戸倉ミサキ調教記~強気な彼女のもう一つの顔~ 作:道程ケンヂ
平日の午後、『カードキャピタル』は学校帰りの子供たちで賑わっていた。皆が思い思いにカードファイトをしたり、それを観戦したり、パックを買ってその中身に一喜一憂したりしている。
常連客であるアイチや櫂、カムイたちもまた、いつものスペースでヴァンガードを通じたコミュニケーションを取っていた。
他愛ない会話を続け、様々なことを話した後で、話題は今日は姿を見せていない不愛想な女店員のことへと移っていく。
「最近、ミサキさんのファイトの腕前がグンと上がったよね。僕、びっくりしちゃったよ」
「だよなぁ! 俺もクラン同士の相性のお陰で勝ち越してたんだが、ここ数日の戦績で言うと負け越してるかもしれねえし……」
「確実に勝てる! って思ったのに、凌がれることも結構ある気がしますね。アイチお兄さんの言う通り、ねーちゃんも実力を付けて来てますよ!」
「……元々、カードの知識があったんだ。それにあいつは頭も良い。すぐに強くなるとは思っていたが……正直、このスピードは予想外だったな」
「櫂くんもそう思う? やっぱり、ミサキさん凄いなぁ……」
クールでストイックな櫂までもがミサキを褒めたことに驚きながら、アイチはキラキラと瞳を輝かせてここには居ないミサキへと尊敬の念を抱いた。ヴァンガードを始めたのは殆ど同じ時期のはずなのだが、今では随分と実力の差がついてしまった様な気もする。負けたくない、と思わない訳では無いが、気の優しいアイチはミサキがめきめきと腕を上げていることを喜ぶ気持ちの方が強い様子であった。
「シンさんの話だと、他のカードショップに遠征に行くこともあるんだとか……やっぱり地道な努力の積み重ねってやつですかね?」
「ああいう女って、一度何かに嵌るととことんまで追及するからなぁ。あの姉ちゃんもそうだったってことなんだろうな」
「……僕も負けていられないな。デッキの構築を考え直さないと……」
「なら、俺がアドバイスしてやろう。指針があった方がわかりやすいだろう?」
「うん! ありがとう、櫂くん!」
和気あいあいとした会話の後で、アイチは自分のデッキを見直し始めた。カードファイトの先輩である櫂たちはそんなアイチにアドバイスを送ると共に、楽し気な視線で彼を見ている。
とても和やかに時間を過ごすアイチたち。しかし、彼らがミサキの実力が急上昇している理由や今、彼女が何をしているかを知る事はない。ミサキがカードショップ『E-ROSS』でどんな経験をしているのかを、アイチたちは知る由もなかった。
「うひひひひ……! やっぱミサキは良いケツしてるよなぁ! あ~、ハメられないのが残念だぜ」
「んっっ……♡ キクさん、今は少し自重してよ……♡」
「んなこと言っても可愛く尻振ってたら説得力ねえよ。そもそもこれは罰ゲームなんだから、ミサキには拒否権ないっつーの!」
「それは、そうだけど……はぁうっ♡」
自分の尻を撫で回すキクオの手に背筋を震わせ、ミサキは甘い声を口から漏らした。彼女の瞳はほんのりと熱を帯び、表情もまた淫らに色付いている。
愛撫を拒否する言葉を口にしながらも抵抗の素振りを一切見せないのは、ファイトの約束を守るためか、それともキクオから与えられる快楽に酔っているのか……その答えは両方とも正しいのだろう。今のミサキは、最早『E-ROSS』の男たちの成すが儘になっていた。
「キクさん、今は本当に止めてって! 今はデッキ作りの最中で、集中したいんだから!」
「はははっ! 悪い悪い、白桃みたいな可愛いお尻が目の前にあったから、つい、な……」
「もう……少し我慢してくれれば、後で好きなだけ触らせてあげるよ。って言うか、お尻でもおまんこでも好きにハメて良いから」
「おっ!? 本当かぁ? そんなこと言って、後悔しても知らないぞ~……!」
「嘘なんかつかないよ! 今日もファイトに負けちゃったし、賭けの内容は体を好きにして良いって内容だったし……♡ アタシが約束を破る様な人間じゃないってことは、キクさんもわかってるでしょ? デッキ構築が終わったら、何回だってお相手するから……♡ ね?」
尻を可愛らしく振り、キクオの腿に甘える様に擦り付けるミサキ。張りのある彼女のヒップの感触にニンマリと気色悪い笑みを浮かべたキクオは、一旦は納得して彼女を弄ることを止めにした。
