※この作品はR-18です。

(成人向け)東北きりたんが、結月ゆかりを大好きな短編集ifエロ話   作:甘味処

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同人イベントのずんだパーティで頒布する予定の「ゆかきり 成年向け小説短編集本」5話構成中の1話で、サンプルのつもりで投稿します。(サンプルって言っても、独立したシチュエーションごとの短編小説なので、この話はこれで完結です。)
 
残り4話も同じような書き方で、各タイトルはこんな感じです。
「調教済なゆかりさん」(就活失敗ゆかりさんのその後)
「ゆかりさんに電車で痴漢されるきりたん」
「コタツえっち」
「悪堕ちしたきりたん」(書きにくいので、削除するかもです)

2020-07-22 7/21がオナニーの日と聞いて、ゆかりさん視点だと【きりたんにオナニーの仕方を教えてあげてる】この話を思い出し、誤字や一部表現を改善しました。修正は7/22になってしまいましたがww


❶吹っ切れたゆかりさんと、きりたん

「きりちゃん、そろそろ寝ようか?」

愛しのゆかりさんと、いつも通りゲームをしていたある日の夜。言われてみると眠気は限界まで注がれた水のように、表面張力でギリギリ保っているような状況だった。声を出すのも億劫な私はゆかりさんの言葉にボディランゲージで答える。つまり体の向きを変えて抱きつき、寝る体勢に入ったのだ。そしてそんな私に対し、ゆかりさんは電気を消しつつ私をふんわり受け入れてくれて、一緒に横になった。そんな幸せな、私のいつも通りな一日の終わり。...ところが、この日はこのまま終わらなかった。

 

「......」

さてこの後の展開のために、軽く私の性経験を話す。古き良き昔ながらな名家、そんな宣伝文句が似合いそうな我が東北家にはそぐわないのだろうが、私はパソコンを触ることが好きだった。何事に対しても一歩引いてしまう私の姿勢は、直接人と触れ合うスポーツや遊びよりも隔たりがあるネットの世界の方が性に合っていたようだった。

 

「......ゃん。」

まあ経緯はどうであれパソコンに触れ、ネットサーフィンなんかにもはまった私。一説によるとネット回線の大半を圧迫しているデータは、エロ画像やエロ動画らしい。そのため意図せずともネットで、そういった画像が目に触れることも良くあることだ。例に漏れずそれらを目にして幼心に興味を魅かれた私は、家族の知らない間で耳年増になっていた。

 

「...きりちゃん。きりちゃん。」

エッチな事に興味津々だった当時の私。だが実際に自分で触ってみると傷ついた粘膜をえぐるような痛みしかなく、物語や動画であった前後不覚になるほどの快感は空想上の産物でしかないのだと区切りをつけ、あくまで創作の出来事として楽しむようになった。そしてそれ以来、自らの体を性的な目的で触った事は一度も無い。

 

「きりちゃん。そういうことしたら、ダメだよ」

そんな経緯を持つ私は、何度も呼びかけてくれて、何かを静止する、ゆかりさんの声に遅れながら脳が警鐘を鳴らし始めたものの、寝ぼけて自分が何を咎められたのか理解できなかったのは、ある意味当然だったたのかも知れない。

 

「落ち着いて。...寝ぼけてたみたいだね。」

ちょっと前に、抱きついて眠る寸前...だったことは覚えている。状況が良く分からないが、大好きな人からのあまり聞いたことがない真剣に咎める声色に、このままでは嫌われてしまう...なんて回らない頭で混乱する私に、撫でてくれる優しい手と声。力が抜け、ほっとする。そして心が落ち着いたからこそ分かってしまう体の違和感。

 

「きりちゃん、私の膝に...その、お股をこすりつけてたよ。そういう事は、しちゃダメだからね」

下着の中、僅かに湿った感触と響くような快感の名残。この日私は無意識の内に人生初の、快感を伴う自慰行為をしていたらしい。しかも、最も慕っている人の体にこすり付けて。さらには注意されると言うオマケ付きな...トラウマものな経験となった。

 

――――――――――――――――――――

 

