戸倉ミサキ調教記~強気な彼女のもう一つの顔~ 作:道程ケンヂ
それまでのつなぎ程度にお楽しみください。
「はぁ……」
痛む頭を抑えてミサキが溜息をつく。頭痛の原因は分かり切っていることで、つい先日の契約のせいだ。
一年間に最低12本のアダルトビデオ作品に出演するAV女優になる……そんなふざけた契約をミサキは嬉々として飲んでしまった。ゲンとのセックスの後に本格的な契約書にもサインしてしまい、その契約書は『E-ROSS』のミサキコーナーで展示中だ。これでもうミサキは退くに退けない状況になってしまったわけだ。
あの時、自分が何を考えていたのかと聞かれれば返答に困る。あの時のミサキはただゲンに愛されたく、ゲンに愛を証明したかった。彼の言うことは何でも聞かなければと思っていたし、それが間違っているとかなんてどうでも良かったのだ。だからこそ、専属AV女優になることを承諾してしまった訳なのだが……不思議と、そのことに関して後悔はしても嫌悪感は湧かないのだ。
(順調におかしくなってるな、アタシ……)
じっくり、ねっとりと、ミサキはゲンたちの手で変えられている。開発、と言う表現がぴったりなのだろう。次の作品のタイトルにも使われていたが、自分は男たちに開発されているということだ。心も体も調教され、いつかは快感に逆らえない雌にされる……そのことを想像したミサキは、期待感にぶるりと体を震わせた。そうして、恐怖よりも快楽への興味が勝ちつつある自分の精神に嫌気を感じつつも、ゲンの家で一夜を明かした時の快感を思い出したミサキは、とろんとした雌の呆けた表情を浮かべて夢見心地になる。
(すっごい恥ずかしいことばっかりだったけど……やっぱり、ゲンさんは上手だったな……♡)
雄々しいペニス、大きな手、ぬらりとした舌にその太さに反して器用な指。自分の持つ体の器官を巧みに扱い、ゲンはミサキに次々と快感を教え込んでくれた。ほぼ半日の間、ずっとゲンと結合していた性器は彼の肉棒の形を覚え、常人よりも太いその剛直を容易に飲み込めるようになってしまった。しかし、決して緩い膣にされた訳ではなく、ミサキの性器はキツさと柔らかさを兼ね備えた極上の逸品に仕上がっていたのである。
家に帰り、その日のことを思い返していたミサキは、自身の下腹部がかぁっと熱くなる感覚に身悶えした。続いて膣が震え、子宮が疼き、自分の体が快楽を求めていることを感じ取る。普段よりも敏感になってしまった膣を指で弄っても満足する快感は得られず、結局はその日も眠ることなく布団の中で自慰行為を続けてしまった。寝不足で迎えた朝はとても気怠く、布団のシーツも愛液でびっしょりと濡らしてまるでお漏らしの跡の様になってしまい、ミサキはシンにバレる前に急いで着替てシーツを洗濯したものである。
(これが開発行為……♡ アタシ、ゲンさんのちんぽ無しじゃあ生きていけない体になっちゃったんだ……♡)
学校でも、『カードキャピタル』でも、他の何処に居ても、ミサキの頭の中からゲンとのセックスで感じた甘美な快感が消えることはない。ふとした瞬間にそれが脳裏をよぎるとミサキは否応なしに発情してしまう。授業を受けていても、読書をしていても、なんだって一緒だ。
ミサキの体は、そう言う風に調教開発されてしまっていたのだ。
ゲンが欲しい――ショーツのクロッチを濡らしながら、ミサキは毎度のことのようにそう思う。しかし、学生であるミサキが『E-ROSS』にいつでも行ける訳では無い。学校の予定やバイトの日程を懸命に調整し、空いた時間でようやく店に行ける。そして、そこでゲンに抱いてもらうのだ。おまけ程度のヴァンガードファイトでの敗北の後で。
『E-ROSS』の客たちもミサキプロジェクトについては知っている。これから先の一年間はミサキの痴態を見続けられるとばかりに喜ぶ彼らは、様々な計画を立ててミサキを調教するつもりの様だ。ゲンもまた、仕事用の携帯電話や給料振込用の口座の通帳などのミサキに必要な道具と一緒に勉強用のアダルト雑誌を手渡して来た。他にも過激な玩具などが入っている鞄の中身を見れば、男たちがミサキの精神と肉体を徹底的に調教するつもりなのだと言うことがわかる。彼らの本気の伝わりっぷりに、ミサキはゾクゾクと子宮を震わせて感じてしまっていた。
