工藤父子を襲う無音銃の乱射。情報をもう少し訊きたかったが、ここまでか。俺は二人の前に降り立った。
「なに?工藤新一が二人だと…」
無音銃の弾丸が俺を襲うが、音は無くても空気が振動するので、弾丸の軌道が手に取るようにわかる。ナイフで切り裂いていき、撃っている奴らを屠っていき、最後に小松原の長男を…拷問したいが、時間が無い。
俺は工藤父子をアイに積み込み、医療センターへ搬送していく。アイの中では志保とかずえが二人に応急処置を施していく。
「弾は深くまで到達していないから、助かるかも…」
って、志保…
「威力を上げると音がするからな」
住宅街で乱射じゃ、警察に通報されるもんなぁ。って、あの家を去る時、安室のチームが到着していたけど♪
『阿笠博士はダメだな』
無線機から安室の声。
「あぁ…頭を撃ち抜かれていたからな。で、特殊部隊の所属はどこ?」
『どこだろう?う~ん…陸上自衛隊の特殊急襲部隊かな?』
軍隊に命令できるのって、総理だよな…
『そっちはどうだ?』
「助けないとな。工藤優作だけでも。生き証人が必要だろ?」
『助かるよ』
そして、医療センターに着き、二人をオペチームに引き渡した。
「ねぇ、さっきの話はどういう事?」
志保に訊かれた。
「俺も初耳な話ばかりだから、説明は出来ない」
「凪と関係したら、他の異性に性欲が湧かなくなるって…」
「初耳です」
俺にそんな秘密があったとは…いやいや、父さんと母さんが別にいて、育ての両親は生きている可能性があるなんて…驚きである。
「だから、凪の周囲の女性達は…私も含めて…ねぇ、責任を取りなさいよ!」
「だから、初耳だよ~」
「研究者として興味あるんですけど」
って、かずえ。いや、関係を持たない方向で…
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「ねえ、本当の両親のことは知りたくないの?」
蘭の耳にも入ってしまった。志保の奴…蘭に話したようだ。
「あぁ、知らなくても生きていける。それでいいじゃないか。知れば、世界の平和が維持出来ないようだし」
ナミと二人で蘭のお腹に耳を当てている。
「私のお腹はスピーカーじゃないのよ~」
分かっているって。お腹の中の音を聴いていたのに、スマホが振動した。誰だ?俺の憩いの時間をジャマしやがって。
『警視庁の宮本 由美って交通課の警部補を知っているか?』
安室だった。
「知っている。あの謎の扉の探険を一緒にした」
『そうか…行方不明らしい。勤務中に消えたらしい』
勤務中にか?ミニパト巡回中にか…
「相棒の証言は?」
警官は二人一組で行動するはずだ。
『ミニパトだけ発見された。二人共行方不明だそうだ』
勤務中に誘拐か?長男の仕業か?
「刑事局長指示かな?」
『可能性は有る』
「留置場とかを探すしか無いだろう。総理官邸は、いくら俺でも侵入は無理だ」
セキュリティーが固いそうだ。ルパンですら、侵入が無理だったらしい。
『捜索してみる』
「気をつけろよ」
『あぁ』
通話は切れた。
「何か遭ったの?」
蘭に訊かれた。
「交通課の宮本由美が行方不明だそうだ」
「え!由美さんが…」
蘭の顔見知りか…助け出したいが…どこにいるんだ?まさか、総理官邸は無いよな?
---小松原三男---
宮本由美を形状記憶液につけ込んだ。身体の中まで浸透したら、電流を流すとその時の形状を記憶出来る優れ物の液体である。電流を止めて、由美を引き上げた。そして、電流を流すと、由美の身体が再現される。ここに石膏を流し込み、型を取る。
型が出来るまでの間。由美を愉しむ。先ず舌で準備して貰い、口で奉仕させていく。その間、胸の感触を愉しむ。そして、俺の準備が出来ると、由美の中に入っていく。う~ん、あの外人さんより気持ちが良い。俺の動きに合わせて、歌声を披露してくれる由美。実に良い歌声だ。
型が取れたので、由美を培養液に浸けて、傷などを治しておく。傷物にすると兄が五月蠅いから。型にシリコーン液を塗して、オナホールを量産する。初期ロットは100である。関係各所に配り、感想を訊いた後に改良して、一般販売をするのだった。
凪の姉を売った時に得た金で建てた研究、製造設備。四宮家様々である。あの形状記憶液も、凪の母親が作った物だ。修復箇所の型を取る目的でだ。
凪がウザくなってきた。世界のトップクラスの殺し屋5人が、返り討ちとは…アイツ、何になったんだ?次の手立てを考えないとなぁ。
七草家も四葉家も後継者指名を終えている。もう、凪には相続の権利は無い。凪の利用価値はもう無いに近い。だが、アイツに備わっている性欲抑制システムが解明出来ていない。アイツを生け捕りにして、実験台にするかな♪
---マッキー---
工藤父子の一命は取り留めた。損傷箇所を修復する為、集中治療室に入れている。あの時、小松原の長男は俺を工藤新一だと言った。それって、俺の顔が割れていないのか?何故?
