※この作品はR-18です。

オバロキャラとスケベする話   作:ENE

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第九話 墳墓でロリが性を貪る話

スカートに隠れた互いの陰部が絡み合い、にちにちと(ぬる)い水音をたてていた。

 

黒い肘掛け椅子(アームチェア)の上に座り正面から向き合った体勢で、抱きしめ合いながら ゆさゆさと細かく腰を揺する。ああ、互いの足がどうにも邪魔だ。うまく位置が合わないせいで繋がった部分も深く入りきらずに、半端な快楽ばかりが蓄積していく。

 

それは焦れったいくらい小さな刺激だが、今の俺達には丁度良い。

 

「わたし、ずっと、ずっと、お会いしたか、ったで、ありんすぅっ」

「シャルティア……っ」

 

俺も会いたかったよシャルティア! ――なんて言おうとしたが、恥ずかしくて喉が詰まった。なので代わりに腰を振る。つ、伝わってるよね俺の気持ち?

 

久方ぶりの逢瀬のために、性欲を満たすよりも、相手により多く触れる事を重視した交合。

好き、好き、とその言葉ばかり繰り返しながらキスをする。これはシャルティアだけでなく俺も言っているので、人に見られたら赤面ものだ。

いや、ははは。そんなの居るわけ無いけどね?

 

ぬるぬると(ぬめ)りながら動くシャルティアのまんこが、俺の巨根(ビッグサン)を三分の一ほど包んで(しご)く。内側で掻き混ぜられる愛液は熱いのに、膣内の肉は不死者の体質ゆえに冷たいままだ。熱くて冷たい、不思議な快感が俺を襲う。

 

はう、と堪え切れずに腹の底から息を吐いた。

 

腰の動き自体は小さいが、中の動きは積極的だ。

気持ち良過ぎる。シャルティアの身体を正面から強く抱きすくめ、僅かでも内側の動きを止めようとするが、結局何も変えられぬままに射精した。それがちょっとだけ情けなくて、恥ずかしい。

 

「いいんでありんすよ。わらわの膣内(なか)に沢山出して構いんせん」

 

美しい吸血鬼が俺の耳元で妖しく囁く。

それだけで膨張した海綿体が軽く痙攣し、出し切れていなかった精液の残りがもう一度シャルティアの中に噴き出した。

射精の余韻に肩を震わせる俺を見て、潤んだ視線の少女がそっと口付けてきて また笑う。

 

いかん、いかんぞコレは。このままではまた騎上位ックスからのシャルティア優位。違うのだ、俺はもっと亭主関白な感じのセックスをしたいんだ。前回頼んだらしてくれたけど、それは何か違うだろう。俺が、上で、やりたいんだ。頼んでして貰うと単なるプレイじゃん!

どうにかして場の主導権を握りたい。そっ、とその頬に手を添えると、突然の攻勢に目を丸くしたシャルティアが照れ臭そうに微笑んで、俺からのキスを待つために目蓋を閉じた。

 

かわいい。結婚したい。

 

これは魔性だ。圧倒的な魔性を感じる。

初めての時はもっと乙女っぽかったのだが。回を増すごとに色気を増して、日が昇る頃には完全に逆転されていた過去の記憶が蘇る。あれは、同性相手の性経験値が俺に適用されたという事だろうか。しかし俺とてあの時のままの俺ではない。

 

思い出すのは此処に至るまでの性経験。

レイプ、セクハラ、レイプ、パワハラ、セックスパワハラレイプの連続。

――そうとも、俺はもうあの頃の初心な童貞などではない。だからシャルティアにも勝てる、勝てるのだ。

 

柔らかくて ひんやりとした女の子の唇の感触で幸せな気持ちになりながら、俺は決意を新たにするのだった。

 

「よし、次はバニーで頼むぞシャルティアー!」

「畏まりんしたっ、さば味噌さまン!」

 

