※この作品はR-18です。

オバロキャラとスケベする話   作:ENE

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※当話、長文に御注意下さい。


第二十五話 アルベドさんとウエディング不倫セックスする話

「さ、さば味噌さま! この、この度は御結婚、おめでとうございますっ!」

「ああ、ありがとうマーレきゅん!」

 

……きゅん? と首を傾げるショタちんを尻目に、俺は迫る式典の本番に向けて緊張していた。

 

今日は結婚式の当日であり、此処は新郎控え室。

先程から引っ切り無しにシモベ達が俺の元へと顔を出し、判を押したように おめでとうございますの挨拶ばかりを繰り返しては嬉しそうに先の展望を笑って話す。

 

そんな中、俺は緊張でお腹痛いのに手持ち無沙汰で、さっきから水ばかり飲んでいた。

 

ああ、ハムスケのもふもふが恋しくて堪らない。あの悩みなど欠片も持たないケダモノの温もりが何処にも無いのだ。俺の素敵な精神安定剤、ハムスケ。誰か、誰かハムスケ持って来て……っ!

 

「いやしかし、そのドレス良く似合ってるなー」

「えへへっ。ありがとうございます!」

 

水色のドレスを着た男の娘を愛でて精神の安定を計るが、上手く行かない。だってコイツちんこ付いてんだもん。アウラは? アウラは何処? 俺のつるつる褐色まんこちゃん。やっぱり俺よりシャルティアの方に行っちゃったの、あの子?

 

くそう。くそう。所詮ちんこでは同性(まんこ)に勝てないのか。

さらっさらの金髪を撫でて、照れ照れするマーレを見ているとちょっと正気度が削れてくる。もうちんこ有っても良いかな、って。此処で事に及んで色々吐き出し、緊張を解してしまいたくなる。

 

「……すまない、ちょっと用事を思い出した。留守を頼むぞ、マーレ」

「えっ。あ、あの! 御用事なら僕が代わりにっ」

 

両拳を可愛く握り締めて言い張るマーレに対し、俺は手を伸ばして言葉を遮った。

金色の髪を指で梳き、優しく褐色の頬を撫でて、尖ったエルフ耳の先端をこしょこしょ擽る。っん、あっ、と凄く色っぽい艶声を上げるマーレを目にして、俺の股間が誤作動を起こす寸前だ。やめるのですムスコよ、おちんちんランドはナザリックの法に反しています。やめるのです……!

 

「どうしても外せない用事なんだ。――頼むよ、マーレ」

「ほわあ、さば味噌さま……」

 

本日初のイケメンスマイルを、まさか同性相手に使うとは。拒否反応でちょっと吐きそう。

うっとり見上げてくるマーレの魔性に、口中の肉を噛み切ってどうにか耐えた。溢れ出す血の味が実に鉄臭い。だが耐えたぞ。これ以上はスキルの使用が必要だ、直視しないように踵を返す。

 

「大丈夫、時間は守るさ。これでもブラック勤務には慣れているんだ」

 

――ぶくぶく茶釜と俺は、きっと永遠に分かり合えない。

 

男の娘とか、世界の摂理に反していると思うんだ。今のマーレとの健全な戯れによって俺の海綿体に血流が流れ込みそうになっちゃったし。

ギリギリ耐えたが、次はどうなるか分からない。なので一旦精神をリセットするためにも、あの部屋から逃れる必要があった。

 

だからちょっとトイレ行ってうんこして来るね、俺!

さっきからお腹痛いんだよおおお! 緊張してついつい水ばかり飲んでたからさーっ!

あーあ! 結婚式とかするもんじゃねーなー!! こんなに心臓バクバクするもんなのかよー!

逃げるわけにもいかないから頑張るけどさー。本当にきついぞー、コレ。うー、トイレトイレ。

 

 

 

 

わたしは、――ビッチである。

 

ナザリック地下大墳墓守護者統括アルベド。

偉大なる至高の四十二人、その一柱。大錬金術師タブラ・スマラグディナ様によって淫蕩の(さが)を与えられた私は、だと言うのに未だ己の純潔を守り続けていた。

 

そもそもが玉座の右手に常に控えて、同じナザリックのシモベ達とすら顔を合わせる機会など無い。至高の御方々に御仕えする身分は幸福なれど、ただ立ち尽くすだけの日々は間違い無く孤独であった。

 

つまりこの世界に来るまでの私は、――ボッチであった。

 

ボッチである。多淫(ビッチ)なのに孤独(ボッチ)。これらは明らかに矛盾している。

持て余すものは多々あれど神聖なる玉座の間でまさか自慰に耽るわけにもいかず、じっと微笑んで時が過ぎるのを待ち続ける。苦ではなかった、だが己の斯くあるべしと定められた性を封じ込め続けた長い時間は、私にとって生後十数年間オナ禁するという現実以上の、常に心を苛み続ける苦行であった。

しかしそれこそがタブラ・スマラグディナ様から課せられた役目の一つ。つまり創造主直々の放置プレイ。一人孤独にハァハァ言いながら耐え続けるのは中々の興奮を伴って、さすが私の創造主である、と心から感銘を受けたものだ。