「何、難しい顔をしているの?」
俺の上にいるかずえに言われた。結局、関係を持ってしまった。性欲抑制システムを解明いたいって、かずえの要望を飲んだ結果だ。
「他の男との違いなぁ…」
交わりながら考察しているかずえ。そんなんで楽しめるのか?
目の前で揺れている乳房を手に取り、乳首を咥えてみる。舌先で乳首トップをツンツンと…
「え!こんな刺激で…」
かずえの身に何かが起きたようだ。
「後で…唾液…ください…うぅ~」
呻いている。呻きながら腰を激しく動かしている。何が起きたんだ?
どさっ!
俺の上に振ってきたかずえの上半身。咄嗟に首を動かし、おでこ同士の正面衝突を避けた。今度は俺が上に載って、乳房を鷲掴みして、かずえの苦しむ表情を愉しむ。
「痛い…でも…止めないで…乳首を虐めて…いい…」
苦しんでいる表情が恍惚な物へと変化していく。そして、口を半開きにして、果てたようだ。かずえをベッドに残し、シャワーを浴びて、志保のいる研究室へ向かった。
「どうだった?」
「うん?良かったよ」
「そうじゃなくて、何かわかったの?」
「そう言えば、俺の唾液がどうのこうのって」
早速、俺の唾液を採取して、検査装置に掛けている志保。後から抱きつく。
「検査中はダメ…お願い…あぁぁぁぁ」
俺の唇を奪う志保。もう、堕ちたのか?唾液は関係無さそうだが…
「うぅ~ん…虐めて…」
「ここじゃダメだ。ベッドルームで!」
検査機器が壊れるとマズい。
「そんな…その気にさせておいて…ドエス男!」
怒りを露わにしている志保。そんなことを言われてもなぁ…志保の前から消えて、蘭の…いや、テッサの元へ…顔の再建術が終わり、面会しても大丈夫になったらしい。テッサの横たわるベッドの横に座り、テッサの手を握った。
テッサの親指が俺の手の平をノックしている。これって、モールス信号か…
『ワタシ ジサツ シテナイ オトサレタ』
なんだって…自殺では無いのか…
『ハンニン ナース ナイツウシャ』
ナースの中に内通者がいて、そいつが犯人なのか…
『ミステナイデ 』
当たり前だろ?と、モールス信号で返信をした。
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勤務表を見ながら、ナースの素性を調べて行く。特に怪しいナースはいない。いや、ナース服を着れば、誰でもナースに見える気がする。テッサが自殺したという日の来訪者名簿と、録画された映像を見比べていく。
うん?なんで、コイツがいるんだ?来訪者名簿には、記載されていない人物を見つけた。その人物は、同じく来訪者名簿に記載されていない人物と、何かを物々交換していた。その直後、テッサがベランダの方へと向かっていくのが確認出来た。まさか、物々交換を目撃されたと思ったのか?
そうなると、あの遺書は誰が書いたのだ?
『こんな屈辱は無い…ジョン、骨は宗介の隣に埋めて テレサ・テスタロッサ』
遺書では無い可能性か…自殺したと思ったから遺書だと思っただけ、とか…そうだ…遺書ならネームタグを置いて行ったはずだ。死を意識した者は、ネームタグを誰かに託す。宗介もそうだった。でもネームタグをしたまま、落下したテッサ。そうなると、万が一の際の為に、書き残したのか?
