「このっ!」
「........」
右ストレートを完璧に避けられる、どういう反射神経してんのこいつ
「そこです」
「なんの!」
ナイフを私の腹に突き立てようとする所を右手で受け流し蹴りを入れる、吹き飛んだところを追撃しようとするが痛みでそれが出来ない
「っ.....」
「終わりですか?」
肩には鉄骨が刺さっているのに平然な顔をしてこちらに迫ってくる
「あんたまさか.....痛覚が」
「私に必要なのは快楽のみですので」
「あのガキっ」
嫌な予感はしてた、相性が悪すぎる、痛みを感じない相手に対しては不利、艤装は使えないし私の元々の武装も弄られて使用不可、おまけに私のお腹の中には.......
「では行きます」
「はやっ!」
右足で蹴ってくる、それを右手で止める
「義手、ですか」
「くっ」
嫌な音を立てている、あの日以来全くもってメンテナンスしてないのと性別が変わって合わなくなったことから限界が来ていた
「早く死んでください」
「死ねるかぁ!」
腰に掛けてあったデザートイーグルを左手で眉間目がけて撃つ、しかし右目あたりに被弾してよろめいただけ、私の左肩が外れた
「くうっ.......ああっ!!」
「.........」
「そ、そんな.....このっ!」
顔の半分がグチャグチャになりながらもこちらに迫ってくる、咄嗟に右手で拾って撃つ
「このっ!」
足に命中、しかし痛覚がないのでまだ迫ってくる
「くっ!これで!」
もう1発、しかし反動が大きすぎて義手が音を立てて壊れる
「なっ!?」
「......もう戦えませんね?それではお腹の子諸共死んでもらいます」
頭に蹴りを貰う、そのまま足を、胸を、ずっと蹴られ続けた、そして
「あ.....が.....」
「もういいでしょう、それでは」
足を振り上げ私のお腹に狙いを定めて振り下ろしてくる、当然避けられない
「ごめ......ごめんね皆.........ごめんね.......長門......」
目を瞑る............?いつまでたっても痛みが来ない?ゆっくりと目を開ける、そこには
「大丈夫か提督?」
「な、長門.......」
「全く、ここまで無理をするとは......まあここで待っていてくれ、終わらせる」
アイツが吹き飛んでいる、長門が全力で殴ったのだ
「.......どいてください、殺せません」
「どくものか!コイツは私の妻だ!殺させはせん!」
「っ.......なら貴女も殺します」
「はっ!やってみろ!ビックセブンを侮るなよ!」
そこからは長門とアイツの殴り合いだった、ボクシングの試合を見ているかのような動きで長門が攻める、マグナムで撃たれているアイツは思うように体が動かないんだろう、反撃しているものの殴られ続けて、数十分後に勝負がついた
「はぁ......はぁ......」
「あ..........え........」
「もう...動けないだろう.....」
長門がこちらへ来る
「大丈夫....では無いな、なら」
「え、ちょ長門!?」
この体制は....お姫様抱っこ!?まあ確かに両腕使えないけど.....ま、悪い気はしないしいいかな?
「....どうすれば.......」
「え?」
「.......どうすれば.....貴女のように....なれましたか?」
倒れている......神凪黒が私に問う、少し迷ったがこう答える
「.......知らない.......でも言えることがある、アンタに"適正"が無ければもう少し幸せに過ごせたろうね」
「ふふっ......私らしい.......貴女が.....羨ましい......で........」
事切れたのか目の光が無くなる....同情はしないわよ......
「さあ出るぞ提督、早くしないと崩れるからな」
「ま、待て!ワシはどうなる!?」
「アンタは俺が連れていく、ほらお前ら、連れてこい」
「アンタ......」
「ふふっ、まあ心配するな、そのうち結果が出てくるからな、ほら、逃げろ」
長門は私を抱えて走る、気づけばもう入口付近だった
「.......さらば.......可能性ある"俺"よ......」
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さてさて、これで物語は終わりを告げる、全ては終わったのだか
「終わってないわよ馬鹿」
おや、もう終わらせても
「消すわよ?」
おお怖い怖い、まあこれで1つ物語が終わったんだ、お前は自由だ
「.....まだよ」
まだ?
「まだやる事があるもの、終われないわ」
その言葉を聞きたかった、それでは目を覚ませ、この馬鹿野郎!
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「.........んんっ........」
目が覚める、どうやら医務室のような場所らしい......?この場所なんか資料で見た事あるような.......あ、ここまさか産婦人科?
「提督起き......てる?」
「起きてる」
「.........」
「きゃっ!無言で抱きついてこないで」
「良かった.......良かった.....」
「んもう、何よ全く...」
長門が入ってくると同時に抱きついてくる、頭を撫でると少し顔が緩む所も可愛い
「ああそうだ、体の方は大丈夫か?」
「体?大丈.......夫......」
「ど、どうした?」
「......今何ヶ月?」
「10ヶ月だそうだ」
「.......もうすぐじゃないの、どれだけ寝てたの?」
「まあそれだけ寝てたな」
「.........」
「.........?」
「痛い」
「え?」
「すっごく痛いの.....おねがい......呼んで...」
「なっ、せ、先生ー!大変だ!」
ああ.....また意識が..........
────────────────
その後大変だった、目が覚めて早速出産、晴れてママに~.....なんて言ってられずすぐ鎮守府へ戻ったら皆泣き顔で飛びついてきて書類も溜まりに溜まって大変、子育てと書類で倒れそうだったけど何とかなった、私が眠ってる間にあの糞ガキが国に裁かれていた、なんでも日本軍の技術を無断で使用し研究施設を爆破したとかなんとかで、で、今の私の地位はと言うと.......
「なんで私が元帥なの!?」
「それは仕方ないな、提督は素晴らしい方だから」
「仕方ないです」
「仕方ないわね」
「仕方ないな」
「仕方ないねー」
「そうね~」
「こいつら......」
なんとあの後元帥になっちゃった、この子達が推薦したとか、ふざけやがってぇ!
「全く......仕事の量は減ったけど.....めんどくさいわね~.....」
「ママ~お腹空いた~」
「あ、もう、職場に来ちゃ行けないって言ったでしょ?」
「でもパパが....」
「な~が~と~?」
「し、仕方ないだろう....ぐずったんだから.....」
「もー....ん?何持ってるの?」
「これー?しらないおじちゃんがくれたのーママにだってー」
「私に?爆弾とかじゃない......これは......」
「なにこれ?」
長細い箱に入ってたのは義手だった、それも今の私に合う義手、手紙が入ってる
文字を書くのは苦手なので要点だけ伝える、俺からの報酬だ、右腕がないのは不便だろう?それではな
「アイツ......」
「ママー?」
「なんでもないよー、ほら、パパと遊んでおいでー」
「はーい!」
とてとてと長門の方に向かって歩き出す、もう5歳になる私の娘、私に似てきたかな?それより.....
「.....よし、ついた」
義手を装着する、しっくりくるのはまあ当たり前ね、そこに
「元帥殿、報告が」
「はいはーい、で、何?」
「実は...」
「パス!」
「まだ何も言ってません!」
「めんどくさい!自分で判断して!」
「は、はぁ......了解しました、それでは!」
ふう......ま、これで一つ問題が片付いたわね.....後は.......
「皆、とりあえず今後の事を言うわよ」
その一言で空気が変わる、長門以外の
「とりあえず.....ブラック鎮守府に向かうので支度してください、これからの本部はそちらになりますので、いいわね?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「あーい!」
はい!ここまで見てくださって有難う御座いました!これで1部が終わりです!次回作はこの続きから!それでは!また!