「今日の肉じゃが美味しかった?私とずん子さんで一緒に作ったんだよ?」

性的な行為を無意識とはして、謝って許してもらった日から一週間たった。許してもらったものの、一週間の間、私は初めて感じる性的な欲求を持て余していて、それが原因でゆかりさんとギクシャクしていた。浴室にいつものように一緒に入り、髪の泡を洗い流しながら話すゆかりさんとの雑談に、先に湯船に入った私は...生返事しか返せなかった。理由はゆかりさんの裸体に夢中で、脳の処理能力が足らなくなっているからだ。ダメだと思っても、見てしまう。ゆかりさんは目はつぶっているが、恐らく...いや確実に私がいやらしい目を向けていることに気づいている。私に気を許してくれているゆかりさんだが、いくらなんでも性的な視線を受けていることは気づいているはずだ。今までもゆかりさんとお風呂は一緒だったから裸体は見ていたが、それまでは私の視線はある種、芸術を見るようなものだったのだと今更ながら理解した。そしていやらしさを感じないからこそ、ゆかりさんも受け入れてくれていたのだと。

信頼とは常に変化する。

どんな間柄でもその時々の行為によって、信頼は増えることも減ることもある。... そして今の私は、明らかにゆかりさんからの信頼をすり減らしていた。初めて性感を自覚してしまい、性欲に振り回されている事を理解してくれるからこそ、今までの親交があったからこそ、ゆかりさんは何も言わず今まで通り接し、気付かない振りをして許容してくれている。しかし積み重ねる私の所業が、今までの交流や親しみを考慮にいれても、ゆかりさんの中で拒絶に天秤が傾いてしまったら...自分に性欲を向けてくる存在といつまでも、一緒にお風呂に入ったり、一緒の布団に寝たり、一緒にゲームをしたいと、いつまで思ってくれるのだろうか。変化は急激では無いだろうが、ゆかりさんとの関係が少しづつ離れていくなんて、私にとって悪夢としか思えない。何とか、性欲をコントロールして、以前のように一緒にいるだけで楽しくなってしまう間柄に戻らなければ。私は、ゆかりさんにゆっくり入ってくださいと伝え、逃げるようお風呂を後にした。

 

――――――――――――――――――――

 

お風呂を出た私は、自室近くのトイレに入り、寝巻きのズボンを下ろす。他の家族は離れた居間にいて、そっちのトイレを使うだろうから、ゆっくり性欲の処理ができるはずだ。問題はこの後、私の部屋に戻ってくるゆかりさんだ。前述したとおり部屋からは近く、トイレに来てしまうかもしれないが...ゆかりさんなら察してそっとして置いてくれるだろう。今考えると、今日ずん姉さまと料理を作るために早めに私の部屋から去っていった事も、一人きりになった私が部屋で自慰行為をできるよう、ゆかりさんが気を使ってくれてのことだったのだろう。...こちらを思ってのためとは言え、現実に距離を置かれてしまったことに今更ながら気づき、申し訳なさと、大好きな人が離れていく焦りと、粘膜を触る痛みに、涙がこぼれた。知識でしか知らないが恐らく絶頂、とやらをすれば私を悩ます性欲はある程度収まるのだろう。でもこの前に性感を初めて感じた体は上手く感じることができず、これまでも何とかしようとはしていたが、性感の高まりは途中で止まってしまい、達することはできなかった。焦りも痛みも、私を邪魔をして、結果的に僅かに感じる性感でさらに悶々としてしまう悪循環に陥ってしまう。しかしこれを乗り越えなくてはゆかりさんとの関係はギクシャクしたままだ。...だから私は、先程脱衣所で拝借してきたゆかりさんの下着を嗅ぎながら

 

 

ゆかり、さん...んぅっ!

 

ゆかりさんを、オカズにしてしまった。好意を向けている人に無意識に体を押し当て気付かれるという最悪の性感の目覚めに、妄想でもこういった欲を向けたくなかったのだが、そうも言っていられない。名前を呼びながら、あの日かすかに覚えている秘部を押し付けた感触を、抱きしめてくれる両手を、顔に押し付けた下着からかすかに感じる体温に、大好きな人の温もりと香りを思い出す。瞬間、今までとは隔絶に異なる快感が体から脳に抜けた。ただ触るだけでなく好きな人を想うと、オカズがあると、これほどまで違うのか。なるほど、変質者が下着泥棒なんてしている理由が理解できてしまった。...性的な目を信頼してくれている人に向けている、今の自分は犯罪者の発想と大して変わらないという事だろう。とにかく、今までよりも明らかに性感は高まった。けど...やはり絶頂には届かず、既にこれ以上触っても痛いだけだった。暖房も効いていないトイレに篭っていたことで湯船で温まったはずの体は完全に冷め、震えを感じる。さらに最近は眠りも浅く頭が上手く回らない。何とか眠れても悪夢を、見てしまうのだ。内容は思い出したくも無い。私の恐怖が具現化していた。

 

 何で、こんな...助けて、ゆかりさん...