開発の進む体を見て、そう言えば最近、下着がキツくなって来たなとミサキは思う。胸や尻が大きくなって、いやらしい体になりつつある証拠だ。下着を買い替えて、ゲンにも報告しないと……と考えた所で、彼に報告しようと思っている時点で心も大分躾けられてしまったのだとミサキは気が付いた。それでも、その思いを撤回するつもりは無いのだが。
「確か、貰った鞄の中に……」
やや大きめの黒い鞄。ジッパーを開いて中を広げ、大人の玩具などのゲンから貰ったものがぎっしりと詰まるその中身の中から一台の携帯電話を取り出す。最新機種のスマートフォンであるそれは、ミサキが普段使いしている物よりも倍は高価で優秀な機種だ。これを購入し、ミサキにプレゼントした上で、彼女が使った料金は全て払うと言うのだから、ゲンの金払いの良さがわかる。もしくは、ミサキに深い愛情をむけてくれているかだ。
後者だと良いな、と思いながら携帯電話を操作し、lineを起動させたミサキはゲンに短いメッセージを送った。内容は単純な挨拶とスマートフォンのお礼、そして次いでとばかりに胸と尻が大きくなったかもしれないと言うことを伝えて返事を待つ。その間、他の機能を確認しようとしていたミサキは、青い鳥のアイコンのアプリを見つけてそれをタップした。
「うわ……!?」
全世界の人々が自由に思ったことを呟き、世界に発信出来るアプリ、Twitter。ミサキ自身はやってはいなかったのだが、名前くらいは普通に知っている。高校の友人たちは全員が登録しており、やれ休日に何処に行っただの、学校で何があっただのを飽きもせずに呟いている姿が見受けられた。
この携帯電話にもTwitterは登録されており、しかもアカウント設定までされている。アカウント名は『ミサキプロジェクト ミサキ』……鍵アカウントになっており、ミサキの顔写真等も貼られていないためにこれだけでは何もわからないが、ミサキはこのアカウントをフォローしている人々の数を見てとても驚いた。なんと、一万人ものフォロワーが存在していたのだ。
先日、ミサキプロジェクトの概要を説明したゲンは、このサイトを見れるのは数千人だと語っていた。しかし、このフォロワーはその倍の数だ。トップ画もアイコンも何の変哲もないものなので、こんな何も分からない鍵アカウントをフォローする人は普通はいないだろう。つまり、このフォロワーたちは『ミサキプロジェクト』が何のためのものなのかを知っている人々ということになる。
一万人……自分の痴態を五桁の数もの人間が見ることになる。高校生であるミサキが調教される姿を、それだけの数の男たちが見たいと思っている。目に見える数としてそれを示されたミサキは、くらくらとした眩暈に襲われてしまう。脚から力が抜け、その場に立つことすらも困難になりながら、ミサキはふわりと微笑みを浮かべていた。
(こんなにも、ド変態男たちがいるんだ……♡♡♡ 犯罪なのに、アタシのAVを見たいって屑たちがこんなに、アタシのことを……っ♡♡♡)
秘所が濡れ、興奮に頬が染まる。ぷっくりと乳輪が膨らみ、その中心の突起も赤く尖って来た。体が火照る。持て余した肉欲が、ミサキの体を熱くさせる。自慰では収まらないこの昂ぶりをどうにかしてミサキが発散したいと思った時、lineの通知音と共にゲンからのメッセージがスマホに届いた。
『そうなのかい!? 是非とも見てみたいから、写真を撮ってTwitterにUPしてくれよ! おっぱいもお尻も、ミサキのコメント付きでね!』
「っっ……♡♡♡」
ドキリと、ミサキの心臓が跳ね上がった。自らの裸体を撮影し、インターネット上に公開するという背徳的な行為を行う自分を想像したミサキは、その甘美な快感に身悶えしてしまう。とうに発情のスイッチが入り、息も荒く体の火照りを鎮める方法を考えていたミサキは、位置にも二にもなく、ゲンのその提案に従ってスマホのカメラを起動させた。
「はぁっ♡ あ、ぅ……♡」
まずは一枚目、カメラを上に掲げ、胸を寄せてそのボリューム感を満天に表しながらレンズを見つめる。勃起した乳首を隠すこともせず、出来上がった胸の谷間を強調する様な写真を撮ったミサキは、まずそれを投稿しても良いかとゲンに尋ねるために写真を彼へと送った。
