと嬉しい。スパイシーな彼女と、刺激的な流しあいとかしてみたいな。

 

 

 そうして案内された銭湯は…まぁ、なんだ、個人経営ならこんなものかな、って所だった。スーパー銭湯みたいなのじゃなくて、3つくらい小さな浴槽があって、脱衣所もカーテンと壁だけで区切られてるような。

 …言ってはなんだが、衛生法的に大丈夫かな、と心配してしまう。

 

 …しかし、スライムは居ないなぁ。混浴も無いし。

 

 

 

「そりゃそうだろう…。とりあえず、中まで探してみるか。歩き回って汗も掻いたし」

 

 

 せやな。…考えてみれば、風呂に入るのもいつ振りか。

 不死淫が不死院だったころは牢獄だったし、不死淫は…なんか建物ごと変わって風呂はあったが、ほぼマットプレイ専門だった。

 不死淫を出てからは……そう言えば全然入ってない。死んだら汚れも元通りだからね。そう考えると、自分が凄く不衛生に思えてきた。情事の後始末をロクにしてないから、実際不衛生と言われても仕方ない。

 

 スライムの事は一度忘れて、久しぶりに命の選択もいいかもしれない。

 

 と言う訳で、さっさと服を脱いで、湯船にGO。この時ばかりは、少し離れた場所で着替えをしているであろう彼女の事を想像したりもしなかった。

 

 

 

 

 美少女に遭遇した。しかも全裸。ただし大きなダウジングロッドみたいなのを持っている。

 

 

 

「おや、お客さんかい? 宝物の反応があったから、探していたんだが…どうやら、君に反応していたようだ。バッチリだよ」

 

 

 

 待って、いや待って。宝物って何さ。いや言わなくても分かるよ、目が明らかに全開の股間に向いてるし。

 と言うか、君、その耳、その尻尾……ひょっとして、ネズミの王様?

 

 

「おや、心外だね。確かにネズミを率いる立場にあるが、私は女だよ。確かめてみるかい?」

 

 

 ジリジリと距離を詰められる。別にイヤな訳ではない。

 ネズミと言っても現在は美少女だし、体もしっかり綺麗にしているようだから、抵抗感もない。…強いて言うなら、耳の形がヤバい気がするが、それは言うまい。

 

 と言うか、ここ男湯でしょ。何で女性がここに?

 

 

「いや、別に男湯女湯の区別はつけてないよ。何せ、創業以来一度も男性の利用は無いからね! そして私はここの店主だから、店内のどこに居ようと問題はない」

 

 

 ネズミの王様もとい王女様が経営してたのかよ、この銭湯。…あれ、それってネズミーランゲフンゲフン

 

 

「そう言えば、入泉料をいただいてないね。ふむ…つまりは不法侵入、料金未払い、加えて覗きも現在進行形…。これはしっかりと話を聞かせてもらわないとね」

 

 

 えっ。ちょ、待って待って! 話せばわかるぬわーーーー!

 

 「お宝はどこかな~、ここかな~」なんて言われつつ、ダウジングロッドで股間をつつき回されました。

 しっかり大きくなってしまい、そのままガンガン搾り取られた。これが入泉料と言われれば、勝手に入ってしまった手前、大人しく支払うしかない。

 …しかし、見た目によらず繁殖本能旺盛なお嬢さんだった…。まぁ、繁殖に関係ない、アナルセックスまでやっていたけど、それは別にいい。

 危うくそのまま篝火行にされるところだった。

 

 どうして助かったかって?

 

 うーん…何と言うか…その…助かったのか、現在進行形で色んな意味で危険なのか…。

 

 

 

「あっ、ちょ、こら、何処を触って…や、やめろ、吸い出すな! それは私が貰ったお宝だ、やめろ、やめ、あぁぁぁぁ!」

 

 

 

 …目の前で、ネズミの美少女が凌辱されています。具体的には不定形の何かに凌辱されています。ぶっちゃけスライムです。

 卑猥なカンジに絡み付かれ、顔…なのか顔を模しているだけなのか分からないが、とにかく人間で言えば頭部に見える部分がネズミの美少女の股座に密着し、prprしているようです。彼女が言う『お宝』は、私から搾り取った精液である。

 ちなみに「やめろ」と言いつつ、気持ちよくなるのは止められないようです。

 

 

 …これ、どうしようかな。

 

 このまま眺めているのもいいかな? いや本当に。だって、滅多にお目にかかれないリアルスライムプレイ。

 そもそもネズミの美少女は、理由はどうあれ私を襲って来たんだし、天罰と思えば…。

 

 

 

 

 なんて事を考えていたら、それこそ天罰だろうか? ネズミの美少女の全身をprprし、汗を全て舐めとり、更に私から搾り取った彼女曰くの「お宝」を全て吸い出したスライムは、今度は私を襲って来たのだ。

 …男をスライムプレイして、誰が悦ぶのだろうか。

 

 と思ったが、入り口でスパイシーな彼女がこっそり覗いている。そんなに嬉しい絵面か?

 

 

 

 

 とか言ってたらアンタ、ちょっとコレマジでシャレにならね! し、沈む! スライムの体に沈む!

 液体だからそりゃ沈むよ! ていうか取り込まれる! 消化されるの私!?

 

 あっ、そんな状況でもニュルニュル包まれて気持ちよくなっちゃってる自分が悲しい! 気持ちよくて、呼吸を止められない! で、溺死+腹上死ィィィィ!?

 

 

 

 

 

 

 

 篝火から戻って来た。こっそり見ていたスパイシーな彼女の全裸土下座を、前から後ろから堪能してから、これからどうするか考える。

 ゲホゲホと、喉に絡む白濁を何とか処理したスパイシーな彼女曰く、あのスライム少女は結局またどこかに逃げてしまったらしい。

 逃げる前に、息絶えた私を他所に、色々食わせてみたそうなのだが……まぁ、やっぱそうそう知力はつかないわな…。

 

 

「いや、知力と呼べるかは別として、なんか本能以外で動いている節はあったよ。逃げるのにしたって、私が通れないルートを抜けていったからね。空気供給管とか」

 

 

 信じられません! 呑まなきゃやってられるかッ!

