※この作品はR-18です。

オバロキャラとスケベする話   作:ENE

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第十三話 ソリュシャンにローションプレイして貰う話

「お前達っ、緊急事態だ。ラキュースが、ラキュースが――ッ!」

 

始まりは、イビルアイの必死の呼び掛けだった。

 

緊急事態。

かつて国堕としとさえ呼ばれた吸血鬼、アダマンタイト級冒険者チーム青の薔薇における最強戦力たる彼女が常の冷静さを かなぐり捨てて叫ぶほどの事態。

 

――我等がリーダーに一体何が起こったのか。

 

緊張から僅かな冷や汗さえ流しながら集まったラキュース以外の青の薔薇メンバーが顔を突き合わせ、続くイビルアイの言葉を待った。待った、のだが――。

 

「リーダーが」

「マジで」

「はっ、はっはははははっ! 何だよ目出度い話じゃねーか! 今夜はお祝いかあ!?」

 

仮面で素顔を隠す小柄な魔法詠唱者が、身振り手振りで逼迫した気持ちを伝える。

見ようによっては幼い子供が大人相手に両腕を振り回して はしゃいでいるだけだが、忍者姉妹(わたしたち)の片割れがそんな彼女の愛らしい姿に喜びつつ頭を撫で始めた時点でイビルアイも正気に返り、撫でてくる腕を振り払っ、いや振り払おうとして避けられたために大きく脱力。溜息を吐いて肩を落とした。

今更になって己の慌て振りを自覚したらしい。きっと仮面の下は真っ赤になっている。

 

「いや、だって。……驚くだろうが」

 

仮面越しのくぐもった声が、子供みたいに言い訳がましく言葉を零す。

もっともだ、と場のメンバーも思ったが、珍しく感情を露わにするイビルアイの様子が面白かったので、酒類を片手に座っていたガガーランは思わず肩を揺らして笑ってしまう。ティアと(ティナ)も似たようなものだ。

 

「しっかしマジか。あのラキュースがねえ。で、――相手は?」

 

ニヤニヤと笑うガガーランが、最後の一言だけは鋭く言った。

問われたイビルアイは、あっ、と短く声を上げて動きを止めて、誤魔化すように空いた席へと腰を下ろした。

 

「……訊いてねーのかよ」

「……驚いたんだよ」

 

ガガーランの呆れた声に仮面(かお)を逸らして、もう一度先程と同じ言い訳を繰り返す。

姉妹もわざとらしいジト目で二人揃って赤いローブ姿をじっとり睨む。が、これは演技だ。イビルアイを一方的に からかえる好機、逃す気など欠片も無かった。(レズ)の方はちょっとだけ熱の篭った視線も向けているが。

 

ラキュースが非処女(おとな)になった。

 

由々しき事態だ、と鬼ボスの貞操を狙っていた青い方(ティア)が水を飲む。

これ美味しいな、と若干どうでも良さげに赤い方(わたし)が手元の料理を口にした。

冷やかすべきか、まずは相手の身元を調べ上げるか。どちらが良いかを悩むガガーラン。

いきなり性交(そこ)までイクのは如何なものか、と一番乙女な事を呟くのがイビルアイだ。

 

相手の居ない男日照りの見栄(うそ)などではなく本当に乙女でなくなったのなら、優秀な性能を持つ全身鎧である無垢なる白雪(ヴァージン・スノー)が使えなくなる。そうとなれば冒険者チーム青の薔薇としても少々戦力的な問題があるのだが――。

今回の話、ここ暫くの重苦しい停滞感を吹き飛ばす、良い起爆剤(ネタ)になった。何事も下を向いてばかりでは上手く行かないものだ。ならば今宵は一つ、パーっと騒いで気持ちを盛り上げるのも良いだろう。

そうと決めたガガーランが、木製の容器(ジョッキ)を持ち上げ笑みを浮かべる。

 

「何はともあれ、乾杯でもしようじゃないか。ラキュースの、くくっ、処女(おとめ)脱却によお」

 

