※この作品はR-18です。

Day Walker   作:美砂

82 / 105
Day Walker 82

「ちゃんと調べた。」

 「・・・何を?」

 「妊娠中のSEXについて。」

 調べたんだ。俺、性欲無いんだけど。

 「ちゃんとゴム付けて、ソフトなSEX、かつ、妊婦側の体調を鑑みて、やる事。らしい。」

 「体調は、別に良いけど、性欲が無いよ。エッチしたくない。」

 「いやいや、それはしてないから分からないんだよ。中には敏感になって回数増える人もいる。」

 うん、わかった。分かったけど、寝起きにする会話じゃないよね。

 「産まれたら、育児メインじゃん?俺、放置気味になるの分かってるから文句は、言わないよ。だから、まだ産まれる前までは、イチャイチャしたい。」

 「とりあえず、朝飯にしない?」

 

 仕事、放ったらかしで俺にベッタリ。子供が増えるってこういう意味なんだな。

 「・・・蓮、手。まだ、午前中。」

 「時間なんて関係ないよ~。ね、エッチしよ♡」

 

 少し目立ち始めたお腹。よくこんな身体に萌えるよな。

 蓮が、丁寧に前や後ろを舌で愛撫する。

 「胸は、あんまり触っちゃ駄目らしい。だから、下だけ触るね。」

 そうなんだ。知らなかった。俺は華が腹に居た時は嫁に手を出さなかったタイプだから、分からない。

 「んっ、ふぅ、あ、あぁ、んっ!」

 「ん?思ったより敏感になってるね。まだ指も入れてないのに、イキそうじゃん。」

 「はぁ、んっ、分かんないよっ!」

 舌で秘孔を蹂躙されただけで、もう、身体が蕩けてる。

 「指、欲しい?」

 「・・・指、指じゃないのが、良い。」

 「・・ん、分かった。ゆっくりね。」

 ゆっくり蓮の昂りを秘孔に挿入する。

 「お腹、苦しかったり張ったりしたら、すぐ止めるから言ってね。」

 「うん。」

 優しくピストンが始まる。久々だから身体が喜びもっともっとと欲しがるのが判る。

 「も、も少し強くても良いっ。」

 「うん、凛、欲しいんだね。」

 「・・・うん。欲しい。蓮が、欲しい。」

 リズミカルに突き上げてくれる。

 「あぁっ!ん、あ、あぁ、イ、イイッ!」

 「妊婦姿でも、充分魅力的だよ、凛!」

 「んあっ、はぁ!クゥッ!ハァッ、ハァッ!」

 「凛、イイよ、俺も気持ちいい!」

 「あ、んっ、んっ、ハァッ、あぁ!」

 下半身がジンジンしてきた。せり上がる感覚。

 「ん、んあっ、れ、蓮!イ、イキそっ!」

 「早いなっ、まだ俺平気だけど、凛は平気?」

 「うん、へ、平気っ!あ、あぁっ!イ、イクッ!イっちゃう!」

 ブルブルッと震え、久々のメスイキ。蓮はまだ頑張って、突き上げてくる。

 「ヒッ、クゥッ、ンンッ!ハァッ!イ、イってる!イイッ!」

 身体が敏感になってる。激しくないのに、イキまくってる。

 

 数回メスイキをして、蓮も果てた。

 「ハァ、凛、全然身体変わらない。いや、いつもより敏感になってるね。」

 「んっ、ハァ、そ、そうだね。」

 ヌルっと引き抜かれる。ローションが、トロッと溢れる。

 抜いた後も、秘孔を、指で愛撫。

 「あ、んっ、もう駄目だよっ、蓮、指。」

 「あったかくて、ヌルヌルして触りたくなる。」

 「・・・もっと欲しくなったら、チビがきつくなるよ。も、止めて?」

 「ん、わかった。腹、大丈夫?張ってない?」

 「うん。大丈夫。」

 (心配するなら、やらないで欲しいんだけどなぁ)

