久しぶりに書きますので少し読みづらい部分があるかもしれません。
それでは最新話をどうぞ!
「んっ……はっ、はあぁ……」
高校の薄暗いトイレの個室。室外の寒さなど忘れ、少し入るだけで汗が滲むくらい不快な湿度の室内で詩乃は便座に座って声を押し殺し自らを慰めていた。
着ているブラウスがシワになることも気にせずに狭く暑苦しいところで暴れて胸を揉み回し、スカートを捲り上げて手を突っ込み秘部を刺激し続ける。床には愛液に濡れて使いものにならない下着が落ちていた。声が何度も漏れてしまいその度に歯を食い縛るがあまり効果はない。調教前の詩乃ならこんなに秘部を弄ればすぐに果て満足していただろうが、身体を開発されて毎日のように快楽に浸った今となってはこの程度の自慰ではちっとも満たされなくなっていたのだ。
(ううっ……やっぱり、足りない……)
身体の疼きがさらに激しくなり無理矢理にでも絶頂を迎えようと両手の動きが激しくなる。
まるで自我があるような手の動きにびくんと身体が跳ねる。だが、不意打ちのような一撃で身体が絶頂に近いのか腹の奥が震えだすのを感じる。この流れに乗るべく詩乃は目を閉じて絶頂への階段を上りはじめる。
「あっ、あっ、あっ、ああああ……」
声を殺す余裕すらなくなり胸を弄っていた手を股関へと持っていき両手を使って快楽に溺れていく。無意識のうちに詩乃は歯を痛くなるまで食い縛ってのけ反り、全身で受け止める準備をする。そして詩乃が目をぎゅっと閉じた瞬間……。
「んっ、んんんっ、んうっ~~!」
身体が大きくびくりと跳ねて潮が激しく吹き出す。個室トイレのドアへとかかって水を弾く音が聞こえる。
橋のように反り返った体勢になっている詩乃は何度も痙攣を繰り返していた。恍惚とした表情を浮かべながら涙がこぼれおちた。
(あぁ…、何かが……足りない……)
確かに身体の震えが止まらぬくらいに深い絶頂は迎えた。だが、何かがかけていた。男に一方的に弄ばれ道具のように扱われる時にくらべて快感の感じも心も全く違うのだ。
(どうして、どうしてなの……)
溢れる涙を拭うことすら忘れてまた一心不乱に膣をかき混ぜる。首筋に汗を浮かべて切ない視線を眼鏡越しに向けるのはスマホの黒い画面。やはり着信がないことを思いしらされて絶望が募る。
(なんで……連絡が……)
疼いて更なる刺激を求める身体に急かされるように自慰を続けていく。
妄想のオカズは数日前の男との行為……。
責めは男の自宅に招かれてから激しさを増すばかりだった。毎日のように呼び出されて交わり、何度も精を体内へと注ぎこまれ続けた。その度に何度も底知れない絶望と満たされていく幸福を味わった。
詩乃はあの媚薬セックスの際、男が突如態度を変えた時を覚えており、そこにこの関係を終わらせる何かがあるのではと考え隙を探しているが、その度に逆にこちらが隙をつかれて責めたてられて快楽の深みへと堕されてしまう。
呼び出された晩は身体に残る快感の疼きからほぼ夜通し自慰を続けてしまい起きている間はほとんど快楽漬けという状況になってしまった。そしてそれを消し去ることができるのは男から与えられる快楽のみという酷い悪循環によって彼女自身にも制御できなくなってしまっていた。
(こんなこと駄目……駄目なのに……)
これが男の自身を快楽の虜にする作戦なのだということは詩乃自身も理解していた。
だがそれでも胸や下腹部に感じる強い熱に抗うことができずに流されそれを楽しんでいる現状を理解してしまうことにもなり惨めさが増してしまうのだ。
(何とか、しなくちゃ……)
「あっ!」
不意に膣を扱っていた指が膣の中でも敏感な場所に触れ、静かなトイレに嬌声が響く。すでに放課後で残っている学生は少ないといえゼロではない。早く立ち去らなければ見つかる可能性はあがるだろう。
(とりあえず、ここからでないと……)
身体の高ぶりはとどまるところをしらないが達したからか少しは軽くなってきた。
この間に帰宅するべく詩乃は便座から立ち上がって替えの下着を履いた。床に落ちていた濡れた下着は臭いがしないようにビニ袋に入れてカバンへとつめた。そして水を流すと逃げるように立ち去った。
