※この作品はR-18です。

オバロキャラとスケベする話   作:ENE

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※当話、長文に御注意下さい。


第二十二話 鬼ボス戦後、国堕としのビンテージ処女を喰う話

国が二つも滅んだと言うのに、世の中は余り変わらない。

 

「ああ、ナーベちゃん……」

「まだ言ってるんですか、ルクルット?」

「いい加減しつこいのである!」

 

仲間達の他愛の無い話を聞きながら、手元の新聞に目を通す。

酒場の窓からエ・ランテルの街並みを眺めれば、街の住人もかつてと変わらぬ顔で日々の営みを続けていた。つい最近戦争が起こって、それで王国と帝国、二つの国が国で無くなったなどと全く思えない光景だった。

上に立つ者の首が挿げ変わった程度では、下々の生活は変わらない、という事なのかもしれない。自分には縁も無いが、悲しい話だ。

 

だが冒険者である自分(ペテル)達も、街の人々と変わらない。

生きていければ、それで良いのだ。

 

両国の土地を余さず併合し切ったエンリ・エモット覇王国は、国の在り方そのものを大きく変える事無く、ただより健全に、より豊かにと人々の幸せを願うかのような統治を行っていた。だからこそ、民衆は今日も当たり前に日々を過ごして、何に悩む事も無く笑っている。

実に都合の良い話だ。どことなく怪しささえ漂ってくる。

 

だが、都合が良くて何が悪いのか。

誰だって、幸せでさえあればそれで良い。悪徳貴族が悉く姿を消し、覇王国の代官達が国を正しく進ませてくれる。かつてのリ・エスティーゼ王国よりも、今のリ・エスティーゼ方面地方行政自治区の方が、ずっとずっと幸福に生きられる土地(くに)だった。

 

固定されきった古い慣習はそのままに、民にとって都合の悪い部分だけが徐々に時間を掛けて均される。それはまるで現代の理想郷のようだった。とりわけ御偉方への評判が余り良くなかった王国においては、覇王国とその頂点である覇王エンリの声望が、日を追うごとに高まるばかり。

実に平和だ、とそう言える。

 

「あ、また覇王エンリの記事ですか?」

「……ニニャは、随分と覇王様が気に入っているんだな」

 

手元の新聞に対する仲間の食い付きに苦笑して言う。

彼女(かれ)が貴族を嫌っている事は仲間内では公然の話だ。とある王国貴族が首を刎ねられたという噂が出回った際も、少しばかり距離を置いてしまった程度には比喩表現(げんき)な有り様を晒してくれた。

 

「それはそうですよ、覇王は王国の救世主ではないですか!」

「……そういう奴ほど後でやらかすんだぜー」

「ルクルット、やめるのである!」

 

机の上でだらりと垂れていたルクルットが皮肉を口にすれば、ダインが窘めニニャが憤る。

相変わらずの、元気な姿。

一時期、謎の魔法詠唱者(モンスター)の放った雷属性魔法が原因で盛大に体調を崩し、ニニャに至っては立って歩く事すら困難だった我ら漆黒の剣ではあるが、流石に数ヶ月も経てば完全に身体を持ち直す。

 

本当に、あの時自分達を助けてくれた人達には感謝の念しか浮かばない。

 

「ナーベさんと、何と言ったかな、あの不思議な名前の」

「おっ、ナーベちゃんの話題か、ペテル!」

「ルクルット、まだ話は終わってませんよ!」

「少しは私の話も聞いて欲しいのである……」

 

エ・ランテルに続く街道の半ばで、突如雷撃を受けて倒れ伏した漆黒の剣。そんな哀れな冒険者チームを助けてくれた男女二人組、彼等こそが後のエ・ランテルの英雄だ。

美男美女、無名のチームだというのに瞬く間に名を挙げて、かと思えば竜王国(たこく)への救援、新たに興った覇王国への電撃移籍。かくも話題に事欠かない人達だった。あの実力と容姿、そこに人徳まで加われば、そうなるのも当然の事だと思えて嫉妬も湧かない。

 

「この前、確かにナーベちゃんを見たんだよなー。メイド服着てたけど!」

「やはり、彼の御仁(さばみそ)は何処か貴族家の御子息だったのであるか?」

「どうかな。あまり詮索したくはないけど、そうであってもおかしくは無いさ」

 

男三人で好きに語る。勿論、物言いが下品になり過ぎない程度に、だ。

この話題になると、ニニャの口数が少なくなる。どうにも、ニニャは彼の事が好きになれないらしい。嫌っていない事だけは本人も言葉にしていたが。

貴族の子息だ、と俺達が言い始めた事が主な原因だ。確かに髪も肌も傷一つ無く、軽薄なくらいに壁を感じさせない明るい調子は、苦労知らずの若者に見えた。

 

だがあの実力だけは、甘やかされて育った御坊ちゃんの(ソレ)ではない。

憧れた。もっと見ていたいとさえ思ってしまった。

ダインもルクルットも、ニニャだって間違い無くそうだった筈だ。

 