 

これこそが私の生涯、この身に許される世界の全て。

それが変わったのはあの日、この世界にナザリックが転移してきた瞬間だ。

 

『わー、美人。あっ、その、お、おお、オホン、ぅおっぱい触っても、良ぃ……? だめ?』

 

恐る恐る、シモベたる私に触れてくださった小動物。もとい至高の御方。

生まれて初めて異性と触れ合う、女の悦び。思わず股間から大量の潮を噴き出すが、童貞である彼の御方には全くバレなかったようで安心した。

 

残念ながら、そのままの流れで濡れ場へ縺れ込む事は叶わなかったが、それも当然。シモベ風情が至高の御方に尊き精を強請るなど、天に唾する行為に勝る。決して許されない事なのだ。

許されない事だ、と。あくまで私は思っていたのだが。

 

その日の内に、シャルティアが御方の寵愛を賜った。

 

喜ばしい事であろう。私も当然、喜んだ。

同胞の抱く喜びと、至高の御方に御喜び頂いた、という事実に対する喜びの二つ。蟠りなど何も無く、ただただ純粋に祝福出来た。良かったわね、おめでとうシャルティア、と。

 

変化が起きたのは至高の御方、さば味噌さまが墳墓の外へと本格的に出向く際。

 

知らぬ人間(おんな)の臭いを纏い、私に後事を託したい、とそう仰った。

この時点で既にナザリックが異世界に転移していた事は知っていた。だから当然お止めするべきで、なのに私は止められなかった。シモベに有るまじき事だった。

 

だって、あの臭いは、誰だ。

 

シャルティアとユリの二人は判る。シャルティア以外に一人増えている事も、それがプレアデスの一員であるのも問題では無い。だって私達は至高の御方に仕えるシモベ。求められる事こそが幸福で、侍る女が増えてもそれは立場に見合った華である。至尊の玉座を飾る()は多いほど良い。

だが違う。何かが違う。一人だけ、知らない何かが混じって視える。

シャルティア、そしてユリ・アルファ。その他の、ナザリックの同胞のものではない。ならば。ならば誰だ?

 

至高の御方からの命令は下った。ゆえに玉座の間を出て各階層守護者に直接の指示を飛ばす。まずは現状の再確認。――そうと命じながら、私の頭の中には疑問符ばかりが常に留まる事無く躍り続ける。

 

本来ならば、きっと、私は同胞達の中からオトコを見繕って夜毎渡り歩いた事だろう。

だって私はビッチなのだ。ビッチでなければいけないのだ。タブラ・スマラグディナ様がそう命じた。だから、そう在らねばならないというのに、私の思考は唯一ナザリックに御残りになられた御方の事で一杯だ。

 

初めて触れてくれた男性(ひと)の笑顔が、私の中から消えてくれない。

 

そして十日余りの後の御帰還。再度さば味噌さまの変化に気付く。

増えていた。

纏う香りが、二人分ほど増えていた。ナーベと知らない誰かが一人。

はて、この御方はここまで色を好む方だっただろうか。そう思うが、別に悪い事とも思わない。ただこの時点で、私の中で一つの欲求が形を得ていたのは確かな事だ。

 

――私も、抱いて頂けないだろうか。

 

決して。決して口には出せない言葉だ。シモベ風情が至高の御方を前に浅ましく強請るなど、立場を弁えぬ振る舞いであった。口にした時点で斬首程度では到底見合わぬ。

だが私とて女なのだ。

唯一至上、ナザリック地下大墳墓に君臨する至高の御方に一夜の情を賜りたいと望んでも、それそのものは何もおかしな事ではない。むしろ、御手を出される事を望まない存在なんて女として、いやさ生物として破綻している。

 

ゆえにビッチだが夢を見る。

そっと優しく膜を破って頂きたい。乱暴に貪られるのもまた嬉しい。

 

一人、また一人と さば味噌さまの御寵愛を頂くシモベが増えていく。

私の番はまだだろうか。

まだ、次こそは。

……あれ? ひょっとして、私は御方の好みでは無いのだろう、か?

さばみそさま、わたしは? わたしは???

はっ! まさかこれは懐かしの放置プレイ? わたし今、あの御方に焦らされてる!?

はあっ! はあっ! これが、寝取られ! ああっ、さば味噌さまが導いてくださる新しい世界の扉が開いて……っ!!