便座の裏や天井、自身がいた場所のあちこちに仕掛けられたカメラが自身の淫らな姿を写していたことに気がつかぬまま……。
☆
顔を真っ赤に染めふらふらながらも一歩ずつ廊下を移動していく。息も一目で普通ではないことがくらいに荒くしながらも絶頂後に霞む視界をよく凝らしながら生徒用玄関へと向かう。
(早く、帰らなきゃ……)
発情から高まり続ける鼓動や身体の火照りに耐えながら詩乃は首に巻いたマフラーで口を覆い、一旦呼吸を整えていく。
頭に浮かび続ける男の調教の一つである街中での露出の記憶を何とか消そうと頭を振る。
(やばい、もう濡れちゃってる……)
履き替えた下着は既に濡れきってしまい、今すぐにでも脱ぎ捨てたいくらいに湿っていた。それによって僅かだが性的な臭いが漂っているのがわかった。
もしこんな状態を人にみられてしまえば、自分は変態女だと思われただでさえ味方が少ない学内で完全に孤立してしまうだろう。
(それだけは、絶対に嫌……)
霞む目をごしごしと擦って意識を強くもち、少し早足で歩き始める。
だが、急ぎ過ぎたのかその直後にあった階段の曲がり角で女子生徒に気づけなかった。
「わっ」
「きゃぁ!」
お互いに止まることができずにそのまま衝突。強くぶつかったためかどちらも尻餅をついてしまう。途端、尻への衝撃からか膣から愛液がさらにもれだしたことに気づいた詩乃は慌てて股を押さえた。
そして、ぶつかった相手をゆっくりと見つめる。美しく長い黒髪の女子生徒でネクタイの色から上級生だとわかった。
「おぉ~痛い。ごめんね、気づけなくて。ねぇ怪我してない……って詩乃っち?」
相手の女子生徒はと言うと最初は腰を擦りつつもこちらを心配する声を掛けてくれていたが、顔を上げて詩乃の顔を認識した途端に表情が驚きに変わった。
「せ、先輩……」
詩乃もまた女子生徒を見てどくんとした心臓の鼓動と安堵感を覚えた。
彼女こそ詩乃の学内における数少ない味方の一人であった。長く美しい黒髪に誰もが羨む小顔、それに制服の上からでもわかるくらいに豊満な胸と尻をもつモデル顔負けのスタイル。男女両方から高い人気をもち誰にでも明るく接し決して笑顔を絶やさない学園のアイドル。
他の女子生徒や先生、他行の女子生徒やOLを侍らせているなどの悪い噂が少しはあるが詩乃自身も優しい彼女に何度も救われていて男がいじめの主犯やストーカーの同級生を遠ざけるまでの間、詩乃が学校に通ってこれたのは彼女のお陰であった。
彼女に対して詩乃も他の生徒と同じく憧れのようなものを抱いており他の子達よりも自分を少しだけきにかけてくれることが嬉しかった。
そして、そんな彼女を前に詩乃の心臓は高鳴り下腹部が熱くなってしまう。
理由はわかっていた。男に放置されてから数日、満足できない身体を何とかするためのオカズとして彼女を何度か使ってしまったことがあるからだった。
彼女は可愛らしいアイドルとしての面だけでなく一部の女子には少女漫画にでてくる王子様のように接してくることがあったのだった。
詩乃自身もその経験があり、放課後の図書館で本を探していたときに出会して彼女のおふざけで誰にも気づかれない死角へと連れていかれて壁ドンされた。そして愛らしい顔をキス寸前まで近づけてきたのだ。
その時は顔を真っ赤に染めて何とか逃げたのだがそのことを自慰中に思いだしオカズとしたのだった。
その記憶が最悪のタイミングで甦り詩乃の身体を蝕む。愛液が絶えることなく溢れてパンティーにより濃い染みができていく。
「ねぇ大丈夫?顔がかなり赤いけど……熱でもあるの?」
先程からずっと声を掛け続けている先輩が詩乃の顔へとしなやかな指をもつ手を近づけてくる。僅かに触れた途端に詩乃の身体はびくりと大きく震えた。愛液がびゅっと吹き出してスカートにかかる。そして同時に尿意にも似た強い衝動が詩乃に襲いかかる。
「ご、ごめんなさい!」
たまらず詩乃は女を突き飛ばすと慌てて立ち上がって走り去った。
「えっ……ちょっと待って!一体、何が……」
女もまた突然の出来事に驚きつつも可愛い後輩の異変を察して追いかける。
「はぁ、はぁ……」
階段を駆け降りてひたすら走り続ける。走る振動で下腹部がブルブルと震えだして決壊寸前になっていく。
(だめ、駄目っ!)