 

 

「おつまみなら任せろ!」

 

 

 …じゃなくて。結局そのスライム、どうするつもりだ?

 

 

「どうすると言うか……その、な? 復活した参謀に聞いてみたんだけどな?」

 

 

 ああ、あの子、もう復活してきたのか。

 …歯切れが悪いな。スパイシーじゃないぞ。

 

 

「スパイシーじゃない? あたしが!? あたしが甘いだって!? 冗談じゃないよ! …ええと、それは置いといて。あの子、いい笑顔して言ってたんだよ……『きっと、あいつの味を覚えたでしょうね』って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 え゛

 

 

 

 

「覗き見してた時の事を思い出すと、あのスライム…アンタのアレに物凄くご執心だったじゃないか。銭湯の主さんに出したヤツ、全部吸い取った上に、直後にアンタに絡みついたろ?」

 

 

 た、確かに…。

 冷静に思い出すと…正直酸欠と言うか必死と言うか溺死の恐怖であんまり正確に記憶できてる自信は無いが、あの時はネズミの美少女の動きを真似て、私から搾り取ろうとしていたような気が…。

 

 

「動きを真似る程度の知性と言うか習性はあるんだな。……お前、確かその……お、お尻も使ってたよな」

 

 

 使われたの方が正しい気がするが、それだと私が掘られたように聞こえるね。実際、あのシッポで入り口をコチョコチョされたけど…。

 纏めると…つまり、何か?

 

 

 私の精液の味を占めたあのスライム娘が、どこからともなく私に襲い掛かってくると? そして男にスライムプレイ+前立腺責めで搾り取ろうとしてくると?

 

 

 …嘘だと言ってくれよ…。

 

 

「…わ、私はちょっと興味あるけど」

 

 

 スパイシー通り越してグロテスクの匂いがするんですがそれは。まぁ、溺死体…土座衛門って普通にグロいから多少はね?

 ええい、こんな所に居られるか! 私は逃げるぞ!

 

 

「おいフラグ立てて行くな襲われたいのか!? だったら見せてくれ!」

 

 

 見せるかバーカ! …見られました。

 建物から出た瞬間、ビチャッと音がしたと思ったら、上から落ちてきてね…見事に捕食されました。

 今度は溺死はしなかったけど、こう…粘液の体から抜け出そうともがく間、ずーっと体中がヌルヌルヌルヌルと。股間も勿論、ヌルヌルヌルヌル。オナホでこの感触を再現したら、大当たり間違いなしだろうなぁ…。

 

 そんな訳で、商店街のド真ん中で何度も捕まっては、衆人環視の中でスライムプレイを強要され死なない程度に搾り取られつつ逃げ回っている。

 ネコミミフードの少女の「ザマァ」とでも言わんばかりの笑顔が腹立ったので、彼女も引っ張り込んで諸共にビクンビクンしながら溺死したりもした。

 商店街の皆さまは、「絶倫チャンプが搾り取られる所を見れるなんて、運がいいわねぇ」なんて他人事全開だ。むしろ愉悦すらしているようにも見える。

 

 あ、ちょ、そこは! そこはアカンて! 尻から入ってくる!

 でも液体だから、抉られてると言うよりは浣腸されてる感じ? 抵抗できないのが恨めしい。

 

 おほぉぅ!?

 

 も、問答無用で射精させられた…これが前立腺…?

 

 

「あらあら、いい顔してたわね。今夜のオカズは決まりだわ」

 

 

 見物している通行人の皆さまが、お気楽に言っている。

 に、尿道はもっとダメぇぇぇ! あああああ前と後ろから入ってくるぅぅぅ!?

 ろ、録画録音なんてしてないで助けてよ本当に!

 

 

 

 まぁ、他人事全開くらいなら、まだいいんだ。カエルのような美少女のように、直接的に邪魔しにこないからね!

 

 

 

「ケロケロ。カエルみたいな事なら、大体できるわよ。だからって訳じゃないけど、水が好きなスーちゃんとは仲がいいの」

 

 

 スーちゃんってあのスライムか!? だったらあの子を止めてくれ!

 

 

「仲がいい友達を助けようとするのは当然でしょう? あなたもちゃんと気持ちよくしてあげるから、ここは諦めてね」

 

 

 助け方と目的に、大いに問題があると思います!

 スライムにまとわりつかれている私に向かって舌を伸ばして、prprして射精を促すのは如何なものかと思います! 長い舌でナニをグルグル巻きにするフェラが、すっごい気持ちよかったですありがとうございます!

 しかも上手くスライムから抜け出せても、今度はカエルの舌で足を取られ、即スライムに呑み込まれるとかふざけんな!

 

 

 なんか遠い世界から殺意とそれを喜ぶ声が聞こえた気がする!

 バジリスクとスライムが何だって? スライムに足止めされて、バジリスクの呪いが逃げられない? フロムさん殺意高すぎ?

 よく分からんけど、フロムならやりかねないとオラクルが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで、搾り取られつつも何とか逃げ回り、辿り着いたのは………ここは、体育館…だろうか? 学校の体育館ではなく、市が無料で開放しているような類の。

 まぁ、この際どこでもいいか。体育館のド真ん中なら、隠れられるような場所はあるまい。精々天井くらいか。

 少し休ませてもらおう。

 

 体育館に入っていくと、売店らしき物があったが……人が誰も居ないな。商品もお金も取り放題じゃないか。いや取らないし、そもそも金よりソウルなこの世界だけど。

 周囲を見てみれば、体育館の使用者らしき人は誰も居ない。今日は営業してないのかと思うくらいだ。…でも、扉開いてたし、開放されてるって書いてあったし…。

 

 

 まぁいいか。商品にも興味はあるが、とりあえず私は休みたい。いっそ篝火行にされれば、疲労も何も吹っ飛ぶのだが、幸か不幸か死なない程度にしかヤられてないからなぁ…。

 あ、売店に水とか売ってないか………な……。

 

 

 

 

 …売店を覗き込んでみたんですが……ナニコレ。何で白昼堂々、市の体育館でアダルトグッズなんて販売してるの?

