いろいろ狂った少年が欲望を満たすために世界を創り、物語を作ります 作:黒椿
火曜日。今日は前二戦よりもさらに楽しみな日だ。何しろ、今日勝った方が僕のこの世界での初めての相手になるんだからね。
一応、今日はできるだけの調整はしたつもりだ。ヒロインが我慢できる尿量の増加。対戦者、観戦者たちの
少なくとも昨日よりはマシにはなっているはずだけど、どの程度改善できたかは分からない。こればっかりはやってみないと分からない。
学校までの通学路を歩きながら僕は一抹の不安に駆られる。その不安を拭おうと僕は言葉を紡ぐ。
「でも、おそらくは大丈夫なはずなんだけどなぁ……」
「何が大丈夫なの?」
「うわっ!」
後ろから突然声をかけられたことに驚いて、僕は思わず大声を出してしまう。どうやら、思考に耽りすぎていたらしい。
けど、驚いたのは声をかけてきた彼女も同じだったらしい。彼女――皆藤さんは目をパチクリとさせて、こちらを見ている。
「び、びっくりした。そんな大きな声出さなくても」
「あ、ごめん。皆藤さん」
「ううん。こっちこそごめん。あんなにびっくりするとは思わなくて」
皆藤さんは申し訳なさそうに謝ってくるが、謝るべきなのはこちらだ。とりあえず、ここで会った以上一緒に登校しようという話になり、皆藤さんとともに通学路を歩く。
登校しながら、皆藤さんは話しかけてくる。
「何か、考え事でもしてたの?」
「まあね」
「そっか。そうだよね。だって、今日いよいよ決まっちゃうんだもんね」
どこか沈んだ表情で皆藤さんは言う。僕は一瞬眉をひそめるが、すぐに彼女の言葉の意味を理解する。
彼女は落ち込んでいるのだ。僕の初めての相手が今日決まってしまうということに。
彼女は僕に好意を抱いている。そして、彼女自身は言うまでもなく処女だ。そして、その処女を僕にもらってほしがっている。
そして、同時に僕自身もその時が初めてであってほしいと願っているのだ。その状況が絶望的になり、気落ちしてしまっている。
正直、最初から童貞と決めつけられているのはどこか納得いかないが、当たらずとも遠からずなのでそれについては文句はない。
だけど、少々ムカつくところもあるので軽く意趣返しをしてみることにする。
「暗いね。もしかして、僕の初体験の相手が決まっちゃうことに妬いてるの?」
「そ、そんなことないよ!」
僕の意地悪な問いかけに皆藤さんは慌てて首を横に振って否定する。その頬は赤く、本音がバレバレだ。
だけど、そこまで困らせたいわけではないのでそれ以上の追及はやめておく。
「そう」
「うん、そうだよ!」
顔を真っ赤にしてわたわたしながら否定する皆藤さんは控えめに言って可愛い。
僕は薄笑いを浮かべて彼女を身ながらも今日のことを改めて考える。
可能な限りの手は打った。さぁ、どっちが最初に抱く相手になることやら。
そんなことを考えながら、皆藤さんとともに校門をくぐり抜けた。
○○○○○
僕らが学校に到着すると、教室では今日の放尿バトルのことで持ちきりだった。
「今日勝った方が空井くんとヤれるんでしょ?」
「いいなぁ。私も空井くんに抱かれたい」
「まだ三回しかやってないのにあの二人はもう二回目でしょ? 私たちにも出るチャンスがほしいわ」
「あの二人ばっかり、ずるいよね」
多少僻む声も聞こえてはくるが、基本的に勝者が僕に抱かれるということについての話が大半だった。
その当人たちの片割れ――奏の様子はどうかと彼女の方を見てみると、思っていたほど緊張していないようだった。
内心がどうなのかは顔からは分からないけど、少なくとも表情はいつもと変わらないように見える。なんだかんだで二回目だし、もう慣れたのか?