物分かりの良いと言うか、若干現金と言うべきか。分かり易いキクオの行動に軽く笑みを浮かべたミサキは、目の前のテーブルの上にある大量のカードへと目を向けるとその一枚一枚を吟味する様にして効果を眺め始める。
4人掛けの丸テーブルの上には100は下らないであろう枚数のカードが並べられており、しかもその全てが『オラクルシンクタンク』のカードであった。レアカードもデッキにフルに投入出来る枚数が揃っている。カードの総額は、単品で揃えたとしても数万円に上るだろう。普通の高校生が捻出するにしては随分な金額になるだろう。
しかし、ミサキは普通の高校生では無い。裏物のAVに出演する
本日の日付は5月15日……ミサキが『スタジオ厳島』に所属してから初めて迎える給料日である。『E-ROSS』のすぐ近くにある無人ATMで通帳記入を行ったミサキは、そこに記された金額に目玉を飛び出させんばかりに驚いた。ミサキの初任給は、彼女の思っていた数倍も多かったのだ。
すぐさま『E-ROSS』でゲンにこの金額が間違いではないことを確認したミサキは、落ち着き払った彼に給料査定の内容を聞かされたことでこの多額の報酬にようやく納得出来た。裏物AVに出演し、事務所と個人契約を結び、今後もコンスタントに作品に主演するミサキの給料は、決して低く見積もってはならないらしい。しかも、初の作品は非常に貴重な処女喪失もの。これにもボーナスが付き、ミサキはそこらの会社員の月給を軽く超えるほどの金額を入手してしまったということだ。
正直、こんなに高額な報酬を受け取っても良いものかと考えなくもなかった訳だが、それをゲンに突っ返すのは彼の思いに対する不義理になると考え、ミサキはありがたく給料を受け取ることにした。貰った金額に見合う働きをすることこそがゲンの思いに応える最大の行動だろうと思いなおし、これからもしっかり彼の言うことに従おうと心に決める。肉体と精神に調教を加えられたミサキは、ここに更に報酬と言う甘い飴を与えられることによってゲンへの忠誠心と愛情を深めるに至ったのだ。
さて、給料に関しての問題は解決した。次は、このお金をどう使うかだ。ミサキには高額のブランド物を買い漁る趣味は無いし、日々の生活に困った所はない。暇な時に読む本を買うお金は『カードキャピタル』でのバイトの給料やシンから貰うお小遣いで間に合っているし、派手に散財して金の出所をシンに疑問に思われても困る。
と言うことで、ミサキが取った行動は
4つ購入し(1つ千円程度であった)、それをミサキコーナーの奥にある小部屋に置くことにしたミサキは、カードボックスのカートン買いを行った訳だ。
ヴァンガードのブースターパックを『E-ROSS』で購入すると、1箱で約4000円を少し超える程度の金額になる。それを1カートン(20箱入り)で、大体85000円という価格になった。普通ならば手が出せない金額ではあるが、ゲンから貰った給料を使えば余裕で購入出来る。そうして、『オラクルシンクタンク』を始めとした4クランが封入されているカードパックを大量に買い込んだミサキは、『E-ROSS』の男たちに手伝って貰ってようやく開封とクランごとの整理を完了させ、『オラクルシンクタンク』のカードを前にしてデッキ構築に頭を悩ませているという訳だ。
一応、ヴァンガードのデッキ上限である1カードにつき4枚という制限分までには、この弾のカードはすべてコンプリートした。中には特殊加工のSPカードと呼ばれる物も大量にあったが、それらを存分に使うと金にモノを言わせてデッキを作っている様な気がしたので(実際はその通りなのだが)、ピン差し程度の使用に留めることにした。
問題はここからだ。自慢では無いが、ミサキはデッキを1から作った経験が無い。今、ミサキが使っているデッキは彼女のためにシンが構築してくれた物であり、当の本人はその制作にまるで関わっていないのだ。
デッキのカード枚数は50枚。トリガーユニットは16枚でファーストヴァンガードが1枚必要。同じカードは4枚以上入れることは出来ない。その他、細やかなルールやセオリーがあることは知っている。だが、知っていてもそれを十分に活かすことが出来るかどうかは別の話だ。
