申し訳ありません、二万字を超えてしまいました。
ローブル聖王国当代聖王カルカ・ベサーレスは運命を信じている。
何故ならば正に今、私は運命の出会いを果たしているのだから。
「むむ、カルカ殿ではござらんか。うちの阿呆ならまだ寝てるでござるよ?」
己の主に対する遠慮の無い物言いに苦笑する。
いや、当人達の言うところによれば主従ではなく対等の、相棒という関係だったか。
人と魔獣という大きな垣根を物ともせずに笑って魔物を半身と呼ぶ、彼の英雄の大らかな振る舞いには胸が透くような思いだった。忌避せず、差別せず、見下さず、ただ在るがままに相手を見て誠の心をもって接する。それを皆が実践出来れば、世界はどれほど素晴らしいものになるだろう。
無論、それが言葉で言うほど容易く成せるものではない事を、私という人間も骨身に沁みて知っているのだが。
白雪の如き魔獣の毛皮に埋もれて眠る、一人の男性を視界に見下ろす。
美しく整った面貌に、子供のように暢気な寝顔。口の端から垂れ落ちる涎さえ彼の飾らない人柄を表すかのようで、どうにも私には憎めない。そっとハンカチで口元を拭うと、そのまま折り畳んで懐に仕舞う。
ローブル聖王国の生ける英雄。九色を超える者。
今となっては彼のガゼフ・ストロノーフを超えるとさえ囁かれている、この国の、――訓練兵だ。
彼との出会いは、今も忘れる事が無い。そもそもが一月程度しか経っていないのだ、そんな最近の出来事を忘れられるほど齢を重ねた憶えも無かった。忘れたくないくらいに、不思議な出会いでもあったのだ。
立場から来る心労を慰めようと夜の散歩に出向いた先、王城の中庭に舞い降りた白銀の獣。
その背に跨る、優美なる騎士。
『いかんハムスケっ、早速見つかったぞオイ!』
『それがしのせいじゃ無いでござるよ!? どうするんでござるかこのバカチン!』
『うーむ。……よし、攫って逃げようぜ! なんか凄い美人だし!』
思わず呆気に取られて立ち尽くしてしまったが、それも仕方の無い事だろう。あんな珍妙な事態で冷静に対処出来る人間なんて、それこそ直感で敵を決めるレメディオスくらいのものだろう。
その後即座に駆けつけたカストディオ姉妹や護衛の兵士達によって大人しく捕縛された謎の侵入者達。ああ先程の攫うなどという遣り取りは冗談だったのだな、と安心したが、その後も中々に凄かった。
『名前? エルヤー・ウズルスです。帝国でワーカーやってますエルフとか大好きです』
『こやつ、微塵の躊躇も無く……!? あ、それがし森の賢王と呼ばれているでござる』
『ハムスケェ! 自分の名前忘れるんじゃないよハスケェ!』
尋問室にて、全身を椅子に縛り付けられながら平然と口にされた、偽名。
その後暫くの間は彼の名称がエルヤー・ウズルスで固定され、今でもレメディオス辺りは彼をエルヤーと呼び親しむ姿をよく見かける。……いや、国の極一部を除いて、既に国内では彼の名をエルヤー・ウズルスとして定着している。彼を本名で呼ぶ者は、私を始めとしたホバンスの王城に勤める上位層の数少ない者達だけだ。
『聖王女さまが凄く美人だと聞いて来ました。王城に侵入しちゃったのは其処のハムスターのせいです』
『ようし表に出るでござるよ甲斐性無し。今度こそメッタメタにしてやるでござるよー?』
『は? 有るし甲斐性。ナザリックの維持費誰が払ってると思ってんだよ齧歯類』
そのまま身体を縛る縄と鎖を引き千切り、尋問室の中央で取っ組み合いを始めた人魔一組。止められる者など誰も居ない。この時点でようやく判明した事実だが、彼も魔獣も、九色の白たるレメディオスを筆頭とする聖騎士団の面々でさえ全く動きを止められないのだ。
最終的に
酷く痛ましい、部屋の外にまで響く悲鳴が大きく上がった――。
□
「つまりだなー、わたしは、カルカ様のためにだなっ」
「うんうん。レメディオスちゃんは忠臣だなー、知り合い思い出すよマジで」
「そうか! わかるかエルヤー!」
「エルヤーじゃないです」
バンバカ無遠慮に俺の肩を叩いてくる茶髪の女性、聖王国の聖騎士団長レメディオス・カストディオ。
控え目に言っても脳味噌お馬鹿な彼女だが、その性格に裏表は一切無く、仲良くなれさえすれば実に気持ちの良い女性である。
良く分からないが普通に接していたら気に入られた。
ハムスケが「聖王国の現役頭悪い勢でござるな!」とか意味分からない事言ってきたから再度尻にネギを挿したが、俺は悪くない。俺は普通に優秀ですぅー。ハムスターには分からないんですぅー。ただしレメディオスが
「聞ーているのかっ、えるやー!」
「ごめん聞いてなかった」
「そうかぁ。ならばまた始めから話してやろう。あれはわたしが十一の頃だが……」
そして今、俺の隣で延々と思い出話兼カルカ様素晴らしいの話を聞かせてくるレメディオスは、俺の持ち込んだ高級酒類によってベロンベロンに酔っ払っている。
つまり、――酔姦の流れだ。
身を乗り出して俺に語り掛けてくるレメディオスの腰を抱く。うん? と不思議そうな顔をした彼女に、倒れそうだったから、と傍から見たままを伝えると、納得したのか笑いながら話を続ける。ちょろい!
肉付きの良い脇腹を撫でた。エロい。
良く鍛えられ、実に良い感じに成熟している。成人女性はレイナースとかで味わったものだが、うむ、良いものだ。この肉感的なのが実に勃起するし先走る。
「あのかたのお優しさをなんじゃくだー、とか言うものもいるが」
「俺は優しい人好きだよ。この前飴くれたもんあの人」
「そうだろう! そうだとも!」
適当に相槌を打ちながら、真っ赤な顔で酒を飲む彼女の身体をこっそり弄る。
腰から太腿、骨太に見えてやっぱり女性的な二の腕などを、優しく摩って介抱、している体を装った。欺瞞は大事だ。騙しックスとか、以前は失敗したが俺は大好きだぞホントに。
肉と脂肪が、鍛えた筋肉の上にしっかり実った柔らかな女の肉が俺を誘う。男っ気が無さ過ぎてレズ疑惑持たれてる聖騎士団長の身体とか、絶対美味しいぞ。食べ頃だぞ。触っているだけで興奮してくる。
あー、もうちんこパンパンですー。此処で強引に押し倒しても、良いかな?
