※この作品はR-18です。

プロトタイプと艦娘   作:@A_K_0089SDM

3 / 14
その場で倒れた黒、このままどうなるのか。そして全てが不明な提督を懸命に調べる加賀以外の艦娘達、しかしいくら調べても結果は見えなかった....


義手と正義

ん.......あの後どうなったんだっけ?......柔らかい.....

 

「ん....」

 

あれ?ほんとに柔らかい、何これ?それに暖かい.......

そうして目を開けたら加賀の顔が見えた

 

「.........」

「目が覚めた?」

「............」

「どうしたの?」

「........」ハッ!

 

おれはしょうきにもどった

 

「この状況はなんです?」

「貴方が倒れたからここまで運んできたのよ」

「あ、はい」

「......ふふ、貴方ってそんな顔もするのね」

「これでも一応人間だからな」

「嘘つきね」

「本当の事だ」

 

少し沈黙が入る、堅苦しい沈黙ではなく優しいものだ

 

「....ところで...聞きたいことって?」

「ああ.....」

 

そう言えばそんな事を言っていた

 

「...前任者の事だ」

「ええ、わかったわ」

 

それから聞いた話はとても酷く人間とは思えない所業だった、表では解任とされているが武蔵達が深海棲艦がいる海域へとぶち込み見捨てたらしい

 

「.....お前はどうしてたんだ?」

「私は...その時は丁度大破してて....」

「成程」

「それよりこれ...」

 

加賀の手が俺の右手に触れる

 

「義手.....」

「珍しいものでもないだろう?」

「いいえ、今の技術じゃどうしようもない物なのよ?」

「そうなのか...」

「..........」

「..........」

「それよりどう?」

「何が?」

「膝枕」

「.....中々良い....」

「そう....」

 

頭を撫でてくる、とても落ち着くし優しい、すると突然口を塞がれた

 

「!?」

「んっ....」

 

10秒......20秒.......やっと離してもらえた

 

「???」

「ふふっ.....」

 

何をされたんだ?え?何?

 

「本当に.....変わってない.....」

「え?」

「あの時も私こういう事したのよ?」

「え、えーと......」

 

思い出せない、思い出さなきゃいけないのに.....

 

「無理に思い出そうとしなくてもいいわ、きっと苦しいでしょうから.....」

「そうか....」

 

苦しい?なぜだ?

 

「それより、貴方の事なんだけど....」

「なんだ?」

「今までどこにいたの?」

「それは.......」

 

今まで......

 

「言えない」

「そう....なら今日の夜、空いてる?」

「空いてるが.....まて、何をする気だ?」

「ふふっ、心配しなくても大丈夫よ」

「それなら....いいが....」

「それじゃ、どいてもらえる?」

「あ、すまない」

 

加賀の膝から頭をあげる

 

「じゃあ今日の夜、お邪魔させてもらうわね」

 

そう言って扉を閉めた.....

 

「..........」

 

自分の右手を見て少し考える.....だが無意味と理解したところで考えるのをやめて椅子に座る、もうヒトロクマルマルだ

 

「...........」

 

仮眠ぐらい許してくれるだろう、そう思い瞼を閉じた

 

 

────────

 

「む、加賀か、どこへ行っていた?」

「少し体調が優れなくて.....武蔵さんは?」

「アイツの事で調べていたら何やら妙なことが分かってな」

「妙?」

「アイツの過去の記録だ、断片的だが」

「......」

「見るか?」

「.......ええ」

 

あの人の記録......

 

「これなんだが」

「神凪黒.....2XXX年、死亡....死亡!?」

「そうだ、アイツは死んだ事になっているのだ、それも数百年前にな」

「...........」

「これについて元帥に連絡を取ってみたところ機密事項とされてな」

 

それ以上は話が入ってこなかった、死んでる?じゃああの時助けに来てくれたあの人は........