 

気が付けば酷く拗らせてしまったような気もするが、未だかつてない充足感が私の中に満ちている。

現地の人間種とさえ手を取り合って、しかしそれを悪くないと思ってしまう、新しい私が其処に居た。

これもまた、さば味噌さまの御威光だろうか。仲間も増えて、より一層私のオナニーライフも輝き始める。

 

何かを忘れている気がしたが、癖になってしまっているので仕方ない。気持ち良いのは良い事だ、とさば味噌さまだって言っていた。(ニグレド)に手伝って貰っての盗み聞きだが、言った事実を知っていた。

 

――さば味噌さま。

ギルド最強にして現状唯一の至高の御方。シモベ相手にも壁を感じさせぬ気さくな男性。

性に奔放。異形と人間、相手の強弱貴賎に一切構わぬその御姿は、まさにビッチ。

 

私の目指すべき姿であり、本来課せられた在り方だ。正直少し、憧れる。

何かがズレてしまった今の私に出来ていない事を当たり前のように成し遂げて。シモベを愛し、他者を愛し、当人の自覚無くして性的に負ける。ナザリック以外は要らぬと口になされた さば味噌さまの御言葉に、至福の涙を滂沱と流したのはデミウルゴス一人だけでは断じて無い。……きっと御方は知らないけれど。

 

心の内側が、彼の御方一人で埋め尽くされる。その切っ掛けが何だったのかと問われれば、それは初めて触れ合った玉座の間での一幕(パイもみ)であり、まるで何も考えていないかのような御顔で私や他の誰かの世界を塗り替えていく余りにも自由過ぎる在り方であり、ここまで私を惑わし続けた至高の魔性にあるのだろう。

 

今日この日、さば味噌さまとシャルティアの婚礼の儀が行われる。

 

「わたしは……」

 

過去に浸って女陰を弄り続けた手を止めて。私の望みは何だったのか、それを何度も考える。

今日という日が迫る中で、結論を出すべきだ、と心の内で己自身が叫ぶのだ。

誰に命じられるわけでもなく。誰が必要とするでもない。私自身が想うのだ。

 

私はビッチである。ゆえに淫蕩でなければならないし、男であれば誰であろうと股を開くような淫売でなければならなかった。そう在るべきで、そう在りたい、と常日頃から思っていたのだ。思っていた筈なのだ。

性的な意味で好きにしろと与えられたマーレ・ベロ・フィオーレに対しても、実はこっそり弄る程度はしたのだが、どうにも興が乗らずに足先で遊ぶ程度で留めて終わった。彼には悪い事をしただろうか。ひょっとすると年や顔に似合わず欲しがっていたのかもしれないが、やはり私は。そう、私は。私の処女(はじめて)は――。

 

嗚呼、申し訳ありません我が創造主、タブラ・スマラグディナ様。

 

 

「私を、貰っては頂けませんか。――さば味噌さま」

 

私は、この御方の事をこそ、欲しいと思っているらしい。

他の誰かではなく、この方を。この方こそを。欲しい、と私の中の淫魔(てんし)が願う。

 

だから私は、――ビッチではない。

それは本当に度し難い、シモベとしては決して許されない大罪だった。

 

 

 

 

「私を、貰っては頂けませんか。――さば味噌さま」

「ごめん、うんこしてからで良い???」

 

洒落や冗談じゃ無えぞっ、マジで漏れそうなんだよぉお――ッ!!!!!

どけ! どくんだアルベドォ!! 至高の脱糞が見たいとか、そんな異常性癖は俺が許さんぞ貴様! シリアスな美人顔見せたって絶対に許さねえからなッ!!!

 

あっ。

うまっ、産まれるゥー!! あ゛ーっ!

 

うっ、……ふう。

 

この世界に来てから一番のピンチだったな……。やはり慣れない行事の緊張というのは良くない。非常に良くないな。胃薬って何処で貰えば良いんだろ。今の内に飲んどかなきゃ。

 

「そういやアルベド、さっき何か言った?」

 

俺がお尻拭いてブツを流すまでずっとトイレの入り口で待機していたアルベドに訊ねる。

何故か堪え切れないという顔で苦笑して、大きく肩を震わせていた。

……いや、マジで洒落にならない腹痛だったんですけど。笑うのって酷くない? ねえ?

 

「さば味噌さま」

 

なんやねん。

 

そんな風に柔らかく微笑んだって、俺の胸が高鳴るだけだぞ。笑った事は許さないんだ!

手を取られて、うわあアルベドさんのお手々ふわっふわですう、みたいな感想が浮かぶけど、俺は別にお前みたいなビッチはなぁ――。

 

 

「あなたを、お慕いしております」

 

キュンッ。

 

 

――はっ!? 今、一瞬だけ意識が飛んでた。エンディング映像の謎の美女が見えたぞ!

あっ、ちょ、待って!? 近い、近い近い近いィ!!

手が、俺の手が大きなおっぱいにぃっ! 式用のドレスじゃなくて何時もの白い衣服越しの豊満な膨らみが、俺の両手を飲み込んでいくんだ! ああっ! いかんぞこれはマジで気持ちイイ!!