自身の身体にそう言い聞かせ続けるもこの震えは止まらなかった。そして、宛もなく走り続けたせいかとうとう行き止まりにたどり着いてしまった。
「ねぇ!待ってよ!」
引き返そうとした直後に女が追い付いてきたことで退路を塞がれた。
「詩乃ちゃんどうしたの?いつもと様子が違うし、もしかしてまた……」
自身へのいじめを心配してくれている女に対し、ありがたく思いつつも「来ないで」としか言えない自分を恥じてしまう。
そうしている間にも彼女との距離がどんどん縮まっていく。そしてとうとう壁に背中がついてしまった。
「詩乃ちゃん、ちゃんと話して……」
彼女もまた自身を覆い隠すまでの距離にくると肩を力強く掴んできた。自慰で想像した綺麗な手で。
直後、我慢の限界を迎えた詩乃の股間から潮がまずぷしゅぷしゅと吹き出していく。
「あっ、あっ、ああぁ……」
その後、待っていたかのように勢いよく尿がどぼどぼと漏れてしまった。地面の土は勢いよくでた尿で飛び散って詩乃と女の足を汚していく。
(み、見られちゃった……)
涙が溢れて嗚咽も止まらなくなる。足をガクガクとさせて意識がとびかける。
「あは、あは、あははは」
(もう、終わった……)
これでもう学校ではまともに過ごすことはできないだろう。折角、田舎から東京まで出てきたというのにこの結末は悔やんでも悔やみきれなかった。
(私が、もっと強ければ……)
男によって長らく消されていた詩乃の奥底にあったトラウマを乗り越えたいという願いが再び芽生えるがもう遅い。
乾いた笑いを続けながらもふらふらと身体を揺らして前に倒れていく。
が、そこで前にいた女が詩乃を受け止めた。泣き続ける彼女の頭を柔らかな胸で抱きしめて、泣き止むように頭を優しく撫でる。
「何も言わなくていいよ。もう一人で抱えこまなくていいんだよ」
「私が受け止めてあげる。守ってあげるからね」
天使のような優しく甘い声で泣き続ける詩乃を慰める。頭から背中までゆっくりと撫でてくれる彼女に満たされなかったものが満たされていくような気がした。男に抱かれることでしか満たされなかった何かがたまっていく。
目の前でこんな醜態を晒した自分にここまで優しくしてくれる彼女の暖かな心に詩乃のあのときから冷たいままの心が溶かされていく。
「ううっ……うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
いつの間にか詩乃も彼女を強く抱きしめて胸に顔を深くうめて子供のように泣きじゃくった。その間にも彼女は軽く撫でてくれた。
「大丈夫。大丈夫だからね」
ぽんぽんと背中を優しく叩かれて心が和らぐ詩乃を女も見つめる。
その瞳が口元が妖しく歪んだことに詩乃は気がついてはいなかった……。
☆
高校敷地内の外れにある小さな旧部室棟に詩乃は連れてこられた。女の所属している写真部があるからだ。建物の外装が古く錆び付いているが内部は少し前までは体育会系部活が合宿等で使っていたこともあり比較的綺麗で水道も電気も未だ問題なく使えている。
泊まるための部屋は少なく、おまけに狭いが今この部室棟を使っているのは写真部だけなので問題はなかった。むしろシャワーから調理具まで使い放題なのは素晴らしかった。
(ふぅ、気持ちよかった)
ここへ連れ込まれるとすぐにシャワーを浴びるように言われた。まずはさっぱりしろとの先輩からの指示だった。その間に洗濯機で濡れた下着を洗濯してもらうことになり、乾かしたりする待ち時間が出来るため話はそこで行うことになった。
詩乃は現在、写真部の部室に置かれていた撮影用に残されたOBのシャツとたまに行われるらしい女子会の時に忘れた場合の予備下着を身に付けている。
