---桐ヶ谷直葉---
お風呂場で…自分の指を這わせてみるが、あの感触を得られない。乳首がクタってしている。凜として立ってくれない。自分では得られない刺激なのだろうか?彼にしか出来ないのだろうか?男性経験は、彼が初めてなので、わからない。う~ん…お兄ちゃんに訊いてもわからないだろうし、訊くわけにもいかない。
お風呂からあがると、お兄ちゃんがスマホで誰かと話していた。明日奈さんか詩乃さんか?自分の部屋へ行き、ALOの世界へと飛んだ。
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毎日飛んだのだが、彼は現れなかった。仕事かな。週末、あの喫茶店へ一人で行くと…あの席には明日奈さん、詩乃さん、知らない女性が二人が陣取っていた。
「あれ?直葉ちゃん…どうしたの?」
明日奈さんが気づいて、声をかけてくれた。
「ここに座りなよ」
って詩乃さん。
「今週、インしないから、心配で来たんじゃないの?」
知らない女の子が、そう言った…あれ?まさか…神崎エルザ…まさかなぁ~。他人の空似だよなぁ~
「急な仕事が入ったそうだよ。今日辺り来るんじゃないかな?昨晩、帰って来たらしいから」
って、店長さん。
カラン♪
ドアベルの音、一斉にドアの方を見る、関係者一同。
「おぉ、全員集合か?安室、ナポリタンの大盛りとブレンドなぁ」
「あいよ」
彼は…ごく自然に、私の隣に座った。うん?座ってくれたのかな?
「なんで、私の隣じゃないの?」
エルザ似の少女が訊いた。
「エルザじゃ、犯罪になるだろ?」
「たぶん彼女とは、年齢的には変わらないわよ。見た目が幼いって、不利ねぇ」
え!エルザって…本物の神崎エルザってこと?
「お前、アルバム作成中じゃ無いの?」
「え…なんで知っているのよ~。今日は息抜きに決まっているでしょ!」
え…お尻を這う手の平。彼の手だ…それだけの刺激で…マズいって…耳が熱い…俯き耐える。
「凪さん、おいたは、店を代えてからにしてくださいね」
背の高い女性が、彼に声を掛けた。
「直葉の身体って、柔らかいから、つい♪」
「たまには、私を扱ってくださいね」
扱う?
「香蓮は、学業が忙しいだろ?詩乃も大学入試の勉強があるだろうし」
「「問題無いです!」」
詩乃さんと香蓮さん…まさか香蓮さんって、レンちゃんの中の人かな?が、彼に詰め寄っていた。
「じゃ、この後、4Pかな?」
え?4Pって…まさかなぁ…三人纏めて…いくら多いからって、無いよなぁ…
「香蓮と詩乃と直葉で…明日奈はこの間したから、休ませよう」
あれ?想像通りの4Pなのか…
「ちょっと、私が抜けているわよ!」
「エリザ、外でマネージャーが待っていたぞ」
「あのヤロ~!アイツは関係無いから」
「エルザ、仕事は熟せ。その後で考える。いいな?」
「あぁ…そうだよね」
エルザさんの顔色が悪い。彼はどんな顔で、言ったのだろうか?
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彼の車で渋谷の、あのホテルに連れて行かれた。香蓮さんと詩乃さんと共に…
「さてと…どんなプレイにするかな…」
意識がブラックアウトしていく。オトされたようだ。さすがプロだ。手早い。
意識が戻ると、目隠しされていた。手首は後ろ手で縛れていた。
「いやっ!」
詩乃さんの声…何をされているのか?音で判断出来ない。
「ダメだって…」
香蓮さんの声…部屋には独特の香りが漂っている。何の香りだ?
「あっ!」
思いっきり股を開かれて、固定された。な、な、何をされるんだ?
「じゃ、香蓮と詩乃で競争だな。働きの良い方っと」
乳首に2枚の舌が踊っている。左右それぞれ…何これ…たぶん、香蓮さんと詩乃さんの舌だと思うけど、下腹部には何かを塗られている。刺激の波に飲み込まれて行く。私のこれまでの経験では、得たことの無い刺激の波が、うねりをあげて私を飲み込んで行く。
お尻の沢を何か得体のしれない物が滴っている。気持ちいい。でも、これは何?
