いろいろ狂った少年が欲望を満たすために世界を創り、物語を作ります 作:黒椿
僕は学校の図書室の机で頬杖をついて、今日のことを考えていた。
大放尿を終えての両者の反応はそれなりに違った。
キュウちゃんは血よりも真っ赤に顔を染め上げ、脱兎のごとくその場から逃げ出した。
対して、綿先輩は衆人環視の前での携帯トイレによるおしっこというはしたない姿をさらしたが、尿を全て出し終え濡れそぼった秘部を拭く際に股間をスカートで隠す素振りを見せただけで、それ以外は平時と変わらない様子を見せた。まぁ、もしおもらししていたらそんな態度を取れたかどうかは疑問だけど。
とりあえず、これでバトルを二つ終えたわけだ。決して失敗ではないけれど、うまくいったとも言いがたい。せいぜい及第点レベルだ。
だけど、これで満足していてはいけない。こんなんじゃ、今は満たされてもいつかはつまらなくなっていく。まぁ、人は何をしていてもいずれ飽きるものではあるけれど。
それでも、これはあまりよろしくない。いくらか修正する必要がある。
問題点はいくつかある。最初の問題点はヒロインたちの我慢できるおしっこの量があまりに少ないことだ。向こうでは人は最大でも二リットル程度の尿しか膀胱に蓄えられない。そういう意味では三リットル近く蓄えられ、かろうじて我慢できるこの世界のヒロインたちは怪物といえる。でも、本来ならまだまだいけるはずだ。何せ、彼女たちは無限に蓄えられる膀胱とそれに対応した括約筋、尿道を持っているのだから。
当初はヒロインたちが強烈な尿意に耐えることに慣れていないからだと思っていたけど、冷静に考えればそれはおかしい。だって、この世界は僕のものなんだから。
僕が我慢できると思えば、彼女たちはどれほど大量の尿でも耐えられなくてはおかしいんだ。現実世界では不可能なレベルの尿を表情を苦悶に歪ませ、ときに体を揺すり、秘部を両手で押さえながら必死に我慢する。それがこの世界の醍醐味だろう。
それが実現できていない理由。あくまで推測の域を出ないが、おそらく我慢できるおしっこの量が少ないのは彼女たちのせいじゃない。僕のせいだ。
僕の頭の中に無意識の内に常識的に考えて我慢できる尿量はこれが限界だというものが浮かんでしまっている。この世界に常識や物理法則、医学など関係ない。それが頭で分かっていながら、どこかでブレーキがかかってしまっているんだ。
これは僕の問題だ。己のうちにある常識とか倫理とか学問とかそういうのは全て打ち破らなければ、常軌を逸した尿量を伴ったおしっこ我慢は見られない。まぁ、当然決壊させるためにある程度のさじ加減は必要かもしれないけど、それは世界に委ねつつ都合が悪ければ調整していけばいい。
問題はもう一つある。それは対戦者や観戦者の反応があまりに乏しいことだ。
確かにもじもじしながら、おしっこを我慢している姿はそそられる。だけど、終盤の限界に近付いているときならいざしらず、最初のわりと余裕がある時も対戦者は我慢し、観戦者はそれを見ているだけというのはいささか面白くない。
もっと、何かしらの反応がほしい。煽ったり、はやし立てたりするだけでいい。それだけでもだいぶ違うはずだ。少なくとも進行役を務めるロナ以外無言の異様な光景よりは遙かにマシだ。
ゲームの最中にロナ以外が発する声が対戦者の我慢の声だけとかシュールにもほどがある。いや、それはそれでそそられるものがあるし、僕も何かしら喋れよって話だから強くは言えないけど、それでも不満は隠しきれない。
とりあえず、こんなところか。次は改善すべき点を挙げるとしよう。
最初に挙げるとすれば、放尿バトルをもっと人数を増やしてやりたいってところかな。まだ二戦しかやっていないけど、そろそろ三人以上でのバトルを見たくなってきた。といっても、現時点じゃ最大で五人が限界だけど。
それにそろそろセックスもしたい。自分で決めたこととはいえ、あれだけの美女美少女を前にしておあずけってのも男としては辛いものがあるからな。
まぁ、訳あって何の前触れもなくいきなり抱くことに抵抗があったってのもあるけどさ。
だが、前者はともかく後者はどうしようもないからな。自分で決めたルールをいきなり破るってのも釈然としないし。それに解決策は浮かんでいるし、すでに手も打ってあるから何の問題もない。
ざっと挙げたけど、ひとまずこれで終わりかな。また問題点が出てきたらその都度何とかすればいい。
後付け上等。どうせ、どんなに後から設定や情報を継ぎ足したところで何も問題はないんだから。
さて、そろそろ帰るとしようか。また明日第三戦が開かれるんだ。速めに寝て明日に備えるとしよう。
そう思って、机から立ち上がって鞄を持つと、図書室に奏が入ってくる。奏は僕の姿を見つけると、こちらに歩いてくる。机を挟んで僕の正面に経つと彼女はどこか緊張した面持ちでこっちを見てくる。
「奏? どうしたの?」
僕が首をかしげると、奏は太ももをもじもじさせながら、恥ずかしそうに口を開く。
「その…… いっしょに帰らないか?」
その一言で分かった。彼女はこれ以上ないほど緊張している。無理もない。何しろ、明日いよいよ『最初の一人』が決まるのだから。
名護奏VS朝歌綿。
これが第三戦の組み合わせだ。どちらも札を一枚持っている状態。つまり、明日勝った方が僕との性行為の権利を手に入れることになる。
そのことに緊張しているのだろう。それを悟った僕は二つ返事で承諾した。
「分かった。いっしょに帰ろうか」
「ああ!」
奏は満面の笑みを浮かべる。らしくもなくスキップに近い足取りで図書室を出る奏に僕は笑みを浮かべつつ、小さく息を吐き、彼女の後を追った。
ようやくここまで来れました
予定通りに話が進めば、次々回には主人公の関わっている18禁シーンに入れるはずです。ここまで、お待たせして本当にすみませんでした