戸倉ミサキ調教記~強気な彼女のもう一つの顔~ 作:道程ケンヂ
イメージとしては、ヴァンガード本家のCMをご想像しつつご覧ください
「……ようこそミサキ、汚い我が家だけど歓迎するよ」
「……お邪魔します」
ゲンの招きに従って、ミサキは彼の自宅の敷居を跨ぐ。『カードショップE-ROSS』から車で15分ほどの位置に在るこの家は、中年男性が一人で住むには些か広すぎると言えるだろう。ミサキの想像していた男の一人暮らしは、小さなオンボロアパートでぐだぐだと過ごす様なものだったのだが、ゲンの家は普通に立派だった。
木造のシックな内装に車庫も完備、一人暮らしでそれほどの数が必要なのかと思うほどに部屋もあるし、テレビやブルーレイレコーダー、衛星放送用のアンテナなど、娯楽用品も揃っている。ゲンは随分と金持ちなのだろうな、と心の中で思ったミサキは、それもそうかと自分の先入観を割って捨てた。そもそも、大の大人があれほどの強さを得るまでヴァンガードに熱中しているのだ、それほどまでにカードに嵌っているマニアには、『生活を破綻させるレベルで金と時間をつぎ込む者』か『資金的に余裕があり、僅かな時間での没頭でもその資金力で時間のロスを埋められる者』のどちらかしかいない。ゲンは、後者ということなのだろう。
「無駄に広くしたお陰で中々掃除が行き届かないことも多くてね。業者に任せたりはしてるんだが、どうにも他人に家を弄られるのは好きじゃ無くてな……まあ、そんな話はどうでも良いか」
ゲンに家の中を案内されたミサキは、一つの部屋の前で立ち止まった。その扉をゲンが開け、内部の様子を確認してからミサキに中に入る様に促す。
「さあ、ここだ。今日のミサキの仕事場はね……」
部屋の中には、マイクや音量ミキサーなどの複雑な機材が並ぶスタジオになっていた。かなり本格的なその設備に驚くミサキは、先日聞いたゲンの職業を思い出す。
確か、ゲンは成人向けの映像作品を作る会社に勤めていると言っていた。そのため、映像の編集技術は十二分に持っているとのことなのだが、この家を見るにただの会社員とも思えない。もしかしたら、彼はミサキが思うよりもずっと社会的ステータスの高い人間なのかもしれない。
だが……今は、そんなことはどうでも良いだろう。ミサキにとって重要なのは、この部屋で何をするかだ。ミサキも、これから自分が何をするのかは重々に理解していた。
「これが原稿だ。俺が納得するまで今日は帰さないからな? 早く帰りたかったら、一生懸命演技するんだぞ」
「わかってるよ……」
手渡された原稿用紙には卑猥な言葉が幾つも並べられている。これからそれを自分が読まなければならないということに屈辱を感じるミサキであったが、今回はその思いもひとしおだ。
ミサキは原稿の一番下、これが何のためのものであるかの部分(要するに商品名欄だ)を見る。そして、そこに書かれている文字を見て、唇を噛み締めて悔しがった。
『トライアルビデオ 戸倉ミサキ』……ミサキの名を冠したAVが『E-ROSS』限定で発売されることとなった。今からミサキは、その販促映像のナレーションを収録しようとしている。自分の痴態を多くの人に宣伝することを屈辱に思わない人間はいない。ミサキもまた、その悔しさに拳を握り締めて打ち震えている。
無論、ミサキが抵抗しなかった訳では無かった。仕上がった作品が思ったよりも出来栄えが良く、どうせならゲンの個人スタジオ名義で限定発売したいと言われた時には、猛反発したものだ。しかし……それらの抵抗もまた、カードファイトによって蹴散らされてしまった。
惨敗も惨敗、特に見所も無いままゲンに連敗したミサキは、かねてからの約束であった『AVの販促映像ナレーションの収録』と『ミサキ主演のAVの発売を認める』こと、更には『購入追加特典の撮影』を余儀なくされた。彼女にとって唯一の幸運は、ゲンとのファイトがいつものスペースではなく普通のテーブルの上で行われていたことであり、全裸や絶頂する姿を男たちに見せることなく敗北出来たことだけだ。
しかし、賢いミサキにはゲンの思惑が分かっていた。彼は、ミサキのAVの発売を常連客たちに秘密にしたいから大々的にミサキを倒さなかっただけだ。この収録を終え、CMの制作が終わったのなら、ゲンは『E-ROSS』で延々とミサキが自分のAVを宣伝する映像を流し続けるのだろう。サプライズで多くの男たちにミサキの恥辱に塗れた映像を見せることで、また彼女を辱めようとしているのだ。
(クソっ、クソっ……!!)