 

...何で私はこんな事をしているのかと惨めになり心さえ寒かった。思わずゆかりさんに助けを求めて呟いてしまう言葉。...いや、何のためになんて、分かってる。さっさと性欲を静めて、大好きなゆかりさんと今まで通り一緒にいるためだ。そのためなら、多少痛みが走っても構わない。...そんな事を考え、下着ごしでも痛みが走る局部に再度手を押し当てようとした時だった、

 

「きりちゃん。少し、お話しをしたいんだ」

ノックの音と共にゆかりさんの声が扉越しに聞こえたのは。何でと言う疑問で頭はいっぱいで、反射的に出した返事は裏返えり、直前まで卑猥な妄想を向けていた事による罪悪感が心を締め付ける。私は言われるがままにトイレを開けた。ズボンは下げたままで、手にはゆかりさんの下着を掴み、頭の中はぐちゃぐちゃで真っ白だった。

 

――――――――――――――――――――

 

「そっか。その...最後までできなくて、性欲がおさまらないんだね」

自室まで手を引かれた後、ゆかりさんの話しと言うのはやはり日常生活にまで支障をきたしている私の現状の事で、優しいゆかりさんが心配するのは当然だった。そして真剣にこちらを心配する眼差しに、気づけば全てを白状していた。せめて対面している本人をオカズにしたことは言いたくなかったのだが、口が止まらなかった。

 

 

そしておずおずと提出したゆかりさんの下着...ゆかりさんとの交流、これで終わってしまったのかも知れない。

 

ゆかりさんは私を捨てるような事はしないと信じていても、少しだけでも可能性がある恐ろしい未来を想像して、悪夢を思い出して目をあわせられず、うつむきがちにしていると急に抱きしめられた。

 

「目...赤くなって、少しだけどクマもできちゃってるよ。...あんまり眠れてないんでしょ。」

誠実に、優しく私を抱きしめ頭を撫でてくれるゆかりさんに、言葉が出ず、ただただ涙がぽろぽろと零れた。抱きしめてくれる安心感と、ゆかりさんを疑ってしまった自分への不信感が増した。

 

「自分じゃどうしようも無い、みたいだね。それならきりちゃん...私が、手伝ってあげる」

ふいに告げられた言葉に意味が理解できず、顔を上げると、そこには何かを決心しつつも、頬を赤らめた表情、でも真剣なゆかりさんの瞳が真っ直ぐ私を見つめていた。

 

――――――――――――――――――――

 

「きりちゃん。大丈夫だから、力を抜いてリラックスだよ?」

ベットの端に腰掛けたゆかりさんの膝の上に乗り向かい合わせで抱きつく。いつもとは逆に暖めてくれる湯上りなゆかりさんの体温がとっても心地よい。...これから私は、ゆかりさんにエッチなことをしてもらうらしい。一人で性欲を発散できず、日常生活にも支障をきたしている私。そんなボロボロな私を優しいゆかりさんが放っておけるはずがなかったのだろうが...この展開は、この対処法は、正直予想していなかった。ゆかりさんは何より、●学生の私とそういう事をするのを忌避していたから。

 

「それはまあ、自分の中で葛藤はかなりあったんだけど、きりちゃんが日に日に弱っていく様子を見たら、そんな事どうで良くなっちゃった。...倫理観何かよりも、きりちゃんを、大好きで大事な人を助けたいんだ」

ドキドキするセリフを聞き、胸に沈めていた顔を上げて、チラリと覗きこむと、冷えていた私の体を必死に暖めてくれるゆかりさんの瞳はメラメラと燃えていた。...後日この日を振り返ったが、普段の私なら何か暴走しそうなゆかりさんを止めたのかもしれない。もっともこの時の私は、心身共に限界で、頼るしか選択肢がなかったのだが。