二枚目、次は臀部だ。写真撮影の体勢に悩んだミサキであったが、鏡に背を向けて立ち、尻を突き出した状態で振り返って写真を撮ると言う結論を出してすぐに撮影に取り掛かる。ややキツかったが、十分に尻を強調したいやらしい写真が取れた。これもまたゲンに送信し、彼の許可を待つ。その間にどんなコメントを写真に付けようかとミサキは考え、全裸のままベッドに寝転がった。
(はぁ……♡ やばっ♡ アタシ、本当にもう戻れないかもしれない……♡♡♡)
AVに裸自撮りの写真、数々のブロマイドや衆人環視の中での淫らな調教。それらを人目に晒され、もしもミサキを知る者が彼女の秘密を知ってしまえば、容易にミサキの人生は破滅する。終焉と隣り合わせのギリギリのスリルを味わうことが、堪らないほど心地良い。ひりひりとした、ヴァンガードファイトで言えば最後のダメージチェックの瞬間の様な、勝利と敗北を分けるギリギリの一瞬を延々と味わっている様な……そんな快感が、ミサキの全身を包んでくれていた。
「っっ! 来たっ!!」
くねくねとベッドの上で体をくねらせていたミサキは、lineの返事が来たことに気が付いてベッド上から跳び起きる。ゲンの返事は、『この写真なら問題無い』という、ミサキの写真を掲載する許可だった。
すぐさまミサキはTwitterを起動し、自分のツイートを作成する。画像添付で取ったばかりの胸と尻を強調した写真二枚を選択したミサキは、使い慣れていないスマートフォンを懸命に操作して文章を作り上げた。
『はじめまして、ミサキです。これから一年間、宜しくお願いします。ご挨拶代わりのおっぱいとお尻丸出しの自撮り写真、どうぞお収め下さい』
少し硬いかもと思ったが、最初の挨拶はこれくらいで良いだろう。段々とフォロワーとの付き合いを学び、口調を崩していけば良い。そんなことを考えながら送信のボタンを押したミサキは、自分がとんでもないことをしているという快感に酔いしれていた。段々と自分の価値観が壊れ、男たちの都合の良いものに作り替えられていることを知りながらも、ミサキはそれを拒むどころか楽しみ始めている。そんな自分が怖くもあり、嬉しくもあった。それが良い変化かどうかはまだ判断がつかないものの、自分を変えたいと思ったミサキの願望は叶いつつあうるのだから。
ドクドクと震える心臓の音に耳を澄ませ、深呼吸を繰り返すミサキ。やがて、その音の中に違和感を感じた彼女は、ベッドの上に投げ出したスマホを見て眼を見開く。スマホの通知欄には、先ほどのツイートが何百人もの男たちに『良いね』をされていることが表示されており、しかもまだ伸びているのだ。
「うわっ♡♡♡ 早すぎでしょ……!?」
茫然と呟いたミサキはアプリを開いてどんどん伸びていく自分の自撮り写真の『良いね』回数をただ見つめる。その回数は既に千を突破しており、なおも伸び続けていた。加えて、数々のリプライがミサキの元へと送られて来る。質問や感想を書いたそれらの中に、健全と思わしき物は一つも存在していなかった。
『ミサキちゃんのおっぱいデカすぎぃ! 乳首もピンクで可愛いなぁ!』
『エロい、ただひたすらにエロい!』
『ケツが良いです。アナルを広げた写真も見てみたい』
『今晩のオカズはこれに決めた!』
『来月発売のAV、楽しみにしてますね!』
「あ、あははっ♡♡♡ なに、これ……♡♡♡ 馬~鹿、馬鹿ばっかっ♡♡♡ 皆、ド変態の屑男ばっか♡」
送られてくるリプライや伸びる良いねの数、それらがミサキの心を再び高揚させる。数多くの男たちが自分に夢中になり、携帯電話の前で肉欲を滾らせていると思えば、ミサキの中の興奮は益々強まって熱くなってしまった。
肌が火照り、膣が震え、子宮が疼き出す。尻肉もぷるぷると震え、乳首も弄って欲しいとばかりに固く起立していた。惜しむらくは、この場にミサキを抱く男がいないことだろう。今の彼女の体に触れられるならば、最高の快楽を約束されると言うのに――。
「はぁっ♡ あぁっ……♡ 見てるんだ、こんなに沢山の男たちが、アタシの裸自撮りを……っ♡♡♡ それで、これからもアタシの恥ずかしい姿を見られちゃうんだっ♡♡♡ こんだけの数の男たちがアタシのAV買って、ちんぽシコるおかずとして使うんだっ♡♡♡ ヤバい、ヤバいよっ♡♡♡ 想像しただけでもう、イクっっ♡♡♡」