 バイブやらローターやらのオーソドックス(?)なアイテムを初めとし、縄…は縄跳びに使うものだと誤魔化して、ムチ、ローション、よく分からないスタミナドリンク、貞操帯…この辺は一体何に使うものなんだろうか…。

 いやエロい事に使うのは分かるんだけど、何故体育館でそれを使うと?

 

 …む? 一つ、パッケージが開けられているバイブがあるな。

 よく見ると、それぞれ一度開封して、戻したんじゃないかと思う物がちらほら…。

 

 

 

 …ふむ。

 

 売店を離れ、周囲に人……とスライムが居ないかを確認しながら進む。と言っても、やはり体育館でしかないので、そう複雑な作りになっている訳ではない。

 あっさりと大きめの扉に辿り着いた。こっそり中を覗き見るつもりだったのだが、建付けが悪いのかガタガタと大きな音が鳴ってしまった。

 

 

「キャッ!」

 

 

 中から慌てたような声がする。バレてしまったなら仕方ない。何事もなかったかのように、私は扉から中に入った。ああ、靴は脱いでるからね。

 中に居たのは、ご婦人だった。何とも美人さんである。

 背は高め、飾り気の少ない服に、少し大きめのイヤリング、腕にはアクセサリらしき腕輪。ついでに言えば、恐らく人妻だ。左薬指に光が見える。

 

 

「あ、あら、お客さんですか? 掃除の途中だったんですが、失礼しました」

 

 

 明らかに上気した、何かを誤魔化そうとしているのがバレバレな口調。ズボンは乱雑に引き上げられたように皺が出来ている。

 ついでに言えば、掃除の途中と言っていながら、その手には何も持っていない。

 

 

 えーと…掃除中って事は、ここは使えないって事ですか? 運動じゃなくて、休みにきたんですけど。

 

 

「いえいえ。でも、珍しいですわ。こんなにお客様が来るなんて…………あっ!」

 

 

 何やら慌てたような声を出して、人妻さんはダッシュで私の横を駆け抜けていってしまった。

 何なんだろう……。

 

 ? 足元に、何か落ちている。何かのスイッチのようだ。とりあえず拾っていこう。

 このまま休んでも良かったのだが、あの慌てようは気にかかる。一度戻ってみる事にした。

 

 

 …どうやら、彼女は売店の店番も兼ねていたらしい。荒い息を気合で抑え込みながら、接客スマイルを浮かべていた。

 何食わぬ顔で売店を除いてみると、そこには常識的なラインナップが並んでいた。少なくともエログッズではない。…ちょっとエッチなグラビア本はあったが。

 

 やはりと言うべきか、アダルトグッズは市が販売していたのではなく、彼女の個人的な持ち物だったらしい。それはそれでどうかと思うけども。

 

 

「何かお探しですか?」

 

 

 えーと。何か飲み物が……あ、でも今持ち合わせがないので(カチッ)

 

 

「(ビクン!)そ、そうですか。冷えた水がお茶でいいなら、あちらの入り口にありますよ」

 

 

 それはどうも。(カチカチ)

 

 

「んっ…ふ…!」

 

 

 ところで、この体育館、普段は誰も使わないんですか? 珍しく何人も来た、みたいな事言ってましたけど。

 

 

「え……えぇ、普段は全く……。あ、ふ……っ…一人だけ、剣道か何かの練習を…っ! しに、くるぐらい…でぇ…」

 

 

 そんな所でアルバイトですか? 言っちゃなんですけど、よく採算取れるな…。

 

 

「こ、個人経営や営利企業という訳では…ありません、しっ…! この隣の、病院とも、関わりが、ありますの、で…」

 

 

 病院と…? 提携している、と言う奴だろうか? …でも、体育館と病院…?

 

 

「リハビリ施設に、丁度いいと、言われていまして…」

 

 

 ああ成程。でも、全然来ないんだよね?(カチカチカチカチカチ)

 

 

「あっ…だ、駄目、もうダメぇ!」

 

 

 どうしました奥さん!(棒)

 気分でも悪いのですか!?(棒)

 む、何か硬い物が震えていますな! まるで私のコレのようですな!?(肉棒)

 

 

 何とか笑顔を保って私と会話していた彼女は、拾ったスイッチのツマミをマックスにした途端、お腹を…そのもうちょっと下を抑えて倒れ込んだ。

 ズボンの上から、何かを掴み、激しく動かす。

 その目前に、私のナニをポロンと出して見せた。いうまでも無くガチガチだ。

 

 

「っ、コレ、これを頂戴! もうコレが無いと生きていけない! バイブなんかじゃ満足できないの!」

 

 

 何をなされる奥さん(棒)

 そういうのは旦那さんとシなさい(肉棒ピコピコ)

 

 

「いいのよ、あんな人! 世界一の武器を売り物にしたいなんて言って、私とポポロを置いて何年も留守にして、手紙一つ寄越さないんだから!」

 

 

 おおぅ、思ったよりヘヴィな話だった。

 ていうか、私も他人事じゃないなぁ…。不死淫から連れ出されて、全く連絡も取ってないし。いやまだ帰れるかどうかわからないんだけども。

 

 そんな恨み節を性欲に転換したのか、彼女は実にエロかった。放置されていた人妻の肉欲ってイイねぇ。

 体育館の売店何て場所でズコバコするのはちょっと雰囲気出なかったけど、その分非日常的な空気がある。

 

 

 その後、彼女の私物を使ってじっくりネッチョリ楽しませてもらいました。

 やはりと言うべきかなんと言うべきか、彼女は夫が単身赴任……なのか? MODの設定だとしても、正直この設定はどうかと思う。『世界一の武器を、自分の店で扱いたい』『世界一の武器屋になりたい』という夢を追い、夫は一人で世界中を旅しているらしい。

 それって出奔とか放浪って言わない? ちゃんと生活費振り込まれてるの? いや、そこまでリアルな事言っても仕方ないとは思うけども。

 

 ともかく、彼女はこれからもこの売店でアルバイトを続けるらしい。…アダルトグッズを試しながら。

 エッチに付き合って満足させれば、アダルトグッズを貸してくれる事になりました。

 

 

 

 

 