ちなみに下着は先輩の予備下着を借りる予定だったが男との性交によって発育が進んだ詩乃といえどサイズに差が少しだけあって違和感があったため他の生徒の下着を借りることになった。その生徒に申し訳なく思いつつも成長して少しだけ自慢に思っていた胸や尻でも先輩には勝てないことを思い知らされて少しだけへこんだりもしていた。
(本当にいい人なんだ)
自身のために飲み物を取りに行っている女を待つ間に写真部の部室を回ってみる。飾られている写真はどれも女が真ん中にいて多くの女子部員達が彼女を囲んで幸せそうに笑っている。
普通の制服を着たものからチアガールなどのコスプレをしたものまである。
(コスプレか、ちょっと面白そうかも……)
いつしかコスプレの写真をメインに見ていく。詩乃自身としてはやはり男にいいようにやられている自身は情けなく、未だ過去を克服出来ない弱い存在だと思っている詩乃にとって自分を少しでも忘れて別の存在になれるコスプレは魅力的だった。
(写真部はモデルをたまにだけど募集してるって聞いたから今度先輩に話してみようかな)
自慢ではないが学校で人気トップを誇る彼女のお気に入りであろう自分ならすぐに採用してもらえるだろうという甘い考えが過る。
猫耳メイドの格好をした自分、格好いい婦警の制服を着た自分、妄想が頭を過り何を考えているんだと思った直後、思わず身体が背後の本棚へとぶつかってしまい中のアルバムが少しだけ落ちてくる。
慌てて拾おうとしたところでほかの淡い配色のものとは明らかに雰囲気の違う茶封筒に入れられた白いアルバムがこぼれた。
(何だろう)
不思議に思い中のアルバムを引っ張りだす。
『No.12』と書かれたその表紙にはアワビのような形の印鑑が押されており変な繊維のようなものが付着していた。興味からアルバムを開いて中身を確認する。
(えっ!何これ!)
詩乃は驚いてアルバムを落とした。
中に保存してあった写真には1人の女子生徒が恥じらいながらも制服を脱ぎ去り裸を晒しているヌード写真だった。しかもそれは読み進めるうちにどんどんハードになっていき、しまいには自らのナカに棒状のモノを突っ込み快楽に溺れる姿まであった。
(何でこんな写真が、しかもこの人……)
そこで詩乃はその写真の少女が先程みていた写真に写っていた部員の一人であることに気がついた。
(何でこんな写真が、しかもこの人……)
震える指先を何とかなだめて少女が絶頂して倒れた後のページへと向かうべく端をつかんだ。だがそこでバタンと部室のドアを開けて女が入ってくる。
「おっ待たせ~!特性ジュースだよ~」
いつもと同じく元気な声で明るい表情を浮かべて入ってくる。慌てて詩乃はアルバムを直して拾い集めているふりをした。
「詩乃っち何してるの?」
「先輩、ごめんなさい。アルバム落としちゃって……」
顔を近づけて聞いてくる女に気がつかれぬように憧れに不信感が混ざった心を圧し殺すように女へ返事をした。
「そんなの気にしなくていいって!ほら早く話聞かせてよ、飲みながらでいいからさ~」
四つん這いとなってアルバムをまとめる詩乃の腕を掴んで立ち上がらせて奥の部屋へと連れ込んでいく。女らしくないやや強引やり方に違和感を覚えつつもまだ先輩を信じていたいという思いから大人しくすることにした。
(もし先輩まで悪い人だったら、私はもう誰を信じれば……)
「ほら、早く早く~」
「もう、分かりましたから~先輩」
すがるような気持ちになりながらも悟られぬように詩乃は笑みを浮かべて隣の部屋に入っていった。
☆
「そんなことがあったんだね」