「わたしはな、おまえに感謝しているのだ……」
ちんこ挿入しようかな、とか考えていたら、酔っ払いの口にする話の流れが変わっていた。
「罪人あつかいでありながら、お前たちの活躍はすごい。わたしより強いのだから当然だ。それにケラルトにも何かしてやっているのだろう? わたしでは中々あいつの役にはたてないからな、ほんとうに、ありがとうエルヤー」
王城侵入罪で取っ捕まった俺とハムスケ。
尋問室でちょっとばかり騒ぎを起こしたりもしたが、ハムスケの尻穴を除いて、誰か人の血が流れたわけでもない。ゆえに聖王女カルカの取り成しによって、今後の働き次第で罪を軽くする、という事で治まった。
優し過ぎて色んな奴等から嫌われている程度には優しいカルカだ、別に不思議な話でもない。尻を治療して貰ったハムスケも「恩に着るでござるよカルカ殿!」と畜生らしく懐いている。俺もまた、上手くやればヤれるんじゃね? という下心込みで聖王国の兵士になった。
兵士になった、筈なのだが。扱い的には一番下の訓練兵だ。給料も無い。衣食住は保障されてるが。
俺ワールドチャンピオンやぞ? お前らの全軍より強いぞ? ぞ?
悔しかったので即日アベリオン丘陵に乗り込んで、ド派手に亜人を殲滅してやった。派手なエフェクト込みで。
むしろ罪人の立場で勝手な事をするなと怒られたのだが、俺は一切反省しない。
バッチリ活躍しないと、俺が女の子とエロい事出来ないだろうがッッッ!!!!!
格好良く活躍して、キャー素敵! みたいな! あるだろうが、何かそういうのが!!
結果的に、レメディオスと仲良くなった。
違う、そうじゃない。
俺は聖王女とスケベしに来たんだ。あの内心でこっそり婚期に焦ってる金髪美人にちんこ挿れて、女の幸せ教えてやるためにわざわざ来たんだよ、原作の不人気枠は下がってろ! ――と、思っていたのだが。
「おまえはほんとうに強いなあエルヤー。わたしももっとがんばらないと……」
むにゃむにゃ言いながら俺の肩に擦り寄ってくる酔っ払い、もとい垂れディオス。
何時もはキツめの顔がほにゃほにゃ緩んで、酒気で火照った肌がなんとも艶かしくてイケナイ感じだ。
けっこう可愛いよなコイツ。もうイイ年の筈なんだが、身体もエロいし、全然イケそう。
レメディオスは、親しく付き合ってみると意外と可愛い。そして美人だ。頭は固いが、味方で居ればそれに対する不快感もあんまり無い。率先して前に出る、上位者らしからぬ生真面目さとかで良く慕われている。
日々の生活で仲良くなって、一緒に過ごす時間が増える度に彼女の良い所ばかりが目に付いた。
訓練兵且つ罪人の俺にあっさり負けたのに諦める事無く研鑽を重ね、時に教えを請おうと頭さえ下げる素直なところ。自分に足りない知性を自覚し、ならばと強さを磨いて主や妹の助けになるため努力を重ねる、頑張り屋なところ。
うむ、良い奴だ。そして可愛い奴だ。なので当然俺も勃起する。
――ゆえに今日この日、酒で酔わせてセックスしようと行動に移したのだ。
そっと衣服越しの乳房に触れる。けっこう大きい。ほどよく実った、女の重さだ。
そのまま摩っていると気持ちが昂ぶる。顔を寄せれば茶髪のショートヘアが鼻に掛かって、酒に混じった彼女の匂いが鼻腔を擽る。酔いが回り過ぎたのか、目蓋を閉じて寝息を立て始めた彼女は、普段と違って随分と大人しくて女らしい。
こいつに今から、ちんこを挿れる。意識の無いままセックスをする。
「レメディオス……!」
横に伸びた長椅子へ、起こさないように彼女を寝かせた。
仰向けになる、成熟した女の肢体。胸元がしっかり盛り上がり、軽く擦り合わされた太腿が衣服越しなのに俺を誘った。頭部の重さに従い横に逸らされた彼女の寝顔は、部屋の照明の中でただただ美しくあるだけだ。
二の腕を掴み、顔を寄せる。
そしてそのまま、キスをした。
「っんぅ」
僅かに反応したが、起きない。酒に濡れた唇が艶かしく照り輝いて、そこを当人の知らぬ間に奪った事実でパンツが湿る。下着の内側に先走りの汁が吐き出されて、早くも俺の興奮は最高潮だ。
太腿に頬擦りをしながらゆっくりと下を脱がす。起きるだろうか。多分起きるな。起きたらどうしようか。
悩みながらも手は止まらない。いざとなったら逃げ出そう、とか既に脳内では聖王国からの逃走計画が練り始められていた。いや終始力押しで成功するだろうけど、こんな事なら最初の偽名を貫き通すべきだっただろうか。
だが反省はしない。俺は、セックスしたいんだ。そのためなら頑張れる。
レメディオスの履く色気の無い下着に若干気落ちし、興奮を取り戻すために乳を揉む。
ううむ、直に触れば中々のボリューム。これは良いぞ。
裾から突っ込んだ片手が騎士団長殿の胸を揉み。酔いの最中でも正しくあろうと尊敬の念と常の努力を忘れない彼女の性根を思い出しつつ、いい加減ズボンが苦しくなってベルトを外す。
頑張り屋なレメディオス。酔って出た本音の中でさえ、主や妹を想い続ける素直な彼女。
そんな女をこれから穢す。具体的に言うと ちんこ挿れて処女を喰う。
ごめんねレメディオスちゃん。でも俺、自分の下半身は裏切れないんだ!
「……なにを、してる? えるやー?」
「ひぃ」
起きた。
レメディオスが、起きた。
そりゃそうだ。さっきから思いっきり おっぱい揉んでるし、下も脱がしたし。これで起きなかったら彼女の今までの研鑽と戦闘経験は何だったのかと言いたくなる。だがヤバイ。俺がヤバイぞ。助けてハムスケ!
見れば彼女の顔はまだまだぼんやり、ハッキリしない。酔いが抜けたわけではなかった。ならば、どうする。
「えるやー?」
今なら誤魔化し逃げ出せる。だが、だからと言って諦められるか?
レメディオスだけならば騙せるかもしれない。誠心誠意土下座すればどうにかなる、多分。だけど彼女の妹や主、特に妹のケラルトは一筋縄ではいかないのだ。あいつからは腹黒の臭いがプンプンする。俺のお陰でカルカと敵対する貴族共を間引く事が出来た、とか笑って言うような怖い美人さんなんだぞアイツは。
……よし、方針決定だ。
レメディオスにキスをする。
「好きだ」
「える、……えっ?」
「好きだ、レメディオス!」
つまるところ何時もの選択。――勢いで、押し切る。
勢い任せに、彼女の乳を搾り出すように揉みしだく。半端に脱いだ己のズボンを更に下ろして、ちんこを露出。色気の無い下着、というか下穿きと呼ぶべき女のそこへ、勃起したモノを押し付けた。俺の熱さが、間違い無く彼女自身に伝わるように。
「は? ま、えっと、待て! まてエルヤー!」
「待たーん!!」
イケる。相手は俺の勢いに押し負けている。このまま押せば、多分ヤれるっ、と良いなーって!
好きだ、と叫ぶ。素敵だ、と囁く。何時も見ていた、彼女の良い所を幾つも並べた。聞こえるように、何度も言う。その内心は何時もと何も変わらない。
抱きたい。ヤりたい。というかそろそろ出そうなんですけど。もう挿入しても良いのかな!?