 

「ん、そのままリラックスして...大丈夫だから、私を信頼して」

向かい合わせでゆかりさんのお膝に乗り、抱きついて体温を感じて、ゆかりさんの胸の谷間に顔を押し付けて、ゆかりさんの匂いをいっぱい嗅いで、ゆかりさんに耳元で囁かれ、ゆかりさんの片手で頭を撫でられる。そしてゆかりさんのもう片方の手が、ゆっくりと私の秘部に伸びた。

 

「...大丈夫。ゆっくり擦るからね。リラックスして。」

寝巻きの中に進入したゆかりさんの指は、秘部に到着し、下着ごしにゆっくりと前後に動く。気持ちいい、気持ちいいとしか言えない。ゆかりさんの声は絶えず続き、私を安心...と言うか脱力させようとしてくる。それが功をそうしているのか、これまで自分で触ると必ずついてきた痛みは全く無く、快感のみを与えてくれる。味覚以外の五感がゆかりさんに埋め尽くされながらの、快感を伴う耳元に響く声は暗示のように脳内で幾度も反射しながら響き、抵抗する術どころか、それをする理由すら見当たらなくなった。暖かくて気持ちよくて、自分で処理しようとした悪夢のような状況とはまさに真逆な状況に、私は天国にいるのかと錯覚した。

 

「ほら、きりちゃん、息とめちゃダメだよ。ゆっくり深呼吸して...私の指の動きに合わせて」

ゆかりさんの指はゆっくり前後に動き快感を生み出してくれる。私は言われた通りにそれに合わせる様に、呼吸をする。等間隔に動く指に操られるように、ゆっくり息を吸っては、吐く。息を吸うと気持ちよくて、息を吐くと気持ちいい。呼吸をすることが快感に繋がるような感覚に、まるで催眠術のようだとぼんやり感じた。

 

「うん。ちゃんと力抜けてるね。良い子だね。あっ、ちょっと待ってね。...よいしょっ」

言われて気づくと、抱きついていたはずの私の手は力が抜け、ダラリと重力に従っていた。それに伴い、全身を包む心地よい倦怠感にずり落ちて態勢が崩れていく私。それに気づいたゆかりさんは一旦秘部をこする手をとめ、両手で私を引き寄せ抱きなおしてくれた。先ほどより背中のクッションに寄りかかったゆかりさんに、私はさらにもたれ掛かるような体勢になった。自身の力は入らず、ゆかりさんから引っ張られるような感覚も無いのに、ぴったりと吸い付くように安定する私の体。日頃私の体を散々抱きしめているゆかりさんにとって、どうすれば安定するかなんてすぐにわかってしまうのだろう。その手際に体を任せる安心感が増した。そしてそんな風に抱きしめ直される際、お腹が圧迫され、うめき声のような音がのどを抜けて出てしまう。

 

「ふふ、お人形さんみたいだね」

お腹を押すと音が鳴る人形を連想しての言葉だろうが、指一本動かすことができないほどに脱力させられ、快感を擦り込まれてふやけた思考に、私にとって完全に催眠術の類に分類されるゆかりさんの声で囁かれると、自分は操り人形なんだと曲解した上で、納得してしまった。物になって大好きな人に所有される、何とも言えない心地良さに思考が緩む。

 

「それじゃあ、また気持ちよくなってね。あっ、今お腹に力いれたでしょ。ダメだよ。きちんと力抜かないと、気持ちよーくなれないよ」

すぐに再開された秘部への往復に、つい体がぴくりと反応しお腹に力を入れてしまったようだ。勘付いたゆかりさんに、すぐに私の秘部へ快感を送る手とは反対の手でお腹をマッサージされ、力が抜けてしまう。そして無防備になった私の体は、たっぷりと与えられる快感をただ受け取り続けた。

 