 

 久々のエッチで、疲れて寝てしまった。

 起きたら夕方。

 「ごめん、すっかり寝ちゃった。ご飯今、準備するから。」

 「ん。もうしたから、大丈夫。今日はすき焼き♪」

 あれ、材料みて分かったんだ。有り難いな。

 

 「な、明日、体調良かったら買い物行こう。安定期入ったし、出産準備していいと思う。」

 「それも分かるけど、母子手帳どうしよう。中学位まで使うんだよね。あれ。」

 「んー、男だし、普通に行ったら面倒だな。また、俺が能力使うか。ようは、書類の性別欄をクリアしたらいいんだよね?」

 「うん。シングルで産む人も居るからね。」

 「じゃ、明日行こう、帰りにモールに行けばいい。」

 

 ピンクのオーバーサイズのセーターを着た。

 「能力要らないんじゃない?」

 「居るよ、保険証、男のまんま。」

 ディウォーカーで病やなんかで病院を利用することは無くなったけど、死亡届出してないから、ちゃんと税金払ってます。

 「あ、生年月日も変えないとまずいよ。俺、60代だもの。」

 「そうか、まずいな。20代前半にしよう。」

 

 無事、蓮の能力で、性別と生年月日を操作して、母子手帳GET。

 「なんか嬉しいな。」

 「病院は、市内で少し遠いけど、事情は、エクソシストから話してあるから普通に健診も受けられるよ。」

 「え、本当?良かった。」

 「バチカンからしたら、純血のディウォーカーが産まれるんだから注目してるみたいだな。」

 「そうか、そうだよね。人間が産まれる訳無いんだ。」

 「そんな落ち込むな。人間らしく育てればいいだけだ。」

 「うん、そうか。そうだね。・・・チビ、良かったね。パパさんは、ポジティブの塊なんだよ。かぁちゃんだけじゃ、途方に暮れてた。」

 「足して2で割って丁度良いんだよ。な、チビ。」

 

 「蓮、買いすぎだよ。下着とオムツ、哺乳瓶とミルクだけでいいんだよ。」

 「いんや、コレ買う。可愛いじゃないか。性別関係なしに着れる。」

 「すぐ大きくなるから、そんなに要らない。」

 もう、手元にはデカイ紙袋数個ぶら下げてるのに、子供服売り場から、離れない。

 「あぁ、すいません。そこにある奴、全部下さい。」

 「いや、要りません。すいません。」

 

 蓮を引きずって売り場から離れる。

 「もう!お金あるからって、爆買いしてどうすんの?数ヶ月で着れなくなるのに。」

 「だって、可愛い。」

 「服買いまくる位なら、ベビーシートにベビーカー、買ってよ!」

 「あ、そうか。そっちが重要じゃないか。忘れてたな。」

 少し冷静になれよ。まだ妊娠6ヶ月のチビに何着、服買ったよ。もー。

 

 「腹、楽そうだな。マタニティの服も買った方が良くない?」

 「うーん、蓮のズボン、緩いからそれで済ませようと思ってるけど。」

 「今はいいけど、臨月じゃ履けないぞ。」

 「そうか。やっぱ、買わなきゃか。勿体無いなぁ。」

 「スカートだけじゃないみたいだよ。ほら。」

 「あ、こんなんも、あるんだ。」

 お腹が出てきても平気なズボン。

 「2着くらい買っとこう。これでキツイならスカートだな。諦めよう。」

 笑いながら言うなし。

 

 つわりもなく、腹が張ることもなく、かなり順調に育ってます。

 初めて健診に行った。最初は妊娠を確認するだけだったから、あまり覚えてない。

 「あれ、母親教室とかさ、受ける?父親も参加出来るらしいけど。」

 「うーん、どうしよ。男ってバレたら面倒だよ。」

 「そうか~、参加したかったけどなぁ。」

 

