誘惑と堕落の魔女、キルケー。
愛の女神とも呼ばれる彼女は、当初カルデア内でもトップクラスの警戒対象だった。
神話級の、それも魔女。
問題を起こす恐れとその規模の大きさを想像すれば、警戒に警戒を重ねてまだ足りないほどだ。
だが、その心配は杞憂であった。
彼女は人理修復に極めて協力的であり、微塵も抵抗や拒絶を見せなかったのだ。
「この魔女キルケ―に任せたまえ!」
堂々とした佇まいでそう豪語する姿に、カルデアは大いに沸き立った。
神話級のサーヴァントが戦力となるのだ、無理もない。
だが、問題は思わぬ部分から噴出した。
「なあ、私の力は必要じゃないのか……?」
酷使による反発を避けるために休養を伝えれば、不安そうな表情を浮かべる。
「大丈夫だよな? 私は不要ではない、よね?」
カルデア内にいる他のキャスターを出動させれば、私は行かなくていいのかと毎回聞いてくる。
「置いて行かないでくれ、なんでもするから!」
経過観察は不要と判断し、監視の解除を伝えれば職員に縋り付く。
つまり特定の方面に限り、彼女の精神は異常なまでに脆弱だった。
多くの失恋を経験し、置いて行かれた過去を持つキルケーのトラウマ。
それがサーヴァントとなったことでより強く表れていた。
問題は、彼女が文句の付けようもないほどの大魔術師だということだ。
思いつめればなにをしでかすか分からないし、なんでもできる力を持っている。
「なあ、頼むよ、なんでも、なんでもするから! そうだ、この施設は反抗的なサーヴァントを精処理に使用しているらしいじゃないか。私の体は見ての通り貧相だが、テクニックには自信がある。もしも君たちが満足したいと願うのなら、好きに使ってくれればいい……!」
情報収集能力も非凡の才を見せつけるキルケー。
秘中の秘を当然のように把握している魔術師の恐ろしさに職員は冷や汗を流した。
故にカルデアは例外的な処置を施すことを決定する。
英霊の機嫌を取るのは職員の仕事の一つだ。
よりにもよってこんな手段を取ることになるとは誰も思っていなかったが。
「た、確かになんでもすると言ったが……いや、だ、大丈夫だ!」
誰も強制などしていないのだが、キルケーは一人で覚悟を決め、決意を固めた。
身に纏う衣服をゆっくりと脱ぎ捨て、裸体を晒す。
羽飾りとブーツを残して、キルケーの衣服ははらりと床に落ちた。
「ど、どうかな……貧相な体なのは自覚しているが、それでも多少は興奮しないか?」
顔を赤らめ、キルケーは職員にそう問いかける。
確かに、キルケーの外観は少女を通り越して童女のようだ。
小学生並の身長に、膨らみに乏しい胸や尻。
一目見るだけでは大魔女の風格など微塵も感じられない。
だが、性的嗜好は千差万別。
むしろそれがいいという職員も、一定数は存在するのだ。
例えばそう、小児性愛者とか。
「おぉ……そうか、そうだよな! 私は誘惑の魔女でもあるんだ、君たちを惑わせ篭絡することなど容易いさ! 任せたまえ、その欲望は私がバッチリ解放してやるから!」
股間を膨らませる職員たちを見て、キルケーは急に声色を明るくさせて元気を取り戻す。
似合いもしない妖艶な演技を行いながら、職員の履いているズボンのベルトを外し、下半身を露出させる。
「うっ……」
いざ目の前に男の肉棒がそそり立つ様を見せつけられると、キルケーは怯んだように顔をのけ反らせた。
初心な乙女のような反応に、血液を送り込まれた肉棒はより大きく膨張する。
「だ、大丈夫だ。私は偉大な魔女だぞ? 男のシンボルなど見飽きているし、弄び方など万を超える方法を熟知済みさ。君たちは私に身を委ねればそれでいいんだ」
強気な言葉とは裏腹に、キルケーはたどたどしい手つきで肉棒に触れる。
片手で包み込むように肉棒を覆うと、残った手を別の肉棒へと伸ばす。
「……気持ちいいかい? 希望があればすぐに言ってくれ、個人個人の趣味までは流石の私も把握してはいないからね。ふむ、ここを攻められるのが弱いの……ひやぁ?!」
