※この作品はR-18です。

Day Walker   作:美砂

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Day Walker 60

 はい。おはようございます。

 蓮君のお陰で、すっかり開発されたオジサンが通ります。

 

 セックスダイエット?あぁ、そりゃ痩せるわな。あんだけ、濃厚だとね。・・・痩せる前に身体が壊れます。玩具は、一回につき1個まで。と約束しました。

 

 飲めるようになったコーヒーを啜りながら、頭の中で、スィーツを浮かべる虚しさ。

 もう、週1回で良いから解禁してくれないだろうか?はぁ。ケーキ屋が目の前にあるのに。

 

 「カキ氷、食べたい・・・」

 「砂糖水だぞ、アレ。駄目。」

 ううっ。数少ない嗜好品が取れない。

 

 「華っ!お帰り!あれ?健太は?」

 「急に出張入って、今、アメリカだわ。」

 あらら。夏休み返上ですか。

 「ん?なんか痩せてない?」

 「うん。今、スィーツ禁止令が出てる。運動もしたから、痩せた。」

 「なんで、スィーツ禁止?」

 精液まで甘いとか言える訳ない。

 「糖尿になるかもって、蓮から言われた。」

 「ディウォーカーが糖尿?なる訳ないじゃん。不老不死なのに?」

 俺もそう思う。

 「俺達は、ならないかも知れないけど、凛は少しタイプが違うしね。それに、精・・・」

 勿論、股を蹴り上げて黙らせた。

 「・・・!イテェよ!使い物になら無くなったらどうすんだ!」

 「どうもしない。」

 睨み合い。それ以上、言ったらまた蹴るからな。

 「ま、まあ、姫が逞しくなったから、別に良いけど。」

 確かに、図太く逞しくなったな。1人を相手して、別れたり引っ付いたり。初めての事ばかりだ。

 「クソッ、マジイテェ・・。」

 腰を叩きながら、リビングに戻る。

 

 「華だって、健太、尻に引いてるだろ?」

 「あら、失礼ね。三歩下がって、夫を立ててます。」

 「嘘ぅっ、想像出来ねーよ。」

 「何?私からも蹴られたい?」

 「いや、すいません。いいです。」

 「昇進したからさ、色々面倒くさい。奥さん達の付き合い。」

 あぁ、そうか。若くて昇進したから余計に面倒だろうな。

 「あぁ、奥さん達で序列とか出来ちゃうわけ?」

 「まぁね。あるみたいだけど、そう何十年も務める訳じゃないから、無視してるわ。」

 そう、歳をとらないから周りから浮き出したら転職しなきゃいけない。勤め人は大変だ。

 「そうだ、また良かったらモデルやらない?ネットじゃ全然、人気衰えてないのよね。」

 ふーん、確かに2ちゃんねるでも騒いでたな。

 「まぁ、気が向いたらやるよ。」

 

 「もうさ、2人暮らしだからさ、気にならないのかも知れないけど。目につく所にドサッとアダルトグッズ置いてるのはどうかと思う。」

 

 ・・・・。

 部屋の片隅に、置いてる。あの馬鹿。寝室に片付けてって言ったのに!

 

 「私、疲れたから昼寝するわ。夕食出来たら起こして?」

 「ほーい。お疲れ。」

 

 「俺、片付けてって、言ったよね?」

 「ちょっと忘れてただけじゃん、そんな怒んなよ。」

 復縁?して、結構、口論が増えた。喧嘩になったり、抱え込まない為に思ってる事は、出来るだけ言うって決めた。

 「だらしなさすぎ。こんなん娘に見られた俺の気持ちわかる?」

 「そこまで、怒る内容?凛も気がついてたなら、寝室に放り込めばいいじゃないか。」

 うう、確かにそうだけど、触りたくない。

 結局、殆ど蓮が正論言って終了。頭の回転が速い。

 「あ、そういえば、ローション切れそう。買いに行かなきゃ。」

 いや、もうその話題はやめて。

 「面倒いな。ダースで買うか。」

 ・・・・頭ん中、エロしかないんか。って、速攻で買いに行ったぞ。華が帰ってきてるのに。しないからな。絶対。

 

 夕食も出来た。華起こすか。てか、蓮が帰って来ない。近所なのに1時間も。

 

 携帯が鳴る。なんかドキッとする。

 知らない番号だ。

 「はい。もしもし、どちら様ですか?」

 〔私、◯◯警察の者です。蓮さんの同居人さんですか?〕

 「・・・はい。同居人の凛です。何かあったんですか?」

 胸騒ぎがする。ドキドキが止まらない。

 〔実は・・・で、事故が起こりまして。〕

 いつの間にか、隣に華が居た。

 「れ、蓮は、今どうなってるんですか?」

 「代わって、パパ。私話す。」

 「もしもし、同居人の娘です。父が少し動揺してるので、私が話し聞きます。」

 

