彼女は、ただ一時だけの為に生まれた存在だった。
曰く、抑止の守護者。
曰く、魔を裂き、神を穿つ、人の祈りを束ねしもの。
曰く、本来この世界に存在し得ないモノ。
聖杯によって、抑止の為に調整され、一度きりの霊基として顕現する存在。
それが魔神・沖田総司という存在だ。
帝都での聖杯戦争において、オレは彼女と出会った。オレは記憶も持っていなかった彼女と共に、帝都を駆け回った。
「……ありがとう、……本当に、━━ありがとう」
消えゆく直前に、彼女はそう言った。
頰に触れた、彼女の手の温もりを覚えている。もっと生きていたい、もっと世界を見たいと叫んだ、彼女の声を覚えている。
彼女がもっとオレと過ごしていたいと言ったように、オレも彼女と一緒にいたいと願った。
その思いは、オレと彼女の縁を繋げた。
「我が銘は魔神・沖田総司、召喚に応じ現界した。この身の霊基が砕け散るその時まで……、共に戦おう」
彼女はオレとの縁を辿って召喚され、手に入らないはずだった生を生きることになったのだった。
「あー今日も疲れた……」
もう1日が終わろうとしている中、オレはマイルームへと向かっていた。
本来ならもっと早く帰ってこれる予定だったが、レイシフト先で少しトラブルがあり、遅くなってしまったのだ。
レイシフト先でのトラブルなんて日常茶飯事ではあるが、やはり不測の事態に対処するのは大変であることに変わりはない。
そうしてオレは、疲れた身体を引きずってマイルームに帰ってきた。
「む、戻ったか、マスター。遅かったな」
ドアを開けたオレを出迎えたのは、当然のようにオレの部屋に居た彼女だった。
「え、なんでオルタがここに?」
「マスターを出迎えるのはサーヴァントとして当然のことだろう? ……ダメ、だっただろうか……?」
「っ、ダメ、じゃないけど」
コテンと首をかしげて、不安げにこちらを見てくる彼女に、思わずドキドキする。
「かなり待ったでしょ? ごめんね、遅くなっちゃって」
そう言って彼女の隣に腰を下ろす。
「そんなことはない。こうして普段マスターが過ごしている部屋で、マスターのことを考えながら待つのが、私は好きなんだ。……それに」
そこまで言って、彼女が隣に座るオレの肩に頭を乗せた。ふわっと彼女の香りが鼻をくすぐる。
「マスターを1番に出迎えたかったんだ。だから、苦じゃない」
「……そっか。ありがとね」
オレは彼女がたまらなく可愛くなって、思わず彼女の髪を撫でた。彼女は嬉しそうに目を細めた。
「……ん、いいな、これ。もっとやってくれ」
「いいよ、オルタの気が済むまでやってあげるから」
「……それは少し困ってしまうな」
「どうして?」
「いつまでも気が済みそうにないからだ。それではマスターが疲れてしまう」
「ふふっ、気に入ってもらえたようでなにより」
そうしてしばらく撫でていると、彼女がオレの腕に抱きついてきた。彼女の柔らかさとか温もりが、直に伝わってくる。
「どうしたのさオルタ」
「……今日一日、寂しかったんだぞ。……これくらい許せ」
抱きつく力が少し強まる。
そんな彼女がこれ以上ないくらい愛おしくなって、オレは彼女を正面から抱きしめた。
「マ、マスター?!」
「寂しくさせちゃってごめんね、オルタ」
すると彼女もゆるゆると抱きしめ返してきてくれた。
「……ありがとう、マスター」
オレの鼓動と彼女の鼓動が重なる。じんわりと、心に暖かさが広がっていく。
「……オルタ」
「なん……んっ?!」
こっちを見上げたオルタと唇を重ねる。2人の体温が混ざっていく感じがした。
「んっ……ぷはっ。……ごめん、つい」
オレがそう言うと、彼女は顔を赤らめた。
「……悪くないな、これは。……もっと」
彼女がそう言って、目を閉じた。
それで、オレの中のスイッチが入ってしまった。
「んっ……んちゅ……」
さっきのとは違う、彼女の唇を貪るようなキスをする。彼女も控え目に舌を絡めてきた。口から入ってくる香りや唾液の甘さ、彼女の全てを味わうように口付けを続ける。
「はっ……はぁっ……」
唇を離すと、唾液がつつっと伝っていった。
「マスター……」
彼女が肩で息をしながら、上気した顔でオレの名前を呼んだ。オレは思わず彼女をベッドに押し倒した。