「そっ、――そういうことは結婚しないとシちゃ駄目なんだぞっ!!」
乙女かっ!!!!!!
拒否されたのだが、俺はむしろ昂ぶった。乙女か。うん、乙女だ。この純情乙女め。そんな事言われたら好きになるだろ。
服の中に潜り込ませた俺の両手が、いよいよもって無遠慮な力でレメディオスの乳房を嬲る。
状況を理解した彼女の顔は、酔いだけでは無い別の理由で赤く染まっていた。この反応、絶対処女だ。ただでさえレズ疑惑有りなのでそうだろうとは思っていたが、立場と年齢に見合わない初心な反応は正に俺の好みのド真ん中。
「大丈夫だ、レメディオス。俺に任せろ」
「まかせ、っそ、
普段から察しの悪い彼女だが、今回はちゃんと察せたらしい。
そうとも。全て俺に任せればそれで良い。
――何か問題あったら逃げるから、俺!!!
だってセックスしたいだけだもん!! もうさっきから股間が暴発しちゃいそうなんですぅー!!
早くヤらせろやオラァ! という気持ちを篭めて、もう一度レメディオスにキスをした。
びゅる、と腰の辺りに違和感が生じた。おや幻聴かな? ちょっと擦り付け過ぎたのかもしれない。
身体を起こし、肉感的な成人女性の全身を見下ろした。腰を突き出し、俺を見上げるレメディオスに固く尖った陰茎を見せて威嚇する。驚きに目を見開いて、彼女の身体が硬直した。
ぼとりと落ちた白濁が、聖騎士レメディオス・カストディオの腹部に汚れた劣情の色を塗る。
「挿れるぞ」
脅しかけるように一方的に、震える声音で宣告した。
ぐ、と押し当てた先端が侵入していく。
固い。狭い。そしてやはり固い。イイ年をした女がこれとは、性的なものに縁が無いにも程がある。ひょっとすると、自慰さえ ろくにしていないのではなかろうか。マジか。
無理矢理入れる。子供ではないのだ、ある程度痛くても我慢出来るだろう。
「うぅーっ、いたい、いたいぞえるやーっ」
泣いとるやんけ!!! 全然我慢出来てないぞ、この子!!!
慰めるように頭を撫でて、頬や唇にキスをする。酔っているのもあるのだろうが、この状況で幼児退行とはちょっと俺にはレベルが高い。もっといやらしい感じの睡眠姦を想定してたのに!
尻を撫でながら腰を揺すった。張りのある乳を揉みながら、こんなエロい身体なのに、と溜息を吐く。ちょっと興奮が冷めてきた。
「えるやーっ、えるやぁーあ」
エルヤー君なら、多分今でも帝国辺りでワーカーやってるんじゃないですかね。
ひょっとすると泣き上戸だったのかもしれない。そうとするなら作戦を間違ったという事だ。こういう時、魔法詠唱者なら魔法でどうにでも出来るのだろうが、俺はぷにっと萌えに「え、魔法詠唱者やりたい??? ……お願いですから前線で剣振ってて下さい」と言われる生粋の脳筋職。モモンガさんみたいに自分の魔法全部憶えたりとか絶対無理なので仕方ない。
仕方ないのでカリ首まで入った辺りで、あとは乳と尻を揉むだけで処理をする。
あー、勿体無いなあ、このスケベボディ。せっかく勢いでセックスにまで持ち込んだのに、見た目潔癖そうな聖騎士団長の身体を好き放題弄り回すだけで終わってしまうとは。
軽く乳首を指先で抓んで、小刻みに震えるように腰を揺すって射精する。膣口のみでの ちんこへの刺激。ほぼオナニーだが、射精の快楽は嘘吐かない。レメディオスの肢体をオカズに、自分だけ気持ち良くなって精液を吐き出した。
「わたしは昔からべんきょーも駄目で」
「大丈夫、レメディオスが頑張っている事を俺は良く知っているよ」
「うーっ、ほんとうにやさしい奴だなおまえはー」
べそべそ泣き言を言う酔っ払いを相手に、それっぽい慰めの言葉を口にするだけでオナニー続行。
太腿を揉んでいるだけでも結構良いな。意外と可愛い形の耳を舌で舐めて、せめて自分の匂いを擦り付ける。レメディオスの身体をうつ伏せに転がし、ちんこを引き抜いて尻の谷間や下穿きの間に挟んで揺する。ふへへ、良く鍛えられたケツしてんじゃねーか姉ちゃん。とか脳内だけで自分が興奮しそうな台詞を並べ、そのまま尻穴にわざと被さるように熱い精液を吐き出した。
――その翌日。
「エルヤー。昨夜の話だが、式は何時にするんだ?」
一度ヤっただけで俺の彼女面するレメディオスが其処に居た。
クソァ! 膜も破ってねーんだぞこっちは!!
つーか酔ってたんじゃねぇーのか! 変な事ばっかり憶えてやがるしよおおおお!!!!
あー、もぉー! さっさと聖王女に手ぇ出しとけばなーっ!! あ゛ーっ!
というかその話、表でするんじゃねぇーぞコラーっ!!
□
何の変哲も無い金属剣が翻る。
ただそれだけの動きで、彼の間合いに入った複数の亜人達が身体を二つに分割されて、物のように地へ崩れ落ちて生命活動を停止した。
「すごい……」
「剣以外取り得の無い雄でござるからなー。手が無くなったら価値無しでござるよアヤツ」
「ハムスケェ! 聞こえてるからなハムスケェ!」
思わず感嘆の言葉を漏らせば、私を含む聖騎士団員を守ってくれている魔獣が詰る。それに文句を言う彼、――若き英雄の言葉は、同格の相手に対する気安いものだ。どちらの発言も全く欠片も遠慮が無くて、本当に互いを信頼し合っているのだと素直に思えた。種族の垣根さえ越えたその関係には、私でも少しばかり憧れる。
気が付けば、私達を襲っていた亜人は一匹残らず斬り殺されていた。
鈍い銀の刃を振り払い、血潮を散らす凛々しい背中。あれは私が手にしている剣と変わらない、何の変哲も無い訓練兵用の支給刀剣。同じ武器、だと言うのに互いの戦果は天地ほどにも掛け離れていた。
圧倒的過ぎる、強さだった。
あれが九色を超える者。兵役に就いて早五日で二つ名を得た、聖王国の若き英雄。
罪人エルヤー。
「かーえーるーぞ、っと? んー? そこの娘は……」
「おやおやっ、またナンパでござるか穀潰し」
「なんでお前最近俺に対する当たりが強いの???」
「そっ、それがしの御尻に何をしたか忘れたでござるかー!?」
お前のクソ穴とか知らんし、と胡乱気な目付きで英雄殿が吐き捨てた。
なんというか、こう、間近で見るとイメージが違う。確かに強いのだけど、彼には私のお父さんのような、威厳と呼ぶべき気迫が無い。まるでそこらのチンピラのような言動だ。
いや、助けられた身で何を無礼な。
進み出て、彼へと向かって頭を下げる。魔獣にも当然、守って貰った礼を言う。
助けてくださってありがとうございます、と言おうとしたのだ、が――。
「もしかして、ネイア? ネイア・バラハ?」
「えっ。……あの、はい。そうです、あの、何処かで?」
何処かで、会った事があっただろうか。そう問うたつもりだったのだが。
突如頭を撫でられて、間近に迫った彼の表情が綻んだ。
「へー。成程、うん、全然イケる。ナザリックで耐性付いたか。よくよく見ると可愛いな!」
かわいいな。
かわいい、な?