あれこそが英雄、やがて伝説になる人だ、なんて。そう思った数ヵ月後には、歴史に残るような竜王国救済の立役者、今話題の覇王国初の冒険者チーム。――超越者(オーバーロード)。今やその名前を知らない冒険者なんて一人も居ない。話を聞いた時、嫉妬や羨望よりも自分の見る目が正しかったという一点にこそ喜んだ事を憶えている。

 

いや、まだ遅くなんて無い。自分達もきっと、あんな冒険者になってみせるさ。

 

「なあ、一度覇王国の王都行ってみねー? ナーベちゃんに会いたい」

「流石に軽率である」

「えっ、行かないんですか?」

「ニニャ!? 本気で言っているのであるか!?」

 

少し意識を逸らした隙にまた漫才を始めている仲間達の仲裁のため、手元の新聞を折り畳んで脇に放る。

世は並べて事もなし。今日も俺達漆黒の剣は、気楽な冒険者生活を営むのであった。

 

 

 

 

「ラキュース!」

「ああっ! 夜の君!」

 

そろそろその呼び方やめてくれない????

 

よく分からない内に王都ではなくなった元王都リ・エスティーゼ。その宿の一室で、俺はツリ目美人な金髪貴族令嬢のアダマンタイト冒険者(非処女且つ中二病)と只管乳繰り合っていた。

俺が此処に居る事に関して、特別な理由など何も無い。強いて言うならちょっと金髪おっぱい成分が欲しくなったのだ。ナザリック産ではない野性の金髪おっぱい成分が!!

 

中々に質の良いベッドの上で二人並んで横になり、ラキュースを背後から抱き締めながら ちんこを挿入。が、後ろからなので想像以上に入れ辛い。寝転がってるから普段やる後背位より難しいぞコレ。

襟元から忍ばせた両手で豊満な乳房を左右に引っ張り、好き放題に柔肉を捏ねる。舌で彼女の綺麗な首筋を舐めて、耳朶に息を吹きかけた。身を捩りながら漏れ聞こえてくる女の声に、俺のちんこも良い感じにびくびく震える。

 

でも、……うん。この体勢やり辛いな。ちんこ抜けそうなのが気になって、大きく腰を振れないぞ。

エロ漫画の嘘吐き! と胸中で罵りながら体勢を変える。やっぱり男なら正常位一択だよね。突く度に揺れるおっぱい見れるし。ぶるんぶるんして欲しい。

 

「んっ。あら、こっちが良いの?」

「こっちの方が、よく見えるからな」

「……もう。恥ずかしいわ」

 

胸がっ、よく見えるからー! と遠回しに伝えたらラキュースが恥ずかしがる。何か行き違いがあったようだ。

が、頬を赤らめて小さく呟いた姿がちょっと可愛い。ギャップ萌えでも狙ってるのか。冗談抜きにキュンと来たから俺の心臓(けんこう)のためにも少し控えて欲しいかなー、って!

 

服の襟元を大きく開けば、張りのある おっぱいが晒される。その際僅かに揺れる様子が俺の射精を倍速で早めた。けしからん、実にけしからん。なんとも美味しそうなラキュースの実りを やわやわ揉み上げ、乳首を吸って唾液を落とす。敢えて垂れ落ちる唾を放置し、乳房を汚されたような姿に大興奮、ちょっと射精しかけて咄嗟に耐える。

鎖骨、首筋、顎と頬から唇へ。順繰りにキスを落として、両手でラキュースの、子供を産むに適した腰をいやらしく摩った。張り詰めたモノは先程からずっと発射寸前で、正直さっさと挿入したい。

 

挿入(はい)るぞ」

「うん。……来て」

 

言えば、両腕を広げて抱き締められた。お陰で互いの顔がとても近い。小さくキスを繰り返し、ズボンと下着を太腿辺りまでズラした後に、ラキュースの既に露わとなっていた女陰を探る。

この体勢だと下が見えないので挿れ辛いのだが、どう考えても文句を言える空気じゃない。

目の前の中二病患者は、けっこう雰囲気(ムード)を大事にする奴なのだ。毎度毎度恋人のような遣り取りで繋がるのも好きだから良いけど、この体勢ってマジでちんこ挿れ辛い。「ちんこ挿れ辛いから抱き締めるの止めて!」とは絶対口に出せないので我慢するしかないのだけど。

 

熱く柔らかな膣口に触れる。押し込めば、一度目の頃とは比べ物にならない泥のような熱に包まれ射精した。まだろくに入ってないのに射精したので、今回も誤魔化すために胸を揉みながらキスをする。オラっ、乳首気持ち良えんかオラっ!