 それはそれとして、体育館に休みに来ていたのを思い出した。精神的にはスッキリしたんだけどね。搾り取られる側じゃなくて、ヒィヒィ言わせる側に回れたので、個人的には満足。

 でも、肉体的には散々搾り取られた後に、更に一発ヤッちゃった訳で、流石にもう空ッケツである。空になっても死ぬまで搾り取られるのに比べれば、どうって事ないけど…。

 

 

 ともかく、人の居ない場所で一眠りでもしようかと思っていた所、予想外の人物と再会した。

 

 

 

「…また貴方ですか」

 

 

 おお、金色のヤミ殿。お久しぶりですな。…そんな嫌そうな顔しないでくださいよ。いくら私でも傷つきます。

 

 

「私の方が余程、精神的に傷つけられています。えっちぃのは嫌いだと言うのに、何度あなたの情交の声を聞かされなければからないのですか…。男の声じゃなければいい? 貴方は同性の喘ぎ声で興奮できますか? 私はどっちも嫌です」

 

 

 まぁまぁ、そう言わずに。

 …時に、ここへも太陽探しですか?

 

 

「ここ…と言うよりは、この先の病院です。思うのです、太陽とは、赤ちゃんの事ではないかと」

 

 

 ふむ、大事なものだという点は同意しますが…太陽かぁ。改めて考えると、難しいなぁ…。

 でも、何だか近い感じはしますね。太陽=赤ちゃんと言うのは。

 

 

「作り上げるのに、えっちぃ事をしないといけないのが難点です。…ところで、先程KOS-MOSさんを見かけたのですが、一緒だったのですか?」

 

 

 え、何で? いや彼女だってこの世界で生きているんだし、自分で歩き回っても全然おかしくはないけども。

 …そもそも彼女、祭祀場を拠点とするようだったが、一体何のために動き回っているんだろうか? 何かしら目的があるのだと思うけど。

 

 まぁ、見つけたら聞いてみればいいか。

 ヤミ殿、久しぶりに同行してもいいでしょうか?

 

 

「……構いません」

 

 

 ちょっとイヤそうな顔をしながらもOKを出してくれるヤミ殿、お気遣いの方ですな。

 …あ。

 

 

「何です?」

 

 

 

 いや…ひょっとしたら、金色のヤミ殿の天敵がいるかもしれないと思いまして。ちょっと失礼して…………あ、やっぱりだ。

 

 

「何ですか、さっきから」

 

 

 いえ…金色のヤミ殿、確かえっちぃ事と、ヌルヌルネトネトした物が苦手でしたよね?

 これ、どう見えます?

 

 

 具体的には、さっきまで私とネチョネチョしたけども、その後しっかり行動できるくらいに体力は残ってたのに、ちょっと目を離した隙にもっとネチョネチョドロドロでぶっ倒れている売店の人を見て。

 

 

「…今更、あなたがそういう事をするのをどうこう言うつもりはありませんが…喧嘩を売っているのですか? 私はそういうえっちぃのが嫌いだと言っているでしょう」

 

 

 いやそれは尤もな事なんですがね、私が言いたいのは、この人さっきまで無事だったんですよ。えっちぃ事はしましたが、普通に起きて行動できましたし、死んでもいませんでしたし。いや今も死んでませんが。

 つまり…これをヤッたヤツが、私以外に居ると言う事です。

 

「随分言い切る…。きっと居るではなく、確信を持っていると?」

 

 

 それはもう、ついさっきまで延々と追いかけられていたもので。

 具体的には、水が大好きで、俺の白くてネバネバしたのが気に入っていて、不定形で、なんかよく分からないけど取り敢えず絡み付いてきます。

 不定形だから、配管とか狭い所とか、とにかく入り放題で、何処から出てくるか分かりません。

 

 

「…絡み付く…………不定形…」

 

 

 

 ……ポタ、と水音。

 二人そろって、無言で上を見上げる。

 

 

 

 

 

    居   た   。

 

 

 

 ベチョッと粘着質な音を立てて、私とヤミ殿はスライムに呑み込まれた。

 

 

 

 いやぁぁぁまた溺死するぅぅぅぅ!

 

 

 

「くっ……ネバネバ…にゅるにゅる…!」

 

 

 っ、ブハッ……ふぅ、とりあえず溺死は免れた…。スライムボディの中から、顔だけ何とか出す事ができた。

 くぅ、相変わらずにゅるにゅるヌメヌメして絡み付く…! と言うか、気のせいではない。搾り取り方が、益々上手くなっている…! 私の体を学習して、適応したのか!?

 

 そうだ、ヤミ殿!

 

 

「ううぅぅぅ…! ど、何処を触って…!」

 

 

 物凄く険しい顔をしている。ニュルニュルした物が苦手なのもあるが、それ以上に対処に困っているのだろう。

 実際、こうまでへばり付かれては、人間の体で対処するのは難しい。体を動かさずに、全身の服を弾け飛ばす方がまだ簡単だ。筋肉で弾き飛ばす? そんなゲームか二次元じゃあるまいし。

 

 ていうか眼福眼福…じゃない。

 

 

 ヤミ殿、こいつは水や体液を好むらしい。汗とか、血とか、多分ヨダレとかもそうだ。

 つまり、あんまり暴れて汗を掻くとそこに吸い付いて、汗腺っていうのは基本的に敏感な所にあって、ついでに喘いだりしたら当然そこから涎が………ああ、何と言うラブコメチックトラブル。

 

 

 むぅ…仕方ない。恐らく篝火行になってしまうし、ヤミ殿には張り倒されてしまうだろうが、覚悟を決めよう。

 丁度、ヤミ殿のえっちぃ姿を見て、滾ってきたしオカズにも事欠かないからな!

 これでニュルニュルにイかされたらどれくらい気持ちいいかなんて、考えてないからな!

