※この作品はR-18です。

けものお水   作:満足あき

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けものお水4話

21時劇場  「けものお水」 4話

ヒグマちゃんと送迎の車に乗り、その時初めて「ラウンジ サバンナ」へと足を踏み入れた。

カウンターとボックス席が3つある店内は大いに盛り上がっていた。

ボックス席は占領されているのでカウンターに座る。

こういう店は幾度と利用しているが、あまり好きでは無かった。

しかしラウンジ サバンナは違った。まず服装が過激すぎる

ちょうど俺の前にヒグマちゃんが立ったので聞いてみる

「あの子の服装って大丈夫なの?」

「どのこ?ああコツメカワウソちゃんね。あれがあの子の自然な姿なんだ」

「フレンズがニュースで話題になった時聞いたぞ、プラズマかなんかが服や耳や尻尾を作るんだっけ?」

「そんな感じ。ここは女の子全員がフレンズなのが自慢だから、フレンズらしい恰好をしてもらっているの」

言われてみれば、目の前のヒグマちゃんも普通の洋服では無かった。

スパッツに短すぎるスカートという、サンドスターのセンスに脱帽してしまう。

「でもあれだろ?その気になれば服も耳も尻尾も消せるんだろ?」

「この店で働くフレンズの条件は…どれだけ酔ってもフレンズの姿を維持できる事だよ」

「じゃあ服が消えるまでお前たちに飲ませればいいって事か」

「わたし達を酔わせる気?お兄さん?いいよ、どんどん注文入れちゃうから」

「冗談だ冗談。酒飲みのプロに挑んだら財布がカラになる。

 俺はビールだけでいいから、ヒグマちゃんは何を飲む?」

「じゃあワインで。一緒に乾杯しようね」

俺のビールと、ヒグマちゃんのワイングラスがカチンと鳴る。

こういう店は好きじゃないが、こうして女の子と酒が飲めるのは本能が喜ぶ。

ぼーっとしていると、ヒグマちゃんはボックス席で接待していた。

カウンターにはあの過激な格好の子が立っていた

「お酒呑むのたっのし~。お兄さんビール好きなの?どんどん注いじゃうからね~」

尻尾とお尻を揺らしながらビールを注ぐフレンズ。

やばいやばい、この店楽しいかもしれない。

「君、なんていう名前なの?」

「私はコツメカワウソだよ!ねえねえ一緒に歌おうよ!

 曲は!ようこそジャパリパークへ!歌えるよね?」

笑顔のコツメちゃんにマイクを渡されると断りづらい。

その辺の接客テクニックがプロであり、店の利益のためだと知っていても

俺はマイクを握りどったんばったん大騒ぎした。

この店は楽しいかもしれない。フレンズとかかわった事は無かったが、この子たちは凄い可愛いのかもしれない。

「悪くないな」と呟いて、カウンターでビールを喉に押し込む。

騒ぐフレンズに、大喜びする客に、話せないほどの喧騒と、花火のような盛り上がり。

これが「ラウンジ サバンナ」か。

ぐだぐだ呑んでいたら閉店時間まで居座ってしまった。

帰ろうとする俺にヒグマちゃんが、俺にしか聞こえない声で耳打ちする

「また私に家に来てくれるよね?待っているからね」

 そう誘うヒグマちゃんの目つきが、彼女との劣情を思い出させ、俺の足は自宅とは違う方向へ向かう 続く

 

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