 

――でも多分、ラキュースには俺が早漏な(はやい)のバレてるよね。

 

「ラキュース。ラキュース! 俺はっ!」

「っ! いいのよ。私が受け止めてあげるから」

 

最近、俺の周囲の母性が凄く増してきた気がする。原因は恐らく、俺のセックス弱者振りだ。

くそう。くそう。早くて悪いか、そんなに下手か。哀れみやがって。でも優しくされると結構嬉しい。気が付くと攻守逆転してるのが難だけど。ソリュシャンには勝てないし、最近ナーベラルにも負け越してるし。

 

胸中の動揺を押し殺しきれず、殊更無遠慮に乳を揉む。音を立てながらキスした舌を吸い上げて、膣肉に扱かれ固さを取り戻した ちんこでラキュースの内側を精一杯刺激する。

腰を打ち付ければ大きな乳房が揺れて俺の欲情を強く煽った。引き締まった腹部も運動による汗が浮き、反り返った肌にも艶がある。振り乱された金髪は窓から差し込む陽光で眩く煌き、より一層ラキュースという女性を美しく魅せた。

ああ、本当に綺麗な人だ。それを再認識する事で、我慢出来なくなってまた射精。

 

強く、強く、腰を振った。胸郭に押し付けるように豊かな乳房を揉み潰し、丸く撓んだ白い乳肉に強く口付けを落として俺のものだと刻み付ける。キスマークが淡く色を残すと、少しだけ勝ったような気にもなる。何に勝ったのかは分からないが。

 

「跡が残っちゃうわ」

「残してる。――嫌か?」

 

ラキュースが笑った。ちょっと、嬉しそうだった。

結局問いの答えは言葉にならず、その後も体位を変えては幾度も吐き出す。

勝った気がしない。が、気持ち良かったから良いかな、と思う。

次こそは、とも考えながら。

 

今に見ていろラキュース! 俺はもっとエッチ上手くなってみせるぞーっ!!

 

 

 

 

ごとり、と重そうな音が机上で鳴った。

 

「……これは?」

 

目の前にあるのは白く優美な、一揃えの鎧だった。

青い薔薇の模様を刻まれた、女性的な設計(デザイン)の全身鎧。同色(あお)の茨が、鎧の各部から動きを邪魔しない程度に茎を伸ばして、まるで呪いか拘束か、防具としての意味が有るかも不明な装飾が各所で薄っすらと輝いている。――そう。輝いていた。刻印に過ぎない薔薇とは違い、青の茨は輝く全てが宝石のようで、ぼうっと灯りを宿しているのだ。

外観からも良く分かる。明らかに魔法の力を宿した、最高位(アダマンタイト)冒険者である(ラキュース)でさえ目にした事の無い、国宝級の逸品だった。

 

秘められた力が、人間である私如きでは計れないほどの芸術品(たからもの)

 

お前(ラキュース)の鎧」

 

拗ねた子供のように素っ気無く告げられた言葉に対し、返事の一つも返せなかった。

 

何時も通りの黒尽くめ、銀色の髪から覗く仮面(ドミノマスク)と二色の視線。実は時折仮面を付け忘れている事があるのだが、当人(かれ)は全く気付いていないらしい。あの神秘的な瞳の色が虚飾だと知った時は……いや、実を言うと余り気にならなかった。すぐに、その、肌を重ね(セックスし)ていたから。目の色に気付いたのなんて事後でのことだ。それに、元の色だって美しかった。

彼の事だから、理由があって正体を隠しているのだろう。瞳の色もその一環。目に見える姿の何処から何処までが本物なのか、気になってはいたが聞く気は無い。

 

昨今のリ・エスティーゼ王国で起きていた変事の連続。彼の口にした破滅の竜王(カタストロフ・ドラゴンロード)。そして覇王エンリと覇王国。

 

彼が何か重大事に関わっている事くらいは、分かるのだ。詳しく聞きたいが、私にも冒険者として、そして家を出た身であっても貴族としての立場があった。王国の危機に何も出来なかった無力感伴う負い目もある。

救いと呼べるようなものは、定期的に私に会いに来てくれる彼の存在と、きっと何があっても共に付いて来てくれる仲間達。

 

そっと鎧に手を触れる。

ひんやりと冷えたような金属の感触。痛みという程ではない、春に降る気紛れな雪のような、心地良く溶けていく優しい冷たさ。

私のために、彼が用意してくれた装備(もの)。きっと、既製品などではない。だってこんな、青の薔薇を象る特異な意匠、誂えなければ有り得ない。どれだけの財を注ぎ込まれたのか、如何なる技術をもって生み出されたのか、想像も出来ない代物だった。

 

「……ぇ、気に入らない?」

「そんな事ないわ!!! すごく嬉しい!」

 

酷く不安そうな声が聞こえて、咄嗟に自分の気持ちを言葉で返す。

気に入らない、なんて事は無い。見た目からも分かるほどの価値有る品だからではなく、まさに私を思って創られたのだと分かるから。これが、彼の想い(あい)の形だからだ。

 