貧乳バニーガールは良い、ぶかぶかの胸元とか凄く捲ってみたい。お前もそう思ったんだろう、ペロロンチーノ。

もう二度と会えないだろう友人の姿を胸に思い描きながら、俺はじっとシャルティアの衣装替えが終わるその時を待ち続けるのだった。

 

 

ぼくシャルティアちゃんと結婚すゆ……。

 

あの後たっぷり絞り取られた俺は、可愛い吸血姫を彼女の自室まで送り届けた後、ナザリック内の廊下をふらふらと歩きながら自身の願望を口から垂れ流していた。

自室への帰り道。わざわざ自分の足で歩かずともリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使えば一瞬で目的地へと転移出来るのだが、俺はあの指輪をシャルティアの部屋に置いて来たので持っていなかった。

 

別に、うっかり忘れ物をした、とかではない。

ほら、あれだ。童貞卒業させて貰ってから長い間放置してしまったし、あくまでも彼女に対する御機嫌取りだ。別に指輪を贈るからといって一生ものの深い意味は無い、と念押しをさせて貰おう。

予備を含めて百個くらいあるアレも、一応は貴重品且つ特別な品だ。特にナザリックのシモベ達にとっては、至高の御方(ギルドメンバー)の証でもある。

実用品という点が気に掛かるが、贈り物としては悪くないのではなかろうか。原作でもやってたし?

 

喜んでくれるだろうか。喜んでくれたら良いのだが。俺があげたからと言って、そこまで心に響かなかった、という事も無い、筈。ちゃんと「好き」って言ってくれたから大丈夫だろう多分。

 

「いやいや、NPCの忠誠を信じろ。食堂で惚気ていた姿を思い出せ、俺!」

 

寝ている枕元に置いたのは失敗だったかもしれない。答えの分からない不安感でお腹が痛くなってきた。

うーうー呻きながら廊下を歩く。後でパンドラズ・アクターに予備(リング)を持って来て貰わないと、俺は今後一生ナザリック地下大墳墓を歩き回って移動する羽目に陥ってしまう。愛用の指輪をプレゼントする前に宝物殿へ足を運んで、貰っておけば良かったのだ。そっちはうっかりミスしたな、と溜息を吐く。

まあ至高のイケメンである俺とて偶には失敗もするだろう。先程までの懊悩を振り払って、空元気の笑顔を浮かべた。

 

「――まあっ。其処にいらっしゃるのは さば味噌さまではありませんか」

 

聞こえた声に、思わず姿勢を正してしまう。

 

俺の顎先辺りに、流れてもいない冷や汗を感じる。ゆっくりと声のする方向へ振り向けば、そこに立っていたのは当然ながら、見間違いようも無い一人の悪魔。

ナザリック地下大墳墓 守護者統括。

 

慈悲深き純白の悪魔(アルベド)が陰りの無い笑顔で俺の返事を待っていた。

 

「う、うす、アルベドさん」

「もうっ、またそのような言葉使いを……。貴方様はこのナザリックの主なのですから、シモベに対して(おもね)るような振る舞いはお控え下さい。私のこの物言いとて、本来ならば叱責なされて当然ですのに」

「はぃ、すみませぇん……」

 

黒髪美人に柔らかな口調で懇々(こんこん)と説教される、俺。紛れも無い至高の御方。

傍から見ると困った息子を窘めるお母さんみたいなアルベドだが、これに関しては俺が悪い。もっともっと偉そうにしなければ。その大っきなおっぱい二時間ぶっ続けで揉ませろよオラ! みたいな感じが理想だろうか。

でも言えない。そしてそれ以上に、「原作知ってるから お前の顔見ると思わず背筋が伸びるんだよ」とはとても言えない。こいつは悪くないのだ、本当に。ビッチだけど。

 

「そ、そういえば、マーレとは上手くやっているかっ?」

 

話題を変えるための発言に、思わず語尾が上擦った。

問われたアルベドは、しょうがないな、と言いたげな優しい顔で微笑むと、何時も通りの笑顔で俺に答える。

 