あまりの悔しさにミサキの目から涙が零れ落ちる。原稿用紙を滲ませ、肩を震わせてすすり泣くミサキであったが、ゲンはそんな彼女の様子を楽し気に見ているだけだ。
励ましも、慰めもしない。ヴァンガードファイターにとってはファイトの結果こそが全てであり、そこで交わされた約束は絶対だ。約束を違えることなど許されず、対戦相手を憎むこともあってはならない。悪いのは、弱い自分自身なのだから。
「……そうやって泣くのはミサキの自由だが、いつまでたっても帰れないぞ? 俺ん家に泊まりたいってんなら構わないけどな」
「わかってるよ! ……やれば良いんでしょ、やれば!」
ゲンの言葉に涙を拭い、ミサキは用意されていたマイクの前に立った。そして天井に備え付けられている薄型テレビに流される映像と手元の原稿を見比べ、どのタイミングでどんな台詞を言うか、またその際にどれくらいの時間をかけるかを計算する。常人を遥かに超える記憶力を持つミサキは、あっという間にペース配分と台詞の内容を頭の中に叩き込み、自嘲的な笑みを浮かべた。
(まさか、こんなことに使う様になるなんてね……)
自分を散々と苦しめて来たこの記憶力を、こんな下らない物のためにに使うことになるとは思いもしなかった。ある意味では、ミサキの気分は軽くなったと言えるかもしれない。
もちろん、このことに関してゲンに感謝するつもりは無いが……こうしてマイクの前に立ち、自分の淫らな姿を次々と映し出されると、不思議な高揚感を感じてしまうことも確かだ。つい1、2週間前から感じ始めたこの感覚は、段々とミサキを虜にしている。ゾクリとした震えとヒリヒリするスリル、そして体の芯から熱くなる様な興奮が、ミサキを徐々に蝕んでいた。
……いや、違うのだろう。もしかしたら、この感覚は男たちから与えられたものなのではなく、ミサキ自身に元から根付いていたものなのかもしれない。元々、素養のあったミサキは、『E-ROSS』の男たちとの出会いでその淫らな種を発芽させつつあるのだ。
(……これは別に乗り気でやってるんじゃない。ちゃんと感情を込めてアイツを満足させる出来の映像が出来なきゃ、帰れないから……だから、本気でやるだけなんだ……)
これは文字通りの演技だ。ゲンを納得させるための演技であり、早く帰宅するための演技。どれほど淫らな声を出したとしても、それはミサキが本心から堕ち切った証にはならない。何故なら、これは全て演技だから。ミサキはただ
だが……そう心の中で自分に言い聞かせるミサキの頬は、ほんのりと赤く染まっていた。瞳も潤み、吐く息は悩まし気で、体も小刻みに震えている。これらすべてが演技だとするならば、ミサキは相当な実力を持つ女優になれるだろう。無論、成人向け映像関連の女優の話なのだが。
(演技、演技だ……。だってそうしなきゃ帰れないから、しょうがないじゃないか……♡ これは、仕方のないことなんだ……♡)
誰に対するのかもわからない言い訳を呟き、自らのAVの宣伝映像の収録を始めたミサキの股座は、しっとりと濡れ始めていた。ゲンは、編集ブースのガラスの向こう側から、ミサキのスカートの中の視界には映っていないはずのショーツの染みを見透かした様な笑みを見せ、彼女への演技指導を続けていった。
結局……その日、ミサキが家に帰ることは無かった。昼過ぎから始まった収録こそ夕方には終わったものの、ゲンの口車に乗せられて夕食を共にした後、あれよあれよと言う間に彼と体を重ねる羽目になってしまっていたのだ。
食後、体の火照りを感じながらもゲンに言われるがままにシャワーを浴びたミサキは、そこに乱入して来たゲンの成すが儘に彼に体を許してしまった。興奮した体を持て余していた所にゲンの立派な肉棒を見せつけられてしまっては、ミサキに抗う術はない。処女喪失の際に感じた甘美な快感を思い返した彼女は、あっさりとゲンを受け入れる選択を下して彼と交わり始めた。
急に体が火照り出した原因が、ゲンの用意した夕食に興奮剤が仕込まれていたことだとはミサキは知る由もない。幸か不幸か、その日はシンが出張で家を空けており、ミサキを縛る物はなにも無かったのだ。そうして一晩中ゲンに抱かれたミサキは、そのセックスの最中に第三の約束であった『購入者限定特典の撮影』も終えて、ゲンの家で夜を明かす事になったのであった。
