※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ   作:もっち~!

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ガードのお仕事~ピトの狂気 Part2

 

---江戸川コナン---

 

コンサートも終盤、おっちゃんは仕事を忘れ、ヨーコちゃんへ声援を送っている。蘭は、周囲に目を光らせている。

 

ジリィィィィィ~ン!

 

何かの警報音が鳴った気がする。大声援で気づいていない観衆、そして演者達。俺は音の鳴った方へ走り出す。蘭の方を見ると、どこかへ連絡をしている。俺をマークしていたのか?

 

入り口ホールへと向かうドアに手を掛けると、熱い…まさか、バックドラフト狙いか?もし、会場に火の手が回れば、逃げ場は上だけであるが…この人数を救うには時間が…

 

捜査一課の高木刑事と白鳥刑事を見つけ、声を掛けようとすると、イヤホンで何かの指示を受け、ドアに手を掛けて、開けてしまった。

 

一気に炎が会場へ侵入した。高木刑事は咄嗟に避けて無事だが、歌に夢中だった観客達が炎に飲み込まれて行く。

 

「なんだ…これは…マズいです、目暮警部!」

 

高木刑事が、外へ連絡をしている。蘭の元に戻らないと…だが会場はパニック状態になり、蘭の元へ戻れなくない。マズい…アイツは何をしているんだ?

 

 

 

---マッキー---

 

くそっ!点検が間に合わなかったようだ。気球はシロ…いや、囮のようだ。ドローンは電波遮断をし、墜落させてある。

 

「アイ!消火をする。上空100メートルで、粉塵爆発をさせろ」

 

『了解!』

 

「テッサ、状況を知らせてくれ。俺は降下する」

 

「まかせて…今夜はどんな責めかな?」

 

「う~ん…拷問シリーズで行くかな」

 

「そう。今夜は口を割らないわよ♪」

 

「期待しているよ」

 

俺は扉を開けて、外へ出た。

 

------

 

地上に降りると、上から爆風が…観客が怪我するかもしれないが、焼け死ぬより良いだろう。

 

「おい!こっちだ…」

 

安室が待機していてくれた。

 

「しかし、爆風で消火とはな」

 

「他に手が無いだろ?」

 

「あぁ」

 

渡り通路の天井に潜り込んだ。俺の予想だと、ここに…有った♪

 

「安室!解体をする。爆処理班を呼んで周囲を頼む」

 

「わかった」

 

「後、犯人もな」

 

「あぁ…生きて帰って来いよ」

 

俺に死亡フラグが立ちそうだ。

 

「ナポリタンが呼んでいる。死ねないな」

 

俺は爆弾の解体を始めた。バンカーバスターをこんな場所にセットかよ…雷管を外して…教科書通りの配線だな。素人のにわか仕込みか?

 

解体を終えて、外へ出ると、銃弾を浴びた…その場に倒れる俺。誰だ?公安はどうした?

 

「何?冴羽で無いのか…」

 

犯人のようだ。地面を蹴って相手に近寄り、太股をナイフで斬り裂く。

 

「痛っ!」

 

その場に崩れる犯人。

 

「悪いな、防弾なんだよ。このコンバットスーツは」

 

一応、プロ仕様のスーツである。テッサがミスリルから、がめてきたらしい。何故か俺のサイズにピッタリなのが、謎であるが。

 

「貴様…何者だ?」

 

「ジョン・スミス…傭兵だよ♪」

 

「まさか…貴様が…」

 

うん?俺を知っているのか?もしかして、リョウと勘違いしたのか?