片掌で口を覆って。そうか、と上擦った声が小さく呟く。それが耳朶に届いて、下腹部(おなか)が震えた。

ああ、いけない。ああ、抱き締めたい。この()本当に、いじらしい。何時も性的(エッチ)な事ばかりする癖に、凄く間が抜けている性格も分かるのに、時折見せる子供っぽい捻くれた仕草(やさしさ)が私の総身を痺れさせて堪らなかった。

 

敢えて控え目に言うと、押し倒(セックス)したい。

 

次は私が上になろう。きっとそっちの方が彼には似合う。大丈夫、私も頑張る。

湧き上がる欲望(あい)に従って身を起こした直ぐ目の前で、黒い外套が翻った。

 

「ふっ、また会おう。ラキュース! キラッ!」

「あっ」

 

そのまま、扉を開け放って姿を消した。

最後の擬音(キラッ)を口で言うのか、というツッコミさえ言えないままに。

 

残されたのは半端に身繕いだけを終えた私と、備え付けの机の上に置かれた鎧だけ。

青く刻まれた薔薇の模様を指でなぞれば、触れた部分が僅かに輝き、離せばやがて光が消えていく。無意味なくらい細かい細工に頬が綻び、早く着てみたいとそう思った。きっと、コレは長らく私の(まもり)を勤めてくれる。強く確信して白い鎧を抱き締めた。

 

次は、何時会いに来てくれるだろうか。所在さえ分かれば私から行くのだけど、そうもいかない。

どちらにしろ、また会える日が楽しみだった。

その時は、是非この鎧を着た姿を見せたいものだ。

 

 

 

 

「今の黒いの」

「鬼ボスの匂いがした?」

 

突然、ティア(レズ)ティナ(ショタ)がそう口にした。

 

咄嗟に視線を巡らせれば、其処には人混みに紛れて視界から消える寸前の黒尽くめ。

銀の頭髪、装飾過多な黒の外套、怪しい仮面。何故言われるまでその存在に気付かなかったのか、不思議なくらいの可笑しな風体。――いや、何か、あの雰囲気(いわかん)には憶えがあった。

 

「ほう、ちらっと見えたが中々の美形だったな。しかしありゃ童て、……童貞? いや、童貞なのかアレは?」

 

まるでこの世界(まち)にそぐわない、異質な装具。

黒一色の外套に、一見無意味な飾りが複数。その邪魔臭そうな無駄と不合理、外見に見合わない謎の隠形。歪な有様。それを何処かで、本当に遠い何処かで見た気がしたのだ。

 

思索を進めていけば、不意に、先日再会した昔の仲間を思い出す。

 

リグリット。

死者使いリグリット・ベルスー・カウラウ。

かつての仲間、十三英雄。リーダー。――九曜(ユグドラシル)の顕現。

 

「あっ」

 

思考(かこ)がついに既視感(いま)へと追い付く。ゆえに意識せぬまま声だけが漏れた。

まさか。そんな。有り得るのだろうか。不意に導き出された結論を認めたくない弱気が顔を出し、しかしすぐに頭を振ると、魔力を練り上げ地を蹴った。

 

「イビルアイ?」

 

呼び止める姉妹どちらかの声が聞こえたが、着いて来るな、と短く言い捨て走り出す。

もしも本当にあの珍妙な黒尽くめが己の推測の通り、――プレイヤーであるのなら、彼女達を連れて行くわけにはいかなかった。先日のリグリットも都合(タイミング)が悪い、彼女の来訪は一足早かった。今此処にあの老女が居てくれれば、と思うも、無いもの強請りは弱さの証だ。頭の中から振り払う。

 

「そうか、そうだったのか。童貞とは、非童貞とは――」

「ガガーランが壊れた」

「叩いたら治るかも」

 

仲間達の声を後ろに、(イビルアイ)は謎の男を追い掛けた。

 

 

 

 

魔力切れまで撃ち込まれ続けた水晶全てを斬り落とし、小柄な魔法詠唱者を見下ろした。

 

「その程度ではこの俺には届かんぞ、魔法詠唱者(マジックキャスター)

 

(なん)なん……?

何でいきなり攻撃されたの俺? ひどい、ひどくない?

 

「く……っ!」

 

くっ! じゃねーよ。この赤外套(ロリ)。俺が苦鳴を漏らしたいよ。君、加害者。俺、被害者。OK?

何で魔王に挑み敗れた勇者、でも(あたい)諦めないわ! みたいな雰囲気出してるんだよ。絶対に立場が逆だろコレ。

 

「終わりか、小娘」

 

だが今の俺は(くら)き闇の淵より出でた輝ける聖騎士(パラディン)。台詞はクールに、格好良く、だ。

黒い仮面に指を当て、意味の無い吐息をそっと零す。どやっ、格好良い(かっこええ)やろ?

 

そして良く見たらこいつイビルアイだし、今の俺とお揃いの仮面仲間じゃないか。本当に何で襲われたんだ。

 

「なぜ、なぜだ……っ、何が目的でラキュースに近付いた……!」

「愚問だな」

 

セックスしたかったからだよ、オラッ!