独特の緩い返事で賛同する姉妹と、先程の醜態に未だ気まずい思いを消しきれないイビルアイ。

そんな自分達の座るテーブルの端に、皺の寄った今日の新聞が一部、どうでも良さそうに置かれていた。

 

――リ・エスティーゼ王国国王バルブロ一世陛下、即位。

 

一面に載せられた記事(それ)を軽く目で追った(ティナ)は、何を言う事も無く小さく息を吐いて、明るい場の空気に流される事をこそ選んだ。

紙面に向けて何を言ったところで、自分達の直面する現実は何一つとして変わらないのだ。

だからまあ今夜くらいは、馬鹿な事を言って盛り上がろう。まだまだ心を折るには早過ぎる。明日のために、明日の明日のために。あの鬼リーダーが足を止めないのなら行ける所まで付き合うと、何年も前に決めたのだから。

 

けれど現実は止まる事無く、国中で帝国との戦争に向けた嫌な熱気ばかりが高まっていく。

王国の未来は、未だ暗い。

 

 

 

 

フォーサイトの皆さんは、アルシェ以外とても酷い事(みせられないよ!)になっていました……。

 

「ああ゛ー! あ゛ーっ! あ゛ぁーッッ!!!」

 

それを目撃したアルシェさんは現在、一時的発狂状態に陥っている。

喉奥から えずくような悲鳴を上げて、唯一傍に立つ俺に縋り付いたまま泣いていた。

 

いやあ、これはちょっと予想外ですねえ……。

 

気持ち良く射精した後の鷹揚な気持ち(けんじゃタイム)に身を任せて「フハハいいだろう、お仲間に会わせてやるっ!」みたいな事を言って此処までやって来たのだが、フォーサイトの皆さんは些か以上に俺の想定を超えた見た目(ビジュアル)になっていた。雰囲気変わり(イメチェンし)過ぎだろう……。ちょっと()く。

人間ってあんなになっても生きていけるのか、と要らぬ生命の神秘を知ってしまった。

 

「……治る?」

「御命令とあらば、すぐにでも」

 

アルシェは未だ俺に引っ付いて泣き叫んでいる。やべーよ、お仲間を取引材料にして二回戦目の脅迫ックスに繋げようと思ったのに、そんな雰囲気が全然全く残っていない。

想定外の惨状に気まずい思いをしながら此処まで案内してくれたデミウルゴスに尋ねれば、実に頼り甲斐のある返事が返ってくる。

 

じゃあお願いしまーす、と言おうとしたのだが、奴曰く「なにゆえ至高の御方が保護を望む村を襲った不心得者をお助けになられるのか」みたいな事を訊かれる。お前俺がそんな難しい事考えて生きてると思ってんの???

まったく、しょうがないなあデミ太くんは。ちょっとばかり俺に対して過剰に期待し過ぎだろう。

 

なので適当に答える。

 

「ふ。お前なら分かる筈だ、デミウルゴス……!」

「ッ!! ――そっ、そういう事でしたか! このデミウルゴス、感服致しました」

「せやろ」

 

アインズ様風(テキトー)に答える!!!!!

 

ほら! なんか勝手に納得してくれたぞ!! ちょっと楽しいなコレ!

正直、俺に真っ当な損得勘定や論理的思考とか期待されても困る。こちとら徹頭徹尾ノリと勢いと性欲で生きているんだぞ。ムラっときたらセックス! で良いじゃないか。それだけで人生を生き抜きたい。

 

じゃあ任せたぞい、とデミウルゴスに手を振って拷問場を後にする。あんなのずっと見てたら今日の晩御飯 食べられなくっちゃうし。

しかしあれだな、原作のアインズ様語録は意外と使い勝手良いな。今後も頼ろう。

別にこれで何か致命的な事態を引き起こすとか、そんな事は無いだろうさ。ははは。ははは。

……無いよね?