うん?
とても美しい男性が、白銀の獣を傍らに置いて私に微笑む。
何を言われたのか分からない。何を、言ったのだろうか、彼は先程。
可愛い? なにが? わたし? わたしが? 私に対して言ったのか、今のは。
こんな目をした女の私を、こんなに綺麗な人が。何と、言ったのだろうか。わからない。
可愛いなんて、身内以外からは初めて言われた。
頬が熱い。
嘘みたいだ、聞き違いでは無いだろうか。
「やはりナンパではござらんか! 次の
「はあっ!? 普通に喋っただけだろーが! その尻尾引き抜くぞオラァ!」
魔獣の毛皮に紋章が浮かび、数種の魔法を放って駆ける。
対する彼は、全て剣一本で斬り捨てるか身を躱し、地を這って距離を詰めると魔獣の巨体を空へ向かって打ち上げた。
また負けたでござるーっ、と吼える魔獣の影を見上げて、私達生き残った聖騎士団員はただただ呆ける事しか出来なかった。
ただ、うん。
可愛いと言われた事は、嬉しかったな。と思ってちょっと笑った。
□
んっ、と口中から引きずり出された ちんこの表面に吐息がかかる。
ぬらぬらと濡れそぼつ肉の棒が、射精の直後で力無く垂れた。
「もう終わりですか?」
それを嬲るように、ケラルト・カストディオが俺を笑う。
くそう。こいつ手馴れて、はいないな。ナーベラルの方が全然上手い。見て分かるくらい頑張ってはいるが、それだけだ。経験自体有るのか無いのか微妙なところ。それでもイカされる俺に関してはこの際無視する、考えない。
だが口先だけとはいえマウント取られるのは嫌だ! なので頑張る。
みちり、と身体強化スキルの影響を受けたブツが身を起こした。表面に塗布されたケラルトの唾液が、僅かな明かりを跳ね返して雄々しく輝く。
「む、」
見た目だけなら大人しそうな長髪美人が、軽く口を噤んで ちんこを睨む。
白い指ぬきグローブの手が伸びて、弄ぶように、震える肉棒を優しく掴んだ。んあーっ、と意識せぬまま俺が喘ぐ。前線で剣を振るよりも後方で魔法を扱う神官という立場上、余り固く鍛えられていない細い手指。ケラルトの手はとても華奢で、触られるだけでも気持ちが良い。手袋越しというのも新鮮だった。
女性的ですらある装いの神官服を着た綺麗な彼女が、今は膝を突いて俺の股座で手淫に耽る。
やばい。すごい。と快楽に負けて語彙力が死んだ。
「それで、この指輪の効果は何ですか、エルヤー」
「ぅ、エルヤー、じゃ、無、っああ」
「いいから早く教えて下さい。でないと、また今日も、挿入せずに出ちゃいますよ?」
そう言ってケラルトがまた笑う。ドSの笑顔で楽しそうに、俺のちんこを可愛がってくれていた。
一方的に責められて、なのにそれが気持ち良い。おかしい、こんな筈では。どうしてこうなったんだ。
彼女の言う指輪とは、俺が渡したユグドラシル産のアイテムだ。レベル100プレイヤーなら一目で要らないと判断するような、しかしこの世界の人達にとっては貴重な宝物。端的に言うとステータスの微量増加効果を持つアクセサリーだった。
――そう、俺はケラルト相手に援助交際をしている。
美人と噂の聖王女に夜這いックスするために王城へと侵入した俺とハムスケ。今考えると、其処で第一次遭遇を果たした金髪美人が当のカルカ・ベサーレスだったのだが、その時の俺は気付かなかった。
隔絶した実力差があるのだから、いざとなればどうにでも出来る。そう考えて余裕綽々で捕縛されると尋問室へ。うろ覚えの記憶から適当な偽名を引っ張り出して、この茶髪さんも結構美人だなー、とか考えていたのだが。ふと気付けば、王城侵入の罰則適用で訓練兵扱いの強制従軍、罪人兵士エルヤー・ウズルスが誕生していた。
要するにハムスケが全部悪い、完全論破。
なんで俺より聖王女に懐いてんの、アイツ? オバロのマスコットキャラである自覚は無いのか。
くそう。くそう。でもすっごく親しみやすくて離れられないの。
話を戻すが、かくして俺は訓練兵、ハムスケは俺と契約した騎獣となった。
別にその時点で国から逃げ出しても良かったのだが、件の聖王女カルカたんが理由はともかく俺達を庇い、聖王国軍部の超末端に組み込まれたのは別に悪い事でも無かった筈だ。
良い感じに活躍して、女性側からの好感度を上げて、素敵、抱いて! みたいな。そんな感じの展開を想定していた。しかし現実には、血が流れなかったとはいえ正真正銘の罪人扱いなので割と遠巻きにされており、強引に実力を示しても寄って来るのは汗臭い男の兵士ばかり。
……ナザリックに帰りたい。帰ってちやほやされたい。何故俺はこんな臭そうな職場で頑張っているのだ。
ストレス溜まったので訓練と称して兵士達を薙ぎ倒し、薙ぎ倒し、薙ぎ倒し続け。挑んで来てくれる奴が居なくなったのでハムスケと戯れていたら今度はレメディオスが寄って来て、勝って倒して転ばせて、何故か他の九色とまで戦う事になり、気が付けば何時の間にか聖王国最強の訓練兵と呼ばれるようになっていた。
ラノベか!!!!!
立場は一番下だけど実は国内でも一番強い、とか。ラノベか!!!!
違うんだよ、俺はエロい事がしたいんだ。そっちの意味でちやほやされたいわけじゃない。
もはや拘束用の首枷手枷どころか、罪人という呼び名さえ中二病めいた一種の異名、俺の
ケラルトが俺へ個人的に接触してきたのは、彼女の姉レメディオスを倒した辺りの事だっただろうか。
俺は素の実力を隠していないが、同時に持っているアイテム類に関しても特段秘匿など意識しない。だって便利だし、神器級でもなければ人目に晒しても損は無い。例外と言えばレイプレイ用のゴーレム類くらいだろうか。るし★ふぁー謹製の便利集団だ。最近使ってないけど。
渇きを覚えれば無限の水差しで喉を潤し、お腹が空けば食料系アイテムでお腹を満たす。
亜人討伐で怪我人が出れば回復アイテムを放り投げ、気紛れで直剣ハリセン長葱ドリル、その時使いたい武器で思う様自由に戦った。アベリオン丘陵の亜人種くらいなら別に木の棒でも勝てるけど。
俺を観察したケラルトは、それらを利用出来ると考えたのだろう。
――なのでこうなった。
「ふああっ、ま、待っ、て、けら、るとっ」
「うっふっふっふ、ココが良いの? ねえ?」
やっぱり ちんこ挿れてねーじゃねーか!!!!!!
