---江戸川コナン---
コンサートも終盤、おっちゃんは仕事を忘れ、ヨーコちゃんへ声援を送っている。蘭は、周囲に目を光らせている。
ジリィィィィィ~ン!
何かの警報音が鳴った気がする。大声援で気づいていない観衆、そして演者達。俺は音の鳴った方へ走り出す。蘭の方を見ると、どこかへ連絡をしている。俺をマークしていたのか?
入り口ホールへと向かうドアに手を掛けると、熱い…まさか、バックドラフト狙いか?もし、会場に火の手が回れば、逃げ場は上だけであるが…この人数を救うには時間が…
捜査一課の高木刑事と白鳥刑事を見つけ、声を掛けようとすると、イヤホンで何かの指示を受け、ドアに手を掛けて、開けてしまった。
一気に炎が会場へ侵入した。高木刑事は咄嗟に避けて無事だが、歌に夢中だった観客達が炎に飲み込まれて行く。
「なんだ…これは…マズいです、目暮警部!」
高木刑事が、外へ連絡をしている。蘭の元に戻らないと…だが会場はパニック状態になり、蘭の元へ戻れなくない。マズい…アイツは何をしているんだ?
---マッキー---
くそっ!点検が間に合わなかったようだ。気球はシロ…いや、囮のようだ。ドローンは電波遮断をし、墜落させてある。
「アイ!消火をする。上空100メートルで、粉塵爆発をさせろ」
『了解!』
「テッサ、状況を知らせてくれ。俺は降下する」
「まかせて…今夜はどんな責めかな?」
「う~ん…拷問シリーズで行くかな」
「そう。今夜は口を割らないわよ♪」
「期待しているよ」
俺は扉を開けて、外へ出た。
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地上に降りると、上から爆風が…観客が怪我するかもしれないが、焼け死ぬより良いだろう。
「おい!こっちだ…」
安室が待機していてくれた。
「しかし、爆風で消火とはな」
「他に手が無いだろ?」
「あぁ」
渡り通路の天井に潜り込んだ。俺の予想だと、ここに…有った♪
「安室!解体をする。爆処理班を呼んで周囲を頼む」
「わかった」
「後、犯人もな」
「あぁ…生きて帰って来いよ」
俺に死亡フラグが立ちそうだ。
「ナポリタンが呼んでいる。死ねないな」
俺は爆弾の解体を始めた。バンカーバスターをこんな場所にセットかよ…雷管を外して…教科書通りの配線だな。素人のにわか仕込みか?
解体を終えて、外へ出ると、銃弾を浴びた…その場に倒れる俺。誰だ?公安はどうした?
「何?冴羽で無いのか…」
犯人のようだ。地面を蹴って相手に近寄り、太股をナイフで斬り裂く。
「痛っ!」
その場に崩れる犯人。
「悪いな、防弾なんだよ。このコンバットスーツは」
一応、プロ仕様のスーツである。テッサがミスリルから、がめてきたらしい。何故か俺のサイズにピッタリなのが、謎であるが。
「貴様…何者だ?」
「ジョン・スミス…傭兵だよ♪」
「まさか…貴様が…」
うん?俺を知っているのか?もしかして、リョウと勘違いしたのか?
「お前、俺にケンカ売っておいて、本物のジョンを襲うとはな」
リョウ、海坊主、ルパンが現れた。
「おい!お前!なんで冴羽なんだ!世界一を決めるなら、俺と戦え~」
って、海坊主。
「どんなバカかと思えば…ふっ、2流の殺し屋かよ」
ルパン…見に来たのか。なら、手伝えよ…
「あぁ、警察関係者は意識を狩ってあるよ。下手に動かれて、死なれるとマズいからな」
って、次元。
「で、どうする。コイツはお縄にして。俺達で世界一を決めるか?」
血の気が多いリョウ。
「俺はパスだ。腹減ったから帰る」
「つきあいが悪いなぁ、ナギ君は」
「たまには、クラリスの見舞いに行けよ、ルパン」
「あぁ、そうするよ」
後のことは、先輩方にまかせて、アイに拾ってもらい帰宅した。
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帰宅中に、スマホに入電。出てみると、蘭だった。
「どうした?」
「迎えに来て…」
「今、どこ?」
「会場だよ~。なんで、来てくれないの?」
「コナンってガキがいるから」
「アイツは気にしなくていいんだよ。ねぇ、今から来てよ」
今からか…
「わかった」
家に帰り、車でお姫様を拾いに行く。だけど、会場にまで車では行けなかった。交通規制だ。コインパーキングに車を止め、徒歩で迎えに行く。
「安室、中に入れるか?」
「助かったよ。犯人も逮捕したが…問題が…」
「まだ、何か有るのか?」
「あぁ…扉が溶接された感じで開かないんだ」
「上からは?」
「ヘリで救出しているが…」
「バックヤードの出口は?」
「ちょっと問題があるんだよ」
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安室とバックヤードの出入り口に向かった。
「安室…これって…」
「あぁ、トリガーだ。でも、何のかがわからない。後、何が残っている?」
そうか…熱源か…あのヤロー…捕まった後でも実行出来る様にしていたとしたら。天才的な暗殺者と賞賛はされるだろう。一部のバカから。こういうのは、捕まった時点で終わりなんだから。
「対地スティンガーだ。あの火災…熱源にするつもりだ」
対地スティンガーは熱源目がけて飛んでくる。どこから飛ばすんだ?まさか…
「安室、生きていたら、ナポリタンを食わせろよ」
「何、縁起でも無い事を言っているんだ?」
俺は安室をスルーして、近隣の一番高いビルの屋上を目指した。
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空気が鳴動している。飛んで来た…
『安室!米花リーガルホテルにセットしてやがったよ』
無線で連絡をした。
『そうか、客室の窓を開けて…』
俺は空気の鳴動に集中して、道路の真上で撃墜をした。爆音と爆風…道路は粉々になり、水道管が破裂して、水柱があがっている。1発で終わりか?