「んっ、少し休憩だね。」

秘め事が始まって‪一時‬間程経過した。私は信じられないほどの快感と多幸感に浸っていた。性感による生成される多量の脳内麻薬による快感と、それをしてくれる相手が最愛の人と言うことによる安心感と恋が実ったような達成感に心も体もパンパンだった。この経験だけで、これまで生きてきて良かったと、これから何が起きようとも私の人生は幸せなのだと、涙を滲ませて人生の批評を早々につけた。しかし未だ絶頂に到達するまでには私の性感は成熟していないらしく、未知の領域に進もうとする恐怖と痛みの予感に体をこわばらせてしまう。その度にゆかりさんは秘部への刺激を止め休憩を取ってくれた。長期戦になるこの事態を想定していたらしくペットボトルに入った水を、1人では水すら飲めない程に弛緩しきった状態の私に口移しで飲ませてくれる。ゆかりさん曰く非常事態だから我慢してね...とのことだ。正直幸せ過ぎて何を我慢すれば良いのか分からないのだが、とりあえず頷いておいた。

ゆかりさんの舌で私の舌を抑えられ、喉までの道を作った後に流し込まれる水。ゆかりさんの舌の柔らかさに感動しつつも、倦怠感にしびれる体で何とか水を飲み干せた。離乳食を押し込まれる赤ん坊のように、信頼して飲み込み続けるのが咳き込まずに飲むことができた要因なのかも知れない。そんな間にも、ゆかりさんの両手は優しく全身を撫でて、体も、心もほぐそうとしてくれる。すでに心も体も、繊維のレベルまでほぐされているのだが。

 

「ん、落ち着いた?...じゃあまた、気持ちよくなろうね。」

気づけば頭を空っぽにして赤ん坊のようにゆかりさんの舌を吸っていた私は離れていった唇を未練タラタラに目で追いつつも、ゆかりさんの言葉にさらに快感を感じたくて必死に頷き返事を返す。舌はゆかりさんの食感と味で甘く痺れてしまい、滑舌は幼稚園児以下に落ちていた。

 

ただ、少なくとも首を縦に動かそうとする意志はきちんと伝わったらしく、にっこり笑ったゆかりさんの手管に、私はまた天国に押し込められた。

 

「いい子だね。もーっと気持ちよくなろーね。...ん?」

そして4度目の休憩の後、絶頂にやっとたどり着ける予感に舌が回らない口で"イクからそのまま"と、何とか言葉を紡ごうとするが、私の口から言葉は出なかった。指示通りに一定の周期を続ける呼吸、度重なる甘い水分補給に痺れる舌......そもそも言葉とはどうやって発していたのだろうか。確か舌を動かす必要があるのだが、それにはチューしてもらってゆかりさんに舌を動かしてもらわなくてはならない。だからチューしたい。水とか無くても全然いいからチューしたい。ゆかりさんに口の中をもっと管理してもらいたい。そもそも呼吸なら鼻でできるから、口はずっとゆかりさんと繋がっても良いはずだ。

 

「そっか。じゃあ、きりちゃん。もう止めないから、気持ちいいって事だけ考えようか。」

意志を伝えようにも、言葉も出ず体もほとんど動かせない私。それでも瞳を覗き込んできちんと気持ちを汲み取ってくれたゆかりさんに後光が走った気がした。上手く思い出せないが絶望的な状況にいた私。手を差し伸べてくれるゆかりさんに助けて欲しい。すがりつきたい。唇をくっつけたい。そんな気持ちまでも伝わったらしく、性的な感覚を送ってくれる手とは逆の片腕で強めに抱きすくめられ、唇を奪われた。口移しを除くと私のファーストキスだった。密かに臨んでいた物と、密着度が増したことに安堵の息をこぼし、これ以上弛緩できないほど脱力した私は...人生初となる体が弾け飛ぶような快感にゆっくりと体を貫かれていく。

頭のどこかで、強すぎる未知の快感に備えて体に力をいれるべきだと叫ぶ。しかしゆかりさんの言葉を忠実に守る私の体は、小指一本程の力もいれず、受け流す事も身構える事もできずに、強すぎる快感...絶頂とついには正面衝突した。

 