 

「あるべどさーん!?」

 

微笑を浮かべた女の顔が、薄く頬を染めて近付いてくる。

ふわり、と良い匂いが鼻腔に届いた。すごく勃起しそうな感じの匂いが。

 

「お嫌なら、跳ね除けてください」

 

淑やかに、言う。

だが実際にそう言われて、跳ね除けられる男が存在するのだろうか。

 

気付けば知らぬ間に伸びた己の両手が、ドレス越しに大きな尻の肉を包み込む。抱き締めるように彼女の触れて、それだけで股間が限界まで勃起していた。

呼吸が弾む。指先に力が篭り、音も無く俺の手がアルベドの尻に沈み込んだ。感じたのは、しっとりとした柔らかさ。表面が水に濡れているのではと錯覚するほど、極々自然に肌へと馴染む彼女の感触。まるで融け合うような心地良さ。

 

尻の表面を指の腹でなぞっていけば、下着の線が見つからない事に気が付いた。

――履いていないのか。女側の準備万端具合を意識すると、俺の股間がドクリと鳴った。

 

「アルベ、ドっ」

「さば味噌さまっ」

 

口を開いて視線を合わせれば、僅かに舌を伸ばした淫魔の唇がこちらに近付く。

そこもまた、蕩けるように気持ちが良い。

 

アルベドの尻肉を両手で弱々しく揉みしだきながら、絡め取られた舌が彼女の中で愛撫を受ける。

舐め上げてそのまま溶かすように、必要な強弱を心得た舌使い。ぐるりと回る女の舌が硬直した俺のものを擽って、たっぷりの唾液と一緒に何度も何度も淡く淫らに撫でられた。擦るというより舐められる、甘いキスの快楽が唾液の分泌を未だかつて無いほどに促した。

顎を伝い、唾液が落ちる。伝い流れたものは、口を離したアルベドが唇を使い、ねっとりと音も無く啜って綺麗にしてくれる。

 

はう、と震える吐息が口から漏れた。女の子みたいに喘いでしまって、けれど凄く気持ち良い。

胸板に当たって柔らかく潰れていた彼女の乳房が僅かに離れる。消えていく温かさに名残惜しさを感じて見下ろせば、ドレスの胸元を下へと捲くって笑うアルベドが、大きく晒された白く柔らかいものを再び俺の身体に押し付けた。

 

ああ、着込んだタキシードの厚さがもどかしい。直に触れれば、きっともっと柔らかくて気持ちが良いのに。

胸中の不満を表すように、アルベドの尻を強く握り締めて絞り上げた。

 

「っんん、ぁああ!」

 

感極まった、アルベドの悲鳴が耳朶を叩く。

 

決して、嫌がるような声ではなかった。その証拠により強く胸を俺へと押し付けて、腰を後方へと突き出すように、俺の両手の平へと小刻みに動かし、もっと欲しいと強請ってくるのだ。

潤んだ瞳を真っ直ぐ見つめる。口中の唾液を飲み下し、俺も張り詰めた股間を押し付けた。

 

軽く手を引かれ、導かれるようにトイレの中へと引き戻される。

少しばかり乱暴に個室の扉が閉められて、蓋を下ろした便座の上に腰掛けた俺の目の前で、アルベドがついにドレスの裾を捲くった。

 

白いドレスの下から現れる、これもまた白い、しかし興奮で火照った肌の色をした女の入り口。

そこは既に滴っている。

ゆっくりと落ちていく粘性の熱い雫が一つ、二つと、銀色の糸を真っ直ぐに下ろして輝いていた。

躊躇いはもう、無い。俺も自分の性器を晒し、彼女と視線を絡めたままで、ゆっくりとその手を引いて性交を求める。

 

ひたりと熱いそこへと触れた。準備万端、遮るものは何も無い。

そのまま入る、と思った所で、邪魔をするようにアルベドが口を開いた。

 

「私は、罪深い女です」

 

女が泣いていた。

ずっと避け続けてきた淫魔の女が、俺を見下ろして泣いていた。

 

「創造主より頂いた己の性を拒絶し、こうして貴方ばかりを求めている。わたしは、」

 

ビッチが泣いている。俺の嫌いなビッチが、はらはらと涙を流しているのだ。

だから。俺がその話を聞く必要なんて、当然ながら何処にも無い。

俺は――。

 

「俺は話を聞かない奴らしいぞ、アルベド」

 

だから、お前が泣いていようが笑っていようが、ここまで来て御預けなんて、そんな非道を許せるわけが無いだろう。馬鹿め。このビッチで有能な大馬鹿者め。

お前はナザリックの一員で、つまりは俺の所有物で。そんなお前が、この至高なる俺様から逃げるなんて出来るわけが無い事なのだ。自惚れるな、と言ってやろう。

 

抱きたいのだ。欲しいのだ。ぐだぐだ抜かさず、さっさと俺の所へ来い。

 

「好きだ、アルベド。――嘘じゃない」

 

捲り上げたスカートの裾から手を離さず、つまりくしゃくしゃに歪められたとても綺麗な泣き顔が、遮るもの無く俺の視界で震えて笑う。

まったく、美人は得だな。卑怯だな。だが許す。

何故なら俺は至高の御方。心の器も当然広い。

 

だからアルベドが非処女だとしても、こっそり嫌だが、寛大な態度で許してやろう。

 

まったく。マーレを好きにして良いよ、なんて。あんなの言うべきじゃ無かったな。設定なんて気にせずに性的な意味で喰っておけば良かったと、今更ながらに後悔している。

来い、と告げればアルベドが頷く。何度も何度も。照明の光で輝く涙を星屑のように振りまきながら、俺の元へと下りてくる。

 

そして入って即座に、射精した。

 

「……知ってた」

 

上下に重なる体位ゆえ、僅かに俺より高い位置にあるアルベドの、大きなおっぱいに顔を埋める。

おかしいな、また早かったぞ。いやー、おっかしぃーなぁー!! ここはもっとこう、ムード盛り上げる感じに時間を掛けてイケるんじゃないかな、って! そう思ったんだけどなーっ! 無理かー!

