※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ   作:もっち~!

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手がかりを求めて

---工藤新一---

 

俺は俺である。アイツが俺に何かを注入した。それ以降、俺は俺のままであった。そして、俺は釈放された。拘留期限を過ぎたから。家に帰り、父さんへ連絡をした。

 

『元に戻れたのか。良かったなぁ』

 

「それはそれで良いんだけど、蘭が見付からないんだ」

 

『心配だな。お前の愛しい者だからな』

 

「そうなんだよ」

 

『願っていれば、無事に戻ることはある』

 

「そうだろうけど…母さんの見舞いには行ったのか?」

 

『行ったが、意識は無いようだった』

 

「そうなのか…誰がやったんだ?父さんはどう思う?」

 

『どう?そうだな…手がかりが無さ過ぎるな』

 

手がかりか…父さんは締め切りが近いそうなので、通話は切れた。

 

確かに手がかりが無い。蘭は何の為に攫われたんだ?なんで、蘭の母親と俺の母親があんな目に遭ったんだ?分からないことだらけである。

 

灰原は、アイツの元にいるらしい。阿笠博士は、助手がいなくなった為に多忙らしい。誰か、ワトソンはいないかな?服部は、未だに上京は無理らしい。

 

「で、ボクなのか?」

 

世良を呼び出した。

 

「頼むよ、ワトソン君♪」

 

「って、言われてもなぁ~。手がかり無いんでしょ?」

 

「無いんだよ」

 

「手がかりが無いんじゃ、推理もヘチマも無い気がするけど」

 

蘭の失踪から1ヶ月…何の音沙汰も、手がかりも無い。警察も捜査を続行しているのだが…何か見落としがあるのか?

 

 

 

---マッキー---

 

戦場に戻ってきた。テッサと敵対していた組織を潰していく。

 

「お前か?テッサに酷いマネをしたのは?」

 

「何の話だ?」

 

パシュ!

 

リニアガンから発射された弾丸が、相手の指先を関節ごとに撃ち抜いていく。

 

「やめてくれ~!」

 

コイツの手下は全員殺した。後は、コイツだけだ。

 

パシュ!

 

撃ち抜ける指が無くなった。次はどこにするかな?

 

「本当に知らないんだ」

 

知らない?テッサモデルのオナホールが、多数あるのにか?

 

「これはどこで知って、どこで購入したんだ?」

 

「ミスリルの悪魔を陵辱したくないかってメールが来て…」

 

コイツらもか…

 

「金はスイス銀行の口座か?」

 

「そうだ」

 

パシュ!

 

脳天を撃ち抜いた。これ以上、情報を得られそうもないから。アイに戻ると、深雪が抱きついて来た。

 

「もう止めましょう。こんなことしても」

 

「どんなことをすればいいんだ?深雪を陵辱すれば、名案でも浮かぶのか?」

 

「それは…」

 

俺を心配してくれる深雪。それはそれで嬉しいが…だけど、手がかりが欲しいんだよ。

 

「アイ!次のテッサの敵を検索してくれ」

 

『了解です』

 

「深雪…少し寝る」

 

「わかりました」

 

俺はアミュスフィアを装着して、電脳世界へとダイブした。

 

-------

 

アスナの待つ家に戻る。

 

「おかえりなさい♪」

 

アスナが笑顔で迎えてくれた。リーファも、レンも、ピト、エヴァ、シノンもいた。

 

「どうだ?そっちの国は?」

 

「進展が無いわ」

 

哀しそうな表情のアスナ。

 

「ねぇ、次のコンサートは来られる?」

 

ピトが訊いてきた。

 

「無理だな。まだ帰国できそうも無い」

 

ここで、俺は乾いた心に潤いを得ていく。完全な殺戮者にならない為に…

 

「速く戻って来てくださいよ~」

 

って、レン。

 

「あぁ、早く、みんなとリアルで会いたい」

 

みんなと少しの時間ずつ抱き合い、リアル世界へと戻る。

 

