いろいろ狂った少年が欲望を満たすために世界を創り、物語を作ります 作:黒椿
しかし、最初がこれとは我ながらなかなか斬新な気もしてきます
一階に下り、居間でAV鑑賞を行うことにした僕らはテレビの下に設置されているレコーダーに彼女秘蔵のAVが記録されたディスクを挿入する。
ディスクがレコーダーに飲み込まれたのを確認すると僕の隣にあぐらをかいて座り込む。
「目を開いて、よく見てなよ。これはやっと手に入れた貴重品なんだからね」
奏は先ほど醜態を見られたことも忘れ、悪そうな笑みを浮かべている。どうやら、僕と見るためにとっておいた秘蔵のビデオが見れることに興奮が抑えられないらしい。
その単純さに思わず笑いながらも僕は奏の言葉に答える。
「分かってるよ。今だって一刻も早く見たくて仕方がないんだ。早く再生してよ」
「ちょっと待って。最初に広告が入ってるから、これを飛ばして……」
奏はリモコンの早送りのボタンを押す。広告らしき映像が流れていき、やがて、本命と思われる場所で奏は再生ボタンを押す。
「さ、見てよ」
奏はうきうきした表情でそう言うと画面を見る。僕もそれにつられて画面を見ると、確かになかなかのものが映っていた。
最初に映っていたのは黒いレディースーツを着た二十代後半から三十代前半くらいの女性だった。
女性は最初は一人で真っ昼間の街中を歩いており、周囲にはモザイクが薄くかけられているが、多くの人が行き交っているのが分かる。
そんな場面が十数秒続いたあたりで突然場面が変わる。陽が沈んで間もないいわゆる薄暮の時間帯になっており、公園のベンチで先ほどの女性が座っていた。
だが、先刻までと違い女性の表情は紅潮していた。女性はぴっちりと閉じられた自分の足をチラチラと見ている。
そして、意を決したといった表情をしたかと思えば突然足を思いっきり開いた。
およそ膝上五センチ程度と思われるスカート丈。それほど短いとは思えなかったが、これだけ足を開いてしまえば関係なかった。パンスト越しに水色のパンツが画面にでかでかと映し出されている。
横目にチラリと見ると奏も画面の中の女性同様顔を紅潮させていた。息づかいもやや荒い。明らかに興奮している。
だが、彼女の気持ちも分かる。画面に映る垂れ目の女性は確かに美人だ。これだけ綺麗な女性のパンツを見れて気分が昂ぶるのは分かる。男なら気持ち悪く見える垂れ目も彼女が装備すれば立派な装飾品として機能している。
だけど、これで終わりだとは思えなかった。いかに被写体の女性の容姿のレベルが高いといえども、そこらにいる女性とは一線を画すというレベルだ。奏自身の容姿には遠く及ばない。この程度ならば奏はいくらでも見てきたはずだ。
そして、その答えはすぐに分かった。
画面外から突然白いシャツに黒いズボンを穿いた黒髪を刈り上げた男性が出てくる。男性は足を開いて下着を見せつけている女性の側まで歩み寄ると、突然女性をベンチに押し倒す。
両足を上げさせてスカートを捲り上げてパンツ丸出しの状態にすると、上の方もはだけさせ、おそろいのブラの上から女性の胸に触れる。
女性の胸はそこそこ大きかった。ギリギリ手に収まるサイズの女性の胸を男性は遠慮なく揉んでいく。
揉まれるたびに女性は顔を歪ませ、嬌声を上げる。
ビデオが進んでいくにつれて、隣で座っている奏にも変化が見られる。
「はぁ、はぁ……」
奏の息づかいがさらに荒くなる。僕はそんな彼女に視線だけを向けながら口を開く。
「青姦か。珍しいね」
奏は
「まあね。あの放尿バトルっていうのが開かれてから、こういうのも勉強しておいた方がいいかと思ってさ」
なるほど。そういうことか。
放尿バトルで二回勝てば僕との性交渉の権利が与えられる。そして、一昨日皆藤さんに勝った奏は早くもその権利にリーチをかけている。だから、今のうちに予習しておこうということか。