あーあ! しにたい! 死んで蘇生して、もう一回くらい死にたいなー!

 

「あるべどぉー!」

「くふー! やっぱり さば味噌さまは可愛らしい御方ですっ!」

「……アルベドさん!?」

 

何か重大な裏切り行為を働かれたような、そんな気がした。俺は最高に格好良い絶対支配者且つ最強のイケメンで、シモベ達もそれを承知していると思っていたのだが、違ったのだろうか。

射精して僅かに萎えた筈のちんこが、アルベドの中でうにゃうにゃと揉まれて再度血流を集束させる。

ヤバイ。射精した直後だというのに即時充填完了だ。淫魔の膣は気持ちが良過ぎた。

 

細く、しかし肉付きの良い腰を掴んで突き上げる。嬉しそうな声を上げたアルベドが、黒髪を振り乱しながら俺の動きに合わせて動く。全体の上下運動に合わせて跳ね回る両の乳房が、重苦しい肉の重量を淫らに揺らして俺を誘った。ほんの目の前、少し顔を突き出せば触れそうな距離で、アルベドのおっぱいが美味しそうに暴れている。

 

「吸って下さいますか、さば味噌さま?」

 

俺の視線に気付いた女が、誘いの言葉を口にした。

応えないなんて有り得ない。大きく口を開けて、噛み付くように捕まえた。

 

「はぁ、ああ――っ」

 

気持ち良さそうに彼女が善がる。それに気分が乗って、強く啜った。

ぶるり、と水気の混じった音が鳴る。柔らかくて豊満で、張りがあって瑞々しい。食べるように乳房を噛んで、呑み込むように深く吸った。舌先で激しく乳首を弄りながら、逃がさないように肉を引っ張る。

 

股間から、また新しく精液を吐き出す。

だが構うまい。出せる限りは、何度でもアルベドの中に出すだけだ。

白いドレスの、露出した腰元、晒された太腿。布の隙間に手を忍ばせて、直に尻を揉んで腰を振る。何処も彼処も気持ちが良い、撫でた骨盤の形でさえも俺の指先を楽しませた。撫でながら手の平で肌を味わって、好き放題に穿り返す膣内の動きにモノが萎える暇なんてろくに無い。だから、また精子を流し込む。

 

「あるべどっ、キス」

「はい。貴方様の仰せのままに」

 

唾液塗れの口から乳房を離し、舌を突き出す。それを綺麗な前歯で甘噛みされて、軽く擦り合わせるように愛撫を受けた。俺はアルベドの口の中に入りたいのに、唇にさえ触れられない。もどかしくて気持ち良い。射精しそうだ、一度出してから一分もたない。せめてアルベドにも快楽を与えたいと意地を張って、何度も腰を打ち付けるが、内側の動きが激しくなるだけ。俺の方がやり込められる。

 

興奮で眦から涙が零れて、やっと唇が合わさった。

俺が吸うよりも、アルベドが俺を吸う方がずっと強い。口中を執拗に舐め上げられて、流し込まれた唾液を飲み干した。だがそこに不快感など一切無い。尻を揉みながら射精して、首を伸ばして餌を強請るようにキスを続ける。

 

抱き締められて、タキシード越しの背中を爪の先だけで撫でられた。ぞくりと背筋が快感で痺れる。

腰の振り方が変化する。上下だけではなく、円を描くように、小刻みに何度も横へと動いて俺の肉棒が揉み上げられた。搾り取られた先程の精液が膣内のぬめりを増加させ、収まりきらないオスの白濁が外へと流れ出す中で、なのにもっと欲しいと襞が蠢いては俺から新しく熱を奪おうと吸い付いてくる。

 

止まらない。もっと出る。けれどもっと欲しい。アルベドの真っ白な尻に爪を立てながら、もう一度俺は射精した。

 

脱力して、唇を離すとアルベドの胸に凭れかかった。

はあはあと乱れた熱い吐息が乳房の表面に結露させ、垂れ落ちる雫が艶かしさを追加する。俺達はお互いに揃って汗だくで、タキシードの替えは何処だったかと頭の隅で他人事のように考えていた。

 

「もうじき、式典が始まりますよ」

 

アルベドが言うが、もう少しだけこうして居たい。流石に延長戦などとは言わないが、流石に疲れたし、今は腕の中の柔らかな肢体を手放したくない。

小さく乳を吸って己の頬を擦り付ける。意図が伝わったのか、優しく頭を撫でられた。

 

「今日で、さば味噌さまも妻を娶って、立派な旦那様へと御成りになるのですね。だから私も、もう……」

 

立派かどうかは分からない。というか、式の当日にこんな事してる男の人って控え目に言ってもクズの部類なのでは無かろうか。俺は心底自身の品性を訝しんだ。いや、この悩みもどうせすぐに忘れてしまうのだろう。

 

うん、俺は最低な糞野郎だ。間違い無い。でも気持ち良いから別に良いんじゃないかな!