リアルの世界では、全裸の深雪が全裸の俺を抱いていた。

 

「何をしているんだ?」

 

無言で俺と行為をしている深雪。

 

「深雪!」

 

「えっ!あれ?」

 

深雪が限界のようだ。何か幻覚でも見たのだろうか。俺と行為に及んだ経緯を覚えていないようだ。

 

「アイ!記録映像を見せてくれ」

 

『了解です、再生します』

 

最初は俺と添い寝をしていた深雪が、徐々に服を脱ぎ、服を脱がしていく。どうも、深雪が溜まっていたようだ。

 

「深雪、お前はもう無理だ。帰れ!」

 

「まだ、大丈夫です。ただ、少しでいいんです。愛をください」

 

「今の俺には無い…すまない」

 

「いえ…」

 

気まずい空気が流れていく。

 

 

 

---工藤新一---

 

蘭失踪から4ヶ月…何の手がかりも無い。アイツは、アイツなりに、手がかりを探しに行ったようだ。

 

俺の立場は危うい。以前はおっちゃんも目暮警部も俺を頼ってくれていたが、今では俺は完全に容疑者であり、鬱陶しい人物らしい。俺は偽槇村ってことらしい。それだけ、アイツへの信頼が厚いのだろう。

 

或る日、捜査から戻ると、俺の家のベッドに蘭がいた。お腹が僅かに膨れている。これって…俺の子供…

 

「新一…アンタを絶対に許さない。アンタが私を監禁したんだとね?子供を堕ろせなくする為に…」

 

有らぬ疑いを掛けられている俺。

 

「俺は知らない」

 

「知らない?アンタの子供だよ。槇村さんとは危険日にしていないから」

 

俺の子なんだ。取り敢えず、目暮警部へ連絡をした。蘭を発見と…

 

そして、蘭は病院へ、俺は取り調べ室へ…蘭の供述により、俺が監禁をしていたかもしれないって結論に達したようだ。蘭のお腹の中には双子がいるそうだ。4ヶ月目か5ヶ月目だと言う。

 

「最低のヤローだな…槇村君との子供を、夢見ていた蘭を騙して…」

 

怒り心頭のおっちゃん。まぁ、騙して子種を入れた事実は隠せない。だけど…

 

「俺は監禁なんかしていない」

 

「どうだかな…」

 

「責任を取って蘭と…」

 

ばきっ!

 

おっちゃんの拳骨が俺の顔を抉った。

 

「ふざけるなよ、小僧!蘭は槇村君と添い遂げたいって、夢を持っていたんだ。ソレを、嘘で固めて、蘭に子供を孕ませて、挙げ句結婚するだと?それって、蘭の気持ちに、どう責任を取っているんだ?」

 

それを言われると…責任逃れだな…蘭の思い描いた幸せを、俺は粉々にした。取り返しの付かない事態に追い込んだ。蘭が大事で大切であったのに…俺は…

 

 

 

---マッキー---

 

蘭が見付かったらしいが、蘭の腹の中には、工藤新一の子供が、二人も入っていたそうだ。

 

「凪さん…」

 

深雪の声が遠くから聞こえる。俺は…

 

 

 

「大丈夫ですか?」

 

意識がはっきりとしてくると、俺は深雪と寝ていた。

 

「急に大声で泣き出して、倒れたのには驚きましたよ」

 

そんなことになっていたのか。

 

「ありがとう…」

 

深雪の肌の感触…落ち着く。

 

「いえ…私で良ければいくらでも」

 

「相手は何をしたいんだろう…俺を追い込む為に、蘭に工藤新一の子供を孕ませたのかな?」

 

「追い込むなら、他に方法がありますよね」

 

深雪に触れて、深雪に入り、俺の闇が霧散していく。帰る場所を得た気がしたから。

 

「俺を追い込むなら、テッサのように…いや、メリッサのようにしないって。相手の意図が見えない」

 

「工藤新一の望むことをしているとか?」

 