胞子を受ける二人以外の職員の手が、待ちきれないというようにキルケーの胸と下腹部を刺激した。
背後から突如としてもたらされる刺激に、キルケーの喉から甲高い悲鳴が漏れる。
「んっ、うぅ……て、手を緩めるなと言われてもこれ、は……!」
複数人からの愛撫に立っていられなくなり、キルケーはたまらずしゃがみこんだ。
眼前数センチまで接近する肉棒の臭いに顔をしかめながらも、手を必死に動かし続ける。
「──っ!」
やがて二人の肉棒から精が放たれ、キルケーの顔を生臭い精液が汚す。
ドロリとした精液はキルケーの顔をゆっくりと伝い、ポタポタと床に落ちていく。
「熱くて臭くて……だ、大丈夫だ。こんなの見慣れていると言っているだろう?! ほ、ほら次だ次!」
自分で落とし穴を掘って自分で落ちるようなキルケーの姿に、職員たちは複雑な表情を浮かべる。
だが白濁液に汚された姿が扇情的なのは確かだった。
無意味に逆らう意味もない、職員たちはキルケーに従い順番に奉仕を受ける。
そして順番待ちの男は脇からキルケーへの愛撫を繰り返す。
次第に快楽を感じだしたのか、濡れた秘部からはぐじゅぐじゅとした水音が目立ちだした。
「いっ、ん、な、なあ、そろそろ止めてはくれないか……! いや、君たちが好きでやっているというのなら強制はしないけどね……? だけど、そうもちょっかいを出されてはこちらも集中が、あぁっ……!」
キルケーの顔は赤みを帯びだし、両足はガクガクと小刻みに震えている。
強気な発言も合間に漏れる嬌声が台無しにしており、職員の興奮を駆り立てる材料と化していた。
「あっ、あぁっ――!」
絶頂を迎えたキルケーの体がビクリと跳ね、床へと崩れ落ちる。
うつ伏せに倒れたキルケーはそのまま数度痙攣を繰り返した。
「――イ、ギッ!」
奉仕を受けていた職員の興奮は限界だった。
倒れるキルケーの腰を乱暴に抑えると、己の肉棒を秘部へと一気に差し込んだ。
豚の悲鳴のような鳴き声が、キルケーの喉から漏れる。
洪水のように愛液を滴らせる秘部はすんなりと肉棒を受け入れ、キルケーへ先程とは比較にならないほどの快楽と痛みを与えている。
「が、ひぃ、いっ……!」
一突きごとに、悲鳴のようなキルケーの鳴き声が木霊する。
目の焦点はぼやけたように虚空を向き、口端からは唾液が零れていた。
「いぃッ──!」
膣内へ直接精を流し込まれ、キルケーは二度目の絶頂を迎えた。
多量の快楽に意識が飛びそうになるキルケーだが、職員は一人ではない。
精を放ち肉棒を秘部から抜き取った職員を、別の職員が押しのけるように入れ替わった。
「ま、待ってくれ、今は敏感になってて、少しだけ休憩……ォッ!」
ぜいぜいと息を荒げるキルケーだが、興奮した職員が待つはずもない。
二人目の肉棒を挿入されたキルケーは、先程以上の衝撃に脳内を侵される。
「ひ、ぎ、いぃ……!」
絶頂直後の快楽に敏感な状態で、何度も刺激され続ける。
キルケーは快楽によって意識を失い、すぐに快楽によって意識を取り戻す。
何度も何度もそれを繰り返し、脳内麻薬が絶え間なく分泌され続ける。
「あ、あぁぁっ!」
結局、職員全員が満足したのは、それから小一時間が経過してからだった。
死んだように仰向けで地面に倒れるキルケー。
膣から溢れ出た精液が床を汚し、周囲に強烈な臭いを振りまいていた。
大量の精液は秘部だけでなくキルケーの顔や手足を白く染めており、数名の職員が何度も繰り返し精を放ったことを強く証明している。
「ま、満足かい……? これからも私の力が必要な時はいつでも呼んでくれ……君たちが私を見捨てないのなら、私はなんだってするから……」
虚ろな瞳で、キルケーは誰もいない虚空へとそう呼びかける。
それはカルデア内で唯一、自発的に精処理の道具へ堕ちた魔女が誕生した瞬間だった。