今日もナイチンゲールは施設内で治療行為に邁進していた。
認識を弄られた彼女は診察室で列を作る男性職員たちの男根を一つ一つ確認し、治療と称して性奉仕を行う。
手や足、時には胸や秘部を使い、ナイチンゲールは次々と男根から白濁液……彼女曰く毒素を排出していた。
そこまでは日常と化したいつもの風景なのだが、今日は違う。
具体的に言えば、ナイチンゲールの服装が変化していた。
いつもの真っ赤な軍服を脱ぎ捨て、彼女は痴女としか表現のしようがない衣装に身を包んでいる。
光沢のある黒い看護服は異常なまでに丈が短く、胸上までしか隠れていない。
それとは別に同じ生地のスカートを履いてこそいるが、そちらも長さが十数センチと短く、さらにスリットまで入っているせいで太股がほとんど見えてしまっていた。
下着代わりに着用されたラテックス生地風味の光沢があるピンクと透明感のある黄緑の二色ビキニは否が応にも視線を集める。
縦長のピンクビキニは横幅が数センチほどしかないせいで、乳首以外の胸部は丸見えだ。
パンツも同じ素材なのだろうが秘部の割れ目がかろうじて隠れる程度の布地しか存在せず、スカートの短さも相まって少し屈むだけで丸見えになっている。
黄緑ビキニと同色のグローブやハイソックス、黒色のガーターベルトは、肌を隠しているはずなのに全裸より淫猥にナイチンゲールの肢体を彩っていた。
腰には手錠や注射器、顔写真付きの身分証などが付き、ナイチンゲールの動きに合わせて揺れている。
本人にとっては黒色である看護服の中にビキニ水着を着用しているという感覚なのだろう。
だがその外見はどう見ても看護師のものではなく、娼婦か性奴隷のものである。
「この服装ですか? ええ、特注の夏服です。機能的なデザインは私自身、気に入っていますよ」
勇気を出して問いを投げた職員にも、ナイチンゲールは簡潔に答えるだけだ。
そして最も恐ろしいのは、この衣装自体はナイチンゲールの意識を弄る前……つまり正気の彼女が作り上げたという事実である。
性に無関心でも無知でもないはずの鋼鉄とまで評される彼女が何を考えてこんな痴女同然の衣装を用意していたのかは誰にもわからない。
閑話休題。
そして、そんな服装のナイチンゲールが目の前で椅子に座り、問診票に目を通しているのだ。
男性職員は嫌でも己の男根に血液が集中する感覚に襲われる。
そして雄々しくそそり立ったそれを、ナイチンゲールが事務的に触診する。
「腫れが酷いですね。なにか心当たりは?」
手袋越しに男根を弄りながら、ナイチンゲールは職員に問いかける。
原因はお前だとも言えず、職員は黙ってされるがままに下半身を露出させたまま手淫奉仕を受け入れていた。
「そろそろ射精しそうですね、少々お待ちを」
ナイチンゲールはコンドームを取り出すと、手慣れた様子で男根へと装着する。
ゴム越しの感触に変わった手淫は職員の限界により僅か数十秒で射精し終了した。
睾丸を優しく刺激しながら最後の一滴まで精液を絞り出すと、ナイチンゲールはコンドームを取り外し己のスカート部分に縛り付けた。
アクセサリーのように付けられたコンドームが中に溜まった精液の重みで揺れ動く様は、職員の肉棒を再び固くそそり立たせるには十二分に淫猥であったらしい。
「はぁ……全く、スタッフの業務が忙しいのは分かりますが、過度な禁欲は健康に悪いと自覚なさい」
ため息交じりに、ナイチンゲールは再びそそり立った肉棒へと手を伸ばす。
結局、この職員は四度の射精を経てようやく彼女から解放された。
文字通り搾りつくされた彼は幽霊のようなふらつく足取りで診察室を後にする。
「次、入りなさい」
入れ替わるように入ってきた別の職員。
彼はすれ違う同僚の様子に怪訝な表情を浮かべ、診察室とナイチンゲールの様子に驚愕の表情を浮かべた。
混乱する脳内とは裏腹に、雄の本能が肉棒を勃起させる。
ナイチンゲールはため息を吐きながら、己の両手を消毒用アルコールで清めていた。
「診察を始めます。質問には嘘偽り無く答えるように」
ナイチンゲールの診察は、異様な光景からは想像も出来ないほどにまっとうな物だ。
機械染みた口調で繰り返される質問は、医学的に一切の妥協が無い。
「では、一日の平均自慰回数は?」
ただ、そこに狂ったようなテクスチャが時折紛れ込んでいるだけで。
「最も健康的なのは三日に一度程度の自慰ですが、このカルデアには性的魅力を振りまく女性のサーヴァントも多いですからね……一日一度は射精することをお勧めします」
そう言いながら、ナイチンゲールは慣れた手つきで患者の肉棒をコンドームで覆う。
機械的に性的奉仕を行いながらも、その顔は僅かに微笑みを浮かべていた。
「素晴らしい医学の進歩ですね、この避妊具は。やはり清潔と滅菌の進化は偉大です」
性に満ち溢れながらも医療を失わない奇妙な空間で、男性職員たちは次々とその精を絞りつくされている。
数時間後。
最後の患者である男性職員が診察室に入ると、そこはもはや診察室とは思えない有様だった。
むせ返るような精液と愛液の、雄と雌の臭い。
無数の使用済みコンドームを衣装に括りつけたナイチンゲール。
清潔を重んじる彼女自身は、確かに汚れてはいない。
だがこの光景を清潔と呼ぶことだけは誰であっても不可能だろう。
たじろぐように一歩下がった男性職員を、ナイチンゲールの瞳が捉えた。
熱に浮かされたような虚ろな瞳でありながら、その口から零れる単語は明瞭だ。
「ようやく最後ですか、ではそこに座って」
普段通りの有無を言わせぬ口調に逆らう気力もなく、男性職員はふらふらと誘われるままに椅子へと座る。
そして先程から繰り返すようにズボンを脱がせ、コンドームを被せようとしたところでナイチンゲールの口調が揺らいだ。
「避妊具が切れてしまいましたか……十分な量を確保していたはずだったのですが」
仕方ありませんね。
そう呟くと、ナイチンゲールは露出させた男の肉棒を一気に咥えだす。
頬を膨らませ、根元まで一気に咥え込んだことで彼女の端正な顔立ちは一気に淫猥なものへと崩れていった。
じゅるじゅると大きく水音を立てながら丹念な口淫奉仕を受け、男性職員は我慢する間もなく射精する。
「――ッ!」
喉奥に精液を流し込まれながらも、ナイチンゲールの口は肉棒を離さない。
精液を嚥下する盛大な音を立て、一滴残らず精液を吸い尽くそうとしている。
「ふぁあへすね」
まともな言語と化していない言葉を合図に、ナイチンゲールは職員の睾丸を撫で回す。
文字通り搾りつくされる。
そう職員が理解すると同時に、二度目の射精が彼を襲った。
ナイチンゲールは一度も肉棒を離すことなく、五度の射精を全て飲み込んだ。
最後の患者が去り誰もいなくなった診察室で、彼女は両手の消毒とうがいを行い己を清める。
「後は施設の清掃と、カルテの整理……まあ、これだけ魔力代替用の精液があれば不休でも大丈夫でしょう」
そう呟き、ナイチンゲールは普段通りに働き始めた。
その生き方は彼女が性に塗れようと変わることは無い。