「じゃ、香蓮だな」
「あれ?誰かで出しました?それも、セルフですか?」
香蓮さんの声…出した?誰かで…えぇぇぇぇ~、まさか、私で??
「詩乃は、こいつをいかせろ!」
余韻に浸っている下腹部に、顔を埋められた感触。鼻息がアレに当たる…いやっ!
「あぁ、潮を吹いたわよ、この子…」
詩乃さんの怒ったような声。この場合のこの子って…私かな?いや、私だろうな。
「感じ易いんだろう。詩乃はタフだから、最後だな」
「それは、私が感じにくいってこと?」
「感じるだけでも幸せって子もいるんだ。文句有るなら、もう誘わないよ」
感じるだけでも…明日奈さんか…
「文句じゃないから…ねぇ…違うのよ…」
縋るように言う詩乃さん。彼の機嫌を損ねたのか。
「香蓮みたな素直な子がいいなぁ」
「私も素直だよ!」
そして、三人とも果てるまで、してくれた…
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怠い…筋肉痛だし。朝の素振りがつらい。ブラに乳首が擦れる感覚。女性も朝立ちするのかな?
「どうしたんだ、スグ?」
私の異変に気づいたお兄ちゃん。
「いや、筋肉痛だよ。普段使わない筋肉の運動を習ってさぁ」
「どうやるの?」
しまった、興味を持ってしまったぞ。
「男性と女性では違うらしい」
「うん?それは興味あるなぁ」
あれ?余計に興味を持ったようだ。そうするかなぁ…
「そういえば、明日奈さんとは、どうなったの?」
話題を変えて逃げる私。
「どうもこうもないよ。連絡を拒否されているし、学校で会っても、無視されているよ。何かしたかな?」
いや、何もしないのが問題では?ヴァーチャル世界では英雄であっても、リアル世界では、ぼっちに近いお兄ちゃん。
「詩乃さんとは、どうなったの?」
「変わらないよ」
そっちとも、何もしていないのか?
「なんか、スグが変わった気がするなぁ」
明日奈さんの変化が分からないのに、私のは分かるの?
「どう変わった?」
「以前より、胸が大きく見えるが…誰かに恋でもしたのか?」
うっ!私のことは見ているのか…ウエスト回りを鍛えれば、胸はより大きく見えてしまう。ただでさえ大きいのに。
「うん、恋をしているからね」
「どんな奴?」
明日奈さんの彼氏では、大問題になりそうだ。
「お兄ちゃんとは違うタイプだよ」
「ガリ勉か?」
イメージでは無いなぁ。
「遊び人系かな?見た目はねぇ。実際は仕事が忙しいらしい」
「見た目遊び人なのか…遊ばれているんじゃないか?」
「遊ばれてはいないよ。真剣に私を見ていてくれているよ」
「わかった。今度、俺も一緒に会いに行く。お前の兄として、その彼を見てみたい」
はぁ?何を言っているんだ?