なお……この際、ミサキとゲンはお互いの連絡先や勤務先などの情報を交換し、お互いの距離を一歩縮めることとなった。こうして、ミサキの恥辱のナレーション収録となし崩し的に始まったお泊り会は、ゲンの大勝利と言える結末で幕を閉じた。
そして――翌日の内にゲンの手で編集された販促映像は、『E-ROSS』のミサキコーナーでその日の内からループ再生され続けることになったのであった。
『イメージして……性域を犯される、淫乱なアタシの姿をっっ♡♡♡』
ミサキの声をバックに、彼女の姿が映し出される。最初は凛々しい声で精悍な顔つきをしていたミサキであったが、台詞が後半に差し掛かった瞬間、彼女は全裸になって無様なアヘ顔を晒すこととなっていた。声色も雌の悦びを感じるものに変化し、一瞬にして彼女が気の強い女から淫らな雌に堕ちたことを視覚と聴覚で表現している。
『全てを蹂躙される敗北快感から、アタシはもう逃げられないっ♡♡♡ 自分より強い雄に屈服する快感を、アタシは知る……♡♡♡』
映像が切り替わり、ミサキがゲンに処女を奪われる光景が映し出された。肉棒が秘裂に入り込むことを予期する動きを見せながら、その決定的瞬間は見せない。代わりに、快楽に歪むミサキの表情と、その後のピストンを受けてヨがり狂っている彼女の姿が映し出された。
尻に敗者の落書きをされて土下座しているミサキ。小便を漏らし、男たちに嘲笑われるミサキ。がに股絶頂を晒し、無様なアクメを決めるミサキ……様々なミサキの淫らな姿が次々と流れ、そして消えて行く。最後に映し出されたのは、ゲンに膣内射精をされて体を仰け反らせるミサキの姿だった。映像から僅かに聞こえる大きな嬌声が、彼女が射精による絶頂を迎えたことを示している。
『初来店からの初敗北、さらには処女喪失までの一連の流れを追った映像は合計2時間半の大ボリューム♡ さらには購入者特典として、撮りおろしブロマイド5種類とアタシのプロフィール情報が載った小冊子が付いて来る♡ アタシのこと、もっと皆に知って欲しい……♡♡♡』
CMも終盤、商品の詳しい内容説明がミサキの口から行われた。ゲンが収録の日に収めた秘蔵ブロマイドや、その日のセックスで直接吐き出させたミサキに関する情報を元に作り上げた特典。映像の合計容量。その内容を口にしたミサキは、最後に蕩けた声で囁く。そんな彼女の声をバックに、映像は商品のパッケージを映し出していた。
『戸倉ミサキ 初主演作品……
最後にゲンの個人的な映像スタジオの名前を大きく尻に書かれたミサキが、まんぐり返しの格好のまま蕩けた表情を浮かべてその名を叫ぶという演出でCMは終わった。細やかな販売価格や生産本数も書かれていたのだが、それはまあ良いだろう。なんにせよ、ミサキは自分主演のAVの宣伝を自分で行うと言う馬鹿げたことを約束通りやり遂げたのである。
そしてその成果もあってか、このDVDは発売と同時に瞬く間に売り切れ、買いそびれた客たちは泣き叫ぶこととなった。あまりの要望の多さに二次生産までもが決まり、ゲンも予想外の反響にホクホク顔だ。
唯一、ミサキだけがコーナーで流される自分の痴態映像や、男性客たち(『E-ROSS』の客はミサキ以外は全員男だ)からの「AV買ったよ」アピールを受けて恥ずかしさを感じていたのだが、このことでファイターの容赦ない世界の厳しさに触れ、もっと強くなることを決心したミサキは更なる精進を続ける決意を新たにする。
……まあ、どんなに頑張れども、ミサキが江島たち超一流ファイターを倒せるほどの急成長を見せることは無い訳であり、彼女はこれからも敗北を重ね、痴態を纏めた映像を次々作られることになるのだが……それを知らぬのは当のミサキだけであり、ゲンたちは次に彼女にどんな辱めを仕掛けようかと楽しい計画を練り続けていたのであった。
・戸倉ミサキに関する情報
年齢 15歳
身長 165cm
体重 50kg
通っている学校 宮地学園高等部
誕生日 11月1日
バイト先 カードキャピタル
初体験の相手 厳島ゲン
3サイズ 88-56-85(Eカップ)
『露出』『被虐』『屈服』『敗北』に快感を感じつつある
使用デッキ 『オラクルシンクタンク』(インペリアル・ドーター軸)
現在の戦績 0勝2敗(描写有のみ 無しだと敗北数はもっと多い)
ファイターとしての実力 初心者