何から手を付けるべきか? どうデッキを作るべきなのか? ミサキその一歩目から悩み出してしまった。まるで地図と小舟だけを渡され、大海に放り出されたかの様な、なにをどうすべきかが分からない不安感に困惑するミサキは先ほどからずっとカードを見つめ続けることしか出来ていない。
頭の中で浮かぶ構築で正しいのだろうか? これが最適解なのだろうか? デッキ構築に対する自信の無さから溜息ばかりを繰り返すミサキは、傍から見ても困っている事が丸分かりだ。そんな彼女を見守る男たちは、カードファイターの先輩としてミサキにアドバイスと手助けを申し出ることにした。
「あ~、ミサキちゃん? ある程度なら、俺たちも力になれると思うよ。アドバイス、しようか?」
「ああ、うん……お願いしても良い? 情けないけど、アタシ一人じゃあまるで何をしたら良いかわからなくってさ……」
ミサキから許可を得た男たちは、数人がかりでテーブルを囲んで彼女の話を聞き始めた。今現在の使用デッキを取り出し、それを見つめながら、ミサキは語る。
「適当にカードを入れるだけじゃあ、このデッキより弱くなっちゃいそうだし。かと言って強力なカードをただ投入してるだけでも良くない。なんだかんだで作って貰ったデッキと同じ様な物が出来ちゃう気がしてならないんだよね……」
「ふむ、なるほどな……」
ミサキのデッキは、『カードキャピタル』の店長であるシンが彼女のために構築した物だ。『オラクルシンクタンク』のクラン特性を活かしながらも初心者にも扱いやすい物として仕上がっているこのデッキは、ゲンや江島、更にはタイゾウにまで絶賛されるほどの完成度を誇っている。
これを超えるのは相当大変だ、そうミサキは思っていた。かと言って、これと似た様なデッキを作っても意味がない。ミサキが初めて作り上げるデッキだ。せっかくならば、自分の色を出したいと思うのが当然だろう。
だがしかし、その構築をどうすべきなのか? 悩みに悩むミサキは、テーブルの上のカードを再びじっと見つめ続けていたのだが――
「そう難しく考える必要は無いよ。そのデッキを超えるのは、案外簡単だから」
「えっ!?」
背後から聞こえて来たそんな言葉に驚いて振り返ったミサキは、つかつかと自分たちに歩み寄るタイゾウの姿を見て再び驚いた。彼が積極的にミサキと関わろうとするのは本当に珍しいことであり、周囲の男たちもタイゾウの態度と行動に驚きを隠せないでいる。
後でゲンが教えてくれたのだが、タイゾウはかなりのデッキビルドマニアとのことであった。恐らく、ミサキがデッキを構築すると聞いて居てもたってもいられなくなったのだろう。だが、今はそんなタイゾウの趣味を知らないミサキは、色々と驚きながらも彼の言葉の真意を尋ねることにした。
「このデッキを超えるのは簡単だって、どう言うこと? タイゾウさんも、前はこのデッキを褒めてくれたじゃん?」
「ああ、そのデッキは確かに完成度が高い。初心者が『オラクルシンクタンク』を扱うには最適さ。でも、ある程度ヴァンガードに慣れたファイターなら、物足りなさを感じてしまうデッキにもなり得るんだ」
そう言いながら、タイゾウは近くにあった椅子を掴んで引き寄せるとミサキの真正面へと座った。そうした後、珍しく熱心な口調で彼女にシンのデッキについての総評を語り始める。
「良いかい? ヴァンガードって言うのは、究極に突き詰めて言ってしまえば攻撃と防御を交互に繰り返すカードゲームだ。ユニットのパワーを挙げたり、手数を増やすことで攻撃をより苛烈にし、手札を増やしたり敵のユニットを退却させることで防御を硬くする。その方法はクランの特性ごとに様々だが、ミサキちゃんの使っている『オラクルシンクタンク』が手札増強を主体とした防御的なクランであることは理解しているね?」
「うん、それはわかってるよ」
「なら良い。僕がそのデッキを褒めたのは、防御的なクラン特性を活かしながらもしっかりと攻撃の手段を整えられる攻防のバランスの取り方があまりにも絶妙だったからさ。ドロー手段を豊富にしつつもしっかりと攻撃的なカードを仕込んでいる。非常に優秀なデッキと言えるんだけれども――」
「……言い換えれば、万能的過ぎて出来ることが一辺倒ってこと?」