 

「よし、今後は更にデミウルゴス(あいつ)と距離を置こうかなっ」

 

ひょっとすると、既に致命的(やっちゃった)かもしれない。デミえもんの深読みが今後俺に不利益を呼び込まない事を祈ろう。いやでも、そもそも俺の不利益って何だ? 勃起不全(Erectile Dysfunction)になる、とかかな? 実に恐ろしい想像だけど、なんでデミウルゴスが深読みすると俺のちんこが駄目になるの???

 

はあ、と益体も無い思考に溜息を吐く。

 

デミウルゴスの扱いには、ちょっと困るな。仕事振りとかは実に忠義溢れるナイスデビルなのだけど。

俺は別にギルド内でも智謀に長けている、なんて評価を受けた憶えは無いのだが。なんでそっち方面の評価まで高いのだろうか。異世界転移系の話が尾を引いているのか。もう「実は俺アホなんです!」とか言った方が良いのか? いや阿呆(それ)ほど酷くは無いと思うけど、それでアイツが大人しくなるなら言うぞ俺は。

 

「どうして」

 

小脇に抱えて乳を揉まれていたアルシェが、ようやく落ち着いたのか言葉を漏らす。

ただし視線は未だ定まらず、俺を見ているのかいないのか微妙な感じだ。

 

「どうして、みんなを助けてくれたの?」

 

彼女の問いに関して考え、るのが本気で面倒臭かったので、先程の繰り返しで凌ぐ事にする。

 

「ふ。お前なら分かる筈だ、アルシェ……!」

「ッ!!」

 

得意(ドヤ)顔で少女を見下ろして、わざとらしい低い声を絞り出す。

言われたアルシェの身体がびくりと震える。真っ青になった顔で俺を見上げて、その視線が床へと落ちた。

よわみ、ひとじち、きょうはく、ごうかん、……と一頻り言葉を繰り返し、くしゃくしゃに歪めた顔で、泣きながら俺を見上げて大きく叫んだ。

 

「が、がんばります! わたしが頑張りますからっ! だから皆は! 妹達は――っ!!」

 

えっ。

 

「うっ、うううぅ、うぅぅぅうううううううう!!!!!」

 

先程までの正気を失った状態とは異なり、ただただ哀しそうに泣いていた。

文言だけなら同じものを投げ掛けたデミウルゴスとアルシェ。片や嬉しげに俺を賛美し、片や泣きながら頑張リマス宣言。そう来たかー、とだけ小さく呟いてまた乳を揉む。

どいつもこいつも、皆して思考が自由過ぎませんかね。俺が悪いのかこれは。悪いんだろうなあ……。

 

とりあえず性行為の跡は綺麗にしてあるから、あとは暫くユリかペストーニャ辺りに預けよう。借金のかたにメイドやらされてる、みたいなシチュエーションにも興味があるし、俺が面倒を見るより余程上手くやってくれるさ。それから、えーと。

 

「……どうしようかなあ」

 

あーあ! 難しい事など何も無く、俺はただエロい事をするためだけに生まれてきたんだけどなー!

 

 

「お加減は如何でしょうか、さば味噌さま」

 

落ち着きのある女の声が、俺の極々間近から聞こえてくる。

にゅるにゅると全身を包み込んでくるスライムの感触が非常に気持ち良く、更に素肌へと触れる軟体が直接言葉を伝えてくれるのも新感覚。んああっいけませんですソリュシャン御嬢(たま)ぁ、とか見っとも無く喘ぎたくなる。というか喘いだ。

 

「ちょぉ気持ち良いですぅ……!」

「ぁはっ、勿体無いお言葉です」

 

伏し目がちの青い瞳が淡く潤み、喜びの感情に打ち震える声音が俺の心とちんこを刺激する。

もよもよと動くソリュシャンの本性に愛撫され、単に身体を洗う以上に性的な意味で愛撫されているような気さえする。スライム風呂って意外と良いよね、とか考えながら射精した。……射精、した。

 

んあーっ、お精子出ちゃうのーっ!

