英霊には、性格に問題のある人物が非常に多い。
特に、エリザベート=バートリーなどはその代表例だ。
血の伯爵夫人として歴史に悪名を轟かせる彼女。
可憐な少女の外見に惑わされがちだが、その内面は立派な反英霊。
カルデアのような例外でなければ、そもそも召喚しようなどという発想は浮かばないだろう。
人理修復を目的とするカルデアにおいて彼女の力は必要だ。
しかし彼女に限ったことではないが、素直に従わないサーヴァントは率直に言って害悪である。
解決策としてカルデアは、抵抗するサーヴァントに数度の警告を行う。
それでも改善されない、または強固な反抗を行った場合。
対象は“教育”の対象となる。
「あ、あああぁぁ──!」
薄暗い空間に、少女の呻き声が響く。
そこは反抗するサーヴァントを監禁し、従順になるまで教育を行う専用の施設だ。
三度の警告を嗤い、施設内で暴れ回ったエリザベートは先日からこの施設に閉じ込められている。
地下牢を模した部屋は薄汚れた石畳が敷き詰められた、一辺三メートルほどの狭い空間だ。
四方の壁には光源となる蝋燭が設置され、微細な明かりを空間に提供している。
その中央に、エリザベートは座り込んでいた。
いや、伏している、という表現のほうが正しいか。
犬のように四つん這いになり、エリザベートは呻き声を上げている。
四肢は鎖によって地面に縫い付けられていて、立ち上がることができない。
さらに背中には鉛を埋め込んだ重しが載せられており、彼女の背骨を軋ませていた。
「が、あぁっ!」
限界を迎えたのか、エリザベートは体を捻って背中の重しを地面に落とす。
それは意識していない本能による行動だったようで、解放されたはずのエリザベートの表情が瞬時に青くなる。
「――ひッ」
数名の職員が、扉を開き部屋に入る。
彼らは言葉一つなくエリザベートに近づくと、新たに重しを彼女の背中に乗せて去っていった。
まるで機械のような動作。
決められた行動を行うだけのそれは、一切の慈悲がないことを十全に伝えている。
「ぐ、ぐぅぅ……!」
丸一日、この拷問は続いている。
初めの内は暴言や殺意を振りまいていた。
苦痛が増すと、懇願が入り混じった。
今では意味がないと悟り、エリザベートはただ無言で耐えるだけだ。
乗せられた重しはエリザベートが落とす度に重量が増している。
数十度繰り返された結果、その重量はサーヴァントの肉体を破壊しかねないほどの重さになっていた。
「が、ぎぃぃっ……」
必死に耐え続けるエリザベートだが、二時間と三十七分後に彼女は再び限界を迎えることとなる。
拷問の目的は、彼女の心を折ることだ。
苦痛自体はその準備に必要なだけ。
命令に逆らえば、苦痛が増す。
その事実をエリザベートに刻み込む、言わば事前準備だった。
「ヒュゥ、ヒュゥ――」
声を上げ続けた結果枯れたエリザベートの喉が、酸素を求めてか弱い呼吸音を震わせる。
第一段階の完了を確認したカルデア職員は、第二段階への移行を開始した。
肉体への苦痛の後は、精神を折る。
徹底的に彼女を英霊としてでもなく、人間としても扱わない。
人以下の存在として扱い続けることで、強固な自意識を破壊するのだ。
四肢に続き、首輪を装着されるエリザベート。
四つん這いの状態を強制されている今の状況は、まさに家畜のような有様だ。
「ひっ、いぃっ――!」
続けて、エリザベートの秘部には“尻尾”が挿入された。
すでに付いている竜の尾とは違う、機械の尾。
縞模様の下着の中に固定されたそれは、エリザベートの膣内を埋め尽くした。
処女であったエリザベートの膜は破れ、純潔の証である赤い血が流れだす。
出血による痛みに震えるエリザベートを尻目に、仕事を終えた職員は手早く退出した。
それから数日。
エリザベートの精神は日に日に衰弱している。
最低限の魔力補給のみを受けるエリザベートは、油断すればすぐに消滅するほどに弱体化していた。
朝を告げるように、職員が入室。
魔力の糧となる食事をエリザベートに配給し、すぐさま去っていく。
虚ろな目で、エリザベートは配給された食事を見つめていた。
ペット用の餌皿に盛られた、薄茶色の栄養食。
涙を流し、エリザベートは食事を口に運ぶ。
犬のように直接貪り食う姿には、すでに姫としての威厳など存在していなかった。
それでも、彼女は死にたくはなかった。