「会わせないよ」
「うん?会わせられないような奴なのか?」
それに近い。どうするか…修羅場になりそうだ。
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週末…お兄ちゃん同伴で喫茶ポアロへ…店内で固まる男女3名。その隙に、彼の隣をゲット♪
「明日奈、詩乃…どうして…」
「それはこっちのセリフよ!なんで直葉ちゃんと腕組んで入店?」
って、明日奈さん。
「まさか、シスコンだったとは…」
って、詩乃さん。今日はエリザさんと香蓮さんがいないので、こっそりと、彼を同じ物をオーダーしてみた。
「ナポリタン好きが、もう一人生まれるかな」
って、店長さん。
「あれ?直葉ちゃん、ズルい!」
明日奈さんに見付かった。彼の腕に頬をスリスリしている現場を…
「まさか…ソイツがリアルナギか?」
って、お兄ちゃん。が、明日奈さんも詩乃さんも、お兄ちゃんをスルーしている。
「油断も隙もないわねぇ~、リーファのくせに」
って、詩乃さん。まぁ、リーファは奥手だけど…
「明日奈、詩乃、スグ、まさか、お前達の彼氏って…」
驚愕の表情をしているお兄ちゃん。明日奈さん、詩乃さんからは見えないし、見ようともしないが。
「来週も仕事ですか?」
「わからない。予定の立たない仕事だからなぁ。あぁ、明日奈の通院日は、空けても貰うようにはして貰っているよ」
「ありがとうございます」
お兄ちゃんは空いている席に座り、オーダーもせずに、聞き耳を立てている。それって、ストーカーでは無いのか?お兄ちゃんの行動に、店長さんが苦笑いしている。恥ずかしいなぁ~。
「詩乃は大学受験はどうするんだ?」
「う~ん…芽衣さんと同僚も有りかなって。あそこなら、医療だけで無く、IT系も習えそうだし」
「凪さん、私も。両親の許可が取れています。あそこなら、安心だって」
明日奈さんと詩乃さんは、小淵沢の看護師学校へ進学するようだ。
「直葉ちゃんは?」
明日奈さんに訊かれた。
「えぇっと…私も…」
「そうか…じゃ、新卒の採用は当分いらないなぁ。院長に言っておこう」
お兄ちゃんがチラチラこっちを見ている。進路話は興味あるようだ。
「はい、ナポリタン大盛りセット2つ」
店長さんが、私と彼の前にナポリタン大盛とブレンド珈琲を置いていった。
「ズルい…凪さんを同じ物を…」
明日奈さん、詩乃さんの前にはコンビーフサンドと紅茶が置かれた。ナポリタンを一口…美味しい…トマトの濃い味…柔らかな塩味…なんだ、これは…って!私のナポリタンに群がる明日奈さんと詩乃さん。
「おいしい!」
「今まで食べた中で、一番おいしいよ」
って…私のナポリタンが…
「なんだ、喰われたのか?しょうがないなぁ、安室!直葉にパンケーキを頼む」
「あいよ」
パンケーキ?おいしいのかな?誰も頼んでいるのを見た事無いんですが…が…うまい♪これにも目の前の二人が群がった。この喫茶店、名物が有りすぎないか?
「おいしいだろう?パンケーキとコンビーフサンドは、凪のレシピだからな」
って、店長さん。彼のレシピ?傭兵じゃなくて、流れ板なのか?
「安室、直葉が誤解するから、そんな言い方は止めろよ。昔…傭兵になる前に、料理人を志した時期があっただけだ」
と、説明してくれた。明日奈さんと、詩乃さんは知っていたようで、黙々と食べている。
「傭兵なのか!」
お兄ちゃんの呟き…結構、大きな声だったので、独り言とも言え無くもない。
「じゃ、今日は明日奈と詩乃だな。直葉は連れがいるようだし」
連れ?まさか…お兄ちゃんのことか?
「連れでは無いですよ」
「責任持って、家に持って帰れ!迷惑だ」
迷惑…だよな…この後、尾行なんかされた日には…もう、会ってくれないかもしれない。
彼と明日奈さん、詩乃さんが出て行く時、お兄ちゃんを抱き締めて止めた。
「ダメだよ、お兄ちゃん…」
「何を言っている、スグ。アイツ、二股じゃないか!」
他人のこと言えないだろうに…詩乃さんと明日奈さんを、追っているのになぁ。
「ダメだって、ストーカーにされちゃうよ」
「おい、スグ!お前の好きな男って、アイツか!」
まぁ、私の行動を見れば明らかである。なので、頷く私。
「なんで、あんな奴がいいんだ?傭兵だろ?リアルで、殺し合いをしているんだぞ!」
そうだけど…リアルで無ければ良いって、言うのはおかしい。ヴァーチャル世界って、匿名掲示板に近いから。アバターから本名と住所が割れることは少ない。だから死銃事件のようなことが起きないと、問題にならないことが多い。
「あぁいう奴は叩けば…今に見ているよ!」
お兄ちゃんはどこかへ連絡をし始めた。彼のことを摘発するのだろうか?海外での傭兵活動って、罪を問えるのか?