※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ   作:もっち~!

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SS:オン・マイ・オウン

 

 

---四宮守明---

 

もうすぐ、小松原の親父の考えていた世界になるはずだ。リアルオナペットが完成し、売れ行きも良いそうだ。アレと交わった男性の生殖能力は破壊される。二度と精子は作れなくなる。女性の方は市中に撒いたクローンと交わることで、女性しか産めなくなる。恋人としかしない、普通に生きている者達は、今まで通りであるから、性欲の強い奴らだけ、一掃できるだろう。

 

勝ち誇った私のスマホに着信のようだ。応対すると凪だった。どうやって、この番号を入手したんだ?

 

「どうしたんだ?今更なんだ?」

 

『宣戦布告だよ。お前は育ての親だが、生かしておくことを止める』

 

「どういう意味だ?」

 

『お前…栄依子に手を出しただろ?』

 

栄依子?記憶に無いなぁ。

 

「誰だ?そいつは?」

 

『四宮ショッピングモールに、アクセサリーを卸していた女性だよ』

 

あぁ、あのミルク娘にしたやつか。その後、死蝋人形になったようだが。

 

「凪にしては、熱くなっているな」

 

『あぁ、俺の中学時代を覚えていてくれた、大切な友人だからな』

 

「お前の存在を覚えてくれたのか。その程度で大切だと?」

 

今更、何を言っているんだ?この局面で…私の勝利は揺るぎないのだ。この四宮タウンは、破壊不能の要塞だしな。

 

『あぁ…そうだ。悪いか?』

 

「悪くは無い。お前の価値感だしな」

 

クローンの価値感は、意味不明だな。まったく…

 

『俺は、お前を消す!』

 

何を言っているんだ?破壊不能の要塞にいる私を?何を寝ぼけたことを言っているんだ。

 

「消す?ここは天空の城壁に護られているんだぞ。狙撃は無理だぞ」

 

『あぁ、真横からはな』

 

うん?横方向では無いのか?下から狙撃は出来ない。そうなると上からか?レーダーには、爆撃機も、ヘリ程度の機影すら、何も映っていない。はったりのようだな。

 

『なぁ、ゼロポイントって、レーダーに映らないんだよな?』

 

凪が妙な事を言った。映らない?そんなはずは…あっ!真上か?

 

「おい!レーダーの範囲を広げろ!」

 

高高度からの爆撃か…

 

「周囲に電波障害が起きますが」

 

「かまわない」

 

部屋にいる部下に命じた。どうだ、これで映るか?って言うか、ゼロポイントから狙撃って、無理だろ?

 

「モリアーティ様、ICMBがロフテッド軌道でゼロポイントに着弾します」

 

何?テッサを使ったのか?司波兄妹が、あの女を確実に仕留めなかったのが、敗因か?

 

「対空砲で撃ち落とせ!」

 

「ゼロポイントでは無理です。真上には撃てません!」

 

『どうしたよ?随分とあせっているな』

 

私は凪の虎の尾を踏んだのか?

 

『あぁ、後、蟻の巣も駆除する』

 

地下に展開する研究、製造施設を破壊するのか?

 

「それこそ、無理だよ。この四宮町だけでなく、隣接する街の地下にも拡大しているんだぞ」

 

『だから、何だ?俺には蟻達がどうなろうと知らない。駆除するだけだ』

 

マズい…コイツ、キレているのか?他人を犠牲にしても、やり遂げる覚悟のようだ。

 

「おい、ケイブに閉じ込めてある天使達を解放しろ!研究者達を避難させ、研究施設に誰も入れるな。研究資料はすべて、クラウドに保存だ!」

 

「はっ!」

 

瀕死のオナペット達を保管してあり、こういう有事の際には、エンジェルダストを投与して、ガーディアンにする準備は出来ている。

 

『親父、サンキュー♪データは全て貰った』

 

何だと…

 

「凪!貴様、何をしたんだ?」

 

『ハッキングしてあった。クラウドに転送したら、俺のクラウドに転送するようにしてあり、転送したデータは削除させて貰う。あぁ、今、センターホストをハッキングした。システムを弄ぶ』

 

「大変です。四宮町全域が停電です」

 

くそっ!レーダー網も、侵入者用の探知センサーを無効化か。

 

その時、頭上から衝撃が襲って来た。着弾したようだ。だけど、これくらいでは、このビルは全開しない。エレベーターで階下へ逃げようとするが、停電で動かないようだ。じゃ、階段で…

 

『今のは囮だ。次が本命だぞ♪』

 

階段を降りている俺に、凪が嬉しそうに言った。ICBMが囮?では、本命は…私の意識はそこまでだった。崩れ落ちるビル、崩壊に巻き込まれ、吹き抜けから地上へと落下していく私。最期に見た物は、頭上から落ちてくる無数の爆弾だった。

 

◇

 

四宮センタービルは、最上階から崩れていき、ビルのあった部分には、クレーターが生じていた。

 

 

 

 

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