 

────────

 

深い闇、周りの武装が全て剥がれる、撃ち込まれる弾丸、聞こえてくる悲鳴、そして牙を向く.......

 

「...........」

 

そこで目が覚めた、とても悪い夢を見ていた気がする、昔の夢......

 

「はぁ.....」

 

時間を見る、まだ30分も立っていない、やる事が無いのでまた瞼を閉じた

 

────────

 

「そう言えばこの話知ってる?」

「何よ川内、いきなり」

「私達の元となった人の」

「ああ、それなら聞いた事があるわ、でもおとぎ話でしょ?なんで今それが?」

「惨いよね、いくら作り話でも仲間を手にかけなきゃいけないなんてさ」

「.........」

「ま、関係無いけど、それより大井お腹空いた」

「はいはい」

 

関係無い......関係無いのよね......

 

────────

 

それから数時間が立ち......

 

「提督」

「あ.....ん?」

「やっと目を覚ましたのね、うなされてたけど大丈夫?」

「大丈夫大丈夫......で、なんで全員集合してるんだ?」

 

目の前には全員が集合していた、どうやらこれからの事についての話だそうだ

 

「.......成程、で、演習相手は見つかっていて、明日と」

「そうだ」

「........どうせ来てくれるなとか言うつもりだろう、行かんぞ俺は」

「.............」

「どうして黙る、俺がいなくてもいいだろう?お前らだけで行けるだろう?」

「このっ!」

「落ち着け大井、確かにいなくても変わりはしない、寧ろいない方がこちらにとっても好都合だ」

「なら」

「........貴様とレ級との戦闘を見ていた....」

「は?」

 

あれを見られてただと?...まあそれがどうしたのレベルだな

 

「それがどうした?」

「........あの行動にはなんの意味があった?」

「不出来とはいえお前らは私の部下だ、戦力だ、それをみすみす破壊されるわけにもいかん」

「..........」

「なんだ?まだ何かあるのか?」

 

もう勘弁してくれ

 

「..........分かった、明日貴様は来なくていい」

「それだけか?なら下がれ」

 

その一言で全員下がる、加賀以外は

 

「どうした?加賀も......」

「言ったでしょう?夜お邪魔するって」

「あっ」

 

忘れてた

 

「何をする気だ?」

「それは勿論.....あの時のお詫びと恩返し」

「?」

「まらそれは後にして、これ」

「夕食か.....そう言えば昨日から何も食ってないな」

 

よく動けたな本当

 

「加賀が?」

「ええ」

「他とは食わんのか?」

「今からです、提督はこれを食べててください」

「わかった、頂こう」

 

踵を返して扉から出る、さて食うか

 

────────

 

「おや、まだ食べてなかったのか?」

「ええ」

「加賀さん、貴方司令室から出てきましたけど....どういうつもり?」

 

大井がそう言うと全員の目の色が変わった、嘘をつくつもりは無いわ

 

「あの人には恩があるの」

「ほう、恩だと?」

「それって押し付けとかじゃなくて?」

「ええ」

「まあいいです、それより冷めますよ」

「ええ」

 

────────

 

「.........」

 

報告をしようと電話をかける

 

『どうした?』

「今日レ級が陸へ上がってきたぞ、どうなっている」

『何、レ級が?』

「ああ、原因は?」

『君じゃ』

「は?」

『分かっているだろう?』

「..........」

『まあそれより資材の方は何とかしておく、他に何かいるか?』

「.......パーツをいくつか」

『...了解じゃ』

 

電話が切れる.....昔言われた言葉を思い出した

 

「正義....か」

 

胸騒ぎがする、明日何が起こる気がする...ま、気にしてもしょうがないか

そのまま疲れがまだ残っていたのか寝てしまった




はいはーい、3話目ですよー。今回も頭の中は無です!

加賀と提督との間には何があるのか、そして演習でまさかの事態に、次回!

あ、感想は、ご自由に、どうぞ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。