向かいに座って全てを打ち明けてくれた詩乃に声をかけた。
詩乃はそんな女に対して涙で潤んだ瞳を向けている。
「私、ずっと辛くて……でも悪いのは私だから……」
涙を流し声を震わせながらも女に告白した。既に知られている自身の過去が原因の脅迫、男による激しい凌辱、その結果自分では身体も心も抑えが効かなくなっていること全てを。
何の関係もない彼女だが一人で抱え込むにはあまりに大きくなりすぎて耐えられなくなった。誰かに助けて欲しい。
先程失禁を見られたこともあるが彼女なら、誰よりも自分を心配してくれる彼女なら助けてくれる気がしたのだ。
女は嗚咽をあげて泣き続ける詩乃の元へと移動すると優しく抱きしめて口を開いた。
「今まで辛かったね。ごめんね、気づいてあげられなくて。でも、もう大丈夫だから。これからは私が守るから。あんなやつの好きにはさせないからね。安心して」
女は自分の意思を抱き締める力を強くしていく。肩に顔をうずめて泣いている詩乃の頭を上げさせると指先で流れる涙を拭う。
「もうこんな風に詩乃っちを泣かせるようなことにはしない。約束するよ」
「せっ、先輩……」
普段よく見せてくれる天使のような微笑みを詩乃に向ける。誰だろうが癒すことのできる笑顔を受けて詩乃の心は少しずつ緩んで恐怖が溶けていく。女は詩乃と改めて向き合うと肩に手をおき、やや赤くなった顔を向ける。
「だからさ、私にあなたを助ける手伝いをさせてほしいの」
やや熱っぽくなった視線をそらすことなく向け続ける。少しずつだが女の呼吸が荒くなっていく。
「こんな時に言うのはおかしいんだろうけどさ、今だからこそ言うね……」
「実は私、前からあなたのことが好きだったの……」
「えっ……」
女の驚きの一言に詩乃が戸惑いの声をあげる。
「あなたを学校で一目みたときからさ、他の人とは違う何か特別なものを感じたんだ。何て言うのかわからないけどさ、強い力みたいなのをさ」
「それであの遠藤達が詩乃ちゃんの秘密をみんなにバラした時に気づいたんだ。あなたは私が求める"強さ"を持っていた子なんだって」
「強さ……」
女の言葉をすこしだけ復唱してみる。彼女の言う強さとは何なのだろう。
「あなたは強い。危険な男に立ち向かう力。私に出来なかったことをあなたには出来た。理不尽な父に反抗出来なかった私は憧れたよ」
「でも、あなたは自分の行いに責任を感じて苦しんでた。だから、私はあなたに近づいたの。あなたは悪くない。詩乃ちゃんが苦しむことなんて何もないんだよってことを教えたくて」
「でも私がこのことを伝えるのを躊躇ってしまったせいで詩乃ちゃんは……」
女の言葉を詩乃は黙って聞いていた。おそらく彼女のいう強さとは強盗犯を殺めたことなのだろう。彼女はかつて男に何かをされたのだろうことが話の中でわかってきた。
だが、それなら彼女は大きな勘違いをしている。
(私は強くなんかない、ただの臆病で弱い女だ……)
どんなことがあったにせよ人を殺していい理由にはならないし許されることではない。そんなのは強さとは呼べないだろう。
確かに詩乃自身も力を求めてはいるがあくまでも過去を乗り越えて銃に怯えないようにするためだ。人を殺すことに慣れその事を誇るためではない。その認識の違いが今の詩乃には恐怖に思えた。
そんなことを考えていると女は詩乃を畳の上へと押し倒し、お互いの足を絡ませて動けなくすると顔を鼻と鼻が触れる直前まで近づけた。
「だから、今からでも私が救ってあげる。その熱くて欲しくてたまらない苦しみから救ってあげる」
「何も心配することないよ。私に任せればいいから」