 ソファーに座って落ち着かなきゃ。大丈夫。ディウォーカーだ。死にはしない。大丈夫。

 

 「姫、落ち着いて聞いて。踏切で立ち往生してた車と運転手助けようとして、列車に轢かれた。残念だけど、運転手は即死。蓮は重傷だけど、生きてる。てか、死ななかったのが謎らしいわ。首折れてるらしいのに。」

 身体が震える。ディウォーカーだ。死にはしない。回復も早い。だけど、頸椎骨折?酷いな。

 「取り敢えず、着替えとか身の回りの準備しましょう。それから病院ね。わかった?」

 「あ、あぁ。わかった。」

 当面のタオルや洗面具とか詰め込んで、病院に向かう。

 

 蓮はまだ意識が戻ってなかった。体には沢山のチューブ。

 心臓は止まってるから、人工心肺で動かされてる。コルセットが痛々しい。俺ならもっと早く回復出来るのに。代わってやりたい。

 

 「病室に入れますか?」

 「はい。同居人の方ですよね。蓮さんのご家族は分かりますか?」

 「彼には親族はいません。みな亡くなってます。」

 「そうですか。では、身元保証人は・・」

 「俺がなります。」

 入院手続きをして、蓮が眠る病室に入る。

 「私、ロビーにいるから。」

 「うん。ありがとう。」

 

 病室で2人っきりになる。なんか、嫌な最後だったな。つまんない事で、言い合って。

 「蓮?聞こえるかな?来たよ。偉いね。助けようとしたんだって?俺なら立ちすくんで出来ないよ。」

 皆んな人間と思ってるけどディウォーカーだ。小さな傷が薄くなるのが分かる。

 「大丈夫。少し休めば治るよ。毎日、来るから。」

 傷に響かない様に優しく頭を撫でる。看護師、見てないな。

 蓮の顔にキス。器具が付いてるから、唇にはキス出来ない。

 「今日はもう、帰るよ。痛いだろうし、ゆっくり休んで。」

 

 「お待たせ。ごめんな?折角、帰省したのに。どこか行きたい所ある?」

 「無理しないで。ノンビリしに来たのよ。姫は、蓮に付いてやって。家の事は私がやるから。」

 「・・・ありがとう。」

 緊張の糸が切れた。想像より酷い状態だった。頭はきっとパックリ切れたんだろう。髪を剃られ縫われていた。首も折れてる。列車に直に轢かれたらしい。両手両足もギプスで固定されてた。無傷な場所が無い。

  ホロホロと涙が溢れた。

 「私が運転するから。ね、帰ろ?」

 「うん、ごめん。」

 

 その日は眠れなかった。ジッとソファーに座って朝を迎えた。

 「姫、寝ないと。蓮は死なないし、回復する。時間が多少かかるとは思うけど。だから、自己管理はしっかりして。」

 「・・・うん、そうだね。少し寝るよ。昼から病院に行くから。」

 「そうね。それが良いわ。」

 ベッドに横になるが、眠れる筈も無く。

 どうしたら、良いんだろう。俺なら血液を飲めば、身体回復能力で数日も掛からないだろう。だけど、蓮は違う。血液を必要としない代わりに、回復が遅い。死にはしないがダメージまで完璧に回復するだろうか。

 

 昼から、蓮の元へ行く。病室に入ろうとしたら、担当医から声を掛けられた。

 「少し、蓮さんの状況について、御説明したいのですが。」

 「はい。分かりました。」

 個室に入って、MRIやCTの画像を見せられた。

 「事故の衝撃で頭部裂傷で、骨折もしています。それで、その傷口から、脳の一部も欠損しています。」

 欠損?脳が?傷は回復する。だけど失った物は回復するのか?わからない。わからない。

 「今、人工心肺で生きていますが、どの位持つかわかりません。それに費用が莫大です。ご家族がいらっしゃらないので、貴方に決めて頂かないといけない時がきます。よく考慮の上、検討して下さい。」

 決断?器械を外して、死なせるの?出来るわけ無いじゃないか。

 

 「蓮、来たよ?聞こえる?今どの位、回復してる?早く起きないと、器械取られちゃうよ。ねぇ、起きて?蓮。蓮・・・」

 自然と涙がこぼれた。

 

 いつの間にか寝ていたらしい。髪を引っ張られてる。あれ?誰に?