『俺とルパンで、2発防いだ』
リョウから連絡。合計3発か?その場合、四方から撃つのでは?
『すまない。間に合わなかった』
って、海坊主の声…おいおい…空気の鳴動は感じ無い。くそっ、ビルがジャマだ。これだから、都市部戦は嫌いだよ。そうなると…
『アイ!悪いけど、上から頼める?』
『了解です』
対空ミサイルの発射音。目の前のビルの手前で、撃墜できた模様だ。だけど、あっちでも水柱が上がっている。さて、帰るか…
ビルから出ると、蘭が走り寄って来た。
「お疲れ様…」
俺に抱きつく蘭。
「コインパーキングまで歩けるか?」
「え…それは…」
顔を真っ赤にしている蘭。下腹部辺りが冷たい。つまりはそういうことなんだろう。長時間トイレに行けなった上に、あの爆風だものな。俺はお姫様を、お姫様抱っこをして、車まで運んだ。
「シートが汚れちゃうよ~」
真っ赤な顔の蘭。
「蘭のなら、シミが残ってもいいよ」
「恥ずかしいよ~。他の女性も乗るんでしょ?」
否定はしない。ケースバイケースだ。俺は車を渋谷へ向けて走り出させた。あのホテルでお風呂だな。従業員である女捜査員見習いに、蘭の下着を買ってきて貰おう♪
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久しぶりの喫茶ポアロで食事…ここで食事が出来るってことは、平和の証拠だと、最近気づいた。
「で、エルザはどうなった?」
「国民的なスターだし、金銭の授受も無いし、そもそも証拠が無い。なので、厳重注意の上、誓約書にサインだ」
妥当線か?まぁ、証拠が無いんじゃ…
「感謝状はいるか?」
「いらない。欲しいのは戸籍だ」
「だな…まぁ、ナポリタンを食ってくれ」
公安では戸籍は無理だな。潜入捜査員用の戸籍を用意してくれたので、それを使ってはいるけど。戸籍が無いと病院に行けない。自費は痛いから。
叔母の病院に行けば無料であるが、遠い…東京から小淵沢は無理である。どうしてもって時は、アイに搬送して貰っているけど。
「で、あの薬はどうなった?」
「頭脳も身体も大人になる薬?」
「そうそう」
「まだだよ。実験が出来ないもんな。子供にする薬が無いと、テスト用マウスが作れない」
いきなり人体投与は危険すぎる。なんて言っても、エンジェルダスト系だしな。
「愛人達は?」
少し語弊がある。クラリスは違うんだが…
「相変わらずだよ。3人とも目処が立たない。後一人は通院しているけど」
明日奈が通院をしている。俺の叔母の病院ってことで、通う気になったようだ。
「あぁ、槇村さぁ~ん」
蘭が来た。
「どう?」
「うん…元気ですよ。安室さん、ケーキセットください」
「はい、わかりました」
俺の前に座る蘭。
「で、神崎エルザと、どこで知り合ったんですか?」
「ゲーム内だよ」
「ゲームする暇が有るんだ。あんなに売れっ子なのに」
「まぁ、何を求めるかだな。金か、名誉か、スリルか…」
「槇村さんは?」
「俺は1に戸籍、2にナポリタン、3に蘭かな」
「3番目なんだ…ナポリタンに負けたのが悔しいなぁ」
俺の喰っているナポリタンを、羨ましげに見つめている蘭。かわいいなぁ…この子は色々な表情があっていいなぁ。あの鉄の女、テッサも見習ってくれないかな…
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久しぶりに仕事が無い。部屋でまったりしていると、かなめがやってきた。
「ねぇ、宗介の頭部はどこにやったの?」
「あぁ、お墓の中…」
「どこの?」
「行く?」
「是非」
俺はかなめとアイの元へ行き、乗り込んだ。
「まさか、海外?」
「です」
「パスポートは?」
「いらない。検閲は受けないよ。一応、軍用機だし」
アイのオートパイロットシステムを操作して、出発の準備を終えた。そこに、テッサが飛び乗ってきた。
「なんで?」
「私…この子の搭乗員だよ」
「搭乗員?」
「ダメなら、添乗員でもいいよ。一緒に行くよ。もう、置いてきぼりはイヤだよ」
涙目で訴えるテッサ。よくわからないが、テイクオフだ。
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宗介の首が眠るお墓。ピーカンな空、ピーカンな海、そして、純白なビーチが見える。ここに宗介の頭部は寝ている。