 

とか絶対に言えない。しかしアイツ(ラキュース)が原因だったのか。何で俺がアイツとチュッチュした事がバレたんだ。

エイトエッジ・アサシン! ――の奴等は、そういえば今日連れて来てないな。やばい。突発的に金髪おっぱい成分欲しくなって、それで一人で朝からナザリックを出てこっちに来たんだったぜ。だから青薔薇の監視とその動向報告も一切無く、うっかり俺の存在が目撃されたのか。

 

んん? そうなると俺がラキュース相手に超速早漏射精(ピュッピュ)した事もバレてる????

 

「もはや貴様を逃がすわけにはいかなくなったぞ、国堕とし(インベルン)……ッ!!!」

「な!? わ、私のことをッ?」

 

俺の性的戦闘(くそざこセックス)能力を知る者を、生かしておくわけにはいかないのだ!!

 

力を使い果たし尻餅をついた少女の身体を跨ぐように剣を突き付ける。

くっ、ともう一度イビルアイが呻いた。それ好きなのお前? そんなに くっころしたいの???

 

見下ろす先には、仮面で素顔を隠した吸血姫(ヴァンパイア・プリンセス)。少女の肢体を色気の無い赤と黒の装備で覆い、変な形をしたスカートの裾から年齢固定された細い脚が、――唾を飲む(ゴクリ)

いやいや落ち着け。目の前に居るのは200歳超えのお婆ちゃんだ。つまり合法。合法ロリ。

仮面越しなので声質が分かり辛いが、地声はとっても可愛い事を知っている。この場で、ももんさまー! とか言われたらそれだけで射精してしまうかも知れない。んん? ちょっと待って、さっきラキュースで出したばかりなのに股間がちょっと苦しいぞう???

待て、落ち着け俺の股間(ムスコ)よ。結論を出すにはまだ早い。

 

<次元断切>

 

無駄に精密且つ確実に仮面の防御を貫通し得る、至高の俺に相応しい最強スキルがイビルアイの素顔を晒す。

一閃した際の風で金色の髪が翻る。見開かれた赤く輝く異形の瞳と、桜色の口元から覗く小さくも尖った血吸いの白牙。その強い眼差しは不安に揺れて、俺と彼女の間に横たわる絶対的な実力差に内面の恐怖を隠しきれないでいた。

 

「ふん。――答えは出たな」

「わたしを、殺すのだな」

 

そう。答えは出た。

犯るべきか、犯らざるべきか。

 

結論。――可愛いから犯っちゃおうぜ、って。

 

呼吸が乱れる。股間はもうズボン越しでも尖って張り詰め、イビルアイの緊張が僅かでも逸れれば間違い無く俺の性欲(ぼっき)もバレるだろう。だが構わん、それはそれで興奮するから。

剣を持たない手を伸ばし、柔らかな少女の頬を擽るように指で触った。

イビルアイは眉根を寄せて、こちらの意図を察しかねているようだった。それを良い事に更に大胆に鼻筋、細い顎、長い金色の髪まで撫でる。うーん、気持ち良い感触だ。もうちんこ出しても良いかな?

 

「なにをして――んひゃあっ!?」

 

黒い襤褸のドレス越しの胸を揉んだ。実に平坦、胸パッド外したシャルティアと同等の俎板(まないた)である。

んひゃあ、とか可愛い悲鳴を聞かせてくれたので、ズボンの中でちょっと先走って湿気が増した。うひゃーい、マジ可愛(かわ)ですぅー。もっと聞きたいので、大胆に脇腹を撫で摩り、細い腕から脇の窪みを優しく擽る。

 

「お、おまっおまおまお前っ! にゃ、何をしている、この下種がっ!!」

 

下種、とか生まれて初めて言われたんですけど。こんな言葉使う人が実在するなんて、ちょっと感動。

顔を真っ赤にした女の子(イビルアイ)が、陽光を跳ね返した刃を目にして言葉を止めて、実に悔しそうに唇を噛んだ。なので俺は止まらない。靴の爪先をスカートの奥、太腿には触れるが秘された場所には当たらない、絶妙な位置まで踏み込ませる。

 

う、とイビルアイが小さく呻く。抵抗があるのだろう、嫌悪があるのだろう。だが、逆らえない。

だって俺の方が全然強い。自分から戦いを挑んだ上で、互いに傷一つ無く魔力切れによって勝負は決した。彼女と違って俺は全く疲れておらず。完膚無きまでに敗北し、彼我の上下は既に覆せない実力差をもって心に刻まれているのだ。

 

ふふふ、俺、今すっっっごくマウント取ってるぅー!!