これから先も、割と好き放題に隠れ潜みながらエロい事をしていくのだ。間違いない。

だから、アルベドもこれからは俺のものだ。他の奴には渡さない。悪いなマーレ、ショタちんは自分で慰めるか、近場の男連中に頼んで欲しい。お前両方イケそうだから大丈夫だろ。

 

「んー、お前(アルベド)も式挙げるー?」

 

固まるように、俺を抱き締めているアルベドが微細な動きの全てを止めた。

 

何か変な事を言っただろうか。俺は至高のヤリチンなので、別に結婚式を何回やっても良いと思うけど。妾は何人居ても良い。実に素晴らしいな、至高の御座という奴は。

いやシャルティアからの許可は必要だな。それに、せめて今年中はやめておきたい。ほとぼりを冷ますとか言うと聞こえが悪いが、ある程度以上の時間は置こう。

 

動きを止めてしまった彼女の反応を不思議に思うが、抱き締められているので顔が見えない。おっぱい舐めながらじっと待つ。というか適当に思い付いたから言っただけで、別に彼女の答えは求めてないのもあるのだが。どっちにしろヤると言ったらヤる男なのだ、俺は。

やがて再起動したアルベドが、小さな声で呟いた。

 

「まったく。本当に気が多い(ビッチ)ですね、あなたは」

 

お前(ビッチ)が言うなや。

 

抗議の意思を強く篭め、俺はアルベドの尻穴に深く指を突っ込んだ。

――凄く悦ばれたので、仕置きの意味は全く無かったが。

 

 

視界一杯に集まった数多のシモベが、涙を流しながら嬉しそうに笑っていた。

 

至高の御方の御婚礼。なんと目出度い、ああナザリックよ永遠なれ。と言ったところだろうか。

墳墓入り口から最深部までのパレードとか、無茶苦茶だるかった。マジで疲れた。あれ何の意味があるの? 皆して喜んでたから良いけどさ、俺は凄く疲れたよ。墳墓内とか歩いても、何時も隈なく見回っているから真新しさとか無かったし。いや祝いの飾りを一つ一つ見つけるのは結構良い暇潰しになったけどさ。

 

真っ白に着飾ったシャルティアも実に実に綺麗だった。マジふつくしい。今夜は新婚初夜ですね! と俺のムスコも大喜びだ。綺麗な格好で可愛らしく笑ってくれた彼女の顔を見て、ウエディングセックスへの期待も高まる。

 

今は今日限定で完全開放された玉座の間にて、立食形式の歓談中だ。

 

式典に戦鎌持ち込もうとした阿呆の絶ちゃんとか、全裸に蝶ネクタイ付けたコキュートスが興奮のし過ぎで冷たい吐息撒き散らして会場の一部に霜が降りたり、知らぬ間にツアレとフラグ立ててた白髪黒尽くめ(やみのせんし)のセバスとか、全身ド派手に着飾った厚化粧なニューロニストの狂気さえ感じる悍ましい有り様、嬉しさの余り尻尾振り回し過ぎて料理を駄目にするデミウルゴス、ぱっと見で性別が分からなくなる男装女装を取り違えた闇妖精の双子、妙に艶々しているが誰かと喧嘩したのかドレスの裾に丸い穴が開いているアルベド、何時も通り給仕等に励むがしっかり着飾っているプレアデス並びにメイド衆、ぽっかり人の空いた場所に集まる恐怖公を筆頭とするゴキブリ集団、メイドに混じったアルシェはともかく身の置き所が無くて可哀想なフォーサイトの三人組、彼等に気を使って話し掛けているデキる女レイナース、周囲の光景に目を白黒させる竜王国女王、血のように赤いドレスを着た覇王エンリとその妹にカルネ村一同。

 

うむ、混沌としているな。流石アインズ・ウール・ゴウン。CHAOS属性極まっている。

式典開始直前に服の替えを頼んだルプーには忙しい中悪い事をしたかな。でもスピスピ鼻を動かすのヤメテ。臭いを嗅がないで。あの時の俺、絶対がっつりアルベドの匂いしてたから。

 

覇王国の住人達や、竜王国の首脳陣、この世界で知り合った人達も多少ではあるが喚んである。青の薔薇は知り合いかと言うとちょっと違うし喚ぶにも喚べず、帝国はレイナースとアルシェ以外興味無いから基本放置。絶死絶命と言い合いしているスレイン法国の神官っぽいお爺さんとかは極一部の例外だが、まあ良い機会だろうと招待させた。一番怖い洗脳型ワールドアイテム傾城傾国は此方に在るのだ、事前に武装のチェックも徹底させたし、これ以上の隠し札も無いだろう。無いよね?