右手を詩乃の頬へ添えて左手をゆっくりと下腹部へ近づけていく、肩から胸、胸から腹、腹から腰、腰から尻、そして股の間へと移動していった。
「全部さらけ出してごらん。全て受け止めてあげるから」
スカート越しにパンツに包まれた割れ目を撫でつつ甘い吐息を吐きながらゆっくりと顔を近づけていく。詩乃の瞳に艶っぽい視線となった女が段々と大きく映っていく。
あまりの展開にしばらくフリーズしていた詩乃だったが、さすがにここから先へは不味い。
女同士でこんなことをしてはいけないという理性や羞恥。開発された詩乃の身体は女から与えられる未知の快楽を求めているがもし実際に交われば身体がどうなるのかまったくわからない恐怖から抵抗することにした。
「いやっ、いやぁぁ!」
ジタバタと暴れて拒絶の意思を示す。女は抵抗されることを想定していなかったのか暴れる腕や足の動きに簡単にどかされてしまった。
「うわぁ!」
女が退かされた衝撃で悲鳴をあげるが構ってはいられない。慌てて立ち上がると一目散に扉へと走る。
(早く、逃げないと……)
焦る気持ちを落ち着かせて鍵を開けて扉を開いた。
直後、いつの間にか写真部部室内に待ち構えていた大勢の女子達によって詩乃は取り押さえられてしまった。
「いやぁ!いやぁ!離してぇ!誰かぁ!」
突然の一体複数に取り押さえられたことで詩乃はパニックとなり形振り構わずに叫びだす。が、長くは続かずに女の一人が詩乃の口の中に淡い緑色の布地を放り込んで黙らせた。男にとられたはずの詩乃の下着だった。
「んむぅー!むぅー!!」
詩乃は抵抗を続けたが、こんなに大勢には勝てる訳もなく和室前へと膝だちに押さえられ、腕を上に上げたT字のように拘束されて女の前に引きずりだされた。
「うー、痛かったよー詩乃ちゃん!何すんのさいきなり、人がせっかく優しくして上げたのにさー」
女は頬を大きく膨らませて不満げな顔を向けて詩乃の刺し殺さんばかりの鋭い視線にも怯まずに近づいてくる。ふと立ち止まると詩乃の口に下着を突っ込んだ女子生徒に力強い平手打ちを浴びせた。
「きゃぁ!」
女は倒れた女子生徒の胸ぐらを強く掴むと鋭い口調で女子生徒に脅しをかけた。
「おい、何詩乃ちゃん傷つけるようなマネしてるの?前みたいに裸で商店街に出されたいの?それともまたキモいアニ研の男どもに抱かれたい?」
さっきとは一変した女のゴミをみるような冷たい視線に女子生徒は怯えてひたすら『ごめんなさい』と謝罪を繰り返す。よくみればその女子生徒は先程詩乃が見つけたアルバムの少女だった。
「まあいいや。今はあなたに絡んでる時間も惜しいからね。あっ、この子はみんなで遊んでいいよ」
掴んだ手を放すと女は再び詩乃の元へと向かう。解放された女子生徒が抑える仕事のない女達に囲まれて服を脱がされているが気にも止めていなかった。
「ねぇ詩乃ちゃん、事件バラされたせいで友達のあなたに居場所とか話し相手とか色々上げたのに、私に抱かれるの嫌なの?」
女は詩乃の胸を制服越しにさわるとわざと凹んだような表情を向けてくる。
対する詩乃はこれまでの尊敬や憧れの念を裏切られた思いから依然として睨みを効かせたままだった。
「はぁ~、やっぱり脅しから入らないと駄目か」
女はそういうとポケットからスマホを取り出して操作する。詩乃を押さえている女達はその動きを見てクスクスと笑いだす。部室の中で詩乃だけが戸惑ったままだった。
(何?一体何なの?)
「私の言うこと聞かないと困るのは詩乃ちゃんなんだけどな~。ほらこれ見てよ」
目の力を一時的に抜いていたが、女が改めて目の前にしゃがみこんでスマホ画面を見せてきた途端、目を大きく開いた。
(なっ!これは!)