だとしたら、相当な適応力だと言わざるを得ないな。
一応、奏に直接聞いてみてもいいけど、あえてやめておく。僕が話しかけたせいで、いろいろとバランスが崩れたなんてことになってもつまらない。
ゲームはフェアで先が読めないから面白いんだ。イカサマして勝敗を弄くったところで何の面白みもない。
少なくとも今日の戦いはそういう戦いだ。意地と意地を賭けた大勝負。僕はそれが見たいんだ。
「そろそろかな?」
時計を見るとゲーム開始時刻である始業時間まで一分前だった。それに伴い、足音が聞こえてくる。
「皆さん。おはようございます。それでは、早速ゲーム会場であるプールまでお越しください」
教室に入るやいなや、ロナはそう言い切って教室からさっさと出ていってしまう。その顔は分かりにくいが不機嫌そうなものだった。彼女も今日最初の権利獲得者が出ることをよく思っていないらしい。
僕にとっては喜ばしいことだ。嫉妬するくらいにはヒロインのキャラが固まってきているということなんだから。
当事者である奏も含めてクラスメイト全員でプールへと向かう。プールは校舎から見て校庭を挟んだ向かい側にある。
今度はほぼ同時に全校生徒が声をかけられたのか、校庭を大量の女子生徒が横断していく。その光景はなかなか圧巻なものだった。
だが、彼女たちはプールに連れていかれてもそこで何のゲームが行われているのか予想がつかないだろう。
この学校にプールがあるといっても、男女別の更衣室と二十五メートルプールが二つあるだけだ。いや、それでも他の学校よりは全然恵まれているのだが、それでもそこでバトルをすると言われてもせいぜい水泳対決くらいしか思いつかないだろう。
まぁ、だからそれなりには驚くのではないだろうかとは思う。それが自然なものがどうかは別だけどね。
プールに到着すると一同は驚く。何しろ、二つのプールどちらも水が抜かれていたのだから。
だけど、これで察する奴は出てくるだろう。昨日の段階では水が入っていた。それが抜かれているということは、水を抜かなきゃできないバトルを行うってことなんだから。
「名護奏様、朝歌綿様。前へ」
呼ばれた二人は前に出る。二人とも気合いが入っている。これはさぞや見物になりそうだ。
「今回行われるゲームは『放尿プール』です。ルールは過去二戦同様極めてシンプルでございます。お二人にはこちらが用意した水着を着ていただき、同時に女性器にこちらのホースをつけていただきます」
ロナはそう言ってどこにでもあるありふれたホースを取り出す。先端に何やら装着口のようなものがあるが、それ以外は本当に何の仕掛けもない少し太めのホースだ。
これが今回のキーアイテムになる。
「このホースを通して放尿していただき、このプールを先に溢れさせた方の勝利でございます」
そう。これが今回のゲームのルール。今までは尿意を我慢し、相手を先に決壊させた方の勝ちだったが、今回はその逆。ホースを介していかに大量の尿を早く放出できるかという勝負というわけだ。
そういう意味ではこのゲームは放尿バトルの中でも例外に入るということになるかな。
「勝利条件の達成が両者僅差だった場合は通例通りハイスピードカメラでの判定とさせていただきます。それに加えまして、今回のゲームの補助道具としてお二人の放尿位置の近くに強力な利尿剤入りのお茶を紙コップでご用意させていただきます。かなりの量がありますし、尽きそうになれば我々が補充に参りますので、お茶がなくなるということはありません」
ちなみにこの利尿剤は第一戦で使ったものの比ではない効き目を持っている。コップ一杯飲めば、三万リットルもの尿が膀胱に蓄えられる。
それくらいしないとプールを尿で埋め尽くすまでにどれだけ時間がかかるか分からないからだ。小中学校にある二十五メートルプールでも単純計算で三十六万リットルの水が必要とされている。それをおしっこで満たそうと思ったら、まともなやり方では何百年かかるか分からない。