 

 ともあれ、名付けて『コッチの体液は美味しいぞ』作戦、開始。

 

 

STEP①襲われて抵抗しつつも顔と呼吸を荒くし、服が乱れているヤミ殿を見姦します。この時点で篝火行の覚悟は決めておきましょう。

STEP②股間がイイ感じにビーストモードに入ってきたら、股間を露出しましょう。この時、ヤミ殿が髪を伸ばしてチョン切ろうとしてきますが、スライムが防いでくれたので感謝です。

STEP③スライムにケツとか尿道とかタマタマとか乳首とか、全身を捏ね回されるのにもお構いなく狂ったように腰を振りましょう。気持ちよくても我慢しないと、気持ちよすぎても我慢して腰を振るのがポイントです。

 

 

 

 アッアッアッアッアーーーーッ

 

 

 

 出ました。スライムが、ヤミ殿を放り出して絡み付いてきました。

 

 

 

 どぷっ、どぷどぷっ

 

 

 

 ビチャッ

 

 

 

 あ、顔射。

 

 

 

 

 

 むひょうじょうのやみどのが、なんかからだをいろいろへんかさせて、すっごいやばいごうもんどうぐがたくさんせまってきました。

 でもねらいどおり、やみどのはすらいむからかいほうされたので、それはよかったとおもいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 はっ!? 篝火!? ……じゃない。

 ここは何処?

 

 

「見ての通り、体育館の別室です。…何をしていたのですか、貴方達は」

 

 

 涼やかかつ呆れたような声に目を向ければ、相変わらず無表情のKOS-MOS殿と、バツの悪そうなヤミ殿が居た。

 思わず首筋を擦れば、鈍い痛みがあった。…これは、斬られた感触じゃなくて…鈍器で殴られたような…。

 

 

「誰が鈍器ですか」

 

「いえ貴方の足は充分に鈍器か、そうでなくても凶器でしょう。正直、私も篝火行になるかと思いました…」

 

 

 ヤミ殿が頭を擦りながら抗議しているが、KOS-MOS殿はどこ吹く風だ。

 今一つ思い出せないんだが、どうして私とヤミ殿は蹴っ飛ばされたんだ?

 

 

「どうもこうも、ヤミが貴方を殺そうとしていたからです。正直、貴方が殺されてもあまり興味はありませんしデメリットはありませんが、正気を失ったまま知人を殺害するのを放置するのもどうかと」

 

 

 えらく人間くさいような、そうでもないような理屈ですな。

 ん……あー、思い出してきた思い出してきた…。そう、確かにゅるにゅるしたスライムに引っ付かれて苦戦してたヤミ殿を、助けようとしたんだっけ。

 あのスライム、どういう訳だか私の精液が好きらしいから。実際、上手くいってヤミ殿を放り出して、私に飛び掛かって来た。

 

 

「おかげで、私は汚らしい液体を顔面に投げつけられました。糞団子でも受けた気分です…。…しかも、目の前で腰を振る動きを見せ付けられたのですが、これは助けられたと感謝するべきなのでしょうか…」

 

 

 にゅるにゅるから解放された事だけ、覚えておいてほしい。

 …ところで、そのにゅるにゅるは何処?

 

 

「蹴り飛ばして貴方達を引っ張り出した後、凍らせました。どうにも、放置しておくと危険な存在なようなので」

 

 

 …そんなに?

 

 

「私も、個人的な嫌悪感はともかく、そこまで危険ではないと思っていましたが……あれを見てください。そこの窓から外を見れば分かるでしょう」

 

 

 あれって………………え。アレ?

 

 

「ええ。あなたの……その、汚らしいのを吸収して、あそこまで成長したようです」

 

 

 そこにあるのは、でっかい彫像のようだった。ただし、氷でできた彫像だ。

 そのサイズは、人の3倍を優に超え、巨人とさえ呼べる大きさになっている。ちなみに超巨乳だ。ヤミ殿が砕け散れと言わんばかりの視線を送っているが、見なかった事にしよう。

 

 …ああ、そうか。ネコミミフードの彼女が言ってたのはコレか。デフォルトボディならひんぬーなのに、体を変化させて巨乳になるとか、それは裏切りよ。

 

 ともあれ、アレは一体…?

 

 

「あなたのソウルを取り込んで成長したのでしょう。元より、一定以上の栄養…或いは体を組織する素材を取り込むと、知能やサイズの向上をすると聞いています」

 

 

 誰から?

 

 

「あなたの知人の料理人からです。あのスライムは危険です。これ以上大きくなれば、それこそ私達でさえ止められなくなる可能性があります」

 

「私は始末すべきだと主張したのですが」

 

「…まぁ、あの料理人が本当に面倒を見ると言うのなら、問題はありません。次があれば、それこそ始末するだけです」

 

 

 料理人…彼女があのスライムの面倒を見る、と。確かに、そういう事も考えてはいたようだが…スパイシーなようでいて、案外甘い。

 

 

「『辛いだけじゃ、美味い料理にならないのさ。スパイシーなのと、辛いのは別物』だそうです。私に味覚は設定されていないので、分かりかねる理論ですが」

 

 

 とりあえず、あの巨大スライムについては料理人の彼女に任せるとして。私はこれからどうするかな…。

 正直に言えば、別の場所に移った方がいいとは思う。仮にあの巨大スライムが元に戻ったとしても、私の精液を取り込んで巨大化すれば、元の木阿弥。

 あのスライムの探知範囲外に出るべきだ。

 

 

「そこは同感ですね。私も、好き好んでまた飛び掛かられたり、ひっかけられたりしたくはないですし」

 

 

 仮にも助けようとした相手に、ちょいと辛辣すぎやしませんかね?

 

 

「………確かに、それもそうです。経緯と方法に多大な問題がありますが、おかげで助かり、それなのに斬りかかったのは事実。仕方ありません…借り1つとしておきましょう」

 

「では、私は二人に対して貸し1ですね」

 

 

 む…そうなるな。

 ところで、KOS-MOS殿は何故ここに?