この小さな画面の向こうには、自分の痴態を楽しみに待っている男たちがいる。そんな男たちは、恥ずかし気も無く高校生である自分にメッセージを送り、その期待を示している。こんな屑の様な男たちが一万人近くもいて、もしかしたら今、ミサキの裸で自慰をしているのかもしれない。その場面を想像したミサキは、子宮がちりちりと焦げる様な熱さを帯びて発情し始めていることを感じ取った。
そして……ミサキもまた、男たちに見られているという快感に身を震わせていた。こんな最低な男たちの言葉と反応で、顔も知らない様な男たちの行動で、ミサキは軽い絶頂を迎えてベッドに倒れ込んでしまう。その股座からは、白く濁った本気汁が垂れ流しになっていた。
「はぁっ♡ あんっ♡ あぁんっ♡」
興奮のままに秘所を弄るミサキ。2本の指で性器を広げ、指を突き入れてじゅぶじゅぶと中身を掻き回す。すっかり蜜で溢れたミサキの膣は容易に彼女の細く美しい指を飲み込み、歓喜の涙代わりに愛液を零していた。
固くなった陰核と乳首も逐一に弄る。右手で膣を、空いている左手でクリトリスと乳房を刺激しながらも、ミサキは満足することのない快感の遠さに涙を流し始めた。
「たり、ないっ♡♡♡ おちんぽっ♡ ちんぽ欲しいよ……♡ ガチガチのおちんぽで、アタシのまんこ穿って欲しい……っ♡♡♡」
鞄の中からバイブを取り出し、一心不乱にそれを動かせば少しは満足のいく快感を得られはする。しかし、心の奥底ではゲンの巨根で膣を穿たれたあの快感を本能的に求めてしまっていた。こんな玩具では無く、熱を帯びた本物の肉棒で犯されたい……ミサキは己の中で生まれた願望を必死に堪えつつ、手を動かしてバイブで膣を責める。
「あぁあぁぁぁぁあぁっっ♡♡♡ くあぁあぁぁぁああぁぁぁぁっっ♡♡♡♡♡」
そうして、ミサキは腰をブリッジの様に高く掲げた状態で達してしまった。へこへこと腰が上下に動き、バイブに掻き回される膣から愛液の水鉄砲を放ち、ベッドを自らの淫らな汁で汚したミサキは、がくりと腰を落として絶頂後の余韻に浸っていた。
少しは満足のいく絶頂を迎えられはしたが、それでもやはりまだ足りない。激しいピストンの衝撃と大きな体に抱きしめられる安心感、そして熱い迸りを子宮で受け止める多幸感を求めるミサキの体は、僅かに痙攣を繰り返しながら彼女を微睡みへと誘って行く。
「……今日と明日は、『E-ROSS』に一日中居る日だ……♡ ゲンさんの家に、お泊り出来る……♡♡♡ 沢山、セックスして貰える……っ♡♡♡」
カレンダーの日付は丁度5月2日に変わった所だ。GW真っ只中だが、今日は学校をサボり、明日は元々貰っていた休みで完全に予定をフリーにしておいた。丸2日間、ミサキは『E-ROSS』の客たちと触れ合えることになる。
『E-ROSS』で開発され、夜にゲンに抱かれ、発情した体をまた『E-ROSS』で刺激される……そうなった時、自分は一体どうなってしまうのだろうか? ミサキは被虐的な考えに頬を染め、もう一度Twitterのアプリを起動した。
『ミサキ最高! もっとエロ自撮り見せて!』
『これからの開発が楽しみです!』
『パイパンなんだね? もしかしてそれって剃ったんじゃなくて天然?』
『俺もミサキちゃんとヤりて~~っ!!』
『俺の分身が勃ち上がっちゃったよ!』
また、新たなリプライが画面に表示される。その一つ一つを見て、興奮し、ミサキはぶるりと体を震わせた。
もう寝ないといけない。明日は朝から『E-ROSS』へ行くのだ。寝坊したら、その分お楽しみの時間が無くなってしまう。ぽちぽちと画面を操作し、新たなツイートを作成したミサキは、それを送信してから部屋の電気を消してベッドに潜り込む。
『沢山のリプライをありがとうございます。お陰で、とても気持ち良くなれました……♡ 次の投稿を楽しみにしていてくださいね♡』
ハートマークなどを使うなど自分には合わないと思っていたが、今は媚びることも必要だと割り切ってミサキは愛らしい女子高生を演じてみせた。まあ、ミサキのAVを見た者ならそのギャップを楽しめるだろう。
未だにじゅくじゅくと膣は疼いているが、今はもうどうしようもない。むしろ、このまま放置して我慢に我慢を重ねた方が、『E-ROSS』で凄まじい快感を得られるかもしれない。そう考え、ミサキは無理にでも瞳を閉じて眠りに就こうとした。そんな彼女の背後では、先ほどのツイートに反応した男たちからの卑猥なメッセージが幾つも届き、ゲンから貰ったスマートフォンが何度も通知音を鳴らし続けていた。