画面に写っていたのは少し前に男の家に呼び出された時の映像だった。動画が再生され始める。
『んあぁぁぁぁぁぁ!!ああぁ!あぁ!おうぅ!!』
カメラ方向に身体と顔を向けて四股を踏むように股を広げて快楽を貪る。発育途中の乳房を激しく揺らして快感に震える様を表す。顔はだらしなく蕩けており、笑っているようにも狂っているようにも見えた。
『はははは、朝田どうした、そんなに気持ちいいのか?』
男がそう言いつつ詩乃の腰や尻を叩いたり、胸を揉んだりしてくる。
『うんっ!気持ちいいのぉ!!自分で腰振りセックス気持ちいいのぉ!!媚薬セックス最高ぉ!!』
媚薬によって感度と性欲を上げられ、既に何時間も犯されて理性を無くした詩乃は半分白目を向きながら顔の横でピースを作って淫乱さをアピールしていた。
『そうか、ならもっと気持ちよくしてやるよ』
そう言うと男は下から大きく突き上げた。詩乃の尻が大きな音をたてる。
『んあぁ!あぁ!』
舌を突きだして快楽に染まった顔をみせる。
男は立ち上がるとバックの要領で詩乃目掛けて激しく腰を振り続ける。対して詩乃は身体を支えるものが無いせいで身体をやられるがままにしてぶらぶらと振り乱していた。
『ああぁ、あっ、あっ、ああ、んあっ!』
それでも詩乃の性感はどんどん高まって淫らなものへと変わっていく。
そして、一度抜かれると種付けプレスの体勢にされてラストスパートへとはいる。
『あっ、あっ、あっ、あっ』
身体を桜色に染めて快楽に悶える。視点はもはや定まらず両手はピースのままWのようになっている。
男の腰がどんどん早くなって音も大きくなる。
『あぁ限界だ!出すぞ!おい、出すぞ!』
『あっ、あっ、あぁ!』
男の声と同時に詩乃が悲鳴にも似た喘ぎを上げ始めた。お互いが自分の快楽を優先するだけのセックスが終わりを迎えようとしている。
そして、その時はやって来た。
『あぁ、あっ、あぁ、あはぁぁ~!!』
男の精が放たれたと同時に詩乃もまた絶頂を迎えた。 射精した男は詩乃を押し潰すようにしてくる。その重みを受けて絶頂を繰り返す。
『あっ、あはぁ……』
完全に白目を剥いた詩乃は無意識のうちに男を抱きしめようと腕を動かしてキスをせがむ。だが、簡単にかわされてキスは唇の代わりに男の愛液まみれの肉棒が差し出された。
画面の詩乃はそれに文句を言わず愛するように肉棒に舌を唇を這わせていた。
記憶がないとはいえ、自分の恥態を見せつけられた詩乃は悔しそうに目を反らした。だが許されるはずもなく右手を掴んでいる女子生徒から頭を無理やり女の元へ向けさせられた。
彼女たちの嘲笑が詩乃の身体に突き刺さっていく。
「まったく、こんな分かりやすい淫乱アピール動画残すとかセンスないな、あの男は」
動画を停止させた女は上がるとふらふらと回り始める。
「ごめんね詩乃っち。ウチのバカ兄貴がこんなことしてさ」
女の衝撃の一言に詩乃はさらに目を大きく見開いて女を見上げた。手を合わせて笑顔の謝罪しているがそんなものはもう視界には入ってこない。
恐らくだがこれまでの男が自分のことを知っていた理由のいくつかは彼女が元であることが察せられたがそれよりも大きな考えが詩乃の胸に突き刺さった。
彼女があの男の妹だとしたら先程の話で彼女が恨んでいるのは父親でその父親を殺したのは自分ということになる。
(まさか先輩が、あの強盗犯の娘だなんて……)
身近にも自分のせいで家族を壊された犠牲者がいたなんて。その事実に詩乃の心は大きく揺れて涙が溢れる。
「あーん、泣かないでよ詩乃っち。私も別にあなたのこと恨んでいる訳じゃないしむしろ感謝しているんだってば」
男と同じことを言われたが詩乃の心には何も響かなかった。
「でも酷い話だけどさ、私はあなたのことすごい大好きで今すぐ愛しあいたくてたまらないんだよね。悪いんだけどさ、ここで抱かれてくれない?理由はそうだね、写真と動画を学校にばらまくでどう?あなたとしても理由があるほうが楽でしょ。ね?悪いようにはしないからさぁ」
女が詩乃の涙を拭ってそれを舐めとる。詩乃はただ頷いて罪の意識に苛まれる心を落ち着かせるしかできなかった。
「よし!それじゃあ行こうか!」
女が手を叩いて立ち上がると和室とは別の方向にある扉をあけて通路へと出た。それに続いて女達に巻き込まれる形で詩乃も立ち上がった。
(何で、私ばかりがこんな目に……)
涙で滲んだ視界が写す先の見えない通路は闇に覆われた自分の未来のように思えた。
本来は一つになるはずが予想以上に長くなってしまったので二つに分けたいと思います。
part2はできるだけ早く更新するつもりなので楽しみにしていてください!
意見や感想お待ちしています!
この物語の結末は?
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ハッピーエンド
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バットエンド