※この作品はR-18です。

そっくりなアイツ   作:もっち~!

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SS:ワン・マン・フォース

 

 

---マッキー---

 

四宮センタービルのあった場所には、大きなクレーターが出来た。そこから這い出てくる天使達。

 

「クッキー、地上に出た奴らを頼む」

 

「善処してみるよ」

 

リョウ達もいるし、ここは任せて、俺は一人クレーターに出来た穴から、蟻の巣に侵入した。目の前から湧き出る様に次々と天使達が現れた。俺は首筋にアレを注入した。全身に漲る力。細胞が活性化していく。俺の細胞の鳴動に反応したかの如く、天使達が次々に破裂していく。瀕死体では強度不足だな。さてと、俺が俺であるうちに、ここを破壊しないとなぁ…

 

破壊出来そうな物を次に破壊していく。後方で爆発が起きている。宗介が、プラズマ・ランチャーを撃ち込んでくれているようだ。上からも衝撃が…クッキーがグレネード・ランチャーで対抗しているのか?普通の銃弾で天使達を屠るのは難しいし。

 

最下層部へ急ぐ俺。俺が俺である内に着かないと、やるべき事を忘れてしまうから。低層部は天使達が主力であったが、中層部は、自力で判断が出来る兵士達に護らしているようだ。銃弾が雨霰の様に襲い掛かって来た。だけど、活性化した俺の細胞達は、即座に再生をしてくれている。

 

「アイツ、化け物だぞ!お~い、重火器を持ってこい!」

 

ふっ、ソレを待っていたんだよ。重火器の銃口や砲門をリニアガンで撃ち抜く。火薬や弾薬や燃料に引火して、大爆発を起こしていく。もっと、壊れろ!もっと燃えろ~♪酸素を食い尽くしてくれ。階下にいる研究者達を窒息死に追い込む為に。

 

下層部には戦車がいる。どうやって持ち込んだんだ?国産では無い最新な戦車ばかりだし。砲門を撃ち抜き破壊していくだけだが。

 

最下層までもう少しの所で、意識が朦朧としてきた。限界が近い…俺が俺でいられる時間は、後少しのようだ。重い身体を引き摺る様にして、最下層を目指す。

 

そして、最下層…製造拠点に着いた。持って来た爆弾を次々にセットする。目が霞む…誰でもいい…もう少しだけ、俺に時間をください…

 

 

 

---冴羽リョウ---

 

「おい!下がれ!」

 

足元に地響きを感じた。俺達は車に乗り込み、想定している安全なエリアまで避難した。バックミラーには、蟻の巣の崩壊に伴う地盤沈下が見えている。凪は最下層まで保ったようだ。問題はここからだ。アイツはアイツでいるのか?俺としては戦いたくない。

 

安全なエリアで地盤沈下が鎮静化するのを待った。どんだけ巨大な蟻の巣だったんだ?見渡す限り、巨大な穴が出来ている。底は見えないほど深そうだ。

 

「リョウ、迎えに行くぞ!」

 

ルパンが声を掛けてきた。俺は頷き、ルパンの後に続き、クレーターの底を目指した。想定の深度は、200メートルくらいなのだが…それ以上に深い気がする。ロープを手にしてゆっくりと降下していく。

 

「凪!いるか?」

 

底に着いたルパンが声を掛けた。

 

「あぁ、どうにか…お願いだ、俺を消し去ってくれ…ルパン、リョウ…」

 

俺とルパンの目に飛び込んで来た凪の姿…もう人の形を維持出来ていなかった。骨が崩れ、スライムのような異様な生物の姿である。俺達の目の前で、細胞が分裂しまくっている。コイツ、最終形態は何になるんだ?

 

「こんな姿…蘭やテッサに見せられない…お願いだよ…ルパン…リョウ…」

 

俺もルパンも、凪の変質した姿に怯む。夢に出て来そうな異形な生き物である。銃を漸く構えた、その時、頭上からヘリのローター音が聞こえて来た。アイツの相棒の登場か。

 

『一緒に生きましょう』

 

スピーカーから聞こえるアイの声。凪をアームで機内へと引き摺り込んだ。アイツの細胞を1つも落とさないように、細心の注意を払いながら。

 

『凪様は、私がいただきます。責任を以て、彼を…凪様を消し去ります』

 

そう言うと、アイは、急上昇していった。どこへ持っていくんだ?

 

 

 

 

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