 

 

「情報収集の為に付近を探索していました。とは言え、大したことは分からず終いでしたが……収穫はありました」

 

 

 …何だ? 今なんか、厄介ごとの予感が…。

 むぅ、しかし彼女が何か揉め事を起こしたとして、私が何かできるとでも? 戦闘力クソザコナメクジ、エロい事大好きだけど、KOS-MOS殿にはそーいう機能は無いようだし。

 エッチができなければ、私は死なないだけの一般人同然なのだ。MODなんていう訳の分からない力を使えるが。

 

 

 はぁ、しかしそれはそれとして、まだ体がちょいとベタつきますな。体を洗えるところは無いだろうか…。

 

 

「シャワールームがありましたが?」

 

 

 マジすか。いい体育館だなココ。では、早速行ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 復活して何食わぬ顔で、バイブを咥え込んでいる売店の人妻にちょっかいを出しつつ、私はシャワールームへ向かった。

 誰か乱入してこないかな、と思いつつも扉を開けると。

 

 

 

 

 美少女が居た。

 

 

 

 見知らぬ(←ここ重要)美少女が居た。

 ハハハ、そう言えば普段から体育館を利用している人が一人だけ居るとか言ってたような。

 

 赤い髪、年頃は恐らく高校生くらい。ツインテール、豊満なおっぱい、黄色いリボン。しなやかな体は、美麗な外見に反して非常に鍛えられている事が分かる。

 

 

 ちなみにマッパだ。

 

 

 

 数秒沈黙した。いつもの私なら…具体的に言うと、不倫街とか有閑淫乱人妻区辺りに居た時の私なら、即飛び掛かりそうなものだが、私の本能が待ったをかけた。

 それがよかったのか悪かったのか。

 

 

 真顔で固まったままの彼女は、無言で……その、ソウル? 闘気? そんな感じの何かを燃やし始めた。

 

 

 

 …背後にドラゴンが見える。

 具体的には、最初はひょこっと『蛇? じゃなきゃツチノコ?』って感じの割と可愛らしい頭が出て、その後は体全体が口になってるくらいヤバげなドラゴンの幻影が。

 

 

 どこからともなく…ついでに言えばマッパのままで…彼女の手に、デカい剣が現れる。燃えているようにも見えた。

 

 

 …ヤバイ。この子、デーモンの同類だ。

 食われる。ソウル的に。或いは命的に。

 

 真っ裸のまま、私はダッシュで逃げ出した。爆発が追いかけてきた。

 

 

 

 

 待て、待て落ち着け! 君の言いたいことは分かる。偶然だからと言って許そうとは思うまい!

 私もも みてしまいものをみていないふりなんて、言い訳はしない。

 だから、僕も脱ぐから、おあいことにしよう。さぁ見ろ!

 

 

「見るか! アンタ最初っから全裸でしょうがー! ソウル置いてけー!」

 

 

 ああ、ドラゴンがなんか妖怪に! …ドラゴンよりあの妖怪の方が恐ろしいわ!

 ちょっ、後ろからなんかヤバい気配と破壊音と、なんか大質量が迫ってくる感じ!

 

 あ、火が! 火が! くぁwせdrftgyふじこlp!!!

 

 

 私は捕食者の気配から必死に逃げて、素っ裸のまま助けを求めた。具体的にはヤミ殿とKOS-MOS殿に。

 

 

 彼女達が居る部屋に飛び込んだ。ぶった切られた。ヤミ殿の髪、KOS-MOS殿のレーザーブレード、背後から迫る美少女の炎の斬撃のトリプルアタックだった。

 

 

 

 

 

 

 

 いやー失敬失敬、こんな所でセクシーコマンドーする事になるとは思わなかった。

 え、セクシーコマンドーの方がまだ品性がある? 私はただ裸だっただけ? 御尤も。

 

 で。

 

 

 

「さて、コレに裸を見られて逆上したと言う事は分かりましたが、どうするつもりです? 脾腹をザックリやった事で、一応の償いはさせたと思いますが」

 

「不死が死ぬのなんて、大して珍しい事でもないじゃない。死に過ぎて亡者になるくらい死ぬんだし。記憶が無くなるまで殺さなきゃ、償いにはならないわ」

 

 

 物騒な事言うてはる。と言うか、真面目な話、使用中の札もかけられてなかったんだが…。

 

 

「そもそも、シャワールームが男女で分けられてないのはどういう事でしょう?」

 

「そんなの私に言われても知らないわよ。建てたヤツに言いなさい。札がかかってなかったのは………確かに私も悪かったわ。いつも私しか使わないから、すっかり気が緩んでた。…けど、それとこれとは話が別!」

 

 

 思いっきり関わりがあると思いますが。

 しかし、実際問題どうしろと。殺されても私達は死なないし、記憶を失えと言うのも無茶な話。流石に亡者になるまで死に続けろと言われると、私だって抵抗する。……あ、そう言えば私はまだ亡者だったわ。外見がMODで取り繕われてるだけで。

 

 

「む、それは…」

 

「不本意ながら、そういう話になるのであれば、私はこちら側に付きます。ついさっき、助けられたにも関わらず斬りかかった負い目があるので」

 

 

 そこは友情の為に助けてほしかった。友達?って疑問符にしないで。割と真面目に泣けるから。

 赤い美少女は暫し考え込むと、私に向かって何故かハンカチを放り投げた。

 

 …え、くれるの?

 

 

「違うわよ。決闘に決まってるじゃない」

 

 

 決まってるんだ。

 

 

「負けたら方は一生下僕。勝負の方法は、勿論コレ」

 

 

 私に剣が突きつけられる。それ、殺害予告とどう違うんですかね。いや殺害されても大したことはないけど。

 …ああ、成程。死んでも死なない私達だし、記憶処理だって実質不可能。だったら自分の監視下におこう、と言う事か…。

 

 

 …ヤミ殿、KOS-MOS殿、手助けを…。

 

 

「認められれば吝かではありませんが……流石にそこまで譲歩する気はなさそうですよ。元はあなたが撒いた種です。自力でどうにかしなさい。…あまり無体な扱いが続くようであれば、その時には手を貸してあげます」

 

「私は対グノーシス専用兵器ですので」

 

 

 不死はグノーシス扱いしてもいいと思うって、初対面の時に言ってたやないかい。

 ぐぬぬぬ、逃げ場無し。

 

 しかし、私と彼女が戦って勝ち目はあるか? …率直に言うが、全くと言っていい程無い。

 改めて見て分かったが、彼女は相当な使い手だ。才能がある上に、長い習練を積んでいる。ここの体育館で一人、延々と剣を振り続けていたのかもしれない。そういう設定なのかもしれない。

 