 

とか誤魔化せる雰囲気でも無い。ふっ、やってしまったな。

風呂場の敷物(マットレス)の上に寝転がった俺に覆いかぶさる金髪の美女。見た目だけなら貴族の美しい御嬢様だが、今現在は俺の身体をえっちな感じに洗ってくれる献身的なメイドである。

ただ洗っているだけなのに、気持ち良過ぎるのだ。だから、出しちゃった俺は悪くない。よね?

 

「はあん……っ、さば味噌さまの至高の子種を私の体内(なか)に賜れるなんて……!」

 

ソリュシャンも喜んでいるので多分セーフ。でもスライムに子種とか言われると、俺の遺伝子を継いだ軟体生物が増殖するホラーな想像をしてしまうから、表現をもう少し控えて欲しい。怖いのは苦手だ。

 

手を伸ばして、酷く手触りの良いお尻を触る。種族特性が影響しているのか、普通に触れるし掴めるのに、お肌がぷるっぷるしていた。一晩中揉んでいられそうな触感である。

外見は人型の美しい女性。

しかしその下半身は、俺に触れた部分から ゆっくりと融けて、こちらの身体を包み込むような形で広がっている。実は内心、見た目がちょっと怖いな、とか考えているのだが、じっと見なければ気持ち良いだけの女体である。思わず精液漏れるくらいには心地良い。

首筋に顔を押し付けると、ソリュシャンの綺麗な縦ロールが鼻筋を擽ってくる。

 

ナザリックの大浴場で音も無く、二人きりで肌を重ねながら腰を振る。

……違うのだ。最初は本当に性的な意味など一切無かった。スライム風呂に興味があって、どうせやって貰うなら女の子が良いな、という事でソリュシャンに声を掛けたのだ。

だけど綺麗な女の人と裸でくっ付いていたら高ぶるだろう。先程うっかり射精したので箍が外れて我慢出来なくなったというのはあるが、中に出されたソリュシャンも喜んでいるのだから問題は無い、筈だ。

俺はただメイドさんと御風呂に入っているだけ。そう、御風呂(ソープランド)にね。

 

「ソリュシャンっ、なか、気持ちい……っ」

「はい。どうぞ私の内側(なか)へ存分に」

 

細い首筋に はあはあと荒い息を吐きつける。

優しく頭を撫でられて、そのせいで何か特殊なプレイに興じている気にさせてくるが、実際にスライムプレイという特殊な性行為なので間違っていない。

両手でソリュシャンの尻を鷲掴み、指が沈み込みそうで沈まない不思議な感触に恍惚とする。

やばい、俺、スライム種けっこう好きかもしれない。勿論美人に限るが、肌に触れる感触がとても良い。

 

そしてまた射精した。

快楽に耐え切れず閉じた視界で、蠢くソリュシャンの肉体が変幻自在の愛撫をもって俺の性器を嘗め尽くす。真っ当な身体構造を持つ者達では決して出来ない愛し方だ。

仰向けに寝転がりながら、覆い被さってくる女の身体に向けて必死になって腰を振る。

俺の胸元に押し付けられた乳房もその形を保ったまま、硬くなった乳首の形と豊満な肉の柔らかさを伝えてくる。

 

「そりゅ、しゃん。ソリュシャン。ソリュシャン!」

 

口を開けて舌を突き出せば、出来るメイドが同じく口でもって受け入れる。

絡める舌の感触まで極上だった。

ひょっとすると目に見えない口の中はスライム状のどろどろで、俺の舌が捕食されているような状態かもしれないが、気持ち良過ぎて細かい事を考えられない。

 

「んんぅ――っ!」

 

噴き出す。耐える事無くまた出した。

 

目蓋を開いて風呂の天井を見上げながら、全身で呼吸しながら脱力する。

やばい。すごい。まずい。きもちいい。語彙力を失いながら、胸中でソリュシャンの全身奉仕を絶賛する。これは癖になりそうだ。股間を揉み上げる微温の刺激に新しい精液を追加しながら、彼女の細い腰を腕で抱きかかえて息を吐く。

 

そんな俺を、美しい異形(スライム)が微笑みながら見下ろしていた。

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