なるほど、それは有るが、それは蘭に限ってことだしなぁ。テッサを自殺に追い込むことに、工藤新一のメリットが有るとは思えない。

 

「う~ん…出ちゃいそうなんだけど…久しぶりの快楽で…」

 

「出していいですよ。今日は大丈夫な日ですから」

 

では、お言葉に甘えて…大量に放出した。5ヶ月分の女断ちの結果である。

 

「随分出しましたねぇ~」

 

深雪が驚いている。で、相手のメリットかぁ~。いや、相手のデメリット…テッサに何かを感づかれたとか。不二子も何かを感づいたとか…可能性は有る。そうなると有希子と英里は?最後の二人が分からない。最初の冴子と美和子は、何かを見たのか?何をだ?

 

「帰国するよ。確認したことが出来た」

 

「はい♪」

 

妙に嬉しそうな深雪。はて?

 

--------

 

日本に密入国すると、蘭は6ヶ月目に入ったらしい。蘭は警察病院に入院している。監禁中に何かされた可能性があるので、検査入院を兼ねているらしい。

 

俺は、医療センターへ向かった。蘭のケアは工藤新一にまかせよう。

 

「冴子、何かを見なかったか?連れ去れる前にさぁ」

 

「何か?う~ん…何も不審な物は見なかったと思うけど…」

 

記憶が消された可能性も有るが、今の冴子に無理は出来ない。

 

「再生医療で出来るようになるらしいの♪」

 

出来るようになることが嬉しいらしい冴子。まぁ、性欲盛りであるからな。

 

「ごめん…もしかすると、俺のせいで…」

 

「謝らないで!マッキーのせいだなんて、思っていないから。だから、無理と無茶はしないでね。治ってもマッキーがいないんじゃ、意味が無いから」

 

リョウとするって選択肢は無いのか?次に志保に会いに行く。

 

「お帰りなさい、あなた♪」

 

俺に抱きつく志保。俺の臭いを嗅いでいるようだ。

 

「この臭い…土埃と血の混じった臭い…」

 

そんな臭いなのか、俺って…

 

「嘘、嘘。そんな臭いはしないよ」

 

うっ!騙された。少し凹む俺。

 

「その凹んだ表情が好きなんだよ」

 

「で、その後の結果は?」

 

「順調よ。工藤君も私も子供化する気配は無いわ」

 

「油断するな。毎日、検査を受けろよ」

 

「うん、ありがとう。心配してくれて」

 

取り敢えず、明るいので、俺も安心だ。次にテッサだ…テッサは未だに、集中治療室から出られないようだ。顔面の損傷が酷かったから…自発呼吸も難しいらしい。

 

テッサ…

 

『心配するな。いつも心は一緒だよ』

 

って、テッサの声が聞こえた気がした。次は不二子か…不二子の部屋にはクラリスがいた。クラリスが不二子の面倒を見ているそうだ。

 

「ジョン様…」

 

「元気そうだな」

 

「はい…でも、不二子さん、まだ意識が戻らないんです…ン」

 

自分のことのように心配するクラリス。しばらくの間、不二子の手を握り続け、英里と有希子の部屋へ…この二人が巻き込まれた原因がわからない。なんでだ?何をしたんだ?

 

蘭はどうして?陵辱されずに、孕まされただけ?う~ん…探偵では無い俺には無理かな?俺に出来ることは、敵を殲滅する事くらいだし。

 

「英里…」

 

英里の手を握る。不埒なことであるが、英里に蘭の面影を見ながら…

 

ここにいても、どうにも成らないので、一旦香さんの元へ戻った。

 

-------

 

「どうだった?」

 

香さんに訊かれた。

 

「テッサモデルを1000個回収、メリッサモデルは3個。不二子モデルは500個くらいかな」

 

「そんなに回収したのか?」

 

「あぁ…」

 

「一体、お前は何人くらい消したんだ?」

 

「所有者は全員だから、最低でも1500くらい。あぁ、でも所属部隊は殲滅したから、5000程度かな」

 