 「ん?・・蓮?蓮、起きたの!」

 目がしっかり開いてる。ギプスから出てる指で髪を引っ張ったんだ。回復、早い!ナースコールを押して、意識が戻った事を知らせた。

 担当医も驚いてる。そりゃそうだ。脳の一部が無い。蓮も意識は戻って器械は外されたが、言葉が出ない。多分、脳のダメージだ。

 「蓮、ゆっくりでいい。ゆっくり治そ。」

 瞬きで、返事する。会話が成り立つ。大丈夫。

 

 日々、回復していく。人間並みじゃない。病院側は、驚きを隠せない。だけど流石に骨折は簡単に治らないみたい。

 「単純な骨折ではありませんからね。治り方は異様な速さですが、骨は時間がかかるでしょう。」

 ふむ。そうか。確かに、両手両足もまだ折れたままだ。事故から1週間。華は結局、家事して夏休みを終えた。

 「何か欲しい物ある?」

 病院のスタッフにディウォーカーだと説明しても無駄だろう。俺は蓮のネックレスに触れ、蓮の考えてる事を読む。蓮が以前俺にした様に。

 (凛が欲しい。凛とエッチしたい。)

 「・・・・。」

 な、殴りたいけど、怪我人だもんな。うーん。その希望には添えない。

 

 頭の傷も塞がり、ホチキスが取られる。後は、脳の回復と骨折。ICUから、一般病室に移動。生命保険も高額なのに入っていて、貯蓄も目が点になるくらいあるから、個室の1番良い部屋を蓮は希望した。スゲ~な。ホテルみたい。

 首から下がまだ動かないが、排尿とかは自分で出来るらしく、オムツしてる。

 「赤ちゃんプレイだな。」

 クスクス笑うと、キッと睨む。やはりオムツは、プライドに引っかかるらしい。目でネックレスに触れって合図してる。何だ?

 (勃起してるから、慰めて。)

 「は?はい?何で勃ってんだよ。どっから回復しとるんじゃ!」

 まだ、言葉出ないのに、下半身から回復っておかしくないか?

 

 「蓮、おはよ。」

 家事を済ませて、病室に通うのが日課になった。事故から3週間。まだ、言葉は出ない。でも、ネックレスで意思疎通が出来るから特に不便は感じない。上半身が少し動くようになった。案外、回復早いんじゃないか?腕のギプスは取れた。後は、足が治れば、リハビリだけだ。

 「列車に轢かれたのに、やっぱ回復早いな。」

 蓮の手が俺の手を取り、ネックレスへ。

 (だけど、助けられなかった。悔しい。)

 蓮の瞳が涙で溢れる。

 「そうだね。そうだ。亡くなってるんだ。でも蓮の所為じゃないよ。」

 目の前で、人が死ぬのは心に傷を残す。俺も時々、ケンの最期を想い出す。

 蓮の唇にキスをした。事故以来だ。だけどいやらしいキスじゃない。同じ哀しみを持つ者として、分かり合える印のキス。

 

 の、つもり。俺は。でも、蓮は違ったみたいだ。手で、俺の下半身を弄ってる。

 「コラ。ここ病院。エッチは無しだ。」

 ムッとした顔。さっきの泣いてた同一人物か?バッと布団を捲ったら、はい。蓮君、臨戦態勢。何でだよ。何で下半身から回復するんだよ。

 (凛、乗っかって?)

 アホか。やらない。泣き真似しても、しないぞ。

 また、強引にネックレスへ。

 (じゃ、口、口で良いから!)

 そう言う問題じゃないんですが。はぁ。仕方ないから、その、リ、リクエストに応える。仕方ないんだ!もう!鍵を閉めるためにベッドから離れた。溜息を気づかれないようにつく。

 

 髪をかきあげ、見えるように口に含む。すごく熱い。頭を上下させて、手を添えて蓮を愛撫する。蓮は久々で、気持ちいいのか、顎を上げ、ウットリしてる。強弱をつけて、バキュームすると、腰が浮いた。

 (やっと腰まで動かせる様になったか。)

 少し嬉しくなった。先走りが溢れてきた。強く扱く。長々とやってられない。いつ、看護師が来るかわからない。

 「・・・ぁ・・ぅ・・」

 微かだけど、声が漏れた!声出る!あれ?エッチした方が回復早いの?