くっころ。これぞ正に屈服姦(くっころ)なのだ。勝って敗者を好きにする、この瞬間のためだけに無茶苦茶頑張って強くなったからね! たっちさんより全然強いんだぞ、俺! 異世界転移(オバロキャラ)のためだけに第二の人生全賭けしてたから(死んだ目)。

 

「う……っ」

 

ひたひたと剣の腹で彼女の整った顔を嬲る。ちゃんと痛くないように当ててるよ!

呻くような声が漏れ聞こえ、肩を震わせる様子からは世界有数の強者たるイビルアイの葛藤が窺えた。

こちらを見上げ、泣きそうな顔で懇願する。

 

「らっ、ラキュースはっ、仲間達(あおのばら)だけは、助けて、くれ、ください……っ」

「くっそ可愛い」

「……っ。……は?」

 

くっそ可愛い。

 

この状況で、立場で劣る少女相手にセクハラしてくる不審者(クソムシ)全開の俺を前にして。類稀な経験と実力によって裏打ちされた己がプライドを捨てて慣れない敬語まで口にして、自分は好きにして良いから仲間達だけは助けて下さい、とそう言ったのだ。言えるのだ。言えてしまうのだ。200年以上生きている生粋の超越者(えいゆう)が、プレアデスにさえ勝ち得る魔法詠唱者が。

 

少し前にも聞いた気のする、自分以外(だれか)のためにこそ紡ぎ出された(まこと)の言葉。

 

なんて純情(ピュア)なのだろうかこの子は。

年食ってるんだからもっと擦れてても良いだろうに、今の台詞は心に響いた。射精する。

 

もう必要無い剣を放った。手が届かない距離にまで。

イビルアイの肩を掴み、もう片方の手は頬に添える。顔を近付け囁いた。

 

「好きだ。今、好きになった。抱きたい。抱くぞ。――キーノ」

 

許可も無く、知りもしない筈の本名(なまえ)を呼んだ。

 

「は!? な、ばっ、何を言って。きさまっ!」

 

言葉は無視した。

身勝手極まる発言だとは理解しているのだが、もうちんこ挿れたくて仕方ない。

 

赤い外套を力任せに引き剥がす。

晒された黒いドレス越しの彼女の身体は、本当に華奢で驚いた。目の前に居るのは一人の少女。見た目も、心も、抱き締めれば折れてしまいそうなほど可憐で美しい。

 

なので強姦(レイプ)します。

 

「あっ、あああああ、やめ、いや止めなくて、う、うううっ!」

 

触れられるだけで羞恥に染まる、少女の振る舞いが実に良い。ホント良い。

髪を掻き上げて細い首筋に舌を当てる。びくりと大きく震える身体を、逃げられないように抱き締めた。そのまま、唇を当てると強く吸い上げて跡を残す。唸るような声でイビルアイが身を震わせて、それでも必死に身体を縮めて堪えていた。ラキュースにもしたが、キスマークが残ると俺は嬉しい。なのでもう一度、より強く吸った。

所々伝線しているタイツと一緒に足を摩る。細い。若干脂肪が足りないとも思ったが、この形こそがイビルアイなのだ、不満は無い。脹脛から膝裏まで、指の腹と手の平でなぞって肢体を味わう。

 

「ふうっ、うう、きもちわるい。へんたいめ、こんな幼児体型(ちんちくりん)相手に……っ」

「全然綺麗だよ???」

「うっ、……うううううううう!!!!! だまれええええーっ!!!」

 

叫びながらも大きな抵抗は返ってこない。変態呼ばわりってもっと傷付くと思ってたけど結構、股間に来るな。ふふふ、やはり声が良いのだな。声優誰だったっけ。

止まる事無く、身体中を好き放題に弄り回す。

薄い胸も、柔らかなお腹も、細い肩も繊細な手指も、腰から肉付きの薄い尻と太腿。

金髪で隠れた首筋に鼻先を埋めて匂いを嗅げば、薄い少女の香りが肺へと通る。

 

そっと優しく、下着を触った。

 

「ひゅうんっ」

 

太腿の間、未だスカートに隠れたその先。彼女の秘められた場所を、優しく丁寧に擽った。

弄る右手とは逆の方、背中に回した左手で、震えるイビルアイを抱き締める。触れられたくない部分を探られた事で随分と緊張しているのだろう、手持ち無沙汰な少女の両手で、俺の黒い外套の端を握ってきた。引っ張ったり、握り締めたり、小さなその手は忙しない。荒れた胸中が透けて見えるかのようだった。

 

柔らかくて、肉が薄くて、体温も低いのに、彼女の無意識で細かに秘唇(そこ)が動いている。

決して強くしないように気を付けながら、彼女の未熟な()を擦り続けた。

 

俺の耳元より少し下の辺りで、はあはあと荒い呼吸が空気を揺らす。合わせる様に肩も弾んで、縋り付かれた両手の力が増していくのを確かに察した。

それでも、止めない。もっともっと繰り返す。

可愛いな、と口を衝いて心が漏れた。

またイビルアイの肩が震えたので、より強く左の腕で抱き締める。これで多分、抵抗不能。さっき以上に動けないだろう。

 