それは玉座の間に常駐していたNPCアルベドの笑顔だった。

 

「はい、勿論です。彼も私もこのナザリックで生まれた同胞、仲が良いのは当然です」

「そっかー。それは良かった。うん、良かった良かった」

 

冒険者として墳墓の外へと出る際に、アルベドへと面倒事を多数押し付けた事は未だ記憶に新しい。

NPCが自発的に褒美を欲しがる事など無いが、俺は前世から持ち込んだ先入観のせいでアルベドが少し怖かった。なので少しでも好感度を稼ごうと、御機嫌取りのためにショタをビッチに押し付けたのだ。性的な意味で仲良くしてね! という気持ちを篭めて。

 

つまり既にあの女装ショタは非童貞。ぶくぶく茶釜もニッコリ(憤怒)である。

 

笑顔とは本来攻撃的なもので……、とか考えながら うんうん頷く。タブラくんの設定(せい)でナザリック内がアルベドを中心とした乱交サークルと化す懸念はあった。無論、立場を弁えて何もしない可能性とて十分あるのだが、それでは逆に鬱屈を溜める事になり兼ねない。なので、俺が直に生贄(マーレ)を下賜する事で、コレ使って適度に発散してね、という許可を与えたのだが。

 

この物言いだと、しっかり食べちゃったか。

そうか。ちょっと羨ましいな。

 

――俺にとって、アルベドは一際扱いの難しいNPCであった。

原作通りに『モモンガを愛している』と設定を書き換えた所で、愛する魔導王陛下はリアルの世界でリア充している、会える機会など二度と無い。押し付けられた設定に従い、捧げる相手も居ないのに想い続けるなど、控え目に言っても嫌がらせだ。

 

色々考えた結果、放置した。

 

これで何か起こったとしても、悪いのはタブラくんだ。俺は悪くない。

だって、俺は何もしてないんだからな! と言い張れる。

あのおっぱいとお尻は少し、けっこう、いやかなり惜しいが。でも俺って押しの強い人苦手なんだよね。俺が上でないと嫌だ。マウント取れない異性関係なんて何したら良いか分かんないし。

これで関わりの薄い現地人だったら一回限りと割り切って手を出したのだろうが、相手はナザリック所属の守護者統括、つまるところ身内である。余り酷い事をする気になれない。

 

さらばマーレ。お前の犠牲は忘れない。精々おねショタされて76年物の童貞(ショタちん)をしゃぶり尽くされるが良いさ!!

 

「ふふふ」

「くふふ……っ!」

 

何も問題は無い。完全論破。誰も傷付かない冴えた思考だ。

思わず笑みを浮かべると、何故かアルベドも含み笑いを くふくふ零す。何か良い事でもあったのかい???

 

「ところで、先立ってのカルネ村に対する支援のお話ですが」

「あ、うん」

 

そして何時も通り、包容力溢れる対応によって話の主題を切り替えられる。

 

今、カルネ村にはエンリ・エモットに対する謝罪の意をこっそりと篭めた幾らかの援助が、ナザリックのシモベ達によって行われており、その詳細に関しては統括の任に就くアルベドへ全権を委任されていた。

本音を言うならNPCに任せる事に対する多大な不安があるのだが、こいつらの脳味噌の出来に関してだけは信頼している。多少の行き違いが有ったとしても、食料と村の防護にさえ気を使っておけば あの田舎村には十分だろう。細かな調整は覇王の意向を汲んであげてね、とお願いもしている事だし。

 

俺は後ろ暗い面倒事を押し付ける事が出来てニッコリ。NPCも至高の御方から御仕事を貰えてニッコリ。カルネ村だって生活が豊かになるのならニッコリだ。誰も損をしていない。

 

ちなみに先日誘拐して来たラナーとクライムもカルネ村送りだ。

 