タイゾウの言いたいことを理解したミサキは、質問を投げかけることで自分の考えが正しいかどうかを確かめた。ややあって、タイゾウの頷きを見た彼女は、なるほどと言った様子で自分もまた頷きを見せる。
「そのデッキは良いデッキだ。間違いない。だけど、お手本として纏まり過ぎている。意外性や突き抜けた構築要素が無いから、何かに突出した相手には苦戦を強いられるはずさ」
「連続攻撃に特化した攻め全振りの『ノヴァグラップラー』に苦戦するのは、そう言う所も大きいんだね……」
「『ギフト』の相性もあるけど、まあそう言うことだね。さて、ここまで話せばミサキちゃんもどんなデッキを作れば良いかの指針が出来て来たんじゃないのかな?」
タイゾウの言葉に頷きを返すミサキ。シンから貰ったデッキを鞄にしまい込むと、山の様なカードに目を向けて口を開く。
「……新しいデッキを作るなら、そのバランスを敢えて崩すことが大事ってことだよね? 攻めか守り、どちらかの比率をもっと大きくしてカードを選ぶ。そうすることで、良い子ちゃんの優等生デッキでは無くなるけど――」
「デッキの新しい可能性が見えて来るはずさ。その可能性を見つけ出すことこそが、デッキ構築の最大の楽しみだからね」
「うんっ! ありがとう、タイゾウさんっ♡」
アドバイスを受け、自分の目指すべき道が見えたことに喜ぶミサキは、タイゾウへと満面の笑みを見せながら感謝の言葉を口にした。全裸のまま、たわわな乳房を揺らして笑うミサキの姿に気恥ずかしさを感じたのか、彼は自分の荷物を手に取ると別れの挨拶もそこそこに店から出て行こうとする。
「それじゃ、僕はこの辺で失礼するよ。……新しいデッキの構築、頑張ってね」
「うんっ♡ バイバイ、タイゾウさんっ♡」
背中を向けたまま振り返ることなく店を出て行ったタイゾウを見送ったミサキは、今度はビジョンを固めた状態でカードの山を見やった。早速、頭に浮かぶ構想を形にすべく動き出そうとしたミサキであったのだが、そんな彼女を背後から抱き締めて胸を揉みしだく不届きな男が現れたではないか。
「ひゃぁんっっ♡ あっっ♡ はぁんっ♡」
「遅いっ! もう1時間は経ってるぞ! どんだけ俺を待たせる気だよ、ミサキちゃん!」
「あっっ♡ キク、さんっっ♡♡♡ もう、そんなに時間が経ってたのっ!?」
キクオの訴えに驚いたミサキが時計を見てみれば、確かに先ほど彼をあしらってからそれくらいの時間は経過していた。高校生のミサキはあまり『E-ROSS』に長居も出来ないので、彼女に残された時間はせいぜい40分程度ということになってしまう。そしてそれは、キクオがミサキと触れ合える残り時間にもなっているのだ。
「せっかくファイトに勝ったのに、俺がやったことと言えば尻を撫でたくらいじゃないかよ~! 流石に酷くないか?」
「うぅっ……! ごめん、デッキ作りに夢中で時間を忘れてた……」
キクオの詰る言葉にも素直に謝るしかなく、ミサキはしゅんと項垂れたまま彼の愛撫を受け入れていた。ここから更にデッキを形にするとなれば、ミサキに残された時間は当然の如く消滅するだろう。そうなってしまえば、キクオの相手など出来る筈も無い。彼を待たせるだけ待たせておいて、時間切れなんて言うのはあまりにも不誠実だ。
(約束は守らなきゃいけないもんね……でも、1回や2回のセックスじゃあ穴埋めにはならないだろうし、どうすれば……)
約束を反故にしかけている現状に焦るミサキは、何とかしてその穴埋めを行おうと店の中を見回す。そして、近くのテーブルに置かれているマジックペンと大きめの紙を目にした彼女は……とあるプランを思いつき、ニヤリと笑みを浮かべた。
「キクさん、ごめんっ! アタシの方は準備万端だから、取り合えずおまんこで相手させて貰うねっっ!」
「おっ!? 積極的じゃないか! もっと早くこうしてくれていたらなぁ……!」
「本当にごめんって! 時間も無いし、無駄口叩かないでハメちゃうねっ♡ ふあぁぁぁぁぁっっ♡」
椅子から立ち上がったミサキは一にも二にもなくキクオのズボンをずり下ろすと、雄々しく勃起している彼の肉棒の先にキスをした後で彼にしがみつく様に抱き着いた。そして、そのまま腰を下ろしてキクオのペニスを膣内へと迎え入れる。
