pixiv転載第二弾
未成年の飲酒喫煙はダメだよ!深山さんとの約束な!
今度こそレズ模様やります
「もう、美咲ったらまたタバコばっかり吸って」
部屋で吸うのははばかられてわざわざこそこそと風呂に入っている間にベランダに出てきたのにこの元気な同居人はやっぱり気づいたらしい。
「せっかくのかわいい美咲が台無しよ」
そんなことはない。
大学生になってルームシェアにかこつけた同棲を始めてもう二年、互いに成人して大人の嗜好品を楽しむようになってからずっとタバコを吸うところを見かけられる度にこうやってあーだこーだと言われ続けている。
「別に部屋の中で吸ってないからいいじゃん」
ちょっと笑って誤魔化してみる。
でもこの同居人兼恋人は誤魔化しなんてなんのその
「お風呂から出たらあなたが部屋にいなかったなんてこんなに寂しいことないじゃない!」
こっちの顔が冬の冷たい風じゃない理由で赤くなりそうなことを言ってきた。
「ごめん、ごめん、こころ待ってたら手持ちぶさたで口寂しくてさ」
「もう、そんなことじゃ誤魔化せないわよ」
そんなこんなでやりとりしてたら気づけば手に持ったタバコはすっかり短くなっていた。
高校の時から全く変わらない天真爛漫さも、騒がしさも大人になってその中に大人の美しさを同居させたこころはやっぱり私の恋人になんかもったいなくて、それでもこころに自分以外の人間が言い寄るのが我慢できなくて、そんなめんどくさい自分を受け入れてくれるこころがどうしようもなく愛おしくて。
でも素直になれない自分は正直に気持ちを伝えられることなんて例えばベットの上でぐちゃぐちゃくんずほぐれずしてるときくらいなもので。
あ~考えたらしたくなってきた。
私もともと性欲なんて薄かったはずなんだけどなぁ、こころとつきあい始めて始めてしたとき以来自分でも猿かよって思うほどに盛っている。
さて、どうやってベットに誘おうか。
「美咲、今エッチなこと考えるでしょ?」
まったくの図星、思わずびっくりして飛び上がってしまった。
相も変わらずこころはほんとに人の思っていることを言い当てるのがうまい。
いや、私がわかりやすすぎるだけか。
「どうしてそう思った?」
でも認めたくないから誤魔化しのセリフをはいてみる。
「いっつもタバコを吸った後の美咲はしたがるんだものすっごくばればれよ」
キスがいつも煙草臭くて大変なのよと続けたこころはなぜか怒った口調の割に少し嬉しそうで。
「それなら言ってくれればちゃんと臭いとったのに」
我ながらいじけた子どもみたいな言い口だ。
「そうと決めたら早く中に入りましょ、冷えちゃうわ!」
こころに腕を掴まれて部屋に引きずり込まれる。
あっというまで抵抗するまもなくて、すぐにリビングの絨毯の上に倒された。
パジャマ姿のこころに馬乗りにされて見上げる格好になる。
「まだ私お風呂入ってないんだけど」
「私はそんなこと気にしないわ」
私がきにするの、とは言わせてもらえないまま唇を塞がれてそのまま舌を絡ませあう深い口づけになってもうなにも言い返す気もなくなった。
タバコの臭いが嫌だと言ったばかりだし、お風呂入ってないから汗くさいかもだし、まったく躊躇なく口づけされたことにも驚きはあったけど私はそのまま流されることにした。
「なら、許す」
腕を伸ばしてこころを抱きしめる。
口づけそのままに抱きしめると風呂上がりのいい匂いのこころでいっぱいになって幸せになる。大好き、こころって思いを込めてぎゅっとしたら高い体温に包まれてしあわせ。
このままくっついていたい。
「やっぱり、たばこ臭いわ」
「ほんとは言うほどいやじゃないでしょ?」
こころは、はっとして照れたように笑った。