 むぅ…泣き言言っても仕方ないが、どうしたものか。

 いや、彼女以上の使い手(多分、だけども)に勝った事はあるんだ。多分、正面からの戦いなら、不萎教区に居た鎧を着こんだ女騎士の方が強いと思う。同じ炎の剣の使い手のようだし。…あの時は、素質を見抜いてアナル狂いにしたんだよなぁ…。

 ただ、怒りのあまりにブーストされてるみたいだし、何より多分、彼女の元となった個体はボスクラスの敵キャラだ。それだけ強力だと思って間違いない。

 

 やっぱり勝ち目が見えてこない。

 

 

 私が悩んで「どうにもならない」と結論を出したところで、彼女が決闘を取り下げてくれるはずも無し。

 体育館のド真ん中で、私は彼女と向かい合った。

 

 

「逃げなかったのだけは、褒めてあげる。覚悟はいいわね」

 

 

 あまり良くない。

 

 

「一応言っておくけど……負けたらそこの売店のお姉さんが持ってる、貞操帯を付けさせるわ」

 

 

 覚悟完了、絶対逃げ切る。

 

 

 

 なんて考えたところで、私の戦闘力が上がる筈もない。出来るのは、必死に逃げ回ってチャンスを伺う事だけ。

 …剣閃よりも、乳袋の方がよく目に入ってしまうなぁ。

 

 とりあえず口先三寸で火は封じた。いやだって木造の体育館で炎の剣なんて振り回したら、あっという間に全焼で決闘どころじゃなくなるもの。

 それでも、剣の腕は素人考えで太刀打ちできるような、半端な代物ではなかった。

 

 何よりも、外見からは想像もつかない凄い腕力を持っている。一回だけ、借りた竹刀で打ち合ったのだが、いともあっさりとぶっ飛ばされてしまった。

 …真剣対竹刀という時点で決闘としてはどうかと思うが、私の場合この程度の武器じゃないと装備できないんだよね、ステータス的に。真剣って重いのよ。だって合金の塊だもの。

 

 ともあれ、私は試合放棄と判断されない程度にちょくちょく反撃し、必死こいて攻撃を避ける。

 逃げるしか能が無いのかと挑発されもしたが、実際正面からの殴り合いでは、私にはその程度しかできない。

 

 

 本当に、ただ逃げる事しかできない戦いだったが…勝ちの目があるとすれば、持久戦だけだった。…KOS-MOS殿の考察が正しいのであれば、だが。

 

 KOS-MOS殿曰く、赤い美少女の体から、大量のエネルギー反応が検出されたそうだ。それがソウルなのか、もっと別の何かなのかはともかくとして、彼女の体格からは想像もできないパワーは、そのエネルギーを使用したものだと考えられる。

 そのエネルギーが尽きるまで浪費させられれば、彼女は見た目同様の力しか発揮できなくなる………の、かもしれない。

 

 彼女にしては随分フワッとした説明だったが、私に出来る事は、この説に賭けて、エネルギーが尽きるまで逃げ回る事しかできない。この説が無くても、逃げ回るしかないけども。

 

 

 …しかし、その甲斐はあったようだ。彼女に焦りが見えてきた。

 攻撃の手数こそ増えたものの、荒っぽくなり、精彩を欠いてきた。思っていた以上に、彼女の力はエネルギーを消費するらしい。

 

 

 

 

 

 それはいいんだが。

 

 

 

 …なんか、彼女の目付きが変わってきたような。最初は怨敵を見る目、次は逃げ惑う臆病者を見る目、更には弱いのに仕留めづらい非常に面倒くさい雑魚を見る目を経て…………何と言うか…その、ご飯を見る目?

 

 

 …ひょっとして、消費したエネルギーを補填しようとしている? その為に私ご飯? カニバリズム?

 炎が操れるだけの、健全な剣術美少女だと思ってたら、とんでもない地雷が隠れていた。

 

 いや今更食われる程度、あんまり大した事では……事では…………あるな。殺された後に死体を食われるのはどうでもいいけど、生きながらにして食べられるのは怖い。

 ついでに言えば、食われた時点で勝負は負けとなるので、貞操帯も嫌だ。

 

 …あ、でもこの子に貞操帯を付けられるシーンを想像すると、ちょっとムラッと来た。

 いかん、勝負の最中だと言うのに、愚息がちょっと大きくなってしまった。

 非常に動きにくい! 必死こいて逃げてる間に、これは致命的。我ながら何という間抜けな理由で自爆してしまうのか。

 

 

 

 …あれ、剣が止まって……視線が私の股間に集中してるんですが?

 

 

「…一つ、見誤っていたようですね。エネルギーが尽きれば空腹になり、食事によって補填を求めると思いましたが………貴方の精によって補填しようとしているようです」

 

 

 マジで!?

 

 

「不可思議な話ではありますが、あのスライムも貴方の精を取り込む事で急激に成長しましたし、何か特異な性質でもあるのかもしれませんね。…案外、それこそが不萎区の試練で得た力だったのでは?」

 

 

 他人事のように淡々と推測を述べるKOS-MOS殿。

 正直、その推測はどうかと思う。と言うか、精、或いは快感によってエネルギーが補填されるとするなら、あの子は毎晩毎晩自分で…? そう言えば、売店の人妻が貞操帯とか持ってるの知ってたな。…ひょっとしたら、ローターとか自分で買って使っているのかもしれない。

 想像したら、益々ナニが固くなってきてしまった。

 

 

 が、そういう話の展開に持っていけるのなら、私にも勝ち目がある! さぁ、セックスバトルだ!

 

 

 

 

 

 

 赤い美少女は、性欲強くてMっ毛が強かった。

 

 

 

 いや待て待て、別に即落ち2コマとかではないのだ。チョロインではあるかもしれないが、そうではないのだ。

 本当にね、もう一騒動あったんだよ。

 

 赤い美少女が、エネルギーギレの為か、本格的に焦って、理性が塗り潰されかけてきた頃の事。突然、私と彼女は、上から落下してきた『何か』に包まれた。

 何となく覚えのある感触に嫌な予感を覚えつつ見てみると……巨大化して凍らされていた筈のスライムだった。

 勿論、スライムに私達の事情など関係ない。認識しているかすら怪しい。

 

 

「凍らせた部分は外殻のみだったようですね。無事だった本体だけが、凍った体を突き破って出てきたようです」

 

 

 他人事全開で見てないで、助けてKOS-MOS殿! ヤミ殿は…スライムが出てきた瞬間に、体育館の外まで飛び出していってしまった。

 

 

「助けるのは構いませんが、よいのですか? 勝負の途中ですし、ようやく勝ち目が出てきたところだと思いますが」

 

 

 いやそんな事言ってる場合では。

 場合では…………あるな!

