トータル・イクリプス ファーイースタンフロント 作:ロートシルト男爵
濡れ場あります。
俺はイーニァに丁度バンザイの格好をさせ、着ていた汗まみれのTシャツの裾をたくし上げて剥ぎ取る。
ブラはつけてないのか、膨らみかけの乳房——何度か目にしたくすみのない綺麗な乳輪と乳房が露わになる。
同時に俺は彼女のズボンのホックを外し、握れば折れてしまいそうな細い脚を一本ずつ衣服の拘束から解放してゆく。
たちまちイーニァは、秘部と臀部を覆い隠す白のショーツ以外の衣服を剥かれてしまった。
「んっ……ぬぎっこは……はずかしいこと……じゃなかったの…?」
「…そうだな。お前が正しい。誰かに裸を見られたり、身体を触られるという事は、本来ならしちゃいけない、恥ずかしいことなんだ。でも、今日は特別だ。だから気に病まなくていい」
「……うん。わたし、イサークさんを信じる…」
俺はイーニァが覚悟を決めたと見て、早速施術に入るべく、その無垢な身体に手を伸ばす。
まず、彼女の上体を起こして背中に回り、両手を両脇から通してぎゅっと抱きしめ、そのまま乳首を避けて敢えて焦らすようにクルクルと人差し指で乳輪をなぞる。
「……んっ……」
指が乳頭に当たる度、イーニァが時折甘い声で鳴く。
「胸は大切な所だから、ちゃんと保護しなきゃいけない。明日
「…う……うん……んあっ⁈イ、イサークさん‼︎だ、だめっ‼︎おむねが……きもち……いいっ!んっ‼︎」
俺は頃合いを見て、ビンビンに勃起したイーニァの乳首をキュッと摘み、そのまま指を上下に転がした。
イーニァはビクビクと身体を震わせながら喘ぎ、ショーツのクロッチに透明な粘液でシミを作ってゆく。
「イサークさん……おまたが…しめってる……わたし…おしっこ…おもらししちゃったの……?」
「違うよイーニァ。これも普通の事なんだ。これはその……気持ちよくなると女の子は皆そうなるんだ。だから恥ずかしいことじゃない。安心しなさい」
「う…うん」
女性器からの愛液の分泌……それが男性を受け入れる為の準備であるなどとは到底伝えられず、俺は中途半端にもお茶を濁した。
「イーニァ。これからその……股を弄る。もし痛かったり、声が我慢できなくなったりしたらこれを噛め」
俺はイーニァの花弁のような唇に自分の右手人差し指を差し出して咬ませ、不健康な程に細い太股を割って間に左手を伸ばした。
クチュ……クチュ…
「んっ…んんっ……」
俺はショーツの上から彼女の性器を愛撫する。
陰毛一つない恥丘を指先でなぞり、陰核は避けて陰唇から膣口にかけて湿った布越しに撫でる。
俺の指が彼女の敏感な部分に触れる度、イーニァは身体をぴくんぴくんと跳ねさせながら甘い声で鳴きつつ、俺の指に歯型をつける。
「んっ…………」
「痛いか?」
「ううん…いたくないよ……きもちいい……でも…触られる度に……なにかきて…あたまがふわっとしてね…こわい……こわいよ…」
「大丈夫。怖くなんかないよ。俺が一緒に居てやる。だから安心しろ」
「ほん…と?……ぁっ‼︎だめっ!そこ……きちゃう‼︎んんぅっ‼︎」
俺が指を前後させ、彼女の充血した
「ハァ……ハァ………き…きもちよかった……こんな…きもちいいことって…あったんだね……イサークさん……わたし…生きててよかった……」
絶頂後の甘い吐息と共にイーニァはそう呟き、俺の手を握りしめた。
背筋を駆け抜ける背徳感と後悔。
本人の望みとはいえ、俺はこの穢れなき妖精のような少女を汚し、性の喜びを教えてしまった……。
(さて、帰って自分の分の処理でもするか……これ以上ここに居てはいけない)
このままこの無防備な姿の二人と一緒に居たら、自分は確実に肉欲のままに彼女らの身体が齎らす甘い快楽を貪るだけの獣に成り果てるだろう……。
俺はそう確信し、未だズボンの中でテントを立てている自らのモノを気にしながら立ち上がって部屋の出口まで足を進める。
「ま、待ってくれ!」
「⁈」
立ち去ろうとした俺の手を握り、悲痛な声で呼び止めたのはクリスカだった。
「せ…施術は終わりだ……心配しなくても彼女はもう大丈夫だ。ビャーチェノワ少尉……」
「ち、違うんだ少佐。貴官がイーニァにした事………あれを…その……わたしにも……」
(い、言うな。お前までこの俺を堕落させようというのか?)