「良かった。絶頂、できてるんだね。」

秘部をこする手は止まり、今は絶頂に震える私の頭を、ゆっくり撫でてくれている。こんな時でもゆかりさんの指示通りに私の呼吸は安定して穏やかだった。そして呼吸の合間1秒に満たない隙間に短い嬌声を断続的に出し続ける私。そんな短い時間では、完全に脱力してる体では、駆け巡る快感を体外に押し出すことはできず、快感は永延と続き、終わりが見えない。そして何かホースに穴が開いたような音が断続的に響いた。どうやら私の秘部が潮をふいているらしい。なるほど、女性の絶頂も勢い良く体液を排出するものだったのか。エロ漫画で目にしたことはあるが創作ならではの、漫画的な描写なのかと思ってた。潮を吹いた後も快感は波紋のように身体中を巡り、たまに波紋同士が重なると再度潮を吹いてしまう私の体。

...初絶頂な自分でも分かった。未だに続く快感と断続的な潮吹き、長すぎる強力な開放感と性感、常軌を逸した絶頂に自身が晒されているのだと。快感に自分の体さえ認識できなくなりながらも、そんな風に思った。しばらく経つと、快感に散っていった私の体への意識は、縋り付いて唯一認識できていたゆかりさんの感触を中心に再度作り直され、意識が、視界に世界が戻る。 ゆかりさんが撫でてくれているからここは頭で、ゆかりさんのお膝に乗っているからお尻だ...なんて風に。意識は戻っても未だ小さく絶頂し続けて天国から降りれない体を何とか動かし、斜め下から見上げると、ゆかりさんの表情はとても真剣で、達成感に満たされていて、とてもきれいだった。何度目か忘れてしまったが、ゆかりさんに惚れ直した瞬間だった。

 

「よくできたね、きりちゃん。後片付けはしとくから、おやすみしていいよ。...お疲れ様」

 頭を優しく撫でてくれる手と、私の体への絶対的な命令権を持ってしまったゆかりさんの言葉に、私は抵抗できないレベルの睡魔に急激に襲われる。そのまま、私は全身に幸せをこびりつかせて眠ってしまった。後日ゆかりさんの話によると、私は眠った後もしばらくは時折痙攣し、嬌声を上げていたらしい。ついでに、そんな状態で眠って見た夢は、最近悩まされていた悪夢なんて影も形もない、最高に幸せな夢を強制的に見た。

 

「あっ、おはよう、きりちゃん。ぐっすり眠れたみたいだね!良かった...」

‪翌朝、いや昼になっていたが、目を覚ますとゆかりさんが頭を撫でてくれながら、嬉しそうに声をかけてくれた。久しぶりにぐっすり眠れたようで頭がはっきりしてきた。すぐさま昨日の事を思い出し、顔が赤くなるが、心配してくれた事が伝わる表情に、すぐに感謝を述べる。これまでの付き合いから謝っても悲しそうな顔を返されるだけだと分かったから、私の表情は自然に笑えた。‬

 

「ふふっ、どういたしまして。」

嬉しそうに微笑むゆかりさんに、釣られてさらに、さらににっこりしてしまう私。これにて、今回の騒動は一件落着。

 

――――――――――――――――――――

 

 ...かと思いきや、話しはまだ続いた。

 

 

 

「...きりちゃん、しよっか?」

その後、ゆかりさんは少しでも私がムラムラするとすぐに勘付き言葉をかけてくれて、私の性欲処理をしてくれるようになった。いつの間にか根回ししたらしく、家族公認の行為になっていた。家族の前だろうと構わず告げられ、手を引かれて自室に向かい性処理をしてもらう日々。この時の家族の表情は分からない。羞恥心とゆかりさんで意識がイッパイだからだ。そんな私は、ゆかりさんの普段より低い声と流し目に、頷くことしかできない。情事中、私はしっかり覚えてしまった件のゆっくりとした呼吸法を再現して勝手に催眠状態のようになり、回を重ねるごとに深度を増して今では完全にゆかりさんの傀儡と化していた。

 

外出先でもムラっとした私は、トイレの個室や建物の影に連れ込まれた。トイレでする際は臭い対策として鼻を覆うようにゆかりさんのパンツをマスクのようにつけ、建物の影でする際は隠れるためにしゃがみ込んだゆかりさんのお口に私の下腹部を舐めてもらった。2つ共しっかりクセになってしまい、自室でする際もゆかりさんのパンツやお口をねだることも多くなった。

 