どうやらけっこう図星だったらしい。
「でもみさきのだけよ、他の人のはいや」
「うれしいこと言ってくれるね」
ちょっと嬉しいなんて思いながら唇から離れて額、耳、首筋にキスの雨を降らせる。
「くすぐったいわ、みさき犬みたいよ」
ころころと笑うこころはやっぱり出会った頃から相も変わらずにきらきらと輝いていて、陰気な私と一緒に暮らしているなんてやっぱりちょっと信じられなくて、印をつけたくなる。
でも気づかれるのも恥ずかしいからこころから見えない、でも他の人には見えるところに。ちいさな独占欲と優越感。
この子は私のものだって、見せつけて、見せつけて、この二人のマンションで過ごしていたい。
「あなた、やっぱりとても心配性ね」
紅潮したなだらかな頬で、快感に胡乱な金の瞳で、形のよいピンクの唇で私の最愛がささやく。
やっぱりこころは全部お見通しだったみたいで。でもこの印はまだ…
「薫に笑われてしまったわ。君の恋人はそうとうに君の所有権を主張したいらしいって」
だからしかえし。
こころの首が伸びる。
わたしの首筋を舐められた感触。
「やっぱりいい匂いね。髪がたばこで煙たい以外は」
「首筋の匂い嗅がないでもらえますかねこころさん。犬猫じゃないんだから」
「もちろん、ついでよ。本命はこっち」
ちょっと強く甘い痛み。
「キスマーク、これでおあいこね」
笑って今度は唇に軽いキス。
「そこならけっこう目立つんだけど」
「しかえしだもの。それならわたしのものだって分かるでしょ」
こんな状況にきっと似合わないきれいな笑顔だった。
「隠すの大変だって」
「見せつけるためだもの」
「はぁ、わかったよ」
もうこっちもどうでもよくなって、むらむらに正直になることにした。
こころのペースに付き合ってたらわたしの体力は持たないことをもう五年も前から知っている。
スキンシップでお互いの躰のスイッチはすでに入っている。
「もうけっこう濡れてる」
「はやくしましょうよ」
「ベットに行く?」
「面倒よここでしましょう」
そういいつつもすでにこころの手が陰部をかき回してきた。
「んっ、んっ、クリばっかいじるの、やめて」
執拗に、ねちっこく皮に隠れた豆を引き出して挟んで転がしてくる。
もっと、もっと、でも本心では懇願してる。
「ほんとうにみさきは恥ずかしがり屋さんね。本音を聞かせてちょうだい」
指が挿ってくる。
十分に湿った中に抵抗はほとんどなかった。
「ほしがりさん」
身体が跳ねた。
「今度から何かあったらみさきの身体に直接聞こうかしら」
ころころとこころは笑っているが指先の責めは苛烈でいっさいの容赦がない。
いつも鳴かされてばかりだしいつか絶対やり返してやる。
決意が果たされるのはいつになるのか、涙で霞んだ天井は教えてくれなかった。
閉じたカーテンから薄く陽が差して部屋が惨状がありありと分かるほど明るかった。
「これは酷いよなぁ」
ぐしゃぐしゃのリビング、身体のあちこちについたキスマークなのか痣なのか分からない跡に痛む頭。
私はこんなにボロボロなのにこころは薄暗い部屋のなかで実家から持ってきたらしいバカみたいに高いワインを瓶のままその瓶の細いところを掴んで飲んでいた。
「昼間からお酒なんて良い身分だねこころ」
「もうお昼よ」
時計を見れば短針は頂点を越えている。
「それでも早くない?」
「今日くらいいいじゃないみさきも呑みましょう」
瓶をこちらに差し向けてくる、アンニュイなこころなんて始めてみたかもしれない。
「おそろいのピアスなんてどうかしら?」
酔っているのか少し呂律の回らないソプラノの声と細い指が耳を撫でる。
やっぱり私はこころにかてないななんて思いながら、その甘美な誘いに乗ることにした。