MOD盛り盛りのスカイリムでドヴァキンの従者プレイ~雇い主が万年発情期なんだが~ 作:Ingwelsh
~ホワイトラン・平野地区~
金貨の袋と、中身が空になってすっかり軽くなったバックパックを持って、ベレソアの雑貨店を後にした俺。
店の扉を開けると、途端に耳に淫猥な音が突き刺さってくる。いや、うめき声や嬌声も加わり、先程よりも五月蠅い。
額を押さえながら視点を左に動かすと、果たしてそこでは、生まれたままの姿でBeatriceがノルドの若者とまぐわっていた。
「あんっ、んあっ、はぁぁぁん……!」
「うっ、ぐっ、おぉぉ……!」
柱にしなだれかかりながら腰を扇情的にくねらせ、尻尾を頭の方に引き付けて邪魔にならないよう配慮しながら。
Beatriceは若者のストロークを一身に受け止めていた。
若者は、顔立ちと髪型を見るにジョン・バトル・ボーンだろうか。こちらも裸になって、Beatriceの腰を両手でぐっと掴みながら、激しく腰を打ち付けている。
「ぐぉぉぉっ!!」
ジョンが一際大きな声を上げて、Beatriceにぐっと身体を押し付けた。その瞬間、二人の身体が激しく仰け反る。
「んはぁぁぁぁん……!」
Beatriceの甘く、蕩けるような声が、平野地区の市場に響き渡る。
周辺の衛兵も、市場の買い物客も、何も咎めることはなく、文句をつけてくることも無いが、総じてBeatriceを羨まし気に見やってくる。
実際に目の前で見せつけられると、その異質さが際立つ。
ゲーム内でそういう行為に及ぶと、確かに周辺の人は我関せずという風合いで、たまに裸でいることを注意してくるくらいなのだが、実際にこうだとは。
「ふぅぅ……今日もよかったわジョン、またよろしくね?」
「こちらこそ、ベアトリーチェ女史。俺でよければいつでもお相手しよう」
そうこうするうちに結合を解き、それぞれ鎧と服を身に付け直したBeatriceとジョンは、笑顔で手を振り別れた。
そして雑貨屋の前で立ち尽くす俺の姿を認めたBeatriceが、呆けたようなその顔を覗き込んだ。
「トージ、お待たせ。そっちも片付いた?」
「あ……あぁ」
一瞬、身体をびくっと震わせた俺が、ようやく眼前のBeatriceに目の焦点を合わせる。当事者にならないで見ていると、やはり相応にショックだ。
ドヴァキン、ドラゴンボーン、世に変革をもたらす英雄。
Beatriceも確かにその筈なのに、今目の前にいる彼女はどこからどう見てもド変態の遊女である。
まったく酷い、笑い話にもならない。しかし厳然たる事実である。
「何ボーっとしているのよ、ほら、しっかりしなさいよ。貴方の装備を見繕ってきたから」
俺の肩を軽く小突いたBeatriceが、桐士の目の前に麻袋を差し出す。
その袋を受け取り、開封した桐士は目を見張った。
「これは……クロスボウにボルト、鋼鉄のダガーに、革の鎧一式か」
「さすがにその服のままってわけにもいかないでしょ。エイドリアンに感謝するのね」
確かに、装備が貧弱なままでは荷物持ちとしての仕事も果たせない。
俺は雑貨屋の陰に身を隠すと、着ている服を脱いで鎧に袖を通していく。
「なんでわざわざそんな物陰に隠れるのよ、装備を変えるだけでしょ?」
「俺はベアトリーチェみたいに身体を毛皮で覆われていないんだぞ、無茶を言うな」
靴を脱いで履き替え、手甲に手を通しながら、そう反論する俺だったが、本音を言うと人前で着替えるのは恥ずかしかったのだ。正直反論になっていないことは自覚しているが、それはそれ。
だが言ったところで、Beatriceは確実に理解してくれないことだろう。なにせ人前で全裸になってもなんとも思わない女である。
クロスボウのボルトを腰のベルトに下げて、クロスボウを背中に背負った俺は、ようやくBeatriceの前に姿を見せた。
「あら、いいじゃない。似合ってるわよ」
「あぁ、ありがとう……だがちょっと、サイズが合わないというか……」
そう言って靴のつま先で地面を叩く俺。鎧もどことなく、身体のサイズに合っていないように見える。
Beatriceは肩をすくめると、俺の手を取った。
「まぁそうね、確かにサイズ調整は必要だわ。着いてらっしゃい、直してあげるから」
~ホワイトラン・風地区~
~スカイフォージ~
俺はBeatriceに手を引かれながら、風地区を通り抜け、ジョルバスクルの裏手、スカイフォージに足を踏み入れた。
スカイリム一と名高い鍛冶職人、エオルンド・グレイ・メーンの仕事場。他の鍛冶場より強力な鋼を生み出す伝説的な鍛冶場である。
Beatriceは炉で仕事をするエオルンドの後ろを通り、作業台の前に立った。
「さぁトージ、鎧と靴のサイズを調整するわよ。脱いで渡してちょうだい」
「あ、あぁ……」
言われるがままに、先程まで着ていた服と靴に着替える俺。隠れて着替えたい気持ちに駆られたが、スカイフォージ周辺は遮蔽物のない高台だ。隠れる場所などどこにもない。
脱いだ鎧と靴を受け取ると、Beatriceはバックパックから数枚の革を取り出した。それらを作業台に置くと、服の上から俺の身体を撫でまわす。
それに俺は慌てて飛び退いた。
「ちょっ、何するんだ!?」
「身体のサイズを見ているだけよ、変なことはしないわ」
飛び退いた俺を手を伸ばして引き寄せると、再びBeatriceは身体を撫でまわし始めた。胴体から、二の腕、足のつま先までを撫でまわすと、Beatriceは鎧をハンマーで叩き出す。
「エオルンドやエイドリアンに調整してもらわなくて、大丈夫なのか?」
「サイズ調整くらいなら、私でも出来るから大丈夫よ。鍛冶の技能はそんなに取ってないけれど、まぁ基本技能の範疇よね」
鎧と、靴の中に革を詰めては、ガンガンとハンマーで叩いていくBeatrice。見る見るうちに鎧と靴が、俺の身体に合ったサイズに整えられていった。
「出来たわよ。これでどう?」
俺はBeatriceから渡された装備を、改めて装着する。先程とは違い、身体にしっかりフィットしていた。
「すごい……ピッタリだ」
「それは良かったわ。思ったより革を使わずに済んだみたいだし」
そう言いながらおもむろに、Beatriceは自分の鎧を脱ぎ始めた。慌てて顔をそむける俺を、Beatriceは不思議そうな顔で見てくる。
「何よ、私の裸なんて今更目を背けるほどのものでもないでしょう?」
「そうじゃない、そうじゃないんだ……!」
きっと俺の顔は耳まで真っ赤になっていたことだろう。
それを見て鼻をスンと鳴らしたBeatriceは、裸のままで自分の鎧の補修を始めたのだった。
そう、裸のままで、である。
「全くもう……なんでこんな……」
行き場のない憤りと呆れが、俺の口をついて出てくる。
後ろでエオルンドが小さく、ため息をつくのが聞こえた。
こちらも一人称視点に修正しました。