※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ   作:もっち~!

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ss:ベリー・メリー・クリスマス

 

 

---野上冴子---

 

クリスマスイブ…医療センターには、妊婦がたくさんいた。凪君がやらかした結果だ。凪君により、子宝を入れられた女性達…。何も出産予定日を合わせること無いだろうに。律儀というか、天然というか…

 

そんな私も妊婦の一人である。父親はリョウである。隣のベッドには香さんがいて、やはり父親はリョウである。私は凪君の子供が良かったのだが。

 

「リョウ!ナースに手を出すな!ナンパするな!下半身を出すな!」

 

香さんがリョウへ注意をしている。相変わらずである。

 

「え?だってぇ~、かわいい子揃いなんだよ~」

 

って、リョウ。コイツも相変わらずである。凪君はこの世界のどこかの戦地で、クリスマスを迎えるのだろうか?サンタ役で子供達に贈り物をプレゼントかな?

 

「冴子さん、大丈夫?」

 

ナミちゃんが様子を見に来てくれた。

 

「うん、大丈夫よ」

 

「妹かな?弟かな?」

 

凪君の子供と思い込んでいるナミちゃん。誰も間違いを指摘しない。私が凪君の子供を望んでいることを知っているから。

 

「そこの二人!病室では静かにしなさいね」

 

って、香さんとリョウへ注意をするナミちゃん。

 

「すまない」

 

「ごめんね、ナミちゃん」

 

ここにはナミちゃんに逆らう者はいない。でも間違ったことは、速効で注意はする。凪君の子供だもの、真っ直ぐに育って欲しいから。

 

◇

 

翌日、サンタクロース姿でナミちゃんが現れた。

 

「皆さんへ、お父さんから、クリスマスカードが届きましたので、配達します」

 

凪君から?それは、嬉しいクリスマスプレゼントである。ナミちゃんからメッセージカードと箱を受けた取った。何が入っているのかな?恐る恐る開けると、拳銃が入っていた。病院に持ち込み禁止だろうに、まったく…カードには、

 

『ワンオブミリオンが手に入りました。使って下さい』

 

ワンオブミリオンとは100万丁作って出来るかどうかの精巧な製造物である。銃の場合、照準誤差が殆ど無い物がそれに当たる。

 

「スゴい…どうやって、手に入れたのかな?」

 

「うん?あぁ、それは…凪が買い集めて、チェックした奴だ」

 

って、リョウ。買い集めた?100万丁も?

 

「アイツ、バカだからな」

 

「リョウちゃん、お父さんはバカで無い!」

 

リョウに噛みつくナミちゃん。

 

「え?そういう意味では…」

 

逃げるリョウ、追うナミちゃん。二人とも楽しそうだ。

 

「私には、包丁だ…あ?料理本と包丁の本だよ。料理しろってことか?」

 

頭をかいている香さん。料理は苦手だものな。

 

「ねぇ、ナミちゃんは何を貰ったのか?」

 

「え?私?う~んとねぇ…この衣装…」

 

サンタクロースの衣装を貰ったのか。

 

「大きくなっても着られるように、違うサイズを10着も…もっと、違うドレスがいいのに…お父さんらしいけどね♪」

 

なんか、嬉しそうなナミちゃん。

 

 

 

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