 

「さば味噌さま、わたし幸せです」

「シャルティア」

 

嬉しそうに瞳を潤ませた今日の主役、俺の花嫁であるシャルティアが笑う。かわいい。ちゅーしたい。

いやあ、最初はどうなる事かと思ったけれど、無事に式も終えられそうで良かった良かった。俺もやれば出来るじゃないか。緊張していたお陰か、退屈から来る居眠りもしなかったし、これで万事丸く収まる。

 

それ以上に、シャルティアが嬉しそうなら何よりだ。俺はちゃんと彼女の気持ちに報いる事が出来たらしい。

 

「うふふ。本日は御招き頂き本当に感謝致しますわ至高の御方、並びに可憐な花嫁様」

 

とか考えていたら、新郎新婦に個人的な祝辞を述べに来た黄金の悪魔。

――ラナー元王女がやって来た。

 

「おめでとうございます」

 

ニコニコ笑って、畏まり過ぎない台詞そのままの、祝福の言葉を口にする。

うんうん、コイツもコイツで空気は読むよね。この場で何か事を起こしたって旨味は無いのだ、当然だ。

ははは。善き哉善き哉。もっと言ってくれても良いのだぞー。

 

「ええ、本当におめでとうございます」

 

ああ、ありがとうラナー!

 

でも何でお腹を摩ってるのかな? かな?

ほら、傍らのクライム君もぎゅっと目蓋を閉じて握り締めた拳から血っ、血がー!? 衛生兵ー!

 

「もう一つ、おめでとうございます」

「なんで三回も言うの!?」

 

流石にツッコむ。

おめでとうの言葉よりも、クライム君を心配してあげて欲しい。お前絶対気付いてるよね?

俺の隣に居るシャルティアだって、ちらちら視線向けて気にしているぞ。生粋の異形種より情が無いとか、流石にヤバイんじゃないですかね! いや、多分心配してるんだよな、シャルティアは。新鮮な血を見てお腹空いたとかじゃないよね? 俺の血、吸う?

 

――ところで、御存知だろうか。

ラナーは女優(アクトレス)の職業レベルを持っている、名と立場だけの、なんちゃって王女様だったのだ。

女優と言えば、聞き取り易い声の発声法なども当然所持する技能の一つ。

 

とてもとても良く通る声が、鈴のような声音が、会場の全てに響き渡った。

 

 

「――覇王エンリ陛下との間の御懐妊、本当におめでとうございます」

 

 

音が消えた。

 

静かに笑うラナーの、その両目が何時か見慣れた異形のものへと変化している。

そのほっそりとした手はラナー自身のお腹を摩り、祝辞の回数が何を意味するのかを察しの悪い俺に優しく教えてくれていた。

 

真横から、びちびちと長く太い舌がのたうつ音が聞こえてくる。

視線を向ければ、綺麗なウエディングドレスを着たシャルティアさんが、真祖(トゥルーヴァンパイア)としての素顔を晒してこちらを見ていた。わー、ヤツメウナギ。さば味噌くんもウナギ大好きですうー。

 

かつて彼女は俺に言った。

好きだから許すのだ、と。

つまりそれは、許すという行為が必要となる程に、想う所が有ると言う事。

 

「シャルティアちゃん、おこってる?」

 

視線を合わせた彼女は無言。そっと手を握られて、俺は何も言えなくなった。

ラナーを見遣る。それ以外の、会場の皆さんの顔はちょっと目にする勇気が湧かなかった。

あ、でもエンリが耳まで真っ赤になって顔を抑えて、その場に蹲っているのは確かに見えた。

 

「何が望みだ」

 

震える声音でラナーに問うた。

この状況での爆弾発言。常に読めない彼女の意図が、今回もさっぱり理解出来ない。

初対面で殺しかけた事を恨んでいるのか。処女を奪った事が原因か。覇王国宰相としての激務が彼女の心を追い詰めたのか。――果たしてその内のどれが此度の動機であろうか。

 

花のように可憐に綻ぶ、ラナーの笑顔が輝いた。

 

「私達への責任も、取って頂きたいな、って」

「それ今日この場で言う事????」

 

時と場所と場合(TPO)を弁えろ。冗談抜きに血の雨が降るぞ、オイ!!

そしてクライム君! クライム君が血を吐いたぞ!! おいラナー! お前の大好きなクライム君が!

 

『おんどりゃぁああああ!!! 吐いた唾ぁ飲めんぞゴルルァアアアアア!!!!!!』

 

シャルティアは激怒した。当然である。

祝いの席。一生に一度、至高の御方である俺との婚儀。なのに先のラナーの言葉、空気読めないとかいう域を遥かに容易く超えている。ド直球の自殺かな? という感想が浮かぶほど。

 

取り出された神器級装備スポイトランスが翻る。

 

俺は咄嗟に取り出した同格の長葱型直剣で弾き飛ばそうと手首を返すが、その前に、黒い鎧を着込んだ女が割って入った。

轟音と共に、真祖の一撃が相殺される。

 

「アルベド!」

「場を騒がせて申し訳ありません、さば味噌さま。シャルティアは少々錯乱している様子。すぐに私共で落ち着かせますので――」

 