これでは俺が一方的に責められているだけだ。俺は、俺があひんあひん言わされたいわけじゃない、俺が、あひんあひん言わせたいのだ!!! せめてもう少し脱げよ!! おっぱい見せろ!! くそう! 気持ち良いなー、もーっ!
「おっぱい好きですよね、エルヤーは」
これみよがしにエルヤーと呼ぶ、ドSの女神官。本名を知っているのに口にしない焦らしプレイだ。
白を基色とした清楚な神官服が割り開かれて、大きめの乳房が晒される。その谷間に、ふわりと俺のちんこが包まれる。
汗で湿った谷間の肉が、やわやわと俺の
強い刺激ではない。だが、視覚的なものだけで俺を昂ぶらせるには十分過ぎた。
見た目清楚なのに、凄く美人なのに、にやにやと笑みを浮かべながら丸出しの乳房で男の性器を挟んで扱く。彼女の立場を考えれば、こんな時間のこんな場所で、こんな事をしているなんて誰が想像するだろう。
柔らかな肉に包まれたまま射精する。谷間の内側、見えない場所でどくどくと白を吐き出した。
息荒くケラルトを見下ろせば、大きな乳房を持ち上げるとその谷間を開き、ブチ撒けられた精液を細い指先で彼女が掬い、見せ付けるように伸ばした舌の上にゆっくり広げた。
エローい!
あ゛ーっ! また勃起しちゃうですぅー!
「まだイケますよね?」
「ぅ、うん……っ」
そして今日もまた、ケラルトのまんこに出会う事無く俺は果てた。
ちくしょう! 本当にこの姉妹はよぉーっ!! セックスさせろよ、いい加減にさああー!!!
□
気が付けば南部貴族からの不平不満、弱腰の
きっと彼の働きのお陰だ。彼の本格的な活躍以降、月に幾度かある亜人による散発的な襲撃どころか、東のアベリオン丘陵での種族争いそのものが沈静傾向にあるようだ。
無論未だ安心するには早過ぎるが。それでも、これらの動きは戦い疲れた民の心を慰撫してくれる。
他の者達、レメディオスやケラルトを始めとする軍部だって頑張ってくれているのだ。本当に、本当に私の心には感謝しかない。もっと私も頑張らなければ、と強く思った。
起点は彼だ。罪人エルヤー。罪人、などという呼び名も、どうにかしなければ。聖王国のためにこれほどの働きを成してくれた方を、何時までも悲しい二つ名で苛むわけにもいかないだろう。きっと皆も納得してくれる。さて、何と呼べば彼は喜んでくれるだろうか。
美しい容姿、類稀なる実力、しかしそれらに溺れて傲慢な振る舞いをするわけでもない、少しやんちゃな年頃の異性。
「さば味噌さま……」
未だ照れ臭くて呼び慣れない彼の名を、口中で甘く躍らせた。
さま、などという敬称を付ける事への抵抗も無い。だって、今や彼の名前を知らない聖王国の民など居ないのだ。その働きを考えれば真実英雄、私と共に優しい時代を築いてくれるかもしれない、愛しい――。
「今度、御食事に誘ってみようかしら」
ああ、それは良い。自分で考えて自賛する。
一国の王との食事の席なんて何を意図したものであろうと、きっと堅苦しいものがある。けれど彼なら気にしない。そうと信じられるだけの振る舞いを、間違い無くこの目で見てきた。
仲を深めて、それで、それでやがては……。
「んっ、」
大き過ぎるという程ではないが、豊かに実った乳房を揺する。
いけない。そう思っても、己の手指が勝手に動いた。
仲を深めて、それで、けっ、結婚などをしてしまえれば、きっと
彼はどのような女性が好みなのだろう。
容姿には自信がある。何時か出会う殿方のために、好きになって貰えるように、ずっとずっと磨いてきたのだ。ローブルの至宝と呼ばれる事は気恥ずかしいが、それは同時に己の美に対する自負へと繋がっている。
嫌われる事は、恐らく無いだろう。だが、好かれるかどうかはまた別だった。
少しくらい、こういった性的な部分を見せた方が良いのだろうか。はしたない、と忌避されないだろうか。けれど、この機会を逃がしたくは無かった。彼ほどの男性が他に居るのか。これまでの生涯では出会えなかった、国を救ってくれるかもしれない優しい人など、次を期待するほど夢は見れない。
無邪気に笑うその姿。美しい剣舞を生み出す彼の横顔。あれらが何時か、私のこの身に触れてくれれば――。
「さばっ、みそさ、まっ」
尖った乳首を指の腹で激しく擦る。肌蹴る事無い衣服越しの、僅かだけ遠い感覚がもどかしい。
股の間に挟んだ腕が幾度も揺すられ、秘所を刺激して視界が暈ける。
どんな風に触ってくれるのだろう。どんな顔で愛してくれるのか。無垢なドレスに身を包んだ私自身と、褥の中でそれを組み敷く彼の姿を脳裏に描いた。
絶対。絶対、絶対、絶対に逃がさない。彼を逃せば、きっともう無い生涯唯一の好機なのだ。
やっと見つけた。少しくらい、はしたなくとも構わない。そっと身を寄せるだけでは押しが弱い。
彼をこの手で捕まえたい。
「さば味噌さまっ、わたし、私をっ! 早く、私を――!」
そしてガチャリ、と。
鍵の掛かった扉を開いて、彼が姿を現した。
……えっ?
□
俺の名前を呼んでオナる美女の気配がしたから不法侵入しました。
嘘です。
実は時折遠隔視の鏡使って裸とか見てましたー! セックスは良いけど、覗きも良いよね!!
なんか良く分からないけど、知らない間に俺への好感度が上がっていたらしい。あるいはレズ疑惑出るくらい異性に縁が無いから、オカズになる男が俺くらいしか居なかった、とか。そう考えるとカルカも寂しい奴である。手持ちの微エロ画像とかプレゼントした方が良かったかな? かな?
何はともあれ勃起する。
「ぇ、あ、あのっ、そのこれはっ」
血の気が引いて、カルカの顔が白くなる。
それはそうだ。あんなに激しいオナニー見られて平気平然としている女性とか、俺の方が嫌だし。
つまり、イケる。弱みに付け込みマウント取って、あとは謎の好感度上昇処理がうまい具合に働いてくれる、と良いなーって! 希望的観測をねっ!
どちらにしろ、俺も我慢の限界だ。この国に来てから一度も満足にセックス出来てない。王城侵入の罪人扱いだし一時でも姿を消したら関係復旧無理そうだから、全然ナザリックに帰ってないのだ。もうおちんちんがパンパンです。
聖王女様も欲求不満が極まってるみたいだし、これはwin-winの関係という奴だろう!?