刺激を与える事を続けながら、朱に染まって瞳を潤ます小顔を覗いた。

揺れる赤瞳と、半開きになった口。小さな牙と一緒に見える赤い舌が美味しそうで、出来るだけゆっくりと唇を重ねた。

 

「ん。」

 

イビルアイの目蓋が落ちた。外套の裾ではなく俺の腕が掴まれて、俺も右手で弄る速度を更に速める。

びくびくと強く震えながらキスをする。先端だけだが互いの舌が絡み合い、少量だけの唾液の交換を済ませながら、やがてイビルアイの身体から力が抜けて弛緩した。

抱き締めたまま、俺の腕には未だ彼女が縋り付いている。

 

右手の指を擦り合せれば濡れていた。糸を引くような感触が確かにあって、少女から得た確かな手応えに心の中だけでガッツポーズ。ちゃんと気持ち良く出来たらしい。

 

濡れた片手だけでベルトを外し、ズボンとパンツも一緒に脱いだ。(まろ)び出るちんこが外気に震えて、気のせいだと思いたかったが僅かに精液の臭いが鼻腔に届いた。くさい。夢中でイビルアイのまんこ弄ってる間に俺も何度か出していたらしい。感触からして一回二回の量じゃない。

 

「キーノ」

 

と無許可で本名を口にして、俯いた顔を上向けさせる。

互いに額を合わせて視線が絡んだ。俺の側の仮面が邪魔だが、外しているだけの余裕も無い。

呼吸を整えながら、しかしイビルアイは何も言わない。経緯が経緯で、状況が状況だ。無茶苦茶な遣り取りのせいで身体と感情が混乱していたが故のものだが、敵対する不審者から性的悪戯を受けて気持ち良くなっていたなんて、立派な一人の女の子である彼女からすれば絶対認めたくない現実だろう。

でももう限界なので、ちんこ挿入します。ごめんね!

 

「挿れるから、力抜いて」

 

う、と目を閉じて少女が呟いた。抵抗する気力も理由も無いのだろう。

軽く相手の腰を抱え上げると、その下のタイツを更に破いて下着を露出させる。両手でちゃんと脱がしたいのだが、イビルアイが離れない。本格的に身体から力が抜けている。ちょっとは協力して欲しいな、と自分勝手な事を考えながら濡れた下着の中央をズラして、俺の精臭溢れる ちんこを宛がう。

 

腕の中の、吸血鬼。可愛らしい女の子。

その200年以上守り続けた純潔を、出来るだけ優しく静かに犯した。

 

「はぁっ、あ、ぅ……!」

 

痛そうな顔と声でイビルアイが鳴く。準備はしたが、漏れ出す露が足りていない。膜を破ったような感覚はあったが、気のせいだろうか、どうだろうか。どちらにしろ、初めて異物を受け入れるのだ、解き解されていない膣肉は固くて、慣れていないが故に痛みを感じるのは当然だ。ゆっくり耕し、徐々に慣らしていく必要があった。

 

頭を撫でて、イビルアイの耳元で聞こえるように、何度も大きく深呼吸を続ける。

やがて俺に合わせるように、彼女の方もゆっくり息を吐いて篭った力を抜いていく。それでも未だ小さな身体は緊張していたが、それに関しては仕方ない。初体験における訳の分からなさは俺とて確かに憶えがあるのだ。

 

触れるだけのキスを落として、震える少女の全身を撫で回す。撫でる、と言うより触れるように。

時間を掛けて身体の緊張を解していく。その最中にも固く締め上げてくる まんこが辛くて、実は一度だけ吐き出した。バレていないだろうか気が気でないが、多分大丈夫。大丈夫と信じてキスをする。

ぷるぷるとした柔らかい桜色の唇。舌で舐めて、軽く噛む。柔らかくて美味しくて、凄く凄く気持ちが良い。キスだけで射精しそうになって、スキルを使って食い縛る。食い縛りながら更にキスをして何度も吸った。

徐々にイビルアイからも応えてくれる。ちゅ、と水音が重なって、レイプだというのに行いだけは合意のようで、思わず嬉しくなってしまう。平たい胸を手の平で摩りながら、深く舌を突き入れて彼女の口内を味わい続けた。

 

腰を振る、というよりも揺すり続ける。

今も俺のちんこは全てが入り切らないままだが、それでも全然気持ち良い。

半端に繋がって、腰だけ揺すって、俺の上に乗ってキスを続けるイビルアイの口からも、短く声が漏れてきて耳だけ幸せになってしまう。可愛い吐息で俺の鼓膜が犯される。

だからまた射精した。何度目だったか、数えてないから分からない。

 

キスを止め、少女の全身を抱きすくめた姿勢で痙攣する。断続的に内側で吐き出される精液の感触を、彼女はどう感じているのだろうか。知りたいけれど、すぐに快感で思考が溶けた。ふうふう息をしながら金髪に顔を押し付けて香りに埋もれる。