 

「お前、俺にケンカ売っておいて、本物のジョンを襲うとはな」

 

リョウ、海坊主、ルパンが現れた。

 

「おい!お前!なんで冴羽なんだ!世界一を決めるなら、俺と戦え~」

 

って、海坊主。

 

「どんなバカかと思えば…ふっ、2流の殺し屋かよ」

 

ルパン…見に来たのか。なら、手伝えよ…

 

「あぁ、警察関係者は意識を狩ってあるよ。下手に動かれて、死なれるとマズいからな」

 

って、次元。

 

「で、どうする。コイツはお縄にして。俺達で世界一を決めるか?」

 

血の気が多いリョウ。

 

「俺はパスだ。腹減ったから帰る」

 

「つきあいが悪いなぁ、ナギ君は」

 

「たまには、クラリスの見舞いに行けよ、ルパン」

 

「あぁ、そうするよ」

 

後のことは、先輩方にまかせて、アイに拾ってもらい帰宅した。

 

--------

 

帰宅中に、スマホに入電。出てみると、蘭だった。

 

「どうした?」

 

「迎えに来て…」

 

「今、どこ?」

 

「会場だよ~。なんで、来てくれないの?」

 

「コナンってガキがいるから」

 

「アイツは気にしなくていいんだよ。ねぇ、今から来てよ」

 

今からか…

 

「わかった」

 

家に帰り、車でお姫様を拾いに行く。だけど、会場にまで車では行けなかった。交通規制だ。コインパーキングに車を止め、徒歩で迎えに行く。

 

「安室、中に入れるか?」

 

「助かったよ。犯人も逮捕したが…問題が…」

 

「まだ、何か有るのか?」

 

「あぁ…扉が溶接された感じで開かないんだ」

 

「上からは?」

 

「ヘリで救出しているが…」

 

「バックヤードの出口は?」

 

「ちょっと問題があるんだよ」

 

--------

 

安室とバックヤードの出入り口に向かった。

 

「安室…これって…」

 

「あぁ、トリガーだ。でも、何のかがわからない。後、何が残っている?」

 

そうか…熱源か…あのヤロー…捕まった後でも実行出来る様にしていたとしたら。天才的な暗殺者と賞賛はされるだろう。一部のバカから。こういうのは、捕まった時点で終わりなんだから。

 

「対地スティンガーだ。あの火災…熱源にするつもりだ」

 

対地スティンガーは熱源目がけて飛んでくる。どこから飛ばすんだ?まさか…

 

「安室、生きていたら、ナポリタンを食わせろよ」

 

「何、縁起でも無い事を言っているんだ?」

 

俺は安室をスルーして、近隣の一番高いビルの屋上を目指した。

 

---------

 

空気が鳴動している。飛んで来た…

 

『安室!米花リーガルホテルにセットしてやがったよ』

 

無線で連絡をした。

 

『そうか、客室の窓を開けて…』

 

俺は空気の鳴動に集中して、道路の真上で撃墜をした。爆音と爆風…道路は粉々になり、水道管が破裂して、水柱があがっている。1発で終わりか?

 

『俺とルパンで、2発防いだ』

 

リョウから連絡。合計3発か?その場合、四方から撃つのでは?

 

『すまない。間に合わなかった』

 

って、海坊主の声…おいおい…空気の鳴動は感じ無い。くそっ、ビルがジャマだ。これだから、都市部戦は嫌いだよ。そうなると…

 

『アイ!悪いけど、上から頼める?』

 

『了解です』

 

対空ミサイルの発射音。目の前のビルの手前で、撃墜できた模様だ。だけど、あっちでも水柱が上がっている。さて、帰るか…

 

ビルから出ると、蘭が走り寄って来た。

 

「お疲れ様…」

 

俺に抱きつく蘭。

 

「コインパーキングまで歩けるか?」

 

「え…それは…」

 

顔を真っ赤にしている蘭。下腹部辺りが冷たい。つまりはそういうことなんだろう。長時間トイレに行けなった上に、あの爆風だものな。俺はお姫様を、お姫様抱っこをして、車まで運んだ。

 

「シートが汚れちゃうよ~」

 

真っ赤な顔の蘭。

 

「蘭のなら、シミが残ってもいいよ」

 

「恥ずかしいよ~。他の女性も乗るんでしょ?」

 

否定はしない。ケースバイケースだ。俺は車を渋谷へ向けて走り出させた。あのホテルでお風呂だな。従業員である女捜査員見習いに、蘭の下着を買ってきて貰おう♪

 

--------

 