扉を閉めて、カルカの腕を掴むと部屋の寝台に押し倒す。
俺の突然の行動に、真っ白な顔のままでカルカが何がしかを口にした。しかし当然の事ながら無視。この状況で格好付けたトークなんてしたところで、また台詞噛むだけだから! 知ってるんだぞ、俺は! 経験済みだからな!
「さばみそさま――」
細い二の腕が、これから抱く女の肉付きを教えてくれる。
生粋の後方支援職。多少の鍛錬は当然重ねているのだろうが、脱いだら腹筋バッキバキとかいう悪夢の可能性は全く無い。つまりセックスだ。セックスをするのだ。
「カルカ」
名前を呼んだ。何時もは立場を弁え敬称を付けるが、ベッドの中なら俺が上だ。いやただの願望だけど。
今は夜。部屋に備え付けられた照明の中で、彼女の顔が僅かに火照った。
オナニー覗き見していたせいで、既に俺のムスコは臨戦態勢。覆い被さる体勢で見下ろして、真っ直ぐに彼女と視線を合わせた。
「抱くぞ」
ちなみに嫌って言ったら即レイプルート直行です。
数秒の間を置いて、カルカが両手で顔を覆った。僅かに見える肌は真っ赤だ。
真っ白なシーツの上に広がった、美しい金砂のような髪がただそれだけで神秘性さえ感じさせる。
白い神官服。聖王の地位に在る彼女のための衣装の下で、未だ誰も手を付けていないローブルの至宝が俺の情欲を刺激した。
これから無茶苦茶にされるというのに、身体の下で俺を見上げる女は凄く綺麗で、だからこそ強く興奮する。
「はい。カルカを、……抱いて、下さい」
言質は取った。もう止まらない。
小さな唇、聖王女の可憐なそれを貪った。
乱暴過ぎたのだろうか、カルカの側から抵抗があった。なので両手首をそれぞれ掴み、脇に押しやる。
ベッドの上に押さえつけたまま、何度も何度も唇を嬲った。最近上手く行かなかったから鬱憤が溜まっているのだ。部下である姉妹の行いのツケなのだから、上司である彼女に責任を取って貰わねば。膨らんだ股間を育ち切った骨盤の形に擦り付けながら、震えるカルカの唇を丹念に味わう。
目蓋を閉じて、時折薄く開き。カルカの視線が俺を見る。
もっと気遣いをするべきなのだが、無理だ。我慢出来ない。
「俺を想ってシていたのか?」
「それは、」
答えは聞いていない。口を離して意識を逸らし、彼女の手首から離した両手で乳を揉む。
先程まで弄り回されていた大きな胸だ。質の良い生地が、俺の動きで柔らかに歪む。揉んで扱いて、乳を搾るように乱暴な愛撫を繰り返す。堪え切れないカルカの声が、艶のある音が俺の耳朶へと確かに届いた。
衣服越しの、見えない乳首に吸い付いた。
その間に胸から離れた両手で腰を抱える。適齢期の腰付きは実に良い。太い尻と腿の肉は丸く実って触り甲斐があるし、ここから先の性交への期待がいや増していく。
尻を撫でて腰を押し付けた。太腿を摩りながら、長い布に包まれた内側の形を確かめる。
「いやらしい身体だな」
「そんなことっ、ああ、そんな事を言わないで下さい!」
身を捩るカルカの抵抗が弱い。
頬は赤く染まり、乳房は実に柔らかかった。腰をくねらせる仕草が凄くエロくて、聖職者はやはりこうでないとね、とエロ漫画発祥の要らぬ邪念が脳裏を過ぎる。
女の腰を覆い隠す、神官が纏う聖なる衣服を捲り上げた。
見えてくるものを隠そうとしたカルカに対し、腕を優しく跳ね除ける事で抵抗は無駄だと身体で教える。
衣服と似た色だがもっと白い、細かな装飾を施した綺麗な下着。なのに湿って色を変える有り様を隠しきれずに、聖王女の秘められた箇所がようやくにして晒された。
濡れてるぞ、と告げれば恥ずかしがるカルカに、俺の股間が大きく震える。
もう出そう。一刻も早く入らなきゃ。
姫カットの金髪美女が、ローブル聖王国の至宝、カルカ・ベサーレスが唇を震わせて口を開いた。
「わた、わたしと。さば味噌さま、私と結婚して下さいますか……?」
燃えるような瞳が言う。何処かで聞いたような台詞であった。
此処で既婚者です、と言ったらどうなるだろうか。僅かながらの悪戯心が疼きだしたが、それよりもセックスしたくて堪らなかった。まんこの中にちんこ挿れないと、何のために聖王国に来たのか分からなくなる。
だから誤魔化す。
キスをする。
優しい、触れるだけのキスをした。舌を入れない、強く押し付ける事も無い。
触れたそこをゆっくり離して、カルカに微笑む。
「ああ……っ!」
凄く嬉しそうに、聖王女の瞳が潤む。
肯定はしていない。繰り返す、肯定の言葉は口にしていない!
俺は知っているんだ、この人結婚願望強いって事。だから言質を与える事だけはしなかった。どちらにしろ現役の女王様に手を出したら明日から周辺関係が凄い事になるのだろうが、明日の事は明日の俺に押し付ける。今日の俺は俺らしく、とにかくセックス出来れば良い。
考えるな、射精するんだ。俺にはきっと、それだけで良い。
下着越しの聖なるまんこに、強く舌を押し付けキスをした。善がるカルカに構わずに、さっさと下着を引き下ろす。綺麗に整えられた金色の陰毛、その下にある未使用の女性器。もう少し、もう少しだけ耐えてくれ、俺のムスコよ。すぐ入るから! すぐに挿入してあげるから!
「挿れるぞカルカ」
「はい。来て下さい、――あなた」
ぞくっとした。
あなた、って呼ばれて背筋が冷える。いかん。萎える、萎えるぞこれは! 要らぬ情念で意識が逸れる。
うおおおおおお! はいれええええええ!!!