「お前の殺しって、桁違いだよな…」

 

リョウが呆れている。

 

「相手は戦争のプロだよ。油断したら、こっちが危ない」

 

特に拷問中に襲われると、危険が一杯だよ。

 

「で、収獲は?」

 

「連絡はメールのみ、金はスイスの口座だった。荷物の発送元は、全てデタラメの住所で、配達業者は存在しない法人だった。手がかりは無しだよ」

 

半年近く捜査したけど、手がかり無しである。

 

「こっちもダメだ。まるで手がかり無しだ。どこに潜伏し、何人くらいの構成員なのかもわからない」

 

ルパン達も空振りだそうだ。なんだ、この敵は?

 

「そうなると、相手はノーマークな人種ってことだな」

 

って、リョウ。ノーマーク?

 

「シンジケートやマフィアなどの集団なら、俺やルパンのアンテナに引っ掛かるはずだ。それが無いってことは、それ以外の職種の集団なんだろう」

 

苦手な集団かもしれない。武装組織で無いと、俺は行動が制限されそうだ。

 

「ここまでの捜査からわかったことは、相手は頭がキレるってことだ。ここまで手がかり無しって異常だと思うぞ」

 

なるほど…頭がキレるのか…

 

 

 

---工藤新一---

 

今日も蘭の部屋にいる。俺のことを睨むだけの蘭。相当怒っている。アイツは、ここに一度も来ない。俺の子供を孕んだ蘭は、アイツにとっての裏切り者なのだろうか?例え、俺が騙した結果であってもだ。

 

「蘭…俺はどうすれば良いんだ?」

 

「新一は新一でいいんじゃないの?それしか出来ないでしょ?」

 

感情の籠もらない蘭の言葉。それが俺の心を斬り刻んでいく。

 

「なぁ、蘭は、どうしたいんだ?」

 

「新一に騙される前の私に戻りたい…ンそれだけよ」

 

そうだろうな…そうなんだけど、それは無理ってもんだ。

 

「子供…どうするんだ?」

 

「産むよ…堕ろせないでしょ?もう6ヶ月だよ」

 

そうだな。

 

「だから、産んだ後だよ」

 

「お父さんに、責任を取って、私と結婚するって言ったんだよね。でも、私は…約束したんだよ、槇村さんと一生添い遂げたいって…それが無理なら、子供は新一にあげる。責任を取って育てなさいよ。私は…消えるよ」

 

消える…死ぬ覚悟なのか?なんで、そこまでアイツのことを…

 

「なんで、なんだ。なぁ、蘭!なんで消えるんだ?」

 

「だって…約束が果たせないんだよ。他の男との間に子供がいるのに、添い遂げられないよ。槇村さんは、許さないと思う」

 

悔しそうに手を握り、涙をポロポロ流す蘭…こんな痛々しい蘭を見ていられない…俺は部屋を出ていた。

 

俺はアイツの元を訪れて、アイツへ土下座をして頼んだ。

 

「蘭と逢ってくれ…蘭の心を癒やしてやってくれ」

 

「おい!何を言っているんだ?蘭を孕ました男のセリフとは思えないなぁ」

 

怒りを孕んでいるが、抑えているようだ。

 

「俺が何を言われようと、それはそうだと思う。だけど、蘭には罪が無いだろ?」

 

「君は蘭に、どう責任を取るんだ?」

 

「子供は引き取って、俺が責任を持って育てる」

 

「はぁ?君が?どう育てるんだ?そもそも、お前は有希子の心配をしていないのが、気に喰わない!」

 

うっ!母さんかぁ…蘭のことで手一杯だから…

 

「英里の心配はしないのか?」

 

「蘭のことで一杯一杯だよ」

 

「そんな奴に子供は育てられない。蘭のことが心配で、育児放棄になりそうだよな」

 

それは…反論が出来ない。俺には育児の経験も、知識も、頼れる親もいないんだから…

 

 

 

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