この1か月の開発行為のお陰で、ミサキの性器は男の欲望を感じ取っただけで濡れそぼり、男性器の臭いを嗅いだりそれを見るだけで肉棒を咥え込む態勢を瞬時に整えられるまでになっていた。キクオの大きめの剛直をすんなりと受け入れる膣は、愛液に塗れた襞を絡ませながら一生懸命にゲストであるペニスを刺激し続けている。
ミサキもまた愛情をたっぷりと込めてキクオに抱き着き、唾液をたっぷりと絡ませたいやらしいキスを交わしていた。中年男性特有の臭い唾液すらも美味しそうに嚥下したミサキは、甘えた声で、本当に申し訳なさそうにキクオへと謝罪の言葉を口にして許しを請い始める。
「ごめんね、キクさん……♡ デッキ構築に夢中になって、キクさんとの約束を忘れちゃうなんて、アタシって本当に馬鹿。記憶力しか取り柄が無いのに、それすらも駄目だなんて……」
「はははははっ! まあ、ミサキは可愛いし、イイ体をしてるから取り柄が無いってことは無いさ! けど、俺との約束を忘れたことをそんなに簡単に許すつもりは無いからな!」
「わかってるよぉ……♡ ちゃ~んと穴埋めの方法は考えてるから、ね……♡」
尻を振り、膣を締め付け、舌を絡ませてキクオに奉仕するミサキ。だが、これだけの行為で彼に許して貰えるとはさらさら考えてはいない。こんなものは当然の行為であり、キクオへの謝罪の気持ちを形にするのは、これに何かプラスしなければならないのだ。
「……キクさん、あっちに歩いてもらって良いかな?」
だからミサキはそのプラスアルファをキクオに渡すべく、彼を先ほど見つけた紙とペンの元へと誘導した。それらを乗せるテーブルが丁度自分の尻の下くらいの高さであることを見て取ったミサキは、再び笑みを浮かべながらまずはマジックペンを手に取る。
「はっ♡ はっ♡ ……んっっ♡」
キクオの目の前でマジックペンを肉棒に見立てていやらしく舌を這わせた後、キャップを取ってからペンを尻の中へと突っ込む。肉棒よりも細いそれは開発されたミサキのアナルに容易に侵入し、きゅっと締まった肛門によってその場に固定されることとなる。
その状態でテーブルの上に置かれた紙へと尻を向けたミサキは、背後を確認しながら大きく尻を振って尻文字でその紙へと文字を書き始めた。当然、そんな書き方で上手く文字が書けるはずもなかったが、尻穴にペンを突っ込んで無様に尻文字を描く美少女の姿を見た男たちは興奮を滾らせつつ喝采を送っている。
「んっっ♡ はっっ♡ んあっ♡ これっ♡ 結構難しいねっ♡」
ペンの先がテーブルに触れる度、ミサキのアナルには刺激が走った。尻を振ることによって膣内のペニスも様々な場所に当たり、両方の穴を軽く刺激されることがミサキの尻文字を歪ませていく。
しかし、それでも括約筋を緩めることなく紙に文字を書き切ったミサキは、最後に思いっきり踏ん張って尻穴のペニスを吹き飛ばす様にして排泄した。ぶっ、という放屁音と共に真下に飛んでいくペン。男たちがそのペンに視線を奪われる中、ミサキは尻文字を書いた紙をキクオへと差し出した。
「キクさん、これ……♡」
「あぁん? こりゃあ、一体……?」
ミサキから手渡された紙を見たキクオは眉を顰める。まるで子供が初めて書いた様な文字が書かれているそれをじっと見つめていた彼は、文字の解読に成功すると共に下卑た笑みを口元に浮かべた。
『半日、なんでもいうことを聞きます。ミサキ』……紙にはひらがなでそう書かれていた。愛液や腸液で汚れ、文字はぐにゅぐにゃに歪んではいたが、それがまたミサキの淫らさを醸し出すアクセントになっている。隷属の証となるチケットを手に入れたキクオの笑い顔を見たミサキは、蕩けた声を出しながら彼に囁きかけた。
「そのチケットを使ったらぁ♡ 半日の間はキクさんに絶対服従しますっ♡ 今度こそ約束は破らないし、忘れもしないよ♡」
「本当かぁ? その時になったら、またうっかりするんじゃないのかぁ?」
「くぅぅっ♡ 今度は絶対に忘れないからっ♡ 頭とか脳じゃあ無くって、おまんこと子宮で覚えるからぁっ♡ 今度約束破りしたら、1日……ううん、1週間はキクさんの言うことなんでも聞く奴隷になるっっ♡ だからお願い、アタシを信じてっっ♡」
必死の懇願を続けながら尻を振り、体をくねらせてキクオに縋るミサキ。そんな彼女の姿を見れば、男なら誰でも気分を良くするというものだ。