触れた感触はふわっふわだった。初挿入の筈なのに、カルカのそこは無茶苦茶柔らかく俺のちんこを包み込む。
我慢出来ずに噴き出した。射精しながら、腰を強く掴んで押し込んでいく。
入ってしまえばこっちのものだ。頼む、気付くな。俺は早漏かもしれないが、良い早漏だから。胸中で言い訳しながら奥へと突き入れる。膜の破瓜とか、察する余裕は欠片も無い。多分破った。赤いの見えたし。
幸い、カルカは初めての感覚に両目を閉じて耐える構えだ。射精した事は気付かれてない筈。
限界まで突き入れる途中、もう一度だけ射精しながら誤魔化すように尻を揉む。強く、真っ白な彼女の肌に俺の手形が残るくらいに。痛みでカルカが呻いたが、声がエロかったので気にしない。
ローブルの至宝にちんこを挿入。達成感に打ち震えながら、服を割り開いて生乳を求める。
当然こちらの下着も白い。丁寧に撫で摩り、一頻り感触を楽しんでから引き剥がすように素肌を晒させた。
ふるりと震えた果実の頂点。乳首綺麗だよ、とわざとらしく口にしながら遠慮無く吸い上げる。晒された乳房を隠すためにカルカが両手を動かすが、再度捕まえて脇にどけた。
上は胸を晒して股間は性交真っ只中、両手を掴んで両脇で固定、蛙のように開いた両足。その、無理矢理犯しているような光景に酷く興奮してしまい、もう一度内側で射精する。
ああ、とカルカが小さく喘ぐ。痛みがあるような様子も無い。いや、有るかもしれないが、分からなかった。
聖王女カルカ・べサーレスが、ちんこ嵌められながら乳丸出しで、オッパイ吸われながら両手を拘束されて気持ち良さそうに喘いでいる。最高だった。今までの我慢も今日この時のためのものだったと納得出来た。
射精する。
溜まったものが噴き出すように、一切遠慮無く精液を注ぎ込む。
内の衝動に従い腰を振る。ぱつぱつと音が鳴り乳房が揺れて、金色の綺麗な髪だって振り乱された。両脚が俺の左右でブラブラと揺れて、傍から見たらどんな光景かと笑って思う。
犯している、という気持ちになれた。俺に抱かれているのだ、と教えてあげたい。
「カルカ、すごく気持ち良いぞ、お前の、なか!」
「あ、ああ――っ」
耳元ではっきり教えてやれば、更にカルカも大きく喘ぐ。
目蓋を閉じていてさえ、今の状況を強く認識しているのだろう。声に反応するように、膣内が俺のモノを締め上げた。それに構わず腰を振り続け、綺麗な首に強くキスをして跡を刻んだ。
呻き声を上げながら、またカルカの中に射精する。
「っはあ、は、ふう」
呼吸に合わせて汗が落ちた。
ここ暫くの欲求不満が全部吐き出されたかのような、久しぶりの充足感。
ぐったりとしたカルカの姿。呼吸で震えるおっぱいを軽く指で叩いて大きく揺らし、ついにヤってやったぞという達成感と共に最後にもう一度だけ腰を突き出す。あ、と虚ろな女の声が室内に響いて、そこでようやく引き抜いた。
何度出したか数えていない。身を起こして彼女に跨る。どろどろのちんこを倒れ伏すカルカの乳房に挟み、ケラルトの時とは違い俺個人の意思でもって腰を振りながら慰める。
性行で力尽きて息も絶え絶えな聖王女様のおっぱいは最高だった。濡れ鼠となったような汗だくの感触が実に良い。徐々に広がっていく精液と愛液に破瓜の血さえもが混ざり合い、胸の谷間は酷い色をしていた。
両の乳首を抓んで引っ張り、丸々とした紡錘形に伸びた乳房同士の真ん中で精液を吐き出す。
なんという背徳。国を想う優しい為政者の乳が、今だけは俺のための性具に過ぎない。見れば初体験の疲れから寝入ってしまったらしいカルカが見える。その顔の横にまで移動して、軽く口を開けると ちんこを突っ込む。んあー! やっばいなコレ! きもちいいぞ!
意識の無い金髪美女の口の中で一頻りちんぽを掃除すると、綺麗な金髪に包んでモノを拭く。金砂の髪がどろりと汚れて、不敬な感じがとっても嬉しい。正直口の中で射精したかったけど、流石にそこまでヤったら起きるだろう。好き勝手やりたくはあるが、バレて無闇に悪感情を煽る事も無い。仲良くなったら普通にちんこ咥えてくれるかもしれないし!
「カルカ。最高だったぜ、お前の身体」
反面、お前の取り巻き二人は性的な意味で凄くアレだったが。
聞く者も居ない台詞をドヤ顔で告げて、一人満足気に服を着る。
一応髪の毛とか綺麗にしておいた方が良いのだろうか。いやしかし、朝起きて自身の惨状に気付いたカルカの様子も見てみたい。うーむ悩ましいぞー。
事後の満足感に浸りながら、俺はようやく果たされた当初の目的に上機嫌であった。
そう。上機嫌、だった。
――この時までは。
□
「実は昨夜、その、さば味噌さまと――」
照れ臭そうに、しかしとても嬉しそうな顔で告げるカルカ様のお顔が、よく見えない。
傍らでカップに口を付けていた姉様が「さばみそ? 誰ですかソレ」とか頓痴気な事を言っているが、その内容が全く己の耳へと入って来なかった。
本名、さば味噌。偽名、エルヤー・ウズルス。
情事の場でエルヤーと呼べば嫌そうな顔をする彼の反応が可笑しくて、何時も何時も顔を合わせる度にそう呼んでいた。
手で弄ってあげたり口で弄ぶだけで幾らでも希少な道具をくれる、便利で可愛い私の愛人。
そうだ。――わたしのだ。
別に恋人では無い。真正面から求められれば、まあ、考えてあげなくも無いが。今のところそういった事は起こっていない。いや好かれている確信はあるのだ。ただ気が付けば苛めてしまっているというか、最後まで事を致す機会が無いと言うか。ひょっとすると彼は、私が損得勘定のみで淫らな行為に耽るような、その、ふしだらな女だと思ってはいないか、と少しだけだが心配になる。
だから彼は私のでしょう? ……えっ?
「とても情熱的で」
「分かりましたカルカ様、そのさば味噌という男の元へ案内して下さい。まずは私がカルカ様に相応しいか否かをこの剣でもって確かめますので」
かちかちと手にした茶器が震える。
二人の会話が聞こえない。聞こえないと言ったら聞こえない。
どういう事だ。
昨日もあんなに絞ってあげたじゃないか。彼だって凄く悦んでいた。足りない筈など全く無い。
まさか、だって、そんな。やはり、腹黒そう、と呼ばれるこの顔がいけないのか。だが待って欲しい。カルカ様と聖王国のためには誰かが手を汚す必要がある。彼だって沢山の道具を用いて私の活動に協力してくれていたじゃないか。お陰で南方を良く治める目処も立った。手淫口淫はそのお礼。だから私に不満があるとかではない、筈。その筈なのだ。そうと言って欲しい。
「そういえばカルカ様。私も実は良い人が出来まして」
「まあ、本当なのレメディオス! それで、相手はっ?」
「はい。カルカ様も御存知であるエルヤーという男で――」
バキャリ、と手の中の茶器が砕けて落ちた。
□
「ふ、世界はかくも美しい」
実に清々しい朝だった。久しぶりに思いっきりヤりたい放題出来たから、俺の股間も頭もスッキリ。
だと言うのに傍らのハムスケは不満そうだ。かーっ! これだから独身はよぉーっ!
