カルデアは、鬼を恐れている。
有名であるが故に茨木童子の評価を誤り、多大な被害を出した過去があるためだ。
鎮圧及び無力化に成功した今も、鬼種のサーヴァントは扱いを変えられることはない。
酒吞童子は備品として、そして茨木童子は家具として。
「ン、グゥゥ……!」
小型の集計室に、茨木童子は“配置”されていた。
今も一人の職員が彼女を使用し、体を休めている。
茨木童子は椅子となっている。
全裸で四つん這いにされ、目隠しと口枷を施されて。
四肢は特製の金属で地面に縫い留められていた。
指が多少動く程度で、それ以上の行動が完全に封じられている。
秘部と尻穴には彼女の腕ほどの太さもあるバイブが突き刺さり、小さく機械音を響かせて生き物のように今も動いていた。
不規則に動くバイブは茨木童子の体内を凌辱し、彼女の精神を犯していく。
口端からは涎が泡を生成しながら流れ落ち、股は洪水のように愛液を垂れ流している。
全身は小刻みに震え、椅子としての座り心地は最悪と言っていい。
だが、腰を下ろしている職員はその様を楽しんでいた。
椅子としての姿勢を必死に維持しようとする努力は、嗜虐心を疼かせる。
もし椅子としての役割を放棄すれば、待っているのは今以上の地獄だ。
すでに三度折檻を受けた茨木童子は、そのことを体で理解している。
目隠しの下から涙を覗かせながら、快楽で飛びそうになる意識を必死に繋ぎとめる。
そんな様子にニヤニヤとした笑みを浮かべ、職員は茨木童子を玩具として扱うのだ。
「――ギ、イィ、ウゥ……!」
突然両の乳首を摘ままれ、茨木童子は獣のような唸り声を上げる。
コリコリと二本の指で弄ばれるたびに、唸り声は断続的に続く。
視界が塞がれた状態故に、茨木童子は外部の刺激に敏感になっている。
いつ、どこを刺激されるか分からない状態なのだ。
来るとわかっている衝撃ではない、意識外からの刺激は数倍に増幅される。
絶え間無い性的刺激に晒された体ではなおさらだ。
胸や尻を乱雑に愛撫されると、茨木童子の意識は虚空に消えかける。
彼女はその度に強靭な意志力で耐え、椅子の姿勢を保っていた。
「──ッ!」
焦れた職員の手が二本のバイブに伸びる。
突き刺さったそれを今以上に奥へとねじ込まれ、声にならない叫びが木霊した。
半ばまで抜き取り、そしてすぐさま押し込む。
内部で暴れ回っていたバイブの動きに前後が加わった。
一突きごとに、電流が流されたような刺激が茨木童子を襲う。
ガクガクと大きく茨木童子の体が震える。
性器への直接的な刺激に耐え切れず、ついに彼女は意識を失った。
ガクン、と茨木童子の体が崩れる。
予測していた職員は席を立ち、ダラリと倒れた茨木童子を見下ろしていた。
「オ、ゴォォォッ!」
痛覚の肥大化によって、茨木童子は意識を取り戻す。
椅子の役割を果たせなかった罰として、彼女は天井から吊るされていた。
四肢を背中側で一纏めにされ、巾着のような格好でゆらゆらと空中で揺れている。
その背には刑罰のために鉛の重りが載せられていた。
これで四度目の罰だということを示すように、重りは四つ載せられている。
限界を超えた重量は、鬼の骨を軋ませるほどだった。
体が揺れるたびに骨の軋む音が鳴り、茨木童子が悲鳴を上げた。
口端から零れる涎が首を通って胸を伝い、腹部から地面に滴り落ちる。
甲高い少女のような悲鳴を聞き、職員たちは笑みを浮かべる。
吊るしてある鎖を揺らしたり、重りを一度持ち上げてから再び落としたり。
茨木童子は弄ばれ、嬲られる。
そして、吊るしてある高さは丁度成人男性の腰当たりだ。
口と膣、そして尻。
三つの穴は性欲解消のオナホールとして活用される。
「オ゛ォ、ゴ、オァァ――!」
意識を失うまで、茨木童子は前後から犯される。
いや、意識を失っても凌辱は終わらない。
締りの良い穴があれば、用は果たせるのだ。
意識を失い垂れ下がる鬼を、職員たちは性欲解消のために順番に利用する。
喉を塞がれ呼吸を封じられ。
肉体の本能が酸素を求めて意識を無理矢理に覚醒させられ。
そしてまた、耐え切れない苦痛に意識は闇に溶けていく。
その繰り返しが、職員たちが満足するまで繰り返される。
椅子としての苦痛など、これに比べれば児戯のようなものだ。
乱雑に、乱暴に。
必要以上に粗雑な扱われ方をされ、息も絶え絶えの状態が三日三晩続いた。
肉体も精神も凌辱され、誇り高き鬼の矜持など忘却の彼方だ。
今の茨木童子は辛うじて意識を残した人形に等しい。
「ァ、ァァ……」
虚ろな瞳は何も映していない。
開ききった口と喉は人の言語を忘却している。
傷だらけの肉体はどうしてか扇情的で、その手の性的倒錯者には目に毒だ。
もはや悲鳴を上げることもなくなったが、それでも利用者は多かった。
この鬼がカルデアに反抗する可能性は、もはや万に一つにも満たないだろう。
あとはただ、職員たちのために有効利用されるだけだ。