確かに今日、味わえるはずの快楽はお預けされたが、代わりにもっと良いものを手に入れられた。無様な尻文字ダンスも見られたことだし、ミサキを虐めるのもここまでで良いだろう。
「……良し、わかった。それじゃあ、ミサキちゃんの反省に免じて今日は許してやるよ」
「わぁ……♡ ありがとう、キクさんっ♡♡♡ アタシ、今度はしっかりするからねっ♡♡♡」
キクオの言葉にぱぁっと笑顔を輝かせたミサキは、本当に嬉しそうな表情を浮かべながら彼に抱き着く。ミサキの体の心地良い重みと柔らかさに気を良くしたキクオは、両手を彼女の尻に伸ばしつつ言葉を続けた。
「だが、許したと言ってもお仕置きはするぞ。ミサキはファイターとして最低なことをしたんだ。その罰は受けなきゃな」
「うんっ! ……ヴァンガードファイターにとって、ファイトの前の約束は何よりも神聖なもの……それを破ることは絶対に許されないことだよね……」
「その通りだ! ファイトが弱いのは仕方が無いが、マナーを守れないのは最低以下だぞ! そんな最低ファイターのミサキには、俺が徹底的なお仕置きで反省を促してやるっ! ミサキの更生に手を貸してやるんだ、感謝しろよっ!!」
「はいっ♡ ありがとうございますっ♡ 糞雑魚の上に約束事すら反故にするダメダメファイターのアタシなんかのために、キクさんの貴重なお時間と労力を割いて頂いたこと、感謝していますっ♡♡♡ どうか立派なおちんぽと大きな手で、アタシのことを躾けて下さいっっ♡♡♡」
ミサキはこれから何をされるかを理解しているかの様に振舞い、キクオに縋り付いている。形の整ったやや大きめの尻を突き出し、彼の突き上げを存分に受け止められる様に膣を締め、仕置きを受ける体勢を整えていた。
キクオはそんな彼女の期待とも取れる行動に笑みを浮かべながらも何一つとして容赦の無い責めを繰り出す。大きく広げた腕を振ってミサキの尻にスパンキングをかまし、同時に膣内を抉る様にして腰を突き出して彼女の子宮へと亀頭を叩き込んだ。
「はっっ♡ はぁあぁあっぁあぁあぁぁんっっ♡♡♡ ほあぁあぁあぁぁあああぁぁっっっ♡♡♡」
尻に響く痛みと子宮を貫く激しい快感。両者を同時に味わったミサキは溜まらず仰け反って体をがくがくと痙攣させている。目を見開き、尿を漏らし、それでもキクオに抱き着く四肢だけはしっかりと力が込められていた。
キクオはどんなにミサキが泣き喚こうともスパンキングとセックスを止めることはなかった。何度も何度も、残された時間を全て使ってこの一回のセックスを楽しむ彼は、目の前で淫らに歪むミサキの表情に興奮を感じ続けている。
「はあぁんっっ♡♡♡ あぁあァァあぁっ♡♡♡ お、ひぃィっっ♡♡♡ んひいいぃいぃいいぃィいぃぃイっっ♡♡♡」
「どうした? 尻を打たれて感じてるのか!? これはお仕置きなんだぞ? 気持ち良くなったら意味が無いだろうが!」
「ごめんな、ひゃいいぃいっっ♡♡♡ お゛お゛お゛んっっ♡ れも、おしりっ♡ きもちイィのぉおおっっ♡♡♡ ほぉおおぉぉおおォぉおオんンっっ♡♡♡」
繰り返し快楽と痛みを同時に与えられている内に、その2つの感覚はお互いに混じり合って更なる深淵へとミサキを引きずり込む感覚へと変化していた。痛みを伴う快感。痛みすらも快感として感じられる様になってしまったミサキは、キクオの手が尻を張る度に白く濁った本気汁を膣から撒き散らして喘いでいる。
尻に走る痺れが子宮を揺らし、膣を締め付ける信号となる。新たに感じる様になった快感が変態的なものであることをミサキは本能で理解していたが、それを我慢することは到底不可能なことであった。
「ケツ打たれて感じてんじゃねえぞっ! これは罰だって言ってんだろうが!」
「ごめんなひゃいいぃっ♡♡♡ でも、お尻もおまんこも気持ち良過ぎて無理ですっっ♡♡♡ お仕置きだってわかってるのにっ♡♡♡ 本気で反省してるのにっっ♡♡♡ アクメ止まらないのぉっっ♡♡♡」
「とんでもない変態娘だな! 仕方が無い、思う存分イって良いぞ! ただし、子宮でしっかりと俺のザーメンを受け止めるんだ! それと、俺より先にイクんじゃないぞ! わかったなっ!?」