冒険者としても普通に素顔を晒して活動している都合上、王女誘拐拉致強姦、指名手配犯寸前の俺を知るラナーを、人情的には城に帰すべきなのだが、そうするわけには当然いかない。でも泣かせてしまった罪悪感はある。もうナザリックに引っ張り込むか、と頭を悩ませていた所で、当人の要望も有って、最終的にカルネ村で監視付きの生活を送らせる事と相成った。

クライムはラナーが誤魔化すらしい。悪魔的頭脳が光って唸る。

 

正直不安だ。信用出来ない。あの後も結局何度かセックスしていたが、奴が何を考えているかなんて俺の普通に優秀なだけの頭脳では想像も出来ない。念のため虎の子の八肢刀の暗殺蟲(エイトエッジ・アサシン)を就けておいたが、ちょくちょく様子を見るべきだろう。

 

そんな魔境カルネ村の現状に関して。

アルベドからは、何の問題もございません、と告げられた。

 

そっか、じゃあ大丈夫だな!

 

いやー良かった、これで肩の荷が下りたよ。

はははと笑えばアルベドも くふくふ笑って追従する。とろっとろに蕩けた視線が気遣うように俺の全身を舐め上げて、今日はもうお休みになられたらいかがでしょうか、なんて優しい言葉で二の腕を撫でられた。

 

うひゃん、と跳ねる。こいつの手、淫魔(サキュバス)だけあって柔っこいな。ちょっと勃起しそうになった。

シャルティアとの連戦直後でなければ危うかっただろう。だが今日の俺は清純派、絶対にシャルティア以外との浮気なんてしないっ。

 

「そういえば、」

 

――と。

自室へ向かうために踵を返した俺の背中に、アルベドからの問いが投げ掛けられた。

 

「しばらく前にアウラがシャルティアの元へと向かった筈ですが、鉢合わせ なされませんでしたか?」

 

????

いや、見てないよ!

 

 

 

 

ふつふつと短く吐息が弾ける。

己の両手をズボンの股座に伸ばしては躊躇い。解消されぬまま持て余した謎の衝動を、荒い呼吸の中で堪え忍ぶ。

 

「しゃるてぃあっ、さば味噌さま……っ」

 

幾度もまぐわう二人の姿を思い描いた。

考えてはいけない、と理性が言う。思い出す度に身の内の熱が増していくと知っているのに、肯定と否定、いずれであっても先の場面を意識するだけで、この目で見たものが己の脳裏に蘇る。

好き合う男女がそういった事をするというのは知っていた。しかしあくまで知識のみ。詳細など満足に知りもしない、漠然とした甘い幻想だけが己の思い描ける限界だった。いや、それももう、二時間ほど前までの話だ。

 

大切な友人が、大切な御方と繋がっていた。

 

好きだ好きだと繰り返す声。

シャルティアのスカートに隠れて細かに揺すられ、水音を立てる二人の腰元。

双方共に見知った相手で、己の中に決して軽くない比重を置く人達。

 

「んーっ、んーっ!」

 

持て余した衝動と情動が、閉じた口の奥から漏れ出した。

じわりと滲み出すナニカの熱に下着の中が酷い不快感を覚えて、堪え切れなくなった心が涙を零す。

どうしたら良いの、と胸中で呟いても答えは無い。お隠れになられた至高の御方は勿論、この場には特に任される仕事も無く暇を持て余した自分以外に誰も居ない。

 

本当はどうすれば良いのかを、心や頭ではなく己の身体だけが知っていた。

 

「さば味噌さま――!」

 

求める相手。一際強くその名を呼べば、全身がひくりと震えて下着が湿る。

結局一度も秘部(ソコ)へと触れぬまま、生まれて初めて果てた疲労で小さな身体が傾いた。

荒い息を吐きながら、ゆっくりと閉じていく視界の中で、アウラ・ベラ・フィオーラは理由の分からぬ罪悪感を抱えたまま意識を落とした。

 

――それを知る者は彼女自身を除いて、ただ一人の悪魔だけ。

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