「おはよう、きりちゃん。さっきからいじってたからそろそろイケるでしょ?挨拶しながら絶頂しようね。」

そして毎晩見るようになってしまったゆかりさんとの淫夢と、学校でムラムラしないために、朝起きてすぐに性欲を解消してもらうようになった。結果的に1日の回数としては毎日最低4回はしてもらっている。...いや、話を聞くと寝ている間、私はこりずにゆかりさんのお膝に秘部を擦り付けて、ゆかりさんはそれに気付くと眠ったままの私をお膝で気持ちよくクニクニして絶頂まで導いてくれているらしいので、回数はそれ以上か。最近ゆかりさんは9割眠ったままでも、私の求めに気づき答えることができるようになったと自慢げに語られた...淫夢も見るわけだ。

 

1度たっぷり性処理をしてもらった後に別々の寝室で寝る日があったのだが...その日は深夜に目が覚めてしまった。

どうやら眠っている間に生じる性欲が直ちに解消されない事態を私の体は"異常"だと検知し眠りから覚ましてくれたらしい。もう私は、ゆかりさんがいないと1人で眠ることすらできなくなっていた。

 

「ん、気持ちよかった?良かった...それじゃあ元の場所に戻してね。...こらっ、あんまり気にしちゃダメだよ?次も気軽に呼んでね?それじゃあ、午後もお勉強頑張ってね、んっ...」

魔法少女な私は、学校で性欲に襲われてどうしようも無くなってしまった時は昼休みなどに携帯で了承を取り、こっそり魔法でゆかりさんを呼び出して助けてもらった。終わった後、流石に悪いと次からは自重しようとしてるのだが、ゆかりさんの甘い言葉と口付けに、私の意思は簡単に溶けてしまい結局翌日の昼休みには頭の中がゆかりさん一色に染まり、連絡をしてしまう。そして朝、昼、夜と性欲をしっかり解消してもらっているからなのか、はたまた昼休み送り返す前に口付けと共にされる応援の言葉故か、学業の成績はむしろ向上していた。...我ながら単純過ぎる。

 

「今、エッチな視線したでしょ?...ほら、おいで?何にエッチな気持ちになっちゃったの?教えてくれたら、それ...してあげるよ?」

土日祝日なんかは回数が二桁になってしまう時がザラだった。そもそも性の目覚めと恋愛相手と性欲の解消方法は、全て対象がゆかりさんで、依存しきっている。そんな相手と他に誰もいない私の部屋で、互いに薄い部屋着でしかも膝に乗らせてもらったり近すぎる距離に、私は簡単に欲情してしまう。少し距離を取れば良いのかも知れないが、トラウマになりかけた経験のせいでゆかりさんとの距離は騒動前よりむしろ近づいていた。この時も私は、チラッと見えてしまったゆかりさんの下着を間近で見せてもらい、お願いして顔に押し当ててもらいながら、たっぷり気持ちよくしてもらった。

 

「ん、きりちゃん...ちょっと休憩して、こっちの勉強しよっか。」

家庭教師の最中、休憩が入るようになった。性欲を自覚すると何も手につかなくなってしまう私のせいだ。休憩に入ると、ゆかりさんは教材のように持ってきたオカズのエロ本を開き私の前に広げてくれる。私が飽きないように様々なジャンルの本を私は目線だけ動かしながら見て、ゆかりさんに時には音読してもらいページをめくってもらいつつ、エロ本の通りに体をいじってもらった。私の性癖を探り傾向と対策をされていたらしく、エロ本の内容はしだいに女性同士のものが増えてきた。そしてシチュエーションは大抵、淡い恋心を持つ年下の少女が年上のお姉さんになすすべなく調教されて幸せになってしまうものだった。確かに、私が今ハマっている内容だった。

 

「ん?録音のままになってる?大丈夫、ちゃんと後で編集するから。それより我慢できないよね?はやく気持ちよくなろうね?...あっ、どうせならきりちゃんのノートに書いてあったエッチのシチュエーションに使おうか。ほら、きりちゃん。自己紹介と、これから自分がされちゃうこと、きちんと実況してみて。...後でご褒美、あげるから。」

ゆかりさんとの情事を夢見て書き綴った私のエロノートは、ゆかりさんに検閲されて、書いた内容が実現される魔法のノートと化した。...いや、魔法とか関係なしに単純にゆかりさんが叶えてくれるだけなのだが。