「あひいぃいいイいぃィいんっっ♡♡♡ おほぉおおぉっっ♡♡♡ ほぉおォォおぉオぉンンっっ♡♡♡ お゛お゛お゛お゛お゛お゛おぉおおぉっっ♡♡♡ んゴおぉおぉっっ♡♡♡ ひびれりゅぅっ♡♡♡ おまんこぉ♡♡♡ おひりっ♡♡♡ びりびりくりゅぅ……っっ♡♡♡ アタシ、いたいのがきもちよくなっちゃったぁっ♡♡♡ ドMのドスケベ淫乱娘になっちゃったぁっっ♡♡♡♡♡」
赤く腫れる尻肉がじんじんと痛む。だが、その疼きが快楽を生み出す痺れとなり、全身をゆっくりと包み込む甘い毒と変わっていく。脳が痛みの信号を快楽と錯誤している様な、痛みと理解しているからこそ背徳感から快感を認識してる様な、そんな不思議な感覚がミサキを襲う。
また一つ、今までの自分を壊されてしまった。しかし、新しい自分を教え込まれるミサキは、その暴力的な快感に恍惚とした笑みを浮かべている。
被虐、痛み、マゾヒズム……変態的で背徳的な快感に、ミサキが病み付きになるのはあっという間であった。
「おぉおおぉおおぉおォぉオぉぉオオっっ♡♡♡ ほゴぉぉオぉおぉんっっ♡♡♡♡♡ んいぐぅううぅううぅゥぅうウっッっ♡♡♡♡♡ あきゅめきめりゅぅううぅっっ♡♡♡♡♡ ひうぅううぅううぅウぅゥッッ♡♡♡♡♡」
「人の話聞いてんのか!? 俺がイクまでイクなってんだろ! このド変態めっっ!」
「んひぃいィぃいっっ♡♡♡ ごめっ、しゃいぃいっ♡♡♡ がまんてきないぃっ♡♡♡ もうイクっ♡♡♡ おしりぶたれへイクっっ♡♡♡ ほおぉおおンっっ♡♡♡ おおぉおおぉおオォおぉおぉぉっっ♡♡♡♡♡ ンおぉぉおぉォおぉオぉぉっっ♡♡♡♡♡」
スパンキングによる痛みも、罵声を浴びせられる屈辱も、何もかもが快楽となっている。子宮を突かれ、肉棒に屈服し、男の手と言葉に体と心を嬲られるミサキは、獣の様に荒れ狂いながら喘ぎ続けていた。
明滅を繰り返す視界。まるで尻がミサキの脳のスイッチになってしまったかの様な反応。スパンキングの一発ごとに脳内に電撃が走り、その衝撃が消え去る前に次の一発が来る。ミサキの中のブレーカーが存在していたとするならば、最早それは完全に焼き切れていただろう。今のミサキには思考もなにもあったものではなく、ただ快楽に蕩けた叫びを上げ、淫らに表情を歪ませることしか出来ないのだから。
「んいぐぅうううぅうぅうっっ♡♡♡♡♡ はんせいおまんこ、イっちゃううぅうぅううぅっっ♡♡♡♡♡ ごめっ、ごべんな、ざいぃぃっっ♡♡♡♡♡ んあああぁあぁぁああァあアああぁあぁぁっっ♡♡♡♡♡ あっっあああアアぁあああぁぁぁあァァっっ♡♡♡♡♡」
尻と子宮、2つの場所で生まれる快感が重なった瞬間、ミサキは体を大きく仰け反らせて絶頂した。目を見開き、口から舌をだらしなく垂らし、盛大な尿失禁と潮噴きをしながら、膣を思い切り収束させて肉棒を締め付ける。
キクオもまた、ミサキの激しい絶頂に釣られる様にして射精を行い、彼女の子宮へと熱い精液をぶちまけた。絶頂の高みに上り詰めていたミサキは、その熱に体の中を焦がされると同時に連続絶頂の坩堝に叩き込まれる。
「あひぃいぃいっっ♡♡♡♡♡ ひぃいいぃいぃいいぃんっっ♡♡♡♡♡ ほひぃいぃいぃぃいっっ♡♡♡♡♡ おほひぃいいぃいぃいぃいぃっっ♡♡♡♡♡ んへぇぇぇぇええぇっっ♡♡♡♡♡ ほっっっ♡♡♡♡♡ ほぉおおぉおおぉぉおぉぉっっ♡♡♡♡♡」
キクオの体にしがみつきながらのた打ち回るミサキの躰は激しく震え、尻は悦びを示すかの様に上下左右に大きく振られている。いやらしい臭いをぷんぷんと振り撒く様に揺れる尻からミサキの汗と愛液、腸液の混合液が飛び散り、『E-ROSS』の中に濃厚な雌の臭いが蔓延する。
たっぷり数分間もの時間をかけて無様なケツ振りダンスを見せつけたミサキは、どっと襲って来た疲労感に瞼が重くなることを感じていた。胎の中に溜まる精液の温もりを心地良く感じ、疲労に包まれる体を脱力させて瞳を閉じるミサキ。
しかし――
「オラッ! なに休もうとしてんだ、ミサキっ!!」
「ああぁああぁあぁあああアァぁあああァあああアアあぁぁあああっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
唐突に響いた尻への痛みがミサキの意識を覚醒させた。いつの間にかテーブルの上でうつ伏せになり、尻を突き出す格好になっていたミサキは、ジンジンと疼くスパンキングの快感に眼を白黒させていたが……
