MOD盛り盛りのスカイリムでドヴァキンの従者プレイ~雇い主が万年発情期なんだが~ 作:Ingwelsh
~ウルフスカル遺跡~
遺跡の中に踏み込んで、三人揃って狼獣人になってから、果たしてどれ程の時間が過ぎただろうか。
俺も、Beatriceも、Ra'yeniaも、三人揃って、いや最早三匹揃ってと言った方がいいほどに、人間の姿を手放していた。
「あおっ、おっ……おぉぉん……」
あちらではBeatriceが下腹部をでっぷりと膨らませながら、10匹目の狼の逸物を咥えこんで。
「はぁん、あぁ、あぁぁ……」
そちらではRa'yeniaが9匹目の狼の吐き出す精を受け止めながら、歓喜の涙を流し。
「んあぁぁ、あぉぉ、おぉん……」
そして俺は、12匹目の狼のロッキングからようやく解放されて、精液の海に身を横たえていた。
俺達三匹とも、既に四つ足の狼の姿になっている。吐精の度に狼の魂がひっきりなしに頭の中で喘ぐため、周囲の嬌声が実際に聞こえるものか頭の中で響いているものか、最早区別がつかなくなっていた。
果たして、やることを終わらせた後、俺達は無事に地上に戻れるのだろうか。
いやそもそもその前に、元の人間の姿に戻ることは叶うのだろうか。
このまま狼としてこの遺跡の中で朽ちていく、なんて結末はご免被りたいが、このままだとその結末一直線になりそうで怖い。
と。視界の半分以上が白で染まる中、うっすらと目を開けた俺はあることに気が付いた。
俺達三匹とまぐわい、精液を俺達に注ぎ込んだついでに魂も注いでいった狼達が、まるで眠るように遺跡の高台の上に倒れ伏して、ピクリとも動かない。
それはまるで、
「もしかして、こいつら……俺達の中に……」
そう、俺達の頭の中でひっきりなしに騒いで喘いで乱れている、狼達の魂。
俺達三匹を狼たらしめんとしているこの魂達。
射精と共に、俺達の中に入り込んで一体化しているのではなかろうか。自分の身体から全てを離すようにして。
だとしたら、俺の身体の中だけではない、BeatriceとRa'yeniaの身体の中にも大量の狼の魂が宿っていることになるわけで。
揃いも揃って大量の狼の魂が内包されているわけで。
背筋をぞくっと冷たいものが走った。
「冗談じゃない、このままじゃ……」
「トージ、静かに……」
「混乱するのは分かるけれど、それどころじゃなさそうよ、これは」
やおら立ち上がった俺を押し留めるように、BeatriceとRa'yeniaが鋭い声を飛ばす。先程まで乱れていたのが嘘のように、二人とも冷静に言葉を紡いでいた。
一体二人に何が起こっているのか、周囲で何が起こっているのか、視線を巡らせようとした俺は目を剥いた。
目の前で起こっている
脳内であれだけ騒いでいた狼達の声が、いつのまにやらしんと静まり返っていたからだ。
ようやく脳内がクリアになった俺の思考に、目の前に発生している現象が現実として入り込んでくる。
俺達の目の前にあるもの、それは。
「なんだ、この巨大な
そう、俺達三匹の目の前に、見上げるほどに巨大な死霊がその姿を露にしていたのだ。
こちらを攻撃しようという意思は見えない。しかしそこにいるだけで、周囲の空気が冷え込んでいくのが分かる。
戦闘経験が皆無な俺でも、流石に直感で分かる。こいつは並じゃない。
そして俺の頭の中で、狼の魂達が一斉に、囁く声で言った。
『女王に平伏せ』
その言葉を聞いた途端に。
俺の前脚が精液の海の中に沈んだ。
現象を認識した途端に、鼻先がぱしゃりと精液の中につく。
目を白黒とさせる俺だが、頭のどこかで分かる。俺は頭の中で響いた声に従い、この死霊に頭を垂れたのだと。
視線だけを動かすと、BeatriceもRa'yeniaも同じように死霊に向かって平伏していた。揃いも揃って目の前の巨大な死霊に屈服する姿勢を取っていることになる。冒険者として優れたRa'yeniaでさえもだ。
これは、拙いのではないか。非常に。
そう思考を走らせた途端に、目の前の死霊の腕が動いた。同時に口元が動く。
『面を上げよ』
その声を聞いた俺も、Beatriceも、Ra'yeniaも、頭を上げてその死霊を見上げていた。まるでそうすることが当然であるかのように。
なんとも自然に相手の声に従った自分のことがいよいよ分からなくなっていると、Ra'yeniaが毅然とした態度で口を開いた。
「随分と迂遠で、歪んだ手順を踏んだものね、狼の女王ポテマ」
その言葉に、俺は思わず死霊から目を外してRa'yeniaを見た。
狼の女王ポテマ。
タイバー・セプティムの血を引くセプティム家の一員であり、かつてのソリチュードの支配者。
稀代の死霊術師で、死去から500年経った今でも強大な力に衰えの無かった強力な存在。
既にその死霊はIngridやRa'yeniaの手によって祓われ、遺骨は丁重に埋葬されたはずだ。
それが何故、今になって。それもこの場所で。