久しぶりの喫茶ポアロで食事…ここで食事が出来るってことは、平和の証拠だと、最近気づいた。

 

「で、エルザはどうなった?」

 

「国民的なスターだし、金銭の授受も無いし、そもそも証拠が無い。なので、厳重注意の上、誓約書にサインだ」

 

妥当線か?まぁ、証拠が無いんじゃ…

 

「感謝状はいるか?」

 

「いらない。欲しいのは戸籍だ」

 

「だな…まぁ、ナポリタンを食ってくれ」

 

公安では戸籍は無理だな。潜入捜査員用の戸籍を用意してくれたので、それを使ってはいるけど。戸籍が無いと病院に行けない。自費は痛いから。

 

叔母の病院に行けば無料であるが、遠い…東京から小淵沢は無理である。どうしてもって時は、アイに搬送して貰っているけど。

 

「で、あの薬はどうなった?」

 

「頭脳も身体も大人になる薬?」

 

「そうそう」

 

「まだだよ。実験が出来ないもんな。子供にする薬が無いと、テスト用マウスが作れない」

 

いきなり人体投与は危険すぎる。なんて言っても、エンジェルダスト系だしな。

 

「愛人達は?」

 

少し語弊がある。クラリスは違うんだが…

 

「相変わらずだよ。3人とも目処が立たない。後一人は通院しているけど」

 

明日奈が通院をしている。俺の叔母の病院ってことで、通う気になったようだ。

 

「あぁ、槇村さぁ~ん」

 

蘭が来た。

 

「どう?」

 

「うん…元気ですよ。安室さん、ケーキセットください」

 

「はい、わかりました」

 

俺の前に座る蘭。

 

「で、神崎エルザと、どこで知り合ったんですか?」

 

「ゲーム内だよ」

 

「ゲームする暇が有るんだ。あんなに売れっ子なのに」

 

「まぁ、何を求めるかだな。金か、名誉か、スリルか…」

 

「槇村さんは?」

 

「俺は1に戸籍、2にナポリタン、3に蘭かな」

 

「3番目なんだ…ナポリタンに負けたのが悔しいなぁ」

 

俺の喰っているナポリタンを、羨ましげに見つめている蘭。かわいいなぁ…この子は色々な表情があっていいなぁ。あの鉄の女、テッサも見習ってくれないかな…

 

-------

 

久しぶりに仕事が無い。部屋でまったりしていると、かなめがやってきた。

 

「ねぇ、宗介の頭部はどこにやったの?」

 

「あぁ、お墓の中…」

 

「どこの?」

 

「行く?」

 

「是非」

 

俺はかなめとアイの元へ行き、乗り込んだ。

 

「まさか、海外?」

 

「です」

 

「パスポートは?」

 

「いらない。検閲は受けないよ。一応、軍用機だし」

 

アイのオートパイロットシステムを操作して、出発の準備を終えた。そこに、テッサが飛び乗ってきた。

 

「なんで?」

 

「私…この子の搭乗員だよ」

 

「搭乗員?」

 

「ダメなら、添乗員でもいいよ。一緒に行くよ。もう、置いてきぼりはイヤだよ」

 

涙目で訴えるテッサ。よくわからないが、テイクオフだ。

 

--------

 

宗介の首が眠るお墓。ピーカンな空、ピーカンな海、そして、純白なビーチが見える。ここに宗介の頭部は寝ている。

 

「ここって…」

 

「天国に一番近い島だ。少しでも天国に近い方が良いだろ?」

 

「宗介想いなんですね」

 

笑顔でかなめが、俺の顔を覗き込むように見た。

 

「俺に出来るのは、この程度だよ」

 

「ジョンは、どこで寝たいの?」

 

テッサに訊かれた。

 

「テッサかかなめの下かな?かなめとは寝ないから、テッサの下が濃厚だな」

 

首を指差して、二人に説明した。

 

「寝首…かかないよ。一人はイヤだよ!」

 

テッサが妙な事を言う。

 

「俺はお前らの愛する男を殺した。お前達に殺されるなら、しょうがない」

 

「なんで、死にたがるんですか?」

 