 

 

 スライムにぬるぬるとまとわり付かれる赤い美少女。運動して全身に汗を掻いたためか、スライムの全身愛撫は一層激しいものとなっている。

 敏感な場所、汗腺付近を容赦なく責められる性感を、私はよく知っている。何せ尻やら尿道の中まで入り込まれたからな!

 

 当然、赤い美少女もその被害にあっている訳で。乱れた衣服の下に潜り込んで蠢く、スライムの腕(?)や舌(?)や触手が非常に艶めかしい。

 エネルギー低下の影響で性欲が強められている事もあるだろうが、赤い美少女はついついその性感を受け入れてしまいそうになっている。

 

 

 

 つまり?

 

 

 スライムに襲われる強気武術系美少女が、快楽に襲われながらも抵抗しようと頑張っています。無駄だと分かっていながら剣を必死に手放さない。くっ殺とか超似合いそう。

 

 

 これは勝負とか私が死ぬとかどうでもいいから、じっくりと見届けるのが人の道というものでしょう!

 そして、必死に抵抗する彼女を、ここぞとばかりに手籠めにするのが不死の道!

 さぁ、諸共にスライムに襲われながら、決着をつけるとしましょうか!

 

 

 

 アッーーー!!!

 

 

 

 …このような流れで、私と彼女は決着をつけた。

 とりあえず勝負は私が勝った…と言う事になった。最終的には私も彼女もイキすぎて篝火行になったので実質相打ちだと思う。篝火行になったのは、タッチの差で赤い美少女が先だ。

 と言うか、スライムの横槍があったので、普通はお流れじゃないかなぁ…。

 

 ちなみにそのスライムは、スパイシーな彼女が連行していった。この短時間でスライムが好む味付けと言うか料理を開発したらしく、暫くは大人しくさせられそうだ。ただし、私の精液を探知した時は除く。

 

 話を戻すが、どういう訳だか赤い美少女は、引き分けやお流れには一切賛同せず、彼女自身の敗北を主張し続けた。

 確かに、スライムに襲われている時の彼女を討ち取る事はできたけど、そうはせずに…しかも助けもせずに、そのまま襲い掛かったんだから、弁護されるような理由も無いと思うんだが…。

 

 しかし、妙に頑固な彼女に圧され、自分の勝利を承諾してしまった私は根性無しだと思う。…なんか変な表現だけど。

 まぁ、私も下僕と貞操帯は免れたし、彼女も何か納得していると言うか役得を見つけたみたいだから、良しとしよう。

 

 

 …彼女の役得?

 

 

 

 …Mっ毛強いって言ったでしょ? うん、目覚めちゃったみたいなんだ。

 だからと言う訳ではないが……いや、そうだからなのか……今、彼女には貞操帯ではなく、隷属の証として首輪がつけられている。

 断じて言うが、私がやったのではない。いやつけてくれと頼まれて承諾はしたが、自分から提案はしていない。

 

 ついでに言うと、首輪は売店の人妻が持っていた。料金代わりに、並べてヤッた。彼女もMっ毛が強いようで、大層喜んでくれました。

 

 

 

 

 …何だかんだで、商店街はクリア…かな? 赤い美少女が、この区画のボスであればの話だが。

 

 

 クリアしたところで、何処に行けばいいという情報が無いんだよなぁ。

 よし、であれば暫くこの商店街を満喫しよう。

 

 と言うか、商店街だ、商店街。絶倫チャレンジなんて意味不明なイベントがあっても、普通の品も置いているのだ。

 これまで渡り歩いてきた区画との交流が出来るようになれば、きっと皆の生活も豊かになる。

 

 人はセックスのみに生きるに非ず。美味しい食べ物、楽しい書物、暖かい服、刺激的な音楽、知らない人、ずっと会ってなかった懐かしい人。未知との出会い。少しずつ変わっていく日常。そしてその中にある、少しばかりアブノーマルな、何よりも気持ちいい非日常。

 それこそが、長い時を否応なしに生きる事になる不死に、何よりも必要な物である。

 

 例えそれが、遠からず全てに飽きてしまうまでの、一時の退屈凌ぎでしかないとしても、それこそが不死が長く自我を保つ秘訣である。

 

 

 だから私はセックスをする。私の楽しみだけでなく、皆の為に。

 その為に、私は皆の日常を豊かにしようとする。本当に楽しく気持ちがいいセックスは、衣食住に加えて精神を満たしてこそ行える。

 

 それが、戦ったり、働いて生活費を稼いだりする事ができない、私に唯一できる事である。

 私は、エロゲ脳なのだから。

 

 

 

 

 

 




城下淫乱有閑人妻層~異世界風俗街

苔を売る商人…星輝子(アイドルマスター)
亡者の料理人1…レナ(ひぐらしのなく頃に)
亡者の料理人2…アニス・シャオチャ(クッキングファイターハオ)
呪術師ラレンティウス…サーリャ(ファイアーエムブレム)
スライム…スー(モンスター娘の居る日常)
犬ネズミ…(王)…ナズーリン(東方プロジェクト)
ソルロンドのレア…インデックス(とある魔術の禁書目録)
ソルロンドのヴィンス…神裂カオリ(とある魔術の禁書目録)
ソルロンドのニコ…麦野沈利(とある魔術の禁書目録)
バジリスク…蛙吹梅雨(僕のヒーローアカデミア)
ゼナのドーナル…ネネ(ドラゴンクエスト4その他)
トゲの騎士カーク…桂花(恋姫無双)
アストラのソラール…再登場。金色のヤミ
カリムの騎士ロートレク…再登場。KOS-MOS
貪食ドラゴン…ステラ・ヴァーミリオン
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