厳密に計算すれば変わってくるかもしれないが、それでも数十万リットルの尿が必要であることに違いない。それをこのバトルで出し切るためには、この超強力利尿剤が必要不可欠だ。
もっともそれは現実に則った話で、この世界ではあまり関係はないが改善できてるかどうかを見るためには過去二戦の比ではない大放尿をさせないといけない。そのためにはこのバトルはうってつけのはずだ。
ただその分放尿ゲームの中でもかなりの長丁場になることは覚悟しないといけないかもしれない。でも、それに関しては何も問題ない。時間ならまだまだあるんだから。
「一つヒントを差し上げるならば、欲望に従って放尿するのではなく、我慢を覚えることも必要でしょう。以上で説明は終わりです。何か質問のある方はいらっしゃいますか?」
うん。今度も完璧。質問などあるはずもない。
しかし、意外だったな。まさか、ヒントをあげるとはね。いや、勝負をさっさと終わらせたくて言った線もあるけど、実のところはどうなのやら。
「いらっしゃらないようなので、ゲームを開始します。お二方はあちらの更衣室で用意された水着に着替えてください」
ロナの指示に従い、二人は更衣室に行く。そこに置かれた水着を見てどんな反応をするか見てみたい気もするけど、ここは素直に待つことにしよう。
二人は僕の予想に反して、わりと早く出てきた。綿先輩は堂々としているが、奏はじんわりと頬を染めて股のあたりで両手をもじもじさせている。
二人が着ている水着はビキニタイプのものだ。だけど、二人が着けているのはブラだけで下は何も着けていない。つまり秘部を丸出しの状態にしている。
これから用を足すのに下はいらないだろうという僕なりの配慮だが、同時に願望でもある。ああいう格好をして二人がどんな反応をするのか楽しみにしていたが、そこそこ期待通りだ。
奏は予想通り恥ずかしがっている。綿先輩はまぁ…… こんなものだろう。彼女のキャラ的にあの程度の格好では羞恥心など抱かないということか。
いや、単純に見られて恥ずかしい相手がこの場にいないだけかもしれないけど。
「お二人とも着替えられましたね。それでは、名護様はこちらに、朝歌様はあちらのプールへどうぞ」
綿先輩はロナの指示に従って堂々たる足取りで反対側のプールに向かう。露出した秘部や臀部をまるで隠そうとしない。むしろ、見ろと言わんばかりだ。
対する奏は最初は恥ずかしがっていたが、やがて覚悟を決めたのか指定場所に向かう。その足取りは綿先輩と比べればぎこちないが、それでも充分吹っきれた方だろう。
二人の下に委員会の女性たちが近付く。ホースを右手に持つと、二人をプールの縁に開脚させて座らせ、装着口を二人の秘部に装着する。
そして、側に小型のちゃぶ台のようなものを置くとそこに複数のお茶入りの紙コップを並べて、全員走り去る。
準備が整ったのを確認したロナは声を張り上げ、開始を宣言する。
「それでは、ゲームスタートです!」
宣言されてから二人はすぐに紙コップを手に取りお茶を口に入れる。完全に飲み干すと同時に二人を強烈な尿意が襲うが、二人はそれを必死に耐える。
ロナの言っていた尿意をすぐに開放するのではなく、多少我慢した方がいいというのは本当のことだ。
というのも、今回使っている利尿剤は飲んでから時間が経過するにつれて膀胱に尿を蓄える速度を上げていくものだからだ。そして、一度出してしまうと尿を溜める速度は一番最初に戻ってしまう。
目標とする量が少なければ、我慢せずに飲んだ端からどんどん出していく方がいいんだろうが、今回のように目標達成までに極めて多くの尿量を必要とする場合、多少我慢した方が効率がいい。
まぁ、我慢できるのは時間的に序盤だけだろうし、我慢するにしてもしないにしてもお茶はガンガン飲んでいった方がいいのは間違いないんだけどね。
