※この作品はR-18です。

Day Walker   作:美砂

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Day Walker 89

 「なんで、怒らなかったの?」

 今日は、お泊まりした後、2人でモールにデートしに行った。

 「昨夜から、多分やるなって、分かってたから。」

 「へぇ、分かってたんだ。凄いね。」

 「凄くないよ。ローション、減ってた。」

 あ、持ってったのか。

 「多分、俺達が気が付いてる以上にSEX見られてるな。」

 「・・・・。」

 「それに今回は、確実に、テンから誘ってるだろ?隆君に知識はない筈。あっても、テンが経験者だからな。」

 そりゃ、隆君、怒れないわ。

 

 夏休みの間、お互いの家を行ったり来たり。たまーに、お泊りする位で意外と健全。

 「上手くいってる?」

 「うん。あのね、僕が誘うとね、こないだやったばっかだろ?体に良くないって、言われちゃう。これ、思いやりでしょ?」

 「そ、そうだね。思いやりだね。」

 何か、自分達を鏡で見てるみたいで居た堪れない。

 隆君が俺に近い感覚で、テンが蓮に近い。

 裕太の言ったエロい男に順調に育ってます。

 

 

 学校が始まり、夏休みみたいに頻繁に遊べないし、まぁエッチも出来ない。

 「ゔー、なんか苛々する!」

 「どした。何で苛々すんの?」

 「だって、2人っきりになれない!」

 ん~、ようはエッチ出来ないからか。

 「まぁ、それは仕方ない。自分で処理しなさい。」

 「やだよ。目の前に隆いるのに。」

 言う事が、もう蓮と一緒。

 「エッチする為に付き合ってる訳じゃないんでしょ?」

 「そうだけど・・・。」

 「なら、テンも我慢を覚えなさい。」

 

 

 「テン、力使ったな。」

 夜、寝付く前に蓮が言った。

 「どうして?」

 「鍵付きのキャビネット。開いてる。鍵壊してる。」

 「・・・。」

 「何?思い当たる節があんの?」

 「エッチ出来なくて苛々してたから、1人で処理しなさいって、言った。」

 「だから、玩具持ってったのか。」

 「子供の性事情、分かるのも複雑だね。」

 「そうだね。ちょっとね。」

 

 学校が始まって、2人っきりになれるのは、登下校だけ。だけど、同じクラスだから、いつも一緒。多分、隆より僕が隆に夢中だ。迷惑にならない様に気をつけなきゃ。

 「ね、天馬って、隆と付き合ってんでしょ?」

 クラスメイトから、言われた。焦る。

 「と、友達だよ。友達。」

 

 帰り道、

 「付き合ってんの、バレたら困るよね。」

 隆に確認。

 「いや、別に良いよ。バレた方が、テンに寄り付く奴が減って楽。」

 あれ?そうなの?

 「テン狙いの奴、結構多いから追い払う手間が省ける。」

 「知らなかった。」

 「俺が、相手って分かれば逃げるから。」

 「確かにそうだね。隆、強いしデカイから。」

 クスクス笑う。

 「あんまり、笑顔振りまかないで。また襲われる。」

 「その時は力使うよ。隆以外に触れられたくない。」

 「そっか。あんがと。」

 「でも、流石に隆の親にバレたらマズイよね。」

 「ん?もう言ってるよ。天馬が好きで付き合ってるって。」

 「で、で、なんて?」

 「別にいいんじゃない?って。天馬君、可愛いから惚れるでしょ、って。」

 「す、凄いね。」

 「だって、5年の遠足からずっと好きだったし。」

 「え?遠足?」

 「うん。それから、家でずっと天馬の話ばっかりしてるからもう、とうの昔にバレてる。」

 隆が周りをキョロキョロ。

 顎をクイッて上げられた。

 キス。軽いキスだったけど、外だよ。見られても平気なの?男同士なのに。少し嬉しくて涙目になった。

 「ごめん、嫌だった?」

 「違う。嬉しかった。コソコソしなきゃって思ってたから。」

 「TPOだっけ?あれ、考えてたら、後は自由だよ。」

 隆が手を繋いできた。

 「さ、帰ろ。堂々としてりゃいいんだ。悪い事やってない。」

 「うん、うん、そうだね。隆、大好き。」

 