彼女の柔らかな乳房に手を伸ばす。張りのあるその胸は、揉みしだく指を跳ね返すようだ。
「んっ……なんだか変な気分だ……」
指を滑らせて、彼女の服をずらし胸を露わにする。するとピンと立った乳首が現れた。その乳首を指で擦ると、彼女の声が一層甘いものに変わった。
「これ気持ちいいんだ?」
「んんっ……!ダメだ、これ……」
片側の乳首を指で弄りながら、もう片方の乳首を舌で転がす。彼女は手の甲を当てて声を抑えようとしていたが、抑えきれないようだった。
「ひゃん!んんっ……!」
そんな彼女の姿を見て、オレは興奮を隠せなかった。普段の凛々しいオルタを、オレがこんなにしている。その事実がオレを興奮させていた。
オレはズボンから昂ぶったモノを取り出した。
「オルタ、ちょっと胸借りるね」
一言だけ断って、オルタの双丘にモノを挟む。モノは完全に埋まってしまった。あまりの気持ち良さに思わず射精そうになる。
「んっ、熱いな……」
腰を振る度に、どんどん熱量が上がっていく。とても長くは保ちそうにない。
「オルタ、先っぽ舐めて」
「んっ……こうか……?」
「そう、いいよ……」
包まれる柔らかさに加えて、先の方をチロチロと刺激される。快楽物質が脳内に満たされる。
「射精るよ……!」
「んっ……」
ついに限界を迎え、一面に白を撒き散らした。堪らない気持ちよさを感じた。
「たくさん出したな、マスター……」
彼女は飛び散った精液を指で舐め取った。その扇情的な姿を見て、射精したばかりのモノがすぐに硬くなった。
我慢出来ず、オルタの下半身に手を伸ばす。パンツをずり下ろし、彼女の秘部を表に晒す。指でなぞると、簡単に飲み込まれてしまった。
「うわ、オルタのここ、すごいね……」
指で中を掻き回すと、クチュクチュといやらしい音を立てた。
「んぁ……んっ……マスター……」
彼女が蕩けるような声を出した。オレはそれに応えるようにして、モノを秘所に当てがった。
「マスター、焦らさないでくれ……はやく……」
「オルタ、挿れるよ……」
彼女に急かされるまま、挿入する。締め付けてくる彼女の膣内を、ゆっくりと押し広げていく。込み上げてくる射精感を堪えながら奥に進めていくと、やがてモノが全て飲み込まれた。
「全部入ったよ……」
「あぁ、奥にまで当たってる……」
奥まで入ったことを確認して、彼女が嬉しそうに笑った。
「マスターと、ひとつになれたんだな、私……。……嬉しい」
「オレもだよ、オルタ」
彼女の頭をひと撫でする。
「動くよ……」
「あぁ、マスターの好きにしてくれ……」
その言葉を聞いて、ゆっくりと腰を動かし始める。正直動かないとすぐにでも射精しそうだった。
「ぁっ……!ぁ、あっ……!」
動く度に彼女から喘ぎ声が漏れる。その声がさらにオレの動きを加速させていく。
「んっ……ぁっ、ぁぁ……!」
動きながら胸を刺激すると、締まりがより強くなった。もうオレは気持ちよくなることしか考えられなかった。
「ますたぁ……ますたぁ……!わたし、もうだめ……!」
「っ……オレももうイク……!」
これまで以上に激しく腰を打ち付けていく。もう何も考えられなくなった。
「ますたぁっ……!」
オルタの全身がぎゅっと強張り、強く抱きしめられた。そして膣内もきゅぅっと締め上げてきた。
「出る……!」
オレもそれに合わせて、彼女の1番奥で精液を吐き出した。ドクドクと濃いのが出続けているのがわかった。
後処理をして、2人で同じベッドに入ると、彼女がこちらに手を伸ばしてきた。
「……マスター、頰に触れてもいいか……?」
「もちろんいいよ」
「……ありがとう」
彼女の手が、オレの頰に添えられる。彼女はそこから伝わる温もりを感じて、微笑んだ。
「ああ、そうだ。マスターは私に全てをくれた。本来、この世界に存在し得ない私に、居場所を、生を、全てを……」
そしてもう片方の手でそれを包んで言った。
「私は、マスターと、マスターの生きるこの世界が好きだ。たとえこの身の霊基が砕けようと、私は私の全てを賭けて、マスターとマスターのいるこの世界を守ろう」
「……ありがとう。オレも好きだよ」
オレはそう言って、彼女を抱きしめた。
彼女と一緒に居られる時間が、ずっと続きますように。そう願った。