――数年後
総武を卒業した比企谷八幡はそれと同時に由比ヶ浜結衣と結婚した。周囲には3年になった直後から付き合い始め、卒業と同時に籍を入れる約束をしていたと話していた。彼らの友人たちは皆祝福した。中には八幡に淡い思いを抱いていた者もいたが、泣きそうになりながらも祝福の言葉を彼らに贈る。式も規模は小さいが、盛大に行われ、終始緊張でガチガチになっている八幡が時折小さな笑いを呼んでいた。結衣の父親は離婚した後だった為に母親のみの参加だったが、結衣はその寂しさを微塵も感じさせないように振る舞っている気丈な姿が、周囲の目を潤わせる。ある者は盛大に騒ぎ、ある者は泣きながら彼らを祝う。それは一般的な結婚式と変わりない。
しかし八幡と結衣……それと舞衣しか知らない真実がそこにあった。
――どうしてこうなってしまったのだろうか? あの日、俺が由比ヶ浜の家に忘れ物を届けたからか? 舞衣さんの誘惑に負けてしまったからか? いつまでも舞衣さんのされるがままだったからか? それとも……? いや、答えはわかっている。すべては俺が……
「ヒッキーィ……❤」
夜、ダブルベッドで俺の右で横になる由比が……結衣は俺と右手をギュっと繋いでいる。そして…彼女の左手はパジャマをズリ下ろした股間で動いている。そして俺の上には――
「あぁっ!❤ んぁっ!❤ ふぅっ!❤ ヒッキーくぅんっ!❤」
――全裸になった舞衣さんがバルンバルンと結衣よりも大きい胸を弾ませ、肉厚の尻を容赦なく杭打ちのように猛然と俺に叩きつけている。そう、俺は今舞衣さんに騎乗位の体位でSEXをしつつ、俺のすぐ隣で結衣が俺の手を握りつつ自慰を行っているという異常な光景が広がっていた。……そして俺は今だに結衣とSEX出来ていない。舞衣さんが一切許してくれないのと、結衣がそのほうが興奮するというからだ。例え俺達が異常な関係を持っていたとしても、結衣が喜ぶのなら……とさえ思ってしまう。俺はもうどっかが壊れているんだろう……。
そんな俺が今している仕事といえば、AV男優だった。舞衣さんのAV女優復帰に伴って専属男優としてデビューを飾った俺は、瞬く間に多くのAVを撮った。大半は舞衣さんのものだが、企画物や他のAV女優の作品も少なくない。挙句の果てに認知しないという条件で俺の子を妊娠したいという女性まで出てくる始末。……すでにもう何人も孕ませている。それはもう両手では足りない人数だ。そしてその中に結衣は含まれていない。結衣は今だに処女なのだ。だが、彼女の腹部はまるまると膨らんでいる。……妊娠しているのだ。勿論俺の子だ。処女なのになぜか?それは処女膜を破らないように結衣の卵子に俺の精子を流し込み、受精させたのだ。そして結衣は出産と当時に処女を失うという予定らしい。それを彼女自身嬉々として受け入れている。
俺自身も今となっては舞衣さんの影響で完全にSEX依存症となってしまった。性欲が相当強いのか、はたまた何か盛られたのかわからないが、常時勃起状態の肉棒が萎えたところはもう見なくなってだいぶ経つ。そして女を見ればすぐに犯したくなってしまうのだ。そんな俺と舞衣さんはとことんまで相性がいいらしく、一年の9割以上をSEXで費やす。AV業界で俺はかなり重宝するらしい。黒人並の巨大な陰茎と異常ともいえる絶倫性……そんな俺を舞衣さんが手放すわけなどない。
恐らくだが……結衣が子を産んだ後、俺達夫婦は別居生活を送ることになる。結衣と生まれてくる俺の子は俺と別の場所で暮らすのだ。そして俺は舞衣さんと、サポート役のAV女優達と暮らすだろう。結衣はそれがとても興奮するんだと俺に言ったことがある。結衣を女性として愛してるのは間違いない……断言できる。だが、そんな最愛の女性からはSEXを禁じられ、妻でもない女を犯す日々を送っている。そして孕ませた女性らは出産をAVのワンシーンとして売り出されるのだ。
――もう何もかもがどうでもよくなっていた。最初はどうにかこの状況から抜け出そうと色々考えた。結衣や舞衣さんを説得しようともした。だが状況は変わらなった。それどころか、舞衣さんはそんな俺の逃げ道を封じる手を次々に講じていき、俺はあっさりとそれに迷い込んだ。総武にいた頃の思い出も、平塚先生や雪ノ下らと過ごした日々も、もう遠い記憶のように霞んでいく。そんな時思ってしまったのだ……『押して駄目なら諦めろ』それは俺の座右の銘。そうして俺はやがて、すべてを諦めた。ただ……ただせめて結衣が幸せならそれでいい。その為なら俺は……この狂った世界に閉じ込められたままでいい。そうして俺は思考を停止した。してしまった。
――それは目の前で淫欲に狂う女性に魅入られた故の結末だったのだろう。確かにヤってるだけで大金が入ってくる。働いていないとほぼ同意語、はっきりいってかなり『楽』だ。だが、それは決して『楽しい』とは限らない。俺の求めていた生活とはこんなのだったっけか? そんなことを思いつつ、俺は――
「あぁぁっ!❤ 駄目っ!❤ イクっ!❤ ヒッキーくんイっちゃうぅぅっっ!!❤❤」
「あぁっ……!❤ ヒッキーとママのSEX見てあたしもっ……イくっ……!❤」
――ただ流れに身を任せた
ご愛読ありがとうございました。
今後はもしかしたらポツポツと後日談書くかも……?期待しないでくださいね。
ではまた