その考えはあながち間違っていないのかもしれないな。
モニターを見ると女性の上半身は裸にむかれており、下着の上から性器を指でこすられ、女性は快感に悶えていた。思考に耽っているうちに結構進んだらしい。
男性の指を動かす速度はどんどん早くなる。それに加えて女性自身も感情がかなり高ぶっていたらしく、指を入れるどころか直接触れることもしていないのにもかかわらず、僕が再びモニターに目を移してから彼女が絶頂を迎えるまでにさほど時間はかからなかった。
女性は荒々しい息を吐きながら、ぐてっとしている。男性はそれを見て、ズボンのチャックを下ろし、中から随分と立派な逸物を取り出す。ズボンの上からでも分かっていたが、直接見るとなかなかのものだ。
彼は彼女のストッキングの股の部分を破ると、下着をずらし秘部を露出させる。女性は両手を胸の上に置いたまま身動き一つしない。これから起きることを受け入れる構えだ。
それを見た男性は何のためらいもなく女性の膣内に自身の分身を挿入する。同時に女性は体を震わせ、一段と大きな嬌声を上げる。
俗に言う本番シーンを改めて見ると、それなりに感傷というものを感じさせられた。
だけど、挿入シーンあたりで奏のさらなる変化に気付いた僕はそちらをチラリと見てしまう。
「んっ、ふっ…… あんっ!」
奏は画面に見入ったまま右手の指を口に入れ、左手を秘部にやって、先ほど男性がやっていたように指でこすっていた。スカートを上げて、完全に下着を露出させている。僕の目があることなんか完全に忘れているように見える。
それほどまでに興奮するか。僕は思わず舌舐めずりをしていた。
画面の向こうでもヒートアップしていた。男性の腰の動かす速度が上がっていく。同時に奏は下着をずらして、秘部を露出し指をこする速度を上げる。
刺激が強くなったことで二人の女の反応は大きくなる。
『はっ、はぁっ、はぁんっ!』
「はっ、はぁっ、はぁんっ!」
画面越しに二人は反応をシンクロさせていく。その反応に触発されてか、男性のピストン運動はさらに速くなる。連動して、奏の指の動きも速くなる。
その光景は男として興奮を覚えるものだが、同時に感動も覚えた。AVを見ながらの自慰というものはここまで完全に息が合うものなのか。
そんな馬鹿な考えが頭の中によぎる。画面の向こう側、こちら側両方の限界が近付く。
『あっ…… イ、イク! イっちゃうぅぅっ!!』
「私もだ! 私も、もう…… っ!」
画面の向こうで女性が絶頂する。男性も限界を迎えたのか女性の
そして、本命はここからだ。奏はイってしばらくは肩で激しく息をしていたが、すぐに体を大きく震わせる。
「あ、ああぁぁぁっ…… !」
イった反動からか奏の股から潮が噴き出す。潮噴きを知らない奏は必死に止めようとする素振りを見せるが、絶頂により緩みきった括約筋では止めることができない。
勢いよく噴射される聖水により与えられる快感に奏は委ねる以外の術を持たない。
ようやく、潮噴きが止まり奏はその場に倒れ込む。
「はぁ、はぁ……」
奏は顔を真っ赤にし、両手でその顔を隠している。彼女の足の先には先ほど噴射したことでびしょびしょになった地面があった。下だけとはいえ大事なところを曝け出しているその様はどう見ても事後にしか見えない。
何気にモニターを見るとビデオはもう終わっていた。だけど、それ以上何かをする気にはなれない。
まぁ、何はともあれいいものを見させてもらった。けれど、同時に贅沢な悩みもある。
今、絶頂してポーっとしてる奏は絶対に僕の存在を忘れている。この状態で声をかけるか否か。
…… 迷ってても仕方ないな。早いうちに伝えた方が傷口も小さいだろうし、さっさと終わらせてしまうか。
そう考えて僕は奏に話しかけた。
ちなみに、その後のことはまた後ほど伝えるとしよう。まぁ、おそらくおおよその人が予想していた展開になったと思うけどね。