 強く吸い上げたら、蓮が俺の頭を抑えて身体を丸めて小刻みに震えた。もうすぐイクな。味が変わった。

 「・・ィ・・ぁ・・」

 ブルブルッと震えて口内にほろ苦い味が広がった。

 

 コンコンとノック。ヤバイ。慌てて布団を掛けて、お茶飲みながら、鍵を開ける。

 「す、すいません。お待たせしました。」

 「いえいえ。大丈夫ですよ。検温です。」

 な、何とかセーフ。ん?蓮が看護師に分からない様に合図してる。何?俺の下の方、指差す。

 ・・・はい、分かりました。俺も勃ってました。慌てて上着を羽織り、何とも無いように振る舞う。

 (何で俺、勃ってんだよ。恥ずかしい。)

 「あら、上半身も動かせる様になられたんですね。凄い早い回復ですね!あと少し頑張りましょう!」

 俺は少し離れて作り笑顔。バレたら出禁だぞ。多分。

 

 足の回復がほかに比べて遅い。粉砕骨折と聞いた。手術も大変だったらしい。

 今はベッドの上で腕と上半身、言語リハビリをやってる。単語が抜け落ちてるけど分かっていない訳じゃない。思考はハッキリしてる。まぁ偏ってるけど。

 「り・・り・ん?」

 「うん、何?」

 ネックレスが早いから、ネックレスで読み取る。

 (凛の口で、舐めたい。)

 は?何言ってんの、いや、考えてんだ。

 (ディウォーカー同士の血液の交わりはダメだってガブリエルが言ってたけど、凛のその、精液飲んだら回復早くなるかも)

 何故、そう言う思考回路になるか理解し難い。ダメだっつーの。

 (試したい。お願い!)

 ・・・・。実験したいのか。確かに蓮とそのエッチしたら、蓮の体液は、身体が吸収する。だけど回復に繋がるか分からない。

 う~ん。どうしようか。昼の検温も終わったし、リハビリは今日は無い。

 えぇい。仕方ない。蓮はベッドを倒して、その俺の下半身の高さに合わせて待ってる。鍵を閉めて

 「い、一回、一回だけだからね?」

 ズボンのチャックだけ開いて、ダランと萎えてる息子を引っ張り出す蓮。口と手で、舐めて扱く。約1ヶ月振りに触れられて、直ぐにガン勃ち。立ったまま、やられるって初めてじゃ無いかな。蓮に下半身ごと吸い取られそうだ。気持ち良くて、恍惚になる。

 「んっ、ハァッ!な、何か咥える物!ヤバイ、声出る!」

 慌ててタオルを咥える。

 「・・んっ、ハァッ・・」

 指が後孔を摩る。

 タオルを取って

 「だ、駄目!後ろ触らないで!」

 また、タオルを咥えて声を殺す。

 蓮は弱い所知り尽くしてる。先端のパクパクしてる口を中心に強く吸う。久々だから、保たない。

 「・・ふうっ!ンンッ!・・」

 蓮の頭を自分に押し付けてビクビクッと震える。蓮の口内に白濁した体液を放つ。

 ゴクンッと飲み込み、まだ昂りに残るモノまで吸い上げる。

 「ンンッ、蓮、強いっ!」

 カクンッと力が抜けて、床に座り込んだ。

 「ハァッ、ハァッ、ひ、久々だから、凄いな。」

 「・・ん~、あ~。・・・。予想的中。」

 ふ、普通に喋ってる!さっきまで片言だったのに!

 「頭は使わないと意味が無い。」

 いや、そうだけどさ。下半身から回復して、精液飲んで更に回復って。蓮らしいっちゃ、蓮らしいけども!

 

 出禁にならない様に、時々そのお互いを口で慰めて、回復を早める。勿論、何もしないより早くなって、看護師や担当医は、茫然としてる。当たり前か。首折れて粉砕骨折した脚が5週間で完治した。脳も、何度撮影しても欠損した筈の部位が再生してる。技師も頭を抱えてる。

 申し訳ないな。俺達、人間じゃ無い。今や、何で入院してるの?みたいな状態。病院側は、余りの回復の速さに、色々検査したがってたみたいだけど、丁寧にお断りして退院した。

 

 歩いて退院出来るなんて、初日には考えられなかった。障害が残ってもちゃんと世話する覚悟はあった。

 「うーん。一夏、損したな。」

 「そんな事ないよ。ノンビリした夏休みと思えば良い。」

 「そう?沖縄とか行きたかったんだけど。」

 「いつでも行ける。元気なら何処でも行ける。」

 自然と笑みがこぼれる。筋肉少し落ちてスリムになったけど、直ぐに戻るだろう。

 

 「ふ~ん。何処でも?」

 「うん。何処でも。何で?」

 「じゃ、退院祝い貰ったから行くか。」

 「ん?何貰ったの?」

 「入院中に、華からお見舞いのお手紙とぉ・・・コレ!」

 「・・・・・。」

 また全国チェーン、レジャーホテル・・・無料券!?格上げしてるじゃないか!

 「・・・華、マジで何処からこんなん、手に入れるんだろ。」

 「温泉はリハビリにもってこいだろ?何処でっも行けるっ♪」

 「・・・行きたくない・・」

 「駄目だなぁ、男が言う事、コロコロ変えちゃ。あ、ホテル行く前にドンキね。玩具無い。」

 

 ホテルもドンキも行きたくないです。

 

 

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