「ったく! ミサキは本当に駄目なファイターだな! 弱い上にマナーもルールも言い付けも守れない! お仕置きで感じてヨガる淫乱娘! 本当に反省してるのか? あぁっ!?」
「ご、めんなさっ、いぃいっっ♡♡♡ お尻ぶたれてイっちゃう変態でごめんなさいっっ♡♡♡ イクの我慢出来なくってごべんなざいぃぃっっ♡♡♡ 本気で反省しますっっ♡♡♡ 本当にごめんなさいいっっ♡♡♡」
「もう口先だけの謝罪じゃ許さないぞ! これは本格的なお仕置きをしてやる必要があるそうだしなっ!! オラッ、大人しくケツ出してじっとしてろっ!」
「は、はいっっ♡♡♡」
キクオの言う通り、スパンキングで腫れ上がり、赤い手形を残している尻を突き出したミサキは、おどおどとした様子で彼の折檻を待っていた。あの強気なミサキがこんな姿を見せていることに興奮しながらも、キクオはそれを表面には出さずに怒りを感じさせる口調と態度で更なる仕置きを彼女へと仕掛ける。
「ミサキみたいなスケベ娘は、一目でわかる様な目印が必要だからなっ! ここに、こうしてやるよっ!!」
「あ、あぁ……♡♡♡ アタシのお尻、落書きされてる……♡♡♡ 油性マジックで、大きく淫乱娘だって証を書き込まれちゃってる……♡♡♡」
黒、赤、青、緑……極太のマジックを数種類使って、キクオはミサキの尻にでかでかと屈辱的な言葉を書き込んでいく。
淫乱娘、ド変態、マゾ、両穴開発済み、糞雑魚ファイター、ちんぽ狂い、セックス大好き、高校生なのにおもらし連発、排泄でイク女、1〇歳、AV女優、etc.etc……ミサキの尻を卑猥な言葉で埋め尽くし、ようやく満足したキクオは、彼女にスマホで撮影した尻の惨状を見せつけながら、低い声で唸る様にして言い付けを残した。
「ミサキ、この文字が見えるか? 全部油性ペンで書いてやったからな、4,5日は落ちねえぞ。その間、せいぜい見られない様にするこったな!」
「あうぅ……♡♡♡ 凄い、酷い……♡♡♡ こんなの見られたら、一発でアタシがドスケベな女の子だってバレちゃうよ……♡♡♡」
「あぁ? 実際にそうなんだから仕方が無いだろうが! もしも誰かに見られたとしたら、胸張って言えば良いだろうがよ! 戸倉ミサキはエロいことが大好きな淫乱女子高生だってよ! それが嫌ならバレない様にケツ隠して生活しろっ!」
「う、うん……♡♡♡ わかりましたぁっ♡♡♡ アタシ、もしもお尻の文字を見られたら、正直に全部言いますっ♡♡♡ だって本当のことだからぁっ♡♡♡ アタシが淫乱でスケベでマゾの変態なのは全部事実だからぁっ♡♡♡ 誤魔化さないで本当のことを言いますっ♡♡♡ 皆にスケベなアタシのことを知ってもらいますっっ♡♡♡」
自分が撒き散らした愛液や小便の上に蹲り、キクオに裸土下座を見せつけるミサキ。尻を高く掲げ、無様としか言い様がない姿を曝け出しながらも、彼女の顔には笑みが浮かんでいた。
嘲られること、見下されること、虐められることが、気持ち良い。精神と肉体に刻み込まれたM快感はミサキを蝕み、完全なるマゾへの覚醒を促している。また一つ、自分自身の精神的主柱を崩壊させたミサキの周囲では、淫らな文字がこれでもかと書き込まれた彼女の尻を撮影する男たちが、思い思いの機器を手にしてはカメラのシャッターを切り、無様なミサキの姿を記録に残していたのであった。
「……ああ、うむ、その計画で頼む。宜しく頼むよ、学園長」
同じ頃、自宅の仕事部屋で何者かと電話をしていたゲンは、満足気な笑みを浮かべて通話を終了させた。彼の目の前には『地域商店合同温泉旅行の説明書』と銘打たれた冊子が置かれており、その内容を確認したゲンはまたしても笑みを浮かべて背もたれに深く体重をかける。
「これで準備は整ったな。大体4日は、ミサキの予定を抑えられたことになるぞ」
独り言を呟き、三度笑うゲン。自前のノートPCを操作して1枚の写真を画面に出現させた彼は、それを眺めながらこの場には居ないミサキへと囁く様にして声を漏らす。
「さあ、楽しいお泊り会を始めよう。ミサキの大好きな皆と、ミサキの通う学校で最高の宿泊会を開こうじゃあないか。きっと良い画が撮れるよな、ミサキ……!」
写真の中に映し出されている宮地学園の校舎を見つめながら、ゲンはこの計画の最終確認を始め、来る決行の日を楽しみに待ち続けるのであった。