私も責任を取って頂けるのならば嬉しいですし、と小さな独り言が漏れ聞こえたのは気のせいだろうか。

 

咆哮を上げるシャルティア。防ぐアルベド。参戦するアウラ。武装を取り出す守護者達。客人達の避難誘導を行うプレアデス。愛用の武器を持って来いと要求する絶死絶命。そしてラナーがくすくす笑う。

 

「……何が望みだ?」

 

怒りたい。凄く怒りたい。流石の俺も、祝いの席でこれは無いのではないかと思うのだ。

だけど唸るように問い掛けられたラナーは笑う。何も変わらず、余裕に満ちて。

 

「仕返しですわ。――私を、此処まで連れて来てくれた事への」

 

本当に嬉しそうに、綺麗な笑みで答えを言った。

仕返し、復讐。そういった後ろ暗い意味合いを一切感じ取れない、可憐な少女の透き通った微笑みだ。

音も無く上品に近付かれるが、俺は彼我の実力差から一切の警戒無く互いの距離を詰められる。

そして、そっと唇を奪われた。

 

「私も、自覚出来る程度には――」

 

あなたの事が好きなのです、と。

 

好いた相手の結婚式。だからこれは、好き放題に女を食い散らかした俺に対する意趣返し。

その宣言に含まれる詳細な経緯も意味もが不明だが、そんな事を言われた俺が、それでも腹を立てる事など出来はしない。

それを狙っての虚言だろうか。どちらだとしても、胸中の熱は鎮火してしまって何も言えない。

 

「こんのヤツメウナギがああ!! 自分だけ上手い事やりやがったわねえええええ!!!」

『あああああんん!? 選ばれなかった女が何言ってるのかしるるぁあああ!!!?? 式の当日に人の旦那相手に盛ってた糞ビッチが偉っそうによぉおおおおおおお!!!!!』

「そんなのまだ結婚してなかったからノーカンよ!! ノーカン!!!」

『ずりゃあああああああああ!!!!!!』

「ぶるぅあああああああああ!!!!!!」

 

ああ、玉座の間が荒れに荒れ果て、参戦したコキュートスが打ち倒される。守護者総出で戦うが、災禍の中心たる女傑二人を止めるには至らない。シャルティアもアルベドも口汚く罵り合って、見るに見れない顔をしている。あれは私の旦那だとのたまう絶死絶命が、二人の共倒れを狙って武器を片手に光って駆けた。

 

壁一面に飾られた至高の四十二人、ギルドの全てを表す旗の内、俺の物だけがひらりと落ちる。

――味噌に塗れた魚類の紋章。

わあ懐かしい、と現実逃避をしながら、俺は無事だったテーブルから鯖の味噌煮を軽く摘んだ。

うまし。横で笑っているラナーにも差し出し、二人並んで皆の戦いを見物する。血を吐いたクライム君は先程メイドが搬送していった。

 

こういうのも、ある意味うちのギルドらしいと言えばらしいのだけど。やっぱり此処までブチ壊しにするのはやり過ぎではなかろうか。そう尋ねれば、ラナーが呆れたように笑って答えた。

 

「浮気男には優し過ぎるくらいでしょうに」

 

……。

そうですね!

 

そんなこんなで、今日もナザリックは平和、平和? ……うん。平和なまま、日々を過ごしていくのであった。

ちなみに、戦いは最終的に無傷で仁王立ちしていたエンリが勝ったので今度結婚式をするらしい。俺と。

 

えっ?

 

 

 

 

「さあ行くぞハムスケ。この先に、まだ見ぬ女体が俺を待っているのだ!」

「とか言いつつ夜逃げでござるか、この甲斐性無しは……」

 

大丈夫。シャルティアは満足するまで初夜ックスしたし、ラナーとも御詫びックスして御機嫌取りのような何かを終えたし、覇王に関しては帰ってから考えるから! 大丈夫大丈夫! 俺を信じてくれよ相棒!

 

「それがしも番いを見つけねばならぬゆえ、旅自体は構わないでござるが。お主、そろそろ刺されるのでは?」

「ふっ、その時は最強防御スキル<次元断層>の出番だな……」

 

和気藹々と言葉を交わし、俺は巨大ハムスターの背に乗って新たな地平を求めて旅立つ。

ナザリックには書置き残してきたから大丈夫だろ。エンリの出産までには絶対帰るし。ラナー? ラナーは、まあ、うん。別に嫌いじゃないけど。あいつと居ると何時も俺が負けてる気がしてちょっと苦手だ。

俺ってMじゃないからさー、とか話しながら荒野を駆ける。

 

この度無事に所帯を持つ事と相成ったが、だかといって止まるわけには行かないのだ。

そうとも。俺の異世界性活は、まだまだ始まったばかりなのだから――!




本編ここまで。当作品は完結です。
先を続けていこうにも、これ以上は終わりどころが見えなくなるので御了承下さい。

※なお、次話からは聖王国での番外編を投稿致します。
 おそらく一話程度、長くとも二話で終わります。
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