しかし声をかけられた死霊は、Ra'yeniaの言葉を意に介する様子もなく口を再び開いた。
『私の下僕達は、総じてお前達の中に還った。
お前達の中には多くの狼の子らが宿り、多くの下僕が宿る。
その姿こそ、私が真に復活するに相応しい』
「復活しようとしたって、結局貴女は弱い一匹の狼でしかないのよ、女王ポテマ。
狼の女王と呼ばれた貴女が本物の狼になろうだなんて、どこの笑い話?」
死霊――ポテマの言葉に、Beatriceも強い口調で反論を返した。俺だけが状況についていけずに混乱するばかりだ。
状況を整理すると、こうだ。
このウルフスカル遺跡での狼たちの大乱交と、立ち入る者すべてを狼に変えての所業は、狼の女王ポテマが復活するために行われたことで。
ポテマは狼たちが乱れまぐわうことで復活に近づいていて。
そして今こうして、俺達が加わって交わり続けた結果、こうして形を成すところまで来た、と。
いよいよ、俺の背筋が凍り付く。
つまり俺達は、スカイリム最大最強ともいえる死霊術士の復活の、片棒を担いでいたということではないか。
「ちょっ、二人ともどうするんだよ! この死霊が本当にポテマだとしたら、復活させちゃ絶対にダメなやつだろ!?」
「いいトージ、よく考えなさい。
ポテマ復活のこの儀式が終わるまで、ウルフスカル洞窟は人を食い続け、狼に変えてその魂を遺跡に満たし続けるのよ。
これ以上魂が遺跡に満ちたら、もっととんでもない数の狼と交わらなければならないし、復活するポテマの魂も強大な力を蓄えていたはず。
さっさと儀式を終わらせて、こうして
困惑の声を上げる俺に、Beatriceが強い口調で窘める様に言った。
そう言われてみればなるほど確かに。魂の総量が膨れ上がっていって、その分だけポテマが力を付けていくのなら、魂の総量が少ないうちに対処した方がいいのは間違いない。
だが、だとすると。
「それなら、もっと早くにここに入っていれば、Ra'yenia一人でもなんとか……」
「出来なかったわね、魂の量も、食われる人間の数も最初は増加ペースが凄かったから。
最初に様子を見た時はもっと激しかったのよ、狼の交わり方。三人だからこうして分散させられたし、このタイミングが最適だったわ。
まぁ、貴方たちが自発的にやってこなければ、私の知る他の戦士たちに依頼を出したでしょうね」
口を挟む俺の言葉はRa'yeniaによってきっぱり否定された。
つまり、こうしてRa'yeniaの依頼を受けて俺とBeatriceで遺跡に突入するのが、最適解だったというのか。
俺達が言葉を交わすのにやきもきしていたのか、ポテマが強い口調で口を開いた。
『結論は出たか?
私は本来の力を再び取り戻すことも叶わず、力を振るうことも叶わず、ただ一匹の狼としてこの世に再び生を受けるより他にない。
強き戦士と魔術師によって、私の力は打ち破られた。最早死霊術士としての力は、獣の魂を引き寄せ、生き物の身体に宿すことのみしか叶わぬ。
なれば、せめて再びの生を。その器を欲するのみ』
ポテマの、若干イラつきを孕んだ言葉に、俺は何を言うでもなかった。
死霊術士として猛威を振るい、悪霊としてスカイリムを恐怖に陥れたこの死霊も、結局はスカイリムで生まれ、生き、死んだ一人の女なのである。
齢九十で死んだと資料にはあるが、その生に思うところは、やはりあったのだろう。
俺はふっとBeatriceとRa'yeniaに視線を投げた。二匹の狼が、諦めたような視線を返してくる。
「……で、どうするんだ、俺達は」
「誰か一人が、このポテマの
生まれた子供は厳重に封印を施した上で、イスハーク邸で飼育するわ。それが一番安全でしょうから」
投げかけた問いに、答えを返したのはRa'yeniaだ。
その突拍子もない答えに、俺の目が見開かれる。彼女はさらりと言ってのけたが、先程までの有象無象の魂と違い、これだけ強大な魂を受け入れるなど、危険度が先程までの比ではない。
しかし、現実はかくも非情である。
『汝、我が器となるに能う』
宙に浮かんでいたポテマが器として指し示したのは、BeatriceでもRa'yeniaでもない。
俺だ。
途端に距離を詰めて来たポテマが、俺の顔を両手で包み込む。
「ちょっ、ま……!!」
『受け入れよ』
彼女が俺に口づけをした途端。
先程までの狼の魂を取り込んだ時とは比べ物にならないほどの圧力が俺の脳を襲った。
思考が押し流されていく。
俺という人格が押し潰されていく。
俺の脳内を、『ポテマ』の人格が覆い尽くしていく。
そうして『俺』がすっかり脳内からその存在を消した頃に、俺の目の前に死霊の姿は無く。
「これが、狼の……雄でもあり、雌でもあるものの、器……」
狼チンポをギンギンに滾らせ、下腹部をぼっこりと膨らませた自身の身体を興味深そうに観察しながら、秘所から漏れ出した精液を垂らす『私』がいるのであった。