それが遠因で、2人でニコニコ動画に投稿しているゲーム実況の途中でゲームを‪一時‬停止する...見ている人視点では意味不明なカットが入る回が見られるようになった。カットの前後で私の声色だけ変わっているので、コメントでは私のトイレタイムなのかと冗談めかして聞かれた。ある意味間違って無いが、解消しているのは尿意では無く性欲なのだが。

そしてこの日も“ご褒美”と言う言葉に躊躇する様々な要素を消し飛ばされた私は、いつも実況している声調のままで録音を示す赤い点滅をするカメラのレンズに向けて、自身の卑猥な状況を語った。いかにゆかりさんに触られることが気持ちいいのか、どこが感じやすいのか、どんな妄想をしているのか、時折ゆかりさんの卑猥な質問への正直な返答を交えながら、私をいじり続ける指の動きを実況した。今回撮った音声だけでなく、ゆかりさんのスマホに収められるいわゆるハメ撮り等、公開されれば、ゆかりさんの気持ちひとつで私は破滅するものは多い。けれど、ゆかりさんに人生を簡単に左右される事実にさえ被虐的な悦びを感じてしまった。ついでに情事の後、ご褒美として好きと言ってもらいつつ甘いキスをたっぷりしてもらった。幸せ過ぎて涙がポロポロ落ちた。

 

「あっ、脇腹のここも気持ちいいんだ。じゃあ、そことここ両方グリグリしたら...うん、良さそうだね。それじゃあここをいじる順番は...」

ゲームでも発揮している繊細な指使いを十全に活用されて、私の弱点はどんどん発掘されてマッピングされていった。攻略本なんて無いはずなのだが...例えば【背中を上から下までつーっと一定の速度で指を走らされつつ1秒以内に乳首を摘まれると、私は最高に気持ちいい】...なんてゆかりさんは、どうやって見つけ出したのだろうか。システムの構成に気づくのもゲーマーとしての力なのかも知れない。そしてこの日も、ゆかりさんの質問に私は正直に身体の反応で答え、もはや逆らえないゆかりさんの声でこうすると気持ちいいんだと囁かれつつ快感込みで自覚させられ、また致命的な弱点が増えてさらに攻略法は最適化しつつも多様化されていった。

攻略されている側な私は白旗を振り続けて必死に降参しているのだが...白旗は優しく取り上げられ、攻略法を多彩に変え、何度も何度も攻略され続けた。私はゆかりさんにとって、何度もやり直すゲームのようにお気に入りになっているようだ。心から嬉しかった。

 

「性感に慣れれば、自分でも処理できるようになるからね。今は恥ずかしいだろうけど、もう少し我慢してね」

そう語りかけるゆかりさんの瞳は善意100%で、口を半開きにして喘ぎ声を出す自分の姿が写っていた。瞳に写っている必死に頷く私を見て、気持ちよすぎて多分何も考えてないんだろーなぁと自分を人事のように感じていた。そんな感慨を抱いて見つめていても、すぐに目線は瞼の上側に行ってしまうのだが。

 

 

秘め事の後、話の内容は覚えていたので私への過剰とも言える最近のゆかりさんによる責めは、そういう理由だったのかと思い出しながら納得した。

流石はゆかりさんだ。そもそも自分では何ともできなかったし、信頼してこのまま身を任せよう。

 

 

一ヶ月が、経った。

 

 

 

「ご、ごめんね?ちゃんと責任取るから許してね...?」

私は対象がゆかりさん固定な20個ほどの性癖を覚え込み、性欲を自覚すると思考が止まりゆかりさんに胡乱げな視線と仕草ですぐにSOSを送り、秘部は弄りやすいように簡単に濡れるようになり、性感を刺激されると立っていられないほどに脱力し、瞬間的に絶頂する裏コマンドをいくつか見つけられ、性感と共に囁かれるとどんな内容でも本心で信じ込む、脱力絶頂のクセが取り返しが付かないレベルで染み付いた“調教済、催眠済の人形”ができあがった。

もちろん、自分で処理をするなんて不可能な訳で...とは言え、私のためにと夢中だったがやっと事態に気づいて涙目で謝るゆかりさんに、そうなってしまった責任はきちんと取ってもらったので...まあ、良しとする。

【END】

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