かなめに訊かれた。

 

「生きていても良いことはない。俺の手は血で染まっている。誰も幸せに出来ない。いつか、天罰が下るだろうからな」

 

「でも…お前の場合は、正しいと思えることをした結果でしょ?」

 

いつになく悲痛な表情テッサ。

 

「私は上から命令が絶対だった。だから…」

 

「テッサも地獄行き決定だから。一緒に行ってやるよ。地獄でもヒィヒィ言わしてやる」

 

少し表情が緩んだテッサ。

 

「テッサは何をしたの?それって、宗介もだよね?」

 

かなめの疑問。どう答えれば良いのだろうか?

 

「テロリストが逃げ込んだ村を、村ごと焼いた。探し出す時間は無駄だから…」

 

「テッサがそんな指示を宗介に出したの?」

 

かなめの顔は驚きと悲しみで歪んでいるようだ。

 

「軍隊ってそんなものだよ。戦争ってそういうものなんだよ。勝てば正義、負ければ悪…そういうことだ」

 

苦しそうにテッサが言った。

 

「俺はそういう奴らと戦ってきた。上からの命令を熟しているだけの奴らだ。正義の旗印の下で、理不尽な行いを多数行っていた。宗介もテッサも、ある意味犠牲者だよ。自分の意志では無く、上からの命令で動いていたのだから。俺は俺の意志で、目の前の敵を殺した。それは大きな違いなんだ…」

 

背中に柔らかな感触…かなめが俺の背中に抱きついていた。

 

「そんな宗介を、こんな一等地に眠らしてくれて、ありがとう…」

 

俺の耳元で囁くかなめ。

 

「言っただろ?アイツは犠牲者だ。当然なことをしただけだ」

 

「ねぇ、私が死んだら、どこに埋めてくれるんだ?」

 

テッサが訊いてきた。

 

「喉元を斬り裂いて、のど仏だけ俺が貰って、残りは東京湾の魚のエサだな」

 

「のど仏をどうする?」

 

「毎日精液をぶっかけて陵辱しまくる」

 

「お前、変態か?」

 

「そうだけど、何か?」

 

「いや…何でも無い…」

 

納得するなよ…

 

夕日が水平線に沈む光景を見ながら、ぼんやりし、星空をバックにして帰宅した。

 

-------

 

ピトを全裸にして検証中である。う~ん…下着の下の作り込みは、誰でも一緒のようだ。割れ目はあるが、中は穴があるだけで、恥丘はパイパンであった。

 

「なぁ、これは感じるのか?」

 

「う~ん…あの…本体の下腹部が大変なことに…」

 

感じているらしい。

 

「お前は女体の全裸を見ても、リアルでもそうなのか?」

 

「まぁ、疑問に思えば探求はするよ」

 

ピトの本体には興味は無いが、アバターボディは興味が有る。それだけだ。

 

「国を代表する歌姫だぞ」

 

「だからなんだ?俺は音楽を聴かない」

 

「非国民!」

 

「そうだよ。戸籍がないもん」

 

「はぁい?どうして?認知されなかったの?」

 

「戸籍を売られたんだよ。その戸籍は犯罪に利用され、被疑者死亡につき、俺の戸籍はロストした。そんな感じだ」

 

「戸籍に無しで、どうやって生きているの?」

 

「非合法な仕事しか出来ないが、なんとか生きているよ。だから、こうして、ピトとで会えた♪」

 

手首と首が同じ高さで固定しているピト。彼女の目の前には大きな刃先が見えている。

 

「GGOでギロチン台って、おかしいだろ?」

 

「死に行く恐怖を味わいたいっていうから、ゲーム内で造ったんだよ。ピトの為にさぁ」

 

「なぁ、普通、視線は地面の方だよな?」

 

「だから、ピトの為に天地逆さまにセットしたんだ」

 

身体の検証も終わったし、刃物を固定している縄を切った。悲鳴を上げる暇も無く、ゲーム内で絶命したピト。彼女の斬り落とされた頭部が地面で転がっていく。

 

 

 

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