それが分かっているからか二人は我慢しながらも二杯目を口につける。だが、そこで耐えきれなくなったのか二人の表情が歪む。
「「あっ……」」
声をあげると同時に二人に装着されているホースからとんでもない勢いで大量の水が流れ出てくる。その勢いは以前までのバトルとは別次元のものだった。
それを見て、僕は改善の成功を確信した。前までのヒロインたちは我慢できる尿量があまりにも少なかった。だけど、今の彼女たちは数十万リットルと溜めていたにもかかわらず、数十秒とはいえ我慢してみせた。これは大きな進歩だ。
そして……。
「あっ! 二人とも出た!」
「すっごい勢い~」
「奏たちの顔、めっちゃ気持ちよさそう」
感嘆した表情で観客の女子生徒たちは口々に言い合う。ちゃんと、ゲームに対する反応もできている。対戦者同士は距離が離れている上に最初から尿量が限界ギリギリまで到達していることもあって会話は一言もないが、とりあえず合格だ。
ジョボボボボボボ。
にしても、凄い勢いだな。このまま一気にプールを尿で一杯にしてしまいそうだ。
おまけに、二人は放尿しながらも負けじとお茶を飲み続けている。どっちも負けず嫌いだからなぁ。
この放尿でプールを一気に溢れさせようということだ。途中で止めて我慢しているだけの時間的余裕はないと二人は判断したってことだ。
まぁ、さっきは我慢した方が効率がいいとは言ったけど、出しちゃえば一概には言えないからな。その判断は間違っていない。
だけど、このままじゃ勝負はかなりの僅差になることは間違いない。最悪引き分けだ。何せ、二人ともこのゲームで全く同じ行動を取ってる。
二杯目で我慢しきれずに決壊し、それ以降はほとんど似たようなペースでお茶をがぶ飲みしている。
放出される勢いもさほど変わりがないし、これでは運任せのゲームになってしまう。ちょっと、この可能性を考えてなかったな。これは僕のミスだ。
だけど、そんなことを考えていたら奏が驚きの行動を取る。
「はうっ!」
何と、出している最中におしっこを止めたのだ。その上で今までと変わらぬスピードでお茶を飲んでいる。
一度止めた上で尿が膀胱に蓄えられていく速度をあげて、さらに排出する勢いを増やそうという魂胆か。
言葉で言うのは簡単だけど、これは想像以上に難しいことだ。いくら無尽蔵に止めていられる括約筋があるとはいえ、彼女たちの脳が耐えきれないと判断してしまえば尿を秘部の方へと通してしまう。
そして、一度噴射してしまえばその快感は半端じゃない。それに耐えながら、尿を止めるなんて並の精神力じゃ不可能だ。
勝利への執念。それが奏に一度出した尿を止めるという芸当を可能にさせたんだ。
綿先輩は珍しく焦りの表情を見せ、奏同様尿を止めようとお茶を飲むのを一度やめて括約筋に力を入れる。しかし、それは叶わずに無情にも彼女の女性器は聖水を吐き出し続ける。
奏は一分ほど我慢しながら、お茶を飲んでいた。だが、一分を超えたあたりで限界が来たのか再び聖水がホースから噴き出る。
だが、その勢いは綿先輩よりも目に見えて強いものだった。一時期放尿を止めていたことでプールに吐き出した水量に差が生じたが、その差をすぐに取り戻していく。
「はあぁぁぁ……」
奏は気持ちよさそうな声をあげながら、なおもお茶を飲み続ける。
まだそこそこ序盤だが、これはもう勝負がついたかな?
そこから勝負は一方的なものとなった。綿先輩は何度か放尿を止めようと試みたが、体が言うことを聞いてくれない。
逆にあの一分でわずかながらアドバンテージを得た奏はお茶を飲みながらも、プールを黄金色の聖水で満たしていく。
時間にして、およそ三時間。奏は先にプールを尿で満たして溢れさせ、僕との性交渉の権利を得た。
次回、やっと十八禁のシーンに入れそうです