「ここって…」
「天国に一番近い島だ。少しでも天国に近い方が良いだろ?」
「宗介想いなんですね」
笑顔でかなめが、俺の顔を覗き込むように見た。
「俺に出来るのは、この程度だよ」
「ジョンは、どこで寝たいの?」
テッサに訊かれた。
「テッサかかなめの下かな?かなめとは寝ないから、テッサの下が濃厚だな」
首を指差して、二人に説明した。
「寝首…かかないよ。一人はイヤだよ!」
テッサが妙な事を言う。
「俺はお前らの愛する男を殺した。お前達に殺されるなら、しょうがない」
「なんで、死にたがるんですか?」
かなめに訊かれた。
「生きていても良いことはない。俺の手は血で染まっている。誰も幸せに出来ない。いつか、天罰が下るだろうからな」
「でも…お前の場合は、正しいと思えることをした結果でしょ?」
いつになく悲痛な表情テッサ。
「私は上から命令が絶対だった。だから…」
「テッサも地獄行き決定だから。一緒に行ってやるよ。地獄でもヒィヒィ言わしてやる」
少し表情が緩んだテッサ。
「テッサは何をしたの?それって、宗介もだよね?」
かなめの疑問。どう答えれば良いのだろうか?
「テロリストが逃げ込んだ村を、村ごと焼いた。探し出す時間は無駄だから…」
「テッサがそんな指示を宗介に出したの?」
かなめの顔は驚きと悲しみで歪んでいるようだ。
「軍隊ってそんなものだよ。戦争ってそういうものなんだよ。勝てば正義、負ければ悪…そういうことだ」
苦しそうにテッサが言った。
「俺はそういう奴らと戦ってきた。上からの命令を熟しているだけの奴らだ。正義の旗印の下で、理不尽な行いを多数行っていた。宗介もテッサも、ある意味犠牲者だよ。自分の意志では無く、上からの命令で動いていたのだから。俺は俺の意志で、目の前の敵を殺した。それは大きな違いなんだ…」
背中に柔らかな感触…かなめが俺の背中に抱きついていた。
「そんな宗介を、こんな一等地に眠らしてくれて、ありがとう…」
俺の耳元で囁くかなめ。
「言っただろ?アイツは犠牲者だ。当然なことをしただけだ」
「ねぇ、私が死んだら、どこに埋めてくれるんだ?」
テッサが訊いてきた。
「喉元を斬り裂いて、のど仏だけ俺が貰って、残りは東京湾の魚のエサだな」
「のど仏をどうする?」
「毎日精液をぶっかけて陵辱しまくる」
「お前、変態か?」
「そうだけど、何か?」
「いや…何でも無い…」
納得するなよ…
夕日が水平線に沈む光景を見ながら、ぼんやりし、星空をバックにして帰宅した。
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ピトを全裸にして検証中である。う~ん…下着の下の作り込みは、誰でも一緒のようだ。割れ目はあるが、中は穴があるだけで、恥丘はパイパンであった。
「なぁ、これは感じるのか?」
「う~ん…あの…本体の下腹部が大変なことに…」
感じているらしい。
「お前は女体の全裸を見ても、リアルでもそうなのか?」
「まぁ、疑問に思えば探求はするよ」
ピトの本体には興味は無いが、アバターボディは興味が有る。それだけだ。
「国を代表する歌姫だぞ」
「だからなんだ?俺は音楽を聴かない」
「非国民!」
「そうだよ。戸籍がないもん」
「はぁい?どうして?認知されなかったの?」
「戸籍を売られたんだよ。その戸籍は犯罪に利用され、被疑者死亡につき、俺の戸籍はロストした。そんな感じだ」
「戸籍に無しで、どうやって生きているの?」
「非合法な仕事しか出来ないが、なんとか生きているよ。だから、こうして、ピトとで会えた♪」
手首と首が同じ高さで固定しているピト。彼女の目の前には大きな刃先が見えている。
「GGOでギロチン台って、おかしいだろ?」
「死に行く恐怖を味わいたいっていうから、ゲーム内で造ったんだよ。ピトの為にさぁ」
「なぁ、普通、視線は地面の方だよな?」
「だから、ピトの為に天地逆さまにセットしたんだ」
身体の検証も終わったし、刃物を固定している縄を切った。悲鳴を上げる暇も無く、ゲーム内で絶命したピト。彼女の斬り落とされた頭部が地面で転がっていく。