かわいい、かわいい、と囁いた。絶対に嫌がられているだろうが、こればかりはセックス中に出る俺の癖のようなものなので直せない。気持ちが昂ぶるとついつい言ってしまうのだ。言うと俺が気持ち良いから仕方ない。許して欲しい、と小さく呟く。

 

背にイビルアイの腕が回されるのを感じながら、最後まで吐き尽くして力を抜いた。

 

すごく良かった。これで場所がベッドの上なら、もっと良かったのだろうけど。

ゆっくりモノを引き抜いて身体を起こす。あ、と小さく声が聞こえたが、もしかして抜く時痛かったりしたのだろうか。そうだったなら申し訳無い。そこまで気を使う余裕が無かった。

 

手早く身繕いを終えて息を吐く。ヤってしまった。ラキュースにバレたら不味い事になるぞコレ。

呆然と自分の身体を見下ろすイビルアイの身体も拭いて、見た目だけなら事後だとバレない。臭いも一応そういうアイテムで消したのだけど、膣内に残ったものもある。忍者辺りなら気付くだろうか。ヤベーなオイ。

かと言って、証拠隠滅に攫って消えるのも無理だろう。現地の吸血鬼との浮気だぞ。シャルティアの反応が、……同性もイケるからイビルアイの身が危ないな。うん、やめよう。

 

「この事は誰にも言うな。そうすれば仲間に危険が及ぶ事も、無い」

 

こちらを見上げるイビルアイに、大丈夫だよ! と口先だけだが約束(きょうはく)する。

うーむ、青の薔薇には二人もシた相手が居るのだから、シモベに頼んで身の安全を図るべきだろうか。冒険者に対してそういうのは失礼か? 言うだけ言って放置、とか無垢なる白雪(ヴァージン・スノー)失くしたラキュースの安全性(ぼうぎょりょく)ド忘れしていた件を思い出すので少し嫌だな。かと言って、謎のレイプ犯からの気遣いとか絶対要らないって言うだろうし……。

 

「おまえは、」

 

考え込んでいるとイビルアイが言葉を話す。レイプ途中から喘ぐだけだったし、久しぶりにコイツの側から喋った気がするな。やっぱり声かわいいよね、この子。

 

「ぷれいやー、なのか?」

「そうだよ???」

 

闇の戦士の演技も忘れて普通に返す。

言ってから、しまったな、とも思ったが、演技はラキュース相手だけで十分だろうと思い直した。

プレイヤー云々に関しては、そもそも俺ってそこまで必死に正体隠して無いし。バレたからって何やねん。どうせ負けないんだからどうでも()ーわ。スレイン法国? あそこはどうするか決めてないんだよね……。

 

いざとなったらブッ飛ばして服従させよう。雑に結論を出して開き直った。

 

「ラキュースは。ラキュースに、一体なにを……?」

 

何と言われても困る。

というかコイツ、俺を何か危険人物だと思ってない? プレイヤーというだけでもその実力を警戒するのは当然なのだが、いや、仲間想いが行き過ぎた、のか? 貴族兼アダマンタイトなラキュースに近付いて何か企んでるぞ危ないから守るー、とか。あとは見た目のせいかな? この黒尽くめ結構格好良くない? イビルアイ的には駄目だった?

 

お前も似たような格好じゃねぇーかっ!!!!

 

「自由セックスです」

 

なのでもう、正直に言っ(ぶっちゃけ)た。

口説いて、セックスしましたー! ラキュースのおまんこ最高でしたー! 髪綺麗でー! 胸も大きいしー! でもラキュースはお尻の方が魅力的だと思いまーす!! 今日も沢山揉んだったでー!!!!

 

「じゆう、せっくす」

「自由セックス」

 

もしくは自由恋愛。いや、中二設定(うそはっぴゃく)で騙している部分もあるが。

ううむ、今更ながらに罪悪感が。余り関係続け過ぎると情が湧いちゃう。でも手放すは嫌だ。

イビルアイの視線が盛大に泳いで、何を言うべきかと悩みながらも、言葉が何一つ見つからないようだ。

 

なのでこの隙に撤退す(バックレ)る。

 

「さらばだ国堕とし(キーノ)! またセックスしようね、さらばだ(アデュー)!!」

「えっ。あっ! 待て貴様おい逃げるなぁーっ!」

 

つまりどういうことだー! と言う叫びが聞こえたが、あの有り様では全力の俺には追い付けまい。

 

よし、帰ろう。帰ってソリュシャンに御風呂入れてもらうんだ。あー! スライム風呂楽しみだなー!

何かあったら、こう、ラキュース相手に土下座すれば良いさ! なっ! 立派な神器級装備(よろい)も上げたし、かなり好感度上がってるだろ! いけるいける! いけたら良いな!!

 

ははは! ……大丈夫かな?




――以後、イビルアイは仲間のセフレと浮気した、という十字架を背負って生きていく事となる。
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