 「お、ホモカップル。」

 3年生だ。葵もいる。

 「キモいんだよ。イチャイチャすんなし。」

 「お前らに関係ない。」

 「おい、先輩に言う言葉じゃねーな。」

 「たかが、数年生まれたのが早いからって、何でテメェらに頭下げなきゃいけねーんだよ。馬鹿か。」

 「超生意気なんだけど。ボコッて良いかな、葵。」

 葵先輩、ニヤニヤしてる。

 「あぁ、ボコッていいよ、その女顔の方は、ケツに突っ込むと喜ぶから、廻せ。」

 少しの間でも、恋人と思ってた相手にこんな事言うなんて。

 「テン、下がってろ。隙があったら家に逃げろ。」

 目の前がもうマンションだ。6人相手に隆1人は流石に厳しい。僕には力がある。

 「大丈夫。僕の力使うよ。」

 「ダメだ。使うな。いいね、逃げろ。」

 「やだよ、隆1人じゃ勝てないよ。」

 「喧嘩するつもりなんて、無いよ。俺も逃げる。」

 

 「何、イチャイチャしてんだよ!キモいって言ってんだろ!」

 (凛!パパ!助けて!)

 

 「俺の息子を輪姦ってか?おい、いい度胸してんなぁ、葵君。」

 いつの間か、パパが来てる。マンションからはゆっくり、怒りモードで凛も歩いて来た。

 パパは葵の髪を握って、

 「そんなに将来駄目にしたいんだ。よーし、ご希望通り、将来を台無しにしてやろう。」

 こんなに怒ってるパパは知らない。

 「ひぃ、ご、ごめんなさい!許して!」

 

 「二度と2人に近づくな。お前らの顔、覚えたからな。敵に回しちゃいけない奴を敵にしたんだ。怯えて暮らせ。油断するな。いつも見てるぞ。」

 凛も恐ろしく氷のような顔で、3年生達に吐き捨てる。

 

 「ありがとう、パパ、凛!」

 「うん、喧嘩の前で良かった。」

 「隆君が、喧嘩するつもり無いって言ったの聞いてね。いや、関心したよ。テンを守る為だね。ありがとう。」

 「いや、あんな奴らに関わって、自分達の評価下げる位なら、多少痛くても殴られた方が良いかなって。」

 「でも、テンは逃すつもりだったんでしょ?」

 「・・・はい。テンには誰にも触れさせない。」

 「嬉しいね。嫁に出しても良い。」

 「嫁って・・・。」

 蓮も頭おかしい。む・す・こ。男の子!

 「あのね、隆の両親も付き合ってんの知ってるって!」

 「え?ほんと?カミングアウトしてんの?」

 「はい、五年生の時に言ってます。」

 は、早いのな。テンだけ、早熟じゃないんだ。

 

 「じゃ、両家公認の仲だね、テン。」

 「うん!パパさっきかっこよかった!」

 「お、そうか?嬉しいね。」

 「でもね、隆、力使うよって言ったら使うな、逃げろって言ったんだよ。」

 「あ、それじゃ、隆君の方がカッコいいよ。パパは、力使う気だったからね。」

 「男気で、13歳に負けたぞ。参ったな。」

 

 「ね、ね、凛、ちょっといい?」

 テンが部屋に俺を呼んだ。

 「怒んないでね?こないだ、そのさ。凛達の部屋からあの、玩具?あれ、盗ったんだけど。」

 「うん、鍵壊れてたから、すぐパパにバレてたよ。」

 「そのさ、あの~。」

 「何?パパには言わないから、ハッキリ言って?」

 「まだ、僕には大きくて、気持ちよくない。だから、小さいの買って?」

 

 は、はい?玩具を買えとな。

 「あのね、あれは、R-18って言って子供は使っちゃ駄目。」

 「だって、お尻ムズムズする。」

 「・・・・。」

 「前だけイっても、治らないよ。」

 「ちょっと、ちょっと考えさせて。」

 

 

 文字通り頭を抱える。どうしたらいい?まだ12歳に大人の玩具は与えられないよ。

 

 どうしたらいいんですかー!!

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