 「次の方、どうぞ~」

 医師は、イタリア人。エクソシストだ。

 通訳は蓮がやる。

 超音波で、確認。

 「成長自体は、普通の人間と変わらないって。順調だそうです。」

 「良かった。性別わかるかな?」

 「知りたい?」

 「うん。」

 

 「うーん、元気過ぎて動き回ってるからまだ分からないって。」

 「そっか。元気なら良いや。」

 日本人の医師も同席してる。事情が事情だけに関係者も選別されてるようだ。

 「次回から、こっちの日本人医師が健診するって。出産の時にまた来るらしい。」

 「うん、分かった。先生、よろしくお願いします。」

 「はい、事情は聴いてます。私も司祭ですから、安心して下さい。」

 

 「なんか、全部上手くいって怖いくらいだね。」

 「ま、いいんじゃない?産まれたら戦争だからな。万が一、産まれてすぐ能力に目覚めたら、それこそ、戦争だ。」

 あ、そうか。ディウォーカーで生まれて来るから何かしら能力がある。お気楽な出産じゃないや。

 

 

 まぁ、ずっと一緒に居るからたまには喧嘩みたいなのも蓮とする。

 「五月蠅いな、分かったってば!」

 その時、ブンッとテーブルの上にあった灰皿が飛んだ。

 

 「な、何?なんかした?」

 頭を振る。何もしてないし、物を動かす能力なんて持ってない。

 「サイコキネシス・・・?」

 「何それ?」

 「多分チビの能力だ。凛が怒りで高揚したからチビも反応したんじゃないかな。」

 それ、やばくないか?泣いたり怒ったりする度、物が飛び交うのかよ。

 「まさか、腹ん中いる時から、能力発動かよ。参ったな。」

 「と、とりあえず、喧嘩は出来るだけやめよ。あと、見える場所に割れる物は片付けて、プラスチックに変えなきゃ。」

 「んー、プラスチックは、安っぽいな。木製にしよう。教育にも良い。」

 「高いじゃん。」

 「安いプラスチックの買っても長持ちしないなら意味ない。なぁ、チビ、良いヤツが欲しいよなぁ。」

 カタンッとテーブルの上のコップが軽く動いた。

 「スゲ~な。やっぱサイコキネシスだな。腹の中から意志を伝えてる。」

 「金遣い荒いの遺伝しなきゃ良いけどな。」

 

 その後は、割れ物を買い換えて、出産準備もして、のんびりと過ごしている。

 

 「え~と、胎児でも昼夜は分かるって、夜は寝るみたいだね。」

 「ん?それで?」

 「腹ん中から意志を伝える位、育ってるって事は、昼間からエッチしたらチビに分かっちゃうって事だよ。」

 「あっ、そうか。」

 「そ、だから、日中のエッチ禁止。」

 「・・・はい。」

 

 かなり腹もでてきた。今まで来てた服が、パンパン。新しく買うのも勿体無いから、蓮連れてリサイクルショップに。

 「オーバーサイズのメンズ服、何枚か買って良い?」

 「うん、良いけど、こっち、マタニティのあるよ。」

 「・・・女服着たくない。」

 「ほら、これ、オーバーオール。ズボンもあるし。」

 「あ、本当だ。色々あるね。こっちが楽かな。」

 「そう思う。メンズのオーバーサイズ買っても、産まれたら着ないだろ?だったら、身体に優しい方を買った方が良いよ。」

 「そうだね。そうしよ。ん~、コレとコレ。」

 「リサイクルも侮れないな。ブランド品もある。」

 「そういう事。子供服なんてすぐ着れなくなるから、リサイクルで良いんだよ。」

 「半分位はね。でも新品も着せたい。」

 まだ妊娠7ヶ月半ばなのに、親バカ炸裂してる。

 

 