正確には消滅だが、本人にとっては似たようなものだ。
生前で死を迎えたあの部屋のような、暗くて狭い空間。
もう一度あのような最期を遂げたくないと、彼女の本能は生存を求める。
「ひぎぃっ!」
食事を終えたエリザベートの体が小さく跳ねる。
機械制御された“尻尾”が、稼働を開始したのだ。
“尻尾”は生き物のように不規則な動きで、エリザベートの膣内を動き回る。
毎回異なる動きと強さで生み出される快楽に、エリザベートは耐えることが出来ない。
「ヒグッ、アアアァッ!」
僅か数分でエリザベートは絶頂し、ビクビクと痙攣したまま倒れ伏す。
「ぎ、ひぅっ――」
だが、“尻尾”は止まることなくエリザベートを蹂躙する。
一度絶頂し敏感になった体に、絶え間なく快楽という暴力が注ぎ込まれ続けた。
「やめ、とめ……アッ――!」
懇願を聞く者はどこにもいない。
再び絶頂したエリザベート。
だが、機械は一切の緩みをみせず動き続ける。
二四時間が経過しても、“尻尾”が動きを止めることはなかった。
「あ、あぁ……」
翌日、職員が入室するとエリザベートは豹変していた。
焦点の合わない、虚ろな瞳。
意識が朦朧とし、だらしなく開かれた口からは舌が飛び出ている。
全身は小刻みに痙攣を繰り返し、職員が目の前にいることにも気づいていない。
完全に、彼女は壊れていた。
第二段階の完了を確認し、職員は“尻尾”の稼働を停止させる。
洪水のように溢れた愛液で濡れたショーツを脱がせ、“尻尾”が抜き取られる。
抜き取られるという初めての感覚に、エリザベートの体が一際大きく跳ねた。
「イィッ!」
ただこれだけで、エリザベートは絶頂したのだ。
順調に計画が進んでいることを確認し、職員は退出した。
さらに数日が経過した。
エリザベートは次の拷問を想像し恐怖に震えていた。
だが、何もなかった。
職員は食事を配給しに訪れるだけで、肉体も精神も攻撃してこない。
犬のような四つん這いの恰好だけは継続していたが、それだけだ。
「フゥ、フゥゥ……!」
だというのに、エリザベートは苦痛に息を漏らす。
「誰か、ねえお願い、誰か……」
丸一日かけて快楽を与えられ続けたエリザベートの肉体は、新たな刺激を求めていた。
“おあずけ”をくらった状態で放置され、エリザベートは率直に疼いていたのだ。
下着を剥ぎ取られ剥き出しになった秘部からは溢れた愛液が地面に垂れている。
四肢を拘束され自慰による発散も行えず、エリザベートは溢れ出る肉欲を肥大化させ続けていた。
そして限界を迎える瞬間、見計らったように職員が食事を手に入室する。
いつものように食事を置き、退出しようとする職員。
だが、この日は変化が訪れる。
「――捕まえた」
エリザベートは鎖を目一杯伸ばし、職員の足を両手で掴んだ。
「ねえ、お願い。どうか、この疼きを止めて……!」
だが、口に出たのは犯行ではなく、懇願。
その様子に計画の成功を実感した職員は、全工程の終了を通達。
すると新たに数名の職員が入室し、エリザベートを取り囲んだ。
職員たちはエリザベートの四肢を拘束していた鎖を外し、彼女を開放する。
残されたのは首輪だけ。
だがエリザベートは逃走も反撃も行わず、だらしなく開いた口から涎を垂らすだけだった。
「ん、いぃっ……」
自由になった腕を秘部に添え、エリザベートは貪るように自慰を行う。
周囲の人々など意にも介さず、疼きを鎮めようと獣のように快楽を求める。
「――ヒィッ!」
そして、その望みは叶えられる。
一人の職員がエリザベートの背後から己の肉棒を挿入したのだ。
機械や己の指ではない、男の性器を膣内に入れられ、エリザベートの脳に電流が走る。
熱を持った肉棒が前後するごとに、彼女の喉からは途切れ途切れの嬌声が漏れ出ていた。
「――ッ!!」
男が射精するよりも先に、エリザベートは絶頂に達した。
痙攣する膣の刺激を受け、連動するように男の肉棒から精が放たれる。
抜き取られた結合部から、ドロリと精液が地面に垂れる。
ぜいぜいと呼吸を荒げるエリザベートの顔は、どうしようもなく歪んでいた。
「ギィァッ──!」
休む間もなく別の男が挿入を開始。
エリザベートは人のものとは思えない叫び声を上げ、自身の体を跳ね上げる。
この場にいる職員は、計六名。
最低でもあと五度の快楽を受け取るのだと理解し、エリザベートは薄れる意識の中確かに微笑んだ。