俺は、怪しい人物を呼び出し、意識を狩った。
---司波深雪----
凪さんに呼び出されて、凪さんの元へ向かうと、意識を狩られた。そして、意識が覚醒した今…全裸で逆四つん這い状態にされていた。胸を上にしての四つん這い。身体全体が軋む。
「どうして、こんなことを…」
「なぁ、テッサが落下した日…なんでナース姿で院内にいたんだ?」
「それは…」
言えない…あの解毒剤のサンプルを盗んで、工藤優作と取引したとは…
「そうか…答えられないのか」
前戯も無しにワタシの中に何かを突っ込んできた。
「痛い…」
「痛いだろうな。乾いた状態で入れたから」
「何を入れたのですか?」
「蝋燭…先端には火が灯っている。早く白状しないと、秘部が大変な事になるぞ」
なんてことを…だけど、身体が動かない。拘束を解くことが出来ない。
「暴れると、違う部分が火傷するぞ」
太股がヒリヒリしてきた。
「やめてください…」
「なら、吐け!」
彼は細めの蝋燭を2本手にしている。ソレを鼻の中に入れ、先端に火を灯した。
「早く吐かない、綺麗な顔が無残になるぞ」
拷問…殺される…無残な死体にされて…白状しないと…私だけの問題では済まなくなるから…
「言います。だから…」
彼は蝋燭を3本、取り外してくれた。だけど…
「舌で俺を愉しませてくれ」
目の前に彼のモノが出された。舌を一生懸命伸ばし、彼の先端に届き、その状態で舐める。
「うっ!」
口の中に突っ込んできた。彼の腰が動く度に、顎が壊れそうになる。喉の奥が痛い…その状態で、胸に手の平が置かれ、乳首を指で挟み込んで来た。痛い…
「あ?感じているのか?下腹部が大変なことになっているぞ。このエム女が!」
濡れている…零れ出た液体が沢伝いにお尻の穴へ…その感触に気持ち良さが芽生えていく。もっと濡れなきゃって思えてしまう。
「じゃ、体内で暴れるか」
口から抜き去ったモノが、下腹部に差し込まれていく。ダメ…入れないで…
「止めてください。お腹にはアナタの子供が…」
彼の動作が止まった。
「俺の子供?まさか、あの時…安全日って…嘘だったのか?」
頷くワタシ。
「御免なさい…テッサさんの件は事故です…工藤優作氏との取引を見られたと思って、言い訳をしようと走っていったのですが…慣れないナース服で転んで…結果的に背中を押してしまったんです」
涙が止まらない。申し訳無い気持ちで一杯である。まさか、そのテッサさんの後釜に私が収まるなんて…
「事故…なのか…どうして、工藤優作と取引をしたんだ?」
「試作品の成果を確かめる為…そう工藤優作氏に言われて…」
「売ったのに?」
「お金は要求してません。新作の本をくれる約束だったのに…封筒の中身はお金だった…」
騙されたのだ…工藤優作に…まさか、凪さんの大事な人に、あんなことをするなんて…
拘束が解かれた。凪さんは私を置いて、どこかへ去って行った。
---マッキー---
深雪が、あの局面で嘘を吐くとは、思いたくない。そうか、事故だったのか…一番の衝撃は俺の子供だ…ナミ以外に俺の子供が…ロクでも無い大量殺人者の俺が父親か…蘭の子供とあわせると4人か…
「どうしたの?大丈夫?」
俺は冴子の部屋を訪れていた。
「少し一緒にいていいか?」
「勿論よ」
冴子の隣に横になった。
「どうしたの?」
「事実とは希有な事の積み重ねだなって…」
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俺は夢を見た。いや、古い記憶か…幼い女の子を護る為に、俺は胸に被弾した。生きる事の意味が分からない俺は、誰かの為に、誰かを護る為に死んでもいいって思っていた。
だけど、敵に雇われていた傭兵達が、俺達を助けてくれた。
「無抵抗に近い勢力を相手に、殺戮することは、プライドが許さない」
って、力強い少女の声が聞こえた。
「大丈夫?ねぇ…」
遠くなる意識…彼女の声だけが聞こえる。
「もう少し生きて…また、戦場で会おうよ」
逢っても敵だぞ…傭兵と俺とでは立場が違う。俺は用心棒扱いだから。
「約束する…平和な世界になったら…傍にいるから…だから、生きて…」
必死に俺に声を掛ける少女。俺にそんな価値は無い。生きる価値ってなんだ?
「最後の手段…エンジェルダストを入れる。少量ずつ…延命出来るはず…危険?ならば、私が彼に寄り添う。もし、私が殺されたら、彼を殺しなさい」
力強い声でみんなを説得する少女。そして、針の刺激。損傷箇所が塞がっていく感覚。俺は俺で無くなって行く。
「しっかりして」
少女が俺に抱きついている。死にそうな敵である俺に…
『いつでも、一緒にいる。だから見捨てないで…』
テッサの声…俺はその声で目覚めた。周囲を見回すと、冴子と添い寝をしていた。テッサ…俺は、テッサの元へ急いだ。だけど、変わらずに意識が戻っていない。コイツと意思疎通がしたい。コイツと抱き合いたい。コイツを虐めたい…
俺の妄想が広がっていく。そして、閃きが舞い降りた。そうだ、その手があるのか…