「なーんか嫌な予感がするんでござるよ。さば味噌、おぬしまた何かやらかしたのではござらんか?」
「はぁー? 何時もニコニコすっきり爽快、至高の男優さば味噌くんが一体全体何をするってんだよ」
「ああっ! やはり嫌な予感が増してきたでござるよう! 絶対、また何か阿呆な事を――」
ふと、俺達の身体に影が差す。
視線を上げれば、ちんこ挿れたのに膜が残ってるレメディオスが、剣を振りかぶった体勢で俺を目掛けて真っ直ぐに――。
「んん゛っ!?」
咄嗟に回避。背を預けていたハムスケの体躯を蹴り飛ばし、俺も同時に地を跳ねる。
ド、と轟音が地面を揺らした。
土煙の中でゆらりと身を起こす
「カルカ様の寝所に忍び込んだというのは、本当か」
「なん……、だと……」
バレていた。
ヤった翌日に周囲に知られて襲われるなんて、流石に展開が早過ぎないか。
「御仕置きですよ、エルヤー?」
地の底から這い出てきたかのような女の声。
視線だけで振り返れば、其処に立っているのはケラルトだ。
更にその背後には、不安気な顔で俺を見つめるカルカの姿。
こいつら、まさか全部知っているのか。
翌朝になって即座に枕事情込みの猥談をするとは、俺はカルカを見誤っていたらしい。婚期に焦っているだけでなく、密かな脱処女自慢までしてしまうとは。動きが早過ぎてちょっと俺では付いていけない。
いやそういえばレメディオスも、翌朝には式は何時だとか言ってたな。亜人と戦い続ける聖王国では、こういった機会は早いほど良い、とかそういう価値観なのだろうか。そんな馬鹿な。もっと俺を気遣って、そういう話題は一年くらいじっくりまったり温めて欲しい。
「さば味噌さま。嘘ですよね?」
「カルカ……!」
悲しそうなカルカの声。それに反応してレメディオスの闘志が増した。
やばい。絶対負けないけど、絶対嫌われるぞコレは。
ケラルトも凄い顔をして俺を睨んでいる。もっと笑顔増やした方が可愛いよ、とかそれっぽい台詞で誤魔化せそうな雰囲気じゃない。主君に手を出した犬を葬る狩人の顔だぞ、アレは。結構上手くやれている関係だと思ったが、所詮は物々交換だけの仲。ちんこしゃぶった口で死ねと言えるのだ、俺の知ってるケラルト・カストディオという女はそういう奴だった。
「俺は!」
戦闘範囲からしっかり逃げ終わっているハムスケが憎い。
周囲には俺達以外にも騒ぎを聞き付けた人が徐々に増え出し、遠目に見えるネイアちゃんの姿に助けを求めたくなったが、正直役に立たなそうなので止めておく。多少弓の才能は有るけど、結局は目付き悪いだけの子だもんね、あの子。
俺に出来るのは、正面突破のみ。
何時だってそうだった。
なので、ブッ込む。
「俺は皆好きだ!!!!!」
セックスした娘はみんな好きだよ、俺はー!!
何の解決にもならなくても、俺は、この点に関しては嘘を吐かない!
だってエロい事したら好きになっちゃうだろうが! 俺は悪くねえ!!!
「っ! こ、こいつ、何て澄んだ目をしているんだ……」
そしてレメディオスには通じたらしい。マジか。
俺の誠意が通じた事で、一人脱落。ちょろいぞレメディオス、可愛いぞレメディオス。今度最後までセックスしようね!
しかし他の二人はそうもいかない。
「それで通じるとお思いですか、さば味噌」
「名前で呼んでくれるのか、ケラルト」
こんな状況だけど正直嬉しい。日頃からエルヤーエルヤー呼ばれていると、「あれっ、俺ってもしかしてエルヤーだったっけ?」って感じで自己の同一性に揺らぎが生じるんだ。エルフの奴隷とか俺も欲しいぜ。
しかし初めてケラルトが名前で呼んでくれたので凄く嬉しい。すき。セックスしたい。
「貴方はどうして私を、わたし、を!」
お前はどうして何時も俺に本番させてくれないの?
肩を震わせるケラルトの隣に、真打ちであるカルカ様が御出であそばした。
「さば味噌さま、貴方は私と結婚して下さるのですよね? ――この二人ではなく」
……。
んん゛っ!?
涙を流しながらカルカが訊ねる。この時点で、周囲からの視線はそれはもう凄い事になっていた。
だが問題はそこではない。この状況で真っ先に訊く事がそれなのか、コイツ。どんだけ結婚したいんだよ。
そりゃあ俺は至高のイケメンだが、もうちょっと身内の事想ってあげて? 何時もの優しさは何処言ったんだよお前。
「は?」
じろり、とケラルトが俺では無く、横に立っているカルカを睨む。
しかしカルカは気付かない。気付いた上で無視しているとか、そんな事実は無い筈だ。
まずい。どうしよう。俺のせいで聖王国首脳陣の鉄の絆がすっごくピンチだ。
『聞こえますか。聞こえますか さば味噌さま。今、貴方の心に直接語りかけています……』
「伝言の魔法? この声、アルベドか!?」
『違います。私は女神。淫らで美しく何時か貴方の第一夫人の座を勝ち取る、美の化身もかくやという守護者統括とは一切関係が有りません……』
「お前まだ第一夫人狙ってるの???」
あの件は既に決着した。順番的にも、シャルティアが永世第一婦人の筈だろうが。
突如空を見上げながら喋り出した俺に対し、周囲の人達がひそひそ言い出す。ヤメテェ! 修羅場に追い詰められておかしくなったとかじゃないから! ハムスケも「心配御無用、何時もの病気でござるよ」とか言ってるけどそれ全然フォローじゃないからあ!
「助けてアルベ、んんっ、女神様!」
『畏まりました。では只今からナザリック全軍をもって聖王国に攻め上がります。既に準備はデミウルゴスが』
「何やってんだよアイツはよお!!!!」
そういうのまだ諦めてなかったのか、あの馬鹿! 馬ァ鹿!! 泣いて納得してたじゃないか!
やるなよ? 絶対やるなよ!? 俺別にこの国と敵対したいとかじゃないからね!!
頭を抱えて うーうー唸る。
心配してくれたレメディオスが、先程までの戦意を散らして俺の肩を優しく撫でてくれる。だいすき。
ケラルトとカルカは先程同様、隣り合った状態で謎の牽制を行っていた。
周囲の人達はその内の幾らかが姿を消しており、多分今頃は俺の悪い噂が神殿辺りまで広まり始めているんじゃないかなー、って。マジで。
ど、どうすれば良いんだ。逃げる? 戦う? 幸い聖王国では偽名の方が通りが良い。一時姿を晦ませれば俺のやった事の大半は天武エルヤーが生涯背負ってくれる筈! いやだが、しかし! 俺まだレメディオスやケラルトとちゃんと犯ってないし!
「頑張ればネイアちゃんとだってヤれる筈なんだ。まだだっ、まだ逃げるには早い……!」
「!?」
何処からか驚く声が聞こえたが、反応するだけの余裕は無い。
『さば味噌さま、さば味噌さま……。ナザリック全軍、アベリオン丘陵にて布陣完了致しました……』
「やるなっ
この後、本当に侵攻して来たナザリックとローブル聖王国との間でなんやかんやあるのだが、その話はまたの機会にするとしよう。
ただ一つだけを述べるのならば。
――次はもっと上手くやろう、と。つまりはそういう事になる。
こうして、俺の異世界性活はこれから先もやんわり続いていくのだった。
割と駆け足気味ですが、これにて当SSは完結です。くぅ疲。
ここまでの御閲覧、御感想、評価、等々本当にありがとうございました。