 夜になると、相変わらず俺を求める。う~ん、体位的にそろそろ辛いんだよね。ベッドの端に座らされ、前と後ろを丹念に口と指で弄る。

 「ねっ、蓮、悪いけど。もうそろそろエッチキツイ。」

 「うん、知ってる。楽な体位調べた。」

 あ、そう。入念ですな。

 秘孔が解れたら、横向きに寝かされた。

 「これなら、お腹キツくないでしょ?」

 「うん、辛くない。」

 「もう、深くは突けないから、浅めにするから。」

 「ん、わかった。」

 こんな体形になっても、その発情してくれるのは、少し嬉しかったりする。

 「あっんっ!ハァッ、うんっ、イイッ!」

 「うん、俺もイイよ、凛。」

 たしかに、多少物足りないけど、気持ちいい。ちゃんとイイ場所、狙って来るから激しくなくても、満足出来る。

 「はぁ、ん、あ、あっ、ハァッ、んあっ!」

 クゥッと背中が反る。

 「イキそう?俺も出そう!」

 「うんっ!イ、イクッ!んんっ!あぁ!」

 「俺も出すっ!」

 同時に震えて、達した。

 

 「ハァ、ん、でも、そろそろエッチ、休業しなきゃ。少しお腹が、張っちゃう。」

 「そうか。じゃ、もう産まれるまで我慢かな?」

 「だね。まぁ、本番じゃなきゃいいとは思うけど。」

 「おっ。マジですか?じゃ、ヨロシク!」

 ブチューとキス。うん、わかったから離れて。苦しい。

 

 出来るだけ、気分の上下が激しくなる言動は抑えて、冷静に会話。まだ腹ん中のチビなのに、チビのおかげで、喧嘩や言い争いが無くなった。子は鎹か。良い子に育つと良いな。

 

 「随分、大きくなったわね。」

 同じマンションに引っ越して来た華。忙しいらしくて、引っ越し以来。

 「うん、もうすぐ9ヶ月だね。」

 「触っても良い?」

 「勿論。」

 本当は産みたいよね。華。大好きな旦那の子。だけど、ディウォーカーになっちゃって産めない身体になった。なのに、父親が孕むなんて、なんの因果なんだろうか。

 「出産、私向かないわ。痛いの嫌いだし。姫が産んでくれるから、美味しいトコ取りね。」

 笑ってるけど、寂しそうだ。

 「ごめんな?本当は華が産む筈なのに。」

 「ヤダ、やめてよ。私、体形崩したくないし、痛いのやだし。夜中起こされるのも勘弁して欲しいわ。だから、今の若い奥さん、子供作らない夫婦増えてんのよ?」

 「え?そうなの?」

 「そうよ、だから私は現状で満足してるの。自分の時間もタップリあるし。変に勘繰らないで。そのチビちゃんは、姫の処に来るべくして来たんだから。」

 げ、現代っ子はクールなんだな。

 「私は兄弟が増えるから嬉しいのよ?私の予感じゃ、男の子だと思うわ。」

 「ん?なんで?」

 「んー、何となく。姫に似た女の子みたいな男の子。」

 ふ、複雑です。

 

 「そろそろ、38週に入りますから、管理入院しましょう。胎児も順調ですから、イタリアにも連絡を入れて、2週間後に予定帝王切開術で出産になります。」

 2人で病院に来て説明を受けた。

 

 「2週間かぁ。寂しいなぁ。」

 「どうせ、毎日来るんだろ?」

 「産後だって1週間位入院だろ?合わせて3週間かよ~、寂しいなぁ。」

 「週末、泊まれば?良い部屋取ったんだろ?」

 個室の高い部屋。ソファーが、ベッドになって、家族が泊まれる。

 「良いの?ヤッター♪仕事前倒しで片付けて、来るから。」

 「普通に働けよ。」

 「どうせ、凛も暇だろ?裕太も来たいってさ。」

 「え、うん、良いよ。病気じゃないからね。裕太に来て良いって伝えてよ。」

 

 さて、いよいよ男の俺が、母親になります。

 サイコキネシスは、アレ以来出てない。

 

 チビ、あと少しで、逢えるよ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。