クリスカは俺の足元に縋り寄ると、ズボンの上から慣れた手つきで俺の股間を撫で始める。
「な、何を…」
「わからない…自分でも分からないんだ……でも、イーニァの様子を見て以前…こういう事…した気がするんだ……それがいつで…誰にさせられたかは……思い出せない……」
「お前…まさか上官たちに同じ事を……?」
嫌な予感。
それが的中するとすれば、おそらく彼女は自分の言葉通り、その無垢な肢体を上官の性欲処理のため汚し、その上記憶を操作され何もなかったかのようにさせられているのだろう。
(
俺は人間的怒りのままに毒づくとクリスカの細い手首を握り、己の本分も忘れて叫んだ。
「ビャーチェノワ少尉!もういい。やめるんだ。貴官は我がソ連軍の衛士だ。こんな下らない事に自分の純潔を汚すもんじゃない」
「……」
俺が叫ぶと、クリスカはしゅんとなりその手を止め、ゆっくりと俯きながら呟いた。
「私はただ……あの時の事を思い出して……とても痛くて辛かった気がしたけれど……勝手に身体が反応して……それでも……少佐の施術に安心しきったイーニァを見て…だから……少佐なら信じられると思って…」
クリスカが俺にしようとしていたことは、やはり以前に覚えさせられた事の無意識下での反復だったようだ。
パブロフの犬——特定の事象を再現することにより条件反射で身体が動くように、いくら海馬から記憶を消し去ろうともその行動パターンは消しきれてないようだ。
しかし、そんな酷い扱いを受けながらも
「俺が相手ならば安心できる」と言ってくれたクリスカの好意を無駄にするのもかえって悪い。
何より、イーニァにした事をクリスカにはしないというのはそれはそれで気の毒というものだ。
俺はかつてこの無垢な少女に手をかけた高官達と同じ穴の貉となる嫌悪感に苛まれながらも、クリスカに対しベッドインを促した。
「こ……これでいいのか…?」
「ああ、そのまま手と口でしてくれ。こっちはこっちで自分の仕事をさせてもらう」
俺は今、ズボンを脱いで仰向けの状態。一方クリスカは全裸で俺の頭を跨いだ何とも無防備な格好——所謂シックスナインの姿勢を取っている。
「んっ……んっ……」
クリスカが俺の竿を扱きながら、亀頭をまるで飴玉をしゃぶるように舐め回す。
ユダヤ教の習わしで、物心つかない間から割礼を受けただけあっていくらか刺激に鈍感になった俺の息子もこの時ばかりは敏感に反応し、
俺は久々の甘い刺激に耐えながらも、クリスカの分も気持ちよくしてやるべく目の前の花弁を両手で押し開き、湿った陰唇から陰核、肛門にかけてなだらかに舌を這わせ始める。
「んっ……はぁっ……少佐……そんな…ザラザラした舌で舐められたら……集中できなくて…少佐を気持ちよく出来ない……ぁぁっ!」
ピンク色だがややくすんだクリスカの陰唇を舐めつつ、その奥の唾液と愛液で濡れそぼった膣口に舌を捻じ込み、優しく前後させてやると、彼女は腰を震わせながら気持ち良さそうな嬌声を上げ始める。
「……んっ…少佐……私……そろそろ舌じゃなくて…少佐のが欲しい……」
「……わかった。じゃあそのまま上体をこっちに向けてくれ」
クリスカは言われた通り下半身を俺の頭から外し、所謂騎乗位の姿勢で俺の両太腿の上に跨った。
「濡らしたとはいえいきなりは痛いからな。ゆっくり、少しずつこいつの上に座ってくれ」
「り、了解だ」
クリスカが俺の亀頭に片手を当てがい、尻を下げるとたちまち俺の竿は彼女の胎内に飲み込まれていった。
陰茎を通じて骨盤にかけて駆け上る快感。柔らかな膣壁の圧迫感。身体と身体が触れ合う温かみ。
その全てがこの大理石の彫像のような少女から齎されていると思うと、背筋さえ凍るような幸福感さえ感じた。
「う、動くぞ」
「あ、あぁ。好きに動いてくれ」
俺は、自らの秘所で俺のモノを受け入れるクリスカに配慮しつつ腰を上下に振る。
彼女もまたそれに答えるように自らの尻を振り、肉襞で俺の裏筋をしごいていく。
パチン!パチン!と俺の太腿と彼女の尻がぶつかり合う音が響くのと共に亀頭の先が子宮口にキスをする。
その度に彼女は甘い声を上げ、俺もまた耐えられなくなった吐息を少しずつ漏らしていった。
「少尉……いや、クリスカ……すまん…そろそろイきそうだ…」
「ぁぁっ……はぁっ……わ、わかった。一緒にイこう」
俺はピストン運動を早めながらクリスカの上体を抱き寄せ、腰振りと共に揺れる2つの真っ白な乳房を揉みながら、その瑞々しい唇を吸った。
クリスカも俺の首に両手を回し、自らの口内に侵食してゆく俺の舌先に自分の柔らかな舌を絡みつけてゆく。
肉体と肉体の交わり。迸る互いの体液。
程なくして俺は快感に身を委ねるままに彼女の胎内に耐えていたものを吐き出した。
散らかされた下着。
互いの体液まみれのシーツ。
初めての絶頂の快感に放心したままの半裸のイーニァ。
スイッチが切れたようにベッドの上に横たわり、余韻に浸る全裸のクリスカ。
…やってしまった……。
未だ胸中に残る多幸感と後悔の入り混じったなんとも言えない感覚を消し去るべく俺は制服のポケットからアメリカ産の煙草を一本取り出して咥え、マッチを擦った。
人工的に作られた美しい青い薔薇と、どこにでも生えている枯れかけの野薔薇。
その交配が決して許されるものではないと知りながらも、俺は彼女らを求め、彼女らは俺を受け入れた。
この代償は高くつくだろうな……。
神という存在が認められない国に住みながらも、俺はもしそれが存在するのならば、彼はかつて聖書の中で幾度もそうしたように、一輪の花の如く無力な我々人間の産み出した果を見逃さず、たちまちその芽を摘み取りに来るのだろうとふと考えた。
そういう意味では、鎖である己の本分を忘れて愛欲に浸った俺に待ち受ける未来はある程度予想出来るというものだ。
もうこれっきりにしよう。こんなことは……。
「
放心したままの二人に背を向け、俺は根元まで灰になった煙草の吸殻を床に放り投げると、彼女らに気づかれないようにぼそりと呟きながら部屋を後にした。